ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. interview with Toru Hashimoto 橋本徹がブラジリアン&ブリージンなコンピに込めた渋谷系の哲学 | 『Free Soul』&『Cafe Apres-midi』最新作をめぐって
  2. YOUNG JUJU ──現KEIJUのファースト・ソロ・アルバム『juzzy 92'』、10周年記念盤が発売
  3. Toshiya Sukegawa ──環境音楽の新たなアーカイヴが登場、作曲家・助川敏弥の未発表音源含む作品集
  4. THE CROWD──ele-king presents HIP HOP JAPAN
  5. Kassel Jaeger - Sub Re | カッセル・イェーガー
  6. Oyubi - White birch burns
  7. mary in the junkyard - Role Model Hermit | メアリー・イン・ザ・ジャンクヤード
  8. HASE-T ──プロデューサー活動25周年記念アルバム収録曲が数量限定テスト盤7インチとしてリリース
  9. P-VINE 50TH ANNIVERSARY POP UP STORE ──代官山蔦屋書店にてPヴァインのポップアップ・ストアが登場
  10. AMBIENT KYOTO ──2027年春、レイ・ハラカミの展示が決定
  11. Seefeel - Sol.Hz | シーフィール
  12. 島崎森哉
  13. 未来マニア──エレクトロニック・ミュージック・ガイド
  14. Columns ハテナ・フランセ 第13回:フランスにおけるダメ人間感とは?
  15. 吉岡誠 - 江戸アケミ、四万十川から
  16. GEZAN - I KNOW HOW NOW
  17. Columns 7月のジャズ Jazz in July 2026
  18. Cornelius ——コーネリアスがアルバム『Refractions』のリリースと新曲“Aeons”の配信開始を発表
  19. Simon Reynolds ——レイヴ・カルチャーの本質にあるのは政治性ではない、どれだけぶっ飛べるかだ:サイモン・レイノルズ『未来マニア』刊行のお知らせ
  20. R.I.P. Andrew Weatherall

Home >  Regulars >  Random Access N.Y. > vol.127:いろいろ動き出したNYの今日この頃

Random Access N.Y.

Random Access N.Y.

vol.127:いろいろ動き出したNYの今日この頃

沢井陽子 Jun 18,2020 UP

 6/8から、NY市は第一段階のビジネスが再開した。第一段階とは建設業、製造業、卸売業、一部の小売店、農業、林業、水産業である。それと同時にレストラン、バーは外で飲むのは大丈夫と、たくさんの人がバーでテイクアウトのドリンクを買って、バーの前でたむろしている。が、レストランの外でのダイニングプランは第二段階(6月下旬を予定)で、まだである。が、レストラン側はその準備として外にテーブルを置きはじめ、それでたくさんの人たちがバーの前でたむろしはじめた。クオモ州知事は「これでまたコロナ感染者が増えたら、ロックダウンを考える」とご立腹である。段階的な再開計画に準拠していないビジネス、とくにバーやレストランについて州全体で25000件もの苦情があったと語り、規則に違反しているバーやレストランは、酒類免許を取り上げるということである。まだまだ慣れないことなので、手探りでやっている。
https://gothamist.com/food/photos-new-yorkers-are-trying-day-drink-away-pandemic
https://gothamist.com/news/coronavirus-updates-june-14-2020

 とはいっても、この暖かい陽気で外に出る人は止まらない。最近は、みんなマスクをしているだけで、パンデミック前とほとんど変わらなくなっている。10人以上の集まりも大丈夫になり、5月末から続いている抗議活動もまだ継続している。ソーシャルディスタンスはほとんどないし、NYでは禁止されている花火も毎日のように上がっているし(どこで調達しているのだろう)。ニューヨーカーは、そろそろ気が緩んできたらしい。

 パンデミックでNYを離れた知り合いも徐々に戻ってきている。ライヴ活動はまだできないが、スタジオでジャムったり、ルーフトップでアンプラグドでライヴをしたり、個人的な集まりで音を出しはじめている。ライヴストリームはもう恒例化しているが、インスタグラムだと必ず音が遅れるので、残念ながら、なかなか見ようという気がしない。向こうは、だいたい家でやっていて、こっちが家でパジャマ姿で見ていても、なんだか気分が上がらないし、やっぱり現場でのライヴ感が恋しい。
 と思ったら、9月のUKバンドのライヴのチケットを取ったという友だちがいて、9月にライヴが再開するのか? UKのバンドがNYに来られるのか? と訝しげだが、そろそろライヴ活動が戻ってくるか。

 そのライヴストリームだが、このパンデミックのなかで、きちんとマネタイズできている例もある。音楽会場のエルスホエアはルーフトップの季節になり、毎週金曜日7~10時、ルーフトップからのライヴストリームをはじめた。その名もサン・ストリームス(https://www.instagram.com/p/CBTy-YZgjxW/)。
 このイベントでは、その日のアーティストがもっとも関心を持っている組織に集めたお金を寄付する。抗議活動に行かないならここに寄付して、ということである。前回のイベントminecraftでは、$6500を集め、すべてをBlack lives matterに関する国家保釈基金に寄付をした(https://elsewither.club/)。
 会場やレーベルがオーガナイズしてくれると、たくさんのバンドが一気に見られるし、知らないバンドももれなく見られるので、見甲斐がある。バーガーレコーズたちが企画したメモリアルディのイベント(https://www.facebook.com/events/548428185822225/)は50弱バンド、DJが参加で、12時間のライブストリームをやっていた。

 NYのライブストリームのリスティングはここで見られる。https://www.ohmyrockness.com/features/15570-concert-livestreams

 まだ第一段階だが、NYは再開し、地下鉄も通常本数に戻り、普通に戻ってきている。第二、三、四と順調に再開してくれることを願う。

Random Access N.Y. - Back Number

Profile

沢井陽子沢井陽子/Yoko Sawai
ニューヨーク在住20年の音楽ライター/ コーディネーター。レコード・レーベル〈Contact Records〉経営他、音楽イヴェント等を企画。ブルックリン・ベースのロック・バンド、Hard Nips (hardnipsbrooklyn.com) でも活躍。

COLUMNS