Home > Regulars > Random Access N.Y. > vol.86:大統領候補テレビ討論会- 1st presidential debate 9/26
もはや何回目かわからなくなっているrandom NY連載だが、大統領選挙の43日前の9/26、第一回の大統領候補のテレビ討論会が行われた。
討論会が巨大スクリーンで見れるという、近所のバーhumboldt & Jacksonに出かけたのだが、午後8:30頃着くと、まだはじまってもいないのにスクリーンのあるバックルームは人でいっぱい。外で友だちを待って入ると、通りすがりの人が「まだはじまってない?」と聞いてくるわ、みんなよく知ってる。そうしている間に、余りにも人が多くなり、ドリンクもオーダー出来ない状態になる。バックルームは、ソールドアウトのショーのような人の入り。少し見て、別のバーに行くと、ここも普通にテレビで討論会を見てる。今日はもう何処であろうと、ほとんど100%のアメリカ人が、テレビにかじりついているのだろう。これくらい緩い方がいいか、と思いつつ、バーテンダーも客もみんなテレビに釘付け。やっぱり、ドリンク、オーダーしづらい。
詳しい内容は、ニュースを見て頂くとして、ザクッと、タックス、ISIS、アメリカの人種、経済、犯罪などについて討論をしたのだが、オーディエンスは、ヒラリーさんとトランプさん、それぞれの一語一語にびっくりする程よく反応する。ヤジを飛ばしたり、ブーイングが出たり、盛り上がりはスーパーボウル並み。テレビにですよ! 通りすがりの近所の人たちもバーに入ってきて、テレビ討論会を見ては、やんや言っている。テレビに向かって、これだけ言えるのは、やっぱり国民性か。討論会が終わった後はさらに、知らない人も(バーテンダーも)一緒になって話し込んでいた。これでまだ1回目なのだから、2、3回目などはどうなるのだろう。
オーディエンスのダイレクトな反応も面白かったが、切り返し等、いろいろ練習したんだろうと思わせるヒラリーさんに比べ、トランプさんは、行き当たりばったりという感じ。モデレーターも良いところを突いていた。今回はヒラリーさんの勝利、ということだが、討論は選挙に関係ないという意見があったり、ソーシャル・メディアではトランプさん支持が多かったり、まだまだ先は読めない。
普通の音楽ショーよりも断然人が入る大統領候補の討論会は、あと3回ある。
10/4(火)、10/9(日)、10/19(水)。私たちの未来がかかっているのだから、気にならずにはいられない。