「OTO」と一致するもの

Lost New Wave 100% Vol.1 - ele-king

 パンク、ポスト・パンクから初期ヒップホップへと、日本においてつねにストリート&オルタナティヴな回路から音楽を発信してきた高木完が、この度、〈Lost New Wave 100%〉なるイベントをやることを発表した。これは、1978年から1980年なかばまで、渋谷 センター街奥の雑居ビルにあった伝説的カフェ&バー 〈NYLON 100%〉と店の初代プロデューサーだった中村直也氏に捧げられている。 プラスチックスをはじめ、東京ブラボー、ゲルニカなどもライヴをした〈NYLON 100%〉は、この時代、店内にはイーノやクラフトワークやポスト・パンクがかかっているような尖った店で、その歴史は2008年にはアスペクト社から刊行された『NYLON100% 渋谷系ポップカ ルチャーの源流』に詳しい。今回はアオイデンキの協力のもと、当時通りからも見えた青く光る店名のネオンサインをイベント時に再点灯。
 今回のラインナップは、上野耕路、久保田慎吾、泉水敏郎らによる8 1/2、Phew、ヒカシューといった当時から活動している人たちに加えて、下の世代からはShe Talks Silence(奥沢のViva Strange Boutiqueの店長さんがvoです)も出演。これだけのメンツが揃うことはまずないです。12月1日、場所は代官山スペースオッド(http://spaceodd.jp)。日本のポスト・パンク/ニューウェイヴを堪能しよう。


8 1/2(photo by Yuichi Jibiki)


Phew (photo by Masayuki Shioda)


ヒカシュー


She Talks Silence

K.A.N presents
Lost New Wave 100% VOL.1

8 1/2 / ヒカシュー / Phew / She Talks Silence 高木完(DJ)
2023 年 12 月 1 日 (金)
開場 19時 開演 19時半
前売 5500円(税込) 当日 6000円(税込) (特製缶バッジ付き)
ドリンク代別途
Daikanyama SPACE ODD
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町 2-11 氷川ビル B1.2F
イープラス> https://eplus.jp/lostnewwave/
ローソンチケット> https://l-tike.com/search/?lcd=74460 L コード 74460
チケットぴあ> https://w.pia.jp/t/lostnewwave100/
問合せ:SPACE ODD ☎ 03-6452-5671 http://www.spaceodd.jp

FOREIGN AFFAIRS - ele-king

 渋谷の〈JULY TREE、早くも第四回目となる今回の展示は、パンク・バンド、ザ・クラッシュの1982年、唯一の来日公演を追った10日間のリアル・フォト・ドキュメントと言っても過言ではない写真集『ザ・クラッシュ 1982 ジャパン』で知られ、70年代後半からキャリアをスタートさせジャンルを問わず内外のミュージシャンのポートレイトからライブの現場まで、音楽が聴こえる写真を撮り続けている写真家、菊地昇(きくちしょう)!
 日本のカメラマンとして初めてジャマイカのレゲエ・サンスプラッシュを撮影し、2018年にはビームス広島、原宿トーキョー カルチャート by ビームスにてレゲエ・ミュージシャンとジャマイカの風景に焦点を絞った写真展 『"KEEP ON SHOOTING" Photographer meets Rockers Uptown』を開催するなど近年はレゲエやザ・クラッシュの印象の強い菊地昇が、本展示では原点回帰とでもいうべきそのキャリア初期に、あの伝説の小さな呼び屋“トムス・キャビン”を立ち上げた麻田浩との出会いから撮影した1977年トム・ウェイツの初来日公演をはじめトーキング・ヘッズ、ラウンジ・リザーズ等数々のロック・アーティストの’70年代後半~’80年代にかけての来日時のパフォーマンスやオフショットを活写した、これまであまり展示してこなかった作品を中心とする待望の写真展『FOREIGN AFFAIRS~Sho Kikuchi Photo Exhibition』を開催いたします。
 タイトルの『FOREIGN AFFAIRS』はまさにトム・ウェイツ初来日の年、1977年にリリースされた同名アルバムからの引用であり、当時の邦題は“異国の出来事”!
 異国としての日本を訪れたあんなアーティストやこんなアーティスト、フライヤーにも使用した1977年当時、まだ西武劇場と呼ばれていた今のPARCO劇場の客席で煙草を燻らすトム・ウェイツのポートレイトをはじめ、菊地昇自身がセレクトした、日本を舞台とするアーティストたち写真の展示を9月24日(日)よりスタートします!

 会期中、展示作品の受注によるオリジナル・プリントの販売も予定しております。
 この機会を是非お見逃しなく!
(会期:9月24日(日)~10月15 日(日)予定。詳しい営業日時はSNSをご参照下さい。)
 
■菊地昇SHO KIKUCHI:プロフィール
‘70年代後半、横浜元町裏で友人と2人でジャズ喫茶ミントンハウスを共同経営する。 常連のお客さんから借りたカメラで、来日したフリージャズのミュージシャン、スティーヴ・レイシーを撮影したのをきっかけに、ジャズ雑誌の編集長から声をかけられカメラマンになった。 以降、音楽雑誌、レコード会社の依頼でジャズ、ロック、レゲエ、ヒップホップからクラシックまで様々な音楽の現場を撮影。内外を問わず数多くのアーティストのジャケットに起用される。1982年には日本のカメラマンとして初めて、ジャマイカで開催されていた大規模なレゲエ・ミュージック・フェスティバル、レゲエ・サンスプラッシュを撮影。1983年、ヒップホップ史における最重要映画『ワイルド・スタイル』公開時、日本プロモーションのために来日した36人のスタッフ&キャストによる日本人が初めてヒップホップに触れることになった伝説的イベントを密着取材したことでも知られる。2004年刊行のザ・クラッシュの1982年唯一の来日公演を追った写真集『ザ・クラッシュ 1982 ジャパン』は2010年の復刻を経て今なお人気を博す。
これまで『ジャパンスプラッシュ展』『The Clash in Japan』『"KEEP ON SHOOTING" Photographer meets Rockers Uptown』等全国各地で数々の写真展を開催。



■展覧会情報
『FOREIGN AFFAIRS』Sho Kikuchi Photo Exhibition』
会期:9月24日(日)~10月15 日(日)。詳しい営業日時はSNSをご参照下さい。
会場:JULY TREE(ジュライ・トゥリー)

■イベント情報
【菊地昇写真展を記念してのオープニングレセプションのお知らせ】
9月24 日(日)にJULY TREEにて本展示を記念したささやかなオープニングレセプションを開催いたします。(15時スタート予定。)

〈店舗情報〉
JULY TREE(ジュライ・トゥリー)
住所:153-0042
東京都目黒区青葉台4-7-27 ロイヤルステージ01-1A
・HP: www.julytree.tokyo
InstagramTwitter
営業日: 基本月火休館13時~18時ではございますが不定期での営業となります。
*営業日等お問い合わせについてはJULY TREE 公式Instagram、Twitterにてお願いいたします。

CONNAN MOCKASIN & TEX CRICK - ele-king

 残暑お見舞い申し上げます。

 9月も終わりに差し掛かり、もうじき暑い夏が終わるんだなぁと感慨に耽る近頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
 熱いと言えば…!

 10月1日に、白金台にあるレストランLIKEで、コナン・モカシンとテックス・クリックのライヴが急遽決定いたしました! この夏、昔から交友のある二人は東京で再会、二人で計画しイベントをオーガナイズしたそうです。ライヴはコナン・モカシンとテックス・クリックが二人で一緒に、それぞれの曲を交互に演奏するそうで、他では見れないレアな編成の貴重なショーになること間違いでしょう!会場では、彼らの友人である、フォトグラファーのYuki Kikuchiの写真集(ZINE)も発売されるそうです。
 シェフが食したい料理を気ままに作る、アットホームな空間のレストランLIKEで、美味しいご飯を食べながら、彼らの音楽と共に、夏の終わりを堪能したい方は、ぜひ下記の情報をチェックしてください~!

■イベント概要・情報

タイトル:
CONNAN MOCKASIN & TEX CRICK 一緒に演奏する [Performing as a duo]
LIVE :
CONNAN MOCKASIN & TEX CRICK
日時:
10/1(日) 
OPEN18:00 START19:00 - CLOSE 22:00
※ラストオーダー 21:30

場所:
LIKE
東京都港区白金台4-6-44 3F
03-5422-8183
https://like-restaurant.peatix.com/
IG: @like_restaurant_
※飲食物の持ち込みNG

チケット:
予約受付はこちらのリンクから:
https://peatix.com/event/3705868
前売り券 ¥3500
当日券 ¥4000
(先着限定100名まで)
※当日は撮影が入ります。


■バイオグラフィー:

CONNAN MOCKASIN
Photo: Yuki Kikuchi

ニュージーランド出身のConnan Mockasin(コナン・モカシン)はデビューアルバム『フォーエヴァー・ドルフィン・ラヴ』で一躍注目を浴び、レディオヘッドのツアーサポートやシャルロット・ゲンズブールのプロデュースに抜擢される。その後、東京にあるホテルの一室でレコ―ディングされたセカンドアルバム『キャラメル』でR&Bの要素を加えたサウンドでさらに高い評価を獲得し、稀代のカルト・アイコンとしてその存在を揺るぎ無きものとした。ミュージシャン達からの支持も厚く、ブラッド・オレンジことデヴ・ハインズとのコラボ、サム・ダストとのユニットによる『ソフト・ヘア』などのリリースのほか、ジェイムズ・ブレイク、MGMTなどのアルバムに参加した。今人気大沸騰のスティーブ・レイシーも大ファンで、コラボが噂されている。
https://www.youtube.com/watch?v=oBf-EBSgWnw
@connanmockasin

TEX CRICK
Photo: Darla Bell

オーストラリア出身のテックス・クリックは、ソフトでハートフルかつ、知性的で軽快なピアノ・ベッドルーム・ポップをメロディックに奏でるシンガー・ソング・ライター。
オーストラリアの南海岸にある小さな町出身の彼は、ジョン・キャロル・カービー、ワイズ・ブラッド、キリン・J・カリナンといったアーティストのツアー・キーボーディストとして音楽活動を始動。その後、ニューヨークで偶然出会ったマック・デマルコと意気投合し、2021年、マック・デマルコの自主レーベル、マック・レコード・レーベルからソロ・デビュー作「Live In... New York City」をリリース。ノスタルジックなポップとソフト・ロックにゆるやかに根ざした独自のライティング・スタイルを確立したクリックは、同レーベルから最新作「Sweet Dreamin’」を10月13日にリリースする。
https://www.youtube.com/watch?v=YfcyRN6hT3c
IG : @texcrick

YUKI KIKUCHI
ZINE『LOSS ANGELS』

国内外の音楽シーンを中心に、現行のリアルなカルチャー・シーンを写真や文章で記録してきたYuki Kikuchi。新しい写真集『LOSS ANGELS』は、好きじゃなかったロサンゼルスに魅了されてしまった理由が記録された一冊。
IG:@yuki_not_rinko

Brainstory - ele-king

 EP「RIPE」が日本でも受けたあのバンド、マイルスやコルトレーンを敬愛し、新世代チカーノ・ソウル、ロック、ブラジルなどをミックス、鋭くもユーモア溢れる独創的なサウンドを展開する3人組、ブレインストーリーがついに来日です。10月、行きましょう。

BRAINSTORY:


photo by Carlos Garcia

 出身はインランド・エンパイアと呼ばれるロサンゼルスの郊外。ジャズをルーツに、ソウル、ロック、フォーク、ラテン、ブラジル、サイケデリアなど多種多彩な音楽/カルチャーに影響を受けて独創性高いサウンドを完成させた実力派。2014年、チカーノ・バットマンのベーシストであるエドゥアルド・アレーナスのプロデュースでEP『BRAINSTORY』を自主制作。2019年にはBIG CROWN RECORDSから『BUCK』を発表し、抜群の演奏・歌唱力による悦楽的なグルーヴと甘いサウンドは大きな話題に。続いてインストをメインにした傑作EP『ライプ』(国内発売MUSIC CAMP, Inc.)を2021年にリリース。日本でも多くのファンを獲得した。またレーベルメイトであるR&Bの歌姫、LADY WRAYのNPR タイニー・デスク出演時にバック・バンドとして登場してその実力を広く知らしめた。フィンランド出身でレーベルメイトである大人気歌手、ボビー・オローサのUSツアーでも共演している。来年早々には待望の新作を発表予定。今回が初来日となる。http://m-camp.net/brainstory2023.html

☆10/20(金)小岩 BUSHBASH
Open/Start:19:00☆予約¥6,500/当日¥7,000(+1D別)
LIVE: BRAINSTORY/FIXED☆DJ: Dopey/HANKYOVAIN
BUSHBASH (03-6657-9939)/紙チケット販売:BUSHBASH webshop
主催:RIVERSIDE READING CLUB/BUSHBASH

☆10/21(土)Peter Barakan's LIVE MAGIC
会場:恵比寿ガーデンプレイス
ザ・ガーデンホール / ガーデンルーム
OPEN 12:00 START 13:00(イベント開演時間)
主催・企画:Peter Barakan’s LIVE MAGIC!事務局

☆10/22(日)代官山 晴れたら空に豆まいて
Open:18:00/Live:19:30☆予約¥6,500/当日¥7,000(+1D別)
LIVE: BRAINSTORY/TINY STEP “Southside” Trio☆DJ: Trasmundo DJs/DJ Holiday/DJ Slowcurv
晴れたら空に豆まいて (03-5456-8880☆15-22時)/MUSIC CAMP, Inc. (042-498-7531☆10-20時)/Peatix/紙チケット販売:トラスムンド 

☆10/23(月)代官山 晴れたら空に豆まいて
Open:18:00 Live:19:30☆予約¥6,500/当日¥7,000(+1D別)
LIVE: BRAINSTORY/LES KHMERS☆DJ: Sato Mata/Takashi Shimada/El Shingon
晴れたら空に豆まいて (03-5456-8880☆15-22時)/MUSIC CAMP, Inc. (042-498-7531☆10-20時)/Peatix/紙チケット販売:トラスムンド

企画/制作:HARE MAME INTERNATIONAL/BARRIO GOLD RECORDS/MUSIC CAMP, Inc.
招聘:株式会社ベルリンの庭で 
☆Big thanks to Big Crown Records

Tsuyoshi Yamamoto Trio - ele-king

Mike Nogami『METROSCAPE』 - ele-king

 野上眞宏……『風街ろまん』ジャケット用写真や『HOSONO HOUSE』をはじめ、サディスティック・ミカ・バンドや大瀧詠一ほか、YMOのニューヨーク公演など、日本のロックの黎明期である60年代末から70年代の数々のエポックメイキングな作品や現場で撮影をしてきた超ベテランの写真家。1970年代には渡米し、数年間現像所で働きながら撮影したりと、ある意味ビートニクな生き方をしつつ活動してきている。そんなレジェンド級の写真家がいま渋谷で写真展を開いているのだが、これがすごく面白いので紹介します。
 今回の写真展「METROSCAPE」は、2001年から2005年までのニューヨーク(つまり9.11以降のNY)の風景を、8×10のフィルムカメラで撮影した作品が展示されている。「8×10」といってわかる人は昔ながらの編集者かよほどの写真好きになってしまうだろうけれど、20cm×25cmのもっとも大判のフィルムを使った、フィルムカメラの最終到達地点とも言われる超高画質な作品を可能にする、古くて優れた代物である。外に持ち運ぶの決して楽ではないこの大型フィルムカメラによる風景写真は、あらためてデジタルが現実をそっくりに模造することに対して、フィルムが、ベンヤミンのいうように「視覚の無意識」さえも写すことを立証している。いや、ほんと、展示されている大きく引き伸ばされた作品をぜひ見てください。街のぬくもりやそのにおいさえ感じます。写真展は、9月3日まで開催。発見が待ってます。なお、写真集『METROSCAPE / New York City 2001-2005』はOSIRISから絶賛発売中。

■展覧会
METROSCAPE

開催期間:2023年8月22日(火)~9月3日(日)
開催時間:11:30 – 19:00(最終日9/3は17:00まで)
休廊日:8/28(月)
場所:Gallery LE DECO(ギャラリー・ルデコ)
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-16-3 髙桑ビル
https://ledeco.net/?p=19425

■写真集
METROSCAPE / New York City 2001-2005

120 pages, 252 x 279 mm, hardcover.
Japanese and English texts.
Publish August 21, 2023 by OSIRIS Co., Ltd.

Mike Nogami – 野上眞宏
www.mikenogami.com

写真評論家、飯沢耕太郎氏とのトークショウ
@METROSCAPE写真展会場内
ギャラリー・ルデコ 渋谷区渋谷3-16-3高桑ビル4階
8月26日土曜日17時から19時
入場無料


【野上眞宏】
1947 年東京生まれ。1970年立教大学社会学部卒業。1971年に鋤田正義事務所でアシスタントをつとめ、翌年からフリーランスの写真家となる。1974年に渡米、ロサンジェルスに住む。東海岸に移り、ワシントンD.C.、ヴァージニア州アーリントンに住んだ後、1978年、ニューヨークに転居。1985年、グリニッジヴィレッジで写真ラボを開業、1994年まで営業した後日本に帰国。2000年にふたたびニューヨークに戻り、2015年に帰国。現在東京在住。これまでに数多くの個展を開催.。主な著書に『New York-Holy City』(美術出版社/1997)、『Snapshot Diary』(二分冊/ブルースインターアクション/2002)、『Mike Nogami’s Snapshot Diary』(iPADアプリ/2014)、『Shibuya 1999』(Zen Photo Gallery/2016)、『Blue: Tokyo 1968-1972』(Osiris/2018)『ゆでめん』(ミュージック・マガジン社/2021)、『1978アメリカーナの探求』(Osiris/2022)。mikenogami.com

Carlos Niño & Friends - ele-king

 ジャズ、ヒップホップ、ニューエイジなどを横断するLAシーンのキイパースン、カルロス・ニーニョ。9月20日に新作『(I'm just) Chillin', on Fire』がリリースされるのだけれど、ゲストがかなり大変なことになっている。ララージ、アンドレ3000、カマシ・ワシントン、これは豪華だ。80分を超す2枚組の大作とのことで、期待しましょう。

Carlos Niño & Friends 『(I'm just) Chillin', on Fire』
2023.09.20 2CD Release

カルロス・ニーニョ&フレンズの最新作は、カマシ・ワシントンやジョシュ・ジョンソン、アウトキャストのアンドレ・3000等、カルロスが築き上げてきた表現に共鳴する、強力なミュージシャンが集結した80分を超えるCD2枚組の大作!!

カルロス・ニーニョの「エナジェティック・スペース・ミュージック」は留まることを知らない。LAジャズのメッカでありヒップホップとの結節点でもあったラマート・パークを皮切りに、ウッドストックやベニス・ビーチで録音されたライヴやセッションには、カマシ・ワシントンらLAのフレンズに加えて、南アフリカのズールー音楽を継承するシブシレ・シャバやメキシコの先住民族の音楽を探求するルイス・ペレス、そして路上でフルートを吹き始めたアウトキャストのアンドレ・3000までを招いている。一つのアイデアからシームレスな音楽が生まれること、そのシンプルで大切な事実をこのアルバムは伝えている。(原 雅明 ringsプロデューサー)

[リリース情報]
アーティスト名:Carlos Niño & Friends
アルバム名: (I’m just) Chillin’, on Fire
リリース日:2023年09月20日
フォーマット:2CD
レーベル:rings / International Anthem
品番:RINC109
JAN: 4988044091092
価格: ¥3,300(tax in)

ライナーノーツ: CHEE SHIMIZU

Tracklist :​

1.Venice 100720, Hands In Soil (feat. Josh Johnson, Nate Mercereau, Jamire Williams)
2.Mighty Stillness (feat. V.C.R, Josh Johnson, Nate Mercereau, Jamire Williams)
3.Love Dedication (for Annelise) [feat. Surya Botofasina]
4.Flutestargate (feat. Deantoni Parks, Nate Mercereau)
5.Maha Rose North 102021, Breathwork (feat. Laraaji, Photay)
6.Transcendental Bounce, Run to it (feat. Maia, Deantoni Parks, Nate Mercereau)
7.Taaaud (feat. Sibusile Xaba, Jamael Dean, Nate Mercereau)
8.Spacial (feat. Sibusile Xaba, Jamael Dean)
9.Am I Dreaming? (feat. Surya Botofasina, Luis Perez Ixoneztli)
10.Etheric Windsurfing, flips and twirls (feat. Adam Rudolph, Jesse Peterson)
11.Boom Bap Spiritual (feat. Surya Botofasina)
12.Woo, Acknowledgement (feat. Surya Botofasina, Nate Mercereau)
13.Sandra’s Willows (feat. Surya Botofasina, Aaron Shaw)
14.One For Derf (feat. Surya Botofasina, Aaron Shaw)
15.Conversations (feat. Andre 3000, Nate Mercereau, Cavana Lee, Mia Doi Todd)
16.Essence, The Mermaids Call (feat. Woo, Nate Mercereau)
17.Eightspace 082222 (feat. Kamasi Washington, Surya Botofasina, Aaron Shaw)
18.Credits and Thank Yous for DSP Listening (Instrumental Score by Nate Mercereau) (Japan Bonus Track)

販売リンク:
https://ringstokyo.lnk.to/VxLKy8

オフィシャル URL :
http://www.ringstokyo.com/carlos-nino-friends-im-just-chillin-on-fire/

不屈のペーター・ブロッツマン - ele-king

 何年もの間、ペーター・ブロッツマンの来日は、四季の巡りのように規則的で、晩秋の台風が通り過ぎていくかのように感じられたものだった。彼には、どこか自然で率直なところがあり、それは嵐のように吹き荒れる叫びが、やがては柔和でブルージーな愛撫へと代わるような彼が創りだすサウンドのみならず、その存在自体についていえることだった。セイウチのような口髭、シガーをたしなむその印象的な風貌は人目を引き、無意味なことを許さない生真面目なオーラを纏っていた。ブロッツマンは、侮辱などは一切甘受しなかった。

 6月22日に82歳で死去したドイツのサクソフォン及び木管楽器奏者は、そのキャリアの多くの時間を、無関心とあからさまに辛辣な批評との闘いに費やした。若い頃には、ヨーロッパのジャズ界の伝統的なハーモニーと形式の概念を攻撃して憤慨させ、同時代のアメリカのアルバート・アイラ―やファラオ・サンダーズたちよりも先の未知の世界へと自らの音楽を押し進めた。ドン・チェリーが命名した「マシン・ガン」というニックネームは、1968年に発表したブロッツマンの2枚目のアルバムのタイトルとなり、フリー・ジャズの発展を象徴する記念碑的な作品となった。

 最初は自身の〈BRÖ〉レーベルから300枚限定で発売されたこのアルバムは、ヴェトナム戦争やヨーロッパを揺さぶった大規模な抗議活動など、当時の爆発的な雰囲気の世相を反映していた。アルバムではベルギーのピアニスト、フレッド・ヴァン・ホーフ、オランダのドラマー、ハン・ベニンクやイギリスのサクソフォン奏者エヴァン・パーカーを含む、世界のミュージシャンたちがキャスティングされていたが、『マシン・ガン』は明確にドイツという国の、ナチスについての恥とトラウマという過去を標的にしていたようだ。

 「おそらく、それが、このような音楽のドイツとそのほかのヨーロッパの演奏の響きに違いをもたらしているのかもしれない」とブロッツマンは、亡くなる数週間前の6月初旬にディー・ツァイト紙のインタヴューで語っている。「ドイツの方が常に叫びに近くて、より残忍で攻撃的だ」

 その叫びは、今後何十年にもわたり響き続けるだろう。その一方、彼のフリー・ジャズの同僚たちは、若くして死んだか、年齢とともに円くなっていったのに対し、ブロッツマンは以前と変わらぬ白熱した強度での演奏を続けた。それが彼の健康に相当な負担となり、最後の数十年には、生涯にわたって強く吹き続けたことで、呼吸器に問題を抱えるようになった。2012年のザ・ワイヤー誌のインタヴューでは「4人のテナー・サックス奏者のように響かせたかった……。『マシン・ガン』で目指したことを、いまだに追いかけている」と語っていた。

 そのサウンドは、直感的な反応を引き起こすようなものだった。2010年10月に、ロンドンのOtoカフェで彼のグループ、フル・ブラストを聴きに、彼についての予備知識のない友人を連れていった際、演奏開始の瞬間に彼女が物理的に後ずさりをした光景を思いだす。

 しかし、ブロッツマンの喧嘩っ早い大男という風評は、彼の物語のほんの一部に過ぎない。独学で音楽を始め、最初はディキシーランドやスウィングを演奏し、コールマン・ホーキンスやシドニー・ベシェなどのサクソフォンのパイオニアたちへの敬愛を抱き続けた。それらの影響は、『マシン・ガン』でも聴くことができる。ジャン=バティスト・イリノイ・ジャケーのホンキーなテナーや、初期のルイ・アームストロングの熱いジャズなどもそうだ。その凶暴性とともに、ブロッツマンは抒情的でもあり、スウィングもしていたのだった。

 このことは、背景をそぎ落とした場面での方が敏感に察することができるだろう。有名な例としては、1997年にドイツの黒い森にてベニンクと野外で録音した『Schwarzwaldfahrt』があるが、これは彼の生涯のディスコグラフィの中でももっとも探究的で遊び心のあるアルバムのひとつだ。ブロッツマンのキャリアの後期にペダル・スティール・ギタリストのヘザー・リーと結成した意外性のあるデュオも、多くの美しい瞬間を生み出した。彼の訃報に接し、私が最初に手を伸ばしたのは、このデュオにふさわしいタイトルをもつ2016年のアルバム『Ears Are Filled With Wonder(耳は驚きで満たされる)』 で、彼のもっともロマンティックなところが記録されている。

 ブロッツマンは、文脈を変えながら、自身の銃(マシン・ガン)に忠実でいるという特技を持ち合わせていた。そのキャリアを通して、1970年代のヴァン・ホーフとベニンクとのトリオから2000年代のシカゴ・テンテットなど、多数のグループを率いたが、目標を達成したと感じるとすぐにそこから手を引いてしまうのが常だった。2011年にオーストリアのヴェルスでのアンリミテッド・フェスティヴァルのキュレーションを担当した際には、当時の彼の活動の範囲の広さが瞬時にわかるような展開だった。彼はシカゴ・テンテット、ヘアリー・ボーンズとフル・ブラストとともに登場するだけでなく、日本のピアニストの佐藤允彦からモロッコのグナワの巨匠、マーレム・モフタール・ガニアまで、ヴァラエティに富んだミュージシャンたちとのグループで演奏した。(このフェスのハイライトは、5枚組のコンピレーション『Long Story Short』 に収録されており、最初から最後まで聴覚が活性化されるような体験ができるだろう)。

 ブロッツマンの日本のアーティストたちとのもっとも実りの多い関係が、彼自身と匹敵するぐらい強力なパーソナリティを持つ人たちとのものであったのは、至極当然である。私が思い浮かべるのは、灰野敬二近藤等則、羽野昌二そして坂田明だ。彼はまた、若い世代のマッツ・グスタフソンやパール・ニルセン=ラヴなど、彼のことを先駆者としてお手本としたミュージシャンたちをスパーリング・パートナーに見出した。セッティングがどうであれ、中途半端は許されなかった。

 「ステージに立つというのは、友好的な仕事ではない」と2018年のレッド・ブル・ミュージック・アカデミー・レクチャーで、ブロッツマンは語った。「ステージ上は、たとえ親友と一緒だとしても、闘いの場なのだ。戦って、緊張感を保ち、挑戦し、新しい状況が必要で、それに反応しなくてはならない。それが、音楽を生きたものにするのだと思う」

The indomitable Peter Brötzmannwritten by James Hadfield

For years, Peter Brötzmann’s visits to Japan felt as regular as the seasons, like a late-autumn typhoon rolling through. There was something elemental and earthy about him. It wasn’t just the sound he made – a tempestuous roar that could give way to tender, bluesy caresses – but also his presence. He cut an imposing figure, with his walrus moustache and penchant for cigars, his no-nonsense aura. Brötzmann didn’t take any shit.

The German saxophonist and woodwind player, who died on June 22 at the age of 82, spent much of his career battling against indifference and outright vitriol. As a young man, he scandalised the European jazz establishment with his assaults on traditional notions of harmony and form, pushing even further into the unknown than US contemporaries like Albert Ayler or Pharaoh Sanders. Don Cherry gave him the nickname “machine gun,” which would provide the title for Brötzmann’s 1968 sophomore album, a landmark in the development of free jazz.

Initially released in an edition of just 300 copies on his own BRÖ label, it was an album that captured the explosive atmosphere of the times: the Vietnam War, the mass protests convulsing Europe. Although it featured an international cast of musicians – including Belgian pianist Fred Van Hove, Dutch drummer Han Bennink and British saxophonist Evan Parker – “Machine Gun” also seemed to be taking aim at a specifically German target: the shame and trauma of the country’s Nazi past.

“That’s maybe why the German way of playing this kind of music always sounds a bit different than the music from other parts of Europe,” Brötzmann told Die Zeit, in an interview conducted in early June, just weeks before his death. “It’s always more a kind of scream. More brutal, more aggressive.”

That scream would continue to resound through the decades to come. Whereas many of his free-jazz peers either died young or mellowed with age, Brötzmann kept playing with the same incandescent force. This came at considerable cost to his health: during his final decades, he suffered from respiratory problems that he attributed to a lifetime of overblowing. As he told The Wire in a 2012 interview, “I wanted to sound like four tenor saxophonists... That’s what I was attempting with ‘Machine Gun’ and that’s what I’m still chasing.”

It was a sound that provoked visceral responses. I remember taking an unsuspecting friend to see Brötzmann perform with his group Full Blast at London’s Cafe Oto in 2010, and watching her physically recoil as he started playing.

However, Brötzmann’s reputation as a bruiser was only ever part of the story. A self-taught musician, he had started out playing Dixieland and swing, and he retained a deep love for earlier saxophone pioneers like Coleman Hawkins and Sidney Bechet. These influences are audible even on “Machine Gun”: you can hear the honking tenor of Jean-Baptiste Illinois Jacquet, the hot jazz of early Louis Armstrong. For all his ferocity, Brötzmann was lyrical and swinging too.

This was perhaps easier to appreciate in more stripped-back settings. A notable example is 1977’s “Schwarzwaldfahrt,” recorded al fresco with Bennink in Germany’s Black Forest, and one of the most inquisitive and playful albums in his entire discography. Brötzmann’s late-career duo with pedal steel guitarist Heather Leigh – an unlikely combination – also gave rise to many moments of beauty. When I heard about his passing, the first album I reached for was the duo’s aptly titled 2016 album “Ears Are Filled With Wonder,” which captures him at his most romantic.

Brötzmann had a talent for sticking to his (machine) guns while changing the context. He led many groups during his career, from his 1970s trio with Van Hove and Bennink to his Chicago Tentet during the 2000s, but would typically pull the plug on each of them as soon as he felt they had fulfilled their purpose. When he curated the 2011 edition of the Unlimited festival in Wels, Austria, it provided a snapshot of the extent of his activities at the time. He appeared with the Chicago Tentet, Hairy Bones and Full Blast, but also in a variety of other groupings, with musicians ranging from Japanese pianist Masahiko Satoh to Morocccan gnawa master Maâlem Mokhtar Gania. (Highlights of the festival are compiled on the 5-disc “Long Story Short” compilation, an invigorating listen from start to finish.)

It makes sense that some of Brötzmann’s most fruitful relationships with Japanese artists were with personalities as forceful as his own – I’m thinking of Keiji Haino, Toshinori Kondo, Shoji Hano, Akira Sakata. He also found sparring partners among a younger generation of musicians, such as Mats Gustafsson and Paal Nilssen-Love, who owed much to his trailblazing example. Whatever the setting, there was no excuse for half measures.

“Being on stage is not a friendly business,” he said during a Red Bull Music Academy lecture in 2018. “Being on stage is a fight, even if you stay there with the best friend. But you have to fight... You need tension, you need challenges, you need a new situation, you have to react. And that makes the music alive, I think.”

HIROSHI MATSUMOTO - ele-king

MATSUMOTO HIROSHI ICHIKAWA HIDEO QUARTET - ele-king

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130