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Jeff Mills
Fantastic Voyage

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Jeff Mills
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 ジェフ・ミルズの〈アクシス〉レーベルと神戸の〈Underground Gallery〉から、ele-king読者へのメッセージですよ~。

 ジェフ・ミルズの新作アルバム『Fantastic Voyage』の発売を記念して、本人直筆サイン+メッセージ入り特大ポスター(60cm X 90cm)を抽選で1名の方にプレゼントいたします。
 ご希望の方は、『氏名・年齢・送付希望先住所・連絡先』、そして「ジェフ・ミルズへ将来やって欲しいこと」(またはジェフ・ミルズへのメッセージ)を書いて、『AXIS ポスター希望』と添えて、<axisposter@undergroundgallery.jp>まで、メールにてどしどしご応募ください。  なお、11月30日を応募締切とし、当選者の発表は商品の発送をもって代えさせていただきます。


 なお、アルバム『Fantastic Voyage』に関するジェフ・ミルズからのメッセージはこちらをどうぞ!
/ele-king/news/001987/

■10/20(thu) CMJ 3日目

Tom Tom Magazine CMJ Fest @ woods
9:15 pm The Suzan
8:30 pm TEEN
7:45 pm Coasting
7:00 pm Hard Nips
6:15 pm Pearl And The Beard
5:30 pm Brute Heart (Minneapolis)
4:45 pm Satellite Sky(LA)
4:00 pm Baybee Teeth

 ......というわけで、CMJレポート第二弾はここからスタート。
『トム・トム・マガジン』ショーケース。女の子のドラマーというコンセプトで、定期的にショーも開催している(一号前はビヨンセにドラマーの特集だった)。主催がドラマー雑誌ということで、どのバンドもかなりレベルが高く(ドラマーはもちろん、バンドも)、主催者ミンディのバンドを見る目、CMJでは今回初めてのヴェニューでオフィシャル・ショーケースを開催してしまうという、その度胸が素晴らしい。
 彼女自身もテクニカルなドラマーだが、今回の共同主催者であるヴィヴィアン・ガールズのドラマー、フィオナもすごい。彼女のバンド、コースティングは2ピースでドラムとギター、技術があるだけあって見ていても安心感がある。
 女の子のドラマーというコンセプトなので、ジャンルやスタイルはさまざまだった。コーラス重視で歌を聞かせるグループ、ストリングスをいれたクラシカルなバンドなど、普段は見ることのないバンドも少なくない。全体的にローキーではあるが、面白いコンセプトのショーケースだと思う。
 ニューヨークで活躍する、日本人女の子バンド、ザ・スーザンとハードニップスも、このショーケースで一緒にプレイしたので、緊急特別企画、インタヴューをお届けしましょう。話してくれたのはドラマーのおふたり。NICO(スーザン)、エミ・ニップス(ハード・ニップス)です。


特別対談、ザ・スーザン×ハード・ニップス

どちらもニューヨークをベースにし音楽活動を行っている日本人のガールズバンドですが、何があなたたちをニューヨークに引き連れたのでしょうか。

NICO:ニューヨークに引き連れた......というほどの理由はなく、ただたんにブルックリンのレーベル〈Fool's Gold〉からのアルバムのリリースが決まったので、「んじゃニューヨーク行きますか」という感じで来ました。

エミ・ニップス:「ニューヨークとはやはり世界に通じるミュージシャンの集まるところで~」とかカッコイイこと言ってみたいですが、単純にアメリカのなか(世界中?)でいちばん好きなことができる都市だからです。東京のほうがより大きな都市だと思いますが、私にとっては東京の堅苦しいなかの便利さよりも、ニューヨークの「何でもアリ」の環境で柔軟にやりたいように生きる形が好きです。

最初にこちらに来た印象は? 最初にプレイしたヴェニューはどこですか? また、ショーに対して、どんな印象でしたか?

NICO:ニューヨークをメインに活動をはじめて、実はまだ1年も経っていません。でも7年前くらいからちょこちょこ海外活動はしていたので、最初にニューヨークでギグをしたのはたしか5~6年前の冬......。〈Pianos〉や旧〈CBGB〉、旧〈Knitting Factory〉などでやりました。お客さんは3人くらいしかいませんでした。その頃はヨーロッパの活動のほうを多くしていたので、ロンドンやパリ、ベルリンと比べてなんだかバンド文化が大人しいなあと感じたのを覚えています。その頃はUKロックが流行っていたからかな。

エミ・ニップス:私はアメリカ生まれなので、何度も遊びに来たことはあったのですが、移り住んだばかりのときはすべてが本当にキラキラした印象で、楽しくてしょうがなかったです。引っ越した後、初めて遊びに出た夜の小さなライヴハウスで、スマッシング・パンプキンスのジェイムス・イーハに会ったりして、これぞニューヨークでしょと思いました。ハード・ニップスで最初にプレーしたヴェニューは〈Death by Audio〉。私は以前にも他にもバンドをやっていたので、このヴェニューも初めてではなかったのですが、まだ結成して間もないニップスとよちよちドラマーの私はワン・セット切り抜けられるのか気が気じゃなかったです。初ライヴということで来てくれたたくさんの友だちに助けられて、とても楽しかったです。

バンドは何年活動していますか? 目標とするバンドは?

NICO:バンドは約8年だと思います。目標とするバンドはいません。型にはまらず自由にやっていきたいです。

エミ・ニップス:もうすぐ3年経ちます。目標はクイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ、目指せAC/DC!

今回の『トム・トム・マガジン』ショーケースですが、主催者のミンディとはどのように知り合ったにでしょうか?

NICO:今年の2月にあった『トム・トム・マガジン』のリリース・パーティに、友人のMNDRが出演することになっていたので、メンバーみんなで遊びに行こうとしました。でも、なんだかライヴがしたくなったので、どうせ遊びに行くならライヴさせてもらおうと思って、イヴェントの前夜にミンディーに直接「ライヴさせてください」とメールしました。どうせだめだろうと思ってたのですが、ミンディーから「いいよーやりなよー」的な乗り気なメールが返ってきて、結局当日ちゃっかりライヴさせてもらいました。それがミンディーとの出会いでした。

エミ・ニップス:ブルックリンで活動するもの同士の友だちです。『トム・トム・マガジン』は私もお手伝いをしていて、ボアダムズのヨシミさん、ブン・ブン・サテライツの福田洋子さん、MI-GUのあらきゆうこちゃん、元あふりらんぽのPIKA☆のインタヴュー記事を書かせてもらいました。

いままでどのくらい彼女のショーケースでプレイしていますか?

NICO:4~5回だと思います。

何か好きな点でなにが悪い点ですか? 今日のショーケースはいかがでしたか?

NICO:好きな点は、美しくかっこいい女たちがうじゃうじゃしているところ。悪い点は、美しくかっこいい女たちばかりで自分が霞んでしまうところ。今日のショーケースは、ザ・スーザンが最後にプレイさせていただいてうれしかったです。『トム・トム・マガジン』のショーケースのトリを務めたらもう何も怖いものありませんわ。

エミ・ニップス:ブルックリンでも、SXSWでも、ほぼ毎回のショーケースに参加させてもらっています。好きな点は、知らない素晴らしい女子ドラマーといっぱい知り合えること。悪い点は、「女子ドラマー」という枠によって、逆にレズビアン以外のストレートな女子に広まりにくいこと。今日のショーケースはいろんなたくさんの人が来てくれたことと、すべてのバンドがすごく上手いミュージシャンだったので、いままででいちばん良い『トム・トム・マガジン』のショーでした。

今回CMJでは他にどのショーケースでプレイしますか?

NICO:オンリー『トムトム』です!

エミ・ニップス:Moves Gallery というブルックリンデザイナーの服屋のギャラリー・スペースで、そこのファンキーな服を着てライヴします。

また今回CMJでぜひ見たいアーティストは誰ですか?

NICO:とくににありません。

エミ・ニップス:あらきゆうこさんがドラムを叩くチボマットが見たかったのですが、私たちのライヴと重なって行けませんでした。後は、ナッシュヴィルから来てる、Turbo Fruits。

ザ・スーザンにお聞きしますアメリカに来た最大の理由は? 日本での活動はどんな感じだったのでしょうか? 日本のレーベルはどこだったのでしょう? 彼らにアメリカで活動する理解はありましたか?

NICO:アメリカに来たいちばん理由は、レーベルが〈Fool's Gold〉だったからです。もしこれがイギリスやスウェーデンなどのレーベルだったらそこに行っていたと思います。でもニューヨークに来て良かった。ここには世界最大の成功をつかむチャンスがゴロゴロしてますからね。日本での活動は本当にアンダーグラウンドでした。日本では曽我部恵一さんのレーベル、〈Rose Records〉からCDは出していますが、とくに所属はしていません。どこにも所属せず、すべて自力でやってました。自力で海外ヴェニューとのコンタクトをとってツアーを組んでました。USでのリリースが決まってからは日本でも国内盤を出すにあたって〈Hostess〉にお世話になっていました。アルバムが出てからジャパン・ツアーをして、サイン会やインストア・ギグやレコード店まわりなどを初めてして、なんだかアイドルみたいな気分になりました。ま、ほんの一瞬でしたけど......。結局、バンドをはじめるときから海外で活動することが私たちの活動ベースだったので、私たちがニューヨークをベースに活動することに対してはとくに誰も気にしないというかなんというか......止められるようなことはいっさいありませんでした。

いまのレーベル、〈Fool's Gold〉とはどのように知り合ったのでしょう?

NICO:私たちのプロデューサーであるPeter Bjorn & JohnのBjornの紹介です。まだUSの音楽業界についてなにも知らない私たちを、いきなりめちゃHIP HOPなレーベルに投げ込んだんです。おかげで普通のバンドには経験できないようなことも経験できてると思います。

実際来て見て、日本にいるときより何か違うモノを得られていますか。だとしたらそれはなんでしょうか? 逆に日本でなければ得られなかったことは?

NICO:やはり海外で生活している誰もが感じることだと思いますが、日本にいるときとは比べ物にならないほど視野が広がりました。よって目標も大きくなりますし、やる気もでます。日本でなければえられなかったこと......? ストレスかな。ストレス大国日本ですわ。

ニューヨーク以外のアメリカにいったことがありますか? エピソードがあれば簡単に教えて下さい。

NICO:ツアーでちょこちょこ回りました。今年の2月にあったChromeoとのツアーでは3週間くらいアメリカ中を回りました。カナダにも行きました。Chromeoパイセンのレヴェルになると、ヴェニューの規模が2000人~3000人で、バックステージの豪華さがハンパなかったです。また、毎日2000人のお客さんと向き合うことで、ずいぶん度胸もつけさせてもらいました。

これから先、音楽業界はさらに厳しくなって行く感じです。それぞれ音楽が好きで、いまのことをやっていると思うのですが、最初に音楽にはまったきっかけ、またどのようにこのメンバーがあつまったのか教えてください。

NICO:ザ・スーザンの結成は、キーボードのRIEとヴォーカルのSaoriのデモ作りからはじまりました。彼女たちが自宅の和室で作ったデモ音源がそのままRose Records〉からリリースされ、必然的にライヴをしなくてはいけない状況に追い込まれ、急遽当時暇そうだった友人たちをかき集めてバンドを編成したのが初期ザ・スーザンです。私もドラムなんて触ったことも見たこともなかったのに、ただたんに「力があってリズム感があって暇そうだから」という理由で任命されました。初ライヴはベルリンでした。

エミ・ニップス:ニップスの場合は、みんなそれぞれ音楽は大好きですが、それ以上に一緒にいて楽しかったのがきっかけです。グーチ(b)とマリコ(g)とは、バーバラという洋服のデザイナーの友だちを通してお互いを知り合い、日本人同士「せっかくですので、ご飯でも」的なことから急速に仲良くなり、マリコがもうひとり面白いのがいるよと、ヨーコ(v) を連れてきて、何となくいつでも一緒にいるようになった。あまりにもしょっちゅう一緒にいるため、他の友だちにバンドでもやれば? と言われて、それは楽しそうだ! とはじめた。

一緒にいるときは、おもにどんな会話をしているのでしょうか?

NICO:もうお互い家族同然なので、とくに大した会話もしません。スーパーのお得情報交換や、1日にあったできごとをサラッと、あと1日に1回は絶対に全員で練習しています。

エミ・ニップス:1、男の話。2、美味しいものの話。3、新しい面白いことの話。

影響を受けたアーティストをそれぞれ教えてください。

NICO:マリリン・マンソン。

エミ・ニップス:Sebastian Paulson ブルックリン在住のドラマー。表現力豊かで見ていて惚れ惚れする。ブン・ブン・サテライツの福田洋子さん。私はテクノも好きなので、彼女のような永遠なるリズムを叩けることを夢見る。PIKA☆ 。いい音を伝えることを学ぶ。さらに、Liturgy のGreg Foxのメタルドラム・テクニック、Soft Circle のHisham Bharoochaのドラムに対する精神、Call of the Wild のAllison Busch のピュアな格好良さ。

曲作りについて。どのように曲や歌詞を作り上げていっていますか? 中心になる人はいますか。

NICO:曲作りはRIE、SAORIがやっています。

エミ・ニップス:曲によって変わりますが、大体は全員で作る感じです。Sebastian Paulson やその他の別格ミュージシャンの友だちが多いので、表現やトランジションなど大いに助けてもらいもします。

どのように楽器や歌を習っていったのでしょうか?

NICO:習わなくちゃいけないなあと思いつつ、7年たってしまいました。誰からも何も教わったことがなくて、いまでも自分のドラミングには自信がありません。ドラムの機材についても何も知らないし、自分のドラムセットも持ってません。

エミ・ニップス:これも、初めはさっき言ったミュージシャン友だちにいちから教わりました。そこからは練習するのみです。でも「音楽を演奏したい」という気持ちをサポートする、本当にすてきなミュージシャン友だちに恵まれていると思います。

この先はまだアメリカに滞在予定ですか?

NICO:しばらくは滞在予定です。

エミ・ニップス:はい

お互い日本人の女の子バンドですが、こちらで活躍するにあたり良い点,悪い点。お互いのバンドの批評をお願いします。

NICO:あまり女の子バンドととして扱ってもらってことが無いのでなんとも......。きっと可愛いガールズ・バンドは取り巻きのメンズたちが「あ、オレ持つよ」とかいって機材を運んでくれるんでしょうけど、私は毎回自力で全部運んでます。バスドラとか片手で持てます。あ、でも『トム・トム・マガジン』のような、日本にはあまりない感じの女性たちの独特なフィールドにちょこちょこ顔を出させてもらえるのはうれしいです。

エミ・ニップス:良い点は、やはり日本人の女の子4人のバンドというのは、白人4人などに比べても、それだけで面白いし、違う味を持っているので、それを存分に活躍させられるとより良いと思う。悪い点は、上手なバンドはたくさんいるので、バンドとしてのパフォーマンス力をどんどん上げていかないとそういったギミック部分しか評価されない。スーザンはハーレムに住んでるので、遠すぎ! と思います。若いロック・ミュージシャンの多くが住んでいるブルックリンは、毎日の生活のなかでミュージシャン同士の付き合いも多く、バーでやライヴに行く機会も自然と増えるので、その分バンドへの刺激が増すと思う。

さらに、こちらで活躍する女の子の日本人バンドで尊敬するバンドはいますか? よくつるんでいる仲の良いバンドは?

NICO:つるんだことはありませんが、HARD NIPSパイセン。

エミ・ニップス:こちら在住の「女の子の日本人バンド」は他に知らないです。あげるとしたら、昨日もCMJのライブを見たのですが、少年ナイフのライヴはつねにタイトで、人もたくさん呼べて、かっこいいです。あとはチボマットの羽鳥ミホさんは人としてもミュージシャンとしても素敵だと思うし、そのチボのライヴでドラムを叩いた、MI-GUのあらきゆうこちゃん(ヨーコ・オノ・プラスティック・オノ・バンドのドラマーでもある)のプロフェッショナル・ドラマーとしての生き方はドラマーの神のようです。仲良いバンドは、Cheeseburger とCall of the Wildと、Peelander-Z。

自分がかなり日本人だなと思う瞬間、またかなりアメリカナイズされてるなと思う瞬間。

NICO:毎日白いご飯を食べたくなるとき、あー日本人だねと思います。毎晩でっかいアイスクリームをボックスのまま抱えて食べているとき、アメリカナイズされたなと思います。

エミ・ニップス:日本人だと思うのは、ツアーなどに行ってもどうにも米が食いたいとき。と、日本の笑いが面白いとき。私はアメリカの生活のほうが長いので、通常はどちらかと言うとアメリカンだと思う。

ショーが入っていない普通の日の1日の流れを教えてください。

NICO:朝起きてバイトに行って、夜帰ってきて即練習。メールやネットのチェックなどもろもろの用事をすませてシャワー浴びてなんだかんだで3時くらいに寝ます。

エミ・ニップス:仕事してますよ! フリーランスでのウェブや翻訳の仕事のうえに、バンドのブッキングからオンラインのプロモ作業、ドラムの練習、等々を済ませて、夜はライヴか飲みへゴー。

これから先、具体的に2011年の終わりまでの予定を教えてください。

NICO:11月は、ギグが数本。いま、私たちはちょうど次のアルバムの制作をしているので、そのリハーサルやレコーディングもあります。12月もそんな感じ......だと思います。

エミ・ニップス:仕上がったばかりのニュー・アルバムを出してくれるレーベルを見つけるために、いろんな人に聴いてもらいので、ライヴの本数と人に会う機会を増やします。11月14日は、St. Vitus とライヴ、11月18日は少年ナイフとライヴ。年末か年明けにヨーロッパに行けるかもしれない? いや、行きたいぞという予定。

共演してみたいバンド。また乗ってみたいレーベルをそれぞれ教えてください。

NICO:TurboNegro。レーベル......よくわかりませんが、韓国のYG entやJYP、SM entに興味本位で入ってみたい☆

エミ・ニップス:バンドはCerebral Ballzy、Endless Boogie、Pampers、レーベルは、Adult Swim、True Panther、National Geographic。

最近見た感動したバンドは?

NICO:Hilly Eye、Amy from Titus Andronicusとは古い友人なのですが、彼女のギター・プレイはいつみても感動的。

エミ・ニップス:Com Truise。エレクトロ系だけど、生ドラマーが叩いてて上手いしセンスが良い!

お互いへのメッセージ。

NICO:エミパイセン、ディープなクラブ連れて行って下さい。あと何かドラムの機材でいらなくなったものあったらください。

エミ・ニップス:日本人だからいっしょに楽しめること、そうじゃなくても音楽を通していっしょに楽しめることの両方をこれからも分かち合って、ニューヨーク・ライフをより楽しくして行こうぜい!

言い忘れたこと。つけたしておきたいこと。

NICO:よく間違われますが、スーザンズではなくザ・スーザンです!

エミ・ニップス:ザ・スーザンが、初めて一緒にやったときよりずっと打ち解けてくれてウレシイ。ライヴもいい意味でほぐれてて、パワーアップしてる!!

どうもありがとうございました!!!

NICO of THE SUZAN thesuzan.com

EMI NIPS of HARD NIPS hardnipsbrooklyn.com [[SplitPage]]

■10/21(fri) CMJ 4日目

 ミッドタウンのオシャレホテル、エイスホテルで、シアトルのカレッジラジオkexpが、公開ライブをCMJの期間中やっているというので、どんな様子か見に行ってみる。
 ちなみにこれまでのラインナップは以下。
▼10/19(wed)
10:30 Zola Jesus
12:30 we are Augustine
2:30 Portugal , The Man
4:30 Clap Your Hands Say Yeah
▼10/20(thu)
10:30 Widowspeak
12:30 Givers
2:30 Dum Dum Girls
4:30 The Lonely Forest

見たいバンドが多いのに、見れていない。スポンサーはトヨタ。そして今日金曜日のラインナップは以下。

Kexp Seattle collage radio day party @ Ace hotel
10:30 Waters
12:30 EMA
2:30 Caveman
4:30 Atlas Sound

人はいるが、かなり普通のお客さんが多い(普段ここに来る人はヒップスターばかり)。ポスターを配っていたおじさんに聞くと、Cavemenがちょうど終わり、アトラス・サウンズがはじまる1時間半前とのこと。タイム・オーガナイズが出来てない!レコードマットとシルクスクリーンのビッグポスターだけをもらって退散。

Sub pop CMJ showcase @Bowery ballroom
12:00 am Dum Dum girls
11:00 pm Crocodiles
10:00 pm Royal Baths
9:00 pm popstrangers
polica

 夜はダム・ダム・ガールズを〈バワリー・ボール・ルーム〉に見に行く。ディ・ディの旦那のバンド、クロコダイルズが前なので、間に合うように10時ぐらいに到着。ダム・ダム・ガールズは、昨日はマーキュリー・ラウンジ、その前はスマート・ラウンジ、エイス・ホテルなど、CMJ期間内でもっともプレイしたバンドのNo.5には入る。今日のショーはソールド・アウトで、さらにアフターパーティが〈リット〉であるという。着くとロイヤル・バスというバンドがプレイしている。4ピースの〈Woodsist〉レーベルの若いバンドで、メランコリーなヴェルヴェット・アンダー・グラウンドという感じ。ギター2本(ツインボーカル)、ベース、ドラム編成。

 クロコダイルズは、「地元に帰って来て嬉しい」とMCしていたが、たしか、サンディエゴ出身? エクスペリメンタル・ノイズにブルージー・スワッガー、ちょっとシューゲイズよりでもある、オールド・ロックに新しい血を注入しようという姿勢があるが、キーボーディストとドラムが可愛い、かっこよい女の子という印象以外は、あまり記憶に残らなかった(すいません!)。
 ツインギターとベースの5人編成。映像アーティストが、白黒、カラーを織り交ぜ、ファンシーな照明を演出。中盤でこの日は、ギターのチャールスの誕生日だったらしく、バースデーケーキが登場。ブランドン(クロコダイルズのメイン・ガイで、ダム・ダム・ガールズのディ・ディの旦那)&ダムダム女子総出でハッピー・バースデー・ソングを合唱。ディ・ディは、登場ついでに(?)、そのままヴォーカル・ゲストで、クロコダイルズに1曲参加。

 今回、ダム・ダム・ガールズにはセット・アップをするローディー(2,3人)がいた。以前、半年ぐらい前に〈ブルワー・フォールズ〉というブルックリンの会場で見たときはいなかった(クロコダイルズは自分たちでしていた)。 セッティングに15分ぐらい要し、ダム・ダムは登場した。
 クロコダイルズのライヴは2階席から見ていて快適だったので、いちどステージ前に行ってから戻ろうとすると、すでに前にも後ろにも動けない状態になっていた。いちばん前で見ることになる。
 オープニングはニュー・アルバムの1曲目でもある"Always Looking"。毎日のツアーで鍛えられたのか、バンドのチームワークはかなりタイト。ディ・ディの歌は聞いているのがちょっとつらくなるほど感情がこもっている。古い曲、新しく曲を平等にミックスし、全部で15曲、プラス、アンコール1曲。ハイライトは"hold your hand ""waisted away""in my head"、ラストの"There is a light"あたりで、演奏中はとくにMCをしない。ディディが「私の旦那、 ブランドンへ」と前置きして歌った"in my head"では会場から声援が飛んでいた。個人的に好きな"caught in one"をやらなかったのが残念だが、あらためてディ・ディの歌唱力に脱帽、似た曲も多いが、それでも何だかんだ聞き入ってしまう。
 全体を通して、アルバム内容もあるが、何か辛そうな印象をうけた。演出なのか本当なのか。アンコールの"Coming Down"は、納得のエンディングだった。 彼女たちは翌日の22日はDCへ、そして23日はフィリーへ。24日のホーボーケンでひとまずUSツアーは終了で、11月3日からヨーロッパツアーがスタートする。

 今日ほかに行きたかったショーは......

Caithlin De marrais @ littlefield
元レイナーマリアのベーシストのソロ。
11月にもういちどショーがあるので、そちらに行くつもり。

Brooklyn Vegan showcase @ music hall of williamsburg
10:00 Braids
9:00 Active Child
11:00 Weekend
8:00 Pepper Rabbit
こちらも間に合わずだったが、明日のパーテーに参加予定。明日で最後!

■10/22(sat) CMJ 5日目 最終日

CMJ最終日は、昼からAAMと『ブルックリン・ヴィーガン』のパーティにでかける。

AAM day party @knitting factory
Vacationer
Casiokids
Memoryhouse
1,2,3
dom

ここについたのが、1時半ぐらい。バンドはまだで、セットアップ中だった。速足で次のヴェニューへむかう。

brooklyn vegan CMJ day party @ public assembly
2:30 Friends
2:30 Stepkids

 毎年この辺にはお世話になっているが、いつもスポンサーがPOPチップ、エナジーバー、リカー系(今回はスパイス・ラムだった)で、今回も昼間から、たくさんの人で賑わっていた。
 今回のCMJではここ、パブリック・アセンブリーにお世話になった。昼も夜もパーティ続きに加え、何と言ってもアクセスがよい。こうなったらこの辺のヴェニューを集めて、ここを本部にして、ミニチュアCMJでも開催するべきかも。
 バンドは、ステップキッズとフレンズを観る(フロントルーム,バックルーム)。

@ Move Brooklyn
7:00 Hard nips
6:00 Eola
5:00 Punks on mars
4:00 Guardian alien
3:00 Prince Rama

 その後、プリンス・ラマとガーディアン・エイリアンを見にMoves brooklyngへ。彼らは、過去にレポートして居る、ウィリアムスバーグ・ファッション・ウィークエンドでもショーをしていて、カラフルな色使い、斬新なデザインとコンセプトで注目を浴びている。キャラクター的にダウンタウン・アーティストである、ガーラン・ジーンズとかぶるところがあるが、どちらも現在を引っ張るカッティングエッジなアーティスト/デザイナーだと思う。

CSS, MEN, EMA @Webster hall

 そして、ハイライト(?)、アルファベット3文字組み合わせが面白かったので、これに行くことにラスト・ミニッツで決めた。
 10時頃つくと、何だかノリが違う......。イケイケ・パーティ・モードのクラウドで賑わってる? 何と、アーリー・ショーで、すでに終了していた(6時からはじまったらしい)。この場所は、私達が見たいバンドがプレイしているインディ会場と思いきや、有名なダンス・クラブでもあるのだ。週末の夜は、イケイケ・ヒップホップ、ギャング・パーティの定番となり、ギラギラしたボーイズ&ガールズで賑わっている。CMJ期間内でもこれは譲れなかったらしい。仕方が無いので、ブルックリンにとんぼ返り。パナシェ・パーティに乗り込む。昼間と同じ場所だけど......。

Panache booking & Bruise Cruise showcase @ public Assembly
(Front)
12:30 Shonen Knife
11:30 David Liebe Hart
10:30 White Fence

(Back)
12:00 am Vockah Redu
11:00 pm Turbo Fruits
10:00 pm Jacuzi Boys

 着いたら、変な海賊ハットをかぶったパフォーマーがプレイして居る。ステージで見たと思ったら、次の瞬間にはフォトブースでお客さんと記念撮影をしていた。もしかしてショーケースの単なる余興? そう言えば、ここは、パナシェ&ブルーズ・クルーズのショーケースだった。ブルーズ・クルーズ、彼らはバハマに向かう船のなかでショーを開催する海賊(輩)なのだ(ブッキングはいつもパナシェ)。次の航海は2月。寒中のニューヨークを抜け出して、バンドと一緒にビーチでマルガリータなど飲んだりして、遊び放題。何から何まですべてエンターテイン。彼らにすべて委ねればもう安心。ただ、このクルーズに参加すると帰って現実に戻れないので注意。
 そんなショーケースで、見たかったターボ・フルーツは見逃したが,少年ナイフがはじまった。なんと今年でバンド結成30周年なのだそう。それにしても相変わらず、なんてピュアで可愛いんでしょう。プレイしている曲も、新旧ミックスで、お客さんの心をわしづかみしている。
 今回のCMJでは女の子バンドを見た率が多く、思い出しても、ワイルド・フラッグ,エレノア・フレイドバーガー、ダム・ダム・ガールズ、ザ・スーザン、少年ナイフ、プリンス・ラマ......それぞれ個性もあって、つくづく女の子が台頭している時代なんだろう。
 そんなことを思いながら怒涛のCMJ期間が終了。カバンからはバッヂをピックアップしたところでもらったレッドブルが出てきた。家に帰ろう。

Chart by JET SET 2011.10.24 - ele-king

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1

BORIS

BORIS BLACK ORIGINAL - REMIX EP »COMMENT GET MUSIC

2

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS TAN SEDAN / THROWDOWN REMIXES »COMMENT GET MUSIC
Dr. Dunks & Com Truiseによる話題の2リミックスが遂に12"リリース!!DJ Harveyによる"Locussolus"プロジェクトの1stフル・アルバムから、先行カット第二弾として登場し爆発的なセールスを記録した人気タイトル"Tan Sedan / Throwdown"のリミキシーズ12"が限定500枚にてリリース。

3

PHIL WEEKS

PHIL WEEKS BY MY SIDE »COMMENT GET MUSIC
2000年設立以降、良質かつ即戦力のハウス・トラックをコンスタントに輩出してきたフレンチ・ハウスの代表レーベル"Robsoul Recordings"から、オーナーPhil Weeksによるカタログ100番が登場。

4

THEO PARRISH / BURNT FRIEDMAN

THEO PARRISH / BURNT FRIEDMAN MEET MANCINGELANI AND ZINJA HLUNGWANI »COMMENT GET MUSIC
南アフリカ発起の高速辺境ビートをコンパイルした奇天烈コンピ「Shangaan Electro」のリミキシーズ最新作。Oni AyhunやRicardo Villalobosらに続いて、Theo Parrish & Burnt Friedmanの重鎮コンビが参戦。

5

SOFT ROCKS

SOFT ROCKS WE HUNT BUFFALO NOW »COMMENT GET MUSIC
サイキック・ダブワイズ傑作が先行カット!!Andrew Weatherallによるキラー・リミックス収録!!Lovefingers主宰"ESP Institute"から、UKのハード・ディガー・ユニットSoft Rocksによるニュー・アルバム「Curse Of Soft Rock」からの第一弾先行シングル・カットが登場。

6

LARGE PROFESSOR

LARGE PROFESSOR KEY TO THE CITY »COMMENT GET MUSIC
新作が待たれるLarege教授の先行カットが登場! スクラッチにはRob Swift!全ヒップホップ・ヘッズ待望の新作12"は、Side-Bに別リミックスMad Scientist Remix、インスト、アカペラ収録の間違いない内容! *クリアー・バイナル、ダウンロード・カード付。

7

LORD ECHO

LORD ECHO MELODIES SAMPLER EP »COMMENT GET MUSIC
Reggae~DubバンドであるThe Black Seedsの核を担うギタリスト、Mike Fabulousの新プロジェクトがLord Echo。Wonderful Noiseからまたしても素晴らしいタイトルがリリース!

8

SHE & HIM

SHE & HIM A VERY SHE & HIM CHRISTMAS »COMMENT GET MUSIC
人気女優Zooey DeschanelとギタリストM. WardによるShe & Him。3枚目となるアルバムは、全曲クリスマス・ソングのカヴァーという素敵すぎる贈り物です!!

9

AEROPLANE

AEROPLANE IN FLIGHT ENTERTAINMENT SAMPLER 1 »COMMENT GET MUSIC
オフィシャル・ミックス"In Flight Entertainment"からのアナログ・サンプラー1/2!!エクスクルーシヴ音源のみで構成された話題のマンスリー・ミックス・シリーズ初のCD化に合わせ、収録4楽曲が抜粋されたアナログ・サンプラーが2作同時入荷。

10

KASHMERE STAGE BAND

KASHMERE STAGE BAND TEXAS THUNDER SOUL 1968-1974 (DELUXE EDITION) »COMMENT GET MUSIC
史上最強高校生ファンク・バンドのアンソロジーがデラックス・エディション新装版にて再登場!!Bonus LP + DVDを追加収録!!DJ Shadow"Holy Calamity"にてサンプリングされた"Kashmere"、Dennis Coffey"Scoripo"カヴァーなど、末恐ろしいレア音源満載のディープ・ファンク・クラシック!!

HEXSTATIC - ele-king

 SBTRKTとアニマル・コレクティヴとホワイト・ストライプスとキッド・カディとアフリカ・ハイテックをミックスすDJがいるかって? いるんですよ。これ見て(https://vimeo.com/30103637)。
 UKの〈ニンジャ・チューン〉レーベルを主宰するコールドカットは、1987年にDJのミックス文化にウィリアム・S・バロウズのカットアップの手法を持ち込んで、そうした脈絡のないミックスを実現した。ヘックスタティックは、コールドカットの初心とも言えるミックス文化を継承するレーベルの映像チーム。そんな彼らのヴィデオ・ミックスが無料配信されている。くだんのリンクは、1時間にもおよぶ驚愕の映像音楽体験です。

 今週末、世界初披露となるHalloween Audio Visual Setを組み上げて〈エレクトロニック・トライブ〉(通称、エレトラ)に出演する! 彼ら御機嫌なパフォーマンスは祝祭にバッチリはまるはず。とくにハロウィーン好きは必聴で必見。パーティには他にも個性的な出演者が登場するので、詳しくはホームページをご参照ください。

【ELECTRONIC TRIBE HALLOWEEN PARTY 2011】

ELECTRONIC TRIBE HALLOWEEN PARTY 2011
ELECTRONIC TRIBE HALLOWEEN PARTY 2011

2011年10月29日(土) 23:00 開場/開演
@UNIT/SALOON/UNICE 
渋谷区恵比寿西1-34-17ザ・ハウスビルB1、B2、B3
HP: www.unit-tokyo.com

出演者
HEXSTATIC -Halloween Audio Visual Set- (Ninja Tune/UK)
O.N.O a.k.a. MACHINE LIVE (THA BLUE HERB/JPN)
80KIDZ (Kidz Rec./KSR/JPN)
DJ OLIVE (the Agriculture/USA)
KAORU INOUE (SEEDS AND GROUND/JPN)
DE DE MOUSE (JPN)
ALTZ (Flower of Life/Altzmusica/JPN)
NUMB (Revirth/JPN)
IAN O'BRIEN (Peacefrog/UK)
QUARTA330 (Hyperdub/Lo-bit Playground/JPN)
CALM (Music Conception/JPN)
VJ : SO IN THE HOUSE (JPN)

前売り券&W/F : ¥3,000、当日券: ¥3,500
仮装割引 : フル・コスチューム無料!、セミ・コスチューム ¥2,000!

www.electronic-tribe.com/hw

 

■HEXSTATIC (Ninja Tune/UK)

古くからNinja Tuneで映像部門の中枢にいたStuart Warren Hilと、グラフィック・デザイナー、DJのRobin Brunsonによるユニット。95年の結成以来、ヴィジュアル素材をコラージュ&マッシュアップする手法で、常に革新的なオーディオ・ビジュアル・エンターテイメントのフィールドを開拓し続けてきた。第1回目のBig Chillフェスティバルでの映像がきっかけでNinja Tuneの伝説的イベント"Stealth Night"に参加。レジデントVJとしてキャリアをスタートさせることになる。その後、彼らの映像作品は数々の賞を獲得し世界の主要フェスに出演するなど、現在オーディオ・ヴィジュアルの領域においては向かう所敵無しである。また映像だけでなく音楽面においてもコラージュ・センスを発揮。00年にUK初のオーディオ・ヴィジュアル・アルバムとして発表された『Rewind』や、3Dメガネをかけて立体映像が楽しめる2ndアルバム『Master View』、07年の3rdアルバム『When Robots Go Bad』などはクラブ・シーンのみならず芸術作品として多方面で評価されてきた。昨年も4thアルバム『Trailer Trax』を全曲無料ダウンロードでリリースし大きな話題を呼んだ。現在、Robin Brunsonのみでのライヴ活動を新たに始動させ、映像と音楽をシンクロさせた遊び心溢れるステージで世界中を賑わしている。.今回なんと4年振りの来日となるハロウィーンにあわせHalloween Audio Visual Setという特別なライヴをセッティング。観る者を虜にさせる御機嫌なパフォーマンスは必見だ。

vol.15 : CMJ 2011 (1) - ele-king

今年で17回目を迎えたCMJ(カッレジ・ミュージック・ジャーナル)。大学のラジオ(カレッジ・ラジオ)から発生したこの音楽見本市は、本来目的としていたインディ・バンドのショーケースするという領域を越えて、すでに有名なバンド、世界中のインディ(メジャーもあり)バンドをこれでもか、というぐらい見れる4日間という、いわば、お祭り騒ぎになっている(もちろん、名の知れないインディ・バンドがプレイするヴェニューもあるが、とって付けたような扱いとなっている)。
昼間はパネル(モデレーターとパネリストがいろんな課題、例えば、これからのカレッジ・ラジオはどうなるか、音楽イヴェントを成功させるには......などについて、5人ぐらいで白熱論議をする)&ディパーティ(ほとんどフリーショーで、さらにスポンサーがついて、ビーガンのブリトー、ビールなどがふるまわれる)、夜は公式のショーケース、夜中は朝までダンス・パーティ、さらには公式とはまったく関係ない場所で、それに乗っかったショーケース(アンオフィシャル)も加わり、まったく寝る間がない音楽漬けの4日間(火曜日から土曜日)となる。いわゆる音楽がらみの自分のビジネスを宣伝する場所ということもあり、いろんなフリーのアイテムが手に入る。スポンサーがレッドブルというのも納得だが、みんなレッドブルを飲みながらショーに参加する様子はスポンサーの効果大......というか、これこそお手本にすべき宣伝効果とも言える。
 それでは、はじまり。


CMJの本部になっているニューヨーク大学へ

■10/17(月)
Oh my rockness CMJ kick off party @ pianos
 Jonquil
 Ski Lodge
 The Hairs
 Gross Relations
 Sea Monsters

 何故かまだ月曜日なのにプレCMJキック・オフ・パーティが、オー・マイ・ロックネスというバンド・リスト・サイトがスポンサーで開催された。バンド自体は、ルタード・ゾーン(『ピッチフォーク』がスポンサーをしているエレクトロ・サイト)がらみのバンドもいて、そこそこ人も入っていてよい感じ。ただ、これからの長いイヴェントを考えると、今日はそこそこにして切り上げる。明日からの怒濤の日を祝う。

■10/18(火)
 朝いちで、CMJバッジをピックアップにニューヨーク・ユニヴァーシティ内のジャドソン・メモリアル・チャーチに出向く。ここがCMJの本部になっている。大学のイヴェントなので、講堂みたいなところでバッジをピックアップする。
 バッジを無事ピックアップしたあとはギフト・バッグをもらいに( というかそれは文句で、スポンサーのショーケースに向かわされる)、隣のキメル・センターへと急ぐ。大学の校舎の各階では、CMJのいろんなパネルがおこなわれている。
 スポンサーには、チャンピオン(洋服ブランド)、ソニック・ビッズ(インディ・ミュージックをサポートするサイト)、サウンド・エクスチェンジ(インディバンドの権利を守る機関)、フーチューン(新しい音楽のデジタル・サイト)、チャック(マーケティング・カンパニー)、ファンフリー(ペーパーレス・チケットのアンチ機関)、アスキャップ(音楽権利機関)、サウンドタップ(カレッジ・ラジオを選べるサイト)、ヴォリ(ライトヴォッカ)などから、国際的な国を代表したテーブル(彼らはそれぞれの国ごとにショーケースを持つ)、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、フランス、スウェーデン、台湾、カナダ、(日本はなかった)が所狭しと並んでいた。

火曜日に行く予定だったショーは以下。

Merge records showcase @ bowery ballroom
 11:00 Wild Flag
 10:00 Eleanor Friedberger
 9:00 Hospitality

school night NY showcase with East village radio & MFG @ bowery hotel 335 bowery @ great jones
 Duke Sprit (DJ)
 11:00 Drop the Lime (DJ)
 10:30 U.S. Royalty
 9:30 The Silent comedy
 8:30 Duke Sprit

9:30 pm Zola Jesus @knitting factory

Carpark CMJ showcase @ public Assembly (front)
 1:00 Class Actress
 12:00 Dent May
 11:00 Cloud Nothing
 10:00 Young Magic
 9:00 Adventure

Mexican Summer CMJ showcase @ public Assembly (back)
 12:00 Light Asylum
 11:30 Radio people
 10:15 Date Palms
 9:30 Quilt
 8:45 Home Blitz
 8:00 Xander Duell

Afro-punk presents "Death to Hiphop" A CMJ showcase @ music hall of williamsburg
 Death
 Cerebral Ballzy
 Ninjasonik

 まずは〈バワリー・ボールルーム〉へ。最初に登場したバンド、ホスピタリティーは若い感じだったが、そんなに印象には残らなかった。早くはじまったので、そのあいだに数ブロック離れたバワリーホテルで友だちのUS ロイヤリティのショーを見に行く。
 が、......彼らはまだその後だったらしく、代わりにデューク・スピリットというロンドン出身のバンドを見た。ケイト・モスによく似た女の子がフロントにいるパワフルなサウンドで、パフォーマンス的に好きだったが、これもそこまで印象に残らず、フェアリー・ファーナシスのエレノア・フレイドバーガーを見に〈バワリー・ボールルーム〉に戻る。あわよくば少し見てUS ロイヤリティに帰って来れるかなと思いながら......。この時点で〈ミュージック・ホール〉のセレブラル・ボルジーは諦めた。
 〈バワリー・ボールルーム〉ではちょうどエレノア・フレイドバーガーが始まったばかりだった。からし色の前あきシャツをからし色のコーデュロイのパンツ(リーバイス)にタックインし、ウエスタン・ブーツを履いているのが上からでもわかる。その上に星マークの紺色のカーディガン。メンバーはギター(パンチ・パーマ、もしかして、もじゃもじゃしているだけかも)、タータン・チェックのシャツにジージャン)、ベース(天然パーマ、白の前あきシャツにジーンズ)、ドラム(彼だけサングラスにオールバックとちょっと浮いていた)......外見だけ見ると、とてもじゃないが現在のバンドと思えない、レトロ感に満ち溢れているバンドだ。が、エレノア・フレイドバーガーは予想よりも素晴らしかった。MCで「地元に帰ってきて嬉しい」と言っていたのでツアー中だったのだろう、メンバーの息はぴったりで、とても快適にプレイしている。特別なことをしていないのに良い。トイレに行きたかったのに行けなかったほどに......ショーのあとの物販は、きちんと本人たちがしていた。

素晴らしいライヴのEleanor Friedberger (photos : Brooklyn Vegan)

 今回のCMJでもっとも注目されているのがワイルド・フラッグだ。このバンドは、スリーター・キニー(キャリー、ジャネット)、ヘリウム(メアリー)、マインダーズの(レベッカ)メンバーで結成された、いわばスーパー・ガールズ・バンド。この日のメインでもある。
 実は、本来はパブリック・アセンブリーに〈メキシカン・サマー〉と〈カーパーク〉のショーケースを見に行こうと考えていてたので、ワイルド・フラッグに関してはとりあえず見てみようと思っていたのだが、まだ初日というのに、おそらく今回のショーでいちばん良いショーになった。演奏が上手いのはもちろん、音楽、パフォーマンス、メンバーの動き、衣装、タイミング、すべのバランス最高で完璧。格好いいガールズ・バンドはたくさんいるが、ここまでオーディエンスの印象に残るようなバンドはレアだ。オーディエンスがほとんど女の子というのも納得。最前列は女の子で溢れかえっていたし、黄色い声がガンガン飛んでた。私は背が小さいので、いつもなら難なく前に入れてもらえるのだが、今回ばかりはガッツり断られてしまった!
 メアリー・ティモニー(ギター)とキャリー・ブラウンスタイン(ギター)がツイン・ボーカルで、交互に歌うのだが,メアリーは女の子よりの歌い方で、スパンコールのトップにタイト・スカートにアミタイツにフラット・シューズ。キャリーは、サーモン・ピンクのリボン付きノースリーブにピタピタの黒のパンツ、ブーツ・カットの黒ハイヒールでキリッと男前でカッコ良い。ジャネット・ワイス(ドラム)はピンクのスパンコールが胸のところにあしらわれたチューブ・トップにジーンズ、レベッカ・コール(キーボード)は黒のスパンコール・タンクトップにジーンズ。みんな光りものが好きなのか......。バックコーラスも完璧で、最後のアンコールには、ビールを客席にけり上げて終了。最後にまわりの人たちと「最高だったね~」と言いながら、家路についた。パブリックアセンブリーには興奮していけなかった。あ、ゾラ・ジーザスも......。

デビュー・アルバムのリリースも控えている、Wild Flagの圧倒的なライヴ (photos : Brooklyn Vegan)

■10/19(水)
True panther & popgun presents CMJ showcase @ glasslands (9-3am)
 Trash Talk
 Tanlines
 King Krule
 Little Red
 Teengirl Fantasy
 Lemonade

noisey.com,SUPRA NYC showcase @Santos party house
 TWIN SHADOW
 MAIN ATTRAKIONZ
 BLEACHED
 CAVEMAN
 INC
 PUJOL
 FIDLAR

Jagjaguwar/secretly canadian/dead oceans CMJ showcase @ union pool
 A place to bury strangers
 Gauntlet Hair
 Parts & labour
 Porcelain Raft
 Exitmusic

The Fixed CMJ Freakout! @ public Assembly (9-4 am)
 Teengirl Fantasy
 Still Corners
 CFCF (DJ)
 Warm Ghost
 Chad Valley
 Radio people
 Lemonade (DJ)
 JDH and Dave P

 昨日行けなかったパブリック・アセンブリーに行くとまだはじまっていない。よく考えるとグラスランズとメンツが被っているので、そういうことかー、と思いグラスランズに移動。ちょうどティーンエイジ・ファンタジーの真っ最中。CMJは同じバンドが同じ日にいろんな場所でやるので時間配分がとても難しい。CMJのオフィシャル・サイトには時間まで載っていないこともあるので、ある意味賭けなのである。例えば、ブルックリンとマンハッタンをはしごする場合、もう帰って来れない、という危機感がつきまとうが、ブルックリン内、マンハッタン内では、行ったり来たりするのが、CMJの定番。実際歩いているとパスをかけた物同士が、道ばたで「~はいま行くと良いよ」、など情報交換している場面に遭遇する。実際私もパスをかけている人に「~に行くんだけどいまどんな感じ?」と聞いたり、友だちになったりもする。


CMJ #2 (10/20-10/22)に続く。

Chart by JAPONICA 2011.10.17 - ele-king

Shop Chart


1

SUN RA

SUN RA THE MIKE HUCKABY REEL TO REEL EDITS VOL.2 ART YARD / KINDRED SPIRITS / NL / 2011/10/2 »COMMENT GET MUSIC
目玉はやはりSUN RAの代名詞的ナンバーでもある"SPACE IS THE PLACE"の長尺エディットB-1。ミステリアスでスピリチュアルな趣を密封しDJユースにリコンストラクトされた渋味のあるエディット・ワーク◎その 他"FRIENDLY GALAXY"、"TO NATURE'S GOD"といずれも耳馴染みの良いSUN RAジャズ・セレクトで送る極上内容。勿論今回も特殊スリーブ仕様の限定プレス。

2

DR DUNKS EDITS

DR DUNKS EDITS DUNKS GOT THE ANSWER / ON YOUR KNEES DISCO DEVIANCE / UK / 2011/10/9 »COMMENT GET MUSIC
LARRY LEVANやDAVID MANCUSOもフェイバリットにあげるガラージ・クラシックにして70'S漆黒ブギー・ファンクCROWN HEIGHTS AFFAIR"SAY A PRAYER FOR TWO"ネタのB面"ON YOUR KNEES"がやはりキラー!最高です。

3

JAY SIMON

JAY SIMON FAITH WILD OATS / US / 2011/10/9 »COMMENT GET MUSIC
JAY SIMONなる新人(?)クリエイターによるもので、1995年リリースのグッドR&BチューンFAITH EVANS"YOU USED TO LOVE ME"をダンサブルにピッチ・アップしラグドなビートダウン・フォーマットへ落とし込んだ痛快作。原曲が素晴らしいので、もうその時点で間違いないのです が、この塩梅な仕上がり具合はホント最高の一言。

4

SHIT ROBOT

SHIT ROBOT ANSWERING MACHINE DFA / US / 2011/10/12 »COMMENT GET MUSIC
MCDEリミックス!・・に尽きます。意外とも思える組み合わせですが、完全にいつものMCDE節を前面に押し出したヒンヤリ&クールな質感で黒 いエレクトリック・ディープハウスに仕上げてきました◎ここ<DFA>よりアルバム・リリースも果たしたマルチ・インストゥルメンタリスト PLANNINGTOROCKによる"WHISPER REMIX"も同路線でカッコ良し!

5

SABRINA MALHEIROS

SABRINA MALHEIROS DREAMING FAR OUT / UK / 2011/10/12 »COMMENT GET MUSIC
AZYMUTHのベースプレイヤー=ALEX MALHEIROSの実娘でもある女性ブラジリアン・シンガー=SABRINA MALHEIROSによる通算3枚目となるソロ・アルバム。父でもある前途のALEX MALHEIROSをはじめとした多数の熟練名プレイヤー達によるブレの無い安定したバック演奏を基に伸びやかに歌い上げる爽快ブラジリアン・フュージョ ン・ソウル傑作。

6

KLIC

KLIC DISCO MUSIC / BUMP HOMETAPING IS KILLING MUSIC / UK / 2011/10/9 »COMMENT GET MUSIC
なんとも気持ちの良いシンセ・フレーズのループにヴォイス・サンプルやディスコ・フレーズ等ちりばめながら巧くまとめたA-1"DISCO MUSIC"。こちらもループするシンセ・フレーズにもったりしたキックとハンド・クラップ・サウンドがバッチリハマったB-1"BUMP"。両サイド共 にかなりハイクオリティに仕上がった好内容!

7

LEO ZERO EDITS

LEO ZERO EDITS MAGNIFICENT DUB LEO ZERO EDITS / UK / 2011/10/2 »COMMENT GET MUSIC
LARRY LEVANのフェイバリットとしても有名なUKのパンク・ロックバンド=THE CLASHによるドス黒パーカッシヴ・ブギー・ナンバー"MAGNIFICENT DANCE"をLEO ZEROがドライブ感増強、濃厚なダビー・ディスコ/ハウスへリエディット!本編には無いヴォーカル・パートを盛り込み随所で抜群のダブワイズも差し込ん だ超絶エディットに仕上がっております。

8

COFFEE & CIGARETTES BAND

COFFEE & CIGARETTES BAND SESSIONS -LIVE AT FORESTLIMIT- DISQUES CORDE / JPN / 2011/9/28 »COMMENT GET MUSIC
3台のラップトップ、ドラム、シンセサイザー、フルート、ギターと総勢8名によるほぼバンド編成とも言える迫力の陣容で送る第2弾。根底としてあ るDJ視点な部分がしっかりセッションの中で息づいており耳馴染みがとても良くミックスCD感覚でも楽しめます◎そしてKUTMAHに続くジャ ケット・アートワークは勿論この人、山尾光平 as BAKIBAKI!<CORDE>主宰MASAAKI HARA氏のライナーノーツも封入。内容/仕様共に素晴らしい!

9

OBRIGARRD

OBRIGARRD HEIGE ME MARS E.T. 音韻王者REC. / JPN / 2011/10/13 »COMMENT GET MUSIC
お待たせの再プレス!世界各地に点在する民族/辺境音楽にB-BOY的視点から選び抜かれた王道/定番ドラムブレイク、サンプリング・ソースをふ んだんに差込み、見事マージナルなブレイクビーツ・トラックへと磨き上げる粋な手法にて生み出された傑作アルバム「OBRIWORLD」から、厳 選4トラックが待望のヴァイナル化!

10

DJ NATURE

DJ NATURE CELEBRATE YOUR LIFE / LET IT RING GOLF CHANNEL / US / 2011/9/22 »COMMENT GET MUSIC
ラグドなクラップ・グルーヴに淡いシンセ・フレーズ、そして味わい深いヴォーカル/コーラス・ワークが艶やかにフィーチャーされる極上ブラック・ ビートダウン"CELEBRATE YOUR LIFE"、そしてディスコ・ファンク調のミニマルな疾走系グルーヴにこちらも黒い女性ヴォーカルが絶妙に馴染むクラップ・ディスコ・ハウス"LET IT RING"の鉄壁2トラック!

Haruka - ele-king

B.G.M.10


1
Ricardo Villalobos,Max Loderbauer - Re: ECM - ECM

2
Raymond Scott - Soothing Sound For Baby - Basta

3
John Mcguire - Pulse Music ... - Sargasso

4
Jim O'rourke - The Visiter - P-Vine

5
V.A. - I Don't Feel At Home In This World Anymore - Mississippi

6
Joe Meek & The Blue Men - I Hear A New World - RPM

7
Fripp & Eno - Evening Star - Editions E.G.

8
Haruka,nicciee - Detox Audio - CDR

9
Aphex Twin - Selected Ambient Works 85-92 - Beat Records

10
Nsi. - Plays Non Standards - Sahko

Chart by JET SET 2011.10.11 - ele-king

Shop Chart


1

OGRE YOU ASSHOLE

OGRE YOU ASSHOLE HOMELY »COMMENT GET MUSIC
約2年ぶりとなる待望のセカンド・アルバムがアナログ化決定!!2枚組み見開きジャケット、D面にはエッチング加工が施された超豪華仕様です。

2

COS/MES

COS/MES SADISTIC EP1 »COMMENT GET MUSIC
1st アルバム『Sadistic Skatepark』のパーツをメガ・ミックス的手法で再構築した衝撃作!同じく1stから"He Is Rain Man"をCos/Mes同様に勢いに乗るバレアリック・ユニット、Seahawksによるリミックスを収録した強力12インチ!

3

LORD OF THE ISLES

LORD OF THE ISLES PACIFIC AFFINITY EP (INCL. COS/MES REMIX) »COMMENT GET MUSIC
Cos/Mesリミックス収録!見逃し厳禁のニューカマーの12インチがChida氏が主宰するEne からリリース ! American StandardやAdult Contemporaryからリリースをし、いずれも大ヒットを記録した新鋭クリエイターによる2011年待望のアナログ第四弾!

4

DISCO TOM

DISCO TOM WHATCHAWANNADO V.5 »COMMENT GET MUSIC
US人気リエディット・レーベル"Whatchawannado"第五弾に、Tom Noble a.k.a. Disco Tomが再登場!!

5

POOLS

POOLS POOLS E.P.1 »COMMENT GET MUSIC
Andresによる"Rock With You"リエディットがカルト・ヒットを記録した、LA名物パーティ「The Do-Over」から派生した"Whatchawannado"の新シリーズ"Spills"から、これまた極上の新作エディットが2作同時入荷!!

6

POOLS

POOLS POOLS E.P.2 »COMMENT GET MUSIC
Andresによる"Rock With You"リエディットがカルト・ヒットを記録した、LA名物パーティ「The Do-Over」から派生した"Whatchawannado"の新シリーズ"Spills"から、これまた極上の新作エディットが2作同時入荷!!

7

VAKULA

VAKULA SHEVC003 »COMMENT GET MUSIC
Firecracker傘下と噂される"Shevchenko"レーベル待望の第三弾!!

8

FLOATING POINTS

FLOATING POINTS DANGER »COMMENT GET MUSIC
クロスオーヴァーなヒット作を量産しているUKの気鋭ビートメイカー、Samuel T Shepherd a.k.a. Floating Pointsによる自主レーベル"Eglo"からの傑作7"。

9

GREAT WEEKEND / NOELLE SCAGGS

GREAT WEEKEND / NOELLE SCAGGS DO-OVER VOL.3 (DELUXE PACKAGE 10" VINYL) »COMMENT GET MUSIC
回は、CommonのライブDJとしても知られるTwilite Tone率いるGreat Weekend、 The RebirthのフィメールボーカリストでもあるNoelle Scaggsをフィーチャー。

10

MAYER HAWTHORNE

MAYER HAWTHORNE HOW DO YOU DO »COMMENT GET MUSIC
Stones Throwからの鮮やかなデビュー後、一気にスターとなった我らがMayer Hawthorne、超待望の2nd.アルバム。メジャーへ行っても変わらない、現代最高のソウル・ミュージック!!

Chart by Underground Gallery 2011.10.06 - ele-king

Shop Chart


1

KRAMER...

KRAMER... #House Revenge #502 (HOUSE REVENGE) »COMMENT GET MUSIC
FIRST CHOICE「Let No Man Put Asunder」幻のDERRICK MAY & ASHLEY BEEDLEリエディットが遂に復刻!DERRICK MAYが90年代中期に毎回必ずプレイしていた、FIRST CHOICE「Let No Man Put Asunder」のリエディットが遂に復刻! DERRICK MAYのミックスCD「Mix Up」でも一部分がリエディットされ使用されていたので、聞いたことがある方も多いと思いますが、実はコレ、ASHLEY BEEDLEとDERRICK MAYが、RON HARDYのリエディット・ワークをお手本にして制作した、アンオフィシャルなリエディット作品なんです!電車が走り去るSEをバックに、抜群にファンキーなパーカッシブ・グルーヴで展開していく、とにかくアガるディスコ・ハウス!!ASHLEY BEEDLEによるA面、DERRICK MAYによるB面、どちらも本当にカッコイイ!!!オリジナル盤は欧州の中古市場では100竄ャを超える値段で取引されることもある正真正銘"幻"のトラックです

2

MO MOODY (MOODYMANN)

MO MOODY (MOODYMANN) Doin Ya Thang (White Label) »COMMENT GET MUSIC
MOODYMANNの新プロジェクトMO MOODY!超限定プレス! 既にyoutubeにPVが公開され、ファンの間で大きな話題を集めていた新曲「I Got Werk」、初期の[KDJ]の作品を思い出させるような、ライブフィーリング溢れるディスコ・チューン「Doin Ya Thang」など、全3曲を収録!ここ最近のMOODYMANNの作品の中でも群を抜いた一枚だと思います!

3

REEL BY REAL

REEL BY REAL Surkit Chamber - The Melding (A.R.T.Less) »COMMENT GET MUSIC
デトロイトの隠れた重要人物REEL BY REALが約20年振りに新作を発表! 90年代初めに、JUAN ATKINSが運営していた幻のレーベル[Interface Records]や、当時のデトロイト・テクノを積極的にUKへ紹介していた名門レーベル[10 Records]から作品を発表し、コアなデトロイト・ファンの間では伝説のアーティストとして語られたいたMARTIN BONDSによるプロジェクトREEL BY REALが、何と20年ぶりの新作をリリース!ジャケットのアートワークは、[Underground Resistance]や[Red Planet]、[Transmat]のデザインでもお馴染みのABDUL HAQQによるもの!デトロイト・ファン・マスト!

4

RONNY & RENZO

RONNY & RENZO Heartbreak Theme (Rekids) »COMMENT GET MUSIC
CARL CRAIGリミックス収録!ベルギーのカルトレーベル[King Kung Foo]で知られる RONNY & RENZOが、盟友 RADIO SLAVE主宰の[Rekids]から新作をリリース! QUIET VILLAGE名義でリミックスを提供していたこともあるRADIO SLAVEが、自身主宰の人気レーベル[Rekids]より、ベルギーのカルトレーベル[King Kung Foo]で御馴染み RONNY & RENZOによる最新作をリリース。低くドープにウネりを上げるスローモーなグルーブにシリアスなムード漂うアンビエンスなウワモノやディープな声ネタ、シンセリフなどを響かせ、10分を超える長尺世界の中ジワジワとハメに掛かる 超強烈トラックを披露。さらにカップリングには、ファンクネスなグルーブとスペーシーなシンセメロを響かせ、より壮大な世界を展開していく御大 CARL CRAIGによるリミックスを収録。当然、こちらも間違いありません!大・大・大推薦!

5

QUINTUS PROJECT

QUINTUS PROJECT Night Flight (Derwin) »COMMENT GET MUSIC
UGヘビー・プッシュ!87年に限定300枚でリリースされたQUINTUS PROJECTのアルバム「Moments」に収録の「Night Flight」をPSYCHEMAGIK、LEXXがリミックス!しかもカップリングには、オリジナルも収録されています! JAZZANOVAのALEX BARACKが主宰する新レーベル[Derwin Recordings]新作は、87年にドイツ[NGM]よりリリースされた激レアアルバム「Moments」より、可憐な鍵盤が印象的に響く、緩やかなチル・コズミック/フュージョン・シンセ・クラシック「Night Flight」が世界初の12インチ化!このオリジナルを再発させてくれただけでも本当に嬉しい1枚ではあるのですが、さらにカップリングには[Ambassadors Reception]からアルバムリリースが予定されている PSYCHEMAGIKによるリミックス、KAWABATAこと LEXXによる'Night Crusin'なレイトバック/バレアリック・リエディットを収録。

6

STRANGER SON

STRANGER SON Inside Many Summers (WHITE BOX) »COMMENT GET MUSIC
A MOUNTAIN OF ONE辺りのサイケデリック縲怎oレアリックなロッキン・ディスコは絶対に要チェックです!!限定250枚プレス。 元TVH3のGARETH SMITH率いるマンチェスターの大所帯ポストパンク・バンドSTRANGER SON OF WB改め、STRANGER SONによる待望のニューシングルが、ホーム・レーベル[Whitebox]から登場! A MOUNTAIN OF ONEのサウンドを彷彿とさせるようなサイケデリック縲怎_ブ縲廸.W縲怎Iルタナロック縲怎oレアリックな要素を、独自フィルターを通し昇華させた、オリジナリティー溢れるロック・サウンドを披露。収録3作、どれも本当に良いですので、コレはホントいオススメです!

7

DON PAPA & SUBMARINE

DON PAPA & SUBMARINE Kambo Super Sound (Sex Tags Amfibia) »COMMENT GET MUSIC
ノルウェーのカルト・レーベル[Sex Tags Mania]傘下[Sex Tags Amfibia]新作は、昨年リリースされ話題となった DON PAPA & SUBMARINEによるレゲエ/ダブスプリットシングル!! レーベル看板 DON PAPAがSUBMARINEと共に手掛けるレゲエ/ダブ・スプリット・シングル 第2弾。ジャマイカン・ダブ手法な深く打たれるダブ・グルーブにスモーキーなヴォーカルを響かす DON PAPA手掛ける Side-A「Come 2gether」、カップリングには同曲のダブヴァージョン「Moss Dub Massive」を収録。ジャンルレスにコレは本当にオススメしたいです!! 限定プレスでのリリースとなると思いますので、コレだけは是非お早めに縲

8

BRYAN FERRY

BRYAN FERRY Alphaville (Leo Zero Remix) (White) »COMMENT GET MUSIC
しばらく前から話題となっていた1枚が遂にヴァイナル・リリース!ROXY MUSICのフロントマン BRYAN FERRYのリミックスアルバムからのホワイト・ヴァイナル・カット!LEO ZERO、TIME & SPACE MACHINEのリミックスを収録!! 知らなかった人も多くいるとは思いますが、実はコレ、[Virgin]傘下[The Vinyl Factory]より、今年春先頃にほぼUKオンリーの取り扱い(日本にはほとんど入っていなかったと思います)で超限定リリースされていた「Alphaville Remixes」が、ホワイトながらも原盤と同じカップリング仕様で再登場!!!まず Side-Aでは、A MOUNTAIN OF ONEの中心人物 DJ LEO ZEROが、どこかトロピカルなムードを醸しだす、暖かくメランコリックな雰囲気が◎なミッドテンポなチル/バレアリックなディスコリミックスを披露し、Side-Bには、THE JOUBERT SINGERS「Stand On The World」の印象的なオルガンプレイをネタとして使ったと思われる TIME & SPACE MACHINEのリミックスを披露。どちらも本当に最高ですね縲怐B恐らく今作も限定プレスでのリリースになると思いますので、Nu-Disco縲怎nウス派の方は絶対にお見逃しのないよう、お早めのチェックをオススメします!当然、当店一押しの1枚です!

9

DJ DEEP AND JOVONN

DJ DEEP AND JOVONN Back In The Dark (Clone) »COMMENT GET MUSIC
2000年にフランス[Distance]からリリースされた、DJ DEEP & JOVONNのディープハウス・クラシックが[Clone]より復刻![Blance]やCHEZ DAMIER辺りにも通じるミニマルなリフをバックに、セクシーにうねる黒いベース・グルーヴ、ワンコードながら絶妙のタイミングで刻まれるオルガン・リフを絡めながら、ジワジワとビルドアップする最高のディープ・ハウス・サウンド!ポエトリーも良い感じです!リリース当時は、それ程ヒットした訳ではありませんが、当時よりも今のムードに合っているように気さえする、ハウス・ファンなら絶対に聴いて頂きたい一枚です!傑作!

10

KASSEM MOSSE

KASSEM MOSSE Enoha Ep (Nonplus) »COMMENT GET MUSIC
[Workshop]や[Mikrodisko]からのリリースでお馴染み、ベルリンのカルトアーティストKASSEM MOSSE、 ダブステップ縲怎eクノ越境レーベル[Nonplus Records]からの新作!モノ・ミニマル縲怎Gレクトロまで、全曲◎!MAURIZIO「M5」を"酸"を加えたような、ドープ・モノ・アシッド・ミニマルのA1がとにかくカッコイイ!うねるようにビルドアップしていく展開も素晴らしい!その他にも、DREXCIYAを思われるようなダーク・エレクトロや、ベルリン産らしい、インダストリアル・テクノなど、全4曲、全て◎!ここ最近のKASSEM MOSSEの作品の中では、ずば抜けてカッコイイです!

Still Corners - ele-king

 ザ・ロネッツに代表される60年代ポップスの甘いメロディとアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの冷酷なノイズを合体させることはジーザス&メリー・チェインのコンセプトだったが、ロンドンを拠点とする新しいバンド、スティル・コーナーズは、60年代風のレトロ・ポップスを今日のチルウェイヴやコールド・ウェイヴとうまく混合させる。レイチェル・ゴスウェル(元スローダイヴのメンバー)と比較されるテサのヴォーカルは、いわゆるエーテル系(英語読みすればイーサリアル系)と括られるもので、エリザベス・フレイザーやホープ・サンドヴァルとも同系列と言える。ビーチ・ハウスやツイン・シスターのようなドリーム・ポッパーたちとも近しいが、囁き声の歌とサイケデリックな曲調はマジー・スター系のそれで、まさにチルゲイズといった言葉がぴったり。『クリエイチャーズ・オブ・アン・アワー』は、いままで挙げた固有名詞に思い入れのあるリスナーを満足させるには充分な出来のデビュー・アルバムと言えよう。

 コクトー・ツインズめいたオルガンの音とギター、そしてザ・ロネッツ風のスネアとキックドラムの"クックー"、暗いレトロ・ポップの"エンドレス・サマー"や"アイ・ロート・イン・ブラッド"、メトロノーミックなハイハットと浮ついた電子音によるドリーム・ポップ調の"ザ・ホワイト・シーズン"、甘いサイケデリックな"イントゥ・ザ・トゥリーズ"や"ザ・トワイライト・アワー"、クラウトロックめいたドライヴ感の効いたビートを擁する"サブマリン"......などなど、バンドはリヴァーブ、エコー、ディレイを使いながら、女性の囁き声による今日的なポップを展開する。「白い冬とともに夢を、冬の夢を見よう」......筆者の推薦曲は"ザ・ホワイト・シーズン"と"ザ・トワイライト・アワー"だが、どの曲もそれぞれ魅力がある。テサのルックスも60年代のアイドル歌手を気取ったお嬢さんルックのパロディのような、言うなればアシッディなワンピース姿で、充分に人目を惹きそうだ。

 そもそも残響音(リヴァーブ、エコー、ディレイ)は、現在のインディ・ポップのトレード・マークである。ルーティンを忘れさせてくれるものの、ある種の目印だ。それはポップスの重要な役割のひとつのはずだけれど、今世紀における最初のインディ・ポップ黄金時代とたとえられる今日では、いまさらながら(そしていまだからこそ)たびたび主張されるものの重要なひとつとなっている。最近では〈R&S〉あたりがこのセンで一発当てようと虎視眈々と......というか、新人を出しているが、近い将来、イーサリアル系の女性ヴォーカリストがポスト・ダブステップをバックに歌うんじゃないだろうか。

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