カルメン・ヴィランはもともと売れっ子モデルで、60年代のマリアンヌ・フェイスフルやニコを彷彿させる金色の長い髪の彼女は『ヴォーグ』や『マリクレール』の表紙を飾っていた。しかしながらサン・シティ・ガールを知って音楽にのめり込むと、カルメンはモデル業を辞めてまでも歌い、ギターを弾きはじめた。ギターだけではない、カルメンは鍵盤からドラムマシンのプログラミングまで自分でやってしまう。メキシコ人とノルウェー人の両親を持ち、アメリカで育った彼女は、プリンス・トーマスなどの協力を得ながらオスロの名門〈スモール・タウン〉から2013年に最初のアルバム『Sleeper』を出しているわけだが、自らの顔写真をジャケでは使わず、あくまでも音楽で勝負という硬派な姿勢を貫いている。そもそも〈スモール・タウン〉という、音楽ファンに支持されているインディ・レーベルからデビューしていることからも彼女のアティチュードがうかがえよう。
つい先頃、彼女はセカンド・アルバム『インフィニット・アヴェニュー』を出したばかり。これがかなり良い。静謐でフォーキーな響きを前面に出しながらもエレクトロニクスも効果的にミックスされたその美しい作品には、昨年高く評価されたノルウェーの歌手、ジェニー・ヴァルも参加している。また、日本盤にはボーナス・トラックとしてバイオスフィア(ノルウェーの大物アンビエント・ミュージシャン)、クララ・ルイス(ポストパンクの雄、ワイヤーのグラハム・ルイスの娘!)、そしてジジ・マシンの3者によるリミックスが収録されている。(ちなみにジャケットの写真はジーナ・ローランズ。60年代~70年代に活躍したインディペンデント映像作家の父、ジョン・カサヴェテスの妻にして女優。ジム・ジャームッシュがリスペクトを込めて『ナイト・オン・ザ・プラネット』で出演させている)
そして来週、カルメン・ヴィランが来日する。小岩ではライヴ(メルツバウとテンテンコも出演)。代々木八幡のNEWPORTではDJ(コミューマさんも出演)。 NEWPORT では、なんとエントランス・フリーの上に先着でSmalltown Supersoundのレーベル・サンプラーとステッカーが貰える!
"OurTurn#2"
@小岩 BUSHBASH
10/4(水) 19:00 - \2000+1d
Carmen Villain(Smalltown Supersound)
Merzbow
テンテンコ
dj:
Joakim Haugland
李ペリー
Minoru Kakinuma
NEWSOUND feat. Carmen Villain
@代々木八幡 NEWPORT
10/7(土)20:00 - 24:00
DJ: Carmen Villain, Joakim Haugland (Smalltown Supersound), COMPUMA
エントランス・フリー(別途1オーダー)
https://nwpt.jp/
Carmen Villain
Infinite Avenue
Smalltown Supersound,/カレンティート
Amazon