「You me」と一致するもの

■こだま和文(DUB STATION)
 3月11日、仙台へ向かっていた新幹線の中で立ち往生、真っ暗闇の車窓から見えた星空がきれいでした。 黒い雪降る空の下でも自分の活動続けます。

■松村正人
 私は学生時代、仙台に暮らした。あの街のあの街並みも浜辺も、古本屋もレコード屋もライヴハウスも喫茶店も、古い友人も昔の恋人もその親兄弟や親戚も被害を免れなかったと思うと胸を衝かれる。私にできるのは、彼らに想像を働かせ、風聞に惑わず、懸命に生活するだけである。本を読んだり、音楽を聴いたりもする。そういうと不謹慎だという人もいるだろう。被災者の心情をおもんぱかると音楽など聴いていられない、音楽では腹は膨れないとその人はいうかもしれない。しかし私の知る東北の友人たちは音楽を愛する人たちばかりだ。私は音楽は、彼らだけでなく、私たちのこの息苦しい非日常性を無化できる非日常性をもっていると思う。

■赤間マユリ
 この最大級の災害の中で、見事な団結力で乗り切ろうとしている日本を誇りに思います。地震大国、台風大国、自然の大災害と共に生きて来た中で、今迄培ってきた知恵、技術、そして日本の精神性の総大勢を発揮する時です。被災地でまだ救出されていない方、現地にいる被災者、救出、復旧作業にあたっている方たち、命を顧みずに原発の対応にあたっている方達の無事を祈るばかりです。被災に合わなかった私たちは、歯がゆいばかりですが、今は募金、節電、祈り、秩序を保ち、日常を元気に過ごす事により今後の経済活動に貢献するのが一番だと思います。この惨事が少し落ちついてから、また出来る事をそれぞれしていけば良いのだと思います。今は、皆さんそれぞれ自分の身の安全を第一に考えて、健康な身体は財産ですからそれをもって、今後役立てて頑張れば良いのだと思います。
 日本は、今回身を呈して原発の危険性を世界中に知らせました。今回の災害で、すでにドイツやスイスは原発廃止に向っています。日本のこの災害がある意味、他の国を救っていると言えます。ですから、ここは色々不便があっても頑張って乗り切りましょう。必ず乗り越えられますから。日本の底力を見せましょう! 頑張りましょうね!!

■ALEX FROM TOKYO
 日本の大切な友人や家族でもある皆さんへ、
 今回の大地震で、仙台、宮城と岩手の東北の皆さんをはじめ、心から日本の皆さんに強い思いと祈りをお届けします! 皆さんがまず無事であるように祈っています。
 今回の悲劇で、皆さんが、力強く、お互いに助け合って、冷静に、前向きに動いて一つ一つ対応していることがとても素晴らしく感じていて、本当に感動しています!
 遠くNYCから自分が力とヘルプ不足であることに対して非常にフラストレーションと怒りを感じています。こういったつらい時こそ、皆さんと一緒に居たいからです。皆さんが自分の心の奥にいつもいて、決して一人でいないことを実感してもらいたいです!
 ここ数日間はとても厳しい状況が続くと見られます。確実ではない原子力発電所と放射能の問題がとても危険で気になります。準備して下さい。愛している国である日本の状況に関してとても心配です。
 直ぐに大切な家族と友人と連絡を取り合って、一緒に集まって、頑張って、くれぐれも気を付けて下さい!
 そして、現在、海外と日本からまず具体的に出来ることは東北や被災した人達が一番必要とされる募金をすることです。
 東京のTiny VoiceProduction音楽スタジオが作成した多くの日本の音楽関係の人たちが寄付しているJustgivingでの募金グループをオススメします: https://justgiving.jp/c/1729
 どうぞ皆さんの周りで広めて下さい!
 何か僕の方で出来ることがありましたら、www.alexfromtokyo.comまでメールして下さい。
 皆さんに早く会えるの楽しみにしてます。
 頑張りましょう!

 I am YOUR japanese brother forever!
 All my love from NYC

■world's end girlfriend
 抵抗と祝福を。どんなに姿形を変えながらでもあなたの夢がいつかきっと叶いますように。

■Eccy
 気が滅入るようなニュースも多いけど、みんな負けずに、またいままでのようにPartyを楽しむことを考えましょう!!! 人を責めずにいま自分が出来ることをやろう。

■Q'HEY [MOON AGE / REBOOT]
 ボクはShin Nishimuraとともに「BPM Japan - Be Positive by Music Japan -」というプロジェクトを立ち上げ、チャリティー・コンピレーション・アルバムを作ることにしました。以下が暫定的な内容です。
・日本をはじめ、世界の有志のDJ/アーティストに楽曲を提供してもらい、コンパイルする。
・迅速かつ効果的に世界にアピールすると同時に、素早く売上を回収するために、Beatportからの発売とする(CDでは売上の回収に時間を要する)。
・レーベルが受け取る売上金は、全て東北地方太平洋沖地震の被災者への義援金として寄付する。
・寄付先は精査の上決定する。金額等は流れも透明になるよう公開する。
・Beatportにもバナー設置、メーリングリストでのピックアップ等の協力を仰ぐと共に、売上金の寄付もお願いする。
・また提供していただく曲は、アーティスト本人がコピーライトをコントロールできるものに限る。
・集まった曲数によっては、PART 2、PART 3といった形で分割でのリリースしていく。
 なお、現在までに参加を表明してくれているアーティストは以下の通りです。
※海外アーティスト
Hardfoor Planetary Assault Systems Marco Bailey Mijk van Dijk Tom Hades Loco & Jam Axel Karakasis Alex Bau Monika Kruse Toktok Thomas Schumacher Cristian Varela Redhead Dave DK Dominik Eulberg Joel Mull Jerome Sydenham Frank Muller Pascal FEOS Spektre Gabriel Ananda Steve Rachmad Housemeister DJ Hi-Shock Frank Lorber Mathew Jonson Oxia   
※日本人アーティスト
Ken Ishii A.Mochi Ko Kimura Sugiurumn OMB + Tomomi Ukumori Amiga Hideo Kobayashi Dr.Shingo Akiko Kiyama Salmon
・ダンス・ミュージックで日本を元気にしよう!

■Gold Panda
Just to say that the world is closely watching and we're all very worried here about you but sending you our love and wishes.

■三田 格
 ひと駅違いで計画停電のエリアに組み込まれ、朝になって電池を探しに行ったものの、もはやどこにも見当たらない。しばらく歩いてみたら、普段は使ったことがないスーパーマーケットがちょうど店を開け、沢山の人が詰めかけてきた。もしかして電池が......と思って僕もなかに入ってみると、人々が保存食を中心にありとあらゆるものを買い漁っている。ついでだと思って僕も少しばかり夕飯の買い物をする。そして、長蛇の列に並ぶ。僕の2人前にいたお婆さんは小さなパンとキャベツしか買っていない。それ以外のほとんどの人は商品を山のように盛り上げて列に並んでいる。この人たちはきっと自分も被災地にいるような気分にひたっているだけだろう。興奮が捻じ曲がっている。後から店に入ってきた人たちはその様子を見てパッと顔を輝かせる。興奮が興奮を呼んでいく。
 理路整然とした日本人の行動は各国から賞賛を浴びている。暴動もなければ店の打ち壊しもない。誰かをぶん殴りたい衝動にかられている人もいたかもしれないし、誘導などの不手際があれば怒りをぶつけたい人もいなかったとは思えない。しかし、メディアを見る限り、難民と化した人たちは感情さえ自由に発露させているとは思えない。耐えている。受け入れようとしている。あるいは泣き声を殺している。
 東京で食料品を買い込んでいる人たちは、それだけのことができる経済力を有している人たちなのだろう。彼らは暴動を起こしたわけではないけれど、お金に猛威を震わせることで似たようなことをしているとしか僕には見えなかった。買って、買って、買い倒していく。もう少し物資が少なければ誰かをぶん殴り、店員に怒りをぶつけだす人も出て来たに違いない。これを見て日本人の行動が各国から賞賛を浴びるとは思えない。それともレジには整然と並んでいたので、やはり賞賛されるのだろうか。彼らのなかには被災地に募金をしている人もいるだろう。心からの同情でそのようにした人もいるだろう。それとこれとは別なのだろう。多額の募金をすることも、沢山の食料品を買い込むことも、どちらも僕にはできない芸当だということでしかない。そのようなことができるように僕はいままで鍛錬を積んでこなかったと思うしかない。
 もしも自分には何もできないといって落ち込んでいる人がいたら、僕はこう言ってあげたい。何もできなくて当たり前だよと。できることがあるという人はそれだけで素晴らしいと思うけれど、何もできない人がやれることは「何もできない」と強く思うこと、そして、何もできなかった自分と生きていくことぐらい。仕方がないよ。何もできなかったことは自分だけの秘密にしておけばいいのさ。
(追記 でも、頭を使うことはできるよね。僕がひとつ考えたのは日本中の自動販売機を全部、使用禁止にすること。日本にある自動販売機をすべて動かすためには原子炉がちょうど一基分、必要だと聞いたことがあり、欧米にそれがほとんどないのは組合が労働力を守っているからだという。つまり、缶ジュースなどをすべて手売りにすることで雇用も増えるはずだし、外国で水などを買う時には何か会話をしないといけないように街中でのコミュニケーションが増えるという利点もついてくるのではないかと。考えなければいけないのはいままで自動販売機を製造していた工場などに仕事がなくなってしまうから、その人たちが代わりに何をつくったらいいかを考えること。それは次の人が考えて下さい......もう計画停電の時間になってしまうから......)

■QN from SIMI LAB
冷たさを知らなければ温かさを解らない。
痛さを知らなければ安らぎを味わえない。
悲しさを知らなければ喜びを感じられない。
この震災がたくさんの人に冷たさ、痛さ、悲しさを与えたのなら、
それ以上にたくさんの人がたくさんの温かさ、安らぎ、喜びを感じれる事を祈ります。

■Brendan A. (Eskmo)
To the people of Japan, all of you are in our thoughts over here in the US. Those of us who can help are sending money and constant prayers to the families effected by the recent events. The video of you working together, staying strong and looking to the future is very inspirational to us out here.
Blessings,

■DJ WADA
 震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 亡くなられた方のご冥福を深くお祈りします。
 今私たちは大変な時期を迎えています。
 みんなの愛で新しい復興のイメージを作っていきましょう。

■DE DE MOUSE
 きっと美しい花が咲きます。

■NOBU
 日本国民が助け合い苦しみを分かち合い新しい価値観で再出発する時がきたと思います。
 みんなの気持ちひとつひとつが本当に大切なものです。そして早くみんなが笑えるように!

■EYE
 こういう状況で待ってました! とばかりに踊りだすんが不安、恐怖の類い。勘違いして、そのパーティに行かへんように。常薄氷上、謙虚失即氷裂更広。人和謝。

■Jeff Mills
 I've been to Sendai many times; it is a beautiful place and it is sad to know this is happening there. Japan has been supporting me throughout my career and I like to offer my support in return in this difficult time.
My sincere prayers go out to all those that have suffered and are affected by this natural disaster. I'm are confident that Japan will rise above and surpass this crisis. Stay strong.
 「仙台には何度か(プレイしに)行ったことがあります。美しい街なのに、このような被害にあって残念です。日本の人たちは僕のキャリアを通してずっと僕を応援してくれています。今度はこの大変なときに僕ができるかぎりのサポートをお返ししたい。今回の震災で被害にあったすべての方たちに心からお見舞い申し上げます。日本はこの危機を乗り越えて復活していくと信じています。Stay Strong」

■PUNPEE
 今、日本中が不安の下で暮らしていると思います。でもそれでネガティヴになれば不安は大きくなるばかりです。自分に出来ることを考えて前向きに今、かんじてる気持ちは一生忘れずにポジティヴに。
 あと被災者の方々や周りの友達を心配におもうのはもちろんです。ですが自分のからだにもあまり無理はしないでくださいね。
 自分は音楽に人生を助けられてきました。なのでそれを使って不安な人を元気にさせられたらと思うっす。

■水越真紀
 3月11日の夜、あたしはひとりで都心を歩いていた。
 外国のメディアでは日本人の節度や道徳心やらが賞賛されていて、テレビや新聞は誇らしげにそれを紹介しているけれど、あの夜同じ道を歩いていた人たちからは、たくさんの外国語が聞こえていた。むしろ元気に話しながら歩いてる人達の言葉の多くは外国語だった。賞賛あるいは驚きは、「日本人」ではなくて、これだけたくさんのいろんな人達が暮らしていて、私も住んでいるこの社会に対してのものなのだと、街にいる人達は知ってる。新橋から本駒込まで。全然たいした距離を歩いたわけではなかったけれど、歩いている最中も歩き終わってからも、たくさんの職業的使命感や見知らぬ言葉で笑う声や人間的な思いやりに、心細く歩いていた私は助けてもらってた。
 翌日家についてから、「なにもできない」という思いがたくさん呟かれてるのを見た、聞いた。「なにもできない」「なにもできない」――助けてもらった私の中にも繰り返し渦巻いてた。そして繰り返すうち、「なにもできない」は「なにかをしたい」と同じ意味だって分かってくる。
 「なにもできない」から弾ける「なにかをしたい」があちこちで飛び跳ね始めてる。「したい」という欲望こそ生きる力だ。そして「できない」という苦しみはその卵たちだ。
 不安はたくさんあるけれど、みんなできっと生き残ろう。「できない」と「したい」を行ったり来たりしながら。きっと生き残って、助けてもらったことを誰かに話したいと思っている。

■Mad Mike 040 UR
In times of great trouble and despair when i need my spirit lifted i listen to Marvin Gaye & Tammi Terrel "Aint no Mountain high Enough" this music gives me the strength to carry on. Find your favorite song and ask it for the strength to carry on and realize the true power of music. It will when everything else cant.
also this is a quote from Electrifying Mojo that i use all the time for trouble times!! "When you feel you are nearing the end of your rope, dont slide off, just tie a knot and hang on. And remember aint nobody bad like you!!!" *wisdom for survival taken from "The Mental Machine" Electrifying Mojo
 とてつもない困難と絶望に直面する時、オレは自分を元気づけるために、マーヴィン・ゲイとタミー・テレルが唄う「エイン・ノー・マウンテン・ハイ・エナフ(越えられない山はない)」を聴く。この曲が、オレに、前を向いて進み続ける力をくれる。ぜひ、みんなも、自分自身を鼓舞してくれる音楽を見つけてください。そして、他の何物にも代え難い、音楽の素晴らしい力に気付いてください。
 そして、これは自分がつらいときに助けてもらっている一節、敬愛するエレクトリファイン・モジョの引用です。『キミを支えるロープの終わりが近くなってきた感じたときは、滑って手を離さなくてもいいように、小さくてもいいから結び目を作って、しっかり持ちこたえるんだ。そして、自分より悪い状況の奴なんかいないと(前向きに)思い出してがんばるんだ !!!』

■Chuck Gibson a.k.a Perception 041 UR/ Hitechfunk
To all my Japanese friends and families, my heart hurts with grief. Each person that has lost someone, mother, dad, son, daughter, uncle, auntie, gran, grandad etc, I'm thinking of you praying that you will find some comfort knowing that this our world is all behind you and your families. Loving prayers and healing energy to all in Japan. Words are simply not adequate enough. I will see you soon. Love.
 日本にいるすべての友人と家族のように親しく思う人々へ、今、僕の心は悲しみに溢れています。みんながそれぞれの大事な人、お母さん、お父さん、子供たち、おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんを亡くされたと思うといたたまれない。ただ、ただ、みんなが少しでも気持ちが安らぐように、この世界全体が、世界の人々みんなが、今、あなたたちのために祈っていることを知って欲しい。愛の祈りと、癒しの力を日本にいるみんなへ。言うのは簡単で、決して十分ではないのだろうけれど...。近く、みんなに会える日を楽しみにしています。

■ Lenny and Lawrence Burden / Octave One
To our friends and family in Japan, our love and thoughts are with you. We are hoping for better days for all of you. We shall return again to see you soon and we share our love with music again. Regards,
 日本にいる友達と家族へ、僕らの愛と心は、みんなと共ににあります。みんなに良き日々が、少しでも早く訪れますように。近い将来、きっと、みんなの元に駆けつけて、愛と音楽に溢れた時間を再び持てますように。

■Santiago Salazar / ICAN Productions.
to all the victims in Japan. My heart goes out to you. I hope and pray that  日本の被災者の皆さんへ、僕の心は、あなたたちと共にあります。皆さんの日常が、少しでも早く、元のように戻りますように。神のご加護を。

※Mad Mike 、Chuck Gibson、Octave One、Santiago Salazar からのメッセージはUnderground Galleryから転載させていただきまました。

■E-JIMA(DISC SHOP ZERO)
 みなさん、元気ですか?
 僕も不安は大きいですが、自分の子供たちに支えられながら(子供たちのなんと無邪気なことか!)、家族と日々を送っています。多くのレコード・ショップもそうでしょうが、僕のDISC SHOP ZERO(東京・下北沢)も、いくつかの商品は陳列棚から落ちたりはしたものの、大きな被害はありませんでした。現在、店はひとまず明るい時間帯はつとめて営業しようと考えています。(店頭だけでなく、通販のご注文でも)「店」という場所が、レコードを売るだけでなく、音楽を介して人と交流できる場所なんだなと、当たり前のことを強く実感して、逆に勇気づけられています。
 この週末に東京と大阪でギグをする予定だったSMITH & MIGHTYのROB SMITH a.k.a. RSDから、日本、そして東京・東北の皆さんにメッセージが届きました。彼は今、大阪にいます。 https://discshopzero.blog63.fc2.com/blog-entry-796.html
 ZEROは13時から、外が明るい時間帯は営業をしています(詳細はお問い合わせを)。もし、独りでいるのは不安だという人(僕もです)、無性に音楽を聴きたいという人はどうぞ店に足を運んでください。最新入荷は「スマイル(0円)」です。髭面の坊主のオッサンですが。
 keep Good Energy, then things Go In A Good Way....

■二木 信
 まったく言葉が浮かんでこない。なんと言えばいいのだろうか。不安と恐怖でうろたえている。どこかに逃げ出したい気持ちで、いても立ってもいられない瞬間がある。自分の弱さを痛感している。昨夜、地震が起きてからはじめて友だちと会って酒を飲んで、焼き鳥を食った(この自分が酒を飲むことすら忘れていたのだ!)。家に帰って来て、音楽を聴きながら、明け方までああでもない、こうでもないと語り明かした。久々に酔っぱらった。答えは出なかったけど、ああ、大丈夫だ、この感じだ。戻ってきた。やっと動き出せるぞ。

■長谷川賢司(gallery / 音楽実験室 新世界)
 被災された方々へ、心よりお見舞い申し上げます。

 今、ele-kingをご覧の皆様へ
 謹んでメッセージを送らせていただきます。

 音楽好きはみんなで力を合わせよう
 音楽好きが音楽からもらった
 果てしない力を伝えよう

 ライフ イズ ミュージック

 音を発し、音を感じ
 楽しい夢の続きを描いていきましょう。

 音楽があるから
 音楽とともに

■Jonny Nash (Discossession)
I am deeply shocked and saddened by recent events in Japan. My thoughts and prayers are with everyone in this difficult time.

■Chee (Discossession)
 とてつもない悲しみとやり場のない怒りで、今も頭の中はぐちゃぐ ちゃです。まともに音楽を聴く気にもならなかったけど、仕事がら 聴かないわけにもいかず。でも、いざ聴いてみると、いつもどおり 心に響いてきました。気持ちを落ち着かせてくれました。正直、今 の自分に何ができるのかよくわからないけど、自分が正しいと思っ たことをしたいと思います。被災された方々の一刻も早い救済と復 興を願っています。

■鴨田潤(イルリメ)
 被災にあわれた方々が今も被害や不安と向き合い頑張っている事や、被災地に行方不明者や家族、親戚、恋人や友人がいる人の辛さ、不安な情報ばかりが入ってきて暗くなってる人、周囲を監視する過敏な雰囲気に鬱屈している人、様々な人の心身を考えると頭がいっぱいになり悲しくなりますが、いやいや被害の少なかった自分がそんな事でどうするんだ、だからこそやらなきゃいけ無い事があるやろ、と奮いたたせながら今これを書いています。
 95年1月17日の阪神淡路大震災で被害にあった街が復興される過程や「がんばろう神戸」とスローガンを掲げて再び同じ場所で生活するんだと生きる姿に励まされた自分はこのカクバリズムのこれからと共に、被災地と長く向きあう事が出来れば思います。勿論個人で出来る事もしていこうと思ってるので皆さん頑張って下さい!
 ほとんど毎日聴いていた曲が今、聴けない事態になり、そういえばと探して聴くと改めていいじゃないかと思ってる曲「ウキウキWACHING」それがまた何時か、何時もの様に何時もの時間で皆が、当たり前の様、聴き流せる日常が来る時、それを再び取り戻せる様、頑張りましょう!
 きっと明日はいいトモロー。
https://www.kakubarhythm.com/ysigblog/archives/...

■Kihira Naoki
 みんなのエネルギーは地震や原発よりも強し! 未来はその無害なみんなのエネルギーで作ろう。

■Monika Kruse

■タケイ・グッドマン
 世田谷区砧公園付近に暮らしています。
 各地で震えてる人、希望を信じて 救助や復旧活動にあたって下さってる勇敢な方々、胸が張り裂けそうな思いでここ砧公園から応援していますよ!
 ここから見える東名高速道路を通っておそらく北上していく数百台(!!)もの緊急救急車両達の大行列が通るたび思わず家族全 員で精一杯 無事を祈って声援を送っています。
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 3/18_AM9:00
「ニコニコしながら街歩き運動」実施。
 さきほど早朝から ガラ縲怎骭€......となったここ世田谷/砧公園 をこの時期にあえて散歩。すれちがった近所の(別々の)お年寄り3人と世間話をしてきました。みなさんこのご時世話の種は尽きませんね。しかしさすが幾多の御苦難を乗り越えてきたご年配方しっかりしてらっしゃる。それぞれみなさんとても元気でした。でも普段はお互い会釈程度の朝の散歩ですがみんなやっぱ不安なのかな......しゃべるしゃべる。「江戸っ子の屁の突っ張り」っていうんですかね、東京の人のそういう「照れ隠し」みたいな感覚がチャーミングで好きです。安心させようとしたこっちが安心させられてしまった。
......こんな状況ならではのひとコマでした。
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 西日本に在住の方々へ
 あなたがたひとりひとりの最大限の救済の手や心がいたるところで必要とされています。今こそ日本中の人たちが無償の愛を実らせるときです。ひとつになれれば希望の光がより早くはっきり見えてくる事だけは 間違いありません。ひとつになれれば......。
 All Together Now!

■Steve Hillage & Miquette Giraudy - System 7
We love Japan and we love the Japanese people. You have been a great inspiration to us for many years and you are a great inspiration to us now in the way you are dealing with extraordinary crisis. We give you our maximum positivity and support 竏驤€ with special wishes to our Japanese friends and family. Please keep strong.

■G.RINA
 被災地で力を尽くしているひと、苦難に耐えているひと、かわらぬ日常を歩もうとしているひと。哀しみや無力感、それを克服しようとすること。この日々にもたのしみをみつけていこうとすること。すべての営みが良い未来へつながるよう祈っています。
 どんな困難なときも、つねにこの美しい厳しい自然とともに歩んできたわたしたちには、わたしたちにしか創造できない未来があると思うのです。元通りの絵にはなりようがない。自然に逆らうこともできない。でも経験に学ぶこと、より住み良い世界がどんなものであるか手を携えて想像し続けることが、生きているわたしたち全員に託された仕事だと感じています。

■Likkle Mai
 今回の震災で被災された方々に慎んでお見舞い申し上げます。
 私の故郷岩手県宮古市も壊滅的な被害を受けました。
 事の甚大さを痛感し胸が締め付けられる思いです。

 しかし下を向いてばかりではいられません。
 被災地から離れた私達はもはや被害の当事者です(放射能汚染の危惧、経済的被害など)。
 覚悟を決めて責任ある行動をとる必要があります。

 私はRoots Reggaeから生きる力を与えられ、この世の本質・真理を学んだ人間。
 このような状況にこそ、より響く音楽です。
 私もRoots Reggaeのシンガーとして1人でも多くの方を支え励ましたいと思います。
 Roots Reggaeの名の下に......「諦めるな、立ち上がろう!!」

■五所純子
 絶えることなく漏電しよう、自らの躊躇と無力と想像を。
 そうしてあなたもあたしも滅びることなく。
 うろたえよう、端然と。
 生き残ろう、堂々と。

■手塚るみ子(MusicRobita主宰/プランニングプロデューサー)
 まずは今回の震災で被害に遭われた方に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 あまりにショッキングな出来事が次々と起こり、その衝撃に翻弄され、心打ち砕かれ感受性と三半規管がおかしくなっています。けれどそれでも狂わずに心を強くもち、生きようとしている皆がいること。日本人であることが、何より「誇り」であり、大きな力を生み出していると思います。
 子供の頃から、父の漫画を読んで育った自分は、今あらためて『火の鳥』に描かれた人間へのメッセージを感じています。火の鳥は私たち人類の愚行を強く何度も断罪します。滅亡の果て、絶望の淵にある人間の前に現れ、さらに追い討ちをかけるように、別の次元で生きなければならない。また一歩を踏み出さねばならないことを強いるのです。「これでもまだ生きろというのか?!」と、打ちのめされた人類にとって、それは惨い仕打ちかもしれません。けれどたとえ人類が苦しもうとも、火の鳥はそうしてくり返し、新たな道へ進む機会を与えるのです。厳しいながらも、火の鳥は最後まで人類に希望をもっています。見捨てず、むしろ僅かでも期待をもっているのです。たったひとつの生命がある限り、世界は終わらない。いつの日か、やり直せることを願って、私たちを信じているのです。
 火の鳥は燃え盛る炎に身を投じて蘇ります。その身を一度焼いて、再び新たな活力に満ちた鳥となって蘇るのです。『火の鳥』の作中に、赤い炎のなかで、小さな赤い鳥が生きる悦びに溢れ、舞い踊る姿がありました。おそらく今、日本中の誰もが、心のなかに赤い小さな鳥をもち、再び目覚め踊り羽ばたく時を待っているんだと思います。そして今日は明日の為に、明日は未来の為に、くり返しくり返し、生きる。生きていきましょう。

■野田 努
 ここ数日で恐怖の対象は地震から原発へと変わった。福島原発から200キロも離れて、僕のように東京で暮らしている人でさえもその恐怖に晒されている。
 UKでは、ヒップホップ/R&Bのことをときとしてアーバン・ミュージックというタームで括る。アーバン(urban)の語源は、ラテン語のurbs(ウルブス)から来ている。ウルブスとは都城ないしは城郭都市を意味する。つまり何らかの政治的な力によって囲まれたエリア。すなわちアーバン・ミュージックとは、何らかの理由があってそこにとどまらざるをえない者たちが作る音楽。
 3月20日日曜日の夜、ele-king TV@DOMMUNEはアーバン・ミュージックを放映する予定。

■ECD
 生き残ったことへのうしろめたさに押しつぶされることのないように。

■tomad
 まだ状況は良くわからないし、把握できてない。
 だから不安になるのはしょうがない。
 けどそこから少しずつ進んでいくために
 僕らの少しの音楽が役に立つならば幸いです。

■Dave(2562)
When I saw the first images on the news last week I couldn't believe this was happening live, let alone in Japan where I had experienced another wonderful visit only two months ago, with nothing but positivity from so many sweet people I met. My thoughts are with you, I wish everyone in Japan who's going through rough times right now all strength and spirit needed to overcome this. Much love,
 先週のニュースでの映像を初めて見た時、僕はそこで起きていることを信じることが出来なかった。たった2か月前、たくさんの人と会って、みんなポジティブで素晴らしい滞在をしたばかりなのに......。いつも君たちのことを思っています。今つらい時を過ごしている日本のみんなに、この時を乗り越える力と魂を祈ります。

■Greg G(7even) & Yusaku Shigeyasu
 This earthquake brought incredible tragedy to a lot of people. Nothing compare to this but when we were in tragedy, we have been healed by power from people' gathering in great music. The more people gather, the more power. Now a lot of people are sending huge power to you. Everything is gonna be alright soon. /
 今回の地震は多くの人に信じられないほどの悲劇をもたらした。比較にもできないけど、つらい時、僕らは素晴らしい音楽を通じて集う人たちの力に何度も救われてきた。多くの人が集まれば、その力も強くなる。今、多くの人がみんなに力を送ってる。きっとすぐによくなる。

■Kuranaka 1945 (Zettai-Mu)
 昇らない太陽が無いように
 来ない春が無いように
 この雲の隙間から陽がさすのを
 踏まれても踏まれても
 上を向いて咲くタンポンポンの花のように
 待ちたいと思う

 人はそれぞれだから、全然、万人には当てはまらないけど
 今は、自分は、なるべく普段通りの生活をしようと思う

 そして、今後迎えるだろう変革の中
 既存の利権に纏わりつく奴らはこれ迄以上に必死になるだろう

 新たなギミックや巧妙な手法にも欺かれる事無く
 必要以上の欲を駆り立てられる事無く
 今抱える不満や怒りは薄れる事無く

 耳をすまし目を懲らして
 プライドを持って共存出来る
 未来を考え歩みたいと思う

 犠牲者の方々に心からの追悼の念と
 被災者の皆さまには心からのお見舞いを、
 救援救援に務められている方々の努力には深く敬意を
 京都より、心より、

■Charles/ Technasia
I am truly devastated by the event that occurred in the north east region of Japan. I shed many tears when watching those terrifying images rotating on every TV channels: desolation, chaos, which left the inhabitants of the affected areas in such emptiness and despair... My heart and thoughts go indeed first to the family and friends of the victims.

Japan has faced and overcome many tragedies throughout its history, and it will prevail over that one as well, because Japanese people are strong and stand together, and because in every tears lies hope.

■植本一子(フォトグラファー)
 私は今、子ども達と一緒に広島へ帰省している。「働けECD」には、実家に戻った事をすぐに書くべきか迷っていた。東京が混乱しているのは身をもって感じていたので、少なからず読む人に悪い影響があるのではないかと心配があった。もちろん、私達がどう思われるか不安も。帰省して次の日、石田さんがYouTubeに新曲を上げた。その曲に偽りは一つも無かった。自分が恥ずかしかった。改めて、この人とまだまだ一緒に生きていきたい、そう強く思った。

■坂井田裕紀(POPGROUP代表取締役)
 このたびは東北関東大震災により、被害に遭われた皆様には、心からお悔みならびにお見舞いを申し上げます。特に上手な文章をかける訳ではないのですが、僕/POPGROUPの思いを文章にしてみました。伝わりづらい所があるかも知れませんが、最後まで読んで頂ければ幸いです。

 3.11から色んな事を考えながらUSTREAMを見たりツイッターで最新の災害の動きを確認しながら、通常の業務をおこなっています。色々な意見/情報が飛び交う中、自分がどういう行動をとればいいのか、色んな考えがぐるぐると行ったり来たりを繰り返しています。
 とは言え、僕らは生活するのに何も問題なく元気です。食事も睡眠もしっかりとれる。そんな自分が何も行動しないのは、被災者の方々の事を何も考えていない、ただ怯えているだけだと思いました。僕は甘え過ぎ。
 過酷すぎる環境で、死を現実として覚悟する環境にいる人達の事を考えると、今僕らができる事は、音楽の力を信じて希望を持って、止まらず前に進む事しかないと思いました。

 "HOPE"
 希望を持つ事
 あきらめない事
 進む事
 止まらない事
 1人ではない事
 未来がある事
 助け合う事
 信じる事

 大変なのはこれからです。希望をもって少しづつでいいから前に進む事、決して止まらない事が微力だけど僕らのできる大切な事です。
 POPGROUPのリリースは、予定を変更する事なく下記のリリースを延期させる事なく進めます。
 3/23(水) DJ BAKU『POPGROUP Presents, KAIKOO "Human Being"』
 4/20(水) 環ROY『あっちとこっち』
 5/18(水) あらかじめ決められた恋人達へ 『CALLING』
 来週よりPOPGROUP × TOWER RECORDSの、KAIKOOの5周年を記念しての3ヶ月連続キャンペーンも開催します。こういう時にこそ、音楽の力を信じ、音楽で精神的にも経済的にも被災地の方々を助ける事ができればと思っています。
 売上げからの募金も考えております。音楽活動で生計を立てている僕らにとっても、CDのセールスの減少は避ける事のできない事実だと思っています。その為、小額の寄付にはなってしまう可能性はありますが、できる限り最大限の寄付をしようと思います。アーティスト達とも色々話しをしました。みんな前向きです。お互い助け合って止まらず進んでいく覚悟でいます。基本的にリリース日は変更しませんが、プレス業者/印刷業者/配送業者さんの被災の影響で、リリーススケジュールが遅れる可能性もあります。最新情報はオフィシャルサイトにアップしますのでご覧下さい。
 一歩一歩進めて行きましょう。出来る事からすこしづつ。続けましょう。

■坂本慎太郎
 コメント、難しいです。
 言葉にするとすべて何か違う気がして......。
 以下、昨年5月に作った歌詞ですが、今の自分の心境に一番近い気がするのでコメントの代わりに、転記させていただきます。

 「続きを」

 もう朝 夜は あっという間 あける
 さあ まだ まだ やってみよう
 今から おきる ありとあらゆる現実を
 全部見て 目に 焼き付けよう

 ただの空 ただの雲 ただの見慣れた町
 ただの路地 ただの角 すべてがなぜかまぶしい

 続きを あなたと
 続きを もっと見たい
 続きを 最後まで
 続きを 見とどけたい

 涙の 日々は たった今終わる
 さあ 来て 来て やってみよう
 今目の前の わけのわからぬ現実を
 全部そのまま 受け入れよう

 なぜか空 なぜか雲 なぜか見慣れた町
 なぜか路地 なぜか角 すべてが意味を持ち出す

 続きを あなたと
 続きを もっと見たい
 続きを 最後まで
 続きを 見とどけたい
 続きを たとえば
 続きを 悲劇でも
 続きを あ~
 続きを 目をそらさず

■ロベルト・カルロス・ラング(エプステイン/ヘラド・ネグロ)
Japan brothers and sisters. My heart goes out to you and im here if you need anything.

■七尾旅人
義援金募集のために配信サイト、
DIY HEARTSを立ち上げました。
https://www.tavito.net/
僕たち音楽家に何が出来るのか?
容易に答えは出ないでしょう。

音楽は無力です。
でも音楽は片時もここを離れません。
空気をふるわせ、存在し続けます。
一曲ごとに、一小節ごとに、一拍ごとに、一秒ごとに、
全ての皆さんへ、
絶え間ない幸運が、注ぎますように。

■Abdullah Qadim Haqq
In times of tragedy and despair, the best elements of humanity come out. Sympathy, mercy, grace and hope are all felt and shared among the people. Instead of spirits becoming dim and being blown out, they shine, becoming brighter than ever before.

May your spirit shine in the midst of this disaster.

I hope this is okay. Let me know what you think.
I hope you and your family are doing okay. Please let me know your situation.

Heiwa,

■三毛猫ホームレスから
失われたものも、我々も、生き続けるに決まってるじゃないか。此処か其処かの違いしかない。

■Hell
My heart is bleeding when i follow the news- every day.i hope that Japanese people will overcome this tragedy in the very near future.
Power to people from the land of the rising sun.
Love

■テツジ・タナカ
 とてつもない悲しみや苦労が渦巻いたこの二週間で、局面は原発と食品汚染へ。被災した福島の弟がさらに心配になる。日々、信じられない報道が繰り返されるなか、命懸けで救済している人たちに心から敬意を評します。失われたものは、もう帰ってこない。だが、祈り、希望を持ち、1日1日、今日よりも良くなる事を強く願っている。また東北にポジティヴな音楽の輪が広がるまで....。
 最後に、福島のLOUD HAILERクルーや東北のジャングリストたちへ 「JAPANESE JUNGLIST'S NEVER DIE !!!」

※disk union渋谷クラブ・ミュージック・ショップなど各店で東日本大震災の募金箱設置しております。ご来店の際は、義援金のご協力お願い申し上げます。

■掟ポルシェ
 先日、東京を離れるか家族と相談しました。自分が出した答えは、NOでした。嫁の実家の福岡は全くと言っていいほど被害がなく、我々を受け入れてくれると言ってくれています。お父さんお母さんもとても心配してくれています。でも、東京に住み続けようと決めました。何故なら、この土地を愛しているからです。生まれ育った北海道よりも長く住み続けたこの街はもう自分にとって故郷も同然で、捨て置くことなど考えられないのです。生まれ育った土地と同様に、もしかしたらそれ以上に、東京への郷土愛のようなものを持っていたことに、今回の震災で気付かされました。

 それは、今回の被災で住処を失った皆さんにとっても同じことだと思います。受けた被害が大きければ大きいほど、「この街が以前の姿を取り戻すまで離れるなんて出来ない」「この街が以前のように安全が保証されなくても住んでいたい」という気持ちになっているのではと思います。生まれ育った街が波に流され、瓦礫の山となってしまっても、捨てて出て行くことなんて出来ない。その心が意地でも復興させてやろうと人々を奮い立たせている。人間の意志の力の偉大さに涙が出ます。

 既に眼に見えない二次災害が襲ってきています。片時、いや、しばしの間、愛する土地を離れなければならないかもしれません。でも、生まれ育った町や村を愛する気持ちがあればきっとまた、戻ってくることが出来るはずです。避難生活を余儀なくされている方へ。きっとまた、戻ってこれます。人間には生き抜く力があります。きっと大丈夫です。

■湯山玲子(著述家、ディレクター)
 ツイッターを見る限り、本や映画で見知っていた、第二次世界大戦中の国民反応が、すべからく出揃ったのには驚いた。加えて、土地との抜き差しならぬ深い関係、村八分の恐怖、同調圧力など、そこを回避する生き方を選んだはずの個人も、この災害下には、それらに否応なく巻き込まれてしまうことに恐怖を感じた人も多かったのではないか。
 ひどく落ち込んだ時、悲惨な状況にあるときに、音楽が救いになる、というのは半分本当で半分は嘘。個人的にマックスだったときには、全く音楽を拒否していた耳も、今はもう普通に戻った。
 その端境期に何が心に浸みたかというと、お恥ずかしいがレゲエのロックステディとカウント・ベイシーのビッグバンド。前者はご存じあのジャンルのキモである、心臓の鼓動グルーヴの本気の効能、後者は、何というか、圧倒的に"光量"があって、「ええじゃないか、ええじゃないか」と、大音量のホーンアンサンブルに心を全身指圧されている気がしたものだった。(そして、ちょっと泣いた)
 今後の問題としては、言うまでもなく、原子力発電。
「日本は変わる」というスローガンを、観念的なものではなく、原子力発電からの離脱(すぐではなく順番でもいい)、という困難な具体でもって実現することはできないのか。経済損失を避けたいという経済評論家は、その損失の内容を示すべき。ユートピア発想やイデオロギーからではなく、もう、こっちはいろいろと体験中のリアルな問題なのだからさ。

■戸川純
 わたしは女優・歌手の戸川純という者です。
 この度の大震災における被災者の皆さん、東京にいて今のところ無事であるわたしにとって皆さんの悲しみ苦しみ不安は計り知れなく、またテレビで悪いほうへと刻々と変わり行くようなニュースを見ていると、自分がいかに非力であるかを思い知らされ、悔しいばかりです。右翼的発言と誤解されるのを恐れずに言えば、わたしは本来美しい海や森や山や畑などで彩られたこの国が大好きです。島国だから一丸になりやすいところもです。何年かかっても、またわたしの愛する、静寂も好む美しく平和なこの国は(本来、運動のような共同体意識は苦手だったのですが)一丸となって、必ずや復興を成し遂げると心から信じていますし、成し遂げなければならないと思っています。被災地の方々と被災地に対して、その他の都市部や地方の人が皆きっとそう思っていると思います。復興以前に、まずは今避難なさっている方々に、お悔やみとエールをお送りしたいです。わたしのような非力な個人でも、激しい危機感を持っています。今を乗り切ってどうか頑張ってください。わたしは、何の力もないくせにと自分が社会的なコメントをすることも、名前を出してのボランティア的なことをすることも、自分がなんだか偽善的で売名行為的なことをするようで避けてきたのですが、そんな人間でもこの度のことは「自分でも何かできないか」と思われるほど特別な重いことと受け止めているくらいだから、必ず日本中の人がなんとか力になりたいと思っているはずです。海外の各国の人たちも、今回のことでわたしたちにとてもやさしいですよ。将来的な利害関係のことを期待してとの見方もできますが、そういう意味であっても、世界にとってわたしたちの国は必要とされているのです。わたしは右翼的というより逆に、過去にこれほどインターナショナルな対象の国があっただろうかという驚きさえあるのです。被災地の皆さん、被害はこれからおさまっていくのか、今もこれからも被害がどうなっていくのか正直わたしにはさっぱりわからず、また正直わたしも地震と津波と原発についてはまだまだ不安ではあります。このように、かえって皆さんの不安を煽るようなことを言ってすみません。でもわたし自身注意を怠らないようにしているのです。皆さんもそうしていらっしゃると思いますが、体と心の健康を心よりお祈りしております。こういうコメントでよく外タレが使うわたしの苦手な締めくくりかたがあります。この度は本気と勇気を持って、その締めくくりかたをさせてください。押し付けがましく、うざかったらごめんなさい。ただの非力な個人ですが→愛してます。

■佐藤大(脚本家/ストーリーライダーズ)
 言葉をなくすというのは、こういうことなんだ。言葉で伝えられること、その無力さに打ちのめされた数週間でした。一瞬の圧倒的な力で失われた言葉。そんな時でも僕たちには音楽がありました。言葉で伝えることが難しい気持ちを音楽なら包み込んでくれる。そして物語として語るべき言葉は、まだまだずっと先にやってくるものだとも思います。そのときに力となるのは言葉。いま言葉は無力だけど、人が語ること知ること感じることでのちに大きな力となる。あの日、なくした言葉をいつの日か集めるため。言葉を使って声を出し歌うことや踊ることをあきらめないでいきたいと思います。何も遅すぎることはない。これからも日々の生活は続くのだから。

■DJ BAKU (POPGROUP)
 このたびは東北関東大震災により、被害に遭われた皆様には、心からお悔みならびにお見舞いを申し上げます。  僕は地震の1週間前に、はじめて福島のいわき市にDJで訪れました。地震発生から何日かして共演者の無事を確認しましたが、その時はいわきは避難の対象にはいっていなかったようなのですが、その後原発の避難範囲も広がり、今非常に心配です。仙台のお世話になったClub関係者、友人達とはmailですが安否を確認することができました。「みんな無事ですよ、家のないやつ続出!ですが友達の家で泊まったりしていますよー」なんていう内容ももらって思っていたよりも少し安心しました。今回の出来事は皆の人生を大きく変化させる重大な出来事だと思います。
 POPGROUPのWEBでも発表されましたが、3月中のDJ EVENT 5箇所は全てキャンセルとなりました、楽しみにしてくれていた方々には大変、申し訳ありません。EVENTの件で何人かから、連絡ももらいました、ごめんね、ありがとう数日、今何ができるのかを色々と考えましたが 僕は曲を作ることにしました。DJ KENTAROと共に様々なARTISTに声をかけているところです。完成はまだですが皆に届けばいいな、と思っています。
 様々な情報もいまだにとびかっているかと思いますが、もしも、たとえ、東京に放射能が広がっていったとしても東京で、頑張ろうと思います。気付くと、僕はあまりにも東京に思い入れがありすぎました。東京が好きだったことに気付きました。

■Dubfire (Ali Shirazinia)
My thoughts and prayers are with those who are suffering in the aftermath of the recent earthquake, tsunami and the alarming nuclear crisis which poses a potential long-term impact. The Japanese people deserve our support and financial aid so that they can begin to heal their people and rebuild their lives. They have shown such enormous hospitality on my every visit that I am compelled to return their kindness by pledging a donation, and I ask all of my peers to do what they can to help.

僕の思考と祈りは、潜在的に長きにわたり影響するであろう最近の地震、津波と切迫した核危機の余波で苦しんでいる人たちととにある。日本の人たちは、癒され、そして彼らの一生が立て直されるための援助を受けるに値する。彼らは僕が来日するたびによくしてくれたし、つねに歓迎してくれた。僕は彼らを援助し、そして彼らを助けるように僕の仲間すべてにお願いしている。

※なお、DOMMUNEでは義援金募集しています。→https://justgiving.jp/c/4443

(今後もコメントは、新しく届き次第、発表していきます)

Chart by UNION 2011.03.28 - ele-king

Shop Chart


1

THEO PARRISH

THEO PARRISH Feel Free To Be Who You Need To Be SOUND SIGNATURE / US »COMMENT GET MUSIC
遂にリリースされたデトロイト・ハウスの至宝THEO PARRISHのニューアルバムからのシングルカット! コラボレーション・アルバムも発表しているギタリスト・DUMINIE DEPORRESをフィーチャー!THEO自身の言葉をそのまま借りるならば「このアルバムにおいて最も重要な2曲」である。尽きることの無い実験性を土着的なリズムへと流し込んだ2トラック!

2

BUBBLE CLUB

BUBBLE CLUB Goddess + Quiet Village Remix INTERNATIONAL FEEL / URG »COMMENT GET MUSIC
HARVEY、ROCHA、HUNGRY GHOSTなど通を唸らせるラインナップでシーンを席巻するINTERNATIONAL FEELの12番は、DAN KEELINGによるプロジェクト・BUBBLE CLUB! ポジティブなヴァイブに溢れたバレアリック・フィーリンなオリジナルと、QUIET VILLAGEによるマッド極まりないダブ・リミックスという好対照な2トラックを収録!

3

MOODYMANN / ムーディーマン

MOODYMANN / ムーディーマン Private Collection WHITE / US »COMMENT GET MUSIC
MOODYMANN関連の中で最も入手困難な作品として知られるKEMのリミックス音源を収録した1枚がホワイト盤で再発決定。不穏なシンセの揺らめき、どこまでも切ないKemの歌声......ホワイト盤のリリースだけにしておくには余りにも、もったいない至高の音源!ホワイト盤ですがこれは絶対にオススメします!

4

RICK WILHITE

RICK WILHITE Limited Japan Promo #1 STILL MUSIC / US »COMMENT GET MUSIC
Theo Parrish、Moodymannと並ぶデトロイト・ハウス最強のユニット3 Chairs「第3の男」Rick Wilhiteがキャリア15年を経て放つ待望の1stアルバム「ANALOG AQUARIUM」からの限定プロモ盤。こちらにはRick Wilhiteの才能を強烈に感じさせる土着的なベースラインとミステリアスなシンセが鳴り響く「Cosmic Jungle」を収録!

5

RICK WILHITE

RICK WILHITE Limited Japan Promo #2 STILL MUSIC / US »COMMENT GET MUSIC
Theo Parrish、Moodymannと並ぶデトロイト・ハウス最強のユニット3 Chairs「第3の男」Rick Wilhiteがキャリア15年を経て放つ待望の1stアルバム「ANALOG AQUARIUM」からの限定プロモ盤!こちらには現在Theo Parrishが各地でプレイしているフィリーテイストが魅力のトラック「In The Rain」を収録!

6

SIRIUSMO

SIRIUSMO Mosaik MONKEYTOWN / JPN »COMMENT GET MUSIC
ギミック満載のエレクトリック・サウンドが各方面で話題となりDAFT PUNKやSOULWAXからも大絶賛される等、今最もアツいフレンチ以降の"ポスト・エレクトロ"最右翼SIRIUSMOが、遂に1stフル・アルバムをドロップ!!!なんと17曲入り(!)

7

MORITZ VON OSWALD TRIO

MORITZ VON OSWALD TRIO Horizontal Structures HONEST JONS / UK »COMMENT GET MUSIC
MORITZ VON OSWALD(BASIC CHANNEL)、MAX LODERBAUER (NSI/SUN ELECTRIC) AND SASU RIPATTI (VLADISLAV DELAY/LUOMO)によるスーパーグループ、MORITZ VON OSWALD TRIOのセカンド・アルバムが遂にリリース!! ブルージーなギターや緊張感溢れるメタルパーカッション、繊細なエレクトロニクスが自由度の高い演奏を繰り広げるダイナミズムに満ちた傑作の誕生です!

8

FRIVOLOUS

FRIVOLOUS Meteorology CADENZA / JPN »COMMENT GET MUSIC
LUCIANO、REBOOT、MICHEL CLEISらを擁し、ミニマル・シーンの最先端を突き進むCADENZAから、2011年のキックオフを飾るに相応しいアーティストとして送り出すのがこのDANIEL GARDNERことFRIVOLOUS!これまでにANDY VAZのBACKGROUNDやSUB STATICのサブレーベル・KARLOFF、そしてPOLE率いるSCAPEから作品を発表し、そのいずれもが高評価を得てきた才人FRIVOLOUSのNEWアルバムが登場!

9

AREA

AREA Tenderness EP KIMOCHI / US »COMMENT GET MUSIC
ANTON ZAP率いるロシアの要注目ディープハウス・レーベルETHEREAL SOUNDや、BEAT PHARMACY主宰STEADFASTなどに印象的な作品を残し、今後CV 313とのコラボレーションやWAVE MUSICからのアルバム・リリースを控える俊英・AREAが、セルフレーベル・KIMOCHIよりNEW EPをドロップ! ノイズに包まれた幻想的なシンセが空間を漂う至高のアンビエント・ダブテクノ"Bed Vertigo"、地中深くどこまでも潜り込む様なディープ・ダブ"So Many Fireflies"、フィールド・レコーディングスを薄くまぶしたノンビートのチル・アンビエント"Cheap Warmth"と全3トラック驚異的なクオリティー!!

10

LUCY

LUCY Wordplay for Working Bees STROBOSCOPIC ARTEFACTS / JPN »COMMENT GET MUSIC
セルフレーベル・STROBOSCOPIC ARTEFACTS、LUKE SLATER主宰・MOTE-EVOLVER、そしてDOMMUNEにも出演したCIO'DORやDONATO DOZZY作品で今やミニマル最深部を担う存在となったPROLOGUEなど重要レーベルから軒並み12"作品を発表、またCHRIS LIEBINGのCLR PODCASTやコアな情報で支持を得ているブログMNML SSGSでのMIXにより、耳の早いDJ/リスナーを中心に人気の高まるLUCYが、いよいよアルバム・リリース!

Chart by JET SET 2011.03.28 - ele-king

Shop Chart


1

クボタタケシ

クボタタケシ CLASSICS »COMMENT GET MUSIC
正真正銘のザ『クラシックス』。遂にあの伝説のミックステープ・シリーズが初CD化!!こだわりの箱スリーヴ・ケース付2枚組仕様で登場です。

2

INNER SCIENCE

INNER SCIENCE END OF THE BEGINNING E.P. »COMMENT GET MUSIC
シリアルナンバー付き、Ltd.300!Inner Scienceの『Elegant Confections』のアナログ・カット最終章!4年ぶりのリリースとなったオリジナル・アルバム『Elegant Confections』が大ヒットのなか、アナログ未発表音源3曲を収録した12インチが到着。

3

THEO PARRISH

THEO PARRISH FEEL FREE TO BE WHO YOU NEED TO BE »COMMENT GET MUSIC
フリーキーかつ叙情的な唯一無二の世界観が相変わらず凄い2トラックス。どちらも本当に素晴らしいです。いつまで入手出来るかわかりませんので、どうかお早めに!!

4

QUANTIC AND HIS COMBO BARBARO

QUANTIC AND HIS COMBO BARBARO CALIVENTURA REMIXES EP »COMMENT GET MUSIC
Cut Chemist、Deadelus、DJ Day、J-Boogieによる超極上リミックスEP!!Cut Chemistによる人気曲"Un Canto a Mi Tierra"激キラー・ラテン・ブレイクスB-2を筆頭に、US西海岸代表の4人が凌ぎを削る爆裂マスト盤!!

5

NITE JEWEL

NITE JEWEL IT GOES THROUGH YOUR HEAD »COMMENT GET MUSIC
ブルックリンの最重要インディ・レーベルMexican Summerから、全世界1000枚限定ナンバリング入りEPが緊急入荷しました(ダウンロード・コード付)!

6

BOTTIN

BOTTIN DISCOCRACY REVISITED »COMMENT GET MUSIC
Eskimoデビュー作"Discocracy"のリワーク4トラックスを収録!!イタリアン・ディスコ・ヒットメイカーBottinによるEskimoデビュー作"Discocracy"収録の2楽曲をMunk, Hannulelauriがリミックス。さらにはBottin自身もハイエナジー・リモデルを披露した鮮烈なインパクト盤!!

7

BARON ZEN & TEKBLAZER

BARON ZEN & TEKBLAZER ELECTRIK SURGERY »COMMENT GET MUSIC
P.B.W.の盟友Sweet Steveが制作を行うBaron Zen待望の新作は、Tekblazerとの共作EP!客演にはCoown Crownからのリリースでお馴染みZackey Force Funkが3トラック、Stones ThrowからKoushikが1トラックに参加。

8

MR RAOUL K

MR RAOUL K RAINNING LOVE »COMMENT GET MUSIC
故郷マリに伝わる伝統楽器群の素朴な音色を使って、驚くほどモダンに、トランシーに鳴り響かせる天才Mr Raoul K。今回もその卓越したスキルには些かの曇りは無し!!大推薦します。

9

EXILE / FREE THE ROBOTS

EXILE / FREE THE ROBOTS LOS ANGELES 10/10 »COMMENT GET MUSIC
遂にシリーズ最終章となる本作、ラストはExileとFree The Robotsによるスプリット!Plug Resaerch所属の西海岸きってのビート職人EXileによる4トラックと、最近ではRhettmaticとの10インチで才能を如何なく発揮していたFree The Robotsによる3トラックの計7トラック収録!

10

RADIOHEAD

RADIOHEAD THE KING OF LIMBS »COMMENT GET MUSIC
突如発表され話題騒然となったニュー・アルバム。US流通アナログ入荷です!!"In Rainbows"に続く8th.アルバム!!ダウンロード・クーポン封入。

Detroit Loves Japan - ele-king

 まず、3月11日に発生した東北関東大震災により被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。3月18日、日本から1万km以上離れたデトロイトにおいて日本救済チャリティイベント"Detroit Loves Japan"が開催されました。Diviniti、Pirahnahead、Rick Wilhiteらが中心となり、Mike Clark、Delano Smith、Norm Tallyらビートダウン・ブラザーズ、Los HermanosのGerald Mitchell、Urban TribeのKemetrixらが参加し、$1000以上の義援金を募ることに成功しました。

 これを受けて日本でも当日の音源が聴けるサイト"Detroit Loves Japan Website" を立ち上げました。イベント当日に現地で録音されたDJ Mix、日本への想いを綴ったコメントなどをお楽しみいただけます。現在までにPirahnahead、Mike Clark、KemetrixのDJ Mixがアップされています。今後、Gerald Mitchell、DJ MinxらのMix音源を随時更新していきます。

 さらに当日のイベントには参加できなかったアーティストたちも、次々と賛同&協力を表明してくれています。3月27日にはJeff Millsが今回の震災のために制作した"Phoenix" (The Rising) for Japan Relief MissionのPV、Free MP3ダウンロード、そしてコメントを提供してくれました。またTerrence Parkerも日本のためのDJ Mix、そして「人生の厳しい局面に対峙したときに聴く音楽」としてゴスペルの曲を選んでくれました。今後、Claude Young Jr.などの参加が予定されています。

 みなさんもご存知のとおり、復興には時間がかかります。Detroit Loves Japan Websiteでは継続的に義援金を募っていきたいと考えています。本サイトにおける義援金の受付はDOMMUNEも採用しているCIVIC FORCEという団体を通じて被災者へと届けられます。寄付に関わる手数料などがかからないので、100%全額が被災者へ渡るシステムです。ぜひご協力をお願いします。(決して海外のイベントに送金して、まわりまわって日本へ、、というシステムではありません!)

 本サイトに収録されている、すべてのビート、すべてのサウンドには、日本への「愛」がこめられています。私は震災直後の東京で余震や原発に怯えながら、何をすればいいのかもわからない、ショック状態の中で、彼らの音楽を聴きました。そして、本当に強く励まされました。 前向きな気持ちを、元気を、希望を、少しずつ抱くことができるようになりました。 このような状況下で、音楽に関わる自分は無力感に襲われました。しかし、音楽には力があると信じることができました。デトロイトの音楽を紹介してきた自分にできることは限られています。それは微力かもしれません。でも、萎縮しあきらめてしまっては無力になってしまいます。そして、彼らの音楽を日本の皆さんにシェアしなければいけないと強く思い、このサイトを立ち上げることにしました。たったひとりでは「微力」でも、この想いに共鳴してくれる人々の「微力」が集まれば、「大きな力」にすることができます。皆さんのご支援、ご協力を宜しくお願いします。

ZETTAI-MUで爆発しよう - ele-king

 原子炉から煙など冗談じゃねー。俺たちが望むのはダンスフロアの爆発......4月1日金曜日、ZETTAI-MUが〈名村造船所跡地〉 で開かれます。しかも今年は〈ソナー・フェスティヴァル〉と手を組んでの開催です。出演者は、待望の新作の発表を控えているバトルズをはじめ、フライング・ロータス、コード9、モードセレクターといった豪華な海外勢、そして国内からは再結成されるドライ&ヘヴィーを筆頭に、toe、O.N.O 、Michita、KIHIRA NAOKI......そして主宰者であり、先日のDOMMUNEで魂のこもったプレイをみせてくれたKURANAKA 1945......などなど。
 ソールドアウト必至の前売券は枚数限定、発売日や販売場所などお見逃しなく!!



ZETTAI-MU springup2011

2011.4.1 (Fri)  OPEN : 20:00
TICKETS :
¥5,500(1名) ¥20,000(4名グループ券)
★先行チケット発売中!!
オフィシャルサイト
チケットぴあ(P:CODE 132 541)
ローソンチケット(L:CODE 54835)
イープラス(e+)

CCO 名村造船所跡地
(STUDIO PARTITA&BLACK CHAMBER&RED FLAME ARENA&ETC)
〒559-0011大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
TEL 06-4702-7085
https://www.namura.cc/
https://www.zettai-mu.net/s11/access.html

★ ZETTAI-MU 2011春 "Sprinup" 特設サイト
https://www.zettai-mu.net/s11

★ ソナーとは? → https://www.zettai-mu.net/s11/ws.html
★ Sonar Sound Tokyo → https://www.sonarsound.jp/en/
★ Sonar 2011 → https://2011.sonar.es/en/programa.php

★「 CINRA.NET 」 - 注目ニュース 週間ニュースランキング"1位"! https://.cinra.net/
★ clubberia - https://www.clubberia.com/events/...
★ iflyer - https://iflyer.tv/namura/event/...
★ FACE BOOK - https://www.facebook.com/
★ springup2011 YOUTUBE Trailer - https://www.youtube.com/

Chart by JET SET 2011.03.21 - ele-king

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1

DJ AGEISHI & ACKIN'

DJ AGEISHI & ACKIN' RAIN PARADE »COMMENT GET MUSIC
ディスコ時代から現役続行中の重鎮らしいスキルと、たゆまぬ探究心で常にフロア・コントロールの第一線に活躍するDJ Ageishiと、プロダクションをサポートするAckin'のデュオが遂にPrins Thomas主宰Internasjonalからデヴュー!!

2

HERCULES & LOVE AFFAIR

HERCULES & LOVE AFFAIR MY HOUSE »COMMENT GET MUSIC
現在最も注目を集めているロンドンの新鋭DJ、Stopmakingmeによるキラー・リミックスA-1を特大プッシュ!!Andy Butlerによるセルフ・リミックスも最高です。

3

T&W

T&W GIRLS LIKE BOYS »COMMENT GET MUSIC
Tiger & Woods匿名トラックが緊急リリース!!昨年暮のRAポッドキャスト・ミックスにて使われていたBritney Spears"Boys"リエディットが限定500枚でアナログ・カット。間違いの無いT&Wクォリティです。お早めにどうぞ!!

4

SUPERLOVER

SUPERLOVER SUPERLOVER EP »COMMENT GET MUSIC
瀧見さん激押しのキラー・ディスコ・リコンストラクト・ハウスがこちら、ベルリンAutist Records発Superloverの第1弾。Bee Gees"Love You Inside Out"ネタA面"Romance"を筆頭にピークタイムを彩るキラーが3発の大推薦盤。元気が出ます。

5

V.A.

V.A. DEEP, RAW AND REAL PART 4 / »COMMENT GET MUSIC
ポスト・ビートダウン全世界中継基地、UK発Quintessentials発コンピEP、第4弾!!一昨年に出たパート1/2に続く第3弾に間髪置かずの第4弾には、Rekidsを筆頭に多作のToby Tobias、日本からヴェテランNo Milk、伊の注目株Marcello Napoletano、Neroliからの近作"Peace And Strength EP"も素晴らしかったシカゴのRicardo Mirandaが参加。

6

DJ VADIM PRESENTS THE ELECTRIC

DJ VADIM PRESENTS THE ELECTRIC LIFE IS MOVING »COMMENT GET MUSIC
才人DJ Vadimのニュープロジェクトthe Electricが遂にアルバムを完成!彼らが昨年末にリリースしたシングルも好評だった本プロジェクトのアルバムが遂にリリース。Vadimの音楽的進化が垣間見れる傑作1stアルバムです!

7

AGORIA

AGORIA IMPERMANENCE »COMMENT GET MUSIC
最もディープで最も透明感に満ちたエレクトロニック・ミュージックがここに!!

8

POOLSIDE

POOLSIDE DO YOU BELIEVE »COMMENT GET MUSIC
今年1月のBBC Radio 1でのAeroplaneによるミックスで初披露されるや、YouTubeに挙げられたPVが一週間で1万ビュー越えという、LA在住コンビによる 1st.シングル。バレアリックなピアノとアシッド・ラインがイイ味出てる105bpmの哀愁サマー・ディスコ。

9

BUDZILLUS

BUDZILLUS DER UNTERGANG REMIXES »COMMENT GET MUSIC
モントリオール系スウィンギン・ミニマル絶対要注目レーベルからの第5弾。こちらも当店大人気Stil Vor Talent主宰O. Koletzkiリミックスも収録です!!

10

ACHTERBAHN D'AMOUR

ACHTERBAHN D'AMOUR YOUR LOVE (IN A JAM) »COMMENT GET MUSIC
注目のカルト・シリーズ"Acid Test"最新作はIdjut Boys Remixを収録!!Sudden Dropからのスプリットが印象深いIron Curtisと、ドイツのEdit Piafraによる共同プロジェクト第一弾。思わぬダーク・サイドを披露したIdjut Boys、さらにはRashad, Dubplates & Masteringもクレジットされています。

Jeff Mills - Phoenix - ele-king

ジェフ・ミルズからの贈り物です!

■Phoenix.mp3 [Download]

読者へ - ele-king

 前略。
 被災地の方々のことを思うと言葉が出ませんが、地震の被害がこれ以上広がらないことを祈念するのみです。まだまだ予断を許さない状況が続いています。この先を思えば不安を拭いさることができないのが正直なところです。それでも僕たちはいま生きているのですから、前を向きましょう。あくまでも慎重に。そして、ひとり暮らしの音楽好きも多いと思いますが、助け合いましょう。とにかく......、くれぐれも気をつけて。希望を忘れずに!
 
 本日の月曜日、いつものようにreviewをupします。今週upするすべてのreviewは3月11日よりも前に書かれたものです。

 良い曲を見つけました。
 これはたぶん日曜日にupされた曲です。
 But This is Way / S.l.a.c.k. TAMU PUNPEE 仙人掌

 
 さらにこんな曲もありました。
 PRAY FOR JAPAN / HAIIRO DE ROSSI Track by EeMu ~ ONE / Aporia


D.O - ele-king

 昨年で日本のインディ・ラップのモードは"ハスリング"から"スワッグ"へと、完全に切り替わったように思える。それは、敵対する法律が麻薬取締法から著作権法へ、舞台がストリートからネットへ、目的が金儲けから――レイチェル・ボッツマンとルー・ロジャースが提唱するところの――評判資本へと移行したとも言えるだろう。もちろん、ラッパーたちは常に評判資本(=プロップス)を求めて来たし、相変わらず、それをいつか金儲け(=ハスリング)に繋げたいと考えているのだろうが、YouTubeの再生回数やフリー・ダウンロードの数を競い合うそのゲームは、例えば、USではWiz Khalifaが上ったメジャーなステージが期待出来ないこの国では、閉塞的にも、逆に、オールド・スクールを連想させるピュアなシーンのようにも感じられる。

 他方、ハスラー・ラップの次を模索する動きは、傑作『花と雨』(06年)でブームを起こした先駆者が、自身の名を冠した『SEEDA』(09年)で、より、アーバン・ミュージックを意識したトラックに乗って、政治的なメッセージを歌い出したことにも見られた。『Just Hustlin' Now』という、そのものズバリなタイトルのデビュー・アルバム(06年)に続いて、Avex EntertainmentからリリースされるはずだったD.Oの『Just Ballin' Now』(09年)も、また、同様である。メジャー・レーベルでは必須課題となっている有名曲のサンプリングに、ザ・ブルー・ハーツの"爆弾が落っこちる時"をチョイスしたり、TV番組で共演して話題を呼んだ中川家剛に、彼のゲトーな生い立ちをラップさせたり、それまでの、シーンでのハードコアなイメージと、メディアでのユーモラスなイメージを両立させ、さらにポップに展開したバランス感覚は実に見事だった。とくに、教師に世間一般の常識を、彼に忌み嫌われる自分自身にアウトローを象徴させ、同じような境遇の子供たちに向けて歌った"Lil Rampage'"は、まさに現代のザ・ブルー・ハーツに成り得るポテンシャルを持った名曲だったろう。しかし、ご存知の通り、同作は発売直前、作者の麻薬取締法違反での逮捕により、日の目を見ることはなかった。

 それに比べると、D.O、2年振りのサード・アルバム『ネリル&JO』は、リード・シングルのタイトル"I'm Back"を、そのまま"復活"と取るか、あるいは"後退"と取るか、意見の分かれそうな内容になっている。つまり、本作のテーマは、言わば"ハスラー・ラップの逆襲"である。全体的には、裁判シーンを描いた"Shall We Blunt?"からはじまり、シャバで待つ恋人の健気さをシンガーに歌わせた"Lettr To Jail"や、釈放を祝う仲間の声をイントロに置いた"あとはカンに任せよう"を挟んで、事件を振り返る"He Said"で本編を閉じるというドキュメンタルな構成。事件で得た教訓は、クライマックスの「今までの一連の流れは物語の始まりに過ぎないが/イイ日に思えるあの日にすら後悔なんてねえぜ今更」というラインでポジティヴに昇華されているが、その実、"Shall We Blunt?"で「アイツ(筆者注:検察)を引っぱたいちまえよD!!」と悪魔に囁かせたり、スキット"A Bli"で緩和化しつつある世界の大麻事情を紹介したりと、影で舌を出し、"I'm Back"に至っては「拝啓警視庁始め全道府県警の皆様へ/僕はあなたたちが大嫌いでこう思ってます/くそ喰らえ」と、はっきり、中指を立てている。

 また、アルバムの随所には、やはり"He Said"の「街中を走りビル風に乗り各土地をレイプした噂話/笑っちまう程デタラメばかりアイツは言ってたんだ確かに」というラインを逆手に取るように、「アイツサイキンナニヤッテルトオモウ?」と、ヘイターが陰口をたたくのに続いて、Craig Brewerの同名映画をリメイクしたようなピンプもの"Hustle & Flow"や、サディスティックな拷問描写が延々と続く"Gangsta Drive"が差し込まれる。ボーナス・トラックの"Bitch In Bed"等はブロウ・ジョブをねちっこく実況するだけのトラックで、その辺りを聴くと、D.Oの根っからのギャングスタ・ラップ好きが伝わって来るというか、ギャングスタ・ラップとは、そもそも、NWAがそうなように、現実をディフォルメした表現であって、彼がそのことに極めて自覚的なことがわかる。要するに、それらの楽曲は"デタラメ"で"笑っちまう"、"噂話"に過ぎないのだと。そんな風にフェイクとリアルを――"ネリル&JO"を?――混在させることで、D.Oは我々に突き付けているのだ。"果たして、真実とは何だ?"

 とはいえ、その露悪的な振る舞いは、世間一般のみならず、日本のヒップホップの経済的成功を願う人にとっても、眉をひそめたくなる内容なのかもしれない。しかし、思い出して欲しい。本来、ヒップホップとはアウトロー、つまり、法の外に弾き出されてしまった人たち(out-law)のためのコミュニティではなかったかと。この国は、近年、ますます、法に抵触したものを徹底して叩き、追放し、謝罪させては憂さをはらすような、村八分的性格を強めている。なかでも、ドラッグは踏み絵として使われている節がある。ちなみに、そこで言う"法"とは、法律に準ずる世間の"法"だが、法律と世間の"法"は真っ向からぶつかることだってあって良いはずなのだ。それにも関わらず、市民が警察化しているこの狂った時代は一体、何なのか。D.Oは前作収録曲"Rhyme Answer"で言っていた。「逆に聞きたい事があるんだが 世の中か? 俺か? 狂ってるのは」。そこで、"狂っている"とレッテルを貼付けれた彼は、"I'm Back"で再び問う。「皆俺に大丈夫か?って訊くが/皆は逆に大丈夫か?」

 一旦、法の外に弾かれた若者がカムバックし、しかも、わざわざ、反省していないと、法律と俺の"法"は違うんだと宣言する。こんな、痛快なことがあるだろうか。それだけではない。D.Oは、本作で同じような境遇の人びとにも手を差し伸べている。アルバム・ヴァージョンの"I'm Back"は、ともに逮捕され、各界腐敗の槍玉に上げられた元・若麒麟こと鈴川真一をフィーチャー。前述の「皆俺に大丈夫か?って訊くが/皆は逆に大丈夫か?」というラインを彼に歌わせることで勇気付けるのみならず、同曲に普遍性を与えている。そう、本作は言わば、不良讃歌だ。願わくは、日本のヒップホップ・シーンがアウトローの受け皿として機能していかんことを。「金バッチ もしくはM.I.C 選択を迫られた」D.Oが後者に救われたように。彼が名前を連ねる雷が、逮捕後、引退をほのめかしているYou The Rockに"帰って来い"と訴えかける新曲"2U"も感動的だった。人間は躓いても、何度だってやり直せる。そして、友だちが躓いたら手を差し伸べてやれ。友だちがいないならパーティに来い。それは、何となく繋がった気にさせてくれるサプリメントとしてのポップ・ミュージックではなく、実際に人と人を繋げるソーシャル・ネットワーキング・ミュージックだ。

 NYのファッション・ウィークと言えば、コーポレートで華やかな世界なイメージだが、こちらのファッション・ウィークは、それに対抗するため(?)インディペンデントで活躍するデザイナーのために立ち上げられた。主宰者のアーサー・アービット自身もデザイナーであり、彼の周りのデザイナーをもっとたくさんの人に紹介したいと4年前にスタートし、今回で8シーズン目を迎える。
 彼がピックアップするアーティストはひと癖のあるデザイナーばかりで、普通のファッション・ショーのように、モデルがランウェイを歩いて洋服を見せて終わりでなく、ショーケースのやり方も、デザイナー様々である。


主宰者のアーサー・アービット

 生バンドをバックにしたり、モデルがバンドとして演奏したり、オペラ歌手のバックでモデルがランウェイを歩いたり、ストリップショー、ジャズ・ダンス、演劇などなどファッション・ショーとして予測できないことが起こる。その見せ方のアイディアは,デザイナーがどんな風に着てもよいと言う闇の提案なのかもしれない。
 定番、新しいデザイナーとのバランスもよく、回を重ねるごとにパワーアップしている。ランウェイの目の前列は,ファッション・カメラマンでいっぱいとなる。今回はどんなファッション・ショーが起こるのか、と期待がつのり、裏切らないので,また次回も,と足を運んでしまう、そんなイヴェントなのだ。気になる......。

 まずは今回のデザイナーを簡単に紹介。

King Gurvy
 King Gurvy は主宰者アーサーのブランド。6人の男子モデルが彼のスペシャルな、ラグ系のガウン(ちょっとペンデルトン風)を身にまとい、ランウェイに現れ、Walmart, Nike, bp など、それぞれコーポレートな会社のキュープをステージに積んでいく。すべてを積み上げた後、ステージ下から、モデルが叫びながら飛び出し、すべてを壊していく。そして、先ほどのモデルたちが彼を抑え、助け(?)にいく。最後彼は力づき、その場に倒れ込む。彼の洋服のラインストーリー。


主宰者アーサーのブランド、King Gurvy



Dani Read www.daniread.com
 Dani Deadは、すべて下着のボンテージ・コレクション。ハードでギリギリだが、いやらしさがなく,かっこ良い。手錠されたモデルがでて来ては、後ろの壁に並んでいく。


No Name Collective

 No Name Collectiveは、パンク的な衣装のライン。登場しては,手に持った球を投げつける。アーティスティックであり、 ちょっとゴシックなロンドンのブランド、オールセインツを思わせる現代的なファッション・コレクション。ステージの脇では、女の子が効果音的に歌っている。最後には、バラや風船(全て黒)なども登場。




SDN
 www.sarahdixonsnova.com/
 SDNは,このイベントに最多出場している。今回は、アカペラ歌手のうたをバックに、モデルが登場。モノトーン、パッチワーク系のファブリックを生かした素材を使い、スカート、シャツ、ジャケットなどをプレゼン。


2日目:


Nathalie Kraynina 
www.nathaliekraynina.com
"password is love" by Nathalie kraynino
 このウィリアムスバーグ・ファッションショーには珍しく、モデルがプロ。間の取り方、メーク、ポージング、どれをとっても完璧で、本物のファッションウイークかと錯覚。洋服は、スカートの下にチュチュをいれたバレリーナ(色は基本的に黒かゴールド)のように、ドレッシーでオーガンジー。いままで見たなかでいちばんファッション・ショー的だった。


Hayden Dunham
 www.haydendunham.com
 白と黒を基調としたデザイン。モデルも隣の友だちのように、インディな感じが好感度。黒ふたり。他人が白基調。ほとんどが、下着に近いパンスト的衣装。総体的に、幾何学的な衣装だった。


インディな感じが好感度のHayden Dunham


Total Crap Uninc. 
www.totalcrapuninc.com/
 完璧にがらくた! と言う名前のライン。3回目の出場となり、すべてのショーを見てきているが、彼女の努力とアイディア、潔さ、パンク精神は、一定の度を超えている。過去2回は、ボンテージ演劇、ミュージカル、半ストリップ・ショーであったが、今回は生バンドを取り入れた。ベース、ギター、ドラムの3人編成で、曲はヘビー&ロックンロール。シューゲーザー系で、ショーの邪魔にならないバック音楽になっている。
 モデル主役は、本業ストリッパーの彼女のルームメイト。彼女のエンターティメント性は、天性の物を感じる。ステージにいるあいだは、獣の目をしていて、いまにもとって食われそう。登場するモデルは、メイド喫茶ウエトレス(メガネで、萌え系の彼女が、パンツを見せながら激しくステージを転がる)、モード系黒人モデル、ハードな革ジャンライダー系。洋服は、パンクスタイルで、どことなくエスニック。オレンジ色がテーマ。デザイナー自身は青のスパンコールのボディコン衣装&ライダーズ・ジャケット。彼女は普段からコレ。


そのパンク精神は、一定の度を超えている。Total Crap Uninc.


 中間休憩は、バンド演奏。food stamp
 というかこれが最後のショーだと思ったのは私だけではないはず。
 ふたつの白い布をかけた小さなテーブル(ドラムとセットに布をかけただけ)がステージの上にセットされ、コムデギャルソン系の真っ黒な衣裳(黒のポンチョ)、目の周りの真っ黒なメイク、金髪、(フードはしっかりかぶ)と言ういかにも、モデル風女のコがシンガーとドラマー。タンバリンも黒で揃える。そこに、ゴールドの埴輪衣裳(下はゴールドのパンツ(オムツ?)一丁、ゴールドのマント、縦と鉾を持ち、トサカの付いたヘルメット、コールドブーツ)を身にまとったおじいさんが登場し、ステージ上を練り歩く。意味がわからなかったが,オーディエンスの興味を引いたのはたしか。


Alex Campaz
 www.alexandercampaz.com
 今回の最後は、alex compaz。いままでのショーでは、モデルがひとりずつ登場し、ステージに残っていき(あるいはひとりずつ引っ込んでいき)、最後にみんな一緒になって盛り上がる,と言うスタイルが多かったが、このショーでは,最初にすべてのモデルがステージに登場し,みんなでいっせいにダンスをはじめる。かなりの圧倒感で,いっきにステージに目が釘付け。モデルたちのメイクがちょっと昔臭くって、古典的でかわいらしい。50年代のファッションショーの本から登場したような。でも、洋服(レオタード)の色のコントラスがとても現代的。私は、この見せ方もあるが、一気にこのブランドが好きになった。


圧倒感なステージングのAlex Campaz


 2日間どちらも参加したが,ファッション・ショーと言う枠を超え,エンターテイメントになっている。基本は洋服をショーケースする事が目的なので、洋服自体も大切なのだが,単純にショーは目にも耳にも楽しく、デザイナーの個性を上手く伝えるために、それを着るモデルを選択して,ショーのストーリーを考え、それを実際に形にしていくデザイナーたちの発想、アイディアにつくづく感心させられた2日間。そして,そのショーをひとつにまとめあげた主催者の懐の深さに感心。次も絶対行こう。

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