「You me」と一致するもの

Buttering Trio - ele-king

 新世代のソウル・バンドとして近年その名をあげているテルアヴィヴのバターリング・トリオ。ベノ・ヘンドラー、ケレン・ダン、そしてリジョイサー名義で知られるユヴァル・ハヴキンからなるこの3人組が、8月3日に6年ぶりの新作をリリースする。通算4枚目のアルバムで、今回は当地のジャズ・シーンを支えるドラマー、アミール・ブレスラーも加わった強力な布陣。先行シングル曲“Come Hither”が公開中です。

Buttering Trio『Foursome』

ネオ・ソウル、フューチャー・ソウルバンドとして大注目のバターリング・トリオが、スマッシュ・ヒットを記録し来日公演も果たした2016年の名盤『Threesome』に続く、最新作を遂に完成!! ドラマーとしてアミール・ブレスラーも参加し、フューチャリスティックなソウル・サウンドと、エキゾティックなヴォーカルがさらに輝きを増した、最高傑作の4thアルバム!!

バターリング・トリオが遂に戻ってきた。しかも、ケレン・ダン、リジョイサー、ベノ・ヘンドラーのオリジナル・メンバーに、ドラマーのアミール・ブレスラーを加えた最高の組み合わせが実現した。10年に及ぶキャリアが作り上げた、この上なくグルーヴィなリズム、ドリーミーで魅惑的なメロディと緻密なアレンジ。それらが織りなす『Foursome』は、間違いなくバターリング・トリオの最高傑作だ。(原 雅明 ringsプロデューサー)

先行シングルMV公開中 !!
「Buttering Trio - Come Hither (Official Video)」
https://www.youtube.com/watch?v=yYSRq60dzOY

Artist : Buttering Trio
(バターリング・トリオ)
Title : Foursome
(フォーサム)
Release : 2022/08/03
価格 : 2,400円+税
レーベル : rings / Raw tapes
品番:RINC89
フォーマット : CD
解説:原 雅明
Official HP : https://www.ringstokyo.com/items/-Buttering-Trio

Tracklist:
01. Good Company
02. Come Hither
03. See If It Fits
04. Move In
05. Desert Dream Romance
06. When I Face Your Beauty
07. Air In Rest
08. Keep It Simple
09. Don't Book Me
10. Succulent For Valentine
11. Close to You
12. Dancing with Insomnia
& Bonus Track収録予定

Carlos Niño & Friends - ele-king

 ジャズ、ヒップホップ、アンビエントを横断、多方面に活躍するLAのキイパーソン、カルロス・ニーニョ。2020年にプライヴェートでリリースされ速攻で売り切れとなっていた貴重な作品が、リマスタリング+新曲追加の仕様で公に発売されることになった。コズミックなアンビエント・ジャズに仕上がっているようで、これは楽しみ。ライナーノーツは岡田拓郎、CD盤を入手しましょう。

Carlos Niño & Friends『Extra Presence』

サム・ゲンデルやネイト・マーセロー、ジャメル・ディーンにディアントニ・パークスといったロサンゼルスのキーパーソン達が集結した、カルロス・ニーニョの最新作!!

「スピリチュアル、インプロヴィゼーション、スペース・コラージュ」をテーマにした、コズミック・アンビエント・ジャズサウンド。2020年にプライベートでアナログとカセットテープでリリースされ、即完売していた話題の作品をリマスタリングを施し、新曲とボーナストラックを追加して日本限定盤ハイレゾMQA対応仕様の2CDでリリース!!
ライナー解説:岡田拓郎

カルロス・ニーニョはサウンドの旅を続ける。ジャンルという層の下にあるサウンドを探査し、驚くべき洞察力で捉え直す。サム・ゲンデルやジャメル・ディーンら信頼を寄せる者たちも、その旅に加わる。そして、リスナーもまた旅の参加者の一人だと、カルロスは捉えている。パンデミックを挟んで出来上がった本作は、そのサウンドが持つ存在感を伝える、まさに特別な一枚だ。(原 雅明 ringsプロデューサー)

先行シングルMV公開中 !!
「Carlos Niño & Friends - "WaterWavesArrival" (featuring Jesse Peterson)」
https://www.youtube.com/watch?v=xPO1LIJycfk

Artist : Carlos Niño & Friends
(カルロス・ニーニョ・アンド・フレンズ)
Title : Extra Presence
(エクストラ・プレゼンス)
CD Release : 2022/08/03

価格 : 2,800円+税
レーベル : rings / International Anthem
品番:RINC91
フォーマット : 2CD
解説:岡田拓郎
Official HP : https://bit.ly/3tPGBXx

Alva Noto + Ryuichi Sakamoto - ele-king

 ジョージ・ルーカス監督のデビュー作『THX 1138』(71)は『1984』と並ぶディストピアの古典『すばらしい新世界』を下敷きにしたSF映画で、いまでは普通の演出だけれど、人工性を際立たせたセットにブイ~ンとかヒュウウウ~とかカチカチカチとかクリンクリンといったSEを流し続けることで観客を不安な気持ちに陥れ、機械文明に批判的な視点を与える作品だった。タルコフスキーなどのSF映画に大きな影響を受けたというカールステン・ニコライがとりわけ音楽との関連で言及する映画がこの『THX 1138』で、6Aus49名義のバンドが解散した後、96年からソロでリリースし始めたノト名義や00年から使い始めたアルヴァ・ノト名義の作品はまったくもって『THX 1138』の効果音をそのまま再現したものか、これにリズムを足した作品といえる。タイトルもそのことを指し示しているかのような『Prototypes』(00)から試しに何曲か聴いてみると、“Prototype 10”は不気味なトーンの持続、“Prototype 2”は不安が身体に染み込んでくるようで、“Prototype 6”は感情を表現することが許されない未来人の内面を描写しているといった感じだろうか(『Prototypes』は各曲にタイトルがなく、19年の再発盤で初めてナンバリングが施された。ちなみにルーカスの2作目は『アメリカン・グラフィティ』で、自動車のナンバーがTHX、3作目は『スター・ウォーズ』で、同シリーズの設定には1138という数字が随所で使われている)。


 僕がノト名義の曲を聴いたのは〈ミル・プラトー〉のコンピレーション『Modulation & Transformation 4』(99)が最初だった。これは同レーベルがドイツを中心に質が変わり始めた「エレクトロニカ」をいち早く包括的に紹介した編集盤で、マイク・インクのガス、ピーター・レーバーグ、マウス・オン・マース、テクノ・アニマル、トーマス・ケナーなど新たな時代の波に乗りきれた中堅やニューフェイスたちが36組も集められ、ドイツ以外では池田亮司の名前もあった。「エレクトロニカ」という呼称は一時期のもので、リスニング・テクノやラウンジ・リヴァイヴァル、あるいはグリッチやファウンド・サウンド(注)といったダンスフロアを意識しない電子音楽がいわば一本化されて、このタイミングで篩にかけられ、安直にいえばミュジーク・コンクレート・リヴァイヴァルがスタートを切った瞬間だと考えればいいだろう。そして、ここからマーク・フェル(SND)やミカ・ファイニオらが次の時代を切り開き、アルヴァ・ノトはフェネスやヤン・イエリネクと並んでシーンの代表格となっていく。01年にリリースされた『Transform』が早くも傑作である。シンプルなパルス音だけで構成された同作は『Prototypes』とは異なり、既成のリズムから波形をコピーして、そのパターンにグリッチを当てはめたものらしい。そう、“Module 4”や“Module 6”の音数の少なさときたら! これで腰が動いてしまうのだから最初は驚くしかなかった。“Module 7”などはヘッド・バンギングすら誘発しかねなかった(『Transform』の各曲も再発時のタイトル)。


 東京で初めてアルヴァ・ノトのライヴを観た坂本龍一はシュトックハウゼンを思い出したと語っている。90年代のテクノには少し距離を感じていたらしい坂本はニコライのサウンドにはすぐに親近感を感じ、池田亮司にニコライを紹介してもらったと同じインタヴューで続けている(池田亮司とニコライは当時、サイクロ.というユニットを組んでいた)そして、リミックスをオファーし、ニコライがこれに快く応じたことがすべての始まりとなる。この当時、坂本は「エレクトロニカ」を大量に買い込んでいる。どんな人でも1年に1日だけ卸売価格でCDを買うことができる店があり、僕も何度か利用させてもらったけれど、そこで「坂本さんが倉庫にあったCDを端から端まで買っていったんですよ」ということだった。レゲエが理解できず、坂本が諦めずに2年間もレゲエを聴き続け、ついに「わかった!」というエピソードが示す通り、坂本は熱心な勉強家で、自分への投資を怠らないタイプの音楽家なのである。僕が知っているミュージシャンの多くは人付き合いや音楽以外のことにお金を使い、「新しい音楽」を聴かない人が多い。どういうわけかブレイクした時点で「止まってしまう」のである。アルヴァ・ノトの周辺で何が起きつつあるのか。それを坂本が本気で知ろうとしていたことがこの話からは伝わってくる。90年代の坂本龍一は映画音楽家であり、オーケストラの指揮者であり、どちらかというとモダン・クラシカルの系譜に位置していた。そこから見える未来に坂本は大きく軌道修正を加えた。しかも、アルヴァ・ノトと坂本龍一による最初のコラボレーションは早くも『Transform』の翌年にリリースされている。『Modulation & Transformation 4』から数えても3年しか経っていない。

 ニコライは最初、坂本から渡された音素材のうちピアノの演奏に惹かれたという(坂本いわく、「ピアノの演奏は2%ぐらいで、残り98%のエレクトロニクス・ミュージックにはぜんぜん興味がもたれなかった(笑)」)。「坂本のピアノになかなか手を加えられなかったニコライは何度かツアーを重ねるうちに打ち解け、大胆にプロセッシングを加えられるようになった(大意)」という発言もあるので(前掲)、『Vrioon』では主にニコライがプロセッシングを担当し、それを土台にして2人で作業を進めるという過程を経たと思われる。『Transform』と較べると、同じくミニマリズム(音数が少ないこと)でありながら躍動感は極力抑えられ、アンビエント表現の比重が高い。リヴァーブをかけたピアノもレイヤーを重ねるよりはひとつの音が現れては消えるまでをじっくりと観察しているようで、間隔を長く取り、音が空間に染み渡るプロセスを強く意識させる。主観と客観を並走させているというのか、見事にスキゾフレニックというのか、ニコライによる機能的なグリッチと坂本のメランコリックなピアノは将棋の試合のようにお互いに間を詰め合い、離れては近づき、近づいては離れ、混じり合ってしまうことなく、静かなテンションを維持し続ける。冒頭に引いた『THX 1138』に喩えるとニコライが映像を担当し、坂本が役者の演技に相当するというか。これまでに何度も書いたことだけれど、『Vrioon』はなかなかの傑作である。京都の石庭で聴いたらどんな感じがするだろうと何度も想像してしまった。

 『Vrioon』を皮切りに『Insen』『Revep』『Utp_』『Summvs』と、5部作がすべてリマスターを施されて年内に再発される予定(タイトルの最初の文字を繋げると「V・I・R・U・S(ウイルス)」になる!)。奇しくも今年、プラスティックマンのエレクトロニクスとチリー・ゴンザレスのピアノという同じ組み合わせのコラボレート・アルバム『Consumed in Key』がリリースされている。リッチーもゴンザレスもパラノイアックなアプローチを取り、強迫的な展開が頻出するので、時代も違うし、方向性はまったく異なるものの、『Vrioon』とはあまりにも対照的で、続けて聴くと音数が圧倒的に少ない『Vrioon』の方が緊張感は高く、最初の音が鳴ると同時に透き通った景色の向こうに連れ去られていたことがよくわかる。『Consumed in Key』にあるのはコロナ禍の濁った感じや俗っぽさを諦めきれない猥雑さといったところで、そう考えると『Vrioon』には浮き世と憂き世を入れ替えたような形而上学的なセンスがあり、それこそシュトックハウゼンが抱いた「普遍への夢」が含められていると考えたくなってしまう。少年が歌う断片的なメロディにカチャカチャと電子音が絡みつく“Gesang Der Jünglinge”と同じとは言わないけれど、音がしない瞬間が多く、透き通るような感触には似通ったものがあることは確かだろう。アルヴァ・ノトのライヴを観てシュトックハウゼンを思い出したという坂本龍一の直観は、たぶん、正しかったのである。

*『Vrioon』のリマスター盤にはスペインの美術雑誌「MATADOR I: ORIENTE」に付けられたCD用に録音された「Landscape Skizze」がボーナス・トラックとして追加されている。

(注)「ファウンド・サウンド」とはフィールド録音のように楽器の演奏ではない音が音楽に使われていること、あるいはその音を出す物体(ファウンド・オブジェクト)のことで、「具体音」と意味は同じ。ジョン・ケージやシュトックハウゼンが手法として確立し、ピエール・アンリやブライアン・イーノがあまたの応用例を展開したのち、イーミュレイターやサンプラーの普及によって80年代以降はダンス・ミュージックでも広く応用されるようになった。「エレクトロニカ」の時期にはこれをダンス・ミュージックとは異なる文脈に戻す傾向が増え、とくにフェン・オバーグ(フェネス+ジム・オルーク+ピーター・レーバーグ)がその先頭に立った。

interview with Huerco S. - ele-king

 ブライアン・リーズ、フエアコ・S以外にもいくつかの名義を持つこのアーティストのキャリア、そのサウンド・スタイルは一貫したものもありつつも、そのスタートとなった2010年代というディケイドは端的にいって前半後半で異なる。2010年代初頭、キャリア初期には朋友アンソニー・ネイプルズのレーベル〈Proibito〉を中心に、このフエアコ・S名義も含めていくつかの名義でディープ・ハウス・トラックをリリースしじわりじわりと知名度をあげた。どちらかと言えばダンサブルな12インチを主体にしたアーティストであったと言ってもいいだろう。その後、ひとつ転機となったのはやはりフエアコ・S名義のファースト『Colonial Patterns』だろう。初期のシングルのハウス路線をその後のアンビエント・タッチの作品へとつなげたその音楽性で、やはり OPN の〈Software〉との契約ということもあり、より広い層へと名前を広げていった作品となった。以降、どちらかと言うと、アルバム・サイズの作品で大きく注目される感覚で、2016年のセカンド『For Those Of You Who Have Never (And Also Those Who Have)』は、2010年代のダブ・アンビエントの金字塔ともなった作品だ。さらにディケイドの後半は、クラブ・トラックスというよりも、後述する活動を含めてより幅広いカッティング・エッジなエレクトロニック・ミュージックを牽引する存在であり続けている。

 この2010年代後半から現代の彼の活動ということで言えば、自身も含めた、その周辺のアーティスト・コミニティというのがひとつ強い印象を持って浮かび上がってくる。抽象度のさらに高いダーク・アンビエントなペンダント名義、そしてペンダント名義をリリースした主宰レーベル〈West Mineral Ltd.〉からは彼の朋友とも言えるアーティストたちの作品を次々とリリースしている。またこのアーティストの連なりはさらにスペシャル・ゲスト・DJ(Special Guest DJ)主宰の一連のレーベル〈3XL〉とその傘下〈Experiences Ltd. / bblisss / xpq?〉のリリースへとつながっていくのだ。自身の参加するゴーストライド・ザ・ドリフト(Ghostride The Drift)のようなプロジェクトも含めて、この一団でそれぞれコラボ・ユニットなどを形成し、どこか匿名性が強くミステリアスな印象を受ける。リリースされるサウンドも雑多で、ダブ・アンビエントからIDM、ベース・ミュージック~ダンスホール~ジャングル、さらにはブルータルなメタルコアのような作品まで、エレクトロニック・ミュージックのレフトフィールド・サイドを突っ走っていると言えるだろう。

 そんななかで2022年の春にリリースされたフエアコ・Sの『Plonk』は驚くべく完成度でまたもやシーンを驚かせた。エコーの霧が晴れたクリアなエレクトロニック・サウンドは、どこかDAW~グリッチ流入前の1990年代の実験的なテクノの、言ってしまえばリスニング~アンビエント・テクノにおける「リズム」の冒険を現代へと引き寄せたという感覚がある。いや、そう感じるのは古い人間だけで、彼が言うように現在の音楽がそうした傾向を持っていると考えた方がいいのかもしれない。ともかくそうした断片的な流れ、要素が、彼の才能を通して新たにシーンに提示されたということだろう。フエアコ・S名義のアルバムは、現代のところ毎回サウンドががらりと変わっている。それは彼のアーティストとしての進化の発表の場ということなのかもしれない。2020年代のエレクトロニック・ミュージックのシーンを占う上でも、またひとつ分岐点となりそうな作品だ。
今回はコロナ禍を経て、4年ぶりとなる待望の来日公演直前に、シーンの新たな流れの推進力となるかもしれない新作の話題を中心に、通訳の方に質問を託したのだった。

オウテカの存在は大きくて、1990年代後期と2000年代初期のIDMや電子音楽全般に影響を受けている。

ベルリンを活動拠点にされているようですが、音楽制作に関して影響はありましたか?

ブライアン・リーズ(Brian Leeds、以下BL):2019年から2021年までの、パンデミックのほとんどの期間中はベルリンに住んでいたけれど、実は2021年の末に地元のカンザスシティに戻ってきたんだ。カンザスでは家族と自然の近くにいられることを楽しんでいたけれど、今回の日本のツアーの後に、フィラデルフィアに引っ越すよ。

新作『Plonk』は、ラストの “Plonk X” こそアンビエントですが、ホエアコ・S名義としてはある意味でパーカッシヴで新たな境地へと至った傑作だと思っています。まず、アブストラクトな『Plonk』というタイトルはどこからきたのでしょか?

BL:タイトルの『Plonk』(日本語で「ポロンと鳴る音、ドスンと落ちる音」などの意味)は、アルバムのサウンドを端的に説明するのにちょうど良かったんだ。アルバムのプロジェクトのいちばん初期のファイルを保存するために付けた名前で、自分の中でその言葉が引っかかっていたんだよね。“Plonk” というワード自体が、今回のアルバムを上手く言い表す機能をしていると思う。あと、これまでのアルバムがすごく長い名前になりがちだったから、その流れを断ち切るためでもあったんだ。

『Plank』の、特に、3、4、6、8のようにパーカッシヴなサウンドは、前作の『For Those Of You Who Have Never (And Also Those Who Have)』とも、また初期の同名義でのハウス・サウンドとも違った印象を持ちます。強いて言えば最初期のオウテカなど、93年ぐらいの、まだDAW登場以前の実験的なテクノを彷彿とさせます。こうしたスタイルの楽曲はなにか、意図があったものでしょうか? それともたまたまデキたパーツから膨らませていったものなんでしょうか?

BL:うん、オウテカの存在は大きくて、1990年代後期と2000年代初期のIDMや電子音楽全般に影響を受けている。ただ、そういった音楽からの影響はアルバムにはっきり出ていると思うけれど、自分はラップをよく聴いていて、それも確実に今回の作品に関係しているね。

今回のリズムの打ち込みに関して、例えばスケッチに使っている入力機材などが影響を与えたとか、そういったテクノロジーの部分での影響はありますか?

BL:このアルバムはDAWの FL Studio 20 だけで作った。コンピュータのみの制作は制約があるけれど、自分にとってはいちばん強力な機材でもある。アルバムの中のメロディやパーカッションの多くでランダマイザーを取り入れている。今回のアルバムのテーマでもある自動車や自動車工場、メカニックといったものの影響に立ち返って、人間味のある要素を取り除いて、機械自身が語るようなサウンドにしたかったんだ。

今回は同名義の以前の作品のような深いダブ・エフェクトがかかったサウンドとも違ったクリアな音像が印象的です。こうした変化はどこからきたものでしょうか?

BL:ダブの要素や音響のフィデリティ(忠実度)にはいつも興味があって、特にロウな音質に惹かれるのかもしれない。でも今回のアルバムでは新しい方法を探求して、いままでとは違う制作のプロセスを試したいという気持ちが強かった。普段聴いたり、DJでかけたりする大半の曲から確実に影響を受けている。うまく成功したかどうかはわからないけれど、正しい方向に向かって間違いなく一歩進み出せたと自分では思っているよ。

今回のアルバムのテーマでもある自動車や自動車工場、メカニックといったものの影響に立ち返って、人間味のある要素を取り除いて、機械自身が語るようなサウンドにしたかったんだ。

SIRE.U の参加、そもそもヴォーカル曲には驚かせられたんですが、彼の起用はどのような経緯で?

BL:Sir E.U は、自分が昔リリースしたことのある〈Future Times〉から作品をリリースしていて、今回自然とフィットするように感じたんだ。彼は幅広いタイプのトラックでもラップができる人で、その才能にも興味があった。今回僕が用意したトラックでも、素晴らしい仕事をしてくれたと思う。今後は、自分の作品でも誰かのレコードのプロデュースでも、もっとヴォーカリストと一緒に曲を作ってみたいね。ラップでもポップでもなんでも。

逆に前作との境界線にあるような “Plonk VII” “Plonk X” などのアンビエント曲も印象的です、アルバムの選曲にはわりと時間などをかけたんでしょうか? なにかコンセプトなどがあればお教えください。

BL:これらのアンビエントなトラックを一緒に含んだのは、自分の過去と現在の橋渡しをするためでもある。自分の過去の作品との繋がりをリスナーに与えながらも、これからの未来に対して同意を促すような役割を果たしているんだ。

『Plonk』直前には ペンダント名義のアンビエント・アルバム『To All Sides They Will Stretch Out Their Hands』がリリースされていますが、本作との関係性はあるんでしょうか? 例えばそれぞれしっかりとサウンド・コンセプトを作って別々のタイムラインで作ったのかとか、作っているうちにそれぞれ振り分けていったとか。

BL:『To All Sides~』は、ペンダントの最初のアルバム(『Make Me Know You Sweet』)を作った2017、2018年と同時期にできていたんだ。かなり時間が経って古くなっているから、いまの自分との繋がりはもはや薄れたといえるね。曲を作るときは、基本どのプロジェクトのためのものかは把握しているよ。ペンダントではダークな一面を、ホエアコ・Sではメロディックで、遊び心に富んだ一面を表現している。自分にとってホエアコ・Sはジャンルに縛られずフィーリングを重視するプロジェクトで、ペンダントはダーク・アンビエントってところだね。

『Plank』のリズム・アプローチの変化のひとつに、ゴーストライド・ザ・ドリフト(Ghostride The Drift)などの周辺アーティストとのコラボからの影響ありますか?

BL:確かに影響を受けているし、他の人との音楽制作自体もそうだね。他のアーティストとのコラボレーションと、自分が聴く音楽、そしてDJをすること、これらの組み合わせが『Plonk』にいちばん大きな影響な影響を及ぼしている。

あなたのレーベル〈Western Mineral〉とスペシャル・ゲスト・DJことライアン・フォール(Ryan Fall)の〈3XL / Experiences Ltd. / xpq?〉といったレーベルは、あなたのカンザス時代からの仲間=Rory O’Brien、Exael、Ulla Straus and Romeu といったアーティストとともにひとつのシーンというかコミニティを作っているような印象を受けます。彼らとのコラボレートはやはりあなたにとってとても良い刺激になっていますか?

BL:もちろん、僕の友達と彼らの音楽は、いままでの創作にすごく影響を与えているし、今後も進化し続けたいと思っている。計り知れない才能があって、作りたい音楽を限りなく追い求める意欲を持った友達に出会えてラッキーだったよ。彼らの音楽にはすごく遊び心があるし、インスピレーションをもらえるんだ。

ちなみにスペシャル・ゲスト・DJは、アメリカ時代からのつながりですか?

BL:Shy(スペシャル・ゲスト・DJ)とは、当時のパートナーの Naemi(exael)を通じてだね。彼らが2013年ごろにカンザスシティを訪れた時に知り合った。そのとき Shy はシカゴに住んでいたんだ。

また今回はアンソニー・ネイプルズとジェニーのレーベル〈Incienco〉からのリリースとなりましたが、彼のレーベルは、あなたやDJパイソン、そしてアンソニー自身のようなエポックメイキングな作品をリリースするアーティストばかりです。アンソニーのそうした審美眼に関して、あなたの印象をお教えください。

BL:アーティストたちが本当にやりたいことを表現できるようなレーベルの運営に情熱をそそぐアンソニーとジェニーには愛をささげたいね。大きなレーベルと契約する代わりに、自分の音楽をリリースしたがっている友達がいてくれるのは嬉しい。僕にとってはつねに個人的な繋がりが大切なんだ。

ちなみにさきほどあげたオウテカのような90年代初期の実験的なテクノで好きなアーティストはいますか?

BL:オウテカ、モノレイク、パン・ソニックヴラディスラヴ・ディレイ、T++ だね。だけど『Plonk』に関しては間違いなく、もっと新しい音楽からインスピレーションを受けているよ。

ペンダントではダークな一面を、ホエアコ・Sではメロディックで、遊び心に富んだ一面を表現している。自分にとってホエアコ・Sはジャンルに縛られずフィーリングを重視するプロジェクトで、ペンダントはダーク・アンビエントってところだね。

あなたの初期のハウス作品にはベーシック・チャンネルのようなダブ・テクノとセオ・パリッシュのようなローファイなハウスのハイブリッドのような印象を受けます。このふたつのアーティストはあなたの音楽に影響を与えていますか?

BL:ベーシック・チャンネルは、自分の音楽性に最も影響を与えているもののひとつだね。セオ・パリッシュはそれほどかな。カンザスシティに住んでいて、ハウス・ミュージックに興味があったときは彼の影響を受けてたけれど。最近あまりハウスは聴かなくなったんだ。

上述のアーティスト、影響を受けた作品としてあげるとすれば?

BL:たくさん選びたいのはあるけれど、最初に挙げるならベーシック・チャンネルの「Radiance」だね。

■ジャマイカのルーツ・ダブは聴きますか? もしお気に入りの作品があればお教えください。

BL:いや、ルーツ・レゲエはあまり興味がないね。どちらかといえば、ダンスホールやラテン・ミュージックを現代的に解釈した人の音楽からインスパイアを受けることが多いかな。

■あなたはつねに、カテゴライズを拒むようにエレクトロニック・ミュージックに新たな道を作り続けています。それと同時に初期の作品や今作には、ダンス・ミュージックへの愛情も感じることができます。こうしたアーティスト像はあなたが考えていることとマッチしますか?

BL:確かに、過去の音楽は現在の自分に影響している。だけどそれを従来の形でそのまま焼き直すというよりは、新しい方法を通して音楽への愛やリスペクトを伝えようとしているんだと思う。だから過去の音楽だけにフォーカスするのではなく、いまの新しい音楽を聴くことで、そのためのアイデアを多く得ることができるんだ。

生涯で最も衝撃的だったDJは誰でしょう?

BL:とても答えづらい質問だから、最近感動したセットで、自分の世界の中で踊れたDJをふたり選ぶよ。Djrum と Barker だ。

Huerco S. 来日情報

熊本公演

EVEN

2022年6月17日(金)
開始:22時
料金:3500円(1ドリンク付)

Line up:
Huerco S. from KC
egg
IWAKIRI
Kentaro
jpn

東京公演

Sustain-Release presents 'S-R Tokyo 2.0'

2022年6月18日(土)Day1
開始:10:00pm~6:00am
料金:DOOR ¥4,500 / W/F ¥4,000 / GH S MEMBERS ¥4,000 / ADV ¥3,250 / BEFORE 23 ¥2,500 / UNDER 23 ¥2,500

Line up:
-STUDIO X
Aurora Halal (NY)
Huerco S. (KC)
食品まつり a.k.a Foodman -Live
Lil Mofo

-CONTACT
Kush Jones (NY)
YELLOWUHURU
DJ Trystero
Kotsu

-FOYER
Hibi Bliss
suimin
k_yam
Loci + sudden star
T5UMUT5UMU

2022年6月19日(日)Day2
開始:4:00pm~11:00pm
料金:DOOR ¥3,000 / W/F ¥2,500 / GH S MEMBERS ¥2,500 / ADV ¥2,250 / BEFORE 17 ¥2,000 / UNDER 23 ¥2,000

Line up:
-STUDIO X
Hashman Deejay & PLO Man (VBC / BE)

-CONTACT
Mari Sakurai
ASYL
DJ Healthy

https://www.contacttokyo.com/schedule/sr-tokyo2-day1/

愛知公演

DENSE#

2022年6月24日(金)
料金:Door 3000YEN / Adv 2500YEN / U25 2000YEN(0時までに入場のみ)

Line up:
HUERCO S
KURANAKA aka 1945

live:
CRZKNY

dj:
DJ UJI
Karnage
abentis
Good Weather in Nagoya

大阪公演

2022年6月25日(土)

料金:BEFORE 0:00 : 2000yen DOOR : 3,000yen
開始:23:00

Line up:
Huerco S. (West Mineral Ltd.)
and more

https://circus-osaka.com/event/huerco-s/

 ラッパーの Moment Joon が初めてソロ曲としてドロップした楽曲 “BAKA”。名作『失点 in the park』とおなじ2003年に ECD が発表した重要曲 “言うこと聞くよな奴らじゃないぞ” をサンプリングした同曲は、その後あっこゴリラと鎮座DOPENESS を迎えたヴァージョンが制作されているが、このたびさらなるリミックス・ヴァージョン “BAKA (Mega Remix)” が公開されている。新たに GAGLE の HUNGER、ACE COOL、Jinmenusagi をフィーチャー。強力さを増したメッセージに注目しましょう。

Moment Joon - BAKA feat. あっこゴリラ, 鎮座DOPENESS, HUNGER (GAGLE), ACE COOL & Jinmenusagi (Official Video)
https://youtu.be/bRMCFxx2C2E

Title: BAKA (Mega Remix)
Artist: Moment Joon / feat. あっこゴリラ & 鎮座DOPENESS & HUNGER (GAGLE) & ACE COOL & Jinmenusagi
Music: NOAH
Producer: NOAH
Mixing & Mastering :Sota Furugen
Directed by Udai Yabuta
Label: GROW UP UNDERGROUND RECORDS

https://linkco.re/489d21cB

「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ!!」――6人のラッパーがステージで前のめりになりながら声を合わせてくり返し大声で歌っている。その迫力にただただ圧倒される。2021年12月8日、Moment Joonのワンマンライヴ「White Lies & Blue Truth」でのワンシーン。その場面を目撃した少なくない人が強い衝撃を受けたのではないだろうか。このパンチの効いたことばは、Momentが敬愛するいまは亡きラッパー・ECDの曲名で、偉大な先達が曲のなかで力を振り絞ってくり返したものでもあった。ECD はその楽曲を、2003年のイラク戦争に抗する反戦デモの参加者たちを鼓舞するために作っている。日本における“少数派”を勇気づけるためだった。Momentは最初にソロ曲として発表した「BAKA」で、そんな約17年も前の日本のヒップホップをサンプリングしたのだ。その後、鎮座DOPENESSとあっこゴリラが参加したヴァージョンがリリースされ、さらにHUNGER、ACE COOL、Jinmenusagiが加わったメガ・リミックスが完成した。そして、この6人の怒りのこもったマイク・リレーが初めて披露されたのが例のワンマンライヴだった。Momentは曲の冒頭で「血は繋がってないけど、シスター/ブラザー」と言う。それはきっとあなたのことであり、私のことでもある。「BAKA」という曲は、“言うこと聞かないBAKAな奴ら”のためのヒップホップにちがいない。(二木信)

ダンスの夏へ - ele-king

 ダンス・ミュージックの良いところは、幅広い人にアプローチできるところであり、基本ピースなところであり、また、サウンドの実験場としても機能するところ。海の向こうは、いよいよダンスの夏を前に準備万端といった感じだけれど、日本はどうなるのでしょうか。先週末、ぼくは京都のイーノ展を観にいって、稲岡健とオキヒデ君と文字通り浴びるように呑んだ翌日、静岡に寄って、小さなクラブ〈Rajishan〉にて、CMTほか地元のDJたちがかけるハウスやテクノでダンスしました。当たり前だけど、音を身体に感じながら踊るって、いくつになっても楽しいよね。


Ron Trent presents WARM - What Do The Stars Say To You Night Time Stories /ビート

Deep House

 シティ・ポップが世界で大流行だって? いい加減なことを書いてしまう人がいるものだ。南米やアフリカのクラブでも、日本の70年代末〜80年代のポップスが種々雑多にかかっているならそう言えるだろうけど。つまりレゲトンやダンスホールのように、アマピアノのように。ぼくが知る限りでは、世界で大流行する音楽はだいたいダンス・ミュージックだ。ハウス・ミュージックは、そういう意味では30年前に世界で大流行した音楽のひとつで、いまでもこの音楽は老若男女問わずに踊らせてくれる。
 ロン・トレントは、1980年代なかばの彼が10代のときに作ったデビュー曲によって一世を風靡し、1990年代のシカゴ・ディープ・ハウスのもっとも輝かしい存在として影響力をほこったDJ/プロデューサーだ。トレントのような人は、ダンスフロアが歓喜の場であり、同時に魂を洗浄する場であることにも自覚的だった(彼の伝説的なレーベル名は〈処方箋〉=〈Prescription〉という)。ほとんど外れ無しだった彼が90年代に残した音楽は、いまでもその深さを失っていないが、トレントは年を重ねるなかで、柔軟に変化を受け入れて彼の音楽に磨きをかけている。
 今年49歳のベテラン・ハウス・プロデューサーの新作には、共演者として(驚くべきことに!)ヒューストン出身のクルアンビンがいる。そして、79歳のフランス人ヴァイオリニストのジャン=リュック・ポンティ、66歳のイタリア人ジジ・マシン、ブラジリアン・ジャズ・ファンクの大御所、アジムスのリズム隊=アレックス・マリェイロス(ベース)とイヴァン・コンチ(ドラム)がいる。トレントはこうした豪華ゲスト陣を的確な起用法をもってフィーチャーし、スムーズで快適なアルバムに仕上げている。大人のハウス・ミュージックだが、この音楽の奥深さに興味のある若い世代にも聴いて欲しい。


Joy Orbison - Pinky Ring / Red Velve7 XL Recordings

UK GarageTechno

 昨年アルバムを出したUKベース世代の人気DJによるキラー・チューン。いや〜、カッコいいです。もうすぐ限定で10インチも出るそうで、君がDJならゲットしよう!


Various Artists - The Assurance Compilation

AmapianoAfrobeatHouseTechnoBaile FunkGqom

 ベルリン在住のDJ、Jubaは欧米以外の国々で活動する女性DJの音源をコンパイルしてリリースした。ベトナム出身DJ/プロデューサーのMaggie Tra、ブラジル出身プロデューサーのBadsista、南アフリカ出身DJ/プロデューサーのDJ IV、台北出身のSonia Calico、ナミビア共和国出身のGina Jeanzなどなどによるマルチ・カルチュアラルなコンピレーションで、なおかつ女性アーティスト限定。これもまた、ブラック・ライヴズ・マター(創始者の金のスキャンダルには失望したが、しかしそれ)を引き金とした、ポスト植民地主義時代の大きな波(ムーヴメント)に乗って生まれた作品と言える。


Phelimuncasi - Ama Gogela Nyege Nyege Tape

GqomGhetto

 南アフリカのゴム3人衆。DJ MP3、DJ Scoturnといった以前からの仲間のほか、韓国のIDMアーティスト、 NET GALA。ダーバンのDJ Nhlekzinらも曲を提供している。激しいことこのうえないが、DJ MP3によるドローンの“uLalalen”には至福の境地が、NET GALAによる“ Dlala Ngesinqa”ではゲットーテック、DJ Scoturnによる“Maka Nana”ではヒプノティックなアフロ・ハウス……といった具合に、じつにヴァラエティー豊かな内容になっている。4つ打ちのキックドラムが入る“Kolamula Ukusa”も推進力がある曲で、ウガンダのアンダーグラウンド・シーンの勢いと濃密さをしたたかに感じる。ドミューンでイーノについて喋った翌日、浅沼優子とそこそこ呑んで、ネゲネゲ・フェス体験談を聞かされたばかりなんで、とくに。


Slikback - 22122

Experimental

 ケニアのクラブ・カルチャーにおける実験精神を負っているひとり、スライクバックによる最新作で、bandcampからは定価無しでゲットできる。なので、この機会にぜひ聴いて欲しい。彼のユニークな音楽の背後には、いろんなもの(テクノ、ノイズ、Gqom、グライム等々)があるのだろうけれど、咀嚼され、はき出されるサウンドはきわめて因習打破的だ。君が好む好まざるとに関わらず、彼のようなサウンドの挑戦者がいるからこそクラブ・カルチャーは風俗にならず、文化としての強度を保っているということもどうか忘れずに。


Dopplereffekt - Neurotelepathy Leisure Systems

Electro

 ドレクシア(最近弟がWavejumpers名義でシングル出しました)のオリジナル・メンバーだったジェラルド・ドナルドによるプロジェクトとはいえ、ドップラーエフェクトはデトロイト・エレクトロにおける異端だ。黒人男性と白人女性によるデュオによる電子音楽という点では、ハイプ・ウィリアムスの先達でもあるのだが、そのコンセプチュアルな作風においても先を行っていた。ただし彼らは少し風変わりで、ある種病的なテーマ(ファシズム、エロス、科学者、遺伝子学等々)を扱いつつ、それらはつねに冷酷なマシン・サウンドによって形作られている。新作においても、その美学が1995年からブレていないことが確認できるだろう。ドップラーエフェクトは非人間性=機械のなかにエロティシズムを見いだし、人工物と人間との融合を夢みているかのようだ。ドレクシアの感情をかき立てる激しさとは対極の、人気のない病院のような、静的でひんやりとした感触が広がっている。


Compuma - A View Something About

AmbientDubExperimental

 日本からは、欧米の物まねではない独自のセンスを持ったおもしろい表現者がポツポツと生まれるわけで、最近でいえば食品まつりなんかがそう。で、Compumaもまた、オリジナリティを持ったDJ/プロデューサーのひとりだ。食品まつりは、いちぶの欧米人から見ると横尾忠則のナンセンスなサイケデリアを彷彿させるそうだが、それに倣って言えば、Compumaは(京都のお茶の老舗店からCDを出しているし)千利休のダブ・ヴァージョンだ……というのは冗談です。が、彼には独特のダブ・センスがあって、それは派手にかまさないからこそにじみ出る魅力を持っている。その抽象化された音像と間の取り方は、じつに独特だ。
 Compumaのソロ・アルバム『A View』は、アンビエント、フィールド・レコーディング、ダブ、シンセサイザー音楽、エレクトロ、そういったものからヒントを得て作られた立体的かつ空間的な音楽で、題名が示すようにサウンドスケープ(音で描く風景)作品とも言えるのだろう。山っ気やエキセントリックな要素はまったくない。その代わりここには、強固な意志によって創出された「ゆるさ」というものがある。Compumaは息苦しいこの時代のなかで、みごとなシェルターを立ち上げているように見える。音素材自体は演劇のために制作されたものだという話だが、そうした予備知識を抜きに聴いてぜんぜん楽しめるし、さすがベテラン、抽象的であるがゆえになんど聴いても飽きない。


Overmono - Cash Romantic   XL Recordings

Techno

 とりたてて目新しくはない、でも、とにかくカッコいい。こういうトラックを聴くとオーヴァーモノがUKのダンス・シーンで幅広く支持されているのが理解できる。ミニマルなテクノにソウルフルなヴォーカルが若々しい感性によってミックスされる。いかにもUKらしいトラックというか、君がDJでテクノが好きなら、フロアの熱を上げたいとき、これをスピンすれば間違いないよ。


Petronn Sphene - Exit The Species

No Wave RaveExperimental

 以前紹介した衝撃のジ・エフェメロン・ループの変名によるなかばガバの入ったハードコア・レイヴ・アルバム。日本は、梅雨が終われば参院選かぁ。サマー・オブ・ヘイトにならなければいいけれど……。とまれ。この音楽、ダンスフロア向きかどうかは議論の余地がありますが、ライヴハウスで暴れたい人にはコレでしょう。

 今年の夏はダンスの夏になる……だろうと、勝手に思ってました。いや、本当になるんじゃないかな。渋谷のContactも夏までは営業しているようだし、どうか、コロナの影響も最小限に、ダンスの夏になりますように。

Zettai-Mu “ORIGINS” - ele-king

 大阪の KURANAKA a.k.a 1945 が主催するロングラン・パーティ《Zettai-Mu》あらため《Zettai-Mu “ORIGINS”》の最新回が6月18日(土)@NOON+CAFE にて開催される。2020年以降の度重なる延期を乗り越えてきた同パーティだが、今回 KURANAKA は「30th Anniversary Historic Set」を披露するほか GOTH-TRAD、D.J.Fulltono、ntank と、豪華な面子が集合する。ぜひ足を運びましょう。

Zettai-Mu “ORIGINS"
2022.6.18 (SAT)
OPEN/START. 22:00 -

KURANAKA a.k.a 1945
[ 30th Anniversary Historic Set ] (Zettai-Mu)
GOTH-TRAD
(Back To Chill/DEEP MEDi MUSIK/REBEL FAMILIA)
D.J.Fulltono
(Booty Tune Records/Exit Records/Tekk DJ'z Crew)
??????
ntank (MAVE)
HARUKI
ランプ (sabato)
Vis (PAL.Sounds)
Ascalypso
PACONE
Somae'369
ZTM SOUND SYSTEM (Main Floor)
369 Sound (2nd Area)
and YOU !!!

at NOON+CAFE
TEL : 06-6373-4919
ADDRESS : 大阪市北区中崎西3-3-8 JR京都線高架下
3-3-8 NAKAZAKINISHI KITAKU OSAKA JAPAN
WEB SITE : https://noon-cafe.com
ZETTAI-MU WEB SITE:https://www.zettai-mu.net/news/2206/18/
FB EVENT : https://www.facebook.com/events/739754973706169

OPEN/START. 22:00
ADV. 1500yen (要予約)
DOOR. 2000yen
UNDER 23. 1500yen
※1D別*入場時に1DRINKチケットご購入お願い致します。

【予約登録リンク】
https://noon-cafe.com/events/zettai-mu-origins-yoyaku-6
※枚数限定ですので、お早めにご購入ご登録お願い致します。LIMITED枚数に達した場合、当日料金でのご入場をお願い致します

【新型コロナウイルス感染症拡大防止対策】
・マスク着用での来場をお願いします。
・非接触体温計で検温をさせて頂き、37℃以上の場合はご入場をお断り致しますので、予めご了承ください。
・店内の換気量を増やし、最大限換気を行います。

【お客様へご協力のお願い】
・以下のお客様はご来場をお控え頂きますようお願い申し上げます。
・体調がすぐれないお客様
・37℃以上の発熱や咳など風邪の症状があるお客様
・くしゃみや鼻水などによる他のお客様にご迷惑をかけする可能性があるお客様
・ 60歳以上の方のご入店をお断りしています。
・お年寄りや体の弱い方と同居するなど生活を共に行われている方のご来場はお控えください。
・体調がすぐれないとお見受けするお客様がいらっしゃいましたら、スタッフがお声がけさせて頂きます。

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GOTH-TRAD

様々なアプローチでヘビーウェイト・ミュージックを生み出すサウンド・オリジネイター。
2001年、秋本"Heavy"武士とともにREBEL FAMILIAを結成。"METMORPHOSE"でのデビューライブを皮切りに、Fuji Rock Festivalなど多くの国内フェスに出演。 2007年までに5枚のシングル、3枚のアルバムをリリースする。 ソロとしては、2003年に1stアルバム『GOTH-TRAD I』を発表。国内でソロ活動を本格的にスタートし、積極的に海外ツアーも始める。2005年には、自作楽器・エフェクターを駆使した、実験的な2ndアルバム『The Inverted Perspective』をリリース。同年11月にはMad Raveと称した新たなダンス・ミュージックへのアプローチを打ち出し、3rdアルバム『Mad Raver's Dance Floor』を発表。
『Mad Raver's Dance Floor』に収録されたタイトル「Back To Chill」が、ロンドンのDUBSTEPシーンで話題となり、2007年にUKのSKUD BEATから『Back To Chill EP』を、DEEP MEDi MUSIKから12"『Cut End/Flags』をリリース。8カ国に及ぶヨーロッパツアーの中では、ロンドンの伝説的パーティー"DMZ"にライブセットで出演し、地元オーディエンスを沸かした。以降、海外を中心にリリースを続け、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニア等、毎年、世界中でコンスタントにツアーを重ねる。2012年には待望のアルバム『New Epoch』をDEEP MEDi MUSIKからリリースし、Fuji Rock Festival 2012に出演。2009年~2014年にかけて、数々の欧米のフェスティバルにも出演してきた。 2015年、再びダブプレートのカットを始め、完全にVinyl OnlyのDJスタイルにシフトする。
アンダーグラウンドシーンで注目を集めるノイズコアバンド"ENDON"のリミックスを手がけ、5月にMerzbowのリミックスとのスプリット12"が、Daymare Recordingsよりリリースされる。12月には、日本が世界に誇るバンド"Boris"とのコラボレーションイベント"Low End Meeting"を代官山UNITにて開催し、共作"DEADSONG"を披露。 サウンドシステムを導入した、超重低音かつ実験的なアプローチのライブが話題となった。
2006年より始動した自身のパーティー"Back To Chill"は、2014年11月にREDBULL MUSIC ACADEMY TOKYOとスペシャルイベントを開催し、Back To Chillレーベルとして初となるコンピレーション"MUGEN"をリリースする。 記念すべきBack To Chill10周年を迎えた2016年、Boris、Dalekとの共作を収めた4thアルバム"PSIONICS"のリミテッド・ダブプレートバージョンを、特別会員限定でリリース。2017年4月には、台北のKornerにて、Back To Chill初の海外公演を開催した。
2018年9月、ヴォーカリスト"Diesuck"とノイズアーティスト"Masayuki Imanishi"と共に2017年に結成した新ユニット"EARTAKER"の1stデビューアルバム"HARMONICS"が、U.A.E.の気鋭レーベル"Bedouin Records"よりリリースされ、その新たなサウンドに注目が集まる。

A unique producer with a unique style, Goth-Trad has emerged from the Japanese electronic scene in the last decade as one of the most arresting artists from his generation. ‘The Sound Originator,’ Goth-Trad creates remarkable dance music with an abstract approach. Goth-Trad’s music career started in 1998. He soon formed Rebel Familia in 2001 with Takeshi ‘Heavy’ Akimoto (ex-member of Dry & Heavy) while continuing to work on his own. From abstract electronica to noise, from dub and reggae to jungle and rave music, grime to dubstep, Goth-Trad has always experimented and in the process developed his own unique style: blending influences and delivering music that is constantly evolving.
Between 2001 and 2004 Goth-Trad grew his notoriety on the Tokyo underground and went on his first European tour. He also released his first album, Goth-Trad I, and opened for The Mars Volta during their 2004 Japanese tour. His second album was released in January 2005, titled The Inverted Perspective it focused on the improvisational live style he had been developing in previous years and which he would continue to refine to this day. In March he played in Korea and in the summer established a new style called Mad Rave. ‘Mad Rave’ is Goth-Trad’s own take on dance music, refined and musically distilled through years of work.
This led to his third album, Mad Raver’s Dance Floor released in November 2005. Over 10 tracks the album condenses more than 10 years of dance music into an amalgamation of styles which flows seamlessly. The release tour for the album travelled to Berlin, Paris, Metz, London and 8 Japanese cities.
It was with this third album that Goth-Trad would finally break into the international market during 2006 thanks primarily to one track - Back To Chill - which would soon become synonymous with the Japanese dubstep scene. Inspired by the grime sounds he’d heard in London in previous years, Back To Chill also became the name of Goth-Trad’s monthly dubstep night in Tokyo - set up in 2006 - and saw a release on the UK label Skud Beats, his first official single on a non-Japanese label. At the same time Goth-Trad embarked on his fourth European tour, where he met with dubstep pioneer Mala from Digital Mystikz, at the seminal dubstep night FWD>>. This meeting led to Goth-Trad being signed to Mala’s Deep Medi Musik label and become a fixture of the international dubstep scene, which from 2006 onwards grew at an exponential rate and Goth-Trad soon became one of the genre’s most recognised and loved international artists.
From 2007 onwards Goth-Trad received increased support, respect and interest from across the dubstep and electronica scenes worldwide with people like The Bug, Kode 9, Blackdown, Juju and Skream all playing his music and sharing stages with him. Mary Ann Hobbs was also an early supporter on her Breezeblock show on BBC Radio 1.
Goth-Trad released his first 12” single for Deep Medi Musik in 2007, Cut End. That same year he also released a new Rebel Familia album, includ- ing collaborations with legends Arie Up and Max Romeo. He continued to tour extensively in Japan as well as starting more regular European tours where he appeared at the legendary DMZ dances among others. His eclectic and varied live show made him a firm favourite of European audiences and he has toured Europe every year since 2007.
In 2008 he released singles on both Skud Beats and Soul Jazz Records and for the first time he toured China in April. At the same time he continued to grow the Back To Chill nights in Tokyo providing a platform for the burgeoning Japanese dubstep scene. Over the coming years the night would see new Japanese talent added to the resident line up and play host to both local and international guests.
From 2009 to 2011 Goth-Trad continued to tour in Europe, Japan and Asia and released singles on Deep Medi Musik as well as remixes for European and Japanese artists leading to the Babylon Fall EP in late 2011, the precursor to New Epoch his fourth album. New Epoch was released on Deep Medi in early 2012 and marked Goth-Trad as one of the most important voices in dubstep. The album received praise from around the world with the UK’s FACT Magazine heralding it as one of the best dubstep albums of the year.
With New Epoch marking yet another milestone in Goth-Trad’s career, the Japanese one-man army - as Kode 9 once referred to him - is set to continue on his unique path. Always charting new territories while staying true to what motivates him: making good and honest music that reflects the world around him.
After the release of New Epoch, Goth-Trad embarked on his worldwide tour across Europe, US and Asia including many Festivals such as Coachella, Fuji Rock, Outlook Festival, and Lockdown (Natherlands) to name a few. During the tour Goth-Trad was involved with various projects including the Dubspot workshop in New York and a project in Japan called “Z-Machines”, where he was asked to produce a piece of music for the first ever Robot Band. In the UK Fabric, invited him to play and also asked Goth-Trad to provide a mix for the event, around this time Goth-Trad was asked to remix Danny Scrilla and Lea Lea, Goth Trad showed his new direction on both remixes, especially “Lea Lea - Black Or White (Goth-Trad Remix)“ awarded 3rd place on XLR8R’s Best of 2013 : Top Downloads.
Alongside producing and touring, Goth-Trad still runs Japan’s most famous bass driven club night, Back To Chill in Tokyo city every month, inviting the newest local producers to play alongside the scene’s for runners such as The Bug and Kode9.
Not only do Goth-Trad and his team organize and curate the event with cutting edge, stunning visuals but Goth-Trad also provides the sound pressure with his very own soundsystem. In 2014 he collaborated with Red Bull Music Academy Tokyo for “Back To Chill - A Red Bull Music Academy Special Party” which invited American sludge metal band “The Body”. In November 2014, he started his own Back To Chill label.
In 2015, GOTH-TRAD found a dubplate cutting studio “Was Alchemy” near his house, and he restarted cutting dubplates. As can be seen from his approach like the remix for Japanese noise core band “ENDON” and a collaboration with Heavy Rock Band “Boris”, his music was becoming more alternative. In 2016, his Back To Chill night had the 10th Anniversary, and he released very limited Dubplate & USB digital album “PSIONICS”. He featured “Boris” and American Experimental Hiphop MC “Da¨lek” on the limited dubplate.

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KURANAKA a.k.a 1945 (ZETTAI-MU from Japan)

Born in Kyoto, Japan. He is a descendant of the temples of the one of the most famous Buddhist monk in Japan history, the initiator of the Buddhist incantation chanting, drumbeating, and dancing (origin of the Bon festival dance).
 He makes full use of his 11 faces and 1000 arms to continue to be the beacon of peace and revolution, from his underground performances in Japan. His riddim to be combined with his open minded instruments that build-up upon, the Super heavyweight bass that goes back and forth with the whole body, with dub effects that of a beast, letting the floor dance madly with joy.  He is a Dub. Jungle and Sound system music pioneer who has been the undisputed leader in the genres for about 30 years. He has performed at over 2000 gigs, and has organized more than 500 Dances until now. He has organized w famous and important Dance in Japan "Zettai-Mu" began in 1995 (Bay Side Jenny, Namura Shipbuilding, Noon, Liquidroom, Unit, Yellow, Eleven, AIR, Rockets, Motherhall, Quatro, Circus, Open Air and more) it will be 25th anniversary 2020!! and then "Outlook Festival Japan" (ageHa Studio Coast, Sound Museum Vision and more) also "Exodus Island " "A Taste Of Sonar (its first time in Asia Sonar Festival)" "International Dub Gathering Jahpan" as well. He performs about 100 gigs a year for more than 25 years, and tour pilgrimages more than 50 times including Japan, Asia, UK, Europe , British London, Spain "International Dub Gathering" "Outlook Festival" and then active in the Asian countries including Beijing, Shanghai, Hong Kong, Korea, Taiwan, the Philippines, Vietnam, Thailand etc in recent years. and also He did use Sound System for Bass music first time in japan.
 Kuranaka (a.k.a 1945) also has been hugely successful with festival appearances throughout Japan, such as the Fuji Rock Festival, Rainbow 2000, Asagiri jam, Metamorphose, Earth Dance, Saturn, Dommune, Nagisa, Mai Music Festival , Outlook Festival and Sonar Festival. such as art museums (Yokohama Art Museum , Kyoto Museum of Art , London ICA etc), the Valley and seaside, Club Hall of city, the Gap of Building and the top of Desk, and the Your Ears.
and then He declined the offer of contract from many major label of japan also world. chose this way staying normal.
 Kuranaka has also toured Japan with Dub Reggaes such as Lee perry, Jah shaka , Aba shanti-i , Mad professor , Zion Train , Adrian Sherwood , Dennis Bovell etc. then Drum and Bass / Jungles such as Roni size Reprazent, Congo Natty, Shy fx, Andy C and many. More then he play with Daftpunk , James Blake , Darren Emarson Underworld , Ash Ra Tempel , Atari Teenage Riot and many more in First visit japan show. he also Performed Flyng Lotus , Battles , The Orb , Smith&Mighty , Cold cut Ninja Tune etc. ofcouse he also with Japanese Acts such as Boredoms, Dj Krush , Audio Active , Tha Blue Herb , Dry&Heavy , Oki dub ainu , Goma , Goth-trad and many more.
 He perform live set with "Kazufumi Kodama" of Japanese reggae originator from Mute Beat. also Didgeridoo player "Goma" and then The controversial product "the Constitution of Japan" developed by a combination with "Shing02" for two International Art Festival (Yokohama Triennale, Kyoto Parasophia) It was created and released for one year.
 He also creates and plays music with Heavy (Dry&Heavy, Rebel Familia), Ao (Dry&heavy), Goma (didgeridoo), Coba (Accordion), NHK Koyxen, E-da(ex.Boredoms), Iccihie (ex.Determinations) , Tokona-x etc. He released (suchas) DJ Spooky , DJ Vadim also The Bug as the name of "MOU", which is the pioneer Future Beat Music "Electlic Lady Land" from the well-known German's "Mille PlateauxI" Moreover, as the name of "Kuranaka", he attended compilation of "Kyogen" with Calm, Shing02 and so on. Furthermore, as the name of "1945", he released featuring alongside ex-Dry&Heavy's bassist, "Akimoto Heavy Takeshi". also released Mixs called "TIGHT" from "Entotsu Recordings". He(and his Live CDs) amassed the sold out sales including all the titles. As a remixer, he sends deep world, dissembles and reconstructs masterpieces done by On-U Sound (UK) Audio Active , Rebel Familia, Churashima Navigator, Original Love, Jun-Gold (Tha Blue Herb Recordings) and so on. The strong beats with the message is down to earth and very sensitive but mighty sense of "Past", "Now", and "Future". We are fighting against the monsters of our own creation. Remember 1945, Peace one love Harmonic future !!
 Japanese written "クラナカ" also his name in long time ago. and then "The Kaoss Pad" used habitually all over the world is.. Delay, Reverbe, Siren.. It was developed by him. and the his model "Siren Machine" thats using Mala (Digital Mystikz) also The Bug etc.  The message carried out from his strong beat, reaches those of whom both legs are grounded to our earth, is delicate, yet, powerful.. the 21st century taiko drummer, waves his flag to peace and love for a harmonic future. Somewhere, now today.

★ Zettai-Mu --- https://www.zettai-mu.net
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D.J.Fulltono

大阪を拠点に活動。レーベル〈Booty Tune〉主催。2014年に発表したEP『My Mind Beats』は、米国の音楽メディア『Rolling Stone』年間チャートに選出。ポーランドの『UNSOUND FESTIVAL 2016』出演。2019年、dBridge主催レーベルEXIT Recordsより “Before The Storm EP” をリリース。
シカゴのジューク・フットワークサウンドを、自身のルーツであるミニマルテクノ的な感性でミックス。また、CRZKNYとのプロジェクト〈Theater 1〉や、Skip Club Orchestraらとの〈Draping〉等、160BPMに拘りながら日本発進の独自スタイルを追求している。

Footwork/Juke DJ and Track Maker. from Osaka Japan
DJ/track maker DJ Fulltono comes from the Kansai region, Japan. He runs a label “Booty Tune”. Host of a party “SOMETHINN”. A prolific writer of Juke/Footwork for international medias. Based in Juke / Footwork , his voracious style includes Ghettotech, Electro, Chicago House, and so on. He provides Planet Mu and Hyperdub with privilege DJ MIX CDs. In the mix for Concept Radio, a Spanish web magazine, He pursues Techno-style Juke. In May 2015, he released his 6th EP “My Mind Beat Vol.02. The first one,”My mind beats vol.1”was selected ““20 Best EDM and Electronic Albums of 2015” by the media in US ” Rolling stone ” and that obtained an evaluation from the fan in the world.

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ntank

2000年さいたま市生まれ、京都在住。 自身のパーティMAVEを京都West Harlemにて主宰。日本各地からゲストを招聘し、ダンスミュージックを主軸にバラエティあるパーティとなっている。 様々なジャンルを横断しながら自由に駆け抜けるプレイを得意としている。 また、大阪や神戸等の関西圏だけでなく名古屋や、東京など様々なエリアにてプレイを重ねている。

★ Instagram --- https://www.instagram.com/_ntank
★ Twitter--- https://twitter.com/_ntank
★ Soundcloud --- https://soundcloud.com/ntank

Jazz Is Dead - ele-king

 キイパースンはふたり。アンドリュー・ウェザオールも褒めていたというマルチ楽器奏者にしてプロデューサーのエイドリアン・ヤング。もうひとりは、ア・トライブ・コールド・クエストのDJ/プロデューサーのアリ・シャヒード・ムハンマドだ。ケンドリック・ラマー作品にも参加しているこのコンビは、レジェンドたちとコラボしていくシリーズ「Jazz Is Dead」を2020年にスタートさせている。
 ele-kingでも取り上げた「001」にはロイ・エアーズ、マルコス・ヴァーリ、アジムス、〈Black Jazz〉のダグ・カーン、ゲイリー・バーツ、ジョアン・ドナート、ブライアン・ジャクソンと、そうそうたる面子が参加しているが、彼らとはそれぞれ単独のアルバムまで制作(「002~008」)、その後インスト盤「009」とリミックス盤「010」をもって同シリーズは完結した……。
 のだが、嬉しいことに、第2シーズンの開始がアナウンスされた。今回も腰を抜かすようなレジェンドたちに召集がかけられている。ロニー・リストン・スミス、〈Tribe〉のフィル・ラネリンにウェンデル・ハリソン、まさかのトニ-・アレン(生前録音)……まずは第1シリーズ同様、多彩な面々が参加した挨拶がわりの一発「011」が6/29に、その中から最初の単独コラボ・リリースとなるジーン・カーンとの「012」が6/15に発売(どちらもアナログはもうちょい先)。これは見逃せない案件です。

“僕たちは先人に敬意を払いながら音楽を作る。それが僕たちの目的なんだ” - アリ・シャヒード・ムハンマド

プロデューサー、マルチ・ミュージシャンとして60~70年代のSOULやJAZZを新たな視点で現代に甦らす鬼才 "エイドリアン・ヤング" と、"ア・トライブ・コールド・クエスト" のメンバーとして90年代以降の HIP HOP シーンに多大な影響を与えた "アリ・シャヒード・ムハンマド" によるプロジェクト「Jazz Is Dead」第2シーズンがついにスタート!

偉大なる先人達と繰り広げた濃密なライヴ・イベント「Jazz Is Dead」を発端に現代における "JAZZ" をあらゆる角度から切り崩し再構築していくこの新たな試みは、JAZZ ファンはもちろんのこと HIP HOP、レア・グルーヴなどジャンルやカテゴリー、そして世代をも超越したリスナーを惹きつけるサウンド!

ロイ・エアーズ、ゲイリー・バーツといったジャズ~ジャズ・ファンクのレジェンド奏者達やアジムス、マルコス・ヴァーリらブラジル音楽シーンの重鎮らと繰り広げられた第1シーズンでのコラボレーションに続き、第2シーズンではコズミックなジャズ・ファンク~フュージョンの先駆者である鍵盤奏者ロニー・リストン・スミスを皮切りに、伝説的なブラック・ジャズ・レーベル〈Tribe〉の創始者であるフィル・ラネリン、ウェンデル・ハリソンとの競演、さらにはフェラ・クティの右腕としてアフロビートを創造したドラム奏者トニー・アレン生前のレコーディングなど、ボーダレスにさらなる深化を遂げたコラボレーションを展開!

-SERIES 2 Teaser-
https://youtu.be/HISI1kFlSss

アーティスト:ADRIAN YOUNGE & ALI SHAHEED MUHAMMAD / エイドリアン・ヤング&アリ・シャヒード・ムハンマド
タイトル:JAZZ IS DEAD 011 / ジャズ・イズ・デッド 011
【CD】発売日:2022.6.29/定価:¥3,300(税抜 ¥3,000)/PCD-17842/輸入盤国内流通仕様/帯・日本語解説付
【LP】発売日:2022.11.23/定価:¥6,600(税抜 ¥6,000)/PLP-7844/5/輸入盤国内流通仕様/帯

[試聴]
https://jazzisdead.bandcamp.com/album/jazz-is-dead-011

「Jazz Is Dead」セカンド・シリーズ開幕!! コロナ禍の中、レーベルの原点でもあるライヴ・イヴェントが開催できない苦しい状況においても無事に完走したファースト・シリーズ全10作品により、LAアンダーグラウンドやジャズの界隈でいま最も衆目を集める存在となった〈Jazz Is Dead〉が早くもセカンド・シリーズをスタート。開幕を告げる鐘となるのは、前回と同じく、セカンド・シリーズでリリースが予定されているアルバムから1曲ずつを収録したコンピレーション。

今回のラインナップには、コズミックなジャズ・ファンク~フュージョンの先駆者であるロニー・リストン・スミスを皮切りに、〈Black Jazz〉からのリーダー作や、同レーベルの数々の名盤で印象的な演奏を残したベーシストのヘンリー・フランクリン、同じく〈Black Jazz〉を代表する歌姫にして、ファースト・シリーズでもアルバムをリリースしたダグ・カーンの奥方であったジーン・カーン、さらには伝説的なブラック・ジャズ・レーベル〈Tribe〉の創始者であるフィル・ラネリン、ウェンデル・ハリソンまでもが登場。これだけでも、レア・グルーヴ~ブラック・ジャズの好事家たちにとっては夢のような企画ながら、ジャンルや世代を越境したコラボレーションをその魅力とする〈Jazz Is Dead〉らしく、2020年に惜しくも亡くなった、フェラ・クティの右腕としてアフロビートを創造したトニー・アレンや、1973年に名門〈Impulse!〉に唯一残したアルバム『En Medio』がラテン/チカーノ・ジャズの傑作としてLA界隈で今なお語り継がれるギャレット(ゲイリー)・サラチョもそのラインナップに名を連ねる。

そして、もしかしたらセカンド・シリーズにおけるダークホース、最大の聴きどころになるかもしれないのは現行LAジャズ・シーン注目のコレクティヴ、カタリストとのコラボレーション。これまでのリリースでも、カタリストのドラマー、グレッグ・ポールが随所でプレイしていたため、気心知れた関係故に他の大御所陣との作品とは一味違うサウンドに乞うご期待。前回同様、最後にはエイドリアンとアリのユニット、ザ・ミッドナイト・アワーによる新曲も収録。

[Track List]
1. The Griot feat.Henry Franklin
2. Love Brings Happiness feat.Lonnie Liston Smith and Loren Oden
3. El Cambio Es Neccesario feat.Garrett Saracho
4. The Avenues feat.Katalyst
5. Come As You Are feat.Jean Carne
6. Ebun feat.Tony Allen
7. Running With The Tribe feat.Phil Ranelin and Wendell Harrison
8. Phoenix feat.The Midnight Hour
* LP収録曲 SIDE A:M1-M2 / SIDE B:M3-M4 / SIDE C:M5-M6 / SIDE D:M7-M8


アーティスト:ADRIAN YOUNGE & ALI SHAHEED MUHAMMAD / エイドリアン・ヤング&アリ・シャヒード・ムハンマド
タイトル:JEAN CARNE (JAZZ IS DEAD 012) / ジーン・カーン(ジャズ・イズ・デッド 012)
【CD】発売日:2022.6.15/定価:¥3,300(税抜 ¥3,000)/PCD-17843/輸入盤国内流通仕様/帯・日本語解説付《JAZZ/RARE GROOVE》
【LP】発売日:2022.7.27/定価:¥4,950(税抜 ¥4,500)/PLP-7862/輸入盤国内流通仕様/帯《JAZZ/RARE GROOVE》

[試聴]
https://jazzisdead.bandcamp.com/album/jean-carne-jid012-preorder

〈Jazz Is Dead〉、セカンド・シリーズ第二弾! コロナ禍の中、レーベルの原点でもあるライヴ・イヴェントが開催できない苦しい状況においても無事に完走したファースト・シリーズ全10作品により、LAアンダーグラウンドやジャズの界隈でいま最も衆目を集める存在となった〈Jazz Is Dead〉、セカンド・シリーズの第二弾が登場。第一弾のコンピレーション『JAZZ IS DEAD 011』で狼煙を上げ、いよいよ本始動と言える今作は、〈Black Jazz〉を代表する歌姫、ジーン・カーン!!

〈Jazz Is Dead〉のファースト・シリーズの5作目にて登場したダグ・カーンの奥方でもあったジーン・カーン。70年代前半の〈Black Jazz〉時代には、ダグ・カーンのスピリチュアル~ブラック・ジャズの名盤『Spirit Of The New Land』、『Revelation』の二作にて、「featuring the voice of Jean Carn」という表記で文字通りヴォーカリストとして参加。その後、フィリー・ソウルの総本山〈Philadelphia International〉に移籍し、ギャンブル&ハフやデクスター・ワンゼルのプロデュースの元、あのラリー・レヴァンがヘヴィ・プレイした “Free Love” や “Was That All It Was” など数々のガラージ・クラシックを収録したディスコ・クラシック・アルバムを3枚吹き込み、ジャズ・ファンだけでなく、ソウル~ディスコ界隈からも支持の厚い彼女。

今回、ザ・ミッドナイト・アワー(エイドリアン・ヤング&アリ・シャヒード・ムハンマド)のバックアップの元で送り出す久しぶりのソロ・アルバムは、“People Of The Sun”、“The Summertime” といった曲名にも表れているように、暖かく、陽気なムードの楽曲を中心とした内容に。思わず惚けるメロウなソウルと、否が応でも踊り出したくなるグルーヴィーなジャズが等しく配合された極上のバッキング・トラックの上で、とても齢75とは思えない衰え知らずのきめ細かなヴォーカルを披露するジーン・カーン。70年代のソウル・ジャズ系のレア・グルーヴ・アルバムにひっそりと収録されていそうな “People Of The Sun”、ジャズ・ヴォーカリストとしての本領を発揮する “My Mystic Life”、ネオ・ソウル調のお洒落な “The Summertime”、これから踊れるジャズ系DJのレコード・バッグの常連になりそうな緩急の効いた “Black Love” と、繰り返しになりますが、70代とは思えない歌声の力強さ、表現力にはただただ驚くばかり。ザ・ミッドナイト・アワーの二人の音楽の懐の広さも堪能できる、またまた素晴らしいアルバムが誕生。

[Track List]
1. Come As You Are
2. People Of The Sun
3. Visions
4. My Mystic Life
5. The Summertime
6. Black Rainbows
7. Black Love
* LP収録曲 SIDE A:M1-M4 / SIDE B:M5-M7

RILLA - 遊撃 release party - ele-king

 今年の頭、上海の〈SVBKVLT〉からEP「遊撃」(こちらのサウンドパトロールを参照)をリリースした京都のプロデューサー、RILLA。a同作のリリース・パーティが6月10日(金)、東京は下北沢 SPREAD & ILLAS にて開催される。同じく近々新作を発表する COMPUMA や 5月にアルバムをリリースした Mars89 に加え、シークレット・ゲストも登場予定とのこと。梅雨を吹き飛ばそう。

RILLA - 遊撃 release party

テクノを遊撃するベースからのサイケデリック・ハンター
上海のカルト・レーベル〈SVBKVLT〉よりEP「遊撃」をリリースした京都のRILLAが東京では6年ぶりの出演となる完全復活のリリパを開催。

SHACKLETONやKarafuto(Tanaka Fumiya)等も招き、ダブステップとテクノを試みたKEIHINとの伝説的なパーティALMADELLAやGRASSROOTSでのレギュラー・パーティGUERILLA~LOCUS、CISCOやJestsetのテクノ・バイヤー等の活動を経て、ヒップホップ、レゲエ、ダブステップ、ハウスにも共通するベースラインとテクノの音響空間が交わるエッジを際立たせてきたDJ/プロデューサーRILLA。2020年にTorei主宰の〈Set Fire To Me〉からのEPリリースを皮切りに長年の活動休止から再開に至り、続いて中国オルタナティブ・クラブの起点Allの初期において基盤ともなったGaz Williamsよるカルト・レーベル〈SVBKVLT〉から本年EP「遊撃」をリリース、作品を出しながらもコロナ禍の自粛によって現場から遠のいていたRILLAが東京では6年ぶりの出演、完全復活を遂げる「遊撃」のリリパを開催。ゲストにダブを起点に”沼”なる特異なサイケデリアを創り出してきたCOMPUMA、日本人アーティストも多数リリースするUKの〈Bedouin〉からアルバムをリリースしたばかりのMars89のライブ・セット、〈Set Fire To Me〉のレーベル活動におけるキュレーションでも着実な歩みを見せるTorei、ダブの奥地へ突き進む京都のGunilla、そして現在活動休止中のRILLAの盟友でもあるシークレット・ゲストが東京での復活を祝してラインナップ。ILLASでは実験音楽としてのPSY(サイケ)をテーマにサイケxブレイクなトランス・コアとも言えるHARETSU、野外からクラブまで精力的な活動で現行のトランス界隈を疾走するTEI TEI、渋谷の新スポットTangleやFLATTOPの一員でもあるジャズコレクティブNoNationsの実験派Tonydot、スローテンポなオーガニック・テクノ/エレクトロに邁進する鏡民がラインナップ。

ゆったりとしたダブステップやダンスホールから高速的なフットーワークやシンゲリのようなマルチレイヤーのリズムとベースの矢を放ち、サイケデリックな沼や渦となって覚醒していくある種の儀式のような世界観を通じ、オーガニックにテクノを拡張するRILLAの遊撃が始まる。

RILLA - 遊撃 release party
2022/06/10 FRI 23:00 at SPREAD & ILLAS
ADV ¥2,000 / DOOR ¥2,500 / U23 ¥1,500
+1D for All entrance fees

https://ra.co/events/1537995

遊撃@SPREAD

RILLA - Release set -
Secret Guest
COMPUMA
Mars89 - LIVE
Torei
Gunilla

PSY@ILLAS

HARETSU
TEI TEI
Tonydot
鏡民

artwork: Tianyi
layout: ginji kimura

promoted by melting bot / Local World

- 全てのエントランス料金に別途ドリンク・チケット代¥600がかかります / All entrance fees plus a ¥600 drink ticket fee.
- 再入場可 ※再入場毎にドリンク・チケット代として¥600頂きます / 1 drink ticket ¥600 charged at every re-enter

RILLA [SVBKVLT / Set Fire To Me]

嗚呼、人情とベースライン。福岡より上京した、あの屈強な霊長類(学名:ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ)を思わせる特徴的な風貌を持ったその男とダンス・ミュージックを出会わせたのは専門学校時代の友人という縁、DJをはじめたのも友人の「お前レコード持ってるならやってみろよ」という言葉、そして現在のDJの基礎、いわゆる“やられた音”としてその後のその男の趣向を決めたのは、そのDJ練習の音に嫌気がさした、隣人の保育士が差し出してくれたDJ KENSEI氏のミックステープであった。ここでも縁、いやそれは言い換えれば人情でもある。そこでヒップホップに衝撃を受け、そしてブレイクビーツ、エレクトロニカへと開眼していく。2002年、名門CISCOテクノ店への入店とともにバイヤーとして働くうちに、ジャングル、テクノ、ダブステップと、そのサウンドの趣味を広げた。いつしかその名前がRILLAと定着しはじめた頃、東高円寺の名店GRASSROOTSに出入りするうちにさらに耳が深く、広がることでいまのDJスタイルへと日々進化していく。それもこれも人との出会い人情であった。ヒップホップもレゲエもダブステップもテクノもハウスも、その男がかける音は基本的にベースラインのグルーヴがある(聴こえずとも)、そしてどこか遠くが温かい(聴こえずとも)。今宵もどこかで、人情とベースラインでスピーカーと身体を揺らしている。嗚呼。

5年間務めたGRASSROOTSでのレギュラー・パーティ“GUERILLA”~“LOCUS”、KEIHINとのテクノとダブステップ、そして未知の体験を提供する不定期開催の"ALMADELLA"を経て2012年より京都に拠点を移す。2020年にはTorei主宰のレーベル「Set Fire To Me」より1st EP「SFTM002」をリリース。2022年上海カルト名門「SVBKVLT」からのデビュー作「Yugeki / 遊撃」は、Rillaが初めて日本国外に進出する作品となる。またNTS Radio、Kiosk Radio、Refuge Worldwideなどの海外ラジオにもミックスを提供している。

https://www.soundcloud.com/rilla-almadella
https://www.instagram.com/rilla_dj
https://www.twitter.com/rilla_
https://www.facebook.com/almadella.rilla

Rilla – Yugeki / 遊撃 EP
Label : SVBKVLT
Release Date : 21st January 2022
Cover Design : Tianyi
Mastering : Raphael Valensi
Buy : https://svbkvlt.bandcamp.com/album/yugeki-ep

Tracklist
1. Get Up Eight
2. Isn’s
3. Seven Stars
4. Fifth Wave
5. ARP MDS
6. Get Up Eight (Howie Lee Remix)
7. Isn’s (Osheyack Remix)
8. Fifth Wave (Hyph11E Remix)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316