「You me」と一致するもの

Chart by UNION 2011.09.28 - ele-king

Shop Chart


1

THEO PARRISH

THEO PARRISH Ugly Edits SOUND SIGNATURE / US »COMMENT GET MUSIC
かつてRON HARDYが行っていたDISCO RE-EDITSの手法を00年代に多くのリスナーへ広め、衝撃を与えたTHEO PARRISH手がける伝説のRE-EDIT=UGLY EDITSシリーズ!収録曲には、THEO自身のセットでも数多くプレイされたJILL SCOTT"Slowly Surely"、MUSIC BOX CLASSICSとしてお馴染みMADE IN USA "Never Gonna Let U Go"やHAROLD MELVIN AND THE BLUE NOTES "The Love I Lost" そしてDELLS"Get On Down"、シリーズの中でも最高傑作との声も多いFREDDIE HUBBARD "Little Sunflower" と、フィリーソウルからジャズにいたるまで全てに新たな息吹を吹き込んだ。Re-Edit=再編集することで旨みのあるパートを引き伸ばし不要なパートをカットする、時には曲の構成そのものを変えフロアでの機能を高めるべくアレンジが施されている。フロアを熟知したDJだからこそ、オリジナルとは異なる感動や躍動感を与えることが出来るのだ。

2

VARIOUS ARTISTS

VARIOUS ARTISTS Labyrinth TIME TO EXPRESS / BEL »COMMENT GET MUSIC
PETER VAN HOESEN主宰TIME TO EXPRESSから、あのLABYRINTHにちなんだ限定Wパックが登場! 毎年質の高いラインナップで多くのエレクトロニック・ミュージックラバーを虜にするアンダーグラウンド・レイヴの最高峰"LABYRINTH"に共鳴したPETER VAN HOESENが仲間に声をかけて創り上げたスペシャルなアナログ2枚組! DONATO DOZZY、MIKE PARKER、CONVEXTIONという現在のテクノ・シーンを代表する豪華アーティストが参加! LTD 500ですのでお早めに!

3

THEO PARRISH

THEO PARRISH Parallel Dimensions UBIQUITY / US »COMMENT GET MUSIC
自身のSOUND SIGNATUREから発表した9曲入りのアルバム『Parallel Dimensions』。CDアルバムが9曲入りだったのに対し、2LPはシングルカットされたトラックとの兼ね合いから5曲入りで、また音質もややぼやけたものであった。そのリリースから4年後、当時デトロイトのアーチスト作品のリリースも積極的に行っていたUBIQUITY RECORDSがこの作品に眼を着け、CDと同じ全9トラックを2LPへ収めリマスタリングを施して2004年に再発させたのが今回のUBIQUITY盤なのだ。

4

GILLES PETERSON

GILLES PETERSON Masterpiece(国内仕様盤) MUSIC 4 YOUR LEGS / JPN »COMMENT GET MUSIC
UKの名門MINISTRY OF SOUNDが誇るMIX-CDシリーズの至宝『Masterpiece』!遂にジャイルス・ピーターソン登場!!!常に力強い探究心と共に「いい音」を紹介し続ける男ジャイルス・ピーターソンが遂にMINISTRY OF SOUNDが誇る人気ミックスCDシリーズ『Masterpiece』に登場!本作では3つのテーマ「Dusk(夕暮れ)」「Dawn(夜明け)」「Twilight(たそがれ)」を展開。彼らしいジャンルレスな楽曲、新旧を織り交ぜ時代と国境を超越した選曲で、まったく予測不可能な展開ながらこの幅広い音を「一つの作品」へと纏め上げる説得力には脱帽するばかり!

5

RICARDO VILLALOBOS/MAX LODERBAUER/PEVERELIST

RICARDO VILLALOBOS/MAX LODERBAUER/PEVERELIST Meet Tshetsha Boys HONEST JONS / UK »COMMENT GET MUSIC
HONEST JON'Sからリリースされた南アフリカの新種ダンス・ミュージック"Shangaan"のコンピレーション・アルバム『SHANGAAN ELECTRO』を、いわゆるクラブ・ミュージック系アーティストたちがリミックスした興味深い12"シリーズ! こちらはECM解体作も話題を呼んだVILLALOBOS & MAX LODERBAUERのコンビ、そしてPUNCH DRUNK主宰のダブステッパー・PEVERELISTを起用! オリジナルの陽気なテイストを残しつつトリッピーにハメてくるVILLALOBOS & MAX LODERBAUERサイド、金属的なビートと空間的なエフェクトが絶妙に融合したPEVERELISTサイドと、今回も独創的な仕上がり!

6

KON & THE GANG

KON & THE GANG Sunlight HANDS OF TIME GOLD / UK »COMMENT GET MUSIC
既にSC上で猛烈にプレイされている話題の一曲が遂にヴァイナル化!MJの"Rock With You"の心地いいパートを大胆に借用し、まるでインタールードが存在したかのようなトラックに仕上げてしまったインスト・ブギー~バレアリックフィールなハウスチューン!グルーヴ感たっぷりのディスコベースにパーカス&クラップ、随所に散りばめられたダブ処理、キーボードやエフェクトの素晴らしいトバシも完璧!そして何よりハートウォームな全体のヴァイヴがフロアをやさしく包み込む、タイムレスにプレイできるトラックです。大スイセン!!!

7

OMAR S

OMAR S High School Graffiti SCION AUDIO/VISUAL / US »COMMENT GET MUSIC
JUAN ATKINSやDJ SNEAKからAZARI & IIIもリリースしている配信レーベルSCION AUDIO/VISUALからOMAR Sのミニアルバムがパッケージ化!シカゴハウスなラフなトラックに不穏なベースラインが絡む"Got the Drop on Dem3"、深いリヴァーヴの中アシッドシンセがうねるように泳ぐ"Gunup Runup"、アーバンなコードのデトロイトハウスにウィスパーヴォーカルをフィーチャーしたセミインスト"My Naffew Randy"、オールドスクール全快なアシッドを散りばめたヒプノティックハウス"Unitarian"そしてハイライトは独特な浮遊感を漂わせるTHEO PARRISHのフルートをフィーチャーしたコラボレート作"Who's in Key"!フロアを意識したリズムワークとリスニングにもマッチしたディープさを備えた、どれもが個性に満ち溢れた全5曲!

8

HIRONORI TAKAHASHI

HIRONORI TAKAHASHI Orgaza / Werzes AIMERSSE.ORG / ITA »COMMENT GET MUSIC
OBTANE、NESS、ROSSELLAなど前衛的MINIMALISTが名を連ねるSCHERMATE主宰レーベルAIMERSSE.ORGから、DISK UNION下北沢CLUB MUSIC SHOPスタッフHIRONORI TAKAHASHIが新作12"をリリース!!音の抜け方、重なり方などドラマ性のある展開を意識して制作したので、始めから最後まで聴いていただけるとうれしいです!!ぜひチェックしてみて下さい!!!!(HIRONORI TAKAHASHI)

9

MOODYMANN

MOODYMANN Mahogani Music Towel MAHOGANI MUSIC / US »COMMENT GET MUSIC
MOODYMANNが主宰するMAHOGANI MUSICのレーベルロゴを使用したタオルがリリース!!!!ワンショット生産となる限定アイテム!

10

PACIFIC HORIZONS

PACIFIC HORIZONS Beaches Of The Black Sea PACIFIC WIZARD FOUNDATION / US »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYによるサポートや、COYOTE、DAVID MANCUSOなどのヘヴィープレイによりヒットを記録した"Universal Horizons"でシーンに現れたL.A.発のバレアリックユニットPACIFIC HORIZONSがセルフレーベルPACIFIC WIZARD FOUNDATIONから第3弾となる新作12"をリリース!!!哀愁漂うにシンセリフ、フラメンコギターの調べによりジワジワとハメていくジプシートラックA-1、ダビーに色めくフレーズ・サンプルにグイグイとベースライン、突然のピアノリフで展開するB-1と、チルウェイヴ/バレアリック~SEAHAWKSやIS IT BALEARIC?ファンには間違いない1枚!!

Chart by STRADA RECORDS 2011.09.27 - ele-king

Shop Chart


1

LIDY SIX

LIDY SIX TREMBLING:SENDING SPACE(PROMO) SACRED RHYTHM MUSIC (US) »COMMENT GET MUSIC
アムステルダムにあるトンネルにてパフォーマンス・アーチストLIDY SIXとJOE CLAUSSELLがコラボレーションを行った際の模様を収めたブックレット付きのDVD+CD『TREMBLING: Sensing Space』の中から4曲が限定アナログ・カット!心地良いアンビエント・サウンドやホワイト・ノイズのようなサウンド・コラージュが収められております!限定プロモにつきお早めに!

2

PACIFIC HORIZONS

PACIFIC HORIZONS BEACHES OF THE BLACK SEA PACIFIC WIZARD FOUNDATION(US) »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYやDAVID MANCUSOもプレイした1stシングル「Universal Horizons」、続く2nd「Forest Electric」共に大きな話題となったL.A.発のバレアリック・ユニットPACIFIC HORIZONS待望の3作目!

3

ARGY

ARGY FUNDAMENTALS(W-PACK) IBADAN(GER) »COMMENT GET MUSIC
These DaysやPermanent Vacationといった人気レーベルからのリリースでもお馴染みのARGYがJerome SydenhamのレーベルIbadanから2枚組アナログをリリース!テクノ~ハウス系DJには打ってつけの即戦力な使いまくれるトラックばかりを収録しており、マジでどれをプレイするか迷ってしまうほどの好内容!

4

DJ NATURE

DJ NATURE CELEBRATE YOUR LIFE GOLF CHANNEL(US) »COMMENT GET MUSIC
Massive Attackの前身的ユニットWild BunchのメンバーDJ MiloがDJ Nature名義で12インチをリリース!ソウルフルで情感たっぷりな男性ヴォーカルが印象的なダウンビート・チューンのA面、BOHANNONをサンプリングしたファンキーなトラックにファルセット・ヴォーカルがハマッたB面共にカッコイイ!

5

SASCHA DIVE

SASCHA DIVE LA SANTA DANZA(10inch) DEEPLABS SELECT(US) »COMMENT GET MUSIC
新レーベルDEEPLABS SELECTからの初リリース作品!Deep Vibes Recordingsの運営でも知られるドイツのクリエイターSascha Diveによるファットで走った感じのトラックと、日本人クリエイターIori Asanoによるアトモスフェリックなディープ・テック・ハウスをカップリング!両面ともクオリティー高し!

6

VAKULA

VAKULA YOU CANNOT RESIST SHEVCHENKO(UK) »COMMENT GET MUSIC
【再プレス無しの初回のみの限定盤!クリア・ヴァイナル仕様!】リリース作品のどれもがハイ・クオリティーなウクライナの大注目株VakulaがFirecracker傘下の新興レーベルShevchenkoから12インチをリリース!パーカッシヴなビートに繊細なシンセの上モノが美しくも立体的な音世界を構築!見事な仕上がりです

7

VA

VA DEEP PEOPLE THAT MAKE THE MUSIC(UK) »COMMENT GET MUSIC
Mateo & Matosによる第1弾シングル「Want U Tonight」もヒットした注目レーベルPeople That Make The Musicからの第2弾!その「Want U Tonight」の新たなリミックスにと共に収録されたA1のAlla Farmer「Fortune」がグッド!バウンシーなベースが印象的なグルーヴ感溢れるトラックにシンセやピアノが重なり合う極上インスト・ハウス!

8

SPIKE

SPIKE MAGIC TABLE GOLF CHANNEL(US) »COMMENT GET MUSIC
カルトな人気を誇るGolf ChannelレーベルからSpikeなるアーティストによる80年代のレアな音源が復刻&リミックスで登場!イイ感じに歪んだギターと切ないヴォーカルが印象的な極上バレアリック・チューンのA1、それをMap Of Africa片割れThomas Bullock(Rub N Tug)がWelcome Stranger名義にてダンサブルにリミックスしたB1共にグレイト!メロウなA2やDJユースなアカペラB2も見逃せません!過去の音源ですがこれはまさに今欲しい音!

9

INNERZONE ORCHESTRA

INNERZONE ORCHESTRA PEOPLE MAKE THE WORLD GO ROUND-KDJ REMIX WHITE (UK) »COMMENT GET MUSIC
CARL CRAIGがINNERZONE ORCHESTRA名義で99年にリリースしたアルバム『PROGRAMMED』でカヴァーしたSTYLISTICS『PEOPLE MAKE THE WORLD GO ROUND』、直後にリリースされた同曲のリミックス・シングルに収録されるも、長らく廃盤&入手困難状態が続いているMOODYMANNことKENNY DIXON JR REMIXがホワイト盤で登場!ストーリー性のある展開やジャジーな響きが魅力の元祖ビートダウンの傑作です!

10

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA THE LAST CARNIVAL-ISOUL8 REMIX FAROUT (UK) »COMMENT GET MUSIC
UKの人気ジャズ、ラテン系レーベルFar Outによるスペシャル・プロジェクトの第5弾シングル!パーカッシヴ&グルーヴィーなトラックに爽やかな女性のスキャット・コーラス、そしてエレピもソロが絡んでくる極上ブラジル~フュージョン系作品!イタリアのIsoul8によるハウシーなリミックスをカップリングしており両面共イケます!

Chart by JET SET 2011.09.26 - ele-king

Shop Chart


1

JUJU & JORDASH

JUJU & JORDASH UNIESH THE GOLEM PART1 »COMMENT GET MUSIC
ミドル・テンポに刻むドープなビートにダークネス・シンセやメタリックなパーカッションを絡めながら、ねじれの効いたエフェクトとドープ・バレアリックに通じるサイケデリックなストリングスをアクセントに添えたディープ・タイトル"Chelm Is Burning"。ストイックにロウを攻めるタフ・ビートやアシッド・シンセ、スリリングなSEが用いられたキラー・エレクトロ・ビートダウン"Chelm Is Dubbing"の2楽曲をカップリング。

2

DJ NATURE

DJ NATURE EDITS VOL.1 »COMMENT GET MUSIC
ダビーなエフェクトを噛ませながら、ヴォーカルやメロディアスKeyを軸に再構築していく、Jazzanovaの2001年大傑作"Days To Come"と同ネタ、Billy Cobham "Opelousas"('78年)のエディットとなるA-2"Billy C"が一押し。エレクトロ・シンセとインダストリアル・ビートをミニマルに紡いでいく"C.O.A."、ドス黒いアフロ・グルーヴが最高すぎるミニマル・パーカッション・ナンバー"Bush Beat"も強力なDJユースフル・エディットです。

3

DJ NATURE

DJ NATURE CELEBRATE YOUR LIFE / LET IT RING »COMMENT GET MUSIC
ソウルフルなヴォーカル・パートをフィーチャーしたブラックネスなビートダウン・ハウス"Celebrate Your Life"は、スリリングなボトム・プログラムと華麗なピアノのメロディが心小打つ珠玉作。さらにカップリングの"Let It Ring"では、勢いのあるドラミングとトビを効かせたドープなサンプリング・スキルが際立つビートダウン・トラック。こちらも漆黒かつウォーミーな鳴りにそそられる素晴しい仕上がりとなっています。

4

FOUR TET

FOUR TET LOCKED »COMMENT GET MUSIC
こちら011番は主宰自らによる必殺のレフトフィールド・ブレイクビーツ/ディスコ傑作です!!

5

WILL SESSIONS

WILL SESSIONS THE ELMATIC INSTRUMENTALS »COMMENT GET MUSIC
大人気ファンク・バンドWill Sessionsが叩き出すクラシック・ビートの数々。素晴らしい完成度を誇っていた『Elmatic』ですが、独自のアレンジが効いた彼らの演奏に度肝を抜かれた方も多いはず! これは持っておきましょう! ※ダウンロード・カード封入。

6

TROPICS

TROPICS PARODIA FLARE »COMMENT GET MUSIC
Caribouファンにも大推薦のドリーミー・レフトフィールド・ディスコ新鋭Tropicsが遂にアルバム・リリースです!!

7

SPIKE

SPIKE MAGIC TABLE »COMMENT GET MUSIC
オランダのギタリスト、Spike Woltersが'81~'83年にかけて製作/録音していた発掘音源2作品に加え、Thomas Bullock (Rub N Tug/Map of Africa)によるWelcome Stranger名義でのダブ/アカペラ・ミックスを収録!!

8

VAKULA

VAKULA SHEVC002 »COMMENT GET MUSIC
電子音を飛び交わせながら美麗な鍵盤音を轟かせるスペーシーなディープハウス・ナンバー"You Cannot Resist"。B-Side"Rural Dances"も同様に、トリッピーな電子音や奥行きあるアトモスフェリック・シンセを絡めながら、カッティングエッジなボトム・プログラムで引き込んでいくディープ・ナンバーに仕上がっています。

9

AUNTIE FLO / DJ SDUNKERO

AUNTIE FLO / DJ SDUNKERO OH MY DAYS / CHOOSING LOVE »COMMENT GET MUSIC
グラスゴー在住の大新星Auntie Floによる待望のニューシングル!!ビッグ・ヒットを記録した'11年デビュー作"Goan Highlife"と同じく"Huntleys & Palmers"からの10"作品となった、南アフリカのDJ Sdunkeroとの大推薦スプリット。

10

ONRA

ONRA EDITS (CHANGE OF HEART / KEEP ON LOVING ME) »COMMENT GET MUSIC
ダンス・クラシックスとして名高いChangeの名曲をリエディットしたA-1は、原曲の良さを十二分に生かしながら、これぞOnraといわんばかりのエレクトロ・ブギーに仕立て上げた一品。Whispersが83年にリリースした大ヒット曲"Keep On Loving Me"をリエディットしたB-1も同路線の仕上がりで、両面ともフロアを彩る必殺のダブルサイダー!

Chart by Underground Gallery 2011.09.22 - ele-king

Shop Chart


1

SANTIAGO SALAZAR

SANTIAGO SALAZAR Smile Now Cry Later Ep (7th Sign) »COMMENT GET MUSIC
UR一派であるLOS HERMANOSや、GALAXY 2 GALAXYメンバーとしても活躍する、ICANの1/2、SANTIAGO SALAZARの新作!疾走感のあるグルーヴとエモーショナルな展開を効かせた、メロウ・デトロイト・チューン!

2

MARCOS CABRAL

MARCOS CABRAL L.I.E.S. 006.5 (L.I.E.S.) »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYのプレイで話題を集めた LEGOWELT「Sark Island Acid Ep」で知られる USの新興ハウスレーベル[L.I.E.S.]新作は、RUNAWAYでの活動はもちろん、ソロ名義でも[Skylax]から作品を残す MARCOS CABRAL。今回は全3トラックが収録した1枚なのですが、一押しは「「E2E4」を思わせる浮遊感溢れるシンセ・リフが心地よい、ミニマルなディープハウストラック A1「24 Hour Flight」。空間を浮遊するように鳴らされるシンセとともに、気付いた時にはにはかなり遠くな、ディープな世界へと飛ばされちゃいます。。。コレは本当にヤバいですよ~!!さらにカップリングには、90'sハウスムード全開なスペーシーなミッド・ディープ・ハウス B1「Freckles」、柔らかく幻想的なシンセが◎なダブ・ハウス B2「Cassandra」の2作。ハンドスタンプ、ホワイト仕様の限定プレスでのリリースとなっていますので、買い逃しのないよう、お早めのチェックをオススメします。勿論、当店、大・大・大推薦な1枚です!

3

STINGRAY313

STINGRAY313 Misinformation Campaign (Trust) »COMMENT GET MUSIC
まさにDREXCIYA直系といえる、デトロイト・ダークサイドを垣間見ることが出来る、メカニカルかつフューチャリスティックなエレクトロ・サウンドが4トラック! MOODYMANNやCARL CRAIG、ANTHONY SHAKIRとの複合ユニットURBAN TRIBEの中心メンバーであり、古くは古くはCARL CRAIGが[Planet E]を始める前に運営していたカルト・レーベル[Retroactive]からのリリースや、DREXCIYAのDJとしても知られるデトロイトの大ベテラン、SHERARD INGRAM aka STINGRAY313の新作!

4

V.A

V.A Mu Ep (10 Label) »COMMENT GET MUSIC
プロフェッショナル・インダストリアルがここにある!京都発、ジャパニーズ・アンダーグラウンド期待の新レーベル[10 Label]記念すべき第一弾!限定盤! CLARO INTELECTOやDATASSETTE等、気鋭アーティストを輩出してきたUKアンダーグラウンド・レーベル[AI RECORDS]より、2008年にリリースされたアルバム「INFORMATION WARFARE」でデビューを果たした、EOCことKATSUNORI SAWAと、BEATPORTデジタル配信レーベルで徐々に頭角を顕しつつある[GENESA RECORDS]よりリリースされた「ADALOVELACED I EP」はRICHIE HAWTINもサポートするなど話題を集めた、DUCEREY ADA NEXINOことYUJI KONDOが、ニューレーベルを[10 Label]を始動! その両者によるユニット、STEVEN PORTERによる、デンジャラスに蠢くグル ヴがヤバ過ぎるダーク・インダストリアル・クラシックA2をはじめ、[RASTER-NOTON]からはALVA NOTOとの共作「UNITXT」が大きな反響を呼んだフランスの詩人ANNE-JAMES CHATONによる凄まじいヴォイス・サンプリングが耳に残るB1、"PITCH BLACK TECHNO WAR FUNK"と評される硬派ミニマル・インダストリアル・テクノで自身のレーベルからのリリースも各国で好評を得ているANCIENT METHODSのA1、HARDWAX~BERGHAINファン注目の[VAULT SERIES]でおなじみSAWLINによるインダストリアル・ミニマルが低域の捻れを重厚に響かせるB2の4アーティストを収録したコンピレーション12インチ!マスタリング・エンジニアには、LFO、CLARK、JIMMY EDGARらWARP陣や、BEYONCEやJAMIROQUAIなどのアルバムをも手掛けるNAWEED "DIRTY" AHMEDを起用。今後の活動に大きな期待が持てる新レーベルが誕生!UGヘビー・プッシュ!

5

SHANNON HARRIS

SHANNON HARRIS Remember The Times (Disco Electric) »COMMENT GET MUSIC
過去作品が DAVID MANCUSOの「The Ear Chart」にピックアップされたり、JOE CLAUSSELLのへヴィー・プレイなどで大ヒットを記録した SHANNON HARRIS、今回は、70年代から活躍を続け、Garage古典でもある名作「Make It Last Forever」などのヒット作で知られる ベテラン女性シンガー DONNA McGHEEをヴォーカルにフィーチャーした1枚をリリース。タイトルにも表記されている通り、LARRY LEVAN及び Paradise Garageに敬意を表したという今作は、彼らしいソウル、ジャズ、ファンク、ロックなどの黒いサウンドを取り込んだ、暖かくソウルフルな生演奏によるディスコ・ハウス・トラックをバックに、DONNA嬢の熱くエモーショナルな歌声を高らかに響き渡らせドラマティックに展開させていった まさにハイライトに相応しいなヴォーカル作品を披露。カップリングにはダブヴァージョンを収録。相変わらず値段は高値となっていますが、ディープハウスファンにとっては一生モノの作品となることは間違いないと思いますので、是非コレは押さえておいて下さい!ホント、オススメです!

6

THEO PARRISH / V.A

THEO PARRISH / V.A Ugly Edits (Sound Signature) »COMMENT GET MUSIC
緊急リリース!THEO PARRISHのリエディット・シリーズ「Ugly Edits」をアーカイブした2枚組CDがリリース! RON HARDY直系と言える、過激なリエディットで、人気を誇るTHEO PARRISHのリエディット・シリーズ「Ugly Edits」の過去作品を網羅した2枚組CD!THEO PARRISHも頻繁にプレイするJILL SCOTT「Slowly Surely」、MUSIC BOX CLASSICSでもあるMADE IN USA「Never Gonna Let U Go」やHAROLD MELVIN AND THE BLUE NOTES「The Love I Lost」そしてDELLS「Get On Down」、「Ugly Edits」シリーズの中でも最も人気の高いFREDDIE HUBBARD 「Little Sunflower」など、今では入手困難な楽曲ばかり!ヴァイナルは手に入れることが難しいので、このCDアルバムは待ち望んでいた方も多いのでは?

7

AUJI INDUSTRIES

AUJI INDUSTRIES Love You More Ep (Pan Records) »COMMENT GET MUSIC
RYO MURAKAMI、DJ PI-GEが運営するジャパニーズアンダーグランド推薦レーベル[Pan Records]から、元々ギタリストとして活動してたという東京のAUJI.INDUSTRIESによる12インチがリリース! 深遠な空間シンセと、TR-909の分厚いハイハットが耳の残るA2、波のように、雄大な揺れるアンビエンス・シンセでハメていくB1、デリケートなローズ・シンセでムーディーな展開を魅せるB2など、[Smallville]レーベル周辺の作品ともリンクする、柔らかみと浮遊感を持ち合わせた、ディープ・フローティング・テックが4トラック!

8

MAYNARD FERGUSON

MAYNARD FERGUSON Pagliacci (White) »COMMENT GET MUSIC
RON HARDYのMusic Box古典 CHERYL LYNN 78年作「You Saved My Way」、DAVID MANCUSO、DJ HARVEY、THEO PARRISH、JOE CLAUSSELL、LOUIE VEGAプレイの MAYNARD FERGUSON 76年作「Pagliacci」!

9

BLM

BLM All Out Of Place (Tsuba Limited) »COMMENT GET MUSIC
UKアングラ・ハウサー、BEN MICKLEWRIGHTによるプロジェクトBLM新作がいいです!!オープン・エアーでもばっちり映えそうなミッド・トライバル・ハウスからスペイシーなトリップド・アシッディー・テックまで素晴らしい内容! スピリチュアルな空気感としっかりしたグルーヴでディープな空間を作り上げ、野外パーティーでもバッチリとフロアをメイクしてくれそうなモダン・ディープ・テックA1、内省的な雰囲気でピアノのセンチメンタルなフレーズも素晴らしいB1、柔らかいグルーヴとドラマティックに、心地よくトリップ感を煽るアシッド・シンセもバッチリな塩梅のB2等充実の内容。お勧めです

10

KRIS WADSWORTH

KRIS WADSWORTH It's Time (Get Physical) »COMMENT GET MUSIC
デトロイト新世代KRIS WADSWORTH新作!デトロイト・サウンドをアップ・デートしたブラック・ネスなディープ・グルーヴがうねるBサイド「Det Sound」がおすすめ! ロボティックなアシッド・ハウス好作A1もイイですが、やはりBサイド収録の「Det Sound」が出色の出来!!滑らかにうねる野太いグルーヴにドラッギーなSEと呪術的なボイス・サンプルが重なりどこまでもハメられていくドープ・チューン!これはヤ効きそうです!クロス・オーバーにオススメ!!限定盤とのことなのでお早目のチェックを!

Ogre You Asshole - ele-king

 サイケデリック・ロックほど欧米と日本との文化状況の違いを感じるジャンルはない。この国で"Music For All The Fucked-up Children"が普及しない理由は、欧米の現場に行ったことがない人でも想像に難くないだろう。日本のロックの多くが音よりも言葉に酔せる傾向にあるのも、こうした文化と無関係ではない。もっともそうした不自由さのなかで、日本からはずば抜けたサイケデリック・ロックが生まれてもいる。ボアダムス、コーネリアス、スーパーカー、ゆらゆら帝国などといったバンドは、"ファックド・アップできない子供たち"を"ファックド・アップ"させるよう、自らの好奇心を優先させ、音の追求を怠らなかった。そうしたバンドは、ワールズ・エンド・ガールフレンドが分析するように、日本的な情報量の多さとその編集能力、緻密な折衷主義によって音の独自性を磨いていった。オウガ・ユー・アスホールは、いま、その系譜にいるんじゃないだろうか。
 『homely』のオープニング――クラウトロック的なスペイシーなミニマリズムによる"明るい部屋"から"ロープ"への展開は拍手したくなるほど見事だ。夢とストイシズムの絶妙のバランスのなかで反復するベースとドラム(誰もがカンを思い出すだろう)は、ゆっくりと、そして力強いグルーヴを創出する。リズミックなバンドのアンサンブルには自由に動き回れる空間があって、控えめなギターとシンセサイザーはその空間を面白いように走る。
 バンドはリスナーを当惑させるような、シュールな言葉を好んでいる。言葉は抽象的で、なかなか方向性をはっきりさせない。思わせぶりな歌詞の朗読からはじまる"フェンスのある家"は、しかし、16ビートのリズム・トラックの乾きが象徴的な言葉の重さを消去する。こうした手の込んだテクスチャーは、このバンドの大きな魅力のひとつに思える。バンドの言葉(歌詞)は、たとえ暗い予兆を思わせるものであっても、リスナーを抑えつけるようなことはなく、あたかも空気のようにふわふわしているのである。
 "作り物"は、そうした彼らのユニークな軽さによるキャッチーで、そして感動的な曲だ。「わな? 居心地良く無害で/笑っていた/ここはウソ」――日本語による美しいメロディラインに乗せて、部外者としての疎外感や憂鬱、怒りや絶望、悲しみをOYAはどこか涼しげに、スーサイドとテレヴィジョン・パーソナリティーズの溝を埋めるかのように、ヘタしたら爽やかに歌ってみせる。
 "ロープ"、"フェンスのある家"や"作り物"といった周到にデザインされたような、つまり抜け目のない曲からすると、"ライフワーク"や"ふたつの段階"のようなエモーショナルなロック・ソングはやや見劣りしてしまうかもしれない。が、ヴェルヴェッツ・スタイルの"マット"を聴いたらこのバンドに対する期待は、もはや隠せなくなるだろう。この頽廃と甘美は最高潮に達したときのフィッシュマンズの領域に迫っているかもしれない。クローザー・トラックの"羊と人"は、このバンドらしい屈折した曲と言えよう。たっぷりと皮肉が注入された歌詞を、うそぶくように、洒落たポップスとして表している。曲のエンディングのサックスの切なさは、予定調和をせせら笑い、アイロニーとしての余韻を残すようだ。プロデューサーの石原洋とエンジニアの中村宗一郎は、元ゆらゆら帝国チーム。我々はいま素晴らしいアルバムと出会っている。この強力なアートワークも、不自然さや不条理、意味と無意味をちらつかせるような、このバンドの音楽をよく表している。

interview with Phil Parnell - ele-king


Phil Parnell Trio(pp3)
Blue

Pヴァイン E王

Amazon


Phil Parnell
Ambient Jazz Electronic -Romance & Ruse-

Pヴァイン

Amazon

 フィル・パーネルがどれだけ型破りなジャズ・ピアニストであるのかは、彼のバイオグラフィーを見れば一目瞭然だ。20代からジャズの故郷ニューオリンズのホテルやジャズ・クラブで演奏を続け、アストラッド・ジルベルトやボ・ディトリーなど著名な音楽家のバックのために世界をまわっていかたと思えば、マシュー・ハーバートの重要なパートナーとして数々の作品や舞台でピアノを弾き、そして〈パーロン〉〈アクシデンタル〉〈マンティス〉といったテクノ/ハウスのレーベルからもソロ作品を発表している......彼はいわゆるクラブ系の"jazzy"な人ではなく真っ当な"jazz"の演奏家だが、懐古的なスタイルでは飽きたらず、ジャズにおけるポストモダンを探索するひとりでもある。
 この度〈Pヴァイン〉からフィル・パーネルの2枚のアルバムがリリースされる。1枚は、フィル・パーネル・トリオ(pp3)名義による『ブルー』。ハーバートのカヴァー曲にはじまり、彼らの8曲のオリジナル曲を経て、セロニアス・モンクのカヴァーで幕を閉じるこのアルバムは、いま現在彼が拠点としているデンマークで録音されている。pp3は、ふたりのデンマークのジャズ・ミュージシャン(ベースのトーベン・ビョーンスコウとドラムのエスペン・ラウブ)とのプロジェクトで、ジャズの伝統的な構成だが、ライナーに記されているように「しかしながら絶妙なバランスでエレクトロニクスを操る彼の音楽は、一般的なジャズ・トリオとは一線を画す。ビョークがポップ・ミュージックと戯れるような方法で、彼はジャズと戯れる」のである。『ブルー』は昨年、ヨーロッパでリリースされている。
 もう1枚は、フィル・パーネル名義による『アンビエント・ジャズ・エレクトロニック――ロマンス&ルース』、彼のエレクトロニクスが『ブルー』よりも前面に出ている作品で、"アンビエント・ジャズ"という言葉が相応しい音楽が展開されている。実はこのアルバムは今年の春にUKの会社の配信のみのリリースだったので、今回が初めてのCDリリースになる。アートワークに使われているイラストは、ロンドン時代にフィル・パーネルと個人的に親交のあった赤塚りえ子さんが手掛けている。また、UKのベテランのハウスDJ、チャールズ・ウェブスターが2曲のリミックスを提供している。
 『ブルー』も『アンビエント・ジャズ・エレクトロニック』もどちらも豊かなアルバムだ。さまざまな試みが曲ごとにはっきりとある。と同時に、このメロウでドリーミーで、そして優しくエレガントな響きの背後からは、上昇と下降、予感、喜び、悲嘆、怒り、愛の絶望、そして愛の損失......が聴こえるだろう。ライナーノートに記されているように「そこでわたしたちは美に触れ、静けさを味わい、胸をかき乱され、魅了される」のである。

どんな音楽スタイルのなかにも良いものそして悪いものがあります。創造的なものがあり、物真似もあります。ハイエナジーで静かなものもあれば、空っぽでラウドなものあります。きれいな音楽が人を嫌な気持ちにさせることもあります。ラウドで怒ったような音楽が希望を感じさせることもあります。

『ブルー』も『アンビエント・ジャズ・エレクトロニカ』もそれぞれスタイルは違いますが、ともに感動的なアルバムだと思いました。美しくメロウなだけではなく、心が揺さぶられるような音楽です。ようやくこの2枚が日本でもリリースされて嬉しく思います。最近はどんな活動をされているのですか?

パーネル:最近は新しいピアノ・スタイルのCDに取り掛かっています。頭のなかには聴こえているけれど、まだ実際にプレイできないんです。なので、うまく弾けるように新しい練習をしているところです。そうしたら自分の聴こえた音が弾けますからね。新しい曲のアイディアがこうしているあいだにどんどん湧いてきて、練習しているときにハマっているアイディアを試しながら録音しているんです。いま入れ込んでるアイディアがたくさんあって、どのように発展させ、そして切っていくか決めています。ここ何年かはブラジルの音楽とリズムにはまっていて、ピアノをドラムセットや鉄琴のように使っていこうとしています。

日本に関する思い出はありますか?

パーネル:いままで3回日本に行ったのですが、とても良い思い出があります。いちばん最初の来日は、1990年か1989年だったと思います。ニューオリンズ・バンドのメンバーとして釧路に1週間ぐらい滞在しました。そのなかの1日は街のお祭りのパレードで、大きなトラックに乗って演奏し、私たちは日本のコスチュームを着ました。最初の曲が終わったあと電子ピアノが壊れたので、演奏をストップして音がなくなりました。私は「ああ、ギグは終わってしまったんだな」と思って、ビールを開けました。10分後、電子ピアノを頭の上に乗せたふたりの男の人が、オーディエンスのなかに見え、自分たちのトラックに近づいてきました。世界中でこんなことが起こる場所は多くはありません。日本人は最優先すべきことに最善を尽くしています。だって考えて下さい、楽器屋はその時間には閉まっていただろうし、どうしたら彼らはこんなにもすぐにピアノが用意できたのでしょう。それはそれは深く感動しました。

[[SplitPage]]

10代の頃はよく車でドライヴをしていました。ミシシッピ河川堤防や湖に行ったり、カフェや映画やパーティに行ったり......その頃は、実際のところ私は車に住んでいました。夜に何度か空港にいったとき、元滑走路があった場所をバックで運転し、その滑走路の最後まで行って、そこに寝転んで、飛行機が降りて来るのを見上げていたりしました。

まずはあなたのバイオ的なことを訊かせてください。

パーネル:いいですよ。

日本のリスナーは、フィル・パーネルといえばまずはマシュー・ハーバートの諸作品(『ボディリー・ファンクションズ』(2001)、ビッグバンドでの『グッドバイ・スウィングタイム』(2003)、『スケール』(2006)などなど)でピアノを弾いていたり、作曲にも関わっているジャズ・ピアニストという認識で、ひょっとしたらテクノのリスナーにとっては〈パーロン〉や〈アクシデンタル〉からもソロ作品を出している人、ハウスのリスナーには〈マンティス〉からアルバムを出している人という認識かもしれません。しかし、あなた自身の最初のキャリアは伝統的なジャズにあります。ニューオリンズで思春期を過ごしたあなたの最初のジャズ体験から教えてください。どうしてあなたはそんなにジャズの虜になったのでしょう?

パーネル:1971年頃、私は友だちといっしょに中古車を見に行きました。古い黄色のvw bugです。友だちと家の戸口に立ってクルマについて話していると、別の部屋から、サックスの音が聴こえてきました。ぼくはクルマを売っていた人に「このレコードは誰のですか?」と訊ました。それはジョン・コルトレーンだったのですが、これで私は最初のコルトレーンのレコードを買いました。コンピレーションでした。それは私の人生を変え、ジャズへの情熱とインスピレーションの出発点になりました。

とくに影響を受けたジャズ・ピアニストは誰で、どのような影響を受けましたか?

パーネル:それは難しい質問です。ひとつに絞り込むことはできません。私はピアニストだけでなくギタリスト、ヴォーカリスト、ドラマーにも影響力を受けています。私のプレイを分析すると、ひとつはオスカー・ピーターソン、ひとつはアマッド・ジャマル、ひとつはチック・コリア、さらにファッツ・ウォラー、ジェイムス・ブッカーから基本的なアイデアを得ていますが、リストにするのは長すぎます。影響をうけたのも同じで、ある部分は、エロール・ガナーから、他はハービー・ハンコック、さらにマッコイ・タイナー、アート・タットム、フィニース・ニューボン、プロフェッサー・ロングヘア、ジェリー・ロール・モートン......などです。

10代で、エリス・マルサリス(ブランフォード・マルサリスとウィントン・マルサリスの父)のもとで学んだそうですが、その経緯を教えてください。

パーネル:私はエリスと勉強をはじめた、ピアノの先生について勉強していましたので、私自身もエリスに教えてもらえないかという考えが浮かびました。そのときはブギー・ブルース・パターンを勉強していて、ジャズはプレイできなかったので怖かったのですが......。きっと彼は「あー、またブルースをプレイしたい田舎の白人キッズが来たのか」と思ったことでしょう。
 ある日私は『ジャイアント・ステップ』のジョン・コルトレーンのソロをコピーしようと決めました。コーラス部分はいくつか習得し、その週にエリスのレッスンを受けました。彼は私の努力に大変感心してくれました。彼にとってそれは、私ができると思った範囲以上のことだったようです。彼はこのあと私にもっと興味を持つようになりました。
 彼から学んだのは彼が喋った言葉ではありません。最初の頃のレッスンで、彼のためにプレイしていたところ、曲が終わる前にいびきが聞こえました。私は彼を眠らせてしまったのです。これはとても大切なレッスンでした。彼には5人の子供がいてふたつの仕事をしているので、ただたんに疲れていたのかもしれません。でもこれのおかげで、僕はもっと良い、面白い演奏をしなければならないと思うようになりました。
 エリスは私を助けてくれ、バークリーに行くことを提案してくれました。去年、ニューオリンズにいるときに彼に会いました。喜ばしいことに彼は私を座らせると曲を演奏するよう僕に言ってくれましたよ。

バークレーに進学して本格的にジャズを学びますが、どのような生徒でしたか?

パーネル:私が通ったのはボストンのバークリー音楽大学です。バークリーは良かったです。ミュージシャンになりたいなら、もっと努力しないとダメだと、 私を目覚めさせてくれました。そこはたくさんの若い良いプレイヤーがいて、そのレヴェルの高さに恐れを抱いていました。
 私は良い生徒でした。上手くなりたかったのでいつも練習していました。2年しかいなかったのですが、あとから考えると良かったと思います。ひとつ悪いところを言いましょうか。ちょっと工場みたいに、バークリーの卒業生は教育された音ばかりをプレイしがちだということです。即興演奏を習っているにかかわらず、学んだパターンから自由になれず、理論から離れられないのです。私も自身の演奏から身につけた悪いくせを直すのにずいぶん苦労しましたよ。"バークリー・サウンド"を打破するのに数年かかかりました。
 それと自分が音楽都市、ニューオリンズ出身であることをあらためてたいへん幸運に思えるようになりました。ボストンの音楽シーンはとても小さくて、ラフなニューオリンズの観客に比べると、リスナーのほうでもわりと「これはやっていけない」という禁止ごとが多かったですからね。

卒業してニューオリンズに戻り、そこでプロのジャズ・ピアニストとしての活動をはじめますよね。ニューオリンズはそれこそ優秀なジャズ・プレイヤーが数多くいるように思いますが、最初、あなたはどんな風な活動をしいていたのですか?

パーネル:ラッキーなことに、その頃のニューオリンズにはたくさんの仕事があったのです。「スウェット・ショップ・バンド」というバーボン・ストリートの観光客向けの場所で、すぐに仕事をするようになりました。1日に5時間、45分セット、15分休憩で、"セインツ・ゴー・マーチング"をいつもセットの終わりにプレイしました。ときどき1日に2セットすることもありました。かなり自分の耳を使い、古い曲を何曲も学ばなければなりませんでした。
 はじめたときは、どの曲も知らなかったので難しかったですが、いったん習得するとプロのプレイヤーたちから他に良い支払いのギグを紹介してもらえるようになりました。そしてそこでプレイするように呼ばれるようになりました。ニューオリンズは小さな町ですが、大きな音楽シーンがあります。演奏が良かったり、良くなかったりすると、すぐに噂は広まります。もしあなたが良い演奏者ならたくさん仕事がきますよ。

ニューオリンズ時代の良い思い出を教えてください。

パーネル:たくさんあり過ぎます。多くのバンドや素晴らしいミュージシャンとのギグ、マルディ・グラス、フェスティヴァル、パーティ、クラブ、レストラン......どこからスタートしたら良いかな。
 10代の頃はよく車でドライヴをしていました。ミシシッピ河川堤防や湖に行ったり、カフェや映画やパーティに行ったり......その頃は、実際のところ私は車に住んでいました。夜に何度か空港にいったとき、元滑走路があった場所をバックで運転し、その滑走路の最後まで行って、そこに寝転んで、飛行機が降りて来るのを見上げていたりしました。いま考えるとおかしいですよね。大きなジェット機が私たちの数メーター先にあったのですから。

[[SplitPage]]

マシューは、私のことをニューオリンズのピアニストから聞いて、レッスンを受けれないかと電話をかけてきたんです。私は彼とエレクトロニック・ミュージックの作曲とサンプリングのレッスンを交換すること承諾しました。彼に出会えて、新しい音楽のアイディアと音が見つけることができてとても嬉しかったし、マシューは私の生活を音楽的にも政治的にもいろんな方向で変えてくれました。

すでにジャズ・ピアニストとして著名なアーティストのバックを務めていたあなたが90年代末にロンドンに渡った理由を教えてください。

パーネル:長い話なのですが、手短に話しますね。私はロンドンの人と結婚したので、そこに引っ越す機会がありました。ニューオリンズは素晴らしい町ですが、小さな町です。私は何年ものあいだ、たくさんのミュージシャンと仕事をしてきて、新しい音楽体験や新しい生活など、もっといろんな物を探していました。
 ヨーロッパにはツアーで何度か行ったことがあって、私はとても好きでした。もし縁があったら日本やオーストラリアにも簡単に引っ越していたことでしょう。私は自分が音楽を演奏できるのならどこでもいいんです。あるとき私はニューオリンズはもうどこにも進まないんだと悟りました。そこは帰ってくるといつも同じなのです。もっとも最近では、天気やハリケーン、汚職政治家と軍などの影響で、仮にあのときロンドンに行ってなかったとしても私がニューオリンズにいたかどうか疑わしいですけどね。

マシュー・ハーバートとの出会いはどんなでしたか?

パーネル:彼は私の友だちが働いていたスタジオで音のカットをしていました。当時のマシューは、エンジニアのひとりにジャズ・ピアノを習いたいと言っていていました。そして私のことをニューオリンズのピアニストから聞いて、レッスンを受けれないかと電話をかけてきたんです(笑)。私は彼とエレクトロニック・ミュージックの作曲とサンプリングのレッスンを交換すること承諾しました。彼に出会えて、新しい音楽のアイディアと音が見つけることができてとても嬉しかったし、マシューは私の生活を音楽的にも政治的にも、いろんな方向で変えてくれました。
 1996年に、私はすでにいろんなことに気付いていました。たとえばTVを観ない、ファストフードは食べない、コカ・コーラは飲まない。他に方法が無い限りクレジットカードも使いませんでした。余裕があれば、できる限りオーガニック・フードを買うようにして、つねに食事をゼロから料理していました。
 そしてマシューに会って、私たちがいま生きているこのシステムというものは、たんに社会や政治をメチャクチャにするだけだとさらに思い知りました。私はいまでもたくさんのショッキングや信じられないことを発見しています。人びとは何が起こっているのか知るには生活が忙しすぎます。マシューは、私たちがミュージシャンであるからこその使える機会の大切さを教えてくれました。音楽家は旅をして、人に会って、巨大な企業犯罪、奴隷制度、汚染、世界中の不正や腐敗についての注意を喚起することができるのです。

あなたのような正統的なジャズ・アーティストが、ハーバートのようなサンプリング・ミュージックに惹かれることは稀だと思うのですが、あなたはハーバートのどんなところが気に入りましたか?

パーネル:マシューの音楽は新鮮で、神秘的、危険で、ときどき度を超えていました。新しい境界線を探し、他の何よりも違う音で、それが私にとって彼の好きなところでした。さらに彼は、音楽によって政治問題に取り組もうとし、怒りという感情の重要性と壊れたシステムに服従しないことを気づかせようとしました。

教育を受けた多くのジャズ・プレイヤーは、昔ながらのモダン・ジャズの痕跡をなぞりたがるものですが、あなたはどうしてエレクトロニック・ミュージックのほうに積極的になれたのでしょうか?

パーネル:子供のときのいちばんの友だちのお兄さんがすごい数のレコードコレクションをもっていたのです。彼はすべてを買って聴いていて、変なモノでも良いモノでも、すべての音楽を私に教えてくれました。絶頂期のフランク・ザッパ、ブライアン・イーノ、プロコル・ハルム、ジョン・ケージ、ブラック・サバス、ジミ・ヘンドリックス......その他、名前はすべて覚えていませんが、60年代後期から70年代初期の不明瞭な音楽をたくさん聴かせてくれました。また私はチック・コリアやハービー・ハンコック、ジョー・ザウィヌルにはまっていたので、エクスペリメンタルやエレクトリック・ミュージックは、まったく知らないというわけではありませんでした。ストレンジ・ミュージックも、音楽への違うアプローチも好きなのです。

〈パーロン〉や〈アクシデンタル〉からのソロ作品は、あなたにとってどんな意味がありましたか?

パーネル:家具職人が見たら木工学校の学生が作ったイスに見えるでしょうかね(笑)。端のまわりが少し荒く、少し不安定、カットは完璧で無いですね。音楽は学習過程で、私がいままでのレコーディングはほとんど音は良いのですが、私はさらに成長して、時間が経っても良いミュージシャンでありたいと思っています。なので過去のレコーディングに対してはどうしても批判的な傾向があります。

あなたはクラブ・ミュージックを楽しんでいましいたよね?

パーネル:私はすべての音楽が好きですが、どんな音楽スタイルのなかにも良いものそして悪いものがあります。創造的なものがあり、物真似もあります。ハイエナジーで静かなものもあれば、空っぽでラウドなものあります。きれいな音楽が人を嫌な気持ちにさせることもあります。ラウドで怒ったような音楽が希望を感じさせることもあります。しかし、よい瞬間が起こる前には退屈な長い待ち時間がある人生のように、音楽はみんなに違うように語りかけます。

pp3を結成した経緯を教えてください。

パーネル:私たちは7年前のリリアン・ブッティのデンマーク・ツアーで一緒に演奏をはじめました(いまでも1年ごとにやっています)。私たちは互いにプレイヤーとして、リズム・セクションとして、楽しく演奏することができました。すぐにいっしょにレコーディングして、そしてバンドになりました。『ブルー』はpp3にとってセカンド・アルバムなのですが、私たちはパート・タイム・バンドです。メンバーはそれぞれ他にもいろいろすることがありますからね。もちろん、もっともっとpp3をする時間が増えたら良いと思っています。私たちは良いコミュニケーションを持っているし、演奏中に魔法の瞬間がありますから。

このバンドのコンセプトは何でしょうか?

パーネル:集合的な即興をブレンドし、私たちが"瞬間"を感じるところに音楽を持っていくものです。私たちは演奏しているときに互いのアイディアを出し合って、音楽の行き先を発展させ、変えていきます。予測不能な演奏です。
 これが起こるとき、私たちはまるでリハーサルをしたかのように(実際はしていないのですが)、互いの音が最高にあっているのです。また、色とテクスチャーとして電子音を加えるのも好きです。トーベンとエスペンといっしょに仕事ができるのは光栄です。彼らは演奏者としてもかなりのハイ・レヴェルで、すべての音をいろんなスタイルで良くすることができます。

長いロンドン生活を経て、最近あなたがデンマークに移住した理由を教えてください。

パーネル:デンマークは人口550万人の小さい国です。ロンドンは1500万人います。社会主義的な裕福な国で、ほとんどの人が余裕のある生活を送っています。ゆえに犯罪はほとんどないのです。無料の教育システム、健康保険、高額の労働最低賃金などがあり、人びとはより教育され、アメリカやイギリスなどに比べて絶望感は少ないと感じています。
 ここに初めて来たとき、デンマークの人が窓のブラインドを開けて家を出ることに私はショックを受けました。家のなかが丸見えになるのですから、これをニューオリンズやロンドンでするとすぐに泥棒にやられます。これだけが理由では無いのですが......。私は美しく誠実で、正直で、非物質主義的で、地に足のついた素敵な女性に出会いました。彼女には5人の美しい子供と2匹のネコと1匹の犬がいるのですが、彼女は私を上品に招いてくれました。デンマークで、彼女と生活を共有することができました。私は幸運な男です。

[[SplitPage]]

音は、言葉では表せないところで、精神的に語りかけます。それは野生の動物を和らげるばかりか、水でさえ音楽の影響をうけ、凍って氷晶になって、写真を撮られるようになります。私たちは嬉しいときに歌うし、すべての希望を失ったときにも歌います。


Phil Parnell Trio(pp3)
Blue

Pヴァイン E王

Amazon


Phil Parnell
Ambient Jazz Electronic -Romance & Ruse-

Pヴァイン

Amazon

『ブルー』はとても美しいアルバムですね。このアルバムにおける重要なテーマについて教えてください。

パーネル:新しい道を選択や成長の過程に関する苦しみと喜び、再生成と変化に関する作品です。

あなたがこのアルバムのために書いたカラー・チャートは何を意味しているのでしょうか?

パーネル:それは一般的な、人生の変化のさまざまな様相を示しています。たくさんの色の陰は人生に関連しています。私は物に関して知識を得ることが好きなのです。もし私が自分のアルバムを「blue」=青と付けたら、「青」に関して知りたくなります。青に関する引用、 青の色合い、象徴するもの、本、ペインティング......青の色合いや、色合いの名前を示すことができるたら楽しいでしょう。

pp3のみんなはマシュー・ハーバート・ビッグ・バンドのセカンド・アルバム『There's Me And There's You』(2008)にも参加していますよね。

パーネル:はい、私たち3人がアルバムとそのツアーをいっしょにできたことはとても光栄で、私たち全員にとって夢みたいな経験でした。

『アンビエント・ジャズ・エレクトロニカ』には「Romance & Ruse」というサブタイトルがありますが、この言葉の意味するところを答えてもらえますか?

パーネル:ロマンス=愛に関する興奮と神秘的な感情。刺激的で愉快な情事。感傷的か理想化された、愛との取り引きの本や映画。そのような方法での愛との取引のフィクションのジャンル。日常生活から逃避、神秘的、興奮の感覚や質。野生の誇張、絵のような虚偽、実生活から離れて出来事とディールするフィクションの仕事。ロマンス諸語中の親切な、 騎士道のヒーローとディールする中世の物語。そのような作品の文学ジャンル。音楽の短い非公式の1片。ルース=誰かを偽る行為。起源は、古いフランス語からの後期の中期英語の「ruser」「罠を仕掛ける」、初期の「車をバックする」から。もしくはラテン語の「rursus」 「後方へ」に基づいたもの。

"アンビエント・ジャズ"というコンセプトをあなたはどのように考えていますか?

パーネル:私が何年ものあいだ貯めていたスケッチとアイディアのコレクションです。取りかかって最近まで終わらなかったモノもあれば、私の家にレコーディングに来た友だちの録音の使えなかったもの、コンピュータで作った新しい歌などがあります。最初は、この年の最初にロンドンのバックス・ミュージックの映画とテレビ使用のライブラリーCDとして集められた物でしたが、幸運なことに〈Pヴァイン〉が日本でCDをリリースしてくれました。

あなたはとても思慮深い音楽家ですが、音楽についていったいどんな哲学を持っているのか教えてもらえませんか?

パーネル:音を聴くことは原始時代のアトラクションがあります。炎を凝視したり、岩にあたる川のしぶきを見たり、光り輝く日没をみたり......。それは、言葉では表せないところで、精神的に語りかけます。それは野生の動物を和らげるばかりか、水でさえ音楽の影響をうけ、凍って氷晶になって、写真を撮られるようになります。私たちは嬉しいときに歌うし、すべての希望を失ったときにも歌います。音楽は私たちのまわりの空気分子が動く、見えるエネルギーです。我々の意識的/無意識の記憶の感情を引き起こし、電球からの光のように外に放射し、範囲内の問題すべてに触れることなのです。
 それから、これは私の自己中心的なことなのですが、自分が関わったコンサートやギグで人びとが感動したり、単純に楽しんでいるのを知ることで私はとても気分が良いのです。それは、物事への連続性の感覚と愛の相互交換を与えてくれるのです。
 また、音楽を演奏する他の人と演奏するというこの上ない大きな喜びを与えてくれます。ときどき私は特別な機会を与えられ、この喜びを広げなければという義務感にさえかられるのです。私はしなければと思います。私には選択さえないし、ここにとにかく私が愛する何かがあるのです。実際、誰が音楽ビジネスという不安定なキャリアを選ぶのかということは、私にとっては当惑するのですが、子供は彼らのよく意図された両親の何千倍もの狼狽によって誘惑されるのです。しかし、混乱とは「好きな仕事を見つけなさい。 人生で1日も働かない生活を」と言うものです。

あなたにとって最高のジャズ・アルバムは何ですか?

パーネル:これもまた難しい質問ですね。この答えは2年前に尋ねられたときと違っているし、2年後に尋ねられたらまた違っているでしょう。では、ベスト4でいいでしょうか。マイルス・ディヴィス『カインド・オブ・ブルー』、エラ・アンド・ルイ・ウィズ・オスカー・ピーターソン・トリオ『エラ・アンド・ルイ』、エロル・ガーナー『コンサート・バイ・ザ・シー』、アート・タトム『アート・オブ・ザ・ピアノ』。

あなたの演奏が日本でも聴ける日を楽しみにしています。最後に日本のリスナーにメッセージをお願いします。

パーネル:私もとても楽しみにしています。また日本で演奏したいですし、日本を見て美味しいものを食べて、大好きな熱燗を飲みたいです。津波と福島の原子力発電所のメルトダウンのあとのすべての日本の人に向けて、前向きな姿勢を送りたいと思います。そして私がみなさんに言いたいのはこういうことです。マスメディアが報道しない福島に関する情報を探しましょう。公的な話しを懐疑的に思いましょう。そして私たちの情報を共有しましょう!

interview with Girls - ele-king


Girls
Father, Son, Holy Ghost

True Panther Sounds/よしもとアール・アンド・シー E王

Amazon

 『アルバム』はふざけていた。ヴィンテージ・ポップスの意匠を借りて、女の子といっしょに泣いたり笑ったりしていた。いわばそれは、サンシャイン・ポップスのパロディだった。レトロ折衷主義の現代版だ。が、ローファイ版ビーチ・ボーイズはその1作で終わった。昨年の「ブロークン・ドリームズ・クラブ」はもう違っていた。クリストファー・オウエンスはマジだった。彼は、彼女のひと言ひと言をあまりにも敏感に感じ取ってしまう青年の声で歌った。「君があの音楽を聴いて涙してたときのことなど、彼にはわかりっこない/君があの映画で涙してたときのことなど、彼にはわかりっこない/君が最初から彼に抱いてた想いなど、彼にはわかりっこないだろう」――どこまでも潔癖で、胸いっぱいの声だ。
 斜に構えた『アルバム』以上に、「ブロークン・ドリームズ・クラブ」は真剣に恋するに値するミニ・アルバムだった。ポップスの黄金時代の意匠を借りてはいるが、しかしそれは"レトロ折衷主義"の妙味に満足するようなものではなかった。そしてそれは、クリストファー・オウエンスの魂から生まれるものだった。この度リリースされる『ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト』は、「ブロークン・ドリーム・クラブ」のあとに続く......ラヴ・ソングこそが音楽(ポップス)においてもっとも忘れてはならない主題であるといわんばかりの、ガールズにとっての待望のセカンド・アルバムである。

ロックンロールの可能性なんてぜんぜん感じていない。マドンナの"アメリカン・パイ"、知ってるよね? あの曲の歌詞に、「Do you believe in Rock'n' Roll」って部分があるんだけど、僕はいつもそこで「ノー」って答えてる。

「ブロークン・ドリーム・クラブ」には"サブスタンス"という曲がありますよね。そのなかであなたは「It doesn't have to be this way/I know something/To take the corners off/And help you rock and roll/Right down the road(こんなんでなくたっていいはずさ/そういうモノがあるってことは知ってるよ/尖った角が取れて、君をロックンロールさせてくれるんだ/この道のすぐ先でね)」と歌っています。何をいまさらと思うかもしれないけど、あなたにはロックンロールというスタイルに特別な気持ちがありますか?

クリストファー:ノー。僕はロックンロールじゃないよ。僕が思うロックンローラーたちとは違う。僕のスタイルは彼らのものとは全然違うんだ。この曲に出て来るロックンロールは......この曲は、ロックンロールのショーをやるためにサブスタンス(薬)を使ってる自分についての歌なんだ。だから、ロックンロールがテーマってわけじゃない。それよりも、僕はカントリーやジャズのほうが自分の好きな音楽って感じがするよ。そういう音楽は大好きさ。あとは日本の音楽。準備はいい?(さくらさくらを歌い出す)ハハハハ。この曲大好きなんだ。ロックより断然好き。っていうか、そっちのほうが自分らしいんだ。ミュージカルのオクラホマのほうが、よっぽど僕っぽいよ。

この取材の主旨のひとつに、「21世紀のロックンロール」というテーマを与えてみようかと思います。インターネット時代の、人が自分の好みを自由に選択できる状況のなかでロックンロールを選ぶというのは、50年代や1976年にそれをやるのとはまた意味が違ってくるんじゃないかと思うんですよね。いかが思いますか?

クリストファー:さっきの質問の答えの通り、僕はロックンロールを選んでるわけじゃないからね。だから、この質問はわからないよ。

でも歌を書くというのがあなたの音楽の前提にあると思いますが、この音楽のスタイルのなかにどのような可能性を感じているんですか?

クリストファー:ロックンロールの可能性なんてぜんぜん感じていない。マドンナの"アメリカン・パイ"、知ってるよね? あの曲の歌詞に、「Do you believe in Rock'n' Roll」って部分があるんだけど、僕はいつもそこで「ノー」って答えてる(笑)。僕が信じてるのはソウルだからね。

わかりました(笑)。さて、それではガールズの作品について訊きますね。昨年発表した、あなたの「ブロークン・ドリームズ・クラブ」がとても感情にひっかかりました。あなたは最初のアルバムでは、カリフォルニア・ポップスというか、女の子についてユーモラスに、そして恋について感傷的に歌いました。しかし、「ブロークン・ドリームズ・クラブ」にはデビュー・アルバムにはない悲しみ、喪失感、失意のようなものを感じます。そして新作『ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト』は明らかに「ブロークン・ドリームズ・クラブ」からの続きがあるように思います。あのミニ・アルバムはあなたにとってどんな意味があったのでしょうか? 何があなたにあの作品を作らせたのでしょうか?

クリストファー:僕のなかで、作品は全部繋がっているんだ。僕の曲の書き方は、とくに各アルバムとかEPのためって感じじゃないからね。EPのレコーディングで初めてスタジオを使ったんだけど、あのEPで、僕たちはいろいろ実験できたんだ。スタジオもそうだし、他のミュージシャンやエンジニアを使ったり、プロがまわりにいた。あのとき、いろいろ試してみたおかげで、今回のアルバム制作をそういうやり方(EPのやり方)で進めていきたいのかがわかったんだ。今回のアルバムも『アルバム』みたいに部屋じゃなくてスタジオでレコーディングしたいと思ったし。そう、結果的にアルバムの準備ができたんだと思う。いろいろと見極めることができた。そのためにEPを作ったわけではないけど、結果的にそうなったんだ。

"ジ・オー・ソー・プロテクティヴ・ワン"の歌詞も心を打たれましたが、タイトル曲の"ブロークン・ドリームズ・クラブ"にはとくに強いものを感じました。たとえば「So many people live and die/And never even question why/All of their dreams are gone/How do they carry on?(生まれては死んでいく、あまりに大勢の人々/「なぜ?」という問いさえ投げかけることもないままに/消し飛んでいったあらゆる夢 /うすればこれ以上頑張れると?」みたいな言葉はどこはから出てきたんですか?

クリストファー:歌詞が出てくるのは、すべて僕のフィーリング。若いときにはやりたいことがたくさんあるのに、大人になると人はその夢を諦めてしまう。なんでそんなことができるんだ? その心理が理解できないって思う気持ちさ。僕にとっては、夢を持ち続けることが大切だからね。でも、ほとんどの人たちが諦めるだろ? この曲は、僕のそんな気持ちについて歌ったものなんだ。

"ブロークン・ドリームズ・クラブ"という言葉、何のメタファーなんでしょうか? 

クリストファー:ブロークン・ドリームズ・クラブの意味は、僕のまわりの友だちたちのこと。あと、僕自身もちょっと入ってるかな。人からは「バンドが成功しててスゴイね」とか、「人気者になったね」とか言われるけど、僕だって、それと同時に壊れてしまった夢があるから。他の友だちもそう。何かに満足していない、何か叶えたいものがあった人たちのグループって意味なんだ。「本当はもっと......」を求める人たちのグループさ。

[[SplitPage]]

ユーモアが少ないってのは同感だよ。今回はもっとシリアスだからね。前回はユーモアをマスクとして使ってたんだ。フェイク・ヴォイスをジョークで使ったりとかね。でも今回はオープンで、もっとシリアスで正直なんだ。


Girls
Father, Son, Holy Ghost

True Panther Sounds/よしもとアール・アンド・シー E王

Amazon

さんざん取材で訊かれたと思うので、申し訳ないないのですが、いまいちど、当時の記憶をたどってもらえないでしょうか? "Children of God"()はヒッピーが作ったディストピアとも言えるようなものですよね? そうしたあなたの幼少期の経験に対するあなたの思いに、この数年で何か変化はありましたか? あったら教えてください。

クリストファー:子供の頃に対する思いは毎日かわる。説明するには複雑だけど......。僕は若いとき、良いことを含め何に対しても感謝できなかった。怒りでいっぱいだったし、自由になりたいとばかり考えていたからね。反抗的だったんだ。でもいまは、人生でいろいろと経験してきて、いろんな角度から物事をみたり、先を見るようになった。というか、見れるようになった。だから、何を自分が失ったかを振り返ることもあれば、何が自分を幸せにしているかを見つめることもある。自分は特別な経験をしてきたなとも思うし、そのおかげでいまの自分があること、そして同時にそのせいで特別なものを失ってきたこともわかってる。その繰り返しなんだ。

そのカルト教団を作ったヒッピーが愛していた音楽がロック・ミュージックだったという事実、そしていまあなた自身がロック・ミュージックをやっていることを我々はどのように解釈したらいいのでしょう?

クリストファー:さっきも言ったように、僕はロックンロールをやってるとは思わない。僕がやってるのはポップ。ロックンロールはヒッピーだし、自分はそのなかにいたけど、僕が好きなのはポップなんだ。僕たちの曲のなかで、ロックンロール・ソングはすごく少ないはずだよ。たぶん、ロックンロールの質問をしてくる人たちは、僕とロックンロールの解釈が違うんだろうね。アメリカでは、ロックンロールっていったら僕の姿勢とは違うものを意味する。君の意見が間違ってるとは思わないけど、もっと一般的にロックってものを考えたら、それがちょっと違うってことに気づくはずだよ。ロックンロールをもっと世界的に考えてみて。ロックは、自分にとっては全然違うことだし、僕はもっとジェントルマンだよ。

では、あなたにとってのロックンロールとはどういう意味なのでしょう?

クリストファー:自分勝手で、人に失礼な態度をとることを気にしない。ある意味、アグレッション(強引さ)を通した自由って感じだね。

自分がそうじゃないだけで、キライではない?

クリストファー:うーん......オールド・ロックンロールは好きだよ。そうだね、好きなロックンロールはたくさんある。ただ自分がそうじゃないだけだね。

そして『ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト』というアルバム・タイトルは何を意味しているのですか?

クリストファー:このタイトルは、聖書からの引用なんだけど、意味はちょっと複雑なんだ。このフレーズは、聖書の引用っていうのもあるけど、アメリカの人びとにとっては誰でも知ってる御馴染みの言葉なんだよ。イエスと精霊と神は三位一体なんだ。だから使うことにした。みんながすでに聞いたことのあるフレーズだからね。それがこれをタイトルにした理由のひとつ。もうひとつは、このアルバムは自分にとって......というか、このアルバムだけじゃなくてすべてがそうだけど、どんな作品でも、Origin(原点)とIdentity(アイデンティティ)、そしてSpirit(魂)があると思うんだ。だから、僕にとってFather、Son、Holy Ghostの3つは、原点、アイデンティティ、魂を意味してるんだよ。うまく説明できないけど、このタイトルの意味はそれなんだ。

アルバムのオープニング・トラック"ハニー・バニー"は、エネルギッシュで爽快な曲であり、直球なラヴ・ソングですが、しかしアルバムには"ダイ"というヘヴィーな曲もあるし、そして"マイ・マー"のような深いエモーションを持った曲もあります。何故いま、"マイ・マー"のような曲を歌ったのでしょう? 

クリストファー:この曲で、僕は自分の気持ちを認めてるんだ。いま、僕が母親を恋しがってることをね。歌詞もすごくシンプル。母親ともっと近くなれたらいいのにっていう願いがその内容なんだ。僕と母さんは親しいけど、複雑なんだよね。同じ街に住んでないし、僕はすごく忙しいし。恋しいってことを彼女に言いたいんだ。自分の人生に、母さんが必要だってね。

前よりもっと恋しいですか?

クリストファー:そうだね。最初に家をでたときは、自立することが目的だったし、家を出たからこそできることがたくさんあった。でもいまは、そういうのを超えたから、彼女の存在がすごく恋しいんだ。

"ヴォミット"もまた、とてもハートブレイキングな曲です。これはどんな思いで作ったのでしょうか? とくに後半のゴスペルのような展開がすごいのですが。

クリストファー:これは随分前にかいた曲なんだ。この曲で表現してるのは......人について。他人からの愛が必要すぎる人。彼は毎日毎日、愛を探して探して、探しまくってる。自分にとって良くないしがみつきがある人の歌なんだ。たとえば、誰かがアル中のグループのなかにいたら、最初に必要なのは、自分がアル中であること、問題を抱えてることを認めること。この曲は、自分にとってその"認めること"なんだ。オープンに、自分は問題があると曲のなかでみとめてるんだ。

あなたの音楽からはファーストにあったようなユーモアはなくなってしまったのでしょうか?

クリストファー:うーん......答えるのは難しいね。僕は、アルバム単位で曲は書かないから。だからいつもアルバム自体にテーマがないんだ。それぞれの曲は独立してるんだよ。共通してるのは、すべてのアルバムの曲が自分たちのお気に入りでできてるってこと。ユーモアが少ないってのは同感だよ。今回はもっとシリアスだからね。前回はユーモアをマスクとして使ってたんだ。フェイク・ヴォイスをジョークで使ったりとかね。ファニー・ボーイズをふるまってた。でも今回はオープンで、もっとシリアスで正直なんだ。

なぜそれ(ユーモア)をやめたんですか?

クリストファー:もっと成長したし、前より気持ちが楽なんだ。リラックスしてるから、マスクを被って何かを隠す必要はもうない。ときどき遊びでやったりはするけどね。前はシリアスになりすぎないためにユーモアを敢えていれたりしてたけどいまではもうやらないんだ。


(注)"Children of God(神の子)"とは"Family International"としても知られる欧米では有名なカルト教団。1968年に設立されたそれは、60年代のキリスト革命(反体制的なヒッピーイズムのなかに見たキリスト教的な要素とキリスト教のなかに見たヒッピー的な要素によってうながされている)というなんとも実に歴史的に皮肉なムーヴメントのなかから生まれている。科学療法を信用しない教団は、乳児だった頃にオウェンスの兄を死なせている。父親はどこかへ消えてしまい、母親は売春も強制させれている。世界で最初の反カルト団体の組織化の契機にもなっている。

[[SplitPage]]

自分がハッピーなときに書くとこういう曲ができる。道でハッピーな人をみて、その人が自分に微笑んで、「ハロー」と声をかけてきたら、自分もちょっとハッピーになるよね? そんな感じ。ハッピー・ソングを書くときは自分がハッピーだから、人にもそれが伝わってハッピーに聴こえるんだ。


Girls
Father, Son, Holy Ghost

True Panther Sounds/よしもとアール・アンド・シー E王

Amazon

では、"ジャスト・ア・ソング"もとても印象的な曲です。イントロのギターのアルペジオがとても綺麗な曲ですが、歌詞はやはりある種の喪失感を歌っています。「it just feels like it's gone/like all of it's gone, gone away/it seems like nobodies happy now(消え去ってしまったような感覚/すべてが消えて、なくなってしまったかのような/もう誰もハッピーじゃなさそうで)」......何についての歌でしょうか?

クリストファー:前までは、サンフランシスコに住む同じたくさんの仲間たちと毎日、毎晩あそんでたんだ。ハッピーだったし、互いに愛し合ってた。でも2年後はそれが変わってしまったんだ。この曲は、その2年後、たくさんのツアーを終えたあとに書いた曲。ツアーのあいだにたくさんの友だちを失ったんだ。まったくといっていいほど家にいなかったからね。この曲はそれについて。喪失感と仲間についてだよ。彼らとは、本当に毎日つるんでたんだ。すごく近かったのに。いまでも友だちではあるけど、みんなばらばらなんだ。ニューヨークとかロスとかに引っ越してしまったりね。でも、人生にはそういうことがつきもの。これがリアリティなんだ。

クローザー・トラックの"ジェイミー・マリー"もギターによる弾き語り調の曲ですが、どうして今回のアルバムはこうした内省的で、バラード調の曲が多くなったのでしょうか?

クリストファー:昔書いた曲がたくさんあるからさ。これを書いたのもだいぶ前。4年前くらい。いまそれをレコーディングしても、作品自体は古いから、自分を振り返ってる感じがするんだと思うよ。でもこの曲は好きだ。"ヴォミット"もそう。書いたのは5年前なのに歌ってるのはいまだから、いまの自分が過去をふりかえって、自分を見つめてるかのように聴こえるんだ。歌詞がすべて自分のフィーリングからくるっていうのもあるしね。

"フォーギヴネス "という美しいバラードがあります。これもまた、とても胸が打たれる曲です。この曲の主題についても教えてもらえますか?

クリストファー:この曲の主題は明確。タイトルのまま、"許し"について。それだけだよ。もし自分が悪いことをして、「ゴメン」と君に言うとする。それもひとつの解決だけど、それだけではおわりじゃない。君が、「許すよ」と言って初めて解決するんだ。内容はそれについて。本当にそれだけなんだ。シスターとブラザーは友だちのことだよ。自分、友だち、両方の"許し"についてがテーマなんだ。

"マジック"は今回のアルバムで、"セイング・アイ・ラヴ・ユー "と並んで、とても親しみやすいラヴ・ソングですね。あなたはこうしたキャッチーなラヴ・ソングに特別な思いがありますよね。それにいついて話してもらえますか?

クリストファー:自分がハッピーなときに書くとこういう曲ができる。道でハッピーな人をみて、その人が自分に微笑んで、「ハロー」と声をかけてきたら、自分もちょっとハッピーになるよね? そんな感じ。ハッピー・ソングを書くときは自分がハッピーだから、人にもそれが伝わってハッピーに聴こえるんだ。でも、僕の場合、悲しい曲もキャッチーだよね(笑)。キャッチーに関しては両方ともそう。でも、ハッピー・ソングの魅力は、なかにハピネスがつまってて、すごくポジティヴなこと。自分を含み、人って悲しい気持ちのときが多いから、こういうハピネスは人の心をもっとハッピーにするんだ。キャッチーなラヴ・ソングに対しては、スペシャルな気持ちはないよ。悲しいのも好きだし、キャッチーなのは全部好き。キャッチーにしようと意識するわけじゃないんだけど、自然とキャッチーに仕上がることが多いんだ。

"ラヴ・ライク・ア・リヴァー"も良い曲ですが、あれはソウル・ミュージックをやりたかったという感じでしょうか?

クリストファー:そうだよ。ソウル・ミュージックからはたくさん影響を受けてる。僕たちは何でもトライするんだ。シューゲイズもトライしたことあるし、ビーチ・ボーイズっぽいロックやジャズなんかにも挑戦したことがある。好きな物はすべてやってみるんだ。やってみるのは自由だからね。決まりはなくて、ただやりたいことをするんだ。この曲は初めて書いたR&Bソングなんだよ。このアルバムには3つの"初めて"があるんだ。ひとつは"ダイ"のギターリフ。ふたつめは"ラヴ・ライク・ア・リヴァー"のソウル。3つめは"ジャスト・ア・ソング"のクラシック・ギター。この3つは新たに挑戦してみたことなんだ。

さて、そろそろ最後のほうの質問です。音楽の社会的な機能の仕方について訊きたいのですが、「21世紀のロックンロール」はどんな役割を果たしていくんだと思いますか?

クリストファー:役割は変わらないと思う。ロックンロールには、ファンのためと、演奏する人たちのためのふたつの役割があると思うんだ。もしインターネットで見つけるのが簡単になったとしても、プレイヤーたちのなかでのマジックは存在し続けるだろうし、ファンにとっても、ラジオでロックンロールに出会おうが、インターネットで見つけようが、得る喜びは同じだと思うよ。これから先も同じさ。好きな音楽から得る喜びは変わらない。演奏する側と見る側、それぞれに違う喜びが存在し続けると思うよ。

大石幸司 (リトルテンポ) - ele-king

■ライブ INFO
LITTLE TEMPO presents 
第四回 ワイワイ祭りスペシャル! 『太陽の花嫁』 披露宴

出演者:リトルテンポ
GUEST:大野由美子(Buffalo Daughter)、icchie(exデタミネーションズ)、西内徹(川上つよしと彼のムードメイカーズ)
DJ:工藤Big'H'晴康
9月16日(金) 会場:恵比寿 LIQUIDROOM
開場:19:00 / 開演:20:00
前売券¥3,300(ドリンク別) / 当日券¥3,500(ドリンク別)
Info:HOTSTUFF PROMOTION https://www.red-hot.ne.jp/
https://www.littletempo.com/
https://twitter.com/#!/Little_Tempo

Strong Reggae Drumming Top 7 ※()内はドラマー名


1
Augustus Pablo - King Tubby meets Rockers Uptown 〜 ( Carlton Barret ) 
はまったきっかけの1曲。オープン・リムショットのフィル連打に飛ばされる。

2
2. Revolutionaries - Roots Man Dub 〜 ( Sly Dunbar ) 
スライの大得意な数学的ミリタントビート。

3
Aswad - African Children(Live) 〜 ( Drummie Zeb ) 
録音されたトラックの実験であるDUBをステージで再現する、という実験。

4
The Slickers - Johnny Too Bad 〜 ( Horsemouth )
この79年のリメイク版は4つ打ちになり、でかい農機具でザクザク突き進むがごとし。

5
David Isaacs - I'm Gonna Get You 〜 ( Sly Dunbar ) 
麗しいラバーズでも好きに暴れて良いという見本。

6
Coco Tea - I Lost My Sonia 〜 ( Style Scott ) 
最強のハードヒッター、スタイル・スコット。タイトとはこういうのです。

7
Techniques All Stars - Stalag 20 〜 ( Santa or Clevie )
シンセドラムなのに、ナイヤビンギのように聴こえてくる。オリジナルの「スタラグ17」にオーバーダブしたもの。

9/17 (土)DBS presents BIG BASS SESSIONS @代官山UNIT

 9/17 (土)DBS presents "BIG BASS SESSIONS"@代官山UNITは、3.11東日本大震災の一週後に予定されていた来日を断念せざるおえなかったDJ ZINCが今回イチ押しのSCRIPT MCを引き連れ、リベンジに臨む。そして迎え撃つは日本が誇るターンテーブルマエストロ、DJ KENTARO!!!  これは絶対聞き逃せない!

 筆者が主宰しているDBS(DRUM & BASS SESSIONS)は'96年11月に新宿リキッドルームでドラム&ベースの魅力をダイレクト感じてほしいという思いで開催し、現在は代官山UNITを本拠に今年で15周年を迎える。'07年のMALA初来日を皮切りに当時としては異色とも思われたドラム&ベースとダブステップの競演をはじめ、グライム、UKファンキーなどベースミュージックが体感できる場となっている。そして今年は15周年に向けたカウントダウンとして、DBSにゆかりのあるアーティストを中心に毎月の計画を進めていたものの東日本大震災、そして原発事故の影響で開催を停止せざるえなかった。が、ようやく、9月から再スタート。DBSの歴史のなかでもとりわけ深い関わりを持つ、DJ ZINCの登場である。そんなDBSとDJ ZINCとの関わりの記憶を辿り、彼の経歴を振り返ってみる。

 筆者がZINCを知ったのは'95年、DJ HYPEのGanja Recordsからリリースされた「Super Sharp Shooter」だった。

Dj Zinc - Super Sharp Shooter (Original)


 ファンクやヒップホップのサンプルが織りなすこの曲はUKで沸騰爆発したジャングル・レイヴのアンセムとなり、無名のZINCをいち躍ドラム&ベース・シーンの最前線に押し上げた。当時20代前半のZINCに初めてロンドンで会って話を聞いたが「'80年代後半に海賊放送を聞いてレイヴに行き出し、DJをはじめるきっかけになった」、曲作りについては「他のアーティストとは違うオリジナリティが必要で、自分の以前の曲ともまた違う新しいアプローチでクリエイトする事が重要だと思う」と真摯に語ってくれたのが印象に残っている。まもなくZINCはHYPE、PASCALらとレーベル〈True Playaz〉を設立し、大ヒットを連発、快進撃を続け、'97年6月のDBSでHYPEとともに来日を果たして以来、DBS恒例となった"True Playaz Night"でしばし来日し、バウンシーな独自のサウンドで日本での人気を拡大しておこなった。

 その間、ZINCに変化が起こったのは'99年に〈True Playaz〉からプロモ発表された"138 Trek"。

Dj Zinc- 138 Trek


 ドラム&ベースのベースラインをまさに138 bpmというUKガラージのテンポで表現したこの実験作は、ブレイクスと2ステップ/UKガラージの両シーンから圧倒的な支持を受け、ブレイクステップ/ブレイクビート・ガラージという新ジャンルを確立し、翌2000年に立ち上げた自己のレーベル〈Bingo Beats〉へと発展する。それは、対等な関係とは言え、キャリアの違いゆえ〈True Playaz〉のなかでHYPE、PASCALに次ぐ"第三の男"として世間一般に認識されたZINCにとって大きな転機であり、また彼の音楽的実験のために必然だったと言えよう。

 〈Bingo Beats〉においてZINCはJAMMIN名義でUKガラージ・シーンに切り込み、ZED BIAS、DARQWANことORIS JAY、WOOKIEといった重鎮と関わり、彼のレーベルはドラム&ベース、ブレイクビート、UKガラージ、ブレイクス、ダブステップと、UKアンダーグラウンド・サウンドの先端を網羅する。そこにはグライム〜ダブステップを先導した海賊放送Rinse FMとその系列で'01年にはじまったパーティ「FWD>>」、レーベルの〈Tempa/Soulja〉との密な交流が生まれた点が大きい。そしてDBSでは'03年にZINCとZED BIASをフィーチャーして最初の"Bingo Beats Night"を開催して以来、レギュラーとなり、盟友DYNAMITE MCとのコンビで日本を沸かせ続けた。
 '03年にはドラム&ベースの範疇に留まらないZINCの才能をアピールしたアルバム『FASTER』がメジャーの〈Polydor〉から発表される。ここには90 bpmのダウンテンポから180 bpmの高速ドラム&ベースまで自在に遊泳し、フューチャー・ジャズ、2ステップ〜ダブステップにも大きな影響を与えた。

Dj Zinc - People 4


 その後、〈Bingo Beats〉はディーヴァ、JENNA Gをスターダムにのし上げ、CHASE & STATUS、SIGMAといったドラム&ベースの精鋭を擁して発展を続け、ZINCのDJ活動もワールドワイドに拍車をかけた。そんなZINCに次なる転機が訪れたのは'07年、そのフォーマットの呪縛か、ドラム&ベースに独創性を見出せなくなった彼は、ドラム&ベースに背を向け、DBSを除くいっさいのDJブッキングを取り下げ、幼い息子との濃密な時間を過ごし、自身のキャリアをいかに前進させうるか、試行錯誤したと言う。そのあいだZINCはDBSにダブステップを繋ぎ、SKREAMを伴って'07年に来日した他、BENGAやN-TYPEとの仲介も務めてくれた。またいまやベース・ミュージック界の歌姫となるKATY Bを'08年に見出している。

DJ Zinc ft. Katy B - Take Me With You


 '09年、ZINCが出した回答は"Crack House"。ZINCならではベースライン・サウンドを主体とし、エレクトロ、ダブステップ、ディープ・ハウス、フィジェット・ハウス、ファンキー・ハウス、ブレイクス、ジャングル等をミックスした最新鋭のエレクトロ・ダンスミュージックの誕生である。同年に〈Bingo Beats〉のサブレーベルとなる〈Bingo Bass〉から「Crack House EP」を発表、そして昨'10年にはMS.DYNAMITEのヴォーカルをフィーチャーしたシングル「Wile Out」をUK TOP40にチャートイン、次なるEP「Crack House Vol.2」のリリースでZINCの新機軸"クラック・ハウス"はUKシーンの最前線に躍り出る。その後もPAUL WELLERの"Wake Up The Nation"のリミックスを手掛けた他、KATY Bのデビューアルバム『ON A MISSION』のプロダクションに関わるなど、新領域を驀進している。また最近はUKで'95年のジャングル・セットを披露するなど、DJを楽しんでいるようだ。

DJ Zinc ft. MS Dynamite - Wile Out


 来日が間近に迫ったZINCに近況を聞いた。

現在"ベース・ミュージック"という括りでダブステップ、ファンキー、クラックハウスなどのUKサウンドが脚光を浴びています。"ベース・ミュージック"と言うのは曖昧にも思えますが、あなたはこの括りをどう思いますか。

DJジンク:名前のとおり、同じ起源を持っているすべての異なったジャンル似ついて説明する早道だと思うよ。

その"ベース・ミュージック"の発展に大きく貢献したのは今年17周年を迎えるRinse FMだと思います。あなたはRinse FMと深く関わっていますが、どう思いますか? また、Rinseがパイレーツでやっていた時代と合法化されたいまとでは違いがありますか(※94年に海賊放送としてはじまったRinseは'10年に認可された)?

DJジンク:そのとおり。Rinse FMは新しい音とともにつねに動いて、アンダーグラウンド・ミュージックを強くサポートしてきた。僕はRinseの運営者達と親密でRinseのDJでもあるよ。ライセンスを得る前と後で音の違いは全くないけど、認知度が広がり、とても大きなステーションになったね。

09年の「Crack House EP」、10年の「Vol.2」であなたがクリエイトしたクラック・ハウスは浸透したと思います。その後のリリースはありませんが、今後どのようにクラック・ハウスを推進していこうと思っていますか? また、最近の制作活動を教えてください。

DJジンク:いまもクラック・ハウスのトラックに取り組んでいて、〈Rinse Recordings〉のためのアルバムを作っているよ。ヴォーカルや生楽器も入れていて、エキサイティングだよ。

ドラム&ベースのジンクを期待するファンと現在のあなたの音楽性によるギャップがあったかと思いますが葛藤はなかったですか?

DJジンク:さほどではないよ。僕が聞いた多くのコメントは、「いつドラム&ベースを止めたんだ、怒るよ」ってものだったけど、いまは「新しいハウス・サウンドが好きだよ。勇敢に立ち向かってくれてありがとう」というのが多い。僕はドラム&ベースでとても忙しかったからスタイルを変えるのは難しかったんだ。

現在あなたが注目しているアーティストを教えてください。

DJジンク:REDLIGHT、BOY 8 BIT、JACK BEATS、WILL BAILEYだね。

今回一緒に来日するSCRIPT MCとはどうやって知り合ったの?

DJジンク:僕が年に1、2回プレイするNewquayのクラブでレジデントだったので知り合ったんだ。彼は良かったし、自分のセットにMCが必要だと思った時、真っ先に彼を選んだんだ。

今回のロンドンの暴動は日本でも大きな話題となりました。この件について個人的にはどう思いますか? またダブステップの本場のクロイドンは暴動のひとつのポイントになりましたが、音楽がUK社会に与える影響は無関係なのでしょうか。

DJジンク:そのとき僕は英国を離れてたので実際にこの目で見ていないんだ。クロイドンのように、貧困地区はしばし非常に良い音楽を作ると思う。人びとは多くの空き時間やとても強いエモーショナルなフィーリングがあるからね。

最後に、3月に決まっていたあなたの来日公演は1週間前に起こった地震の影響で中止になりました。その後も原発事故の影響で日本全体がいまも苦しんでいます。しかし音楽の力を信じている人は多くいますし、あなたの来日を熱望していた人々もいます。9月の来日にあたっての抱負と日本人へのメッセージをお願いします。

DJジンク:日本に戻るのを楽しみにしています。3月にキャンセルしなければならなかったのはとても悲しかったけど、地震の数日後で東京の状況がとても悪かったからね。僕には日本の人びとがそれ以来、困難なときを過ごしているのがわかります。そして今回僕が東京で音楽をプレイし、人びとが楽しんでくれて数時間でも皆が抱えている問題を忘れてもらえれば。music unites people. see you soon tokyo family!

DJ ZINC関連リンク
https://djzinc.com/
https://www.myspace.com/bingozinc
https://twitter.com/djzinc
https://rinse.fm/

text by KYOHEI KAMBA

9/17 (土)DBS presents BIG BASS SESSIONS @代官山UNIT

DRUM&BASS SESSIONS 15th.Anniversary Countdown!! [1996-2011]
DBS presents "BIG BASS SESSIONS"

2011. 09. 17 (SAT) @ UNIT

feat. DJ ZINC+SCRIPT MC
     DJ KENTARO
with: Eccy , Dj P.O.L.Style
     DJ MASSIVE

vj/laser: SO IN THE HOUSE

B3/SALOON: TETSUJI TANAKA, DJ MIYU, ENDLESS , ATSUKI (MAMMOTHDUB)

open/start 23:30
adv.3300yen  door 3800yen

info. 03.5459.8630 UNIT
https://www.unit-tokyo.com
https://www.dbs-tokyo.com

Chart by STRADA RECORDS 2011.08.20 - ele-king

Shop Chart


1

QUASIMODE

QUASIMODE HI-TECH JAZZ FLOWER (JPN) »COMMENT GET MUSIC
Galaxy 2 Galaxyによるデトロイト・テクノの超名曲のジャズ・カヴァー!高揚感溢れるあの作品を生音全開のスリリングなジャズに落とし込んだ絶妙のアレンジ!ジャンルを超えてオススメできる1枚です

2

FEMI KUTI

FEMI KUTI POLITICS IN AFRICA UN-RESTRICTED ACCESS/SHELTER(US) »COMMENT GET MUSIC
Timmy Regisforが主宰するレーベルUn-Restricted Accessからの久々のリリースはFemi Kuti!パーカッシヴで太いトラックにギターやシンセ、そしてアフロなヴォーカル&コーラスが加わり渾然一体となった黒いグルーヴが圧巻!

3

GALAXY 2 GALAXY

GALAXY 2 GALAXY HI-TECH JAZZ UNDERGROUND RESISTANCE(US) »COMMENT GET MUSIC
UR最大のヒット曲にしてテクノの枠を超えた歴史的名曲、GALAXY 2 GALAXY名義の『HI-TECH JAZZ』!長い間絶版状態で入手困難な状態が続いていた93年リリースのオリジナル盤が、この度2枚組オリジナルから重要曲抜粋、MAD MIKE本人によるリマスタリングを経て、新ラベルで装いも新たにリイシュー!サックス・ソロが印象的なギャラクティック・テクノ『HI-TECHJAZZ』、JUAN ATKINSも参加している『RETURN OF THE DRAGONS』、フルート・ソロが美しいコズミック・フュージョン・テクノ『STAR SAILING』など珠玉の4曲を収録!全音楽ファンの外せない一枚です!

4

KERRI CHANDLER

KERRI CHANDLER INTERMEZZO EP MADHOUSE(US) »COMMENT GET MUSIC
KERRI CHANDLERが主宰する老舗レーベルMadhouseから自身によるEPが登場!男性の語り&女性コーラスがフィーチャーされたオールドスクール・スタイルなA1、壮大なシンセがケリチャン新展開を感じさせるA2&B1、そしていかにも彼らしい図太いトラックが印象的なインスト・チューンのB2と、クオリティー、バリエ共にバッチリな1枚です!

5

TEVO HOWARD

TEVO HOWARD THE DRUM MACHINE MAN TEVO HOWARD RECORDINGS(US) »COMMENT GET MUSIC
Buzzin' FlyやHour House Is Your Rush Records等からのリリースでお馴染みのシカゴのクリエイターTevo Howardが新たに自身のレーベルその名もTevo HowardRecordingsを設立し第1弾シングルをリリース!ディープでトリッピーなエレクトリック・ハウスのA1を筆頭にクオリティーの高い作品が計4曲収録されています!

6

VOLTA CAB

VOLTA CAB HARD TO FIND E.P. ISM(UK) »COMMENT GET MUSIC
良質レーベルApersonalからのリリースでも知られるロシアVolta Cabによる注目盤!リード・トラックとなるグルーヴィーなスロー・テンポの男性ヴォーカルもの「PlayOn」はB面にYam Who?によるリミックスも収録!このリミックスは太いビートとエネルギッシュなシンセでハウス・ピッチにアップデートされており、元々のダンス・クラシックっぽいテイストとハウスな要素が高次元で融合した極上な仕上がりです!

7

SIMONCINO

SIMONCINO THE WARRIOR DANCE PART ONE SKYLAX(FR) »COMMENT GET MUSIC
No More Hitsレーベルからも作品をリリースしていたイタリアのSimoncinoがSkylaxから12インチをリリース!もろ初期シカゴ・ハウスな音作り・・・なんですが、最近多いソレ風な作品の中でもこれはクオリティーがかなり高い!軽快でトロピカルなフレーズも心地良い要チェックの1枚です!

8

JULIUS PAPP & MR.V

JULIUS PAPP & MR.V CHICAGO TRIBUTE 2011 TRANSPORT(US) »COMMENT GET MUSIC
ご存知Julius PappとMr. Vによるコラボ!走ったトラックにオルガン系シンセのバッキングがカッコイJulius Papp Deep Variation mixが一押しです!

9

CHERYL LYNN

CHERYL LYNN YOU SAVED MY DAY COLUMBIA (US) »COMMENT GET MUSIC
オリジナルUS12インチはプロモ・オンリーで中古市場でもナカナカお目にかかれないレア・クラシックス2曲がカップリングされた奇跡の再発盤!どちらもイイ曲です!

10

BILLY FRAZIER

BILLY FRAZIER BILLY WHO? BILJUMA(UK) »COMMENT GET MUSIC
「House Legend」にも掲載されていたオリジナルはレアな人気ガラージ・クラシックがオリジナル仕様で再発!グルーヴィーなベース・ラインにムーディーなストリングスや女性コーラスが加わる永遠の名作!Larry LevanをはじめDavid MancusoもRonHardyもプレイ!
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316