「You me」と一致するもの

Gilles Peterson - ele-king

 少し前に告知されていた10月12日のジャイルス・ピーターソンの来日公演だけれど、あらためてその詳細が発表された。Studio X にはジャイルス本人に加え、昨年アルバムをリリースした松浦俊夫と、同じく昨年コラボレイトを果たしたGONNO × MASUMURAが出演する。Contact にはDJ KAWASAKI や SOIL&"PIMP"SESSIONS の社長、そして MASAKI TAMURA、SOUTA RAW、MIDORI AOYAMA の「TSUBAKI FM」の面々が登場! ヴェテランと若手の共演をとおして、現在進行形のUKジャズやハウスと出会い直す、素晴らしい一夜になりそうだ。

Gilles Peterson at Contact
2019年10月12日(土)

Studio X:
GILLES PETERSON (Brownswood Recordings | Worldwide FM | UK)
TOSHIO MATSUURA (TOSHIO MATSUURA GROUP | HEX)
GONNO x MASUMURA -LIVE-

Contact:
DJ KAWASAKI
SHACHO (SOIL&”PIMP”SESSIONS)
MASAKI TAMURA
SOUTA RAW
MIDORI AOYAMA

Foyer:
MIDO (Menace)
GOMEZ (Face to Face)
DJ EMERALD
LEO GABRIEL
MAYU AMANO

OPEN: 10PM
¥1000 Under 23
¥2500 Before 11PM / Early Bird
(LIMITED 100 e+ / Resident Advisor / clubbeia / iflyer)
¥2800 GH S Member I ¥3000 Advance
¥3300 With Flyer I ¥3800 Door

https://www.contacttokyo.com/schedule/gilles-peterson-at-contact/

Contact
東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル4号館B2
Tel: 03-6427-8107
https://www.contacttokyo.com
You must be 20 and over with photo ID

Swans - ele-king

 これは驚きのニュースだ。オルタナティヴ~エクスペリメンタルの大御所バンド スワンズが、なんとインダストリアル~ドローンの俊英ベン・フロスト(ちなみに彼はかつてイアン・バンクスの小説『蜂工場』のサウンドトラックを手がけてもいる)を新たにメンバーに迎え、ニュー・アルバム『Leaving Meaning』を10月25日にリリースする。いやもちろん、彼らはすでに5年前に共演しているし、そもそもいまはレーベルメイトだし、00年代以降のドローンの動向を考えてもこの合流はなんら不思議なことではないのだけど、まさか同じバンド・メンバーになってしまうとは。現在、アルバムより“It's Coming It's Real”が先行公開中。

Thom Yorke - ele-king

 彼のことを見直したのは2017年だった。例のテルアヴィヴ公演をめぐるごたごたである。かの地で演奏することはパレスティナへの弾圧に加担することにほかならない、とイスラエルにたいする文化的ボイコットを推奨する団体「アーティスツ・フォー・パレスチナ・UK」がレディオヘッドを非難、5人それぞれに公演の中止を要請したのだ。それにたいしトム・ヨークは「ある国で演奏することは、そこの政府を支持することとおなじではない」と一刀両断、バンドはそのまま予定されていた公演を敢行する。ちなみに糾弾側にはロジャー・ウォーターズやサーストン・ムーアなども名を連ねていたのだけれど、もっとも手厳しかったのは映画監督のケン・ローチで、「弾圧する側に立つのか、弾圧されている側に立つのか」と容赦のない二択を迫った。
 この混乱はアンダーグラウンドにまで飛び火し、翌2018年、「イスラエルにたいする学問・文化ボイコットのためのパレスティナ・キャンペーン(PACBI)」による協力のもと、ベンUFOやカリブー、フォー・テットやローレル・ヘイローなどが「#DJsForPalestine」というハッシュタグを共有、つぎつぎとボイコットへの賛同を表明していった(ちなみにフォー・テットはトム・ヨークとコラボ経験がある)。そのような対抗運動は「BDS(Boycott, Divestment, and Sanctions:ボイコット、投資引きあげ、制裁)」と呼ばれているが、かのブライアン・イーノもその強力な支持者である。
 それらの経緯や各々の意見については『RA』の特集が詳しいので、ぜひそちらを参照していただきたいが、このボイコット運動の最大の問題点は、それがあたかもこの地球上に、「良い国家」と「悪い国家」が存在しているかのような錯覚を撒き散らしてしまうことだろう。イギリスやアメリカ(や日本)では大いにライヴをやるべきである、なぜならイギリスやアメリカ(や日本)はイスラエルとは異なり、そこに生きる「すべての」人間にたいし何ひとつ、いっさいまったく抑圧的なことをしない善良な国家だから──ある特定の国家のみを対象としたボイコット運動は、国家そのものにたいする疑念を覆い隠してしまう。

 とまあそういう「音楽に政治を持ち込もう」的な混乱のなかで、いつの間にかその存在さえ忘れかけていたトム・ヨークのことを思い出すにいたったのである。彼の音楽について考えなくなってしまったのはいつからだろう、むかしはレディオヘッドの熱心なファンだったはずなのに──もちろんトム・ヨークはずいぶん前から果敢にエレクトロニック・ミュージックに挑戦し続けてきたわけだけど、どうにもロックの呪縛から逃れられているようには思えなかったというか、正直なところ『The Eraser』も『Tomorrow's Modern Boxes』もいまいちピンと来なかった。
 ソロとして通算3枚目となる新作『Anima』は、しかし、素直に良いアルバムである。彼はようやくロックの亡霊を振り切ることに成功したのだろうか? ジョニー・グリーンウッドの活躍から刺戟を受けたのかもしれない。あるいは『Suspiria』のサウンドトラックを手がけたことがなんらかのトリガーになったのかもしれない。いずれにせよトム・ヨーク(とナイジェル・ゴッドリッチ)によるこの5年ぶりのアルバムは、彼が長年エレクトロニック・ミュージックを享受してきたことの蓄積がうまい具合に実を結び、ストレートにアウトプットされているように聞こえる。

 今回の新作は、かつてツアーをともにしたフライング・ロータスがライヴでループを用いて即興していたことからインスパイアされているそうなのだけど、たとえばハンドクラップのリズムと「いーいー」と唸る音声がユーモラスに対置される冒頭の“Traffic”や、いろんな声のアプローチが錯綜する“Twist”といった曲によくあらわれているように、その最大の独自性はさまざまな音声とリズムの配合のさせ方に、そしてストリングスとシンセの融合のさせ方にこそ宿っている。
 とくに素晴らしいのは後半の5曲で、ご機嫌なベースと崇高なコーラスのお見合いから、ライヒ/メセニー的なミニマリズムへと移行する“I Am A Very Rude Person”も、遠隔化されてふわふわと宙を漂うレトロフューチャーなブリープ音に、重厚なチェロとコントラバスが喧嘩を吹っかける“Not The News”も、虫の羽音を思わせる電子音の足下で強勢が複雑に変化し、次第にポリリズミックな様相を呈していく“The Axe”も、どれも細部を確認したくなって何度も聴き返してしまう。“Impossible Knots”におけるドリルンベース的なハットの反復と、そこから絶妙に遅れて爪弾かれる生ベースとの不一致もいい感じに気持ち悪くてクセになるし、“Runwayaway”のブルージィなギターのうえでぶるぶると震える声のサンプルはベリアルの発展形のようで、ポスト・ポスト・ポスト・ダブステップとでも呼びたくなる印象的なビートがそれを補強している(この曲もまたチェロとコントラバスがいい)。

 あとはトム・ヨーク本人が歌うのをやめれば……と思う曲もなくはないけど、こういう素朴に良い内容のアルバムを送り出されると、もう彼のことを無視できなくなるというか、これからはまたしっかり彼の動向を追いかけていくことになりそうだ。

 おまけ。アルバムのリリースから一月ほど経って“Not The News”のリミックス盤が登場、3年前にコラボを果たしたマーク・プリチャードイキノックスクラークの三組が存分に腕をふるっているのだけれど、それぞれかなりおもしろい解釈を聴かせてくれるので(とくにクラークがすごい)、そちらもおすすめ、というかマスト。

FKA Twigs × Nicolas Jaar - ele-king

 FKA・トゥイッグスが来るべきニュー・アルバムについて、『i-D』誌のインタヴューでいくつか情報を明らかにしている。
 タイトルは『Magdalene』で、今秋〈Young Turks〉からリリース予定とのことなのだけど、プロダクションの大部を担当しているのはなんと、ニコラス・ジャーだという。またアトランタのトラップ・スター、フューチャーも参加しており、“Holy Terrain”なる曲でヴォーカルを披露しているらしい。
 同作にはほかに“1000 Eyes”、“Sad Day”、“Mary Magdalene”、“Home With You”、“Mirrored Heart”、“Daybed’といった曲が収録され、4月にMVが公開された“Cellophane”も含まれているとのこと。さらなる続報を待とう。

Godtet - ele-king

 後に〈Big Dada〉からアルバムを送り出すことになるMC、サンパ・ザ・グレイトのミックステープでプロデューサーを務めたマルチ楽器奏者のデイヴ・ロドリゲスが、ゴッドテットとして新たなアルバムをリリースする。ハイエイタス・カイヨーテのサイモン・メイヴィンや、〈Rhythm Section International〉の 30/70 のジギー・ツァイトガイストらが参加しているとのことで、現在のオーストラリア・ジャズ・シーンの盛り上がりを伝えてくれるアルバムに仕上がっていそうだ。

GODTET
II

民族音楽からのサンプリング、アナログ感のある暖かい質感のビート、楽曲に寄り添ったギター・プレイ&エフェクト使い、メロディアスなコード進行……

Sampa The Great のプロデュースもこなすオーストラリアのマルチ奏者/プロデューサー Godriguez が中心となって結成された GODTET(ゴッドテット)。
Hiatus Kaiyote や 30/70 のメンバーも参加したジャズ~ダウンビートの名盤かつ新作『II』がCDリリース!!

Official HP: https://www.ringstokyo.com/godtet

オーストラリアという国、土地については何も知りません。ただ、そこから登場してくる音楽にこの数年来、強く惹かれてきました。ハイエイタス・カイヨーテを筆頭に、 30/70 やジギー・ツァイトガイストなど、気にせずにはいられない音楽を届けてくれる存在が次々と現れてくるからです。マルチ奏者、プロデューサー、ビートメーカーのデイヴ・ロドリゲスのプロジェクト、ゴッドテットが作り出すのは、そのコミュニティから登場した最新で最高のサウンド、そう言って間違いありません。 (原 雅明 rings プロデューサー)

アーティスト : GODTET (ゴッドテット)
タイトル : II (ツー)
発売日 : 2019/10/23
価格 : 2,400円 + 税
レーベル/品番 : rings (RINC59)
フォーマット : CD

Tracklist :
1. Max Lush Carlos
2. Blown Bamboo Pipes
3. Enumerating
4. Alice
5. Oubladi (feat Mariam Sawires)
6. Zawinul
7. Christ Gat God
8. Magnibro
9. Struck Bamboo Pipes
& Bonus Track追加予定

Scrimshire - ele-king

 これまで浪人アーケストラジ・エクスパンジョンズをリリースしてきた南ロンドンの〈Albert's Favourites〉が、レーベル主宰者であるアダム・スクリムシャーのオリジナル・アルバムをリリースする。スクリムシャーは様々な楽器を弾きこなし、自ら歌うこともでき、プロデュースもDJもどんとこいという多彩な音楽家。今回のアルバムには、ジョージア・アン・マルドロウチップ・ウィッカム、トランペッターのエマ・ジーン・ザックレイらが参加しているとのこと。発売は10月9日。

Scrimshire
Listeners

“現代のニーナ・シモン”とも称される Georgia Anne Muldrow に、新世代UKジャズ期待のトランぺッター Emma-Jean Thackray も参加!!
注目のUKジャズ・レーベル〈Albert's Favourites〉の主宰者でもある Scrimshire が才能を遺憾なく発揮させたオリジナル・アルバムをリリース!!

Official HP: https://www.ringstokyo.com/scrimshire

ヴォーカリスト、マルチインストゥルメンタリスト、プロデューサー、そしてDJでもあるアダム・スクリムシャーは、アコースティック・ギターで弾き語りもすれば、数々の名リエディットでも知られる、マルチな才能に恵まれた真の音楽家。スクリムシャー名義でのソロ作はそんな彼の豊かな音楽的素養が遺憾なく発揮された素晴らしい内容です。rings で紹介したマーク・ド・クライヴ・ロウ、ジ・エクスパンジョンズやイル・コンシダードのメンバーも参加した間違いない一枚! (原 雅明 rings プロデューサー)

アーティスト : SCRIMSHIRE (スクリムシャー)
タイトル : Listeners (リスナーズ)
発売日 : 2019/10/9
価格 : 2,400円 + 税
レーベル/品番 : rings (RINC58)
フォーマット : CD

Tracklist :
1. Theme for Us (feat. Joshua Idehen & Chip Wickham)
2. The Socials (feat. Soothsayers)
3. Life Is Valuable (feat. James Alexander Bright)
4. Before
5. After (feat. And Is Phi)
6. I Never (feat. Madison McFerrin)
7. Won't Get Better (feat. Emma-Jean Thackray)
8. Don't Stop Here (feat. Ego Ella May)
9. Thru You (feat. Georgia Anne Muldrow)
& Bonus Track 2曲収録予定!!

ロンドンで感じた熱いヴァイブス - ele-king

■ 2019年8月16日 午前7時

 トランジットのバンコクから12時間のフライトを経て、ヒースロー空港に到着した。バンコクの30度超えと高湿度から、ダウンが必要な寒さへ。寒暖差による疲労と、その前の中国ツアーの疲れもあって、空港ホテルで仮眠をとることにした。

 今回のメイン・イベントは、Bussey Building で開催されるサウンド・クラッシュだ。ジャンルを超えた異種格闘技のようなクラッシュに、日本からは Eastern Margins として Tohji、Taigen Kawabe (Bo Ningen / Ill Japonia) と僕が参加することになった。

 Whatsapp と LINE を使いながらサウンド・クラッシュについて連絡を取り合う。事前にオンラインでの打ち合わせのみだったものの、Double Clapperz の相方の UKD の制作と Taigen さんのアイディア、Tohji のラップが噛み合い、準備はなんとか間に合った。

 その日の午後には最終の打ち合わせのため、東ロンドンのダルストンに向かった。サウンド・クラッシュのヘッドライナーの Tohji とは、2年半ほど前にメールをもらって以来の付き合いだ。拠点としているのが西東京の近いエリアだとわかり、色々遊んだり制作したりしていた。また、Taigen Kawabe さんはこの機会で初めてお会いすることができた。


■ 2019年8月16日 午後5時


(左:てぃーやま、右:Yaona Sui)

 打ち合わせのためダルストンで Taigen さんと、Tohji と Tohji チームのてぃーやま(@k11080)と Yaona Sui(@llllllll.llllllll.llllllll)と合流。打ち合わせがひと段落したところで、Taigen さんからダルストンの移り変わりの激しさを聞いた。古くはレイヴの街として知られており、The Albi や Birthdays、Dance Tunnel といった小さなクラブも軒を連ねていたが、再開発等の理由で閉店してしまったという。確かに昨年訪れたときに比べて、新しい建物が増えて街並みのカラーが変わってきたなと感じた。

 その足で、NTS Radio のスタジオがある Gillet Square に向かった。NTS Radio はロンドンを拠点とした、アンダーグラウンドからメインストリームまで、さまざまなアーティスト、ミュージシャン、ラッパーに開かれたラジオ局だ。Aphex Twin が特別番組をやったり、Mixpak、Denzel Curry、Onra、Bone Soda などさまざまなジャンルのアーティストがレジデントを担当するなど、ロンドンの音楽シーンの中心的なラジオ局である。

 スタジオの目の前はスケートができる公園になっていて、オープンな場所になっている。公園でたむろする人びとを横目に、ロンドンに帰ってきたなと感じながらスタジオに入った。


(Photo from NTS Radio)

https://www.nts.live/shows/guests/episodes/tohji-16th-august-2019

 ラジオでは Tohji が制作にインスパイアを受けた曲や Twitter でファンが作ったマッシュアップ動画を紹介していた。いい意味で肩の力が抜けていて、ふざけながら放送をしていて、あっという間の時間だった。

 放送中なによりも驚いたのは、日本時間では深夜3時の放送にもかかわらず多くの日本のファンがリアルタイムで聴いていたことだ。彼が起こしている熱狂を感じた。

■ 2019年8月16日 午後11時

 ラジオが終わった足でそのままサウンド・クラッシュが開かれるペッカムに向かう。パーティを主催した Eastern Margins は、Lumi が主催するロンドンのレギュラー・パーティだ。以前紙版の ele-king コラムでも紹介させていただいたが、ロンドンに住むアジア系の人々に対してスペース・居場所を作るというコンセプトでスタートしている。今回はスペシャルな一晩としてサウンド・クラッシュが開催された。会場となった南ロンドンのペッカムの Bussey Building にはサウンド・クラッシュを楽しみにした約500人のお客さんが来場した。ロンドンの普通のクラブでない場所でおこなわれたイベントで、この規模はかなり驚きだ。


(Photo by @asiangirrlfriend

 お客さんの中にはアジア系を含め、セクシュアリティやエスニシティの多様なお客さんがいて、Eastern Margins が実践する「セーファー・スペース・ポリシー」に則って、みんなが居やすい場所となっていると感じた。以前ベルリンのクラブ OHM でプレイしたときの空気に近かった。

 クラッシュの内容は、TT (fka Tobago Tracks) がグライム・ベースラインをプレイし、ICEBOY VIOLET や M.I.C といったMCが口撃すると、〈Warp〉からデビューした Gaika が率いる The Spectacular Empire がクラシックなダンスホール・スタイルで応戦。Kamixlo 率いる Ángeles y Demonios はハードコアな4つ打ちで盛り上げるなど、ジャンルを超えたサウンド・クラッシュが熱を帯びた。お客さんもそれぞれのジャンルを受け入れつつ、ダブやMCに盛り上がっていった。


(Photo by @asiangirrlfriend

 Taigen Kawabe のソロ・プロジェクト ILL JAPONIA のラフなライヴと、Tohji のUKデビュー・ライヴでは満員のフロアの注目を集めた。Tohji の英語の「俺たちはモールからやってきた、わかるだろ、俺はモール時代のリーダーなんだよ」という言葉はお客さんにも刺さったように見えた。確かにショッピングモールは世界中のどこにでもあるし、そのバックグラウンドから生まれるヴァイブスは、国境を越えて共有できるものだ。シンプルな彼のメッセージが海を越えてロンドンの若者と共鳴している感じがした。

 3時間に及ぶサウンド・クラッシュを制したのはMCが入り乱れて盛り上げた地元のクルー TT。彼らの優勝をフロアが拍手で称えた。お互いを認め合う雰囲気が溢れた素晴らしい一晩だった。
 長い1日の疲労感と達成感を感じつつ、Uber を捕まえてホテルに帰ったのは朝の7時だった。

■ 2019年8月24日 午後5時

 サウンド・クラッシュで出会った M.I.C は、TT の一員としてエネルギー溢れるMCを披露していた。そんな彼が、Reprezent ラジオでのショーに招待してくれた。Reprezent ラジオは Brixton Pop という場所にある。蒸し暑い地下鉄を乗り継いで、Brixton に向かった。


(手前が KIBO (237 mob)、奥が M.I.C

 ジャマイカ系やアフリカ系のルーツを持つ人びとが多く暮らすこのエリアでは、翌日から開催予定のカーニヴァルを前にして賑わいにあふれていた。Reprezent Radio のラジオ局がある Brixton Pop でも屋台やサウンドシステムのステージが大盛況で、そんな街のエネルギーに押されてか、M.I.C と 237 mob の KIBO との2時間セッションも熱に溢れたセットとなった。ライヴセットやサイドMCで鍛えられたフリースタイルとふたりのエネルギーには感嘆するばかりだった。

 約1週間のロンドン滞在の端々で感じたのは、他のクルーに対するリスペクトだ。例えばセッションした M.I.C が「言葉はわからないけど Tohji は凄くよかったよ、(対戦相手ではなくて)お客さんとして見たかったよ」と言ってたように、お互いが違う生まれ育ち、違う言語を話すことをリスペクトして、言語や違いを超えたヴァイブスを共有するという姿勢が感じられた。

 言葉やバックグラウンドの違いを認め合い、それぞれをリスペクトした上で、共有できるヴァイブスを掴みにいく。インターネットで分断された時代に、感性を通じて繋がれる。そんなアイディアをロンドンで見つけたような気がした。

Tohji - ele-king

 先日リリースされた初のミックステープ『angel』が話題の Tohji が、同作収録曲“Snowboarding”(prod. by MURVSAKI)のMVを公開した。監督を務めているのは、『angel』のアートワークを担当した Anton Reva で、Tohji の属する Mall Boyz のプロダクション・チームによって制作されており、ダークなトラックとリンクした独特の雰囲気を携えている。要チェックです。

Tohji による話題の 1st Mixtape 『angel』から、カバーアートを担当した Anton Reva ディレクションによる “Snowboarding” のミュージック・ビデオがリリース

8月7日にリリースされ、シーンを超えて大きな話題を呼んでいる Tohji の1st Mixtape 『angel』から、“Snowboarding” のミュージック・ビデオが9月1日19時に公開される。

Mixtape のティーザー時点から高い注目を集めていた、カバーアートを担当したアートディレクター Anton Reva によるディレクション、Mall Boyz のプロダクションチームによって本MVは制作。

日本を代表するトラックメーカーである MURVSAKI によって作られた、不気味ながらもハードなトラックに Tohji ならではのフローが加えられているこの楽曲。ミュージック・ビデオでは我々には馴染んだよくある景色がディレクター独自の解釈で切り取られ、Tohji の姿と共にデジタルとアナログ両方の手法で再構築されることにより、他のアーティストでは表現できない唯一無二の雰囲気を醸し出している。

ベトナム・ハノイを拠点とする気鋭の映像制作チーム、ANTIANTIART による「HI-CHEW」のミュージック・ビデオに続き、Post Malone や Rejjie Snow を手がけるロシア人アートディレクター Anton Reva による2つ目のビデオ公開となったが、この後も何曲か収録曲のビデオ公開が予定されているため、今後もグローバルにクリエイティビティの幅を広げ続ける Tohji と Mall Boyz の動きから目が離せない。

“Snowboarding” MV
https://youtu.be/oeZUDIRPl6M

クレジット
Director/Editor: Anton Reva https://www.instagram.com/savemymind
Producer: Keiichi Toyama
Production Assistant: Yaona Sui https://www.instagram.com/llllllll.llllllll.llllllll

Ellen Arkbro - ele-king

 これはドローンのハードコアとでもいうべきアルバムだ。静謐だが硬質。しかしまったく軟弱ではない。サウンドのコアというべき音が選び抜かれ、そして持続する。いわば21世紀的なミニマリズムの追求とでもいうべき楽曲たち。そう、エレン・アークブロの2年ぶりのアルバムのことである。

 エレン・アークブロ(Ellen Arkbro)は、スウェーデンはストックホルム出身のサウンドアーティスト/作曲家/パフォーマーである。彼女は主に楽器のドローンを基調とする音楽作品・楽曲を制作し、エンプティセットのアルバムなどで知られる〈Subtext〉からアルバム『For Organ And Brass』(2017)をリリースしている。パイプオルガン、コンピューター、ギターなどを演奏するマルチプレイヤーでもある。

 2017年のアルバム『For Organ And Brass』は名前のとおりオルガンと管楽器によるドローン作品だった。ミニマルな音階の変化も作曲され、牧歌的な雰囲気を醸し出していた。しかし決して軟弱な楽曲ではない。一切の余剰と雑味を排除したような音響は、楽器の特性の本質を抽出したような響きを放っており、聴覚の遠近法が拡張するような感覚を得ることができたのだ。ラ・モンテ・ヤングから影響を受けているということも納得の出来であった。

 前作から2年の歳月をかけてリリースされた新作アルバム『CHORDS』は、音楽の痕跡をさらに極限までミニマルに削ぎ落とした長尺のドローン/ミニマルな楽曲が2曲収録されている。今回、用いられた楽器はオルガンとギターのみで、それぞれの楽曲を聴くことができる。おそらくアルバム名どおり「コード」をテーマにしているのだろうが、2曲とも単に和音を演奏しているだけのような安易な真似はしていない。そうではなくて「コード」そのものを解体するような音響を作曲/構築していた。
 選び抜かれたトーンで構築されたドローン/楽曲は、前作に微かに残存していたモダン・クラシカルなムードも消し去られ、オルガンとギターの音響のコアを抽出したようなミニマルアート的な音響作品に仕上がっていた。

 1曲め“CHORDS for organ ”はオルガンをノイズ生成装置のように用いる。倍音も控えめであり、あらゆる感傷を排したオルガンが発するハードコアな持続音が鳴らされていく。聴き込んでいくにつれ響きのテクスチャーに耳が敏感になる。それゆえ不意に音が変化するときの響きの変化が耳に鮮烈な驚きを与えてくれもするのだ。
 2曲め“CHORDS for guitar”はギターのための楽曲だが、ここでもコードは分散和音的に解体される。“CHORDS for organ”とは異なり、ギター特有の豊かな倍音も鳴り響いており、その結果、分解されたコードのむこうに、透明なカーテンのような別の音の集合体が聴き取ることができた。この曲はそんなギターの音が17分弱ほど持続し反復する。時間の融解、分解、拡張。反復の極限としての持続とでもいうべきか。

 現代のドローン/エクスペリメンタル・シーンの重要作家カリ・マローン、サラ・ダヴァチー(Sarah Davachi)、エミリー・A・スプレイグ(Emily A. Sprague)、カテリーナ・バルビエリ(Caterina Barbieri)、フェリシア・アトキンソン(Felicia Atkinson)らは今年、揃って傑作アルバムをリリースしたが、どれも「時が溶けるような持続を持ちながらも、それでいて音じたいは明晰でもある」という極めて現代的な音響作品であった。
 この『CHORDS』も同様である。しかも彼女の音はそのなかでも、もっともミニマルな仕上がりだ。あまりにミニマルなドローンは苦手という方も、ぜひいちど雑念を払いのけるように、これらのサウンドに耳を全開にして、いわば無になって本作を聴いて(摂取?)してほしい。音の快楽が拡張するような新しい聴取体験が生まれるのではないかと思う。

Mika Vainio Tribute - ele-king

 電子音楽の前進に多大なる貢献を果たしながら、惜しくも2017年に亡くなってしまったミカ・ヴァイニオ。きたる10月19日に、怒濤の《WWW & WWW X Anniversaries》シリーズの一環として、彼のトリビュート公演が開催されることとなった。会場は WWW X で、発案者は池田亮司。彼とカールステン・ニコライのユニット cyclo. や、行松陽介、Haruka など、そうそうたる面子が出演する。パン・ソニックをはじめ、さまざまなプロジェクト/名義でエレクトロニック・ミュージックの最前線を切り開いてきたミカの面影をしのびつつ、出演者による音の追悼を体験しよう。

WWW & WWW X Anniversaries "Mika Vainio Tribute"

極北の中の極北、電子音楽史に名を残すフィンランドの巨星 Mika Vainio (Pan Sonic) のトリビュート・イベントが Ryoji Ikeda 発案の元、WWW X にて開催。Mika Vainio とコラボレーション・ライブも行った同世代の Ryoji Ikeda と Alva Noto とのユニット cyclo. の8年ぶりの東京公演が実現、欧州やアジアでも活躍中の行松陽介と Haruka 等が出演。

テクノイズ、接触不良音楽、ピュア・テクノ、ミニマルとハードコアの融合、といった形容をされながら、90年代初期に Ilpo Väisänen (イルポ・ヴァイサネン)とのデュオ Pan Sonic の結成と同時に自身のレーベル〈Sähkö〉を立ち上げ、本名名義の他、Ø や Philus といった名義で、インダストリアル、パワー・エレクトロニクス、グリッチ、テクノ、ドローン、アンビエント等の作品を多数リリース、アートとクラブ・ミュージックのシーンをクロスオーバーした実験電子音楽のパイオニアとして、2017年の逝去後も再発や発掘音源のリリースが続き、新旧の世代から未だ敬愛され、後世に絶大な影響を与える故・Mika Vainio (ミカ・ヴァイニオ)。本公演では昨年音源化が実現し、〈noton〉よりリリースされた Mika Vainio とコラボレーション・ライブも行った Ryoji Ikeda の発案の元、Mika Vainio のトリビュート企画が実現。同じくそのコラボレーション・ライブに参加し、〈noton〉主宰の Carsten Nicolai (Alva Noto) が来日し、2人のユニット cyclo. で出演が決定。DJにはここ数年欧州やアジア圏でもツアーを行い、ベルリン新世代による実験電子音楽の祭典《Atonal》にも所属する行松陽介と、DJ Nobu 率いる〈Future Terror〉のレジデント/オーガナイザーであり、プロデューサーでもある Haruka が各々のトリビュート・セットを披露する。 ピュアなエレクトロニクスによる星空のように美しい静閑なサウンドス・ケープから荘厳なノイズと不穏なドローンによる死の気配まで、サウンドそのものによって圧倒的な個性を際立たせる Mika Vainio が描く“極限”の世界が実現する。追加ラインナップは後日発表。

WWW & WWW X Anniversaries "Mika Vainio Tribute"
日程:2019/10/19(土・深夜)
会場:WWW X
出演:cyclo. / Yousuke Yukimatsu / Haruka and more
時間:OPEN 24:00 / START 24:00
料金:ADV¥4,300(税込 / オールスタンディング)
チケット:
先行予約:9/7(土)12:00 〜 9/16(月祝)23:59 @ e+
一般発売:9/21(土)
e+ / ローソンチケット / チケットぴあ / Resident Advisor
※20歳未満入場不可・入場時要顔写真付ID / ※You must be 20 or over with Photo ID to enter.

公演詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/011593.php

Mika Vainio (1963 - 2017)

フィンランド生まれ。本名名義の他、Ø や Philus など様々な別名義でのソロ・プロジェクトで〈Editions Mego〉、〈Touch〉、〈Wavetrap〉、〈Sähkö〉など様々なレーベルからリリースを行う。80年代初頭にフィンランドの初期インダストリアル・ノイズ・シーンで電子楽器やドラムを演奏しはじめ、昨今のソロ作品はアナログの暖かさやエレクトロニックで耳障りなほどノイジーなサウンドで知られているが、アブストラクトなドローンであろうと、ミニマルなアヴァン・テクノであろうと、常にユニークでフィジカルなサウンドを生み出している。また、Ilpo Väisänen とのデュオ Pan Sonic として活動。Pan Sonic は自作・改造した電子楽器を用いた全て生演奏によるレコーディングで知られ、世界中の著名な美術館やギャラリーでパフォーマンスやサウンド・イスタレーションを行う。中でもロンドンのイーストエンドで行った警察が暴動者を鎮圧する時に使う装置に似た、5000ワットのサウンドシステムを積んだ装甲車でのギグは伝説となっている。ソロや Pan Sonic 以外にも、Suicide の Alan Vega と Ilpo Väisänen とのユニット VVV、Vladislav Delay、Sean Booth (Autechre)、John Duncun、灰野敬二、Cristian Vogel、Fennesz、Sunn O)))、 Merzbow、Bruce Gilbert など、多数のアーティストとのコラボレーション、Björk のリミックスも行う。2017年4月13日に53歳の若さで永眠。Holly Heldon、Animal Collective、NHK yx Koyxen、Nicholas Jaar、Bill Kouligas (PAN) など世界中の世代を超えたアーティストたちから、彼の類稀なる才能へ賛辞が贈られた。
https://www.mikavainio.com/


Photo: YCAM Yamaguchi Center for Arts and Media

cyclo.

1999年に結成された、日本とドイツを代表するヴィジュアル/サウンド・アーティスト、池田亮司とカールステン・ニコライ(Alva Noto)のユニット cyclo.。「サウンドの視覚化」に焦点を当て、パフォーマンス、CD、書籍を通して、ヴィジュアル・アートと音楽の新たなハイブリッドを探求する現在進行形のプロジェクト。2001年にドイツ〈raster-noton〉レーベルより1stアルバム『. (ドット)』を発表。2011年には前作より10年振りとなる2ndアルバム『id』、そして同年、ドイツのゲシュタルテン出版より cyclo. が長年リサーチしてきた基本波形の可視化の膨大なコレクションを体系化した書籍『id』を出版。
https://youtu.be/lk_38sywJ6U

Ryoji Ikeda

1966年岐阜生まれ、パリ、京都を拠点に活動。 日本を代表する電子音楽作曲家/アーティストとして、音そのものの持つ本質的な特性とその視覚化を、数学的精度と徹底した美学で追及している。視覚メディアとサウンド・メディアの領域を横断して活動する数少ないアーティストとして、その活動は世界中から注目されている。音楽活動に加え、「datamatics」シリーズ(2006-)、「test pattern」プロジェクト(2008-)、「spectra」シリーズ(2001-)、カールステン・ニコライとのコラボレーション・プロジェクト「cyclo.」(2000-)、「superposition」(2012-)、「supersymmetry」(2014-)、「micro | macro」(2015-)など、音/イメージ/物質/物理的現象/数学的概念を素材に、見る者/聞く者の存在を包みこむ様なライブとインスタレーションを展開する。これまで、世界中の美術館や劇場、芸術祭などで作品を発表している。2016年には、スイスのパーカッション集団「Eklekto」と共に電子音源や映像を用いないアコースティック楽器の曲を作曲した新たな音楽プロジェクト「music for percussion」を手がけ、2018年に自主レーベル〈codex | edition〉からCDをリリース。2001年アルス・エレクトロニカのデジタル音楽部門にてゴールデン・ニカ賞を受賞。2014年にはアルス・エレクトロニカがCERN(欧州原子核研究機構)と共同創設した Collide @ CERN Award 受賞。
https://www.ryojiikeda.com/

Carsten Nicolai (Alva Noto)

本名カールステン・ニコライ。1965年、旧東ドイツのカールマルクスシュタット生まれ。ベルリンを拠点にワールドワイドな活動を行うサウンド/ビジュアル・アーティスト。音楽、アート、科学をハイブリッドした作品で、エレクトロニック・ミュージックからメディア・アートまで多彩な領域を横断する独自のポジションを確立し、国際的に非常に高い評価を得ている。彼のサウンド・アーティストとしての名義がアルヴァ・ノトである。ソロ活動の他、Pan Sonic、池田亮司との「cyclo.」、ブリクサ・バーゲルトなど注目すべきアーティストたちとのコラボレーションを行い、その中でも、坂本龍一とのコラボレーション3部作『Vrioon』『Insen』『Revep』により、ここ日本でも一躍その名を広めた。2016年には映画『レヴェナント:蘇りし者』(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)の音楽を坂本龍一、ブライス・デスナーと共同作曲し、グラミー賞やゴールデン・グローブ賞などにノミネートされた。また、1996年に自主レーベル〈Noton〉をByetone 主宰の〈Rastermusic〉と合併し〈Raster-Noton〉として共に運営してきたが、2017年に再解体し、Alva Noto 関連の作品をリリースする〈Noton〉を再始動。
https://www.alvanoto.com/

行松陽介 (Yousuke Yukimatsu)

2008年 SPINNUTS と MITSUKI 主催 KUHIO PANIC に飛び入りして以降DJとして活動。〈naminohana records〉主催 THE NAMINOHANA SPECIAL での KEIHIN、DJ NOBU との共演を経て親交を深める。2014年春、千葉 FUTURE TERROR メインフロアのオープンを務める。2015年、goat のサポートを数多く務め、DOMMUNE にも出演。PAN showcase では Lee Gamble と BTOB。Oneohtrix Point Never 大阪公演の前座を務める。2016年 ZONE UNKNOWN を始動し、Shapednoise、Imaginary Forces、Kamixlo、Aïsha Devi、Palmistry、Endgame、Equiknoxx、Rabit を関西に招聘。Arca 大阪公演では Arca が彼の DJ set の上で歌った。2017年、2018年と2年続けて Berlin Atonal に出演。2018年から WWW にて新たな主催パーティー『TRNS-』を始動。Tasmania で開催された DARK MOFO festival に出演。〈BLACK SMOKER〉からMIX CD『Lazy Rouse』『Remember Your Dream』を、イギリスのレーベル〈Houndstooth〉のA&Rを手掛ける Rob Booth によるMIXシリーズ Electronic Explorations にMIXを、フランスのレーベル〈Latency〉の RINSE RADIO の show に MIX を、CVN 主催 Grey Matter Archives に Autechre only mix を、NPLGNN 主催 MBE series に MIX TAPE『MBE003』を、それぞれ提供している。
https://soundcloud.com/yousukeyukimatsu
https://soundcloud.com/ausschussradio/loose-wires-w-ausschuss-yousuke-yukimatsu

Haruka

近年、Haruka は日本の次世代におけるテクノDJの中心的存在として活動を続けている。26歳で東京へ活動の拠点を移して以来、DJ Nobu 主催のパーティ、かの「Future Terror」のレジデントDJおよび共同オーガナイザーとして、DJスキルに磨きをかけてきた。彼は Unit や Contact Tokyo、Dommune など東京のメジャーなクラブをはじめ、日本中でプレイを続けている。また、フジロックや Labyrinth などのフェスでのプレイも経験。Haruka は、緻密に構成されたオープニング・セットからピークタイムのパワフルで躍動感のあるテクノ・セット、またアフターアワーズや、よりエクスペリメンタルなセットへの探求を続ける多才さで、幅広いパーティで活躍するDJだ。このような彼特有の持ち味は、Juno Plus へ提供したDJミックスや Resident Advisor、Clubberia のポッドキャスト・シリーズにも表れている。ここ数年都内で開催されている Future Terror ニューイヤー・パーティでは長時間のクロージングセットを披露、2017年にはロンドン・ベルリン・ミュンヘン・ソウル・台北・ホーチミン・ハノイへDJツアーを行なうなど、着実に活動の場を広げている。
https://soundcloud.com/haruka_ft
https://soundcloud.com/paragraph/slamradio-301-haruka

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