「You me」と一致するもの

Chart by UNION 2011.07.30 - ele-king

Shop Chart


1

DJ HIKARU

DJ HIKARU Laid Back Town SMR RECORDS / JPN »COMMENT GET MUSIC
多くのお問合せを頂いたHIKARUのミックス最新作!ほっこりと体も心もいい具合に、空気に溶け込むよな音が収められたこの季節にハマる世界観。聴くべし!

2

MOUNT KIMBIE

MOUNT KIMBIE Carbonated HOTFLUSH / UK »COMMENT GET MUSIC
2010年に発表したファースト・アルバム『CROOKS & LOVERS』が大ヒットを記録し、隆盛を極める(ポスト)ダブステップ・シーンにおいて、JAMES BLAKE、BURIALと並び新たな音楽的地平を切り開く存在へと登り詰めた、DOMINIC MAKERとKAI CAMPOSによるユニット・MOUNT KIMBIE。本作「CARBONATED」はアルバムからの最後のシングル・カットで、タイトル・トラック以外は全て新曲&リミックス音源という構成。アンビエンス漂うシンセ・ループと物音サンプリング、声ネタのカットアップというMOUNT KIMBIEの特徴がよく表れたM-2"Flux"、深い海の底へと落ちてゆくような冷厳なサウンドスケープM-3"Bave's Chords"、モダン・テクノの最前線PETER VAN HOESENによる、ヘビーなベースラインとフラッシュバックするような多幸感溢れるウワモノの対比がすばらしいリミックスM-6など、オリジナル/リミックス問わず様々な可能性を感じさせるトラックが詰まった要注目作!

3

LARRY HEARD/MOODYMANN/OSUNLADE

LARRY HEARD/MOODYMANN/OSUNLADE Moxa Vol 1 - Follow The X REBIRTH / ITA »COMMENT GET MUSIC
イタリアのREBIRTHレーベルからLARRY HEARD、MOODYMANN、OSUNLADE収録のコンピレーション12"が登場!!イタリアのクラブTHE MOXAがコンパイルした今作。LARRY HEARDの未発表トラック"Winterflower"をA-サイドに、限定リリースで即売り切れとなったカタログKDJ36番、MOODYMANNの"I'd Rather Be Lonely"をB-1に、OSUNLADEによる今コンピレーションのために制作されたB-2"Moxa's Theme"の3トラックを収録した1枚!!

4

VARIOUS ARTIST (Compiled by AME)

VARIOUS ARTIST (Compiled by AME) Individual Mythologies MUSIC 4 YOUR LEGS / JPN »COMMENT GET MUSIC
収録曲には20年以上精神病院で働いていたというトム・ファッジーニ、フランスのプログレ・バンド「エルドン」の中心人物にしてキング・クリムゾンのロバート・フリップの影響を色濃く映すリシャール・ピナス、アンダーグラウンド・テクノ・シーンで話題のSANDWELL DISTRICT所属、サイレント・サーヴァントの別名儀トロピック・オヴ・キャンサー、テキサス出身の無名のエレクトロニック・アーティストJ・D・エマニュエル、あのヤン・イェリネックとも繋がりがあり薬剤師の経歴を持つ異色の電子音楽家ウーズラ・ボグナー等、これまでほとんどクラブミュージック文脈では知られることの無かったアーチスト達がAME(アーム)の手によってセレクトされ纏められている。

5

COS/MES & CHIDA

COS/MES & CHIDA 12 Inches For Japan ESP INSTITUTE / UK »COMMENT GET MUSIC
独特なスタンスでカルトな人気を誇るLOVEFINGERSのレーベルESP INSTITUTEからの新作は日本が世界に誇るCOS/MESと、絶好調のene主催CHIDAによる強力カップリング。深いリヴァーヴと絶妙な湯加減のアシッド感を散りばめたCOS/MESサイド、そしてオリエンタルなヴォーカルパートをフィーチャーしたスローモーハウスを披露したCHIDAサイド、共に見事なサウンドスケープを感じさせてくれる仕上がり。限定レッドカラーヴァイナル!

6

PAPERCLIP PEOPLE

PAPERCLIP PEOPLE 4 My Peepz/Parking Garage Politics PLANET E / US »COMMENT GET MUSIC
CARL CRAIGによるPAPERCLIP PEOPLEのリミックス12"がリリース!!リミキサーにDUBFIREとLOCO DICEを起用した話題盤!!A-サイドには1998年にリリースされた"4 My Peepz"をピッチアップ、タイトにグルーヴィーにDUBFIREがリミックス!B-サイドでは1996年にリリースされたアルバム『Secret Tapes Of Dr. Eich』に収録される"Parking Garage Politics"をDESOLATのオーナーLOCO DICEがリミックス!!

7

ULTRAFUNK

ULTRAFUNK Gotham City Boogie/Indigo Country (Scotti Re-Edit) SUN SOUND / ITA »COMMENT GET MUSIC
イタリアンジャズの最重要人物PAOLO SCOTTI主宰DEJA VUレーベル傘下に立ち上がった新レーベルSUN SOUNDから12インチシングルが入荷!BATMANのカバーでもある"Gotham City Boogie"はTHEO PARRISHもかねてからプレイしているあのトラック!RAHAAN~SADAR BAHAR辺りのセットをも彷彿とさせるベースラインとストリングス~ホーンのコントラストも見事!

8

ABOUT GROUP

ABOUT GROUP You're No Good (Theo Parrish Remix) DOMINO / UK »COMMENT GET MUSIC
UKの『DOMINO』レーベルからABOUT GROUPの「You're No Good」を Theo Parrish がリワーク!!Hot ChipのAlexis Taylorと、This HeatのドラマーCharles Hayward、ピアノ演奏家Pat Thomasに、実験的アプローチな作品をリリースするインテリジェンスユニットSpring Heel JackのメンバーJohn Coxtonよるグループ。B-1にはSpring Heel Jackのもう一人のメンバーAshley Walesによるリミックスも収録したヴァイナル・オンリーの1枚!!

9

SUN RA

SUN RA Mike Huckaby Reel To Reel Edits KS ART YARD SERIES / NED »COMMENT GET MUSIC
『DEEP TRANSPORTATION』、『S Y N T H』を主宰するデトロイトの重鎮Mike Huckabyがリエディットした話題盤!!アルバム「On Jupiter」収録の実験的ディスコトラック"UFO"に、1974年リリースの宇宙回帰が色濃く表れた"The Antique Blacks"をリエディットした限定盤!!

10

VARIOUS ARTISTS

VARIOUS ARTISTS 50 Weapons of Choice No. 10-19 FIFTY WEAPONS / GER »COMMENT GET MUSIC
MODESELEKTORがMONKEYTOWNと並行して運営するレーベル・50 WEAPONSのコンピレーション・シリーズ第2弾が登場! 前作はアーティストの意向により一部ショップのみの取り扱いとなっていましたが、今回は遂に一般流通! 50 WEAPONSは12"主体のレーベルとして09年から本格稼動し、ダブステップ~テクノ~ダウンビート等を自在に行き来する先鋭的なサウンドを紹介してきました。本作ではこれまでに12"でリリースされたそのカッティングエッジなトラックを選りすぐった全10曲を収録! VENOM & DAMAGEとして活躍するBENJAMIN DAMAGEによるフロア直撃のUKファンキーM-3や、RUSH HOURやTEMPAなどに作品を残すルーマニアン・COSMIN TRGのBERGHAIN系硬質テクノM-4/M-9、MODESELEKTORのトラックをBOK BOK(NIGHT SLIGS)がリミックスしたM-6、そしてPLANET MUからのアルバムも好調なFALTY DLのつんのめるようなビートとクールな声ネタのカットアップが冴えるM-7など、どこを切っても個性的なバラエティーに富んだ作品集となっています!

P.O.L.STYLE (NUMBERS / NIGHTSHIFTERS) - ele-king


1
Bok Bok - Reminder - Night Slugs

2
Raw Milk - Spreo Superbus - Numbers

3
Mike Q - I Am Legend - Unreleased

4
Blawan - Getting Me Down - White Label

5
Girl Unit - Club Rez - Night Slugs

6
KMA Productions - Cape Fear (Vlad Caia & Cristi Cons Edit) - Unreleased

7
Larry Heard - The Sun Can't Compare - Alleviated Music

8
Logic - Blues For You (Hard Dub) - Strictly Rhythm

9
Maxsta - East London Is Back - Wiley Zips

10
Roska & Jamie George - D.U.L.T. - Rinse

Joseph Nothing Orchestra - ele-king

 ジョセフ・ナッシングといえば、いまをときめく〈プラネット・ミュー〉からデビューした、IDMにおける過激な異端児としてファンのあいだでは知られている。まあ、DOMMUNEのアタリ・ティーンエイジ・ライオットの番組で披露した彼のライヴをご覧になった方は、そのあたり、よくご存じでしょう。2001年にリリースされた彼の『Dummy Variations』(七尾旅人も1曲歌っている)は、いまではIDM~ブレイクコアにおけるもっとも重要な1枚として歴史的な評価を受けているが、それから10年後のいまもジョセフ・ナッシングは唯一無二のエレクトロニック・ミュージックの作り手として健在だ。
 ......で、ワールズ・エンド・ガールフレンドが主宰する〈Virgin Babylon〉からリリースされたジョセフ・ナッシング・オーケストラの『スーパー・アース』のリミックス・アルバム『スーパー・アース・リミックス』が、同レーベルと〈分解系レコーズ〉から共同リリースされた。しかも無料ダウンロードですよ! クリックせよ!

詳細: https://www.virgin-babylon-records.com/information/

分解系レコーズ : https://bunkai-kei.com/
Virgin Babylon Records : https://www.virgin-babylon-records.com/

Joseph Nothing Orchestra
super earth remixes

01march of the last battalion (for promise Go-qualia remix)
02.every beauty has its scum(yaporigami remix)
03.super earth(we're not alone mix)
04.Gliese581(iserobin remix)
05.EBE pt01(joseph nothing mix)
06.Gliese581(FutonDisco remix)
07.lullaby for a patient(joseph nothing mix)
08.Gliese581(joseph nothing remix)
09.Izsak-Delporte(DJまほうつかい remix)
10.a shine on your head(CDR remix)
11.halo23(joseph nothing remix)
Bonus Track
12.super earth(original)

Art work : タカノ綾
2011 Aya Takano/ Kaikai Kiki Co.,Ltd All Rights Reserved.

*Go-qualia
自ら新鋭ネットレーベル「分解系レコーズ」を主宰し、
その他多くのネットレーベルから楽曲/リミックスを発表。
アニメ・ゲーム等の現代を彩る文化を素材に分解、再構築し
新たなエレクトロニック・ミュージックの可能性に迫る。
楽曲の持つ美しさとある種のPOPさには定評があり
待望のCDアルバムをVirgin Babylon Recordsより今秋リリース!
自らのオリジナルな世界を新たに追求した意欲作となっている。
https://bunkai-kei.com/

*FUTON DISCO
ポップスユニット"オーラルヴァンパイア"のメンバーによるソロプロジェクト。
あくまでベッドルームテクノを受継ぐスタイルだが、
全ての情報や情念を布団の中で処理させようとした事が災いしクリーチャー化した。
布団の中で制作をし、布団の中でLIVEを行う。
https://auralvampire.com

*CDR
15歳の時から毎日のように作曲活動を続けているトラックメイカー。
ライヴでの他の追随を許さない発狂パフォーマンスがJoseph Nothingの目にとまり、2011年にJoseph Nothing Orchestraのメンバーとしてスカウトされる。
多作家であり、いままでに数百枚のCD-Rと5枚のCD、3枚の7インチ等をリリース。また、世界各国からのフリーmp3リリースも盛んである。
現在、自らのCD-Rレーベル「NEO RDC REC」運営中。
https://www.asahi-net.or.jp/~zr3a-tnmt/

*Yaporigami
1984年生まれ。山梨県出身。Brighton在住(英国)。
日本と英国を拠点に活動する電子音楽家"Yu Miyashita"によるソロプロジェクト。
これまでにHz-records, Symbolic Interaction、Merry Worksなどから作品をリリースし、国内外多数のコンピレーションアルバムに参加。
近年は"Yu Miyashita"名義の活動も精力的に行なっており、2011年5月には昨年復活を果たした名門レーベル"Mille Plateaux"から"Yu Miyashita"名義での1stアルバム"Noble Niche"をリリース。
ノイズ、グリッチといった素材を駆使し、Yaporigami名義ではビートのある作品、Yu Miyashita名義ではノンビート作品を生み出している。
https://www.underarrow.com

*iserobin
機材に囲まれたいがためにKORG Electribeを購入し音遊びを開始、現在に至る。
ダンスミュージックとあまり親和性の無いジタバタビートに胡散臭いメロディ。
ライブは主にごちゃ混ぜ系イベントにお呼ばれされてはハードシーケンサー+エフェクタ武装でジタバタ演奏を披露している。
https://iserobin.otherman-records.com/

*DJ まほうつかい
DJまほうつかいはターンテーブルを持っていないDJです。まほうのちからで音楽を作ります。MIX CD『世界の終わりmix』や自作のサントラ盤『イメージアルバム・ディエンビエンフー』、さらにX JAPANのコピーバンドなど、その音楽性は常に変化。相対性理論presents「実践III」や、フリージャズの聖地新宿PITINNなどで演奏を行う異端の音楽家。最新のプロジェクトはヘヴィメタルをエレクトロニカの文法で再構築した「Metaltronica」。2011年Joseph Nothing、蓮沼執太、芳川よしのらのリミックスを含むアルバム『Metaltronica』リリース予定。本業はマンガ家の西島大介です。
https://www.simasima.jp/

Chart by Underground Gallery 2011.07.13 - ele-king

Shop Chart


1

TUMBLACK

TUMBLACK Tumblack (promo) »COMMENT GET MUSIC
78年にフランスのカルトレーベル[Barclay]よりリリースされた、TUMBLACKの唯一のLPが再発。アフロパーカッションによるミニマルなハメ感がヤバい「Invocation」を筆頭に、DJツールとしても使えそうな「Waka」、当時のディスコ~ファンク、ジャズなどのエッセンスを加えたダンストラック「Caraiba」など全10トラックを収録。サンプリングネタとしても使えそうなので、そちら方面の方も是非お見逃しなく!

2

JAMIE 3:26

JAMIE 3:26 Ep (Strobelight Honey) »COMMENT GET MUSIC
RON HARDYの実甥BILL HARDYによるレーベル[Partehardy Records]からも作品を残す、シカゴのアンダーグラウンド気鋭 JAMIE:326 最新シングル!! THEO PARRISHもへヴィープレイしていたFATBACK BAND「Wicky Wacky」のロングリエディットが大ヒットした「Basement Edits」シリーズの JAMIE:326、今回は KATE BUSH、GRACE JONESをネタに使った FRED PALAKONなる謎のリエディッターによる前作が大きな話題を集めた UK発のホワイトレーベル[Strobelight Honey]第2弾に登場。今回はまず Side-Aで、先日の再発盤も話題を集めた、スイスのNew-Waveバンド YELLOによるGarage~Music Boxクラシック「Bostich」のリエディットを、Side-Bでは覚醒観MAXな強烈アシッドチューン「Acid Whump」を収録。シカゴ~アンダーグラウンドハウス好きには、絶対にチェックしてもらいたい1枚です!大推薦!

3

ANTHONY

ANTHONY"SHAKE"SHAKIR Piper (Frictional) »COMMENT GET MUSIC
デトロイト第一世代重要アーティストANTHONY "SHAKE" SHAKIRの新作は、ダブステップ的ビートを取り入れた新境地! 昔から、リズムやビートへのこだわりが強く、ブレイクビーツやドラムンベース等を上手く取り入れてきた、SHAKEですが、今回はダブステップ/ UK FUNKY的なリズムを全面にFeatした、新境地と言える、トライバリッシュ・トラックを披露!乾いた音色のパーカッションが、バウンスするステッピン・ビートの上で打ち鳴らされたA面[Piper]がイチオシ! このトライバル感は、DERRICK MAY辺りに上手くプレイして貰いたい感じ? ルーツを重んじる傾向が強いデトロイト贅の中で、常に新たしいサウンドを取り入れようとする、SHAKEの前向きな貪欲さは流石です!

4

FLOATING POINTS

FLOATING POINTS Marylin (Eglo Records) »COMMENT GET MUSIC
若き天才FLOATING POINTS新作!コズミック・フュージョン・エレクトリック・ブギー! やはりこの人は最高です!!両面共に本当に文句なしの1枚である今作ですが、まず Side-Aでは THEO PARRISHを彷彿とさせる、粗くざらついたミッドグルーブに、気持ちの良い高揚感を持ったスペーシーなシンセメロをフィーチャーした、コズミックフュージョン的感覚もあるデトロイト・ビートダウンハウス「Marlin」。Side-Bでは、大ヒットしたFATIMA作品みたいな、アーバンなNu-Soul風ロービートファンク「Farukx」。THEO PARRISHやDJ SPINNA的、デトロイト作品が好きな方ならまず間違いありません。是非お見逃し無く!

5

NICHOLAS

NICHOLAS No More Hits 14 (No More Hits) »COMMENT GET MUSIC
NICHOLASが主宰するイタリアの大人気レーベル[No More Hits]第14弾。MAW作品を彷彿とさせるファットなハウスビートと艶やかなヴォーカル、鍵盤によるエモーショナルな高揚感が◎な 90's USハウススタイルなリエディットA2、カップリング3作には、BOBBY WOMACKのガラージ古典「I Can Understand」をネタとする A1や TEMPTATIONS & UNDISPUTED TRUTHの名作「Ball Of Confusion」をネタにした B1、LE FREAK'O「Keep On Gettin Down」をネタにした B2は、デトロイト勢にもオススメできる、黒くファンキーな雰囲気を持ったビートダウン/スローモーハウス作。調子の良いリリースが続くイタリア勢のリエディットシリーズですが、UG的にはこのレーベルが一番お勧め!当然今回も大・大・大推薦です!

6

ABDULLA RASHIM

ABDULLA RASHIM Gizaw (Abdullah Rashim) »COMMENT GET MUSIC
ダーク・モノ・ミニマル推薦盤! B2はまるでPLASTIKMAN「Consumed」のようです。 スゥエーデンからのニュー・カマーABDULLA RASHIMの新作がかなりヤバいことになっています!ダークな空気感と、作り込まれたビートの質感が、中毒性の高いうねりと、絶妙なテンションでズッポリとハメていくここ最近のディープ・ミニマル系のテクノのリリースの中でもかなり出色の一枚!必聴です!マイナーレーベルでプレス枚数も少ないので、お早めに

7

THE BEAT BROKER

THE BEAT BROKER Pacific Break (Reverso 68 Club Mix) (Adult Contemporary) »COMMENT GET MUSIC
西海岸シーンの最重要人物が集った話題の新レーベル リリース第1弾は、[Sentrall]からのリリースでも知られる、同地の重鎮 RYAN BISHOPの変名 THE BEAT BROKERによる久々の新作。まず Side-Aには、レイドバック感のあるエレクトリックなシンセメロが、柔らかく緩やかに展開していく、心地良過ぎるバレアリックディスコなオリジナル。Side-Bでは、よりフロアーナイーズなリズムと軽快なカッティングリフなどを交えた、REVERSO 68のリミックスを収録。[Ene]の CHIDAさんも COYOTEのサイトに上げていたMixショーでもプレイしていましたね~。リリースを待っていたという人も多くいたのでは!?しかもコレ!、音に拘りを持つレーベルオーナーの意向により 180gの重量盤プレスと言うのも嬉しい限り!!西海岸周辺、バレアリックサウンド好きは要必聴!

8

FALTY DL

FALTY DL Make It Difficult / Jack Your Job (All City Dublin) »COMMENT GET MUSIC
ダブステップ通過後の、新感覚ディープ・ハウス! [Rush Hour]がフックアップするN.Yの要注目のUKGアーティスト FALTY DLの新作がアイルランドの[All City]から! ダブステップ/ UKG通過後のボトム感と、90年代のUSディープ・ハウスをミクスチャーさせたかのような、新感覚ディープ・ハウスが2トラック!何処と無くレイビーなムードをある女性ヴォイス・サンプルと、ブレイク・ビーツを要所に取り入れたA面が◎!FALTY DL絶対に注目です!

9

VAKULA

VAKULA Unthank002 (Unthank) »COMMENT GET MUSIC
ミニマル・ミュージックの巨匠STEVE REICHのリミックスも本当に素晴らしかったウクライナの新鋭ディープ・ハウサーVAKULAが、LINKWOODらのリリースで御馴染みのUKビートダウン・レーベル[Firecracker]の姉妹レーベル [Unthank]から限定10インチをリリース! 今回はいつものビートダウン/ディープ・ハウス路線は控えめに、Aphex Twin辺りを思わせるような、繊細なピュア・テクノ/ディープ・ミニマルへアプローチした3トラックを収録!APHEX TWINの「Selected Ambient Works」辺りに収録されていても違和感のない、アーリー90'sピュア・テクノ・スタイルのA1、空間の奥の方で「Spastik」のようなローリング・スネアが転がるミッド・テンポの4つ打に、メロディックなシンセ・フレーズがカラフルな響きを効かせたA2、SLEEPARCHIVE的?といったら大袈裟ですが、無機質な電子音フレーズがミニマルにループし、ぼんやりと淡い色彩の空間シンセを浮かばせたディープ・テクノのB1と、懐かしくも新鮮なムードを持ったトラックばかり!やはりVAKULA才能あります!引き出しも多く、サウンドのクオリティーも高い!今回も手放してオススメです!

10

BUSEN

BUSEN Busen (General Elektro) »COMMENT GET MUSIC
90年代中期に活動していたベルリンの超カルト・レーベル[Elektro Music Department]からリリースしていたTHE HOPE FOR THE BEST aka DANIEL PFLUMMと[Sex Tags Mania]のSTEFAN MITTEREによるドープ・エレクトロ・レーベル[General Elektro]の第3弾! DANIEL PFLUMMによるBUSEN名義での作品。当時[Elektro Music Department]をチェックしていたマニアックなテクノ・ファンの方なら、音を聴いただけで鳥肌が立つであろう、相変わらずのロウ・モノ・エレクトロを披露!アナロジカルなモノ・ベースが、ジリジリと捩れながら、ドープに展開していく、カルト・レーベルによるカルトな一枚

[MellowHype] - ele-king

 タイラー・ザ・クリエイターの『ゴブリン』に続いて、ホジー・ビーツとレフト・ブレインによるメロウハイプ名義のセカンド・アルバム『ブラックンドホワイト』もついにフィジカル・リリースされる!
 まずはこの不敵なPVを見て欲しい。彼らの挑発的な歌詞に関しては、すでにいくつかの人権保護団体から抗議が寄せられているという話だが、フェミニストからの抗議に対してタイラーたちは「硬いチンポが欲しければ立たしてくれよ」と返答したとか......。

 ご存じのようにオッド・フューチャーのメンバーにはレズビアンの女性もいる。彼らはスケーター集団で、旧来のマッチョなギャングスタ・ラップとは違う。"64"を聴いていると、彼らの音楽がウィッチ・ハウスとも親和性が高いことがわかる。


 

そしてタイラー・ザ・クリエイターの"she"......。こりゃたしかに怒られるわ。

interview with Seekae - ele-king

 夢見るシーケイは、コンピュータ・ゲームへの情熱とIDMによる叙情主義が融合する珍しいバンドである。スポーツ好きのオタク的な感性とギャグが奏でるメランコリーという言い方もできる。
 その美しく、そしてロマンティックな響きによって、アルバム『+Dome』のリアクションも好調だという話だが、謎に包まれたオーストラリアのこのバンドは、ビビオやマウント・キンビーに代表されるような、ここ2~3年のIDM/グリッチにおけるドリーミーな展開における珍種というか、以下のメール・インタヴューを読んでいただければわかるように、シーケイには"笑い"もある。なるほどー、それが彼らの"美"の背景にあるものだったのか......。

シドニーのエレクトロニック・ミュージック・シーンはそんな大きくないけど、少しずつ成長していると思う。僕らが最初ライヴをやりはじめた頃、どんどん知らないバンドを発見したり、知らなかったシーンを見つけてったりしたのを覚えているよ。

いまオーストラリアのどちらにお住まいですか?

シーケイ:シドニーだよ。


Seekae / +Dome
Rice Is Nice Records/Pヴァイン

Amazon iTunes Album Review

『+Dome』、とても興味深い作品でした。あの1枚のアルバムのなかにはIDM、フォーク、ヒップホップ、クラウトロック、アンビエントなどなど、いろんな要素があります。シーケイの音楽的な背景を知りたいと思うんですが、まずはどうやって3人が出会い、どういう経緯でバンドが生まれたのか教えてください。

シーケイ:3人とも共通の学生仲間なんだ。最終的には卒業して、ウェットTシャツ・コンテストで3人同時に再会したんだ。ステージ上で女の子たちがあり得ないことをやっているなか、僕らは機材の話をしたり、好きなIDMのプロデューサーの話とかをしていたんだ。シドニーに戻ったのと同時にバンドを組んだよ。

結成は何年で、SEEKAEという名前はどうやって付いたんですか?

シーケイ:2007年の頭に結成した。最初はコマンダー・キーンというゲームからそのまま名を取って名乗ってたんだけど、他にその名を使ったバンドがいるって知ってシーケイに変えたんだ。ジョージが喘息の発作を起こしたときに出す音と響きが似てるから、その名にしたんだ。

どんな編成なんですか? ドラム、ギター、エレクトロニクスって感じですか?

シーケイ:何度も変わっているんだけど、いまはドラム、ギター、メロディカ、ラップトップ、シンセ、ドラム・マシーン、MPD、MPC、APCとTLCだね。

2008年のデビュー・アルバム『The Sound Of Trees Falling On
People』は、今回のアルバムで言うと、2曲目の"3"のような、ドリーミーな感じだったんでしょうか?

シーケイ:そうだね。1枚目はよりクリーンで、どこかナイーヴないち面があったと思う。そのひとつの要因は、自分たちにそこまでプロダクションの技術が備わってなかったし、どちらかというとアルバムではなく、ミックステープという感覚で作ったからかもしれない。今作はそこから離れ、美学を追求して、よりダークな領域に進もうとしたものなんだ。

デビュー・アルバムのアートワークが熊だったのは何故ですか?

シーケイ:とくに理由はないよ。何かかっこいいな、と思っただけだね。ジョンの従兄弟が描いた絵なんだけど、見た瞬間アルバムのジャケにしようって決めたよ。

『The Sound Of Trees Falling On People』を発表してからの3年はどんな風に過ごしていたのですか?

シーケイ:たくさんライヴをして、ツアーをして、練習して、作業をして、飲んできたよ。

3曲目の"Blood Bank"や9曲目の"Two "みたいなアブストラクトなグリッチ・ホップみたい曲は、今回から新しく入った要素なんですか?

シーケイ:ある意味そうだね。この2曲はアルバムのなかでも踊れる曲になっているし、前作に比べるとよりベースに引っ張られてる曲だと思う。クラブやガレージ・ミュージックをすごく聴くようになって、その辺の影響が反映されているのかな。"Blood Bank"とかはアルバムでいちばん古い曲で、前作を出してからわずか1年後に完成した曲だね。

メランコリックな4曲目の"Reset Head"とか大好きなんですが、これはいつぐらいにいできた曲なんですか?

シーケイ:2010年末に完成した曲だね。リズムは思い描いていたんだけど、メロディが無かったんだ。ジョンが家でギター・ラインを考えてきて、そこからもうすぐでき上がったね。

3人のメンバーにとって共通のテーマとは何だったのですか?

シーケイ:最初は"髭"のはずだったんだ。でもジョージがすぐ飽きてね。いまは"コンピュータ・ゲームと自由とその他もろもろ"だよ。

ボーズ・オブ・カナダとフライング・ロータスでは、どちらが好きですか?

シーケイ:どちらも大好きだよ! ボーズ・オブ・カナダはとくに最初のアルバムを作るときに、大きな影響を受けたね。でもその後はフライング・ロータスの大ファンにもなった。ちょうどジョンが先週ニューヨークで見てきたよ!

〈ワープ〉とか〈ニンジャ・チューン〉のようなレーベルの音とか、UKのシーンからの影響は大きいですか?

シーケイ:もちろん。あのようなレーベルから出てきた音はバンドがはじまった頃、すごく好きだった。だから、そうしたレーベルが無かったら、僕らも存在しなかったと言っても過言ではないかもね。

シーケイにとってのもっとも大きな影響は何ですか?

シーケイ:スタークラフト2(ゲーム)と冷凍のフィッシュ・フィンガーズ。

ビビオとかにちょっと似てるかなと思ったんですが、どう思いますか?

シーケイ:その繋がりはわかるね。『アンビヴァレンス・アヴェニュー』とかの美学は今回僕らが目指した方向と似ていると思うんだ。音に独特の温もりがあって、ゆえに生きた感じに聴こえるんだよね。

ダブステップは好きですか?

シーケイ:うん。でもSkrillexとかじゃないやつね。

マウント:キンビーとは仲良しなんですか?

シーケイ:FIFAのゲームで負けるまでは仲良かったよ。負けて以来ちょっと気まずい感じかな(笑)。

地元ではどんな活動していたんですか? シーケイのような音楽に理解のあるシーンは存在するんですか?

シーケイ:シドニーのエレクトロニック・ミュージック・シーンはそんな大きくないけど、少しずつ成長していると思う。僕らが最初ライヴをやりはじめた頃、どんどん知らないバンドを発見したり、知らなかったシーンを見つけてったりしたのを覚えているよ。今は48/4や104 CollectiveのCleptoclecticsというアーティストとかとは仲良くて、一緒にいろいろやったりしているよ。

こうした音楽をリリースするレーベルはありますか?

シーケイ:何個かね。〈Feral Media〉というのは面白いレーベルだよ。でもシドニーにいるほとんどのエレクトロニック系アーティストは海外での契約を目指しているね。

地元のシーンを活性化したいと思いますか?

シーケイ:もちろん。そして僕らの仲間のGhoulとかCollarbonesといったアーティストが少しずつ認知されてきているのは良いことだと思っている。最初の火花は見えたから、これからは爆発が起きるのを期待しているんだ。

自分たちの音楽を自分たちなりに言葉で定義すると、なんとなりますか?

シーケイ:もデロン・ウィリアムズ(訳注:バスケ選手)がKenny Calmuschi(訳注:ちょっと正体不明です。別つづりでジャズのベーシストは出てきますが......)の上で次から次へとダンクを決めている感じだよ。あとエレクトロニックだね。

"Reset Head"をはじめ"Mingus"や"Underling"、"Two"やタイトル曲の"+Dome"など、メランコリックな曲調が印象的なのですが、それはあなたがたの感情から来るモノなのでしょうか? それともメランコリックな音楽がただ好きだから?

シーケイ:難しいね。ある意味僕らの感情を表現している部分もあるし、逆にメランコリックな音楽の独特な美しさや素直さには昔から惹かれている部分もある。だから、自分たちが最高に気分が良くても、書く曲はメランコリクだったりもするしね。

目標としている音楽ってありますか?

シーケイ:つねに変動するけど、時と環境を選ばずに、何度も聴きたくなるような音楽を作りたい。どんな気分でも聴けるようなね。と言いつつ、完全なるクラブ・バンガーも書きたっかりするんだけどね(笑)。

アルバム・タイトルの『+Dome』ってどういう意味ですか?

シーケイ:スタジオで落ち込んだときにみんなで聴くケニー・GのB面曲なんだ。(訳注:たぶんでたらめな冗談)

アルバム最後に収録されているフォーク・ソング"You'll"はバンドが今後目指す方向のひとつと見ていいんですかね?

シーケイ:そうかもね。ま、お楽しみってことで。


Chart by JET SET 2011.07.11 - ele-king

Shop Chart


1

G.MITCHELL & JEBSKI FEAT. KENGO ONO

G.MITCHELL & JEBSKI FEAT. KENGO ONO NATSU »COMMENT GET MUSIC
先行リリースの12インチがいずれも大ヒット、完売の『Natsu』プロジェクトがついにCD化!デトロイトの雄、G.Mitchellと実力派クリエイター、Jebskiの合作"Natsu - Original Ver."をはじめ、国内外の一流アーティストのリミックスを含む全10曲収録。

2

OWINY SIGOMA BAND

OWINY SIGOMA BAND TAFSIRI SOUND »COMMENT GET MUSIC
Brownswoodからのロンドン~ナイロビ混合プロジェクトのリミックスEP。ごぞんじQuanticを始め、バンドの中心人物Jesse Hackett、メンバーのTom Skinnerによるリミックスを収録!!

3

V.A.

V.A. SOUL CLAP:SOCIAL EXPERIMENT 002 SAMPLER »COMMENT GET MUSIC
Soul Clapミックス・コンピ『Social Experiment 002』からの限定アナログ・サンプラー!!新世代ハウス筆頭チームSoul Clapによるミックス・コンピ『Social Experiment 002』収録のエクスクルーシヴ・トラックを4曲抜粋したサンプラーEPがこちら。Soul Clapを筆頭にArt Department、Gadi Mizrahiといった周辺人脈が集結!!

4

DR. DUNKS / JUSTIN VANDERVOLGEN

DR. DUNKS / JUSTIN VANDERVOLGEN SO GOOD FEELING / VERSIONS »COMMENT GET MUSIC
Eric Duncan主宰Keep It Cheap第4弾!!前作では初のゲストとしてBastedos a.k.a. Felix Dickinsonを迎えましたが、今回はNYの盟友Justin Vandervolgenを招集。両面共に鉄板で使える大推薦盤です!!

5

ARGY

ARGY REMINISCENCE EP »COMMENT GET MUSIC
リリース・ラッシュ継続中のギリシャ才人によるイビザ・リヴァイバル!!Cadenzaからの新作やZodiac Free Arts Clubでのクラウトロック~アンビエント作品など、マルチな才能で知られるギリシャの才人Argyris Theofilisによるソロ新作がPermanent Vacationから登場。

6

LOVEBIRDS / LEIF

LOVEBIRDS / LEIF THE BEAST / ALMOST INVISIBLE »COMMENT GET MUSIC
人気沸騰中のLovebirdsがLiebe*detailに初参戦、最高のトラックを届けてくれました!!Stee Downesをヴォーカルに迎えたWinding Roadからの前作"Want You In My Soul"も大ヒット、独ハウス・ベテランSebastian Doringが今度は好カード続出のスプリット・リリースでお馴染みのLiebe*detailに登場。これがまたしても最高の一発でした!!

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BEAUTIFUL SWIMMERS FEATURING JOHN DAVIS

BEAUTIFUL SWIMMERS FEATURING JOHN DAVIS OPEN SHADOW (FEAT. SOFT ROCKS REMIX) »COMMENT GET MUSIC
UKディガー集団Soft Rocks Remixを収録したFuture Time新作!!待望の再入荷です!!Maxmillion DunbarとAri Goldmanの"Future Times"看板ユニットBeautiful Swimmersによる新作7"。DJ HarveyとのB.I.S最新プログラムにて、Soft Rocks自身により披露されたデジタル・ダブ・リミックスを収録。

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ADAM PORT

ADAM PORT BASEMENT FEAT. DANIEL WILDE »COMMENT GET MUSIC
ディープ・ハウス・ファンに大推薦のAdam Port衝撃の新作です!!Rockets & Ponnie、Souvenir Music等からセンス抜群のフロアフィラーを連発してきたAdam Portが名門Moon Harbourから登場。コレがなんとArthur Russellモロ使いの衝撃作でした!!

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STEVE ARRINGTON

STEVE ARRINGTON GOIN HARD »COMMENT GET MUSIC
全曲Dam Funkとの共作! 元Slaveフロントマンによる新作12"!Dam Funkの快作12"、"Hodd Past Intact"収録の"4 My Homies"でも言わずもがなな絶妙の愛称をみせていた共演が再び! 全3曲とも最高過ぎます!

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DJ DUKE

DJ DUKE SUMMER MADNESS EP »COMMENT GET MUSIC
再評価機運著しいNYハウス・ベテランによる大推薦復活作の登場です!!Argy主宰These Daysからのリミックス・リリース、『Live At Robert Johnson Vol.4』への名作"Can You Feel It"収録など、再評価の波が来ている90'sハウス・シーンのヒーロー、DJ Dukeが遂に新作をリリース!!

Alfred Beach Sandal - ele-king

 アルフレッド・ビーチ・サンダル(以下、ABS)の音楽性を説明するとしたら、とりあえずは、シャムキャッツの夏目知幸による「カリブ海のキャプテン・ビーフハート」というコピー以上に的確なものはないだろう。あるいは、元〈ロウ・ライフ〉の浜田淳が編集人を務める『音盤時代』創刊号に二見裕志が寄せていた、70年代後半から80年代前半にかけて、プログレッシヴ・ロックのアーティストたちが、インプットをそれまでのジャズや現代音楽からワールド・ミュージックに、アウトプットを"重く暗い"ものから"軽く明るい"音楽へ切り替えたことについてのテキスト「トロピカル洞、その陰と陽」がそれを代弁してくれる。曰く、「この距離感、遠い異国のフレーズを自前の楽器で奏でることの快楽と違和感がないまぜになった確信のなさが、ぼくにはとても重要に思える。それはぼくの距離感でもあるからだ。照明や家具、さらにはカーテンの柄を変え、BGMの音楽を変えたところで、ぼくの生活は依然としてきのうのままなのだ」。

 ABSは北里彰久のソロ・ユニットで、この『いつかの、カリプソ』がデビュー・フルレンスになる。ちなみに、前身のバンド、モグサ・デルタは、サン・シティ・ガールズが『トラウト・マスク・レプリカ』をカヴァーしているような、ノイジーなローファイ・ファンクだったが、本作では、以前までディストートしていたエキゾティシズムへのこだわりを、よりアコースティックに表現することで、解放的な響きを獲得している。しかし、それは、"本物"に近付くのではなく、むしろ、変態性が露になったという意味で、だが。

 ただし、北里とドン・ヴァン・ヴリートが違うのは、バックのマジック・バンドが決して奴隷ではないということだ。それどころか、日々、セッションを繰り返し、複数のユニットを掛け持つ彼等のコミュニケーションの残像は、実に健康的なシーンのようなものさえ浮かび上がらせつつある。メンツを順に紹介すると、まずは、スティール・パンとトランペットでMC.sirafu。インディ・ポップ・シーンの顔役として知られるこの髭面の男は、コンテンポラリー・エキゾチカ・ロック・オーケストラこと"cero"や、NRBQとスライ&ザ・ファミリー・ストーンが合体したような"片想い"、中川理沙とのデュオ"うつくしきひかり"等、そのバイオグラフィーを書き出すだけで、ちょっとしたフェスティヴァルのようだ。次に、ベース、ギター、ピアノで伴瀬朝彦。ハートボイルドだが、チャックを閉め忘れているようなチャーミングさもある"アナホールクラブバンド"を率いる他、前述した"片想い"や、フランク・ザッパの意思を受け継ぐ"ホライズン山下宅配便"等、癖のあるバンドに名前を連ねている。そして、ABSのマス・ポップとでも名付けたくなる複雑なサウンドの要を担うドラムは、フリーフォームなプレイで注目を集めている一樂誉志幸。他にはサックスで遠藤里美、トロンボーンで川松桐子も。ちなみに、レーベルはイベント・スペース〈七針〉が運営する〈鳥獣虫魚〉で、八丁堀のオフィス街の地下にある、この、まるでアジトのような空間は、mmm、王舟、oono yuuki、麓健一といったモダン・アシッド・フォーク・ミュージシャンが出入りするライヴ・ハウス、またはスタジオでもあって、本作の楽曲の多くもここでレコーディングされている。コンクリートの下で、南の国を夢見ながら。

 それにしても、ceroの『world record』、アナホールクラブバンドの『泥笛』、ヴィデオテープミュージックの『Summer of Death』......と、この周辺で、屈折したエキゾティシズムがリアリティを持ちつつあるのは、一体、どういうことなのだろうか。とりあえず、この、変拍子に乗せて少年のような声で歌われる、何処かの国のいつかの物語は、放射性物質が降り注ぐプールサイドよりも、節電の要請を無視して、寒いぐらいクーラーをかけた部屋がよく似合うのはたしかである。こんな国に、こんな時代に関わりたくないんだ、とばかりに爆音で鳴らすことにしよう。

Chart by JET SET 2011.07.04 - ele-king

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G.MITCHELL & JEBSKI FEAT. KENGO ONO

G.MITCHELL & JEBSKI FEAT. KENGO ONO NATSU EP3 »COMMENT GET MUSIC
Kaito、Juzu a.k.a. Moochy、Claudio Mateリミックスを収録した『Natsu EP』第三弾!G.Mitchell(UR / Los Hermanos)とJebskiによる話題プロジェクト『Natsu』シリーズ最終章となる本作はメランコリックにNatsuを彩る傑作リミックス3曲を収録。

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HEROES OF THE GALLEON TRADE

HEROES OF THE GALLEON TRADE NEPTUNE'S LAST STAND »COMMENT GET MUSIC
かつてのWhatever We Wantを彷彿とさせる際立ったリリースをコンスタントに送り届けるホットなNY発レーベル、Justin Van Der Volgen(a.k.a. TBD)主宰Golf Channelの15番。限定プロモが出回っていた時点で相当話題を集めていましたが、ゴージャスなスリーヴに包まれて遂に正規リリースされました!

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PETE ROCK & SMIF N WESSUN

PETE ROCK & SMIF N WESSUN MONUMENTAL »COMMENT GET MUSIC
Smif-N-Wessunとのダブルネーム・コラボ・アルバム!客演にはRaekwon, Buckshot, Sean Price, Styles P, Black Rob, Bun B等らが脇を固め、Pete Rockのハードな質感の安定したトラック群。Duck Downからのビッグ・ボムは凄まじい! *デジタル・ダウンロードカード付き

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REBOOT JOY CONFESSION

REBOOT JOY CONFESSION BLACKLIGHT CHAMELEON »COMMENT GET MUSIC
待望の第2弾、またしても強烈です!!昨年の第1弾にも度肝を抜かれたSoulphiction新ユニット、The Reboot Joy Confessionの第2作が遂に登場。もう言葉を失う怒涛のビートダウン・ニューフェイズです。

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MAYER HAWTHORNE

MAYER HAWTHORNE DIRECT TO DISC #1 »COMMENT GET MUSIC
'11年4月に行われたMayer Hawthorneのライヴ音源が超限定アナログ・リリース!!大ヒット・アルバム『Strange Arrangement』収録曲に加え、話題となった新曲"No Strings"、Snoop Dogg"Gangsta Luv"カヴァーも収録。アナログ・オンリーでのリリースです!!

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MAKOSSA & MEGABLAST FEAT. CLEYDYS VILLALON

MAKOSSA & MEGABLAST FEAT. CLEYDYS VILLALON SOYCOMOSOY (LUCIANO & KOZE RMXS) »COMMENT GET MUSIC
DJ Koze & Lucianoによるキラー・リミキシーズ!!レーベル・コンピ"CD Twelve"に収録された、G-Stoneの鬼才コンビによるエレクトロ・ディスコ傑作をヒプノ・トライバル・ミニマルにアップデートした"DJ Koze No Voy A Cambiar Repaso"が最高なキラー!!

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MACHINEDRUM

MACHINEDRUM SACRED FREQUENCY EP »COMMENT GET MUSIC
LuckyMeからの前作も爆裂ヒットしたMachinedrumがPlanet Muから初登場。相棒Brailleとの別働プロジェクトSepalcureの流れも汲む美麗エディテッドUKベース傑作の誕生です!!

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FALTY DL

FALTY DL MAKE IT DIFFICULT / JACK YOUR JOB »COMMENT GET MUSIC
Planet MuやRampなどからのリリースでお馴染みNYCの天才がAll Cityデビュー!!燃え盛るL.A.シーンを紹介する10"シリーズも大好評だったアイルランドの名門All Cityから。NYC産らしい、B-More定番ブレイクを使ったNYハウス x UKベースな新型2トラックスを搭載です!!

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ARGY / LEE VAN DOWSKI

ARGY / LEE VAN DOWSKI ETHIOPIA'S RISE / BIMBAM »COMMENT GET MUSIC
主宰するThese Daysからのハウス回帰的リリース、Permanent VacationからのZodiac Free Arts Club名義でのクラウト・アンビエントなど、ギリシャ出身の多芸多才なアーティストArgyがCadenzaから初登場。スウィングしたトライバルなリズム・アプローチが面白いミニマル・ダブを展開していて凄くカッコイイです。

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MATTHEW DEAR

MATTHEW DEAR LITTLE PEOPLE (BLACK CITY) - SASCHA DIVE REMIXES »COMMENT GET MUSIC
先行でMark Eリミックスが本家Ghostly Internationalよりシングルカットされていた、Mathew Dear a.k.a. Audionがフリーキーなニュー・ディスコを展開してみせた傑作アルバム『Black City』収録曲のデジタル・オンリーで発表されていたSascha Diveミックスが主宰のDeep Vibesから。最高です!!

Chart by UNION 2011.07.02 - ele-king

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VARIOUS ARTISTS

VARIOUS ARTISTS Composure Ambient Techno for Japan MUSIC 4 YOUR LEGS / JPN »COMMENT GET MUSIC
アンダーグラウンドな野外フェスティバルとしてパーティーフリークから絶大な支持を得ている「ラビリンス」を主催するオーガナイズチームMindgames監修の復興チャリティ・アンビエント2CDコンピ『Composure Ambient Techno for Japan』。そのLABYRINTHと縁の深いPeter Van Hoesen、Sandwell District、Mike Parker、Alex Smoke、Minilogue、Koss、 Donato Dozzy、Rod Modell、Janah Sharp & Fred P、Cobblestone Jazz等が参加、音楽を通じリスナーの心を癒してくれる。製作に当たってアーチストは楽曲を無償で提供、言い換えれば印税が全額寄付に当てられるという点も特筆すべき点だ。

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DOC SEVERINSEN

DOC SEVERINSEN Be With You/ You Put The Shine On Me (DJ Harvey 12inch Cuts) PACIFIC BEACH / US »COMMENT GET MUSIC
レーベルサイト限定販売だった1枚、ラストストックを確保!トランペット奏者Doc Severinsenが1976年にリリースしたアルバム「Night Journey」に収録される"I Wanna Be With You"と、"You Put The Shine On Me"をHraveyがリエディットした話題の1枚が限定入荷!!印象的なカッティングギターにファンキーなトランペットが鳴らしたブギートラックA-1"Be With You"、荒々しく鳴らされるトランペット、ストリングス挿入、スリリングに進行するB-1"You Put The Shine On Me"。Harvey本人も来日時にプレイしたという、とにかく話題の1枚!!

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VLADISLAV DELAY

VLADISLAV DELAY Latoma EP (Villalobos Mix) ECHOCORD / DEN »COMMENT GET MUSIC
出たVILLALOBOS リミックス! デンマークのミニマルダブ最高峰・ECHOCORDにシーンのパイオニアの一人であるVLADISLAV DELAYが初登場! しかもVILLALOBOS & MAX LODERBAUERのリミックスを収録! グリッチノイズとアンビエンス漂うレイヤードシンセのせめぎ合いは鳥肌モノ! ダブテクノの新次元を提示した1枚!

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HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS Locussolus (国内仕様盤) INTERNATIONAL EFEL / URG »COMMENT GET MUSIC
IFEELからの先行シングルも大きな話題となり遂に迎えたDJ HARVEYの新プロジェクトLOCUSSOLUS 待望の1stアルバム!長いキャリアの中でこれまでに触れてきた膨大な音、ジャンルを越えたダンス・クラシックス、ハウス~バレアリック、それらを現在のクラブシーンの音へと繋ぎ合わせることで、想像をはるかに超えたサウンド・フォルムへと仕上がった!

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V.A.(MOODYMANN,JUAN ATKINS,ALTON MILLER,ABACUS)

V.A.(MOODYMANN,JUAN ATKINS,ALTON MILLER,ABACUS) Music Institute Pt 3 NDATL MUZIK / US »COMMENT GET MUSIC
MoodymannことKenny Dixon Jr.、デトロイトテクノ創始者の一人Juan Atkins、デトロイトハウスの重鎮Alton Miller、そしてミシガン湖を挟んだカナダより古くから交流のあるAbacusの4アーチストが大名曲Alexander Robotnick - Problemes D'AmourをRe-Touch!!『限定盤』につきお早めにチェックを!

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ALESSANDRO NOVAGA

ALESSANDRO NOVAGA Faces Drums WHITE / US »COMMENT GET MUSIC
イタリア人プロデューサーAlessandro NovagaによるDJ ツール「Faces Drums」が再発!!80'sイタロ・ディスコ/シカゴ・クラシックStoppの"I'm Hungry"をプロデュースしたことでも有名なAlessandro Novaga。DJ RahaanがエディットしたJesse Saundersの"On & On"での印象的なループパートにも使用された、Ron Hardy、Frankie Knucklesらがプレイした中毒性の高いループ集「Faces Drums」がピクチャースリーヴ仕様で再発。For DJ Use Only!!!!

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JENIFA MAYANJA

JENIFA MAYANJA Woman Walking In The Shadows BU-MAKO / US »COMMENT GET MUSIC
US UNDERGROUND HOUSEの雄DJ JUS-EDのパートナーであり自身のレーベルBU-MAKOも絶好調のJENIFA MAYANJAニューアルバム!!そのサウンドは現在のフロアのトレンドを感じさせつつも、その域にとどまらない90年代の良きディープ~アフロ~ジャズ~スピリチュアルなハウスの要素を抽出、ミニマルやデトロイトハウスそしてレフトフィールドといったそれぞれかけ離れたジャンルの中心に音を置くことで無二のダンストラックを奏でている。またそれぞれの楽曲の個性、完成度においても彼女が今まさにピークを迎えつつあることが感じ取れるだろう。

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GREG GOW

GREG GOW Twilight Soul EP TRANSMAT / US »COMMENT GET MUSIC
2009年再始動したTRANSMATの幕開けを飾ったGREG GOWが再び登場! 往年のデトロイト・テクノを彷彿とさせるエモーショナルな分厚いシンセと切れのあるモダンなビート・プログラミングが融合した新たなTRANSMATクラシックが誕生!

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TEVO HOWARD

TEVO HOWARD Crystal Republic HOUR HOUSE IS YOUR RUSH / NED »COMMENT GET MUSIC
ラリー・ハードに次ぐ存在として早くから注目されていたシカゴ新世代!日本でもブレイク必至の逸材Tevo Howord待望の1stアルバム!Rick Howardを父に持ち、親子でシカゴからハウスミュージックを送り続けるTevo Howardがいよいよアルバムをリリースする。Tevo Howardの魅力はシカゴネイティヴならではのリアルなハウスミュージック感。80年代のシカゴハウスの流れを継ぐウェアハウス/ボックストラックからアシッドハウス、はたまたLarry Heardのような繊細で可憐な音使い.....それらシカゴハウスの魅力を持ち合わせているのが彼なのだ。シンセの音は彼の感情そのまま表したかのようにエモーショナル、かつての模倣でも焼き直しでもなく彼自身の音世界を作り上げたトラックはどれもが「ツール」の域に収まらないドラマティックなヴァイヴをリスナーに伝えてくれる。

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JOHN BELTRAN

JOHN BELTRAN Ambient Selections DELSIN / NED »COMMENT GET MUSIC
CARL CRAIGのRETROACTIVEからデビューを果たし、「EARTH & NIGHTFALL」(R&S)や「TEN DAYS OF BLUE」(PEACEFROG)、PLACID ANGELS名義の「CRY」など90年代前半~中盤にかけて粒揃いの傑作アルバムを発表、デトロイト・テクノ・ファンを中心に今な熱烈な支持者の多いベテラン・JOHN BELTRANによる"アンビエント"・ベストがオランダの名門・DELSINから登場!珠玉のアンビエント・トラックがずらりと並ぶ全16曲・・・まさにエヴァーグリーンと呼ぶに相応しいクオリティーの高さにリスナーは脱帽するしかないだろう。
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