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CHART by JET SET 2010.03.03 - ele-king

Shop Chart


1

COBBLESTONE JAZZ

COBBLESTONE JAZZ CHANCE EP »COMMENT GET MUSIC
最強のフリースタイル・テクノ・ジャムバンド!!Matthew Jonson、Tyger DhulaそしてDanuel Tateトリオに加え、今回よりThe MoleのColin de la Planteも参加しカルテットとなった彼らの最新作!!

2

DIRTY JESUS

DIRTY JESUS DON'T FUCK WITH MY SHIT (BLACK COCK REMIXES) »COMMENT GET MUSIC
問答無用のマスト・バイ・アイテムに仕上げてきたBlack Cockリミクシーズ!!Gerry Rooney & HarveyのBlack Cockコンビが両面を分け合ったゴージャスなリミックス企画。それにしてもHarveyの飛ばしっぷりが危険極まりなし!!

3

 NUMBERNIN6 / STENCHMAN

NUMBERNIN6 / STENCHMAN BREATHE / LIL' SOMTHIN' 4 YA »COMMENT GET MUSIC
☆大推薦☆Ruskoもプレイし話題を集めたProdigyモロ使いボムがヴァイナル化!!ご存知Prodigy'96年リリースの特大アンセム"Breathe"をまんまダブステップ化してしまったウルトラ・ボムA1を搭載!!即完売必至です。急いでお求めください!!

4

 ANDREW CEDERMARK / FAMILY PORTRAIT

ANDREW CEDERMARK / FAMILY PORTRAIT SPRIT »COMMENT GET MUSIC
Real Estate好きは絶対泣きます。Underwater Peoplesからの素晴らしすぎスプリット!!特大スイセン盤★Real EstateをリリースしたUnderwater Peoplesからの4枚目。Real Estate~Ducktails~Julian Lynchなロウファイ・ビーチ・ポップ・スプリット。完璧です!!

5

HOTEL MEXICO

HOTEL MEXICO 3 SONGS E.P. »COMMENT GET MUSIC
Second Royal秘蔵中の秘蔵★ホテル・メキシコが遂にデビューです!!初回入荷分のみオリジナル缶バッヂ付き。今年1月にレーベル・コンピ最新作、2月にTurntable Films、4月にはSatoru Ono、5月にはHalfbyと過去最高のリリースが続き、2010年もっとも勢いづくSecond Royal。遂に噂の新人さんが超限定カセット・シングルでデビュー!!

6

STRONG ARM STEADY

STRONG ARM STEADY BEST OF TIMES »COMMENT GET MUSIC
Madlibとのジョイント作"Stony Jackson"からのシングルがついに!Phonte Colemanとの"Best Of Times"と、U-N-Iとの"Follow Me Now"のナイス・カップリング!特に、前者はMadlibとのジョイントでしか生まれ得なかったであろうソウルフルな仕上がりで、作中でも目立ってました!!

7

PETER VAN HOESEN

PETER VAN HOESEN ENTROPIC MINUS SIX »COMMENT GET MUSIC
相変わらずの攻めっぷりに惚れます。Time To Express新作です!!引き続きハード・テクノな鳴らしの新鋭ペルジャン"Peter Van Hoesen"が控えるアルバム・リリースからの先行カットをドロップ!!コレ聴いたらアルバム非常に楽しみになりますよ~

8

JOHN DALY

JOHN DALY MELTDOWN »COMMENT GET MUSIC
ohn Dalyがニュー・レーベル・ロンチ!!アイルランドの鬼才が自身のレーベルをフロア・ロックのドープ・トラックで始動!!ディープなアシッド攻めの猛攻に正しくメルトダウン必至のマスト盤!!

9

CARDOPUSHER

CARDOPUSHER SCHEMATIC BLOCKS »COMMENT GET MUSIC
Joy OrbisonやIkonikaファンにもお薦めの透明感溢れるアーバン・ステップ傑作!!HyperdubやLo Dubsなどからのリリースでお馴染み、ブレイクコア上がりのドレッド・ダブステッパーCardopusherによる洗練の1枚です~!!

10

COSMIN TRG

COSMIN TRG NOW YOU KNOW EP »COMMENT GET MUSIC
UKファンキー以降のカラフル&キュートな新型UKガラージュ傑作Wパック!!Hotflushなどからのリリースでもお馴染み、リミキサーとしても大人気のルーマニア出身ダブステッパーTRGが、名前をちょっと伸ばして老舗Tempaから初登場リリース!!

Various - ele-king

 明るい未来にツバを吐く男として知られる田中宗一郎はゼロ年代の重要項目の5本のうちのひとつにLCDサウンドシステムを選んでいたが、ジェイムス・マーフィのコンセプトにはポスト・パンク期におけるニューヨークのディスコ・カルチャー、通称ミュータント・ディスコがあったことは間違いない。70年代から80年代にかけてのニューヨークの創造的な不協和音めいたシーンの盛り上がりについては、長いあいだ気にはなっていた。だいたい......〈パラダイス・ガラージ〉がある一方で〈CBGB〉があり、ロフト・ジャズのシーンがある一方で〈キッチン〉のシーンがある。ディスコ、パンク、前衛、ジャズ、ミニマルとドローン、そしてサルサ......これらがマンハッタン島内部で交錯していたのが70年代のニューヨークだった。それは戦後の好景気が崩壊し、白人の中産階級が郊外逃亡を加速させ、アフリカ系やラテン系などの移民であふれ、そして商業施設が衰退した時代の産物でもあった。カネのないアーティストや音楽家などは、産業施設としては使い物にならなくなった天井の高い(しかも家賃が安い)ロフトに住むようになると、アメリカ中からも似た者たちが集まるようになった。むしろボロボロの都市だったからこそ、そこには移民もゲイも、貧しいアーティストも暮らしていけたのである――と、ティム・ローレンスはそんなようなことを綴っている。

 そうした文化的な猥雑性の高まりのなかで、ディスコは冒険心に富んだ異端児たちの使い勝手のよろしいフラスコとなって、まるで小学生が理科の授業を楽しむように、そのなかにいろんなものを放り込んでは掻き混ぜたのだった。ただしそれは、素人が意味もなくやったわけではない。音楽のスキルを持った連中が、そう、子供のように無邪気に遊んだのだ。それが今日で言うところの"レフトフィールド・ディスコ""ディスコ・ノット・ディスコ"、そして"ミュータント・ディスコ"と呼ばれる一群である。

 こうした急進的なディスコの遺産をこの10年のあいだ蘇らせたのは、ロンドンの〈ストラット〉レーベルが2000年に仕掛けた『ディスコ・ノット・ディスコ』シリーズなるコンピレーションだ。これを契機にいっきに再評価(というかようやっと評価)の機運が加速したのが、かのアーサー・ラッセルである。翌年にはシリーズの第二弾がリリースされているけれど、そこにはカンやイエローがアレキサンダー・ロボトニクスやザ・クラッシュとともに収録され、その後の〈DFA〉的な折衷主義の青写真といえる内容となっている。当時は異端視された"レフトフィールド・ディスコ"だが、現代の耳で聴けばエクレクティックなこちらのほうがソウルフルなオリジナル・ディスコよりむしろ親しみやすく感じるのである。

 このところ〈P・ヴァイン〉から〈ZE Records〉のバックカタログが再発されている。Z=ジルカとE=エステバーンによる〈ZE〉は、広くはジェイムス・チャンスやザ・コントーションズなどノーウェイヴで知られている。が、他方でレーベルはレフトフィールド・ディスコとも交錯していた。ありていに言えば、〈ZE〉はパンクとディスコを繋げたレーベルである。

 『ディスコ・ノット・ディスコ』の第一弾にはウォズ(ノット・ウォズ)のクラシック"ホィール・ミー・アウト"が収録されていたが、あたかもこのチャンスを逃すまいと、〈ZE〉は2002年に再活動をはじめ、2003年には自らも『ミュータント・ディスコ』と名乗ったコンピレーション(CD2枚組)を発売している。〈Pヴァイン〉からの再発では、すでに『Vol.1』と『vol.2』がリリースされ、そして最近は『Vol.3』も発売された。『Vol.1』と『vol.2』は......実は2枚組で発売された2003年の『ミュータント・ディスコ』の評判があまりにも良かったので、レーベルが2005年に2枚に分けてさらに再リリースしたものだと思われる。この2枚には、キッド・クレオール&ザ・ココナッツやウォズ(ノット・ウォズ)をはじめ、ガール・ディスコの先駆けとなったリジー・メルシエ・デクルーやクリスティーナ(......そしてマニアが喜ぶであろうオーラル・エキサイターズ)といったレーベルの顔役たちのフロア・ヒット曲が収録されているわけだが、結局のところ――良い悪い好き嫌いは抜きにして――ジェイムス・チャンス関連のニヒリズムよりもエクレクティックなこちらを掘ったほうが現代的だったのだ。だいたいレフトフィールド・ディスコにおける最大のヒット・メイカーと言えばトーキング・ヘッズであり、ここ数年のシーンの動向を見ていればデヴィッド・バーンとリディア・ランチとではどちらが必要とされているのかは問うまでもないだろう。

 『Vol.1』と『vol.2』は捨て曲なしの好コンピレーションだったが、今回発売された『Vol.3』も前2作に劣らぬ良い内容だ。なによりアルバムの最後にスーサイドの"ドリーム・ベイビー・ドリーム"が収録されているだけで価値があるってものだ。石野卓球から中原昌也、はてやブルース・スプリングスティーンまでもが愛する"ドリーム・ベイビー・ドリーム"は、深い闇のなかで錯乱するニューヨーク・アンダーグラウンドにおいて宝石のように輝けるトランス・アート・パンクの名曲である。また、アラン・ヴェガ(スーサイドのヴォーカリスト)の"アウトロー"のオーガスト・ダーネル(キッド・クレオール&ザ・ココナッツ)によるリミックス・ヴァージョンもある。これがまたロカビリーとディスコの煌びやかな融合となっている。

 オーラル・エキサイターズとボブ・ブランクによる"ラ・マラディ・ダムール"の退廃的なガール・ディスコも魅力的だ。マニアックなところではデトロイト・テクノのオリジナル世代からリスペクトされている先駆者ケン・コリアーとウォズ(ノット・ウォズ)とのコラボ、スウィート・ピア・アトキンスの"ダンス・オア・ダイ"もある。また、キッド・クレオール&ザ・ココナッツの"サムシング・ロング・イン・パラダイス"のラリー・レヴァンによるリミックス・ヴァージョンもある(それほど褒められた出来とは思えないが......)。レーベルのピークが過ぎた1983年以降に発売されたトラックが何曲か入っているけれど、ロン・ロジャースの"ノーティ・ボーイ"(1982年)や"ヤーヤ"(1983年)、ないしはコーティ・ムンディの"シー・ヘイ"(1984年)のような当時を物語るディスコとヒップホップのふたつからの影響を反映した曲もまた面白い。とはいえ、下手くそな日本語ラップをフィーチャーしたデイジー・チェインの"ノー・タイム・トゥ・ストップ・ビリーヴ・イン・ラヴ"は......ちと恥ずかしい。

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1

LEONID

LEONID Deepentertained STATIK ENTERTAINMENT / GER / »COMMENT GET MUSIC
ECHOSPACE、ECHOCORD、ORNAMENTSなどの著名レーベルがヨーロッパを震わすELECTRIC DUBの世界。'94年から運営されている老舗レーベルからセレクト、若手のLEONID(SISTRUM)が"アナログ"でMIXした作品。丁寧に構成を意識した流れで、初めから終りまで一貫して保たれた世界観は、上質のエレクトリック・ミュージックで味わえる安らぎを与えてくれます。

2

GLIMPSE

GLIMPSE Music:03 FOUR:TWENTY / JPN / »COMMENT GET MUSIC
「% BLACK」シリーズで鮮烈に登場、その後も素晴らしい作品をリリースしてきた彼らの新作MIX CDは、FOUR:TWENTY音源のコンピレーション!! "DE9以降"とも呼べる、27トラックをEDIT、1枚にまとめた秀作です。8つに分けられたパートそれぞれに、核となるトラックを配置し、メロウさとGROOVE感の両立に成功!!! MIX MAGの月刊アルバム賞にもセレクト!!!

3

JESPER DAHLBACK

JESPER DAHLBACK What Is The Time Mr Templar? P&D / FRA / »COMMENT GET MUSIC
来日DJがヘビースピンしたことで、日本でも一気に火がついたDEEP HOUSE CLASSICが遂に再発!! スウェーデンのSVEKが97年にリリースした"WHAT IS THE TIME..."!!! ミステリアスなフレーズと低音が利いたシンプルなグルーヴは、まだまだ現役。SVEKカタログの中でもBJORN TORSKEと共に高い人気をキープ、この機会を逃すべからず!

4

CINDERFELLA LTD

CINDERFELLA LTD Ephemeris EP A:RPIA:R / ROM / »COMMENT GET MUSIC
THOMAS MELCHIOR変名!!! 東欧ルーマニアからの新鋭レーベル「a:rpia:r」からCADENZA、PERLONなどのトップレーベルから作品を発表してきたMELCHIOR PRODUCTIONでもおなじみの彼。勿論VILLALOBOSもPLAY、緻密なプログラミングとクラブで絶大な威力を発揮する低音のグルーヴは必聴!!

5

LUCIANO

LUCIANO Etudes Electroniques CADENZA / SUI / »COMMENT GET MUSIC
2007年にCADENZAよりリリースされたLUCIANOのWパックが再入荷!!! この時期のCADENZAのレーベルカラーとも言える、ミニマムなビートと透明感のある音色を多様、レコードの溝いっぱいを使った尺の長いアブストラクト・トラックを4曲収録。TOPレーベルの名に相応しい世界観は間違いなく極上であります。未CDですので、是非ゲッツ!です。

6

MIRKO LOKO

MIRKO LOKO Seventynine Remixes CADENZA / GER / »COMMENT GET MUSIC
マストバイ!!!! CARL CRAIG & RICARDO VILLALOBOS の黄金コンビ再び!!! 2009年にCADENZAよりリリースされた絶品アルバムよりのREMIX 12inchカット!!! 特にCARL CRAIG REMIXがトップクオリティの仕事っぷり!! 抑揚を利かせたコンガと、CRAIGらしいBIGなメロディーワークが相まって、クライマックス感を演出する長尺トラック!!!

7

COBBLESTONE JAZZ

COBBLESTONE JAZZ Chance EP WAGON REPAIR / CAN / »COMMENT GET MUSIC
まもなくリリースされる2NDアルバムからの12inchカット!! やはり、MATHEW JONSONのメインプロジェクトだけあり、やはりずば抜けたGROOVEを見せ付けてくれます!!! モダンでアダルトなJAZZっぽさとフロアでも通用するミニマルなうねり。迷わずゲット。

8

RADIQ

RADIQ Mo' Roots PHILPOT / GER / »COMMENT GET MUSIC
FUMIYA TANAKAからも絶大な信頼を得、OP.DISCの主宰でもあるベテラン・プロデューサー半野喜弘のメインプロジェクト・RADIQが、いま注目のPHIPOTから!!! フェンダーローズ、カッティング・ギター、オルガンを巧みに混ぜ合わせて、大人の雰囲気を漂わせる、ブラックグルーヴを発生させている絶品ヴァイナル。

9

LOUIE VEGA

LOUIE VEGA 10 Years Of Soul Heaven MINISTRY OF SOUND / UK / »COMMENT GET MUSIC
ダニー、ケリチャン、オスンラデも賛辞のコメントを寄せる中、10周年を迎えたSOUL HEAVENの記念盤はルイヴェガによる豪華三枚組。Disc 1ではテクノへのアプローチを感じさせる硬質なセット、Disc 2では彼らしいソウルフルなハウスミックス、Disc 3では火照った体を心地よく揺らしながら冷ますアンミックスド。満足度は5/5!!!

10

JOSE JAMES

JOSE JAMES Blackmagic EP BROWNSWOOD / UK / »COMMENT GET MUSIC
濡れ濡れのシルキーヴォイスにマッチした4強プロデューサー(Flying Lotus、Moodymann、DJ Mitsu The Beats、Taylor McFerrin)によるトラック。きっと10年経ってもいろんな文脈で引っ張り出されるであろう完璧な1枚。まずは試聴を!

CHART by BEAMS RECORDS 2010.02 - ele-king

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1

Ellen Allien

Ellen Allien aLive 02 BEAMS BRAIN »COMMENT GET MUSIC
「仮想のライブセット」をテーマにしたコンセプチュアル・ライブミックス・シリーズ"aLive"第2弾。エレンお得意の壮大なストーリー性を感じさせる流れと、ミステリアスかつドラマティックにスパークしていく展開、そして美しくも鮮烈なその音楽性は絶品!

2

Four Tet

Four Tet There Is Love In You Domino »COMMENT GET MUSIC
Four Tetのニューは、最高だった前作の路線を引き続いたディープ・ミニマル・ジャズ。エレクトロニクスと生音の質感が折り重なり、ミニマリスティックに綴られていく桃源郷のようなグルーヴがタマラナイ!

3

中島ノブユキ

中島ノブユキ 人間失格 Universal »COMMENT GET MUSIC
BEAMS RECORDS大推薦のピアニスト、中島ノブユキが手掛けた、現在公開中の映画「人間失格」のサウンドトラック。中島の表現力と映画監督荒戸源次郎の世界観、そして太宰治の描写力が交差した、儚く、しかしどこまでも美しい作品。

4

Jose James

Jose James Blackmagic Brownswood Recordings »COMMENT GET MUSIC
ホセ・ジェイムズの2ndアルバムは、フライング・ロータスからムーディーマン、ミツ・ザ・ビーツら豪華プロデューサー陣を迎えた一大ソウル絵巻。スタイリッシュで官能的な歌声が、そんな多彩なプロデュース陣によって一層の深みを増した、ソウルフル・アルバム。

5

Mark E

Mark E Mark E Works 2005 - 2009 Merc »COMMENT GET MUSIC
コアなソウル~ディスコ~ハウス系クラブ・ミュージック・リスナーから、今最も注目を集めるといっても過言ではない、UKはバーミンガムのクリエイター、マークEが、コレまでアナログでのみリリースしてきた作品をまとめたアルバムを遂に発表!数多く出回るディスコ・リ・エディット作品とは一線を画す、ソウルフルなエッセンスが凝縮されたマッドで腰に来るグルーヴが素晴らしい!

6

Stim

Stim Expo3000 Stylus »COMMENT GET MUSIC
様々なユニットのメンバーとして活躍中のミュージシャン達が集い、ライブを中心に活動してきたStimによる初のアルバム。スピリチュアルジャズ、アフロ、ワールドミュージックのエッセンスを内包しつつ、メロディアスでグルーヴィーに奏でられるミクスチャー・サウンドは、クラブジャズ~ジャム系ファンにまでオススメ。

7

Joao Gilberto

Joao Gilberto Chega De Saudade El »COMMENT GET MUSIC
廃盤の為長らく入手困難となっていた、ジョアン・ジルベルトのデビュー・アルバムにして記念碑的作品が、ボーナストラックを追加してリイシュー。この盤なくしてボサノヴァはあり得ない、とまで言われるボサノヴァ史上に残る歴史的作品、リマスタリングも嬉しい!

8

Henning Schmiedt

Henning Schmiedt Wolken Flau »COMMENT GET MUSIC
空間を不思議に彩る独自のリリースを続けるFlauより、ピアニスト、ヘニング・シュミットの2ndアルバムがリリース。前作に続き静かなピアノの音色を軸に、透明感溢れるフレーズと、より開放的で温かみの増したメロディは、時間がゆっくりと流れていくような優雅で上品なサウンド。心落ち着く1枚です。

9

V.A (Mixed by Quantic)

V.A (Mixed by Quantic) Caja Y Guacharacha Mochilla »COMMENT GET MUSIC
フォトグラファーB+が主宰するレーベルMochillaからのミックスCDシリーズに2009年のアルバム"Tradition In Transition"が最高だったQuanticが登場!今回はアルバムでも披露し、現在彼が最も愛するというコロンビア、キューバの豊潤な音楽を、自由な発想の元にコンパイル&ミックス。アコーディオンの音色と独特のリズムは、未開のワールドミュージックの魅力をじっくり堪能させてくれる嬉しい1枚!

10

V.A. (Conpiled by Keb Darge & Paul Weller)

V.A. (Conpiled by Keb Darge & Paul Weller) Lost & Found : Real R'N'B & Soul BBE »COMMENT GET MUSIC
久しぶりとなる世界屈指のコレクター、ケブ・ダージ御大のコンピレーションは、なんとあのポール・ウェラーとタッグを組んだ、最強のリズム&ブルース・コンピ!言わずと知れた音楽界の巨人2人が選ぶ、50~60年代の純粋でオーセンティックなソウル、リズム&ブルースは、老若男女が理屈抜きで楽しめる、流石の選曲!

CHART by JET SET 2010.02.25 - ele-king

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1

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS GUNSHIP / LITTLE BOOTS »COMMENT GET MUSIC
DJ Harvey新ソロ・プロジェクトが遂に始動!!今春の久々の再来日も既に話題沸騰、今や世界一影響力のあるDJ、HarveyによるMap of Africa以来となるオリジナル楽曲リリース!!

2

JOSE JAMES

JOSE JAMES BLACKMAGIC EP »COMMENT GET MUSIC
何故に全世界500枚限定プレス!?絶対少な過ぎるでしょうGilesさん・・・。Flying LotusによるA1、MoodymannのA2、7"が即完売だったMitsu the BeatsのB1、Taylor McFerrinによるB2の計4曲を収録!

3

EDDIE C

EDDIE C BETWEEN NOW AND THEN »COMMENT GET MUSIC
カナダの期待の才能が早くもMule Musiq系列Endless Flightからリリース。 Mark E、The Revengeに続く期待のポスト・ビートダウン・ニューカマーEdward Currellyによるソロ・リリース第4弾。

4

LAST ELECTRO-ACOUSTIC SPACE JAZZ & PERCUSSION ENSEMBLE (YESTERDAYS NEW QUINTET)

LAST ELECTRO-ACOUSTIC SPACE JAZZ & PERCUSSION ENSEMBLE MILES AWAY »COMMENT GET MUSIC
天才MadlibによるY.N.Q.別名義ジャズ・プロジェクト、初の公式アルバムが登場です!!【名盤誕生】Miles Davisにインスパイアされた次世代スピリチュアル・ジャズの極み。これまでの活動の統括しつつネクスト・レヴェルへの幕開けを告げる、彼の最高傑作!

5

CHARLIE ALEX MARCH

CHARLIE ALEX MARCH HOME/HIDDEN »COMMENT GET MUSIC
Metronomy~Your Twentiesを繋ぐインディ・シンセ・ジーニアス。遂にアルバム完成です!!素晴らしすぎます!!Your Twenties初期メンバーでもあった鬼才Charlie Alex March、待望の1st.アルバム。予想以上に甘く美しいインディ・シンセ・ワールドには言葉がありません!!

6

DR. RUDE

DR. RUDE ALBUM SAMPLER 1 »COMMENT GET MUSIC
衝撃のN.E.R.D.ネタも飛び出すダーティ・ベルジャン・ジャンプ傑作リミキシーズ!!当店激プッシュ中のベルジャン・ジャンプ・シーン。代表格レーベルZooから、看板クリエイターDr. Rudeによる仕掛けと反則満載のリミックス12"が登場!!

7

V.A.

V.A. K2 EDITS EPISODE ONE »COMMENT GET MUSIC
Karizumaの覆面プロジェクト、K2による作品が初のCD化!2009年7月にリリースされた「A MIND OF IT'S OWN V2.0 - THE UPGRADE」が大好評だったKarizmaとは一味違う魅力が味わえる究極の一品。

8

MIRKO LOKO

MIRKO LOKO SEVENTYNINE / CARL CRAIG,VILLALOBOS »COMMENT GET MUSIC
買って損はさせません、話題作到着!!Carl CraigそしてRicardo Villalobosと現在のテクノ・シーンに於ける2大巨匠がリミックスを担当した超話題作!!

9

FANTASTIC MR FOX

FANTASTIC MR FOX SKETCHES EP »COMMENT GET MUSIC
☆大推薦☆箱庭キュートな卓上チャーミング・ダブステップ/UKガラージュ傑作Wパック!!LV "Don't Judge"でのリミックスも素晴らしかった新鋭が、スコティッシュ新星Loops Hauntのリリースでも話題の名門Black Acreから再登場リリース!!

10

RAINER WEICHHOLD

RAINER WEICHHOLD FLASHMOOBING »COMMENT GET MUSIC
ストリングスのメロディーが螺旋を描く強力なモダン・ミニマルハウス!!Great StuffのA&Rとしても活躍するRainer Weichholdによる新作!! Chloeを筆頭にSebastien Leger、 Oxia, DJ Madskillzらがプレイ、サポート!!

Gato Libre - ele-king

 私が世界いち好きなトランぺッターは田村夏樹である。といっても、私は世界中のトランぺッターを聴いたわけではないから、これは相対的判断ではない。けれども、田村夏樹がいれば、他の世界中のトランぺッターの音を聴かなくても、私は満たされてしまうのだ。そんなことではいけないのはわかっている。もっといろんな人の音を聴いてから自分のなかの世界いちを決めないと。けれど、申し訳ないけど決めてしまった。マイルス・デイヴィスも、トーマス・ヘベラーも、近藤等則も好きだけど、やっぱり田村夏樹である。田村夏樹の奏でるトランペットは、ある時はコラールのように神聖で、ある時は加藤茶の「ちょっとだけよ」のようなギャグみたいで、時には技巧的で、時にはトロンボーンのように低音で、時にはすれすれのかすれた音で、でもオケのなかでは調和を乱さない。どこまでもストイックなのに、どこまでも脱力している。そんなふたつの極北を持った田村夏樹の音に、同じ時代の東京の空の下で出会えたのが奇跡なのだ。ほんと。

 最初の出会いは、田村夏樹のソロアルバム『コココケ』(MTCJ3012/2004年)である。私はここで完全に恋をしてしまった。なにせ、トランペットの旋律のあいだに、本人自ら「メキナカー」とか「パスリジャー」とか「ホナメサー」とか意味不明のことを唱えている。私は小さいときに、架空の人の名前を唱えるのが好きだった。ふと、「カジミシさん」とか「カダバタさん」とか口から出まかせに架空の人の名字が次々と出てくる神がかった瞬間が訪れる。これを人に言っても馬鹿にされるのがせいぜいなのだけど、それはほんとにうっとりするような至福の時間なのだ。あとになって、アンドレ・ブルトンとか、アントナン・アルトーとか、吉増剛造といった詩人の存在を知るわけだけど、こうやって、極私的な魔術的/祝詞的言葉と音楽がこんなにも美しく結びついたものを初めて聴いたのが田村夏樹の『コココケ』だった。これは私にとって大事件である。

 その田村夏樹が率いるユニット「Gato Libre」が「淡々と盛り上がることもなく、切ないかもしれないメロディーを紡ぎます」をキャッチコピーに、藤井郷子(アコーディオン)、津村和彦(アコースティックギター)、是安則克(アコースティックベース)というメンバーで活動開始したのは、その『コココケ』が発売された頃だったと思う。知らない人のために書いておくと、田村夏樹と藤井郷子は、ジャズを音楽的に根っこに持つインプロヴァイザー、コンポーザーで、80年代にアメリカに渡って、90年代に活動の拠点を東京にし、ソロ、デュオ、カルテット、オーケストラなど変幻自在の形態で、国内外で活動している。ヨーロッパやアメリカでのツアーやフェスティバルへの参加が多くて、日本では例えばこのあいだ新宿〈Someday〉へ藤井郷子オーケストラのライヴを見に行ったら、お客よりメンバーの人数が多いという状況もあった。けれども、今度はそれを逆手に取って、新宿ディスクユニオンジャズ館というあんな小さな場所で、オケのメンバー16人全員を入れてレコ発無料ライヴをやってしまうという前代未聞なことをやっている。

 私が自戒を含めて言いたいのは、「いつでも聴けると思うなよ、藤井郷子と田村夏樹」ということである。彼らは年にアルバムを何枚出しているかわからないほど、何回ライヴをやっているかわからないほどのワーカホリックである。でも、ほんとに同じ時代を共有して、東京でこんなに簡単に彼らの演奏を聴けてしまうことは幸運中の幸運だということを思っておいたほうがいい。

 で、「Gato Libre」の話に戻ると、ユニット名の「Gato Libre」は、すなわち「自由な猫」という意味である。こんな時代に「自由」という言葉を簡単に使えるわけない。彼らは決して「本当の自由」(があるとすれば)、なんて手にしていないはずだ。海外でのライヴが多いにしても、いつだって、私たちと同じように制約や条件や不便な社会で音楽をやっているはずなんじゃないか。それでもその不自由を逆手にとって、淡々と、一喜一憂することもなく、猫のようにするりと生きるのが、「Gato Libre」の音楽である。藤井郷子はいつもはピアノを弾きまくっているのに、ここではこのユニットのために初めて買ったというアコーディオンを弾いていて、練習なくていいと言われているらしい。ここではみんなで盛り上がらなくていいらしい。ここでは「泣きのメロディ」は「切ないかもしれない」くらいがいいらしい。そんな不自由さから静かに生まれてくる旋律とアンサンブルのなんと切実なこと。一見、懐かしいような癒されるようなサウンドを持っているが、おとなしい顔してこのバンドは、翻って私には世の中に対して最も強烈に批評的な音楽のひとつに聞こえてくるのである。

 田村夏樹は、2008年11月に横浜国立大学で行われたレクチャーコンサートでこんなふうに言っていた。「僕、ラテンもロックもビートルズもモータウンも大好きだし。なんちゅうかな。僕、フリー、そんなに好きじゃないんです。変な言い方ですけど、フリーしかやっていない人と一緒にやると、ドミソって吹くと白い眼で見られるときがあるんです。あれがすっごい嫌で、それで『オレはフリーなんか嫌いだ』って思うんです......」

「Gato Libre」の4枚めのアルバムが、今回発売された『Shiro』である。(田村夏樹、藤井郷子の別名義グループ「First Meeting」「藤井郷子オーケストラ」「mado」のアルバムと同時発売)これまでのアルバムと聴き比べて、進化したとか、変化したとか、そういうことを楽しんでも楽しまなくてもきっとどっちでもいい。屋根の上で昼寝をし、柵のあいだをすり抜け、壁をつたい、車の下で箱座りをしている猫みたいに、不自由な社会をすり抜けて彼らの音楽は当たり前のようにいま、ここにある。しかし、その猫に出会えるのは奇跡でもあるということを忘れてはいけない。

Gato Libre次回ライブ情報はこちら。
5/30(日) 吉祥寺『サウンド・カフェ・ズミ』
0422-72-7822
GATO LIBRE 田村夏樹Tp、藤井郷子Acc、津村和彦G、是安則克B、
https://www.dzumi.jp/

Sigh - ele-king

 アジア・南米・中東のメタル・シーンを取材したドキュメンタリー映画『グローバル・メタル』を観た人なら、日本のチャプターに登場する、異彩を放つ日本人を覚えているだろう。サイの川嶋未来とDr.ミカンニバルである。

 「日本のブラック・メタル・バンド」と聞いて、あなたはどんなイメージをもつだろうか? 正直にいうと、私が最初に抱いた印象は、「冗談でしょ」というものだった。そもそもアンチ・キリストとサタニズム、古代宗教を背景にもつ北欧生まれのブラック・メタルが、文化も宗教も異なる日本でできるはずがない。やったとしても、パロディやお遊戯になってしまうのが関の山だろう。

 ところがある日、ふと目についた『Infidel Art』(97年)を聴いて、私はそんな自分の思い込みを大いに恥じることになる。ありていにいえば、度肝を抜かれた。

 サイの音楽性は非常にユニークだ。ものすごく大雑把なくくり、つまり、彼らが敬愛するヴェノムがブラック・メタルの始祖である、という意味合いでいえばブラック・メタルなのだが、クラシックやプログレッシヴ・ロックの影響に加えてジャズや民族音楽の要素もかいま見え、ときには歌謡曲チックなメロディもいとわない。要するに音楽的に非常に豊かなのだが、サイがひときわユニークなのは、ふつうメタルの世界では一定の様式美を完成させるために刈り込んだりフィルタリングしたりする「雑味」の要素を多分に含んでいるところにある。

 デス/ブラックにつきもののダミ声ヴォーカル、ブラスト・ビート、歪んだギター・リフなど、用いられるイディオムはきわめてメタルなのだ。にもかかわらず、聴いた後には、なにかメタルならざる、キマイラのような、鵺(ぬえ)のような、えたいのしれないものに触れてしまった手ざわりが残る。

 日本のメタル・マニアには勤勉な人が多い。ブルータル・デス、メロディック・デス、テクニカル・デス、サタニック・ブラック、シンフォニック・ブラック、デスラッシュといった数々のサブジャンルを、勤勉に几帳面にカテゴライズして消費する。そんな人がサイを聴くと、おさまりの悪い印象を抱くかもしれない。だが、いつまでもそんなに羊のようにお行儀よく隷属していていいのか?

 「信仰する宗教は?」と聞かれると「無宗教です」と答えるが、じつは相互監視と同調圧力を是とするいわゆる「日本教」を無意識に信仰する日本人。クリスマスとバレンタインデーで盛り上がる、おたくとヴィジュアル系の国から生まれた「ブラック・メタル=異教徒の音楽」。さまざまな音楽の要素が渾然一体となったカオスを肯定し、地獄の暗闇と炎を荒々しい雄叫びとともに高らかに賛美するサイは、ほかではありえない、「日本のブラック・メタル・バンド」としての個性を獲得している。

 暗闇の住人、川嶋未来は語りかける。「こっちは相変わらずの地獄絵図だぜ。そっちはどうだい?」

CHART by JAPONICA 2010.02 - ele-king

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1

HOLGER CZUKAY

HOLGER CZUKAY A GOOD MORNING STORY CLAREMONT 56/UK / 2月15日 »COMMENT GET MUSIC
先日リリースされた限定10インチが瞬く間にソールドアウトとなったクラウト・ロックの伝説的グループCANのオリジナル・メンバー、ホルガー・シューカイが99年にリリースした大傑作アルバムが10年の時を経て2LPで登場!当時もCDオンリーでのリリースだったため今回が初のアナログ化!未発表音源を 3曲収録、見開きジャケット仕様、ナンバリング入りの世界限定500枚プレス!

2

ANDRES

ANDRES II PART 2 MAHOGANI / US / 2010/2/9 »COMMENT GET MUSIC
先行リリースCDアルバムに続き「・」アナログ盤第二弾が遂にリリース!JAZZ、SOUL、LATINなどのブラック・ルーツ・ミュージックから抽出されたエッセンスをANDRESのフィルターを通しMOODYMANN、J DILLA同様のデトロイト漆黒グルーヴを継承した最新のHOUSE、HIPHOPへと昇華された極上ビート全10トラック収録!

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COFFEE & CIGARETTES BAND

COFFEE & CIGARETTES BAND LOVE THING EP FACE THE MUSIC RECORD / JPN / 2010/1/29 »COMMENT GET MUSIC
キャリア集大成的な大傑作1stアルバム「LOVE THING」からの限定12inchシングルは、2009/10/10、京都クラブ METROにて開催された京都が誇る名物パーティー「OUTPUT 10th ANNIVERSARY」でのSOFTによる"LOVE THING"の一夜限りのカヴァーをそのままライブ・ヴァージョンで収録!さらにそのSOFTのメンバーでもあるKNDによるエディットも収録したスペシャルな一枚!

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BISON

BISON WAY TO LA CLAREMONT 56/UK / 2月15日 »COMMENT GET MUSIC
好調なリリースを重ねるPAUL MURPHYことMUDD主宰のCLAREMONT 56より、CANのHOLGER CZUKAYシンガーのURSA MAJOR、そしてレーベル主宰PAUL "MUDD" MURPHYとSMITH & MUDDのBENJAMIN SMITHによる新ユニットBISONによるデビュー・シングルが限定10インチで到着!メンバーの個性をイイとこ取りしたオブスキュア・ロック・ディスコ傑作です!

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THE SOUL JAZZ ORCHESTRA

THE SOUL JAZZ ORCHESTRA RISING SUN STRUT / UK / 2010/2/14 »COMMENT GET MUSIC
ジャイルス・ピーターソンはじめ数多くのトップDJたちも絶賛するカナダはオタワ発、現行アフロ・ファンク・バンTHE SOUL JAZZ ORCHESTRA、待望の4thアルバムが鉄板レーベル<STRUT>よりリリース!アフリカンなパーカッション、ホーンが吹き荒れるアフロ・ファンク "AGBARA"やPHAROAH SANDERSのカヴァーとなる"REJOICE PT.1&PT.2"など70'sサウンドを踏襲し洗練された最新のアフロ・ファンク・グルーヴを披露した大傑作アルバム!

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HENRIK SCHWARZ / AME / DIXON

HENRIK SCHWARZ / AME / DIXON A CRITICAL MASS LIVE EP INNERVISIONS / GER / 2010/2/15 »COMMENT GET MUSIC
INNERVISIONSの看板アーティスト達による強力な一枚!09年に行われたツアー音源をベースにした本作は、ROY AYERSをネタにしたHENRIK SCHWARZの名曲"CHICAGO"のニュー・ヴァージョンに加え、HENRIK SCHWARZ、AME、DIXONによる共作"BERLIN-KARLSRUHE EXPRESS"を収録!シーンの最先端をいくエレクトリック・トラックに脱帽です!

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THE WHITEFIELD BROTHERS

THE WHITEFIELD BROTHERS EARTHOLOGY NOW AGAIN / US / 2010/2/12 »COMMENT GET MUSIC
USディープ・ファンク・バンドWHITFIELD BROTHERS、待望の2ndアルバム!先行カットされたEDAN & MR. LIFのラップをフィーチャーして贈る"THE GIFT"はもちろん、おなじくラップにPERCEE PとMEDの<STONES THROW>ファミリーを迎えたファンク・ヒップホップ"REVERSE"、QUANTICをフィーチャーしラテン/アフロな味付けが施された "LULLABY FOR LAGOS"等、豪華な客演陣参加でワールド・ワイドな音の広がりを見せ付ける濃密ディープ・ファンク・アルバム!

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GEORGIA ANNE MULDROW

GEORGIA ANNE MULDROW KINGS BALLAD UBIQUITY / US / 2010/1/30 »COMMENT GET MUSIC
GEORGIA ANNE MULDROW待望の新作フル・アルバム!!GEORGIA自身が全曲全てオリジナルで書き下ろし、夫でありまた良きパートナーでもあるDUDDLEY PERKINSも全面的にバックアップした今作は彼女の秀でたプロダクション・スキルも堪能できるヒップホップ・トラックからエレクトリックなロービート・トラックまでバリエーション豊かに展開され、そこにGEORGIA独特のヴォーカルが冴え渡るネオ・ニュー・ソウル・ナンバーをずらりと収録!

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RON HARDY

RON HARDY SENSATION RUSH HOUR / NL / 2010/2/15 »COMMENT GET MUSIC
説明不要のRON HARDYによる激レア・シカゴ・クラシック!中古市場では1万円オーバーで取引される事も多かった幻のレア盤が、リマスタリングされて待望のリイッシュー!

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SIDE HUSTLE / NEMOY

SIDE HUSTLE / NEMOY SECOND INTRO / FLYWHEEL BONZZAJ / A FEW AMONG OTHERS / CHE / 2010/2/6 »COMMENT GET MUSIC
FORCE OF NATUREのDJ KENT率いるユニット「ENTERPLAY」のメンバーでもあり、HOUSE/TECHNOファンにはおなじみスイスのIANEQによるラップに THADDEUS CLARKを迎えたヒップホップ・プロジェクト=SIDE HUSTLEは激スペイシーな90'sライク・アングラ・シット!一方<BONZZAJ>からのリリースがあるビートメイカーNEMOYによる "FLYWHEEL"はパーカッシヴな生音感とエレクトリック感を見事に融合させた高揚感抜群ナイス・ブレイクビーツ・トラック!

CHART by JET SET 2010.02-2 - ele-king

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ポチョムキン

ポチョムキン BRAND NEW LOVE »COMMENT GET MUSIC
ポチョムキンが代弁する脱力東京ラヴ・ストーリー!?Zazen Boys向井氏制作のアノ曲が12"に!刺激的な都会暮らしの中にあっても、決して満たされることのない性的衝動。男の悲しい性(さが)を、東京上空から夜の街へと降下するエレクトロ・ファンクに浮かべた逸品"Brand New Love"加えて、B面にはPUNPEE(P.S.G.)、Mountain Mocha Kilimanjaro、Olive Oilという超豪華メンバーが集結!

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RONI NACHUM

RONI NACHUM GUEST SERVICE SHALOM (MARK E REMIX) »COMMENT GET MUSIC
Mark Eリミックス収録のグレイト・リリース!!Limited300!!何かと話題作をドロップしてくるUK発"Fine Art Recordings"からマスト・アイテム到着。エルサレムからの新鋭"Roni Nachum"×ご存知"Mark E"。バッチリっす!!

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ITAMAR SAGI

ITAMAR SAGI COMMON SENSE »COMMENT GET MUSIC
Be As Oneのトップ・イスラエリー・クリエイター、Itamar SagiがDrumcodeから!!これまでにもJosh Wink率いるOvemやKlap KlapそしてSomaなど世界各国の優良レーベルより作品をリリースをしてきた実力派、I.Sagiが奥行きのある覚醒的なドープ・ミニマルをリリース!!

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SLUGABED

SLUGABED ULTRA HEAT TREATED EP »COMMENT GET MUSIC
☆特大推薦☆スクウィー x ウォンキーなカラフル特大傑作トラックス!!北欧産エレクトロ・ファンク最前線サウンド=スクウィーへの憧憬を公言するUK鬼才がPlanet Muから放つ特大傑作EPがこちら!!

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RED RACK'EM

RED RACK'EM THE NIGHTSHIFT »COMMENT GET MUSIC
デトロイト注目レーベルからの見逃せない一枚!!Hot Coins名義でも御馴染み、ニュー・ディスコ~ディープ・ハウスを横断するDaniel BermanによるRed Rack'em名義でのグッド・リリース。

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COSMETICS

COSMETICS SOFT SKIN »COMMENT GET MUSIC
Glass Candy~Nite Jewel直系のダーク・ウェイヴ・ディスコ・ポップ!!メチャ最高です。こんなのも出しますCaptured Tracks。カナダの男女デュオ、Cosmetics!!レトロ・シンセに気だるい女子ヴォーカル、ロウファイ感も加わった完璧シンセ・ウェイヴ・ディスコ。グレイテスト!!

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D1

D1 JUS BUSINESS »COMMENT GET MUSIC
☆大推薦☆天才ダブステッパーD1がデス・テクノをネタ使いした超話題盤です!!ダブステップ史上初のディープ・ハウス・ネタ名作"I'm Loving"を手掛けた鬼才が、今度はデス・テクノと鍵盤ハウスを下敷きにしたA1をお届け~!!

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U.S. GIRLS

U.S. GIRLS GO GREY »COMMENT GET MUSIC
US最狂女子、Siltbreezeからの強烈セカンド・アルバム!!かなりスゴイことになってます。ポートランド在住のMegan Remyによるソロ・ユニット、U.S. Girls。この人は本当にヤバい。ロウファイ~ジャンク~ドローン~トライバル全てメチャクチャにかき回す23世紀ポップ!!最高。

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DJ HELL FEATURING BRYAN FERRY

DJ HELL FEATURING BRYAN FERRY U CAN DANCE 1/3 (CARL CRAIG REMIX V.2) »COMMENT GET MUSIC
Carl CraigによるリミックスVersion 2を収録。アルバム『Teufelswerk』から一挙に3枚同時リリースされたリミックス・シングル3部作のうちの第1弾がこちら!!

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ARTO MWAMBE

ARTO MWAMBE LOVE LIFT »COMMENT GET MUSIC
ブリージー・エレクトロニックなオールドスクール更新型ハウス大傑作!!エレクトロニカ方面の方にも是非聴いて頂きたい4つ打ちサウンド推薦盤。細身な男性ヴォーカルが際立つ爽やかなアッパー・トラックが憎らしい!!

Eccy、あるぱちかぶと - ele-king

 ダブステップで踊りたい――身も蓋もないその思いは、ここ1~2年で突然変異のように多様化したこのジャンルの魅力に取り憑かれ、いまどき12インチを漁っているような人間にとっては拭い去れない衝動である。先日、2年もの休止を経てようやく再オープンする宇川直宏の〈マイクロオフィス〉(まだ準備中)に行ったときも、彼の自慢のファンクション・ワンでイターナルの『メッセージ・フロム・ザ・ヴォイド』を鳴らしてもらったほどだ。そういうわけで、エクシーのDJとクオルタ330のライヴが聴けるのであればと、昔同じ編集部で臭いメシを食った仲間である西崎博之の送別会を抜けて、僕はひとりで渋谷の〈プラグ〉へと向かった。その夜は、あるぱちかぶとのライヴもある。あるぱちかぶとというのは、つい先日目の眩むようなデビュー・アルバムを発表したばかりの、まだ20代ちょいの才気溢れるラッパーである。

 午前0時ぐらいに会場に着くとフロアは若い連中で賑わっている。ほとんどが20代前半だろう。間違っても30代はひとりもいない......が、40代はふたりいた。僕とY氏である。これだけ若者で埋め尽くされたパーティに行ったのがものすごーく久しぶりだったので、それだけで充分に新鮮だった。フロアにいるのは50人ぐらいだったが、20年前のレイヴ前夜の東京のクラブもこんなものだったので、懐かしくもあった。もっとも、若い世代による若いダンス・カルチャーの素晴らしいエネルギーがみなぎっているこの夜のフロアは、ノスタルジーに浸ることなど許さない。

 EMFUCKAのDJ、小宮守のライヴ、HAIIRO DE ROSSI のDJとオロカモノポテチのMCがフロアを盛り上げる。Broken HazeのライヴDJを経て、クオルタ330のライヴがはじまる。もったいつけるようにしばらく間をおきながら、ダブステップのあの揺れるような汚い低音が飛び出す。格好いい~!

 ロンドンの〈ハイパーダブ〉(ダブステップの最重要レーベル)から作品を出しているこの日本人クリエイターの音楽は、既発のモノに関して言うなら、テクノ・ポップをダブステップに変換したような作風を特徴としている。が、ライヴではレコードで聴ける"ブリープ"なテイストはなく、そしてダブステップは彼の音楽の一部であり、すべてではなかった。とはいえダブステップ世代らしいセンスが随所にあって、新鮮なテクノ・サウンドを披露した。

 そこへいくとエクシーは彼のダブステップ体験を存分に発揮した。既発のダブステップ音源を自分流に手を加え、さらにそこに自分の音源を混ぜたりしながらのライヴDJだった。最後はビョークの"ハイパーバラッド"の彼自身によるダブステップ・ヴァージョン。上機嫌になって「未来は明るいね!」と、僕はY氏に鼓膜に喋ったほどだ。

 あるぱちかぶとはフロアからは目が見えないほど帽子を深くかぶって登場した。右手にはマイク、左手にはスナフキンの指人形があった。その姿はラッパーというよりも、別の世界から何かの間違いで迷い込んだ少年だった。彼は手はじめに、"完璧な一日"と"トーキョー難民"といったアルバムのなかでもとくに印象的な曲を続けざまにやった。あのおそろしく大量な言葉をアルバムに録音されたスピードで彼はラップした。世界への冷酷な眼差しと温かい慈しみが交錯する"完璧な一日"はライヴではなおすさまじく、"トーキョー難民"で綴られる猛スピードの風景はその場を圧倒した。あるぱちかぶとは時折フロアに目をやるものの、多くはステージの右から左へと往復して、たびたび天を仰いだ。最後の曲は"日没サスペンデッド"だった。「だけど欲張って他人の人生を生きるなんて/そんな愚かなことはないだろ?」――曲のなかでとくに印象的なこのフレーズは、人生のロールモデルとなる大人が不在のこの国の子供たちの、静かな決意のように思える。

 新しい言葉と音が渋谷の暗い暗い地下2階で、胎児のように動いていた。鮮烈のラッパーのライヴが終わったとき、時刻は午前4時だった。僕は長い距離を歩いて、そしてタクシーに乗った。

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