「Ord」と一致するもの

Eccy(Slye Records) - ele-king

MILK IT CHART


1
G41(Rustie Remix) - 8Bitch - Slit Jockey

2
Drive By - Afrojack - White

3
GTAC - Zinc - Zinc Music

4
It's That Bass - Machinedrum - LuckyMe

5
Work Them - Ramadanman - Swamp81

6
Crew (Instrumental) - Bok Bok - Rinse

7
What You Talking About!? feat.Ms Dynamite - Redlight - MTA

8
Barbie Weed - Sam Tiba - Top Billin

9
Louder - Katy B - Rinse

10
The Flow (Bakongo Remix) - Wonder - Dizturbed Records

interview with Madmaid & Tomad - ele-king


Various Artists
MP3 KILLED THE CD STAR?

Maltine Records

AmazoniTunes

 とにかく、17歳の新鋭トラックメイカー・マッドメイドが〈マルチネ・レコーズ〉からリリースした『Who Killed Rave at Yoyogi Park EP』を聴いたときの衝撃は、なかなか筆舌に尽くしがたいものだった。大人顔負けなサウンドプログラミング・センスに"ワルガキ"感溢れる、あまりにも無邪気で痛快なサンプリング・ネタが乗っかるマッドメイドのサウンドからは、初期のプロディジーにも通じる熱気を感じた。そしてなにより、他の10代のベッドルーム・ミュージシャンたちと比べて圧倒的にトラックに現場感があった。

 知っての通り、昨今のクラブ・シーンはIDチェックがどんどん強化されている。未成年がダンス・ミュージックを現場で楽しみたいと思っても、ちょっと前のように一筋縄ではいかないのが現状だ。そんななかでも出演者が全員未成年の〈20禁〉というパーティをオーガナイズするシタラバたちのように自分の現場を作っていこうとしている若者も存在している。マッドメイドだってそのひとりだし、それこそ彼がリリースしている〈マルチネ・レコーズ〉の首謀者である現在21歳のトマドも、10代の頃からレーベルを運営しつつも、Tofubeatsやimoutoidといった平成生まれの鬼才たちとともにパーティを作っている。ちなみにマッドメイドはプロディジーが初来日した93年生まれで、レーベルを運営するトマドは〈Strictly Rhythm〉と同い年の89年生まれである。

 渋谷のファッション・ブランドgalaxxxyが、クラブに入れない10代のために店舗の一部に設けたDJブース付のイヴェントス・ペース〈galaxxxy mixer〉で、この頼もしくも末恐ろしい平成生まれたちに、彼らのルーツや活動について話を訊いた。

中学3年生とかですね。その代々木公園のレイヴは、通ってたレコード屋の店員さんに教えてもらって行ったんです。クラブにはもちろん行けないんだけど、昼間の野外パーティなら行けるってことで。親には「ちょっと公園に遊びに行ってくる!!」って言って(笑)

ふたりはどういうきっかけで知り合ったの?

トマド:2008年の夏に、代々木公園で知り合いがサウンドシステムを出してたんです。そこで僕とかDJワイルド・パーティがガバとかハードコア・テクノとか回してて。そこにレコード屋の袋を持ったマッドメイドが現れて......。

そのときマッドメイド君はいくつ?

マッドメイド::中学3年生とかですね。その代々木公園のレイヴは、通ってたレコード屋の店員さんに教えてもらって行ったんです。クラブにはもちろん行けないんだけど、昼間の野外パーティなら行けるってことで。親には「ちょっと公園に遊びに行ってくる!!」って言って(笑)。

はははは。嘘はついてないもんね。中3ですでにガバとかハードコア・テクノに傾倒してたんだ! こう言うのもなんだけど、他にもいろいろ音楽があるなかでなんでよりによってガバとかハードコア・テクノを?

マッドメイド::きっかけはゲームですね。ビートマニアっていうゲームにいろんなジャンルの音楽が入っていて。各ステージ毎にそのジャンルの曲を上手く演奏するっていうゲームなんですけど。その中なかに「レイヴ」っていうステージがあって、その音内容的には昔、ジュリアナでかかってたようなハードコア・テクノだったんですよ。最初にその音が好きになって、ブックオフでジュリアナのコンピレーションを105円とかで買って......。そうこうしているうちに、DJテクノウチさんっていう人のWEBサイトを発見したんです。そこにレコード屋さんとかの膨大なリンクが張ってあって...。そこからいろいろ広がっていった感じですね。

ほほー。ちなみにレイヴ・サウンドとか、あるいはガバとかのどういうところに惹かれたのかをもう少し突っ込んで教えてもらえますか?

マッドメイド::まずはそうですね......。他の音楽より音が派手で楽しいのが魅力でしたね。あとはリフの音色とか、スタブの音とかギミックがアーティストによって全然違う感じで、自由な感じが魅力的でしたね。

けっこう最初から作り手っぽい聴き方をしていたんだね。それでリスナーから作る側になりたいと思うようになったと。

マッドメイド::ですね。やっぱり中3の頃にRenoiseっていうソフトの試用版を使って曲を作りはじめました。ただ、試用版なので作った曲の書き出しが出来ないんです。だからひとりでガバとかハッピー・ハードコアとかブレイクコアを作って、ひとりで聴いてました。

ははは。人に聴かせないんだ!

マッドメイド::そうですね。パソコンからの音声出力をカセットとかに録音してっていうのも試みたんですけど音質とかも良くなかったんで......。

ひとりで作ってひとりで聴いていた時期を経て、公の場に自分の音楽を発表したのはいつ?

マッドメイド::それから1年くらいたってからですね。当時ボイスブログを持ってたんです。MP3のファイルを張れるブログですね。そこに発表したのが最初でした。

へー。反応は上々だった?

マッドメイド::悪くないんじゃない? みたいな感じでしたけど、日記にコメントはちゃんとつきました。いま聴くと恥ずかしいんですけど。

でも悪くないっていう反応ってことは、もうある程度形にはなってたんだね。右も左もわからないところから曲作りをはじめると最初はかなりめちゃくちゃだと思うんだけど。その前になにか音楽はやってたの?

マッドメイド::エレクトーンを8年くらいやってたんですよ。

へぇ! 8年!

マッドメイド::でもそれは結構ただやってるっていう感じで。お稽古ですね。でもまぁ、いま、曲を作るときになんだかんだで役には立ってますけど。

[[SplitPage]]

最初は日本語ラップを聴いてたんです。当時流行ってたリップスライムとかライムスターとかを聴いてました。そこから、ラップ繋がりで初期の電気グルーヴに辿り着いたんですよ。それで、聴いたらラップはラップだけど、「この人たちはなんか違うな?」と思って。

なるほど。そういえばトマド君は、どうしてこういう音楽を聴くようになったの?

トマド:僕の場合は、最初は日本語ラップを聴いてたんです。当時流行ってたリップスライムとかライムスターとかを聴いてました。そこから、ラップ繋がりで初期の電気グルーヴに辿り着いたんですよ。それで、聴いたらラップはラップだけど、「この人たちはなんか違うな?」と思って。それで電気グルーヴの『フラッシュパパ・メンソール』を聴いたら、ポール・エルスタックのガバのリミックスが入ってて、そこからそういう音楽に入っていった感じですね。それが5~6年くらい前の話ですね。そこからブックオフとかで中古CDを掘りまくったりしました。

DJやネットレーベルをやろうと思ったきっかけは?

トマド:DJに関しては、最初はネットDJから入ったんですよ。

ネットDJ?

トマド:インターネットの掲示板でストリーミングで好きな曲を流して、書き込みとかで盛り上がるっていうことをやってたんです。それで、そこに集ってたメンバーで実際に箱を借りてパーティをしようっていうオフ会があって。高1だったんですけど、人前で実際にDJをしたのはそれが初めてでしたね。

なるほど。〈マルチネ・レコーズ〉は2005年にスタートしているから、DJとほぼ同時期にはじめたんだね。

トマド:そうですね。その頃、高校の同級生で〈マルチネ〉のアーティストでもあるシェイム君と一緒に音楽を作っていて、その発表の場が欲しかったんです。でも当時の自分たちには、CDとかを作るお金も無かったし。そういう状況でいちばん手っ取り早くネットとかの知り合いに聴いてもらうためにはどうすればいいかと考えた結果、ネット・レーベルという形にすることにしたんです。

〈マルチネ〉の、レーベルとしての音楽的影響っていうのはどういうところから?

トマド:それは時期によってかなり移り変わっていくんですけど......。最初期は『リチャード・D・ジェイムス・アルバム』の頃のエイフェックス・ツインとかはかなり影響が大きいですね。シェイム君とお互い聴きあってました。あとは〈ロムズ〉とか。......そうですね、〈ロムズ〉とかの影響はかなり大きかったと思います。〈ロムズ〉はTSUTAYAにも置いてあったし。どこに行っても端っこのほうに、"日本のエレクトロニカ"みたいな感じで置いてあるんですよね。

なるほどなるほど。そういえばトマド君には一緒に曲を作る同級生がいたわけだけど、マッドメイド君にはそういう同志的な友だちはいなかったの?

マッドメイド::中3の頃にひとりいたんですけど、闇に消えて......。

闇に(笑)!?

マッドメイド::まぁ、高校も違うところに行くことになって。それで、高校には本当にひとりも居なくて......。

そうなんだ......。そういえば、高校の同級生たちはマッドメイド君がこういう音楽をやっていることは知っているの?

マッドメイド::うーん、部活の部員くらいですかね。放送部なんですけど。

放送部なんだ! 校内放送でこういう音楽を布教したりしないの?

マッドメイド::いやー、高校生になったらできなかったですね。中学生の頃も放送委員で、その頃はガバ流したりしてたんですけど。

ガバを(笑)!? そのときの反応は!?

マッドメイド::友だちが「なに流してんだ!!」って。わかってもらえなかったですね。

そうなんだ。やっぱりがっかりした?

マッドメイド::うーん、そんなにがっかりはしなかったですね。ガバとか音楽としては面白いけど、やっぱりどこかキワモノだししょうがないかって。

あー、キワモノ意識はあったんだ。やっぱり速いし、キックが超デカいし。

マッドメイド::なによりTSUTAYAに置いてないし(笑)!

[[SplitPage]]

CDっていうメディア自体は中途半端な物だとも思っています。ただ広めるだけだったら大体みんなネット環境とPCは持っているので音楽配信のほうが良いし、かといってモノとしてのプレミア感というのも普通にCDを作るだけだとそこまで無いんで。

ははは。TSUTAYAに置いてないのはやっぱり大きいんだね。たしかにメイン・カルチャーとの距離を測るひとつのバロメーターかもね。さてさて、いよいよマッドメイド君が〈マルチネ〉からリリースするきっかけの話を聞きたいんだけど......。

トマド:リリースのきっかけは、高校生DJ/トラックメイカーのシタラバ君ですね。彼とはFMP.ZIPっていうフリーで手に入る音楽でDJをするパーティで知り合って。

マッドメイド::僕もシタラバとはそこで知り合いました。

トマド:それで去年シタラバ君の家に遊びに行ったら、「実はマッドメイド、けっこう曲作ってるんですよ」って教えてくれて。何曲か聴かせてもらったらなかなかかっこよくて。それで「新しい曲が出来たら教えてよ!」ってマッドメイド君に連絡したんですよ。

それででき上がってきたのが〈マルチネ〉からリリースされた「Who Killed Rave at Yoyogi Park EP」なんだね! あれ僕のまわりでもめちゃくちゃ評判良いよ。ものすごいお祭り感があるベースライン・ハウスだよね。そういえば、ガバとかハードコアを作っていたマッドメイド君がベースライン・ハウスを作りはじめたきっかけは?

マッドメイド::知り合いがインターネット・ラジオをやっていて、そこで紹介されていたんです。それからベースライン・ハウスを掘るようになって、作りはじめましたね。

このEPはUKでもプレイされてるとか?

トマド:そうですね。Kanji Kinetic(カンジ・キネティック)というUKのアーティストがけっこうかけてくれています。カンジ・キネティックは元々日本のポップ・カルチャーが好きなみたいで、ベースライン・ハウスやエレクトロ・ハウスに日本のアニメのネタを混ぜたりしていたんです。それで僕も面白いと思って、去年カンジ・キネティックを日本に呼んだんですよ。

それでカンジ・キネティックがマッドメイド君を知ったんだね。

マッドメイド::そうですね。それ以降、いろいろ向こうに曲を送ったりもしています。

マッドメイド君の年頃で打ち込みとかをやってる子たちには、〈マルチネ〉ってやっぱり注目度が高いと思うんだけどマッドメイド君は、〈マルチネ〉から出さないかって言われたときはやっぱり嬉しかった?

マッドメイド::そうですね。僕は嬉しかったです。日本のネット・レーベルのなかじゃ知名度があるっていうのもそうですけど、やっぱりそれまでのリリースも良いと思ってチェックしてましたし。やっぱり〈マルチネ〉からリリースしたら反響の大きさが全然違いました。ツイッターで凄い勢いでリツイートされていって。

やっぱりいまだと、もっとも情報がインフレンスするのはツイッターなんだね。ちなみにとくに好きなリリースは?

マッドメイド::"12363253derdome"っていうガバのコンピ・シリーズですね。

トマド:このシリーズは94年くらいの感じのガバをひたすら作りまくってリリースするっていうもので、もう5作くらい出てます。

あと、〈マルチネ〉のリリースというと忘れちゃいけないのが、8月に発売になった〈マルチネ〉初のコンピレーションCDだよね。いままではフリー・ダウンロードという形態でやってきて、ここでCDというフォーマットで作品をリリースしようと思ったのはどういう狙いがあったんですか?

トマド:いままでフリーダウンロードで作品を発表してきましたが、〈マルチネ〉の音楽はタダじゃなくてもちゃんと買って聴いてくれる人がいるというのを示したかったというのもあります。あとは普通に形として残る物を作ってみたかったんです。ただ、CDっていうメディア自体は中途半端な物だとも思っています。ただ広めるだけだったら大体みんなネット環境とPCは持っているので音楽配信のほうが良いし、かといってモノとしてのプレミア感というのも普通にCDを作るだけだとそこまで無いんで。

なるほど。

トマド:そこでどうせCDを作るなら仕組みを工夫しようと思ったんです。今回のコンピレーションCDは〈マルチネ〉のアーティストが書き下ろした新曲を使ったミックスCDと空のCDRの2枚組になっていて、あとはダウンロード・コードが封入されています。WEB上でそのダウンロード・コードを入力すると、ミックスで使われた楽曲を1曲ずつ個別にダウンロードすることができるんです。最初はミックスCDを入れるつもりは無くて、ブックレットと空のCDRとダウンロード・コードだけを入れようとしたんです。だけど、それだと普通のCDショップなんかには置いてもらえないんですよ。やっぱり少しでも多くの人の手に届けたいので、それもちょっと残念かと思って。それでノンセクトラジカルズによるミックスCDをつけることにしたんです。

〈マルチネ〉のいままでのリリースをまとめたブックレットもボリュームたっぷりだし、ジャケットのデザインもかっこよくて、それこそモノとしてのプレミア感もあると思うから、このCDはきっと多くの人の手に届くと思うよ! なにより、このCDはトマド君やマッドメイド君と同じ世代や、さらに下の世代を勇気付けるものになるんじゃないかな。

トマド:そうですね。

最後に、ふたりの今後の展望を教えてください。

トマド:〈マルチネ〉としては、今後もコンスタントに作品をリリースしてより多くの人に知って欲しいですね。国内はもちろんですけれども、海外にも認知されたいです。その他の方向性として考えていることは、今のところ特にないですね。

マッドメイド::そうですね。将来的には海外のフェスとかでライブやDJが出来るようになりたいです。海外のネット・レーベルからリリースする予定もあります。

トマド:マッドメイドはこの調子でがんばってくれれば、ハタチくらいにはどこかUKのフェスとかに出れるんじゃないかなぁ。

Kazuhiro Abo - ele-king

最近美味しかった音楽(順不同)


1
DJ Nate -Da Trak Genious -Planet Mu

2
Funkineven - Heart Pound -Eglo

3
Mange Le Funk -I Still Want You(Gramophonedzie Remix) -OXYD

4
Rune And Jerome Sydenham -Aqua Boogie -Avocado

5
Dyno -Robottino -Hell Yeah

6
The Backwoods -Midnight Run -Ene

7
Planetary Assault Systems -GT (James Ruskin Remix) -Mote Evolver

8
okadada - Fictional Dawn -Maltine Records

9
Ice Dynasty -Fresh (GUNHEAD REMIX)

10
韻踏合組合 -前人未踏 -IFK Records

BudaMunk - ele-king

CURRENT TOP 1O CHART (Hip Hop 12")


1
Roc Marciano -The Marcberg EP -Fatbeats

2
Black Knights -Killa Cali -Loud

3
Krumbsnatcha -W.O.L.V.E.S. -Priority

4
Monju -Black de.ep -Dogear

5
Sticky Fingaz -BlackTrash -Universal

6
Mr Dibiase -Cakeology -Fat City

7
Quazdelic -Around The World -Epistrophik Peach Sound

8
Black Knights -Zip Code - Wu-Tang

9
Nottz presents DMP -Mr. Smif N Wesson Man -Fastlife

10
Frank Nitt -L.O.V.E. -Delicious Vinyl

Chart by JETSET 2010.09.13 - ele-king

Shop Chart


1

CALM

CALM S/T »COMMENT GET MUSIC
3年ぶりとなるCalmの6thアルバム!!本作はゲスト・アーティストは一切なし。自己と対峠から生まれたアルバム名は6枚目にして初となるセルフ・タイトル。熱い思いが滲みでる入魂の1枚です。

2

DORIAN

DORIAN MELODIES MEMORIES »COMMENT GET MUSIC
激烈待望!!遂にドリアンのファースト・アルバムがリリース決定。めちゃくちゃ楽しみです!!2009年にリリースされた自主制作CDRが当店でも爆裂ヒット中!!あの七尾旅人xやけのはら「Rollin' Rollin'」でも素晴らしいRemixを披露していたドリアン。先日のDommuneでもグレイトなライヴを披露していた2010年大ブレイク確実のトラック・メイカーが遂に動きます!!

3

BLESSINGS

BLESSINGS GALAXY HIGH »COMMENT GET MUSIC
90'sフレイバーを色濃く残すUK発のサウンド・クリエーターズによる6曲入りEP!Mike SlottやHudson Mohawkeと共にLuckyMeを牽引する注目株が登場! UK特有のダビーでエレクトロな空気も醸し出すネクスト・レベルな一枚です。

4

V.A.

V.A. SLEAZY FAMILY SAMPLER »COMMENT GET MUSIC
多国籍ビートダウン・レーベル"Sleazy Beats"初のレーベル・コンピEP。Eddie C、Tornado Wallaceというレーベルお馴染みの二組に加え、Home Taping Is Killing Musicからデヴューを飾ったウクライナのSE62、ハノーヴァーのテクノ系新鋭Daniel Solarによるトラックを収録。

5

9DW

9DW RMX »COMMENT GET MUSIC
都内を中心に精力的にライヴを行い、Windsurlなどが参加した「California EP」大ヒットや、Wax Poeticsからアルバムをリリースするなど注目のバンド9dw!国内外の著名プロデューサー、リミキサー、DJとのコラボレート作をまとめた2枚組みアルバムが登場!

6

TRENTEMOLLER

TRENTEMOLLER EVEN THOUGH YOU´RE WITH ANOTHER GIRL REMIXES »COMMENT GET MUSIC
☆☆極限美☆☆天才Pantha Du Princeによる激美麗ヴァージョンB1を搭載!!デンマークが生んだ孤高の天才Trentemoller。自ら立ち上げた当店激推しレーベルから、レフトフィールド・ミニマリスト2組による最上級リミキシーズをリリースです!!

7

DISCLOSURE

DISCLOSURE OFFLINE DEXTERITY »COMMENT GET MUSIC
こういうのを待ってました。完全ニュー・センスのインディ・ベース・ディスコ爆裂最高トラック!!涼しくソウルフルで甘くてアーバン!!Gold PandaがUKガラージ化したような新世代デュオ、Disclosure。絶対間違わないMoshi Moshiからのデビュー・7インチ!!

8

DIXON

DIXON FIVE YEARS OF INNERVISIONS COMPILED & MIXED BY DIXON × AIR »COMMENT GET MUSIC
5年という節目を迎えたInnervisionsの極上のレーベル・ショーケース・ミックスが到着!Derrick May、Francois K.、Jazztronikに続きHeartbeatのミックス・シリーズにImmervisionsの主宰、Dixonがミックス&コンパイルを担当!

9

SPOEK MATHAMBO

SPOEK MATHAMBO MSHINI WAM »COMMENT GET MUSIC
ドキャッチー☆☆南アフリカの鬼才MCによるダーティ・ベース大傑作アルバム!!☆大推薦☆フィジェット人脈集結のTrevor Loveys12"にfeatされ注目を集めた鬼才MCが、ダンスホールやクワイト、UKベースなどのトラック上で大暴れした超話題盤です!!

10

JICHAEL MACKSON

JICHAEL MACKSON JUST IN TIME »COMMENT GET MUSIC
名前からして確信犯!!奇才Jichael Mackson、今回も外しません!!自身もPastamusikを主催し注目されるBoris SteffenことJichael MacksonがAkfenらが主催するMusique Risqueeから新作をリリース!

tomad - ele-king

Chart by Lighthouse Records 2010.09.13 - ele-king

Shop Chart


1

Jackson 5

Jackson 5 Dancing Machine (Henrik Schwarz Remixes) Motown [GER] »COMMENT GET MUSIC

2

Holger Czukay

Holger Czukay Persian Love Claremont 56 [UK] »COMMENT GET MUSIC

3

Nebraska

Nebraska Four For Four EP Rush Hour [NED] »COMMENT GET MUSIC

4

Blast Head

Blast Head In Water Disco EP Rudiments [JPN] »COMMENT GET MUSIC

5

Los Massieras

Los Massieras Better Than Italians EP Bananamania »COMMENT GET MUSIC

6

Dave Aju & The Sol Percussion Ensemble

Dave Aju & The Sol Percussion Ensemble Two Tone Circus Company [FRA] »COMMENT GET MUSIC

7

Mark E

Mark E Nobody Else Running Back [GER] »COMMENT GET MUSIC

8

Filipsson & Ulysses

Filipsson & Ulysses Escape From New York Internasjonal Spesial [NOR] »COMMENT GET MUSIC

9

Roberto Bosco

Roberto Bosco Berlin Music City Figure [GER] »COMMENT GET MUSIC

10

Nacho Marco & Raoul Lambert

Nacho Marco & Raoul Lambert Cinnamon EP We Play House Recordings [BEL] »COMMENT GET MUSIC

interview with Skream - ele-king


Skream /
Outside the Box

E王 HYDRA Records / Tempa

Amazon iTunes

 『アウトサイド・ザ・ボックス』は歴史的なアルバムである。南ロンドンのアンダーグラウンドで発明され、発展したダブステップなるジャンルにおいて、ポップのメインストリームとの接合を果たす、最初の作品であるという意味において。今年24歳になったばかりのオリバー・ジョーンズ――スクリームの名前で知られるこの青年は、恐いモノなどないと言わんばかりにポップの世界にアプローチしている。
 『アウトサイド・ザ・ボックス』は、UKダンス・ミュージックがポップに接近する際の、伝統的なフォーマットのアルバムでもある。歌があり、ラップがあり、ジャングルがあり、アンビエントがあり、テクノがあり......ゴールディーのファースト・アルバムのように、とにかくまあ、幅広くやっている。シーンの盛り上がりが最高潮のときにリリースされるという意味では、アンダーワールドのファースト・アルバムのようなものでもある。
 
 スクリームがシーンの最初期からいたのは事実だが、初めからスターだったわけではない。ただし......彼にとって最初のヒットとなった2005年にのシングル「ミッドナイト・リクエスト・ライン」が、ダブステップというシーンにとって最初のクロスオーヴァーなヒットにもなった。そして、彼にとって最初のポップ・カルチャーとの接触である2009年初頭のラ・ルーの"イン・フォー・ザ・キル"のリミックスが、シーンにとっての最初のポップ・ヒットにもなった。スクリームにはそうした"特別な"経歴があり、それを思えば――それはまさに彼以外の誰もしてないことなのだ――彼にとってのセカンド・アルバム『アウトサイド・ザ・ボックス』が大きな作品になることは必然だったとも言える。
 
 リヴィング・リジェンドのマーズがフィーチャーされている"8-ビット・ベイビー"や"CPU"はモダンなロービット・ファンク・サウンドだ。オートチューンによるメランコリックな"ウェア・ユー・シュッド・ビー"はR&Bとダブステップのあいだで輝き、フレクルズのセクシーなヴォーカルが印象的な"ハウ・リアル"はダフト・パンクを彷彿させる。ディスコ時代の女王、ジョセリン・ブラウンの歌をサンプリングした"アイ・ラブ・ザ・ウェイ"はピークにもってこいのダンス・トラックとなっている。ベースが揺れている(ウォブルしている)"ウィブラー"のような曲もあれば、ラ・ルーをフィーチャーした――おそらくアルバムにおける最高のクライマックスであろう――エレクトロ・トライバル・ポップの"ファイナリー"もある。疾駆するジャングル・トラックの"ザ・エピック・ラスト・ソング"もある。とにかくいろいろなスタイルを試みている。
 ダブステップにおける低音バリバリのアグレッシヴないかめしさを期待している人は肩すかしを食うだろうけれど、ひとつ間違いないのは、ここにはアンダーグラウンドとポップが容赦なく混在し、それが伸び伸びとしたエネルギーとなっているという点である。そして......そういう大胆な作品はこの10年以上もの長いあいだ、実はなかったように思えるのだ。

校庭で生徒を監視してる先生が校長の妹でさ、すごく権力を意識したアホな先生で、俺に「ゴミを拾え」って言ってきて、断って「fat bitch (くそデブ女)」って呼んだら、校長室に連れてかれてその場で停学になったんだよ(笑)。

学校を中退したっていう話だけど、どんな子供だったんですか?

スクリーム:とくに悪い子ではなかったけど、生意気だったね。失礼、っていうか無礼っていう感じかな。とにかく学校が嫌いだったね。

勉強が嫌いだったの? それとも学校が嫌いだったの?

スクリーム:勉強が嫌いなわけじゃなかった。ただ学校にいるのが大嫌いだったね。つねにどこか違う場所に行きたい、そう思っていたのを覚えているよ。学校のほうでも俺のことを嫌いだったしね。

友だちとはうまくやっていた?

スクリーム:人間が嫌いだったわけではないからさ。友だちは大勢いたし、みんなとは仲良かったけど規律が苦手だったんだ。もし勉強に集中していればそこそこ良い成績を残せたと思うけど、しょっちゅう悪いことをしていて、罰を受けたりしていたから、勉強に集中しないようになってしまったんだと思う。授業より居残りのほうが多かったと思うよ。ハイスクール(日本で言う中学。10歳/11歳で入る学校)に入って2ヶ月で停学になったしね。すごいバカなことで停学を食らったんだよ。校庭で生徒を監視してる先生が校長の妹でさ、すごく権力を意識したアホな先生で、俺に「ゴミを拾え」って言ってきて、断って「fat bitch (くそデブ女)」って呼んだら、校長室に連れてかれてその場で停学になったんだよ(笑)。

ハハハハ。クラブ・カルチャーとはどうやって出会ったんですか? お兄さん(ハイジャックの名前で知られる)からの影響ってやっぱ大きい?

スクリーム:自分で音を作り出す前に何回かそういう「18歳以下」向けのクラブのパーティには行っていたけどね。やっぱり音楽を作り出してからクラブに行くようになった。ビッグ・アップル(ダブステップの発火点であり、南ロンドンのクロイドンにあったレコード店)のハチャ(ダブステップにおけるオリジナルDJ)が俺の曲をラジオ(海賊)やクラブでかけてくれるようになって、それを実際に自分でも聴いてみたい、と思ったのがいちばん最初のモチベーションだったね。

それは〈FWD>>〉(ダブステップのもうひとつの発火点となったパーティ)?

スクリーム:ううん。ビッグ・アップルのクリスマス・パーティが毎年あって、それが最初の思い出だね。当時はもう店で働いてて音楽も作ってたから。本当は若過ぎて行っちゃいけないんだけど、招待してくれたんだ。だからクラブのセキュリティーが来る前にみんなが俺らをこっそりなかに入れてくれて、一晩中いっしょに遊んでいたな。そこからだね、他の、もっと大きいクラブがどういうものなのか見たくなって、クラブに行き出したのは。でも最初はクラブではなく音楽を作っていただけだよ。作っていたから、それでクラブに行くようになって、で、そこから好きになっていったんだ。年齢でいったら15歳ぐらいの頃から。

学校を辞めて、すぐにビッグ・アップル・レコードで働くようになったの?

スクリーム:兄貴が2階のジャングルのフロアで働いてて、1階にはハチャが働いていたんだ。彼らがいる頃から店の存在は知っていたよ。だからしょっちゅう遊びに行ってたんだ。11歳の頃からレコードを買っていたから。で、それ経由でビッグ・アップルでハチャとも仲良くなった。そして働くようになった。まだ13~14歳だったかな。

もう音楽は作っていたの?

スクリーム:ビッグ・アップルで働くようになってから、初めて店にいる人たち全員が音楽を作っていることを知ったんだよ。そういう背景があったから自然の流れで自分でも音楽を作るようになって。まわりの人が俺のやりたいことを実際やっていたってわけさ。働くまではまったく気付いてなかったんだけどね。で、アートワーク(アーサー・スミス)とかオーナーのジョンと出会って、彼らに俺が作っていた曲を聴かせたりしていたんだ。すごく気に入ってくれて、「作り続けろ」って言ってくれたものさ。それぐらいの時期にベンガと出会って、いっしょに曲も作るようになった。でき上がったものをハチャに渡して、彼がクラブや海賊ラジオでかけるようになって、じょじょに俺たちの名前が広まっていった。ベンガはまだ14歳で、俺が15歳の頃だったね。

最初はプレステから?

スクリーム:そうなんだ(笑)。しかもプレイステーション1だったよ! 

ハハハハ。

スクリーム:ある日、DJしていたときに友だちから電話がかかって来て「ヘヴィな曲を作ったから聴きにおいでよ」って誘われた。当時はまだインターネットがそんな普及してなくて、データを送ったりする習慣がなかったんだ......みんなフォーラムを見るかポルノを見るためだけに使ってた頃だよ(笑)。で、聴きに行ったら本当にかっこ良くて、「それ本当にそのプレステで作ったの?」って訊いたら「そう」って答るから、「俺もどうにかしないと」って気持ちになった。でも使っていくなかでMusic 2000 (ソフト名)に限度を感じるようになって、家に帰ったら兄貴(Hijack)がFruity Loops、当時はFruity Loops 3だった、を使ってるのを見てそっちに移行したんだよね。使い出して数年経つけどいまも同じソフトを使ってるよ、新しいヴァージョンだけどね。

[[SplitPage]]

一般的に"ダブステップ"っていう音楽に対する印象をある程度変えることができたと思う。その前は低音バキバキのダンスフロアのみでしか聴けない音楽として捉えられていたと思うけど、あの曲によって印象が変わったと思う。「このシーンから本当に面白い音楽が生まれてるんだ」ってみんなが思えるようになったんじゃないかな。


Skream /
Outside the Box

E王 HYDRA Records / Tempa

Amazon iTunes

影響を受けたプロデューサーは誰?

スクリーム:いま名前が出て来たハチャ、ハイジャック、アートワークとかもそうだけどホースパワー・プロダクションズも影響が大きかったね。誰よりも長くスタジオでいっしょに時間を過ごしたよ。彼らが作っているところをずっと見ていたんだ。いまだに彼らの音楽は他の人よりずば抜けてると思う。いまでも大好きだ。極端にレフトフィールドで、極端にアンダーグラウンドだったからさ、本当にやられたね。「こういう音楽を俺は作りたい」ってはっきり思ったんだ。俺は彼らの曲をほとんど知ってるけど、ビッグ・アップルの人間じゃない限り当時誰も知らなかったからね。でもそういう知る人ぞ知る集団のひとりだったのが面白かったし、その音楽を理解できてたまらなく嬉しかったよ。当時はそれがホントに楽しかったね。

"ミッドナイト・リクエスト・ライン"はどうやって生まれたんですか? 

スクリーム:あれはね、実はクリスマスで退屈してたから生まれた曲なんだ(笑)。たしかボクシング・デー(12月26日)だった。最初はグライムの曲を作ろうと思っていたんだ。でも途中で、「これはグライムでもなんでもないな」って思って、だったら「グライムとダブステップの両方の要素を混ぜた曲を作ろう」と思った。シンセとかリフはグライムっぽいけど聴いてるうちに「グライムでこんな曲は存在しないな」と思って、自分のいつもの作業法に戻ってディープなサブベースとか足していって、そして完成していった。

あれが契機だったよね。

スクリーム:当時の爆発ぶりは自分にとっても不思議な感じだったよ。みんなかけてたからさ! グライムのすべてのDJがかけていたし、当時はいま以上にMCが流行ってたから、でっかいダンスでもあの曲をかけてそれにMCを乗せてきたり、とにかくすごかった。そして全然他ジャンルの、たとえばリカルド・ヴィラロヴォスがかけていたり、地上波のラジオも夜枠では必ずかけてくれた。自分にとってはクレイジーな時期だったよ! 「やった!」と思ったし、「これが起きたからには俺の名前が広まる」って実感したよ。最高だった。そこからファースト・アルバムが誕生したんだからさ。

やたら多くの曲を作っているという話で有名だけど、10代の頃から毎日のように作っていたの?

スクリーム:どうだろうな......。14歳から19歳のあいだだから大量にあったのは間違いないけど。アイディアは1000曲以上ある。実際曲に仕上げていったのは数100曲かな。

ラ・ルーの"イン・フォー・ザ・キル"のリミックスもあなたのキャリアの大きな転機になったし、また、結局、あのリミックスがダブステップをメインストリームのポップ・カルチャーと繋げることになったよね。

スクリーム:そう、すごいよ。いまだにあのリミックスはかかってるんだからね! 当時いちばん盛り上がってたジャンルふたつが融合してできた曲だったから、なおさら反応がすごかったと思うけど、俺にとってはデカかったね。2年経ったいまもあの曲の話が尽きないんだよ。

そんなに大きかったんだね。

スクリーム:プロデューサーのキャリアとしては、信じられないぐらい影響が大きかったよ。完全に別部門に進んだからね。『NME』のダンス・アワードで賞を取ったり、ゴールドディスクももらったしね。40万ダウンロードまでいったし、違法ダウンロードも入れたらすごい数だと思うよ。余裕でポップチャートで1位取れるような数字だよ。昼の地上波ラジオでいまだにかかってるし、アメリカの超人気テレビ・シリーズ「Entourage」でも最近使われたんだ。もうあの曲からは逃げられないんだ(笑)!

あなた自身の環境はどういう風に変わった?

スクリーム:ああいう人気曲を1回出すと、不思議なのが会う人間の数が増えることだよね。それもけっこう重要な人物が多いし、そして自然に友だちになっていくのが面白い。例えばBBCラジオ・ワンのアニー・マックっていう有名DJもあの曲をすごくサポートしてくれて、それを通じて出会って、いまはすごく仲の良い友だちなんだ。俺にとってもすごく意味のある曲だけどシーン全体にとっても意味があった曲だと思うよ。いろいろ違う機会をシーンみんなのために生んだと思うし、一般的に"ダブステップ"っていう音楽に対する印象をある程度変えることができたと思う。その前は低音バキバキのダンスフロアのみでしか聴けない音楽として捉えられていたと思うけど、あの曲によって印象が変わったと思う。「このシーンから本当に面白い音楽が生まれてるんだ」ってみんなが思えるようになったんじゃないかな。

ひとつのジャンルに閉じ込められていた自分を「その箱から出す」っていう意味。期待されるのはやっぱり完全なフロア向けのクラブ・ミュージックだけど、自分が好きなように音楽を作らせてもらう、そういうことさ。そこから繋がるメッセージは、「敷かれたレールに沿って生きる必要はまったくない」っていうことだね。

今年はダブステップの流行が頂点を迎えているようですけど、あなたは状況をどう見ていますか? 嬉しい反面、とまどいもあるだろうけど。

スクリーム:うん、そうだね。だけど、もちろん嬉しい部分もあるんだよ。アーティストによっては前からすごいことをやってるけど、「やっと認められた」っていうのは嬉しいことだし、そうやって人気が出るのは良いことだと思うけど、「他のスタイルでダメだったからダブステップをやってみた」とかいう人もけっこういるし、楽に売れると思って中途半端に乗って来る人たちもいるのも事実でさ、それは良くないと思う。流行に乗っかって来てるだけの人は嫌だね。それ以外はまったく文句なし。いまは最高だ!

『アウトサイド・ザ・ボックス』は明らかに、より多くの人たちがアプローチしやすい作品になっていると思うし、ヒップホップやR&B、アンビエント、ハード・テクノなど、実に多様な内容になっているよね。

スクリーム:自分が好きなようにやろうと思っただけだよ。他の人が俺に期待している音楽はもう自分が充分作れることはいまはわかってるから、自分のための音楽を作りたかったんだ。いろいろ違うテンポや曲調を書くのがすごく楽しかった。他のジャンルの曲も作れることを過去、人に見せたことがなかったからなおさら面白かった。自分のためのアルバムで、フロアがどうこう考えずに作りたかったんだ。結果的には良かったよ......反応がすごく良いし。

ゲストも多彩だよね。

スクリーム:ラ・ルーは"イン・フォー・ザ・キル"の借りを返してくれるように、1曲参加してくれた。LAのリヴィング・リジェンドのラッパー、マーズも参加してくれた。彼とはずっと何かやりたいと考えていたんだけどなかなか実現できなくて、今回やったのは自然な流れに近いよ。あのトラックができ上がった瞬間マーズのことを思って、彼に音を送ってラップを入れて返って来たものがイメージ通りのヤバさだったから収録した。

サム・フランクをフィーチャーした"ウェア・ユー・シュッド・ビー"も印象的だよね。

スクリーム:サム・フランクはイギリスのソングライターで、日本盤にしか収録されてない"シティ・ライツ"っていう曲も彼が書いてるんだ。世界中どこでもまだかかってない曲だけど、最高な曲だよ。歌詞の内容は、完全フィクションで、毎週土日に娼婦を買うために平日働いてる男の話なんだ。「I find my baby under the city lights..」(町の明かりの下に俺は俺のベイビーを見つける)って歌ってて、すごく面白いよ。

"ハウ・リアル"で歌っているフレクルズ(Freckles)っていう女性ヴォーカリストは?

スクリーム:これから活躍するであろう女の子のアーティストだよね。ディーブリッジ(dBridge)とインストラ:メンタル(Instra:mental)も1曲いっしょに書いたんだ。俺のアイドルに近い存在だよ、あのふたりは。共作できてすごく嬉しかったよ。

アルバム・タイトルの意味について教えてください。

スクリーム:『アウトサイド・ザ・ボックス』の"ボックス"は主に"ジャンル"を意味している。ひとつのジャンルに閉じ込められていた自分を「その箱から出す」っていう意味。「もういい加減に俺も受け入れないよ」って示したかったんだ(笑)。みんなに期待されるのはやっぱり完全なフロア向けのクラブ・ミュージックだけど、もう人のためじゃなくて自分が好きなように音楽を作らせてもらう、そういうことさ。そこから繋がるメッセージは、「敷かれたレールに沿って生きる必要はまったくない」っていうことだね。俺の場合は音楽だから、音楽的に言うとジャンルに自分の音楽を左右されちゃダメだし、逆に言えば「自分の音楽でジャンルを定義しろ」ってことなんだ。だから音楽以外でもいいんだ。とにかくまわりのルールに従って行動するのではなく、「自分で自分の道を切り開かないとダメだ」っていう意味なんだよ。

Chart by UNION 2010.09.10 - ele-king

Shop Chart


1

EYヨ

EYヨ Sky Size Sea TBA / JPN / »COMMENT GET MUSIC
昨年リリースの『Cassette Acid Garage Punk Mix』に続きメタモルフォーゼ先行リリースとなったこの1枚はEYEさん本人が言うようにDJ光光光の延長線上に位置する1枚。ジャンルとかではなくて、好き放題にキャンバスからはみ出したようなアーティスティックな選曲をコラージュ的にミックス、使われているトラックが生命を帯びとても躍動的。定位置を決めて聴くことが許されないこの振りの広さを、是非手にして体験してみてください。

2

CMT

CMT Observacion Astronomica BLACK SMOKER RECORDS / JPN / »COMMENT GET MUSIC
毎回本当に「作品」と呼べるミックスを放つCMTがBlack Smokerから新作をドロップ。洞窟の奥深くで鳴り響く反復ビートに意識も時間もがゆがめられるような「ロウなグルーヴを」ベースに、緊張と弛緩を繰り返すハメな展開に圧倒されるばかり。それだけではなくドラマティックなギミックも散りばめ、エンディングで解き放たれる様は映画のよう。渦巻く宇宙をイメージさせるアートワークと内容がバッチリはまっています。

3

CALM / カーム

CALM / カーム Drive To Home Daylight Edition MUSIC CONCEPTION / JPN / »COMMENT GET MUSIC
「メタモルフォーゼ~フェスの帰りに聴ける気持ち良い音」をコンセプトに、昨年大好評を得た「清流」に続き今年もディスクユニオン限定でCALMのミックスCDがリリース!!昨年のコンセプトを踏襲した、「帰路に向かう車の中」をダイレクトに表現。様々な音の嗜好を持った車内みんなの好みを全て満たすかのような、様々なジャンル・新旧を織り交ぜ拾い上げて表現。疾走感と心地よいオーガニックな生音、程よく散りばめられたシンセがいかにも選曲師Calmらしい。タイムレスに楽しめる傑作コンピミックスの誕生です!

4

RICK WILHITE PRESENTS

RICK WILHITE PRESENTS Vibes New & Rare Music RUSHHOUR / JPN / »COMMENT GET MUSIC
Theo ParrishやMoodymannと共にデトロイトのアンダーグラウンドシーンを築き上げてきた3 ChairsのRick Wilhiteが監修、アーチスト個々が持つソウルを余すことなく注ぎこんだハウス・コンピレーションアルバムがここに完成した。多くのフォロワーを生み出すデトロイト・シカゴのアンダーグラウンドハウスの「今」をいち早く体感すべく、各アーチストの新作をセレクトした珠玉の一枚だ。

5

JACKSON 5 & HENRIK SCHWARZ

JACKSON 5 & HENRIK SCHWARZ Dancing Machine Remixes MOTOWN / GER / »COMMENT GET MUSIC
極少ロットで初回プレスは瞬く間に完売。既に各方面でプレイされ、入荷の問合せもものすごい頂いていた1枚が再プレス!ヒプノティックなビートと生音の絶妙なミックス感と存在感、さすがと思わせられる仕事ぶりに感服!!!オフィシャルプロモですのでお早めに!

6

NDF

NDF Since We Last Met DFA / US / »COMMENT GET MUSIC
VILLALOBOSリミックス!DFAから、意外にもBRUNO PRONSATOとSERGIO GIORGINI(BIRDS & SOULS)による・ユニット・NDFのデビュー作が登場! アコギやフルートなどが散りばめられた夏向きの清涼感溢れるチルアウト・ミニマルがすばらしい! B面には御大VILLALOBOSによるヒプノティックでモノトーンなリミックスを収録した話題盤!

7

MODESELEKTOR/MODERAT

MODESELEKTOR/MODERAT 50 Weapons Of Choice #2-9 FIFTY WEAPONS / UK / »COMMENT GET MUSIC
RadioheadのThom Yorkeからファンだと公言され多方面でブレイクしているModeselektor、またそのModeselektorとApparatのユニットModeratの音源をミステリアスなホワイト盤でリリースするFifty Weaponsから750枚限定盤コンピレーションCD。Boysnoize RecordsからもリリースするSiriusmo、鬼才Shackleton(Skull Disco)、Torsten Profrock(exe. Monolake)のユニットT++、M.I.A.のリミキサーSBTRKTなど豪華なメンツが名を連ねる1枚。

8

MR RAOUL K FEAT.WAREIKA

MR RAOUL K FEAT.WAREIKA Le Triangle Peul BAOBAB MUSIC / GER / »COMMENT GET MUSIC
強力盤!ASH RA直系のサイケデリック・トリップ・ミュージック!自身のレーベルBAOBABからリリースされた凄い一枚。得意とする、生音フューチャーのトライバルなHOUSEトラックに、ミニマルなフレーズとサイケなギターがかまされるMANUEL GOTTSCHINGバリの展開!ギターのブルージーなメロディーとか本家なみにカッコいい!

9

DANJEL ESPERANZA

DANJEL ESPERANZA In The Bottle BACKDOOR BEAUTY / GER / »COMMENT GET MUSIC
ドイツ最深部、自身のレーベルBACKDOOR BEAUTYからDANJEL ESPERANZAの新作。深海、または宇宙空間を漂うようなドローンが根底をうごめく中、独創的なグリッチ音がリズムを構成する全3トラック。深い時間に効果を発揮する中毒性高いGROOVE。DANJELの個性・地下ドイツシーンの感覚が爆発している注目の1枚。

10

PATRICE SCOTT

PATRICE SCOTT Deep End SISTRUM / US / »COMMENT GET MUSIC
Ron HardyやDerrick Mayに影響を受け80年代にキャリアをスタートさせたデトロイトのアーティスト・Patrice Scott。現在絶好調のレーベルSISTRUMを運営し、その作品はヨーロッパでも人気が高い。先日待望の初来日も果たし、今最も勢いに乗ってるアーティストの一人といえるだろう。本作は渋谷クラブミュージックショップのリニューアルを記念しての独占入荷。ハウシーで深い鳴りをかます力強いグルーヴを是非チェックしてみてください。

DJ Shibata - ele-king

夏を惜しんでパーティが続くテンションで選びました


1
Mijangos - Music & Soul - Junior London

2
Sare Havlicek - Dreams In Light(Ray Mang Dub) - Nang

3
El Chavo - Hola Muneca - Vinyl Vibes

4
Unknown - Dri - Ricardo And Luciano

5
Coyote - Moving feat.Nesreen Shah - International Feel

6
Dreamhouse feat.Ceasar - Jump & Prance - White Label Recordings

7
Nelue - Pierced Heart(LSB Remix) - Lovemonk

8
Martyn - Minilub - Ostgut Ton

9
Sparkling Experiences - Hardswing Vision - Basenotic Records

10
Diesel & Jarvis - Maringa - Moton
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431