「Ord」と一致するもの

Chart by JAPONICA 2011.08.22 - ele-king

Shop Chart


1

ANDRES

ANDRES III MAHOGANI / US / 2011/8/13 »COMMENT GET MUSIC
独自のポジションからデトロイト産ハウス〜ヒップホップを発信する至宝ANDRESのサード・アルバム「III」緊急リリース!みんな大好き定番ネタ PHAROAH SANDERS"YOU GOT TO HAVE FREEDOM"使いのビートダウン・トラックA-1"BE FREE BABY"に始まり、ヒップホップ/ブレイクビーツ色の強いDJフレンドリーな好トラックが目白押し。。こんなANDRESの新作ホント待ってました!

2

PSYCHEMAGIK

PSYCHEMAGIK FEELIN LOVE / WAKE UP EVERYBODY PSYCHEMAGIK / UK / 2011/8/17 »COMMENT GET MUSIC
PSYCHEMAGIK、オウン・レーべルからのエディットEP第3弾。サンプリング・ソースとしてもお馴染みメロウ・ソウル・クラシック HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES"WAKE UP EVERYBODY"の冒頭の有名なピアノ・フレーズを中心にセミ・インスト的に仕上げたシンプル&ストレートなブレイクビーツ・エディットのB面がほん と最高スギ。グレイト!推薦盤。

3

SISTER SLEDGE

SISTER SLEDGE THINKING OF YOU (THEO PARRISH UNRELEASED HOUSE MIX) UNKNOWN / UK / 2011/8/17 »COMMENT GET MUSIC
説明不要の名曲"THINKING OF YOU"のTHEO PARRISHによる未発表ハウス・リミックスが緊急ホワイト・リリース!「UGLY EDITS」のお蔵入りテイク・・??その怪しすぎる体裁から謎は深まるばかりですが、巨匠によるクラシック・ナンバーのエディットというだけあって、こ れは外せない一枚となってます!

4

DJ DUCT feat. THE REGIMENT

DJ DUCT feat. THE REGIMENT BACKYARD EDIT PT.4 -DETROIT SESSION- THINKREC. / JPN / 2011/8/10 »COMMENT GET MUSIC
国内外から大きなリアクションを得たレアグルーヴ・エディット・シリーズ「BACKYARD EDIT」待望の第4弾はデトロイトの二人組ラップ・ユニット=THE REGIMANTを迎え原点でもあるヒップホップへと経ち帰るスペシャル・エディション。レアグルーヴ・エディットを基に、単なる90'S回帰と は一線を 画すスタイリッシュで硬派な良質ヒップホップ盤◎

5

TORN SAIL

TORN SAIL BIRDS REMIXES CLAREMONT 56 / UK / 2011/8/4 »COMMENT GET MUSIC
先頃、<CLAREMONT 56>よりリリースされ話題を呼んだデビュー12"「BIRDS」のリミックス盤が登場!スライドギターにハスキーなボーカルが哀愁を誘うウエストコース ト・ロック〜カントリー・ロックなオリジナルを世界中から注目を集めるCOS/MESと、UKハウスの大ベテランFRANKIE VALENTINEがリミックス!

6

ELZHI

ELZHI ELMATIC JAE B. GROUP / US / 2011/8/13 »COMMENT GET MUSIC
孤高のリリシストNASの大傑作ファースト・アルバムにして90'Sヒップホップを語る上では外せない超重要作「ILLMATIC」をSLUM VILLAGEのELZHIが同郷のファンクバンドWILL SESSIONSを従え並々ならぬリスペクトを込め忠実にカヴァーしてしまった強烈作、その名も「ELMATIC」、待望の2LP!

7

KOSS / HENRIKSSON / MULLAERT

KOSS / HENRIKSSON / MULLAERT ONE MULE ELECTRONIC / JPN / 2011/8/17 »COMMENT GET MUSIC
ご存知日本が誇る至宝KOSS a.k.a. KUNIYUKIとMINILOGUEの二人MARCUS HENRIKSSON & SEBASTIAN MULLAERTがタッグを組んでリリースするモンスター・アルバムからの先行12"。シーンの最前線を行く両者のプロダクション・カラーが微塵も損なう ことなく見事高次元で融合された次世代エレクトリック・ビートダウン・ハウス傑作に!

8

THE TORNADOES

THE TORNADOES EL SALVADOR WONDERFUL NOISE / JPN / 2011/8/10 »COMMENT GET MUSIC
ヒップホップ・グルーヴで刻まれるファンク・ビートにギター/ハープ/ヴィブラフォン、そして揺らめくホーンセクションが幽玄に絡み合うほんのり 黄昏なアブストラクト・ミッド・ジャズ・ファンク傑作"EL SALVADOR"。こちらオリジナルだけでも十分満足なところさらに本盤では微小ダブワイズ/SEによる味付けが施された"DUB"ヴァージョン、そし てMITSU THE BEATSによるボトム強化でのブレイクビーツ・エディットも収録の超充実内容!

9

CHICAGO DAMN

CHICAGO DAMN DIFFERENT WORLDS SIXTY FIVE / UK / 2011/8/4 »COMMENT GET MUSIC
<SIXTY FIVE>第7弾は<MERC>からのデビューで注目を集める新鋭CHICAGO DAMN!MARK E直系、ダビーでスモーキーなズッシリ重厚なビートにシャッフル気味のピアノ・ループでグルーヴィにぐいぐい引っ張り、ピアノブレイク〜ソウルフルな ヴォーカル・サンプルで一気に盛り上げるビートダウン・エディット傑作!

10

VOLTA CAB

VOLTA CAB HARD TO FIND EP ISM / UK / 2011/8/10 »COMMENT GET MUSIC
<DINER CITY SOUND>や<APERSONAL MUSIC>等、人気レーベルより作品を残すロシアの注目株VOLTA CAB。全編に渡り淡い空気感を放つディープハウス〜ビートダウン・ブギーを往来するソウルフル・スムーシー・トラックを披露する今作。イチオシは優しい エレピ・リフも好感触なソウル・ヴォーカルがグッと溶け込むスローモー・ブギー・ハウス最高峰"PLAY ON"、そして同路線の"MAGIC IN YOUR EYES"。

interview with Ty Segall - ele-king

「ラウドな反動」とは実際のところそのように「いま、ここ」の価値を取り戻すこと、ダウンロードできない種類の「体験」であることが重要なのだ。

 2008年5月『ピッチフォーク』に掲載されたノー・エイジ『ノウンズ』のレヴューは、インターネットのために音楽カルチャーにおける地域性が解体され、曖昧になってきているという指摘からはじまっている。そのことがかえって音楽ファンたちの目を地元シーンへとフォーカスさせていると。
 音楽が迎えつつあるグローバリゼーション問題についてはまだ議論・論点が出揃ったとはいえないが、2008年にそのようななかば反動的な文化のブロック的傾向の指摘があったことは重要だ。現在その動向がもっとも注目されるチルウェイヴの潮流も――こちらは地域性によらない音楽ムーヴメントとしてであるが――まさにこうしたグローバル化状況の渦中から生成されてきたものだ。よって両者は音楽性において開きがあるものの、その背景や環境的条件に着眼すれば非常に類似した性格を持っているとも言える。
 以下に取り上げるバンド名を見ればあきらかであるが、2000年代後半のインディ・ミュージック・シーンは、テクニカルにはローファイとリヴァーブがキーワードとして機能し、その流れのなかにガレージ・ポップとチルウェイヴの隆盛の兆しが胚胎されていた。両者は性格の異なる双子のようなもので、前述のように出自やメンタリティとしてはよく似たものを持ちつつ、ギターかシンセか(後者にはギターをフィーチャーしたものも多いが)、バンドかソロか、地域性があるか汎世界的か、ライヴ向きかヘッドホン向きか、といった点できれいに対照を成すようにも見えておもしろい。特に後の2点は、音を介して何とつながるか、ということへの感性の差を感じさせる。


Ty Segall
Goodbye Bread

Drag City /Pヴァイン

Amazon iTunes Review

 本インタヴューの主人公、先日ディスク・レヴューでも紹介したサンフランシスコのベッドルーム・ポッパー、タイ・セガールは、この新しきガレージ勢を牽引するルーキーのひとりである。キャリアのそもそもをジ・エプシロンズというスラッシーなパンク・バンドからスタートさせたタイは、2005年にサン・フランシスコへと拠点を移し、そこに落ち着くこととなった。
 タイ・セガールとしてソロ活動をはじめてからは、カセットや7インチ・シングルを含めるとかなりの音源をリリースしている。ラフでノイジー、イライラとしたディストーションにザ・フーやソニックスのようなヴィンテージな風合いのリヴァーブをめいっぱい効かせ、2分強で歌い上げるガレージ・ポップは痛快で、現在サン・フランシスコのもっともホットなアーティストに数えられようとしている。かの地はいま、粗っぽくエネルギッシュなガレージの季節を迎えているのだ。
 ソニー・アンド・ザ・サンセッツにも参加するベイ・エリアのマルチ・インストゥルメンタリスト、ケリー・ストルツはタイが越してきた当時のサン・フランシスコ・シーンについておもしろい回想をしている。いわく、「ジョアンナ・ニューサムやディヴェンドラ・バンハートなどフリー(ク)・フォークの盛り上がりがしばらくのあいだを席巻し、消えていった」と。そして現在のシーンを占めるラウドな音はほとんどその反動ではないか、と。なるほど現在タイらが活躍するシーンの中心には、ジー・オー・シーズやフレッシュ・アンド・オンリーズなど、ワイルドで危険な香りを持ったガレージ・ロック・アクトがいて、やかましいノイズと行き過ぎたプレイ・スタイル(ショウで暴れてシンバルで顔を切ってしまったりする!)が支持を集めている。サン・フランシスコのただなかで状況を見守ってきた人物の実感であるから、こうした傾向を先行音楽への反動だとする観察には信憑性があるが、さらにマクロに考察したい。これらはフリーフォークを仮想敵にした噴き上がりではなく、ローファイの再評価という大きな機運に同調した、時代的な動きなのだ。それはきわめて地域的であり、同時に英米から世界にわたって広く見られる傾向でもある。

 ※参考までに列記しよう。サンフランシスコにはジー・オー・シーズらが看板を背負う〈イン・ザ・レッド〉があり、日本でも人気のブラック・リップスやヴィヴィアン・ガールズ、TVゴーストにタイベックなどどこか国境付近のワイルドさを持った辛口のガレージ・ロックを特色とする。またローファイ・ブームの寵児として〈キャプチャード・トラックス〉と人気を分かつサイケデリックなリヴァーブ・ポップ・コロニー〈ウッドシスト〉があり、主宰のウッズはじめリアル・エステイトやギャングリアンズ、カート・ヴァイル、またフレッシュ・アンド・オンリーズやホワイト・フェンスなど〈イン・ザ・レッド〉にもまたがるリリースをおこなっている。「シットゲイズ」の呼称で注目されたサイケデリック・ホースシットなどもこの周辺だ。
 ブルックリンには前出の〈キャプチャード・トラックス〉があって、よりアーティでソフィスティケイトされたガレージ・ロックをレーベル・カラー として持っている点、〈イン・ザ・レッド〉の志向する粗暴さと好対照を成している。主宰のブランク・ドッグスやビーチ・フォッシルズ、ビーツの他、初期のダム・ダム・ガールズやガールズ・アット・ドーン、ブリリアント・カラーズなどc86直系のガール・ポップ、ワイルド・ナッシングやミンクス、クラフト・スペルなどポスト・パンクからニュー・ロマ的な雰囲気を持ったバンドにも力を入れ、独自のカラーを展開している。また〈ウッディスト〉など前出のレーベルともリリースしているバンドにカブりがあり、親交も深い。
 オックスフォードの〈ファット・ポッサム〉も老舗にして人気が強く、ソニー・アンド・ザ・サンセッツ、スミス・ウェスタンズ、テニスやウェイヴスを抱える。土地としての盛り上がりがあるわけではないが、クリーヴランドのクラウド・ナッシングスの活躍と成功も現在のローファイ・シーンの影響を測る上で見逃せないものであった。さらにUKにまでおよび逆輸入的に注目されるのがドムやメイジズ、メイル・ボンディングの素朴ながら優れたガレージ・ポップ。US勢がポップさに対してどこかけれんみを感じさせるのに対し、UKから聴こえてくるこれらシーンへの反応はストレートなもので、そこがまたよい作用を生んでいると言えそうだ。

 ローファイがなぜ再評価されるのか。いま「ローファイ」であることに新しいアーティスト/リスナーはどのような意味を求め、調達しようとしているのか。たとえば彼ら新しきガレージ勢にとって、アルバム制作や録音という作業はライヴ演奏の絶対的下位にあるように見える。ガレージというスタイル自体がそもそもそうであるとも言えるだろうが、彼らはライヴハウスでしか体験できない大音量のノイズ、ハプニング、そうしたものを聴衆とともに一体となって楽しむことのまさに一期一会な体験に価値をおいている。しかもよく見知った地元、人やものの流れが最小限であり、交換不可能であるような親しさや意味を持った場所としての地元を志向する。
 暴れてシンバルで顔を切ってしまうショウなんていまどき考えられるだろうか? 考えられるのだ。それも、いまだからこそ彼らはそうする。音楽が、ブログやSNSなどインターネットを通じて拡散していく「情報」になってしまうこと、自分が世界中にめぐらされたヘッドホンのネットワークの末端のひとつとなってしまうこと。そうした状況への漠然とした不安が、「いま、ここ」という一回的な体験を保証するものへと向かわせるのではないか。ローファイとは、そのざらざらとしたなまなましさ、換えのきかなさ、体験の一回性の、言うなれば象徴、比喩である。

 ロサンゼルスのアート・スペース「スメル」も、こうした希求感が生んだ場所であろう。タイはこのスメル通いを自らのキャリアにおける重大事として位置づけている。現代のファクトリーとも称されるD.I.Y.な運営スタイルには、ノー・エイジも深く関わっている。日本でもミカ・ミコやエイブ・ヴィゴダらの名前とともにインディ・ミュージック・ファンに少なからぬインパクトを与えた。音楽にとどまらず、横浜トリエンナーレでも注目を集めた女性マルチ・アーティスト、ミランダ・ジュライなども出入りするという良い意味での混淆がある。出演者も客も関係なく、壁を自分たちで壊してショウのスペースをつくったりしたというようなエピソードをみな楽しそうに証言する。そこであること/そこでしかないことの意味が横溢した、かけがえのない空間なのだろう。
 ケリー・ストルツの指摘する「ラウドな反動」とは、実際のところそのように「いま、ここ」の価値を取り戻すこと、あるいはそんな価値を創出することではないだろうか。サン・フランシスコではないが、スメルが担保するのもそうした唯一性=入れ替え不可能性だ。他ではない、そこがスメルであるということ、そしてそこに行くということがダウンロードできない種類の「体験」であることが重要なのだ。その意味でも、スメルが音の名前ではなく場所の名前であるということはあらためて象徴的である。

 タイはそうしたベイ・エリアの空気の中を往復し、自身は自身の存在論的な問題をテーマとして曲を作りつづけている。ライヴの際はふたりの女性をメンバーに迎えているが、基本的にはすべて自分でおこなっている。自分の存在をたしかめ、その唯一性をたしかめるかのように。「俺がいなくなったら思い出してくれるかい?」"ホエア・ユア・ヘッド・ゴーズ"
 それは彼自身の切実な問いであり、シーンが漠然と抱いている気分であるようにも見える。グローバリズムによって高まる関係の流動性に、どのように耐え、棹をさすのか。彼ら多くのバンドは交遊も緊密で、タイ自身もシック・アルプスに参加していたり、前述のケリーはフレッシュ・アンド・オンリーズのベースのルームメイトだったり、その他のメンバーはサンドウィッチズのメンバーと懇意だったりソニー・スミスと一緒に録音していたり等々、例を挙げればきりがない。そして彼らがみな一様にアナログ志向で、リリースもアナログ盤やカセットであることが多いということも、グローバル化へのひとつの抵抗点......それによってその根拠がかぎりなくあいまいになってしまう存在の唯一性、をめぐっての切ない攻防であるとは言えないだろうか。
 
 メールでの回答であるため簡素なものになっているが、以下の言葉からはタイ・セガールがこのシーンからいきいきとエネルギーを得ていることが感じられる。ムーヴメントが終息するとき、彼は何を手にしているだろう。

[[SplitPage]]

混乱や偽物の喜びというテーマのほうが強かった。自分が成長して、喜びとは何かとか、そういうのを探しているさまを表現したアルバムだと思う。

サンフランシスコでは、あなたやガールズをはじめとして、ジー・オー・シーズやフレッシュ&オンリーズなど新しい世代のファズ・ポップやガレージ・ポップに勢いがあります。あなた自身はこのシーンをどのようにみていますか? 楽しんでいますか?

タイ:僕がいる音楽シーンは本当に大好きだよ。自分はとてもラッキーだと思っている。自分自身凄く楽しめているよ。世界の中でも最高のロック・シーンの一つだよ。


Ty Segall
Goodbye Bread

Drag City /Pヴァイン

Amazon iTunes Review

"コンフォータブル・ホーム"などはプレ・ガレージ的なヴィンテージな味わいがあり、あなたの過去の作品はストゥージズと比較されたりもしますが、前作『メルティッド』はそうしたレトロスペクティヴな音を通過して、あなた自身のオリジナルなリヴァーブ・ポップが完成したように感じました。そして今作『グッバイ・ブレッド』はよりメロディや歌が大切にされている印象を受けました。あなたのなかで、過去の作品と『グッバイ・ブレッド』のあいだにはどのような差異がありますか?

タイ:うん、たしかに『グッバイ・ブレッド』はよりメロウでそこまでパンクなレコードじゃないと思っているよ。いままでのやり方と全然違ったから、このアルバムを作るのはとっても楽しかった。ペースを落として、ゆったりさせるのがいまやるべきことだと感じたしね。とはいえ、またアグレッシヴで爆音のアルバムを次に作る準備はできているよ!

今作からバンド編成ですが、女性おふたりはどのような経緯でメンバーになったのですか

タイ:エミリーは昔から知っているよ。大学生の頃からだね。デニーは元彼女だよ。彼女は今一緒にプレイはしていないけど、まだ親しいよ。

ふたりは曲作りに関わっていますか?

タイ:残念ながら曲は全部僕が書いているよ。

『メルティッド』のジャケの絵や『グッバイ・ブレッド』のジャケの犬は自己像ですか? あなたはよく顔を振って写真にうつったり、今作も犬の顔がくしゃくしゃにゆがんで写っていますが、こうした顔を用いた表現は自分の存在についてのセルフ・イメージだと考えてもよいですか?

タイ:そうだね。『メルティッド』のジャケは、自分がモンスターだったら、という表現のつもりだったんだ。今回の犬はアルバム全体の主観を表した画だと思うよ。

あなたの詞はとても皮肉がきいていて、"カリフォルニア・コマーシャル"などは、カリフォルニアに対する屈折した愛を感じます。今作にはラヴ・ソングもいくつかありますがどれも少し苦く、思索的で、2ミニット・ポップの単純さから一歩踏み込んでいます。こうした「愛」をめぐるテーマやモチーフがあったのですか?

タイ:『グッバイ・ブレッド』は、どちらかというと混乱や偽物の喜びというテーマのほうが強かったかな。自分が成長して、喜びとは何かとか、そういうのを探しているさまを表現したアルバムだと思うな。

『グッバイ・ブレッド』でいちばん大切にしていることをおしえてください。

タイ:歌詞だね。

あなたの曲はとても短い。6分の曲を作るとしたらどのようなものになりますか?

タイ:ホークウィンドみたいな感じにすると思うよ。

また、今後(次作以降)の展開として、いままでと異なる方法や音を模索したりしていますか?

タイ:そうだね、超ヘヴィーにしたいと思っているよ。

チルウェイヴという言葉自体、自分には意味がよく分からないんだ。ロックンロールでいいじゃないか!

〈キャプチャード・トラックス〉や〈ウッドシスト〉といったレーベルは日本でも人気がありますが、あなた自身の音とも共通するところが多いと思います。こうしたローファイ・ミュージックが支持されることについてあなたはどう思っていますか。

タイ:すごく良いことだと思う!

アメリカには豊穣なサイケデリック・ロックの土壌と歴史があり、またいまでも多数のバンドが存在しています。あなたの好きなバンドを教えてください。また、あなたにとってサイケデリック・ロックとはどのようなものですか?

タイ:レッド・クレヨラ、13thフロア・エレヴェーターズ、ラヴとかが大好きだね。自分が別の場所に飛んでいける意味で、他の音楽とくらべて僕にとっては大切な気がするんだ。

ミランダ・ジュライなど個性的なアーティストが集まるというアートスペース「スメル」は、あなた自身もゆかりの深い場所だそうですが、どのようなところでしょう?そこでの印象深いエピソードなどがあったら教えてください。

タイ:「スメル」に通って育ったからね。自分にとってはとても大切な場所だよ。あそこがあったから、自分も音楽を作りたいと思えたんだ。

「スメル」のようなコンセプトは世界を変えられますか?

タイ:残念ながらそれは違うと思う。何人かは変えたと思うし、これからも何人かの人生は大きく変えると思う。でもそこが良いとこなんじゃないかな。

サンフランシスコのキッズは他に何を聴いているのですか?

タイ:Culture KidsとMikal Cronin!

あなたをふくめ、最近はカセットや7"などアナログ・メディアのリリースを好む若いアーティストが多いですが、あなた自身がこれらを好む理由を教えてください。

タイ:アナログ作品の不完全さが好きなんだ。それゆえに生まれるあの温もりがね。

あなたの音がチルウェイヴと呼ばれるとしたらどうですか?

タイ:爆笑すると思うよ。チルウェイヴという言葉自体、自分には意味がよくわからないんだ。ロックンロールでいいじゃないか!


誰のゲームだって?
俺たちみんなのゲームだから
今日は俺とゲームしないかい?
それに俺たちがいなくなったら
いったい誰が歌う?
だからいっしょに歌おうぜ
"グッバイ・ブレッド"

Chart by JET SET 2011.08.22 - ele-king

Shop Chart


1

QUASIMODE

QUASIMODE HI-TECH JAZZ »COMMENT GET MUSIC
Christian Prommer's Drumlessonへの日本からのアンサー!デトロイト・テクノの歴史的名曲"Hi-Tech Jazz"の生音カヴァーを収録!

2

LOVEBIRDS

LOVEBIRDS HONEYBADGER EP »COMMENT GET MUSIC
Sebastian Doring(a.k.a. Knee Deep)ことLovebirdsの新作!!昨年の傑作"Love & Happiness"以来となるVincenzoと共に主宰するTeardropからの新作。Steve Reich & Pat Methenyの永遠の名作"Electric Counterpoint

3

INGA COPELAND

INGA COPELAND INGA COPELAND »COMMENT GET MUSIC
Hyperdubへの参戦を果たしてしまった異端ユニット、Hype Williamsメンバーによる限定ホワイト盤リリース!!Sade, Drakeをネタに繰り広げた昨年リリースの問題作"Do Roids And Kill E'rything"を筆頭に、楽曲&MV共に異彩を放つ英独産スモーカーズ・ディライト・ユニットHype Williamsの女流Inga Copelandによるセルフ・リリース作品。

4

JONTI

JONTI FIREWORK SPRAYING MOON »COMMENT GET MUSIC
Stones Throwが送り出す新星、Jontiのデビュー・7インチ!!Animal Collectiveラインのサイケ・ポップ感と柔らかくファットなビートを兼ね備えた、1枚です。

5

STEPKIDS

STEPKIDS LEGEND IN MY OWN MIND »COMMENT GET MUSIC
Mayer HawthorneがRotary Connectionと共演したかのようなサイケデリック・ソフト・グルーヴを聴かせる西海岸腕利きトリオ、Stepkids。早くも2枚目のシングルが到着!!

6

KOSS/HENRIKSSON/MULLAERT

KOSS/HENRIKSSON/MULLAERT ONE »COMMENT GET MUSIC
Kuniyuki & Minilogueコラボ・アルバムからの先行カット。DJ Quリミックスも収録!!Koss a.k.a. Kuniyukiと、Marcus Henriksson & Sebastian MullaertのMinilogueコンビがタッグを組んだ、想像するだに強力な内容が期待出来るアルバムからの先行カット・シングルがこちら。やはり、素晴らしい!!

7

JAMIE XX

JAMIE XX FAR NEARER / BEAT FOR »COMMENT GET MUSIC
昨年からネット上で話題を呼び続け、限定プロモが即完売したxxのJamie Smith = Jamie xxの初ソロ・トラック。待望の正規12インチが到着しましたー!

8

ELZHI

ELZHI ELMATIC »COMMENT GET MUSIC
フリーDLの時点で話題騒然だったブツがなんと2LPでリリース!Nasのデビュー作にして90'sの金字塔『Illmatic』を、ElzhiとWill Sessionsというデトロイト・コネクションが完コピ。そしてコレが実に素晴らしい出来です! お早めに!

9

SICK TEAM

SICK TEAM MY SHIT »COMMENT GET MUSIC
1stシングル"Street Wars"に続く第2弾シングルが登場!話題沸騰中Budamunk、Issugi、S.L.A.C.K.によるSick Teamの1stアルバムから第2弾12"シングルが限定リリース。アルバム未収録曲も収録です!

10

MARIA MINERVA

MARIA MINERVA CABARET CIXOUS »COMMENT GET MUSIC
100% Silkからの12インチが当店超ヒットしたMaria Minerva。Not Not Funから素晴らしすぎるアルバムが出ました!!

interview with Friendly Fires - ele-king


Friendly Fires
Pala

XL Recordings/ホステス

Amazon iTunes Review

 オルダス・ハックスリーといえば、自ら幻覚剤の実験台となって著述活動を続けたイギリスの作家で、ザ・ドアーズがバンド名に引用した『知覚の扉』が有名であるように、サイケデリックな60年代のサブカルにおいて広く読まれたひとりだ。
 UKのインディ・ロック・バンド、フレンドリー・ファイアーズのセカンド・アルバム『パラ』は、ハクスリーのユートピア小説『』の舞台となる島の名前から引用されている。そればかりか、このアルバムのオープニング・トラック"リヴ・ゾーズ・デイズ・トゥナイト"にいたっては、どう考えてもセカンド・サマー・オブ・ラヴへの記述がある。
 かつて、フランキー・ナックルズとジェイミー・プリンシプルのシカゴ・ハウスのクラシック"ユア・ラヴ"をカヴァーしたこの若いバンドは、これだけまわりの同世代の誰もがディストピアを描いている現代において、ほんとんど浮いているんじゃないかと思えるほど理想主義を強調する。いったいこの20代は何を想っているのだろう......僕は訊かなければならなかった。
 ヴォーカルとベースのエド・マクファーレン、ギターのエド・ギブソン、ドラムのジャック・サヴィッジ(彼はDJ活動もしている)が3人はワインを飲みながら話してくれた。

最近のインディ・ミュージックは、まるで『ピッチフォーク』に好かれるためにやってんじゃないかってくらい、知的で、ウィットに富んで、いろいろ複雑にしようとしているでしょ。そういう状況に対する僕なりのリアクションでもあるんだよね。

ダブステップ全盛の2006年に、よくシカゴ・ハウスのクラシック"ユア・ラヴ"をカヴァーしたなと思ったんですよね。ダブステップに支配されたUKでハウス......っていうのが驚きだったんですよ。

エド・マクファーレン:ハハハハ。

まわりから「何コレ?」って感じだったでしょ?

エド・マクファーレン:いや、わからないけど......あ、でも、直接ジェイミー・プリンシプルからメールもらったんだよ。

良い電話だった?

エド・マクファーレン:うん、とても。もう、それで気持ちが解き放たれたね。

あの曲を選んだ理由は?

エド・マクファーレン:歌詞が素晴らしいと思ったんだ。歌も良いし......、誠実で、直接的で、「僕には君の愛が必要」だなんて、そんなストレートなメッセージを歌う歌詞なんていまどきないだろ? しかも音的にも美しいし、切ないし、あれをダンス・ミュージックだと意識して聴いたわけじゃなかったんだ。だけど、あれをクラブで聴いたらきっとすごいんだろーなと思ってインスパイアされてカヴァーしたんだ。

へー、歌詞なんだね。

エド・マクファーレン:そうだね。あと、最近のインディ・ミュージックは、まるで『ピッチフォーク』に好かれるためにやってんじゃないかってくらい、知的で、ウィットに富んで、いろいろ複雑にしようとしているでしょ。そういう状況に対する僕なりのリアクションでもあるんだよね。僕はもっと......なんていうか、クラシカルなサウンドでも良いと思っているし、昔のメッセージはまだ生きていると思っているんだよね。

ダンス・ミュージックにどうして興味を持ったんですか? たとえば、アンディ・ウェザオールにリミックスを頼んだんでしょ? 

エド・マクファーレン:いや、アンドリュー・ウェザオールにお願いしたのはリミックスだけじゃないよ。実はいま共同で制作しているぐらいなんだよ。

ジャック・サヴィッジ:まだ完成してないけど、いっしょにスタジオに入ったんだよ。

アンディ・ウェザオールなんて僕らの世代のヒーローだけど、あなたがた若い世代なんかにしたら、もう忘れられた存在じゃないかとも思ってたんで。

エド・マクファーレン:アンドリュー・ウェザオールは僕らの世代(現在27歳)にとってもヒーローだよ! 実は何回もリミックスをお願いしているんだ。それで、ようやくそれが実現した!

ジャック・サヴィッジ:彼のDJセットも大好きだしね!

エド・マクファーレン:僕はもともとエイフェックス・ツインやスクエアプッシャーみたいなエレクトロニック・ミュージックを聴いていたんだよね。ポスト・ロックとかさ、ああいう複雑な音楽とか、あと、クリス・クラークがベッドルームで音楽を作ってそれで生計を立てているとか、そういったことにすごくインスピレーションを得ていたんだ。10代の頃はそうした、いわゆる〈ワープ〉サウンドを聴いていたんだけど、やがてそうしたものにも飽きてきて、そのときにハウス・ミュージックに興味を持つようになったんだ。

そうだったんですね。

エド・マクファーレン:僕ら、みんな最初はインディ・ミュージックばっか聴いていたんだ。それでクラブに行くようになって、音楽に関して新しい体験をした。自分もそこに参加して聴くっていうか、ステージやミュージシャンを眺めるんじゃなくて、音楽だけを聴くっていう。それで音楽をインディ・ロックとは別の観点から見るようになった。ちょうどそういったきっかけのひとつが、アンドリュー・ウェザオールのロンドンのパーティだったんだよね。彼のイヴェントにはホントによく通ったな。

なるほどね。今回の『パラ』は、タイトル自体はハクスリーのユートピア小説からの引用ですが、アルバムのコンセプトには20年前のUKにあったレイヴ・カルチャー、セカンド・サマー・オブ・ラヴといったものに対するあたがた若い世代の複雑な感情が込められたものとして捉えていいですよね?

エド・マクファーレン:そうだね、僕はその時代のことを知らない。僕が重要だと思っているのは「いまを生きる」ってことなんだよ。僕がいま生きていて、そして僕のまわりで、人びとが微笑んで踊ってくれて、それでしかも一体感を感じてくれたら、それがひょっとして20年前のレイヴ・カルチャーだったんじゃないのかなと思う。

2011年から見て、あの時代の音楽文化のなかにはいまも有効だと思える事柄があると考えるんですね?

エド・マクファーレン:スピリット、とくにダンスさせるっていうところには共感があるし、そもそも僕らの音楽ってなんかの祝祭っていうか、お祭みたいな音楽なんだよ。

エド・ギブソン:あの時代のピアノ・コードなんかもすごく良いよね。ああいうのは自分たちと似ているなーと思う。

エド・マクファーレン:でも、僕らは、いろんな時代の音楽に影響されているんだ。どれか特定の時代の音楽に影響されているってわけじゃないんだよ。たとえば"ユア・ラヴ"は、いまダンスフロアでDJがかけたとしても絶対に良い曲だ。時代は関係ないと思っているんだ。

そうは言っても、"リヴ・ゾーズ・デイズ・トゥナイト(あの日々をいま生きろ)"の"ゾーズ・デイズ(あの日々)"は20年前のことでしょ?

エド・マクファーレン:過去への敬意をもっていまを生きようって意味でそういう言葉にした。あの曲の歌詞は、すごく複雑な意味をはらんでいるんだ。僕たちはもう、どんなことがあっても、ダンスの黄金時代に戻ることはできないっていう認識と、そして、いまはそれなりに喜ぶべきことだってある。あの時代に戻ることはできないけど、あの時代のアティチュードはいまも取り入れることができる。だから、「昔には戻れっこない」という一般論を実はディスってもいるんだ。いまを生きようっていうメッセージそれ自体が、あの時代のアティチュードとも重なるんじゃないのかな。そういうことを言いたいんだよ。

ジャック・サヴィッジ:たまに勘違いされるんだけど、あの曲はノスタルジーじゃないんだ。

エド・マクファーレン:そう......ホント、あの曲の歌詞はすごく考え抜いたんだ。さっき「昔には戻れっこない」という一般論をディスったと言ったけど、ホントは誰にも攻撃していないんだ。そういう、誰かを批判するような歌詞にはしたくなかった。過去への大きな思いもあるけど、でも、最終的には現在というものについての思いを伝えたかったんだよ。だから、ものすごく慎重に言葉を選んだつもりなんだけどね。

へー、そうだったんですね。言葉の選び方まではわからなかったけど、あなたがたの深いエモーションはしっかり伝わる曲だと思いますよ。

エド・マクファーレン:それは良かったよ。

[[SplitPage]]

僕はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインとムーディーマンを同じように好きで、同じように聴いている。インディ・ミュージックがダンスを受け入れたときの音楽も大好きだし、そういうときのギター・サウンドにも影響を受けている。


Friendly Fires
Pala

XL Recordings/ホステス

Amazon iTunes Review

実際、現在のUKはダンス・ミュージックの勢いがすごいですよね。ただ、あなたがたのようにピースなフィーリングを打ち出すようなものはそうないでしょ。

エド・マクファーレン:ピースって?

ダブステップ以降ってこともあるんでしょうけど、音的にはダークでディストピックなものが多いでしょう。20年前はバカみたいにスマイリーな感じが多過ぎたとも言えるけど(笑)。

エド・マクファーレン:そうだね。ホントにその通りだと思う。僕も20年前のあの感覚が大好きなんだ。人びとがいっしょに踊って、そして心から楽しんでっていう。すべてを忘れてダンスしているようなあの感覚がね。ダブステップも大好きだよ。いまはロック・バンドにしても、UKではダークな感覚がトレンドなんだ。スペイシーで、ソンバー(憂鬱)で、そういうのがいまはある種の流行なんだと思う。

ジャック・サヴィッジ:ポスト・ダブステップでも良いのがたくさんあるけど、じゃあ、実際にクラブに行ったときに、あれがダンスしやすいと思うかな。それが良い悪いってことじゃなく、総じて言えば、あんまダンスしやすいものだとは思えないし、それがいまのポスト・ダブステップでは顕著なような気がする。

なるほど。フレンドリー・ファイアーズはハウス・ミュージックのほうが踊りやすいと。そういえば、この取材の前まで、アラン・マッギーの取材をしていたんですよ。UKには〈クリエイション〉だとか〈ファクトリー〉だとか、インディ・ロックからはじまって、やがてアシッド・ハウスに影響を受けるインディ・ミュージックのレーベルがありましたよね。

一同:(何故か)ハハハハ。

エド・マクファーレン:ロック・バンドがエレクトロニクスを取り入れるってことが、ちょっと前にもあったよね。バンドによっては無理矢理やっている連中もいた。僕はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインとムーディーマンを同じように好きで、同じように聴いている。インディ・ミュージックがダンスを受け入れたときの音楽も大好きだし、そういうときのギター・サウンドにも影響を受けている。

ジャック・サヴィッジ:アラン・マッギーやトニー・ウィルソンの時代は、インターネットもないし、選択肢が限られていた。ハウスが来たら、もうそれを強烈に真正面から受けるしかなかったんじゃないのかな。無視することなんかできない。絶対にそれを取り入れざるえなかったんだよ。ハウス・ミュージックの存在が大きすぎたんだ。いまは良くも悪くもインターネットの影響で、何かひとつだけに大きな影響を受けることはないでしょ。

まあね。過去のロック・バンドで共感できるバンドって何がありますか?

エド・マクファーレン:うーん、わからない......(笑)。要素要素で共感してて、ひとつだけ挙げることはできないし、たとえばポスト・パンクのバンドでもサウンド的には自分らと違っても好きなところがあるし、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのギター・サウンドからも影響を受けているけど、ぜんぜんうちらとは音が違うし......だからそれを言うのは難しいなー。

バンドで最初にコピーしたのって何?

エド・マクファーレン:いや、それはもう、くだらないポップ・バンド、グリーン・デイとかデフトーンズ(笑)。ホント、子供の頃、13歳だったから許してね(笑)。17歳のときには自分らでクラブに通うようになって、で、いまの原型が生まれた。ダンス・ミュージックをやろうとしてたよね。

フレンドリー・ファイアーズってすごく良い名前ですけど、どうして付けたんですか?

エド・マクファーレン:あんま面白い話じゃないんだけど、昔、〈ファクトリー〉にセクション25ってバンドがいたんだけど。

あー、知ってる。もろ〈ファクトリー〉系の暗いバンドだったような。

エド・マクファーレン:彼らのアルバムに入っていた曲名から取ったんだよ。

そうだったんだ(1981年の『オールウェイズ・ナウ』の1曲目)。

エド・マクファーレン:で、そのアルバムの2曲目に"ダーティ・ディスコ"って曲があって、同じ頃、その名前のバンドがデビューして、「ヤバイ!」って思ったんだけど、たぶん、いまはもういないと思う(笑)。

ハハハハ。それは笑えるね。そういえば、アラン・マッギーの時代はすごくドラッグにハマっていた時代でもあったんですが、彼はさっき「2011年で最高にロックンロールであるためには、なんもやらないでストレートな状態でいることだ」って言ってましたね。

エド・マクファーレン:えー、ホント! リバティーンズやベイビーシャンブルズを手掛けていたような人が(苦笑)......。

いやー、半分ジョークだとは思うんですけどね。

ジャック・サヴィッジ:リバティーンズやベイビーシャンブルズみたいなドラッグが肩書きになっているようなバンドもそうだけど、ドラッグ・カルチャーの影響を受けたバンドって、〈クリエイション〉だけじゃなくて〈ファクトリー〉にも多いよね。エイミー・ワインハウスにもそういうところがあった。そういう人たちって、輝いているときはすごいけど、その期間がすごく短いんだ。

エド・マクファーレン:でも、僕ら、アラン・マッギーから「君たちはア・サーティン・レイシオみたいだ」って言われたんだよね。自分としてはまったく似てないと思うんだけど(笑)。

たしかに、まったく似てないですね(笑)。どうも今日はありがとうございました!


※年内にはまた来日公演があるらしいです。楽しみです!

TETSUJI TANAKA - ele-king

日本のD&B/DUBSTEPの総本山、11月で15周年を迎えるDBSがビッグカムバック!UKベースミュージック界の頂点DJ ZINC、世界一のターンテーブリストDJ KENTAROを向かえ、世界最高峰のビッグベースセッションズを9/17に開催決定!!もちろんテツジタナカも出演しますので是非!
https://www.dbs-tokyo.com/top.html

DRUM&BASS SESSIONS 15th.Anniversary Countdown!! [1996-2011]
DBS presents "BIG BASS SESSIONS"
feat. DJ ZINC + SCRIPT MC / DJ KENTARO / with: Eccy / Dj P.O.L.Style / DJ MASSIVE
vj/laser: SO IN THE HOUSE
B3/SALOON: TETSUJI TANAKA, DJ MIYU, ENDLESS , ATSUKI (MAMMOTHDUB)
2011. 9.17 (SAT) @ UNIT open/start 23:30
adv.3300yen door 3800yen info. 03.5459.8630 UNIT

日本唯一のドラムンベース専門ラジオ番組"TCY RADIO TOKYO LOCALIZE!!"が8/10より毎週水曜日22時〜24時にてレギュラー・オンエア!!
TCY RADIO TOKYO LOCALIZE!!
DRUM & BASS SHOW BY TETSUJI TANAKA & MC CARDZ
https://www.tcyradio.com
https://mixlr.com/tcyradio
https://twitter.com/TETSUJI_TANAKA

TETSUJI TANAKA DRUM & BASS DJ CHART


1
ATARI TEENAGE RIOT - Black Flags -TAKU RMX

2
T-AK & TOBY - Electric Dejavu - fragrence records dub

3
DANNY WHEELER & THE SUITBOYS aka TAKU TAKAHASHI -Let It Flow

4
CAMO & KROOKED - In The Fall ft FUTUREBOUND & JENNA G - HOSPITAL

5
GENETIC BROS - Everyday Of My Life -VIPER

6
SUB FOCUS - Stomp -RAM

7
NETSKY - The Lotus Symphony - HOSPITAL

8
N-PHECT & FOURWARD - Without Your Touch -FOKUZ

9
PROTOTYPES - Your Future -SHOGUN AUDIO

10
RAZE - Break 4 Love(BLAME RMX) -CHAMPION

Chart by Underground Gallery 2011.08.11 - ele-king

Shop Chart


1

JERRY WILLIAMS

JERRY WILLIAMS Ease On Yourself (ghost town) »COMMENT GET MUSIC
DAVID MANCUSO、DJ HARVEY、IDJUT BOYS、PRINS THOMAS、FRANCOIS.Kなど、ここでは紹介しきれない程、沢山のDJ達がプレイしまくっている、話題作が遂に入荷!過去のリリース、そのいずれもが大ヒットを記録したNYの大人気リエディットレーベル[Ghost Town]新作は、既に上記著名DJ陣もビッグサポート中の超・超・超話題作!何と言ってもお勧めは、[Flexx]や[Hands Of Time]、[Sentrall]、[Adult Contemporary]からも作品を残す、カリフォルニアのプロデューサーTHE BEAT BROKERが、ERIC CLAPTONらにも楽曲を提供していた事でも知られる、スワンプ・ロック界の雄 JERRY WILLIAMSの79年リリース作「Gone」に収録されていた「Ease On Yourself」のリミックス A1。オリジナルの情熱的なファンク・ロックな雰囲気はそのままに、サイケデリックな鍵盤やエフェクティブなリフなどを鳴らし、程よく緩いバレアリック感を抽出させた、傑作ダブ・ブギー・ディスコに仕上げています。既に国内外を問わず、色々なDJ陣が各地でプレイしまくっているようですので、聴いた事があるという人も本当に多くいるはず!1stプレス盤は即完売、リプレス待ちの状態だっただけに、買い逃していた人は絶対にこの機会をお見逃し無く!!またカップリングには、同曲のオリジナル B2に加え、同アルバム収録の「Call To Arms」のDENNIS KANEリミックスを収録。オススメ!

2

 JEFF MILLS

JEFF MILLS 2087 (AXIS) »COMMENT GET MUSIC
JEFF MILLS「The Power」に続く、完全限定アルバム「2087」完成!1966年に公開されたクラシックS.F 映画「Cyborg(サイボーグ): 2087」の架空のサウンド・トラックとして制作された今作、繊細で深淵な電子音によって描かれた、神秘的な音風景により、映像的なイメージが喚起されてく、コンセプチャルな作品。

3

 TRY TO FIND ME

TRY TO FIND ME I'm Dancer / Needs Ending (Golf Channel) »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYのパワープレイが話題となった前作「Get To My Baby-TBD Extension」でお馴染みのTRY TO FIND ME、待望の最新作! NYの鉄板地下レーベル[Golf Channel]新作は、LEE DOUGLASとのTBD名義でも活躍する JUSTIN VANDERVOLGENのリエディットプロジェクト TRY TO FIND ME。今回はSide-Aで、炸裂系のドラムグルーブにエッジの効いた80'sなギタープレイを響かせた、ロッキンディスコ「I'm Dancer」。Side-Bには、メランコリックなメロディー、ソフトな女性ヴォーカルが◎なレイト・ドリーミーなバレアリックディスコ作「Needs Ending」。どちらもそれぞれの場面に応じたキラーチューンになりそうですね〜。

4

VLADISLAV DELAY QUARTET

VLADISLAV DELAY QUARTET Vladislav Delay Quartet (Honest Jon's) »COMMENT GET MUSIC
話題の即興四重奏、VLADISLAV DELAY QUARTETデビューアルバム! ここ最近はMORITZ VON OSWALD TRIOのメンバーとして活動をしてきた、フィンランドのダブテクノ第一人者、VLADISLAV DELAYが、元PAN SONICの奇人MIKA VANIO、アルゼンチン人ミュージシャンのLUCIO CAPECE (ソプラノサックス/バスクラリネット)、"Improvised Music From Japan"のコンピレーションにも参加経歴を持つインプロヴァイザーDEREK SHIRLEY(ベース)を率いて、VLADISLAV DELAY QUARTETを結成! 旧ユーゴスラビア、セルビアのベオグラードにある、元ラジオ局だったというスタジオにて、僅か一週間で録音されたという今作、アコースティックとエレクトロニックが同居した、フリーインプロヴィゼーションを展開。

5

JAMES BLAKE

JAMES BLAKE Order / Pan (Hemlock Recordings) »COMMENT GET MUSIC
ベースの振動の聴け!!出来るだけ爆音でどうぞ...。 少し遅れていましたが、この夏の話題盤、やっと入荷しました!説明不要の若き天才JAMES BLAKEの最新12インチ!これがかなり実験的かつドープでヤバい!!アルバムで魅せたような、ソウルフルなヴォーカルは一切なく、ベースの振動とリズムのみに焦点を当てた、新境地といえる問題作!無駄を徹底的に省き、ベースの鳴りを追求した、とにかくヘビーな一枚!家庭用のオーディオ機材で、どれくらい再生されるのかは、判りませんがが、凄い音がなっています。出来るだけ爆音でどうぞ

6

HEROES OF THE GALLEON TRADE

HEROES OF THE GALLEON TRADE Neptunes Last Stance (Golf Channel) »COMMENT GET MUSIC
限定盤!レーベル買い出来る数少ないレーベルの一つ、UGヘビー・プッシュのN,Yアンダーグラウンド[Golf Channel]新作は、70'sクラウト/サイケロックな1枚。 同レーベル4番に登場していたSEXICANことGALLEON TRADEと、レーベル13番に登場していたGHOST NOTEのCHRIS MUNZOによるユニットHEROES OF THE GALLEON TRADEによる作品。Side-Aでは、泣きのギターリフが印象的なブルージーでフォーキーなアコースティック・サイケ・ロックナンバー「Neptunes's Last Stand」。QUIET VILLAGEや[Whatever We Want]作品、70'sロック方面の方には特にオススメですね〜。Side-Bでは、軽やかなパーカッションを鳴らしたハウストラックに浮遊感のあるスペーシーなコズミックシンセ、ディストーション・ギター、[Flying Dutchman]で知られる 超大御所ジャズ・ヴォーカリストLEON THOMASの歌声、トランペットを交えた コズミック・ハウス作「Winter Island Romance」。どちらも間違いありません!当然、今回も超一押しです!

7

PARRIS MITCHELL

PARRIS MITCHELL Juke Joints Vol.1 (Deep Moves) »COMMENT GET MUSIC
94、5年頃、DERRICK MAYがヘビー・プレイしたカルト・シカゴ・チューンが復刻! うぉー!!これだったんだ!DERRICK MAYが、[Dance Mania]や[Relife]辺りのシカゴ・ハウスを連発していた94、5年頃に、毎回欠かさずプレイしていた、ジャッキン・ハウスが復刻! 94年に[Dance Mania]からリリースされた2枚組「Life In The Underground」から、4曲が抜粋されて復刻!何と言ってもA2に収録されている「Rubber Jazz Band」がイチオシ!ジャジーなウッド・ベースとチープにフランジングするウワ音のみで超ファンキーに攻めるシカゴ・チューン!94、5年頃のDERRICK MAYのDJプレイで、欠かさずプレイされていいました!個人的にも15年以上探していたので、これは本当に嬉しい

8

2000 AND ONE

2000 AND ONE Kreamm (Bang Bang!) »COMMENT GET MUSIC
VILLALOBOSとLUCIANOが"B2B"でプレイしている、TYREE「Video Clash」 のカヴァーがコレです! 既にヨーロッパで話題となっているキラー・チューン![100%Pure]のディスコ・ライン人気レーベル[Bang Bang!]の新作は、ボス2000 & ONE自らが、いろんな意味で強烈な一枚をドロップ!シカゴ・クラシック古典、TYREE「Video Clash」 の、カヴァー?リメイク?リミックス?リエディット?コピー? 笑いが出るくらいに「Video Clash」 なんですが、とにかくカッコイイです! ヴァイナル・オンリーです!

9

PIGON

PIGON Sunrise Industry (Dial) »COMMENT GET MUSIC
両者共にソロ活動が活発化し、各自順調な活躍を魅せていた、EFDEMINとRNDMコンビが久々にPIGON名義で新作をリリース!温度感もテンションも「絶妙」!決して熱くならない、程良い高度感を保ちながら、淡々とビートを刻んでいく「Painting The Tape」、丁寧な音響工作も光る、アトモスフェリックなディープ・テクノの「Sunrise Industry」、拍子木のような音が、巧みに変化そながら転がっていく「Flip_Over Pill」など、全曲完璧!

10

REWARDS

REWARDS Equal Dreams (Dfa) »COMMENT GET MUSIC
BEYONCEの実妹 SOLANGE KNOWLESをフィーチャーした ソウルフルなNu-Disco作!コレ、本当にオススメです! TEST ICICLESの元メンバーとしての活躍でも知られる DEVONTE HYNES新作が NYの名門[Dfa]から登場。何と言ってもオススメは、Side-Aに収録されたタイトル作「Equal Dreams」で、グルーヴィーなブギーファンクグルーブとメランコリックな鍵盤、生っぽいフルートなどが交差するトラックに、ソウルフルな歌声を響かすSOLANGE KNOWLES嬢のヴォーカルが見事にハマる、Nu-Disco〜Deep House方面にかけて幅広くオススメしたい 超大推薦作!!カップリングには、同作のインストと、80年代のシンセポップな雰囲気を感じさせる「Asleep With The Lights On」。是非、チェックしてみて下さい!

Chart by STRADA 2011.08.09 - ele-king

Shop Chart


1

HIROSHI WATANABE

HIROSHI WATANABE ISOLATED SOUL-KUNIYUKI REMIX UNDERTONE(UK) / »COMMENT GET MUSIC
新興レーベルUNDERTONE RECORDINGSの初12インチ・リリースは日本が世界に誇るアーティストHiroshi Watanabe aka KAITO!パーカッシヴでアフロ・ダブ・テイストなKUNIYUKIによるリミックスを収録!繊細でグルーヴィーなディープ・ハウスのオリジナルもグッド!

2

TORN SAIL

TORN SAIL BIRDS(COS/MES & FRANKIE VALENTINE REMIXES) CLAREMONT 56(UK) / »COMMENT GET MUSIC
スライド・ギターの音色に心地良いパーカッションやダビーに処理された男性ヴォーカルにハマるCOS/MESによるリミックスがオススメ!ベテランFrankie Valentineによるノリの良いフォーク・ロック調のミックスもナイス!

3

TRY TO FIND ME

TRY TO FIND ME TRY TO FIND ME VOL.3 GOLF CHANNEL(US) / »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYらもプレイし大ヒットとなった「Get To My Baby」で知られるユニットTry To Find Me(Justin Vandervolgenによる変名ユニットという噂)の第3弾12インチ!エレクトリックなベースを軸にギターやパーカッション、男性ヴォーカルが絡むファンキーなディスコ・チューンのA面、メロディアスでムーディーな女性ヴォーカルもののミッド・テンポもののB面共に◎!

4

PAPERCLIP PEOPLE

PAPERCLIP PEOPLE 4 MY PEEPZ-DUBFIRE REWORK PLANET E (US) / »COMMENT GET MUSIC
Carl Craigによる変名プロジェクトPAPERCLIP PEOPLEの98年リリースの名作「4 MY PEEPZ」に新たなリミックス・ヴァージョン登場!DUBFIREがグルーヴィーで図太いトラックにアップデートしております!これは盛り上がる!

5

S.A.S.

S.A.S. ARE YOU SATISFIED E.P. FOOT & MOUTH(UK) / »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYがリミックスしたことでも知られる89年のシカゴ・ハウス・クラシックス『HOUSE NATION UNDER A GROOVE』を含む初期ハウスのリエディット4曲入りの12インチが登場!オールドスクール&クラシカルな雰囲気はそのままに、現在のフロアでバッチリつかえる様チューニングされたオススメの一枚!RADIO SLAVEらが絶賛サポート!

6

ROBERT OWENS

ROBERT OWENS ONE BODY:INTERPRETATIONS EP NEEDWANT(UK) / »COMMENT GET MUSIC
ハウス・ミュージック黎明期から常に活躍しているベテラン・シンガーROBERT OWENSがナントNicholas、Mario Bassanov、Kaineといった新世代のアーティスト達を随え、強力な12インチをリリース!Nicholasらしいヘヴィーでちょっと遅めの90'sハウスっぽいミックスを筆頭に、各人気合の入ったシカゴ・ハウス・テイストな仕上がり!

7

JOHNWAYNES

JOHNWAYNES LET'S GET LOST VOL.8 LET'S GET LOST(UK) / »COMMENT GET MUSIC
絶好調のLet's Get Lost第8弾は第7弾に引き続きJohnwaynesが担当!アフロ・テイストなコズミック・チューンJasper Van't Hof「Hoomba Hoomba」のエディットをはじめ、恐ろしくドープに生まれ変わったGwen McCrae「Funky Sensation」、図太いベースが圧巻のダブ~レゲエ・ハウスのB2と、今回も大充実の内容!

8

CITY 2 CITY

CITY 2 CITY CITY 2 CITY BALANCE(FR) / »COMMENT GET MUSIC
CHEZ DAMIERが主宰するBalance Recordingsからデトロイト・テクノのフレイヴァー満開の1枚登場!CITY 2 CITYというユニット名からしてURのGalaxy 2 GalaxyやWorld 2 Worldを連想させますが、そんなネーミングを名乗るだけあって、クオリティーの高いディープで洗練されたデトロイト・テクノ~ハウスを展開しております!

9

ASHFORD & SIMPSON

ASHFORD & SIMPSON ONE MORE TRY-DIMITRI FROM PARIS EDIT WARNER (US) / »COMMENT GET MUSIC
RhinoレーベルからリリースされたAshford & SimpsonのCDにのみ収録されていた(アナログ・ボックス・セットには未収録)「One More Try」のDimitri From Parisによるエディット・ヴァージョンがアナログ12インチになって登場!ダンサブルなビートに強化された好エディットだっただけにこれは嬉しいアナログ化!しかもオリジナルの12インチ・ヴァージョンも収録されております!

10

MTUME

MTUME SO YOU WANNA BE A STAR EPIC (US) / »COMMENT GET MUSIC
【DANNY KRIVITプレイ!】オリジナルUS12インチはプロモ・オンリーのためレアな1980年の名曲が再発!メロディアスで伸びやかな女性ヴォーカルも最高な一発!同じく80年制作のファンキーな作品「Give It On up」をカップリング

Chart by JET SET 2011.08.08 - ele-king

Shop Chart


1

TORN SAIL

TORN SAIL BIRDS REMIXES »COMMENT GET MUSIC
サイキック・バレアリカ日本代表、Cos/Mesによるグレイテスト・リミックス収録!!Smith & Mudd一派のSSW、Huw Costin率いるニュー・プロジェクトTorn Sailによるデビュー・シングル"Birds"のリミックスEP。もはや説明不要のCos/Mes、さらにUKハウスを代表する重鎮Frankie Valentineによる豪華二本立て!!

2

SLOW MOTION REPLAY PRESENTS DUNK SHOT BROTHERS

SLOW MOTION REPLAY PRESENTS DUNK SHOT BROTHERS RUN IN THE HOUSE / JAMBE! »COMMENT GET MUSIC
Slow Motion Replayによるマッシュアップ専科シリーズ第2弾! 注目はJB'z"I'll House You"が華麗なブラジリアン・ジャズファンクVer.に変貌したA1!

3

SUZANNE KRAFT

SUZANNE KRAFT GREEN FLASH EP »COMMENT GET MUSIC
Chill Rave? Pill Wave? Running Backから何ともイイ感じの1枚が登場。Discotheque Recordsから発表したCDR、カセット・テープでにわかに注目を集めたLA発の新進プロデューサーD. E. Herreraによる1st.ヴァイナル・リリースは既に名門の風格のRunning Backから。

4

CHICAGO DAMN

CHICAGO DAMN DIFFERENT WORLDS »COMMENT GET MUSIC
話題のミステリアス・アクトChicago Damnが"Claremont 56"のリエディット部門から渾身の1トラックをドロップ!!Jazによる前作"Soopahluv"も好評を博しているClaremont 56傘下"Sixty Five"から早くも新作エディットが到着です。

5

BENOIT & SERGIO / SLOW HANDS

BENOIT & SERGIO / SLOW HANDS COVERS EP »COMMENT GET MUSIC
Wolf + LambメンバーGadi Mizrahi主宰Double Standard新作は、Benoit & Sergio、Slow Handsというポッセによる驚きのカヴァー・トラックをカップリングした限定10"ホワイト・ヴァイナル!!

6

MURO

MURO THE B-SIDE WINS AGAIN »COMMENT GET MUSIC
これまでサントラで使われていたヒップホップ楽曲をいつかミックスしてみたい...。Muro氏が今まで温めてきた企画が遂にベールを脱ぎます! 全ヒップホップ、ブラック・ミュージック・ファン必聴です!

7

HUDSON MOHAWKE

HUDSON MOHAWKE SATIN PANTHERS »COMMENT GET MUSIC
盟友Flying Lotusと共にニュービート・シーンを築き、Mark RonsonやJamie XX等と共に最も注目される新世代プロデューサー、Hudson Mohawke最新作アナログ・エディションが到着。

8

RAPTURE

RAPTURE HOW DEEP IS YOUR LOVE? »COMMENT GET MUSIC
片面収録のプロモ盤も大好評だったThe Rapture久々の新曲が遂に正規リリース。プロモ盤収録のオリジナルに加えて、The Emperor Machine(Andy Meecham of Chicken Lips)による強力なリミックスを収録した文句なしのマスト・バイ・アイテムです!!

9

AFRIKA BAMBAATAA, CHARLIE FUNK & THE MIGHTY MOCAMBOS

AFRIKA BAMBAATAA, CHARLIE FUNK & THE MIGHTY MOCAMBOS ZULU WALK »COMMENT GET MUSIC
全作大ヒットのMighty Mocambosの新曲は、ドファンキーな演奏をバックにAfrika BambaataaとCharlie Funkが歌ってラップする、超キラーな1曲!!

10

ONUR ENGIN

ONUR ENGIN EDITS VOL.4 »COMMENT GET MUSIC
Disco DevianceからのPatrice Rushen"Number One"を調理した前作も大好評、オブスキュアなネタ探しに奔走するシーンを尻目に、誰でも楽しめる王道のネタ選びで高いクォリティのリリースを続けるOnur Enginにょる主宰レーベルからの第4弾。

Chart by JAPONICA 2011.08.06 - ele-king

Shop Chart


1

HIKARU

HIKARU LAID BACK TOWN SMR / JPN / 2011/7/29 »COMMENT GET MUSIC
「SUNSET MILESTONE」の爆裂ヒットから約一年、来ましたHIKARUさん待望のニュー・ミックスは意外やSLOW MOTION REPLAYが始動させた<SMR>から到着!一日中リピート再生しちゃってください。この真夏時期、体感温度きっと下がります。 JAPONICA激推薦ミックス!

2

TORN SAIL

TORN SAIL BIRDS REMIXES CLAREMONT 56 / UK / 2011/8/4 »COMMENT GET MUSIC
先頃、<CLAREMONT 56>よりリリースされ話題を呼んだデビュー12"「BIRDS」のリミックス盤が登場!スライドギターにハスキーなボーカルが哀愁を誘うウエストコース ト・ロック~カントリー・ロックなオリジナルを世界中から注目を集めるCOS/MESと、UKハウスの大ベテランFRANKIE VALENTINEがリミックス!

3

CHICAGO DAMN

CHICAGO DAMN DIFFERENT WORLDS SIXTY FIVE / UK / 2011/8/4 »COMMENT GET MUSIC
<SIXTY FIVE>第7弾は<MERC>からのデビューで注目を集める新鋭CHICAGO DAMN!MARK E直系、ダビーでスモーキーなズッシリ重厚なビートにシャッフル気味のピアノ・ループでグルーヴィにぐいぐい引っ張り、ピアノブレイク~ソウルフルな ヴォーカル・サンプルで一気に盛り上げるビートダウン・エディット傑作!

4

V.A.

V.A. SHOES OFF EP HOUSE OF DISCO / UK / 2011/8/3 »COMMENT GET MUSIC
NICHOLAS、PSYCHEMAGIK等、現行ニュー・ディスコ/リエディット・シーンを彩る精鋭4組によるオムニバスEP!新興レーベル <HOUSE OF DISCO>第1弾。

5

COS/MES & CHIDA

COS/MES & CHIDA 12 INCHES FOR JAPAN ESP INSTITUTE / UK / 2011/8/3 »COMMENT GET MUSIC
COS/MESを世界規模へとフックアップしたLOVEFINGERSが主宰する<ESP INSTITUTE>より、震災後の日本復興へ向けて送るその名も「12 INCHES FOR JAPAN」第1弾。ワールドワイドに注目を集めるCOS/MESと<ENE>主宰CHIDAの大注目ジャパニーズ・スプリット盤。

6

PATCHWORKS

PATCHWORKS TRIBUTE TO GIL SCOTT HERON HEAVENLY SWEETNESS / FRA / 2011/8/3 »COMMENT GET MUSIC
タイトル/ラベルからもお分かり、先日惜しくも急逝したGIL SCOTT-HERONへ捧げた極上トリビュート・ナンバーで、JOHN COLTRANEとBILLY HOLIDAYへのトリビュートとして71年に発表した"LADY DAY & JOHN COLTRANE"をエレピ/フルートを織り交ぜたスピリチュアル・ジャズ・テイストのアレンジにて極上カヴァー!

7

YA△MA

YA△MA BEFORE THE WIND COSMIC LAB / JPN / 2011/8/5 »COMMENT GET MUSIC
静かなイントロで幕を開け、涼しげで心地良いスロー・ハウスを中心にスムーシーにグルーヴ・アップ、現場プレイそのままのポジティブ・ヴァイブス を内包しつつ一気に駆け抜ける爽快ミックス!このミックスを聴いていると常にフロアを温かく優しい空気感で満たすYA△MAさんのDJ姿が目に浮 かびます。ドライブには勿論、部屋聴きにもばっちり。

8

GROOVEBOY

GROOVEBOY GROOVEBOY EP3 UNKNOWN / US / 2011/7/21 »COMMENT GET MUSIC
80S'R&B名曲ALEXANDER O'NEAL feat. CHERELLE"NEVER KNEW LOVE LIKE THIS"をMARK E/EDDIE Cばりにざっくりとミニマル・ビートダウン化したA面"LOVE LIKE DIS"、そしてこちらも80S'ソウル名曲にしてサンプリング・ソースとしてもお馴染みのMTUME"JUICY FRUIT"を斬新にもレゲエ/ダブ・テイストでリコンストラクトしてしまったB面"WHAT U ARE"の今回も現行シーンの流れを的確に突いたDJフレンドリーな好エディットを披露の最高すぎる2トラック!

9

NEBRASKA

NEBRASKA DISPLACEMENT RUSH HOUR / NL / 2011/7/27 »COMMENT GET MUSIC
オリジナルな観点からデトロイト/シカゴ・エッセンスを取り込み独自のフュージョニック・ハウスへと昇華するプロダクション・ワークで絶大な支持を得る<RUSH HOUR>の人気者NEBRASKA、約3年ぶりとなる待望のセカンド・アルバムをドロップ!クラシカルな王道ハウス路線から昨今のポスト・ビートダウン 的トラックまでセンス良く仕上げた全8トラック、全くもってハズレは無し!

10

IFEEL STUDIO

IFEEL STUDIO MORGENGRUSS III INTERNATIONAL FEEL / URY / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
入荷とともに姿を消したまさに幻の第1弾同様現行バレアリック最右翼的高水準サウンドを放つまたまた大注目の今作。WERNER HERZOG監督によるドイツ映画「AGUIRRE, THE WRATH OF GOD」のサントラにして同監督とも親交の深いプログレッシヴ・ロック・グループPOPOL VUHによるアルバム「AGUIRRE」収録曲"MORGENGRUSS Ⅱ"の続編的一曲で、雄大なギター/シンセの絡みに和みのある浮遊感が何とも言えない黄昏ムーディーな空気を創り上げる至高の逸品。

#4 "Soundwave Croatia" - ele-king

 去る7/22~24日の3日間、クロアチアはペトルチャネ(Petrcane)にて開催された "Soundwave Festival Croatia 2011"に参加しました。
 ペトルチャネはヨーロッパでも屈指の美しさを誇るビーチのひとつで、夏フェスの舞台としても近年急速に注目を集めはじめています。今年もSkreamやBengaなどが出演した"Outlook Festival"、Derrick Carterをヘッドライナーに迎えた"Electric Elephant"、そしてFrancois KやJoe Claussellなどを擁する"Stop Making Sense"など、複数のプロモーターが設備をシェアする形で、ここでダンスミュージックにフォーカスしたフェスティヴァルを開催しています。


これがクロアチアのペトルチャネ。美しい場所です。

 今年で3年目を迎えた"Soundwave Croatia"はヘッドライナーにRoots Manuva、Little Dragon、Bonoboの3組を迎え、他にもZero 7、Floating Points,、Alexander Nut、Andreya Triana、Belleruche、Fatima、Funkineven、 Illum Sphere、Keb Darge、Smerins Anti Social Clubといったアーティストたちが出演。

 真夏日となった初日、フェスの最初のハイライトとなったのは新生代の歌姫、Andreya Trianaのステージでした。同日の夜にBonoboのステージを控えていたこともあり、このステージではソロとしてアコースティック・セットを披露。ループステーションを駆使して自身の歌声をビルドアップさせていく手法でオーディエンスを湧かせながらも、その芳醇な歌声はそんなギミックさえも不要なのではと思わせるほどに、圧倒的な存在感を誇っていました。

 僕は当日のヘッドライナーの直前に、メインステージにて演奏しました。
 今回はヴァイオリンとチェロを迎えたトリオとして出演し、11月にUKの〈Tru Thoughts〉からリリースされるフル・アルバムからの曲を中心にしたセットを披露しました。日没のタイミングだったこともあり、大勢のオーディエンスを目前に、そしてサンセットビーチを背景に演奏するという、とても贅沢な時間を過ごしました。


アンカーソングのライヴ模様です。

 そして初日のヘッドライナーを務めたのはBonobo。今年の4月のロンドン公演@KOKOでも僕はサポートを務めさせてもらったのですが、その後も長期に渡ってツアーを続けていたこともあってか、リードシンガーに先述のAndreya Trianaを迎えたバンドのアンサンブルはますます強靭なものになっていました。昨年のiTunes UKの「Electronic Music Album of the year」に選出された"Black Sands"がいかに多くの人に愛されているかを物語るように、文字通りの満員御礼となったメインステージは大盛況のうちに初日の幕を下ろしました。


素晴らしい演奏をするボノボのライヴ。

 その後はFloating Points & Alexander Nuts率いる〈Eglo records〉クルーによるDJセットが、まだまだ遊び足りないオーディエンスを踊らせはじめ、会場は巨大なダンスフロアへと変貌。現在ロンドンのアンダーグラウンド・シーンでもっとも注目を集めているプロデューサーのひとりであるFloating Pointsによるオールドスクールなディスコを中心としたプレイからは、ジャズとベース・ミュージックをミックスした自身の音楽性のルーツのいち部を垣間見ることができます。いっぽう、〈Eglo records〉のオーナーであり、Rinse FMのパーソナリティも務めるAlexander Nutは、ダブステップからドラムンベースまで、深夜を回った避暑地のオーディエンスの期待に応えるプレイを披露し、サイドでMC務めていたFatimaとともに、その役割をしっかりとこなしていました。

 2日目も天候に恵まれ、早い時間からビーチは多くの人で賑わっていました。またフェスティヴァルの目玉のひとつでもある、船上パーティにもたくさんの人が集まり、Illum Sphere率いるマンチェスターの人気パーティ/レーベルの〈Hoya:Hoya〉、BonoboとDJ Cheebaを擁する〈Soundcrash〉、そして先述の〈Eglo records〉などのボートに人気が集中しているようでした。いっぽう、会場ではDJ Formatの新プロジェクトThe Simonsound、Laura J Martin、Lazy Habits、Riot Jazzといったアーティストたちが各ステージを湧かせていました。


ライオット・ジャズです!


盛りあがるオーディエンス。


ボート・パーティも良いですよ。

 日没後の夜21時、僕は3rdステージで今度はソロとして演奏しました。すぐ隣に立っているホテルからの苦情も考慮して、ここは他のステージと比べて音も小さく、オーディエンスにとってはちょうど良い休憩スポットとして機能しているようでした。前日よりもエレクトロニックな側面を強調したセットで臨んだんですが、開演直後から前日のライヴに居合わせたオーディエンスがどんどん集まって、メインステージにもひけをとらない盛り上がりを見せました。

 2日目のメインステージのヘッドライナーを務めたのは、名門〈Peacefrog〉から3作目『Ritual Union』をリリースしたばかりのLittle Dragon。ヴォーカリストのYukimi Naganoは、同じくスウェーデン出身のクラブ・ジャズ・ユニット、Koopの作品でその個性的な歌声を披露しているほか、最近ではSBTRKTやGorillazの作品にもゲストとして迎えられる等、各方面から多大な注目を集めているシンガーのひとりです。そして彼女のメインプロジェクトでもあるこのLittle Dragonは、折衷したエレクトロニックでポップな音楽性でありながら、ライヴではインプロヴィゼーションを大幅に取り入れるなど、音源とはガラッと違ったアレンジで、新作からの曲群をたくさん披露していました。そのダイナミックでパワフルな演奏はもちろんのこと、Yukimi Naganoのちょっと不思議なステージ・パフォーマンスにオーディエンスの視線が釘付けになっているのがとても印象的でした。


ユキミ・ナガノの格好いいパフォーマンス!

 3日目は残念ながら雨模様になってしまい、雨脚が強まった夕方にはメインステージの出演者を屋内のステージに移動させることに。ペトルチャネの安定した天候はここでフェスティヴァルを開催する大きな要因となっているだけに、この予想外の事態にプロモーター側も対応に追われている様子でした。僕は同日の夜のフライトでロンドンに戻ることになっていたため、残念ながらRoots Manuvaによるグランドフィナーレを見届けることはできなかったのですが、それは来年まで楽しみにとっておきたいと思います。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431