「Ord」と一致するもの

Boris - ele-king

 2020年以降ものすごいペースで作品を送り出し、今年に入ってからも〈キリキリヴィラ〉より新作『W』を発表しているスラッジ/ドゥーム・メタルの泰斗、Boris。このたび活動30周年を記念し、新たな企画がスタートすることになった。
 彼らの代表作6枚からそれぞれ2曲ずつ選んだ7インチ・シングルが計6枚、6月から10月にかけて隔月でリリースされる。第一弾は『Heavy Rocks』(02)と『PINK』(06)から。あらためてマスタリングも施されている。
 また、5月15日には高円寺 HIGH にて30周年記念ライヴも開催。2022年初めての国内でのライヴだ。詳しくは下記より。

Boris活動30周年記念企画スタート!

結成から30年を迎える2022年はいくつかの記念企画が用意されている。その先陣を切るのはBorisの代表的なアルバム6タイトルから2曲づつの7インチを隔月で6月、8月、10月で3連続リリース!

Boris30周年シングルシリーズ第1&第2弾は、アルバム『Heavy Rocks』(2002年)、『PINK』(2006年)から。
今回の新規カッティングにあたって、TDマスターまで遡ってリマスタリング。各アルバムの代表曲を2曲づつ、改めて7inchフォーマットでシングルカット。

7インチシリーズ第一弾

6月10日発売 Heavy Rocks
KKV-139VL
収録曲
Side A : Heavy Friends 
Side B : Korosu
1,650円 税込

6月10日発売 PINK
KKV-140VL
収録曲
Side A : PINK 
Side B : スクリーンの女 ーWoman on the Screenー
1,650円 税込


『Heavy Rocks』
『Heavy Rocks』2002年リリース。2000年に入り、バンドの表記を大文字BORISと小文字borisでの使い分けが始まった。大文字名義では「ロックの中心に向かっていく作品」、小文字名義では「ロックの中心から拡散していく作品」という位置付けとし、『Heavy Rocks』は大文字BORISとしての最初の作品である。2011年にも同名タイトルのアルバムがある為、通称『オレンジHeavy Rocks』と呼ばれる。
小文字boris名義で先に2000年にリリースされた『flood』は、実は『Heavy Rocks』と同時進行で制作が進められており、当初のプランでは2作同時にリリースするはずであった。
一つの作品にまとめるのではなく、対比する2作品として発表するスタイル、バンドとその音楽の像をより立体的に表すというリリーススタイルは既にこの時期に確立され、2021年の『NO』から今年リリースの『W』に至る一連の流れの原点とも言える。
『Heavy Rocks』には親交のあるカリフォルニアのバンドACID KINGのLori他、当時日本国内で行なっていた自主企画「Fangsanalsatan」でジャンルを越えた共演を重ね、Borisが同志と呼べるプレイヤーにゲスト参加してもらっている。MAD3のEddie、AbnormalsのKomiのキャラクターが加わり「ロックの中心」を強く感じさせつつ、崩壊寸前まで楽曲を侵食するMerzbowやMasonnaの音響が「ロックの外側」へと連れ出そうとする。
大文字BORIS名義ながら、実はアンビバレントな現象が『Heavy Rocks』の中で起こっているのも、現在のBorisの在り様に通じるものがある。
このアルバムは当時日本国内CDのみのリリース、後のアナログ・プレス工場の火災によるスタンパーの消失により実質廃盤状態である。世界中のリスナーからはBorisのカルト・クラッシックスとして再発が熱望され続けているアルバムだ。
今回シングルカットされた「Heavy Friends」と「Korosu」は20年に渡りライブでも頻繁に演奏される代表曲と言える二曲。


『PINK』
『PINK』は2006年にリリースされたアルバム。2002年に『Heavy Rocks』を発表後、大文字名義で『あくまのうた』('03)をリリース、以降小文字名義で『boris at last -feedbacker-』('03)、『目をそらした瞬間 -the things which solomon over looked-』('04)、『マブタノウラ』(’05)と実験的な作品を連続リリース。この時期に独自のレコーディングの手法を確立、蓄積し『PINK』は完全セルフレコーディングによる初の作品、そして3年ぶりの大文字名義のフルアルバムとなった。
『PINK』はアメリカDoom Metalの殿堂Southern Lordからリリース、Pitchfolkなどのメディアから高評価を受け、世界各地からの公演オファーやメディアへの露出も急増し、Borisのブレイクスルーを成し遂げた起爆となったアルバムであり、代表作としてロックの歴史に刻まれた作品と言える。以降、2020年のコロナ禍になるまで毎年定期的に、長期にわたる海外ツアーを継続。コスモポリタン・バンドとしての活動の起点となった。当時、国内盤アナログは2枚組のステンシル型特殊ボックス仕様(ltd.500)でリリースされ、CDバージョンではダイ・カット&特殊加工されたインサートをプラスティックジャケットで挟み込むという前代未聞のアートワークでのリリース。フィジカルの表現にも当時からこだわりの姿勢が爆発している。
今回シングルカットされたのは、アルバムタイトル曲の「PINK」と「スクリーンの女」。
「PINK」はライブでは欠かせないアンセムの一つであり、このイントロが鳴っただけで会場フロアにモッシュピットが出現するほど。「スクリーンの女」もサブスクリプションのランキングでは常に上位をキープする曲。

Boris30周年企画『Heavy Rocks』Set LIVE with TOKIE決定!

Borisの結成30周年にあたる2022年、様々なイヴェントが計画されている。コロナ禍で思い通りのライブ活動が出来ない昨今、今年初の国内ライブが発表された。
彼らのカルト・クラッシックス・アルバム『Heavy Rocks』を、日本を代表するベーシストのTOKIEと共に披露する。
昨年のシングル『Reincarnation Rose』、新作アルバム『W』とコラボレートした両者が再びチームアップし、20年を経た楽曲群を新たに描く。
世界のロック史と日本のロック史が交差するスペシャルライブ。お見逃しなく。

Boris 30th Anniversary Show
Performing "Heavy Rocks Set" with TOKIE

日時 : 2022年5月15日(日)
OPEN 17:00 / START 18:00
会場 : 高円寺 HIGH
https://koenji-high.com/
チケット:
限定100名
前売 6000円(+d 600円 別途)
3月26日(土)21:00 販売開始
https://borisheavyrocks.zaiko.io/item/347247
※前売り券購入には事前にZAIKOアカウントの取得が必要となります。

Thundercat - ele-king

 待ち望んでいた皆さんに朗報です。パンデミックの影響で何度も延期になっていたサンダーキャットの来日公演、ついに振替の日程が決まりました。アーティストの強い意志もあり、今回発表するに至ったとのこと。
 なお依然として会場のキャパシティ制限があるため、各日2部制へと形態が変更されています。詳細は下記をご確認ください。

再振替公演日程決定!
来日公演形態変更[各日2部制へ]のお知らせ

先日政府より発表された水際対策の緩和を受け、大変長らくお待たせしておりましたサンダーキャット振替公演の日程が確定いたしました。ご協力いただいた関係各位、とりわけ前売チケットをご購入いただき、長期間お待ちいただきましたお客様には厚く御礼申し上げます。
指定の検査、ワクチン接種など入国に際し求められる要件をクリアすることで5月に開催する目処が立ち、またアーティストの強い意志もあり、急遽新日程を発表する運びとなりました。

ただし、コロナ禍でのイベント開催に係る規制、キャパシティ制限を踏まえて本公演の開催を実現するため、各日2回公演制(1st Show/2nd Show)への変更しなければならないことをご了承ください。安全面を最大限考慮しながら、皆様にお楽しみいただくための判断となりますので、何卒ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。

THUNDERCAT 振替公演 新日程
2022/5/16 (MON) TOKYO GARDEN HALL
2022/5/17 (TUE) OSAKA BIGCAT
2022/5/18 (WED) NAGOYA CLUB QUATTRO

東京公演
2022/5/16 (月)THE GARDEN HALL
1st Show - OPEN 17:30 / START 18:15
2nd Show - OPEN 20:30 / START 21:15

大阪公演
2022/5/17 (火) BIGCAT
1st Show - OPEN 17:30 / START 18:15
2nd Show - OPEN 20:30 / START 21:15

名古屋公演
2022/5/18 (水) 名古屋 CLUB QUATTRO
1st Show - OPEN 17:00 / START 18:00
2nd Show - OPEN 20:00 / START 20:45

大変お手数をお掛けしますが、既にチケットをご購入いただいた皆様には、必ず [1st Show] [2nd Show] [どちらでも良い] のいずれかご希望のご申請いただきます。本イベントを主催するビートインクが、お客様の情報を取得・集計し、追って確定したご来場回をメールにてお知らせいたします。なお、こちらの手続きは、新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに定められたお客様の情報登録も兼ねております。当日のスムーズな入場の為ご協力をお願い申し上げます。詳細は各プレイガイドからのご案内メールをご確認ください。

【希望公演申請受付期間】
2022年3月23日(水)~2022年4月3日(日)

本公演は、政府、自治体および業界団体より示された新型コロナウイルス感染予防のガイドラインに基づいた対策を講じた上で開催いたします。こちらのガイドライン及び注意事項をご確認いただき、ご理解の上、ご来場いただけますようお願いいたします。

新しい公演時間の都合がつかないお客様には、下記期間、要項にてお買い求めになられたプレイガイドより払い戻しいたします。

【払戻し期間】
2022年3月24日(木)~2022年4月11日(月)

【払戻し方法】
※チケットをお買い求めいただいた各プレイガイドにて払い戻しの対応をいたします。
※上記期間外の払い戻しは出来ませんのでご注意ください。
※公演当日に会場での払い戻しの対応は行いませんので予めご了承ください。
※チケットを紛失した場合は一切対応出来ませんので予めご了承ください。
※半券が切り離されたチケットは払い戻しの対象外となります。ご注意ください。

■e+にてご購入のお客様:https://eplus.jp/refund2/
■チケットぴあにてご購入のお客様:https://t.pia.jp/guide/refund.jsp
■ローソンチケットにてご購入のお客様:https://l-tike.com/oc/lt/haraimodoshi/
■ビートインク / Zaikoにてご購入のお客様:https://zaiko.io/contactus
※上記Zaiko問い合わせフォームより、チケット払い戻し希望の旨ご連絡ください。
■SMASH friends 会員のお客さま:https://eplus.jp/refund2/

詳細はこちら
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10824

イベントに関するお問合せはビートインクまで:info@beatink.com
払い戻しについては各プレイガイドまでお問い合わせください。

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THUNDERCAT – JAPAN TOUR
New Schedule for the Postponed Performances
Notice of change in performance format

Following the relaxation of the entry restrictions recently announced by the Government, we are delighted to be able to finally announce the new schedule for The THUNDERCAT Japan tour. THUNDERCAT and his band are very big fans of Japan, and have agreed to undertake all necessary government requirements in order to make the shows happen. We greatly appreciate your understanding and cooperation in bringing THUNDERCAT to Japan and once again apologize for any inconvenience government or industry guidelines may cause.

The shows will go ahead at the announced venues on new dates below, however in light of COVID-19 considerations, we must modify the format to comply with safety regulations including venue capacity limits. In order to accommodate these restrictions and ensure that no-one that has bought a ticket misses out, Thundercat has agreed to perform two complete shows on each day of the tour. We ask for your cooperation with this and trust that all understand it is necessary for the safety of public, staff and the artist.

The new schedule is as follows:

Tokyo performance
2022/5/16 (Monday) THE GARDEN HALL
1st Show: OPEN 17:30 / START 18:15
2nd Show: OPEN 20:30 / START 21:15

Osaka performance
2022/5/17 (Tuesday) BIGCAT
1st Show: OPEN 17:30 / START 18:15
2nd Show: OPEN 20:30 / START 21:15

Nagoya performance
2022/5/18 (Wednesday) Nagoya CLUB QUATTRO
1st Show: OPEN 17:00 / START 18:00
2nd Show: OPEN 20:00 / START 20:45

We apologise for any inconvenience this may cause, but we would like to ask all those who have already purchased a ticket to follow the following preferred show selection procedures. Beatink, the organizer of these events, will collate the requests and notify you by e-mail of the result (either 1st show or 2nd show).

Following this procedure also serves as attendee recognition of the guidelines for measures against COVID-19. We will appreciate your cooperation in ensuring smooth admission on the day.

For further details, please check the guidance email from your respective ticket agency.

[Desired Show Application Validity Period]
23 March 2022 (Wednesday) - 3 April 2022 (Sunday)

All performances will take place under consideration of safety measures based on the guidelines for prevention of COVID-19, as determined by the national and local governments and relevant industry groups. Please be sure to check the “Guidelines for Countermeasures against New Coronavirus Infectious Diseases” and the precautions for purchasing tickets before making a decision regarding attendance.

For customers who cannot accommodate the new performance times, refunds will be made by your issuing agency under the following guidelines.

Refund period:
24 March 2020 (Thursday) - 11 April, 2022 (Mon)

Refund method:
Refunds will be provided from the ticket agency where you purchased your ticket.

* Please note that refunds are not possible outside the above period.
* Please note that refunds will not be provided at the venue on the day of the performance.
* Tickets with separated stubs are not eligible for a refund.
* Please note that we will not be able to reissue any lost tickets.

■ Customers purchasing via e+: https://eplus.jp/refund2/
■ Customers purchasing at Ticket Pia: https://t.pia.jp/guide/refund.jsp
■ Customers purchasing Lawson tickets: https://l-tike.com/oc/lt/haraimodoshi/
■ Customers who purchased at Beatink/Zaiko: https://zaiko.io/contactus?cid=26&type=customer
*Please use the Zaiko inquiry form above to let us know that you would like a ticket refund.
■ SMASH friends member customers: https://eplus.jp/refund2/

Click here for details
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10824
If you have any questions, please contact Beatink: info@beatink.com

Abdul Qadim Haqq - ele-king

 これは嬉しい知らせだ。一度2008年にリリースされたものの、入手可能期間が限られていたため貴重なアイテムとなっていたデトロイト・テクノのコンピレーション『The Technanomicron』が14年のときを経て蘇る。
 コンパイラーは、多くのデトロイト・テクノ作品のアートワークで名を馳せ、近年はドレクシアのグラフィック・ノヴェルTR-808をモチーフにした児童書などを手がけているデトロイトのヴィジュアル・アーティスト、アブドゥル・カディム・ハック
 同コンピはハックの発案により生まれた作品で、デリック・メイ(リディム・イズ・リディム)、ジェイムズ・ペニントン(サバーバン・ナイト)、カール・クレイグ(インナーゾーン・オーケストラ/サイケ)、ジェフ・ミルズ、アンダーグラウンド・レジスタンスら、そうそうたる面子の楽曲を収録している。
 さらに、彼ら伝説的なテクノの創始者たちを、宇宙に音の帝国を築いた間銀河的かつ多次元な存在たる「テクノロード(Technolords)」として描いたアフロフューチャリズムの物語、ハックの手による32ページのアートブックも付属している。
 英語版500部、日本語版500部の限定販売。なくなり次第終了とのことなので、ご購入はお早めに。

公式ウェブサイト:
https://technanomicron.com/

The Weather Station - ele-king

 まず、アルバム・タイトルが美しい。「なぜわたしは星を見上げるのか?」。そんな呟きからはじまる音量の小さなピアノ・バラッド “Stars” で、歌い手の彼女、タマラ・リンデマンは幼い頃に母親と見上げた暗い夜空を思い出す。そして今夜、何かに打ちひしがれている「わたし」は、どうして宇宙の美に圧倒されねばならないのか自分に問いかけるのだ。曲中ではそれが2020年になる直前の夜の出来事だったことが明かされるが、この曲を聴いてその豊かな静けさに魅了されるわたしたちは、パンデミックが訪れる以前の世界がどのような姿をしていたか思い出せないままに、暗い空に光る星を探すことになるだろう。

 昨年リリースされたアルバム『Ignorance』をエレキングで紹介しそびれたことを残念に思っていたので、本作を機会にザ・ウェザー・ステーションの存在を取り上げたい。ザ・ウェザー・ステーションはカナダはトロント出身のタマラ・リンデマンを中心とするフォーク・バンドで、実質彼女のソロ・プロジェクトを拡大してきたものだと言っていいだろう。ジョニ・ミッチェルの子どもたちのひとりとしてリンデマンは2000年代終わりごろから抑制の効いたオーセンティックなフォーク・ソングを発表してきたが、2017年のセルフ・タイトル作『The Weather Station』の頃から如実に音楽性を拡張することになる。その実が結ばれたのが室内管弦楽とジャズの要素を大きく導入した『Ignorance』だ。
 僕はまずリード・シングルの “Robber”(https://youtu.be/OJ9SYLVaIUI)に圧倒された。ツイン・ドラムとストリングスがダイナミックに呼応すると、それが躍動し、リンデマンはハスキーで落ち着いた歌声を聴かせる──「わたしは泥棒をけっして信じない」。これはカナダの植民の歴史を背景にした言葉で、同時に現代の強欲な資本主義も射程に入れている。ここに怒りと苛立ちはあるのだが、それらはあくまで優美に、穏やかに、最終的には気分が高揚するジャジーなフォーク・ロックとして表現される。PJハーヴェイの『Let England Shake』ほどコンセプチュアルではないにせよ、自国の歴史に対する疑問をあらわにしながら、そのエモーショナルなエネルギーを抑えられなかったフォーク・ソング集という点では共通している。環境破壊に混乱する歌、グローバルな格差のなかで生きることを仄めかす歌、殺伐とした都市で生活することの疲れを鳥への憧れに託す歌……リンデマンは、現代の社会で起きていることに心を痛めている自分を晒しながら、しかし、アップリフティングなバンド・アンサンブルを一身に背負ってメロウなメロディを温かくパワフルなものへと、ものの見事に昇華する。

『How Is It That I Should Look At The Stars』は『Ignorance』と同時期に作曲された楽曲が収められたアルバムで、終始デリケートできれいなピアノ・バラッドが並べられている。この2作は相互補完的な位置づけにあるという。躍動感に満ちた『Ignorance』を思うと『How Is It That~』はずいぶんスロウで控えめな作品だが、リンデマンの囁きながらも音程をしっかりと取る歌声の魅力と聴き手を陶酔させる叙情的な演奏は変わらない。掠れる声の余韻まで聞かせる “Marsh” にはじまり、木管楽器がそこに淡い色を添えると、“Endless Time” ではよくコントロールされたピアノの演奏がそれ自体で時間の感覚を忘れさせる。本作ではジャズと室内楽が持つ静謐なムードばかりが丁寧に扱われ、メゾピアノのバラッドがあまり主張せずに現れては消えていく。気に留めていなければ聴き逃してしまいそうな小さな歌たち、しかしよく耳を澄ませば身体の深いところまで降りていく歌たちだ。
 ここではリンデマンはオンラインで繋がったコミュニケーションをオフにして、時間の流れについて考えたり、カササギを見つめながら人生の不可解さにたじろいだり、そして子どもの頃に星を見上げた記憶を反芻したりしている。男声とのデュエットとなる “To Talk About” で彼女は、そんな自分は「怠惰だ」という。「わたしは怠惰だ、わたしは愛について話したいだけだから」と。僕がこの歌に思わず息を呑んでしまうのは、自分にも身に覚えのあることだからだ。すべてのタスクを無視し、世界で起きている恐ろしいことも忘れ、愛についてだけ考えたいときがあることを。この歌たちは、そんな怠惰さを肯定も否定もせずに、ただゆっくりと浸るものとして立ち上げてみせる。

 社会の不平等に異議を唱えることも、社会から少し離れて内省的な詩を綴ることも、長くフォーク音楽が果たしてきたことで、リンデマンはまさに現代のフォーク・シンガーとしてその両方をエレガントに実践する。“To Talk About” でリンデマンは最後に「この世界にあるのは愛だけではない」と囁くのだが、だからこそわたしたちは、ときには小さな音に耳を傾け、ニュースを消して夜空に浮かぶ星の輝きを探さねばならない。

フランク・ザッパ - ele-king

王様は裸だ。これまでも、これからも

ロック、ジャズ、現代音楽、ドゥーワップなど様々な音楽を取り入れた幅広い雑食性と60枚以上におよぶ膨大な作品数。
舌鋒鋭く社会に切り込むメッセージとブラックジョークや下ネタの入り混じった歌詞世界。

今なお、ロック史上最大の異端ミュージシャンとして存在感を失わないフランク・ザッパの決定的評伝がついに刊行!

4月22日より、ドキュメンタリー映画の公開も決定、いまザッパから目が離せない!

著者
バリー・マイルズ
英国出身のジャーナリスト。60~70年代ロックやカウンターカルチャーについての著書で知られる。著書にポール・マッカートニーの公式評伝をはじめ、ジャック・ケルアックやウィリアム・バロウズといったビート詩人についての伝記など。

訳者
須川宗純(すがわ・そうじゅん)
1962年生まれ、編集者・自由研究家。
香港歌謡史、インド映画音楽史、アメリカンコミックス史、村上春樹研究、散歩などを対象とする。
編集を担当した本・雑誌特集に以下のようなものがある。
『ユリイカ』1994年5月号「特集=フランク・ザッパ」(青土社)、フランク・ザッパ、ピーター・オチオグロッソ『フランク・ザッパ自伝』、菊地成孔+大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』、マイク・バーンズ『キャプテン・ビーフハート』(以上河出書房新社)、大友良英『MUSICS』(岩波書店)、『STUDIO VOICE』2001年12月号「特集=オノ・ヨーコ」、2007年8月号「特集=政治を考える!」(以上INFAS)、大里俊晴『マイナー音楽のために』、『間章著作集』全3巻(以上月曜社)、『初期アメリカ新聞コミック傑作選1903-1944』(創元社)

オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧
amazon
TSUTAYAオンライン
Rakuten ブックス
7net(セブンネットショッピング)
ヨドバシ・ドット・コム
Yahoo!ショッピング
HMV
TOWER RECORDS
disk union
紀伊國屋書店
honto
e-hon
Honya Club
mibon本の通販(未来屋書店)

P-VINE OFFICIAL SHOP
SPECIAL DELIVERY

全国実店舗の在庫状況
紀伊國屋書店
三省堂書店
丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
旭屋書店
有隣堂
TSUTAYA
未来屋書店/アシーネ

The Smile - ele-king

 レディオヘッドトム・ヨークジョニー・グリーンウッド、そしてUKジャズ・シーンの敏腕ドラマーであるトム・スキナーによるスーパー・グループ、ザ・スマイル。このたび、彼らによる「You Will Never Work In Television / The Smoke」の数量限定7インチ(非売品)の抽選がおこなわれることになった。対象店舗や応募方法などの下記詳細をチェックして早速応募しよう。

THE SMILE
ザ・スマイルの非売品プロモ7インチが当たる
抽選施策が世界中のレコード店で開催決定!!
応募券の配布は3月12日(土)の各対象店舗開店時よりスタート!!

トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、トム・スキナーによるスーパー・グループ、ザ・スマイルが2曲のシングル「You Will Never Work In Television Again」と「The Smoke」をカップリングした手刷りの非売品プロモ7インチが当たる抽選施策を世界中のレコード店で行うことを発表した。対象店舗や応募方法はバンドのオフィシャル・サイトで確認することができる。

The Smile: Printing 7" Record Sleeves on a 1965 Heidelberg Platen Press
with Thom & Stanley Donwood
https://www.youtube.com/watch?v=TscddmLsmZM&feature=youtu.be

■ザ・スマイル非売品プロモ7インチ抽選概要
https://thesmiletheband.com/smoke7lottery/

○施策概要
世界中の対象店舗で無料配布される抽選券に記載されているQRコードにアクセスして応募コードを入力すると抽選でザ・スマイルの「You Will Never Work In Television / The Smoke」のナンバリング入り数量限定7インチ(非売品)をプレゼント。*当選者の発表は景品の発送をもってかえさせていただきます。

○抽選券配布開始日
2022年3月12日(土)各店開店時よりスタート*日本時間
*抽選券は先着で各店25枚無料配布(お一人さま一枚まで/電話・インターネットでの取置不可)

○応募期間
2022年3月12日(土)-3月24日(木)
*応募はお一人さま一回のみ有効となります。応募コードを複数回使用されますと、無効となりますのでご注意ください。

○国内応募券配布対象店舗
タワーレコード 札幌ピヴォ
タワーレコード 仙台
タワーレコード 渋谷
タワーレコード 新宿
タワーレコード 池袋
タワーレコード 秋葉原
タワーレコード 名古屋パルコ
タワーレコード 難波
タワーレコード 梅田NU茶屋町
タワーレコード 福岡パルコ
HMV record shop 渋谷
ディスクユニオン 新宿インディ・オルタナティヴロック館 (6F)
ディスクユニオン 名古屋
ディスクユニオン 大阪
代官山 蔦屋書店
蔦屋書店 熊本三年坂
BIG LOVE RECORDS
FLAKE RECORDS
JET SET 京都
more records
Record Shop FILE-UNDER
Alffo Records
Sone Records
OUTSIDE RECORDS

The Smile - You Will Never Work In Television Again
https://www.youtube.com/watch?v=-EB5NhI2RQQ&feature=youtu.be

The Smile - The Smoke (16mm Film)
https://www.youtube.com/watch?v=tEPEqZnTwdo&feature=youtu.be

Floating Points - ele-king

 ロンドン拠点のプロデューサ、DJであるフローティング・ポインツが、新曲 “Vocoder” を〈Ninja Tune〉よりドロップ。昨年の2021年、彼とファラオ・サンダース&ロンドン交響楽団による『Promises』が数多の高評価を得たことは記憶に新しい。新曲はビートにしっかりと下支えされたダンサブルな一曲で、2019年作『Crush』の続きを思わせます。暗い時代だからこそ踊ろう、きっとそういうことだ。

現代最重要プロデューサー、フローティング・ポインツが
新曲『Vocoder』をリリース!

最新オリジナル・アルバム『Crush』は
期間限定スペシャル・プライスで発売中

マンチェスターに生まれ、現在は作曲家/プロデューサー/DJとしてロンドンを拠点に活動するフローティング・ポインツ。昨年はファラオ・サンダース&ロンドン交響楽団とのコラボ作品『Promises』でThe Guardian (Contemporary)、TIME Magazine、The New York Times (Jazz)、Mojo、The Vinyl Factory他多数のメディアで年間ベストの1位を獲得、そして今年に入ってからは宇多田ヒカルの最新アルバム『BADモード』へプロデューサーとして参加し大きな話題を呼んだ彼が、新曲 “Vocoder” をリリース!

Floating Points - 'Vocoder' (Official Audio)
https://youtu.be/Mnq53ZR9v-w

また、初期衝動への原点回帰と音楽的な進化を同時に果たしたセカンド・アルバムとして2019年にリリースされた『Crush』の日本盤CDが期間限定スペシャル・プライスで発売中!国内盤CDはヴィンテージ・ハードウェアで制作された至高の音像をより堪能できる高音質UHQCD紙ジャケ仕様で、ボーナス・トラック「LesAlpx Dub - (JAPANESE SPECIAL EDITION)」を追加収録している。

label: NINJA TUNE
artist: FLOATING POINTS
title: VOCODER

https://floatingpoints.lnk.to/vocoderPR

label: NINJA TUNE / BEAT RECORDS
artist: FLOATING POINTS
title: CRUSH
release date: NOW ON SALE
国内盤CD BRC-615X (期間限定廉価盤〜2022.08.31): \ 2,000 +tax
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10474

Urvakan - ele-king

 注目しておきたいコンピがリリースされている。『集合的な回顧録』と題されたそれは、アルメニアの実験的な電子音楽のフェスティヴァル〈Urvakan〉──実現しなかった2020年のラインナップにはシャクルトンザ・バグソフィーズリなどの名が並んでいる──によるプロジェクトで、アルメニアのみならずジョージア、ロシア、ウクライナのアーティストが参加。フィールド・レコーディングやサウンド・コラージュを駆使したアンビエント寄りの曲たちが収録されている。
 インフォメイションによれば、場所は異なるけれども、どこか似たところのある文化を有する人びとの潜在意識に働きかけ、集合的な記憶を起ちあげる、というのがコンセプトだそうだ。東欧~西アジアの集合的記憶、と言われて思い浮かぶのはやはりソ連だが……フェス名の「urvakan」はアルメニア語で「幽霊、幻影、精霊」を意味することばで、今回のコンピは「憑在論的な」音楽の実践でもあるらしい。
 いずれにせよ、現在のウクライナ情勢をかんがみると、同コンピはロシアを含めた東欧~西アジアの実験的な電子音楽家たちによるソリダリティの性格を帯びてもいる(ただしリリース日は戦争開始前日なので、意図的なものではなかったと思われる)。収益の100%はウクライナの人道回廊の組織およびアルツァフ(アゼルバイジャンの一部とみなされているが、居住者の大多数がアルメニア人系の国家ないしは地域)の文化組織に寄付されるとのこと。

Various
A Collective Memoir

Urvakan
https://urvakan.bandcamp.com/

 また、同作に参加しているロシア出身ベルリン在住のプロデューサー、ペリラ(Perila)──2021年は〈Smalltown Supersound〉からアルバムをリリース、2020年にはフィラデルフィアのウラ(Ulla)と組んだログとして『LOG ET3RNAL』を残している──は、個人としても新作「ことばでは言いあらわせない(there are no words to describe it)」を発表。すべての収益は、政治犯として囚われた人びとを助けるために闘っている人道組織に寄付されるとのこと。

perila
there are no words to describe it

self-released
https://perilazone.bandcamp.com/album/there-are-no-words-to-describe-it

BudaMunk & Jansport J - ele-king

 ISSUGI5lack とのタッグでも知られる日本の鬼才ビートメイカー、BudaMunk と、ナズ作品への参加などでも注目を集めるLAのプロデューサー、Jansport J が手を組んだ。日米それぞれの現行シーンを盛り上げるビートメイカー同士による新作ジョイント・アルバムには、日本からは ISSUGI や仙人掌、Mr.PUG、Daichi YamamotoKOJOE らが、USからはブルーやデヴィン・モリソン、イラ・J らが参加、じつに強力な1枚に仕上がっている。タイトルは『BudaSport』、発売は8月3日。チェックしておきましょう。

日本をベースに活動し、世界にその名が知られているDJ/ビートメイカー、BudaMunkとNasやHit-Boyらの作品への参加で注目を集めているLAのビートメイカー、Jansport Jによるジョイント・プロジェクト『BudaSport』がリリース! 日本からISSUGIや5lack、仙人掌、Mr.PUG、Daichi Yamamoto、KOJOEら、USからBluやDevin Morrison、Illa J、Like(Pac Div)、Thurzらが参加!

◆ Sick Team、Green
Butterとしての活動や自身のソロなど数々のプロジェクトのリリースに留まらず企業CMの音楽を担当する傍ら、さらに深いアンダーグラウンドな動きも活発化させ活動の幅を広げ、Delicious VinylやFat Beatsから作品をリリースするなど日本だけではなく海外のシーンへも多大な影響を与えているDJ/ビートメイカー、BudaMunk。LAを拠点にソウルフルなビートを軸に自らのプロダクションスタイルを確立し、NasやHit-Boy、Benny The Butcher、Freddie Gibbs、Bluなどメジャーからアンダーグラウンドまで様々なラッパーへビートを提供するだけでなく自らの名義でも作品をリリースしているプロデューサー、Jansport J。このふたりによるTYO to LAなジョイント・プロジェクト『BudaSport』がリリース。
◆ 本作はJansport Jが来日した際にBudaMunkと行なったセッションを中心に全てが両者のコラボレーションによるものであり、BudaMunkとJansport Jに所縁あるアーティストが日米から集結。日本サイドからはSick TeamのISSUGI、5lackを筆頭に仙人掌、Mr.PUG、Daichi Yamamoto、KOJOE、GAPPER、OYG、Ume、LafLife、USサイドからはKendrick Lamar作品への参加で知られるLike(Pac Div)やDr. Dreの最新作への参加も話題なThurzを始め、BluやDevin Morrison、Illa J、Slim Jeff、Quadryが参加している。

[商品情報]
アーティスト: BudaMunk & Jansport J
タイトル:  BudaSport
レーベル: King Tone Records / All Attraction, No Chasin’/ Jazzy Sport / P-VINE, Inc.
仕様: CD / LP(完全限定生産) / デジタル
発売日: CD・デジタル / 2022年4月20日(水)
LP / 2022年8月3日(水)
品番: CD / PCD-94110
LP / PLP-7846
定価: CD / 2.640円(税抜2.400円)
LP / 3.850円(税抜3.500円)

[TRACKLIST]
01. Intro (tonite!)
02. Old School, New Design ft. Blu & ISSUGI
03. Make it Happen ft. 仙人掌 & Mr.PUG
04. Callin’
05. Spice ft. Illa J, Devin Morrison & Daichi Yamamoto
06. Can’t Hide It
07. Susy ft. Slim Jeff & Ume
08. Pretty Eyes
09. All Praise Due ft. Like & 5lack
10. Jungles
11. 21’til ft. Kojoe & Thurz
12. PipeLine ft. LafLife
13. Whereva You At ft. Quadry & Ume
14. Tell The World
15. 未来への希望 ft. OYG & GAPPER

[BudaMunk / Profile]
新宿生まれ。96年にLos Angelesに渡り、在住中にビートを作り始める。2006年に帰国後Sick Team、Green Butterとしての活動や、自身のソロなど数々のプロジェクトをJazzy Sport、Dogearからリリース。企業CMの音楽を担当する傍ら、さらに深いアンダーグラウンドな動きも活発化させ活動の幅を広げてきた。現在も国内、海外のアーティストとのセッション、ビートメイクを繰り返し、USのDelicious VinylやFat Beatsからリリースするなど日本だけではなく海外のシーンへも多大な影響を与えている。

[Jansport J / Profile]
LAを拠点にソウルフルなビートを軸に自らのプロダクションスタイルを確立するJansport J。Nas、Hit-Boy、Benny The Butcher、Dom Kennedy、Freddie Gibbs、Bluなど、メジャーからアンダーグラウンドまで様々なラッパーへビートを提供するプロデューサーであり、自らの名義でも2008年のデビュー以降、多数のソロアルバムやビートテープを発表している。2008年にはデビュー作となるミックステープアルバム『The Carry-On Experience』をリリース。その後もビートテープやミックテープを数々発表しながら、様々なアーティストの作品へプロデューサーとして参加し、2014年にはLAの名門レーベル・Delicious Vinylからアルバム『The Soul Provider LP』をリリース。その後作品は毎年のように更新され、2018年末から12ヶ月連続で計12本のビートテープをデジタルリリースするという偉業も成し遂げる。2020年以降もその勢いは止まることなくソロアルバムやコラボレーション作品のリリースを重ね、今年発表されたNAS『King’s Disease II』ではHit-Boyと共に2曲をプロデュースするなど、Jansport Jの溢れ出るクリエイティビティの熱は止まること知らない。

Superorganism - ele-king

 それはおよそ5年前。けだるいヴォーカルとロウファイなサウンドが印象的なポップ・チューン “Something For Your M.I.N.D.” で浮上してきた多国籍グループ、スーパーオーガニズム。制作はオンライン越しというネット時代の申し子とも呼ぶべき彼らは、2018年の〈ドミノ〉からのファースト『Superorganism』でさらなる注目を集め、ゴリラズホット・チップのリミキサーに抜擢されたりもしたわけだが、ここへ来て突如ニュー・アルバムのリリースがアナウンスされた。『World Wide Pop』と題されたセカンドにはスティーヴン・マルクマスはじめ、ディラン・カートリッジ、ピ・ジャ・マ、CHAI、星野源といった面々が参加している。リリースは7月15日。この夏話題の1枚になりそうだ。

スーパーオーガニズムの最新アルバム
『World Wide Pop』が7月15日にリリース決定!
星野源、CHAI、スティーヴン・マルクマス、ピ・ジャ・マ、ディラン・カートリッジら世界中から超豪華ゲストが参加!
NEWシングル「Teenager」のミュージックビデオが公開!

2017年にスーパーオーガニズムがシーンに登場すると、サイケデリックなインディー・ポップからファンキーな弾けるようなエレクトロニカをごちゃ混ぜにする “ポスト・エヴリシング” とでも形容すべき大胆不敵な美学が、フランク・オーシャンやヴァンパイア・ウィークエンド、サヴェージズのジェニー・べス、ゴリラズといったアーティストから支持を集め、あっという間に世界中の音楽ファンを魅了した。ここ日本でも5都市をめぐるツアーをソールドアウトさせ、フジロックとサマーソニックに出演するなど絶大な人気を獲得しているスーパーオーガニズムが、2018年のデビューアルバム以来となる待望の2ndアルバム『World Wide Pop』を7月15日にリリースすることを発表した。また、今回のアルバム発表とあわせて新曲「Teenager」も解禁されている。

Superorganism - Teenager (feat. CHAI & Pi Ja Ma)
https://superorganism.ffm.to/teenager-yt

CHAIとピ・ジャ・マが参加した本楽曲は、思春期の情熱と感情を持ち続けることを称え、シニシズムを否定する。マドンナやデュア・リパ、フランツ・フェルディナンドも手がけるトップ・プロデューサー、スチュアート・プライスをプロデューサーに迎え、ベッドルームから生まれた楽曲がIMAXスケールのインパクトを与えるというバンドの狙いが見事に表現されている。「Teenager」をはじめ、アルバム全体を通して、ミレニアム時代のエモーショナルなシンセサイザーと、不器用かつワイルドな奇妙さが融合され、スーパーオーガニズム特有の遊び心を損なうことなく、表現の質感が見事にアップグレードしている。

公開された「Teenager」のミュージックビデオには、コメディアンや俳優として活躍し、最近ではYouTubeで公開しているダンス動画が注目を集めているブライアン・ジョーダン・アルバレスが出演。このコラボレーションは、ダンス動画のファンだったバンドが、アルバレスに声をかけて実現した。没入感が高く、超カラフルかつワイルドなスーパーオーガニズムの世界に、アルバレスの開放的なダンスをフィーチャーした映像は必見! 楽曲に参加したCHAIからは以下のコメントが届いている。

Superorganismとはイギリスツアーをオープニングアクトで一緒にヨーロッパを回った以来、
いろんなフェスで会うことも多くて、ライブで歌で参加したりダンスで参加したり、いろんな形でセッションをしてきた愛おしい仲間⭐⭐
私たちが心から尊敬する自由なアーティストです⭐
"自由な音楽" ってゆうのがちょー似合うアーティストで
普段から音で遊ぶこと、仲間との時間を
何より大切にしとるな~って遊んでみるとより感じる。
そんなSuperorganismと一緒に遊びながら歌ったのがこのTeenager〓〓
完成にちかい音源をきかせてもらって適当に遊びながら歌ってたのを撮ってくれてた♡
いつもみんなと遊ぶと
『歌ってみて!』の合図と共にナチュラルレコーディングがはじまる!すごく楽しい♡
──CHAI

現在はオロノ (Orono)、ハリー (Harry)、トゥーカン (Tucan)、ビー (B)、ソウル (Soul) を中心に活動している彼らだが、今作には彼らにしか成し得ない超豪華かつ国際的なコラボレーターが多数参加。バンドの親しい友人であり、以前ツアーも共にしたCHAIとフランスのシンガーソングライター、ピ・ジャ・マ(Pi Ja Ma)、オロノにとって長年のアイドルだというペイヴメントのスティーヴン・マルクマス、UKのオルタナティヴ・ヒップホップ・アーティストでラッパーのディラン・カートリッジ、そして日本からはもう一人、以前から親交の深い星野源が参加。星野源とスーパーオーガニズムは、星野源が2019年にリリースしたEP作品『Same Thing』の表題曲でもコラボレートしている。

巧妙さと真摯さ、SF的なバカバカしさと現実の強烈さの両面性を兼ね備えた13曲の本編から構成される『World Wide Pop』。メンバー全員が同じ時間に同じ場所で過ごすようになる前の段階からすでに完成していたという前作とは異なり、実際に顔を合わせて制作したことによって、メンバー同士が互いの関心と衝動をあらためて深く理解したことを示すショーケースとなっている。

スーパーオーガニズム待望の2ndアルバム『World Wide Pop』は、CD、LP、カセットテープ、デジタル/ストリーミング配信で7月15日(金)に世界同時リリース! 国内盤CDにはボーナストラックが追加収録(後日詳細発表)され、歌詞対訳と解説書が封入される。LPフォーマットは、ブラック・ヴァイナル仕様の通常盤とゴールド・ヴァイナル仕様の限定盤、そして日本語帯・解説書付の限定盤(ゴールド・ヴァイナル仕様)で発売され、国内盤CDと日本語帯付限定盤LPには、オリジナルTシャツ付セットも発売される。

label: Domino / Beat Records
artist: Superorganism
title: World Wide Pop
release: 2022.07.15 FRI ON SALE
国内盤CD BRC699 ¥2,200+税
解説+歌詞対訳冊子 / ボーナストラック追加収録
国内盤CD+Tシャツセット BRC699T ¥6,200+税

帯付限定輸入盤1LP (ゴールド・ヴァイナル)
WIGLP448XBR
帯付限定輸入盤1LP (ゴールド・ヴァイナル)+Tシャツセット
WIGLP448XBRT

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12674

TRACK LIST
01. Black Hole Baby
02. World Wide Pop
03. On & On
04. Teenager (feat. CHAI & Pi Ja Ma)
05. It's Raining (feat. Stephen Malkmus & Dylan Cartlidge)
06. Flying
07. Solar System (feat. CHAI & Boa Constrictors)
08. Into The Sun (feat. Gen Hoshino, Stephen Malkmus & Pi Ja Ma)
09. Put Down Your Phone
10. crushed.zip
11. Oh Come On
12. Don't Let The Colony Collapse
13. Everything Falls Apart
+Bonus Track (BRC699)

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