ひょっとしてジェシー・カンダの日本時代の記憶のなかに「Nothing Gonna Change」のジャケがあったことがFKAツイッグスのアルバム・ジャケに繫がっているのではないかという大胆な説を持ち出したのは三田卿で、リキッドルームの来日ライヴ直前の写真撮影のときにそのCDを持って来てくれと、流れによってはツイッグスに2枚持ってもらおうぜと企んだのけれど、まったくそんな流れにはならなかった。
が、しかし、電気グルーヴの知名度からして、ジェシー・カンダの記憶に挿入されているかもしれないという説は、たしかにありうる。
トーフビーツが「教科書」だと高らかに言った、電気グルーヴのニュー・シングル「Fallin' Down」がリリースされた。電気グルーヴは、テクノだなんだと言うまでに、もはや電気グルーヴという唯一無二のジャンルになっているのだろうが、「Fallin' Down」を聴いていると、クラフトワークやニュー・オーダーといった、石野卓球の好きな音楽をあらためて感じる。そして、その音、空間、ミキシングのクオリティには貫禄というか、老練さを感じる。ま、とはいえ、ジョージ・クリントンも73歳で新作を出していることだし、まだまだ行けるでしょう。
当時収録されているのは、昨年リリースされた『25』に収録された“Baby's on Fire”のリミックスが2ヴァージョン。手がけているのは、Hoshina Anniversary、そして新作が注目される(((さらうんど)))。(((さらうんど)))のリミックスは、なるほど面白い。つまり、竹内正太郎は必聴盤というわけだ。
なお、初回限定盤にはDVDも同封されている。ライヴ映像があり、また、買った人にしかわからないお、お、おそろしい……衝撃の発見がある!