「KING」と一致するもの

漢 a.k.a. GAMI監修『MCバトル全書』 - ele-king

昨年9月に発売されたD.Oの自伝『悪党の詩』も話題になりましたが、今度は漢 a.k.a. GAMI監修のMCバトル名鑑、『MCバトル』全書が1月14日に発売されています!
『フリースタイルダンジョン』によっていまやお茶の間にまで急速に浸透したMCバトルですが、そんなMCバトル黄金期だけでなく、黎明期のシーンにも触れられているのは、漢の監修だからこそ。
B BOY PARKを懐かしいと思うほど、盛り上がりを見せている現行のジャパニーズ・ヒップホップシーンですが、その発起人CRAZY-A氏のインタヴューも掲載されているようでこれまた気になるところ。他にもZeebra、晋平太、サイプレス上野、呂布カルマ等錚々たるメンバーのインタヴューも。まだまだ続いていくであろうMCバトルをこれから牽引していく若手ラッパーたちについても『MCバトル全書』でチェックできますよ◎
UMB、R-指定という名前を確認できないところがまたまた気になるところではありますが、MCバトルでよく見かける花形ラッパーたちのインタヴューをこれほどまでまとめて読める本はなかなかないのではないでしょうか……?

漢 a.k.a. GAMI監修『MCバトル全書』

全国各地の強者ラッパーが、ビートに乗せて即興のラップで戦い、そのスキルで勝敗を決する「MCバトル」。

今やヘッズのみならず、お茶の間の話題ともなりつつあるMCバトルの歴史と現在、そして選りすぐりの人気MCたちのインタビューを含む、詳細なプロフィールを紹介し、誰も知らなかった彼らの全貌を露わにする。

また、今や歴史として語られるあの事件や、あの名バトルの裏側も初掲載。

モンスター級のベテランMCのみならず、昨今目覚ましく活躍する若きMCたちにもフォーカス。MCバトルは、もはや流行を超えて時代の一部となろうとしているのか!? 監修は、MCバトル黎明期からシーンを牽引してきた鎖グループ代表、漢 a.k.a. GAMI。

ジャパニーズヒップホップの“リアル”が体現された1冊が誕生した。

-目次-
<特集1>
MC漢 独占インタビュー!! 新宿ストリート発 MCバトルのリアル

<特集2>
MC漢VS般若 対談

<全国 MCバトル紹介>
B BOY PARK MCバトル
SPOTLIGHT
THE罵倒 MC BATTLE
戦極MC BATLE
KING OF KINGS
ENTA DA STAGE
口喧嘩祭
MRJ
高校生RAP選手権
フリースタイルダンジョン

<インタビュー>
CRAZY-A
Zeebra
ダースレイダー
KEN THE 390
HIDADDY&ERONE
晋平太
FORK
サイプレス上野
呂布カルマ
輪入道
TKda黒ぶち
NAIKA MC
裂固
・MCバトル参戦ラッパー紹介

Yaporigami - ele-king

 これまで〈Mille Plateaux〉や〈Detroit Underground〉といった海外の名だたるレーベルから、あるいは日本の〈Signal Dada〉などからも作品を送り出してきた電子音楽家の Yaporigami こと Yu Miyashita が、今度は〈Virgin Babylon〉よりニュー・アルバムをリリースする。タイトルは『Decoded Sphere』で、サウンドはもちろん、映像やテーマもこだわりぬかれている模様。本人による興味深いコメントも公開されている。発売は2月29日。

これまで独〈Mille Plateaux〉、米〈Detroit Underground〉等国内外から多数の作品を発表し、2019年ヴェネチア国際映画祭にて上映された Jeremiah Mosese 監督作品の音楽を担当した Yaporigami が聖なるリズムと旋律を探求したニュー・アルバム『Decoded Sphere』を〈Virgin Babylon Records〉より2020年2月29日リリース決定。

全ての楽曲の拍子は6/4で展開され、耳の焦点を変えることによりメロディアスな音楽に聴こえたり、ハードなIDMにも響いたり、様々なレイヤーを持ち、新たな意味・解釈・世界を浮かび上がらせる。

動画 https://youtu.be/gwetcnOw02s
Music: Yaporigami
Visual: Kezzardrix
Venue: National Taiwan Museum of Fine Arts

CD先行予約ページ
https://www.virgin-babylon-records.com/unsupermarket/music_72.html

Yaporigami / Decoded Sphere
トラックリスト:

01. Windows X
02. Runner
03. Tilted
04. New Syndicate
05. Language
06. Xinri E
07. Escherian Rhythm
08. Music Makers
09. With Organs
10. Movers And Shakers

Yaporigami によるアルバム『Decoded Sphere』についてのセルフノート

この世界を僕達が各々のフィルターを通して知覚する時(というか、その様にしか認識出来ないのだけど)、浮かび上がってくるのがそれぞれの世界観で。このアルバムは「各々の色眼鏡を通して見えている世界の表象」という意味合いを込めて、『Decoded Sphere』と名付けました。非常に当たり前の事実なのだけど、ふとした時に俯瞰して思考してみると、人口の数だけ別の世界が存在する、という事実の森羅万象具合に圧倒される事が多々あって。

さらっと聞き流せるのだけど、集中して聞いてみた時に浮かび上がってくる構造に無限性を感じる様な音楽に僕は最近とても惹かれていて。例えば聖書を例に挙げると、物語として機能するレイヤーも備えつつ、ルターの様な敬虔な人が読めば圧倒的にハードコアに解釈されるレイヤーも備えていて。こういったピラミッド構造を持つ音楽を作る事に僕は非常に興味があって。

時間構造の話を少しだけしてみると、収録曲は全て拍子が6/4になっていて。多くの場合リズム要素を「6/4 x 2」で展開させて、メロディ要素を「8/8 x 3」で展開させていて。

今綴っている言葉が、僕の考えを「ここ」に留めるように機能するのは本意では無くて。そうではなくて、言葉が「ここ」から旅立って、新たな意味・解釈・世界を浮かび上がらせるように機能してもらうのが僕の本意であって。

最後にイヨネスコの言葉を引用すると、「言葉が未だかつて意味しなかったことをその言葉に言わせること」。僕はこのアルバムにそういう風に機能してもらいたくて。


Yaporigami プロフィール:
1984年山梨出身。ドイツ・ベルリン在住。
Yu Miyashita / Yaporigami の両名義を持つ電子音楽家。レーベル〈The Collection Artaud〉主宰。独〈Mille Plateaux〉、米〈Detroit Underground〉を含む国内外多数のレーベルから作品を発表。代表的なミュージック・ビデオに「SyncBody」、「Mimic」、「The Motion Paradox」、「Lilium」があり、各国のフェスティバルで選出、ノミネート、上映され続ける事となる 。近年では現代美術家の塩田千春、建築家の Asif Khan、米バーニングマンのインスタレーション記録映像に楽曲提供、ファッションブランド Viviano Sue の3期に渡るショー用音楽の制作に加え、国立台湾美術館にて Kezzardrix との共同展示を行う。2019年ヴェネチア国際映画祭にて上映された Jeremiah Mosese 監督作品のサウンドトラックを全編担当。

JME - ele-king

 ラップ・ミュージックの面白さのひとつは、それが「お金を稼ぐこと」に関する方法論と不可分に結びついていることである。Jay-Z の「俺はビジネスマンじゃない、俺がビジネス、man (“I’m not a businessman, I’m a business, man”)」というリリックは、彼らが単なる「ラッパー」ではなく、レーベル・オーナーであり投資家であり、ビジネスに長けた一面が凝縮されていることがわかる。あるいは Tohji の「俺の残像を金に換えてそれで乗れるベンツ」というリリックを思い出せば、彼のMVや Instagram での配信が目に浮かぶ。「ビジネスの哲学」を表現するラッパーはその最前線で常にそのバランス感を身肌に感じつつ、そのビジネス=生き様を表現している。

 音楽はテクノロジーとともにあり、ビジネスもまさにその変化の中にある。近年では2000年代後半から2010年代初頭にかけてMP3の普及を背景に、インディペンデントなアーティストが世界的に台頭してきた。USでは Tyler, the Creator 率いる〈OFWGKTA〉が原盤権を持ちながらメジャー契約を結ぶなど、インディペンデントな音楽のあり方を模索していたが、UKグライム・シーンでも2000年代から海賊ラジオ・カセット・DVDなどいち早くさまざまなテクノロジーを駆使して、メジャー・レーベルとは異なる方法で独自の音楽を流通させてきた。イギリスのトップ・グライムMC JME (ジェー・エム・イー)は「ファック・レーベル」と言い続けてメジャー・レーベルとの契約を拒み、クルーの「Boy Better Know」でのインディペンデントなビジネスを10年以上回し続けている。最新アルバム『Grime MC』では、彼流のある種「オールドスクールな」ビジネスや、その裏にある彼のユニークな視点を伝えてくれるアルバムである。

 前作『Integrity>』以降の4年間はリリースが少なかった中で、待望の4作目のアルバムは当初「CDとヴァイナル・オンリー」でリリースされた。自身のレーベル・サイト〈Boy Better Know〉とレコード・ショップのみで販売され、このストリーミング全盛の時代にとっては少し古臭い感じもする。しかし、これまでレコード、Tシャツ、キャップ、CD、カセットなど、様々なアイテムを率先してオンラインで発売してきた JME の活動を考えれば、それは単なる「時代遅れ」ではなく、流行を意識した上での確かなメッセージである。

 幼少期のストリートでの生活や海賊ラジオでの日々を歌った 1. “96 of My Life” で幕を開ける。海外のプレス工場に赴いてCDを作り、それを自分の足でレコードショップを回り売り捌き、メジャー・レーベルに頼ることなくツアーをおこなったことなど、彼独自の音楽活動のやり方についてラップしている。

 音楽ビジネスにとって無視するべきクソ野郎を挙げていく 2. “Pricks” では「ファック、(音楽)産業の野郎、あいつらの仕事はお前をハイにさせることだ」とアドヴァイスし、Stormzy を迎えた 9. “You Know” では「時計に何百万使ったとしてもお前は時間すらわからない」と冷や水を浴びせるが、それはラグジュアリーなものを見せびらかさない彼ならではの説得力がある。Wiley とともに「ベストになるために周りのイエスマンを排除しろ」と歌う 12. “Yes Man” や、Facebook や Instagram といった中毒性の高いSNSを「人を孤独にさせる anti-social」と呼ぶ 16. “Here” など、ユニークな視点が光る。JME の言葉は鋭く「ハイ」を求めるリスナーを諫める。

 ビジネスの話だけでなく 7. “Watch Me”での皮肉めいたリリックはお手の物だし、8. “Badman Walking Through” では客演の Shakka のキャッチーな歌が耳を惹く。トラックにはある種の暗くメランコリックなサウンドが通底していて、Blay Vision や Tre Mission といったグライム・プロデューサーが参加している。

 JME の「シリアス」な音楽は口コミで広まり、オンライン・サイトのCDは即完売となった。「インディペンデント」にこだわり、ビジネスの流れやプラットフォームのトレンドに流されず言葉を伝える。CDリリースという方法が Spotify・Apple Music 等のプラットフォームでのリリースと同じくらいいまだに通用する方法論であることは、このアルバムがリリース初週でナショナル・チャートの26位にランクインしたことにも示されている。JME の真摯な言葉が18曲の大作に詰め込まれている。

Jagatara2020 - ele-king

 まもなく、ほんとうにまもなく復活を遂げる JAGATARA 改め Jagatara2020 ですけれども、1月27日のライヴ会場にて、新作CD『虹色のファンファーレ』および新刊書籍『別冊ele-king じゃがたら──おまえはおまえの踊りをおどれ』が先行発売されます。また1月28日からはタワレコ6店舗と代官山蔦屋書店にて、松原研二による秘蔵写真を掲示するパネル展も開催。詳細は下記をご覧ください。ちなみに1月28日のトーク・イヴェントには弊誌編集長も出演しますよ~。

日本のロック史における最重要バンドのひとつ、JAGATARA 改め Jagatara2020 がいよいよ奇跡の復活目前!!
ライブ会場先行販売ほか店舗限定特典&パネル展の開催も決定!

日本のロック史における最重要バンドのひとつ、JAGATARA 改め Jagatara2020 が奇跡の復活目前...

1/29 (水) にリリースする新作『虹色のファンファーレ』と、書籍『別冊ele-king じゃがたら──おまえはおまえの踊りをおどれ』を、1/27 (月) のライブ開場で先行販売致します!

また、1/28 (火)~、タワーレコード6店舗と代官山 蔦屋書店では、JAGATARA を長年に渡り撮り続けてきたカメラマン・松原研二氏の秘蔵写真を掲示するパネル展の開催が決定!
そして、店舗限定の購入特典情報も公開されました!
是非この機会に、お店にも足をお運びください。

《パネル展 詳細》
1/28 (火)~ 下記店舗にて開催致します。
※ パネル展開催期間は1~2週間を予定しております。詳細は各店舗へお問い合わせ下さい。

【開催店舗】
タワーレコード新宿店8F 左エスカレーターショーウィンドウ
タワーレコード渋谷店3F
タワーレコード吉祥寺店
タワーレコード名古屋パルコ店
タワーレコード梅田大阪マルビル店
タワーレコード福岡パルコ店
代官山 蔦屋書店

《店舗限定特典》
下記店舗にて、新作『虹色のファンファーレ』をお買い上げごとに対1で限定特典をお付けいたします。
※ 特典満了次第終了となります。詳細は各店舗へお問い合わせ下さい。

【タワーレコードオリジナル特典:ジャケット絵柄ステッカー】
広島店 / 仙台パルコ店 / 京都店 / 八王子店 / 名古屋パルコ店 / 池袋店 / 川崎店 / 吉祥寺店 / 名古屋近鉄パッセ店 / 福岡パルコ店 / 神戸店 / 梅田大阪マルビル店 / 金沢フォーラス店 / 札幌PIVOT店 / 郡山店 / 新宿店 / 盛岡店 / 久留米店 / 難波店 / 津田沼店 / 渋谷店 / 梅田NU茶屋町店 / 秋葉原店 / 静岡店 / 浦和店 / 新潟店 / 町田店 / アミュプラザ博多 / あべのHOOP店 / 横浜ビブレ店 / 那覇リウボウ店 / 高崎オーパ店 / 東浦店 / レイクタウン店 / イオンモール倉敷店 / 鈴鹿店 / 若松店 / 上田店 / 北花田店 / アリオモール蘇我店 / アリオ亀有店 / モレラ岐阜店 / mini 汐留店 / 高松丸亀町店 / グランツリー武蔵小杉店 / 秋田オーパ店 / 藤沢オーパ店 / 錦糸町パルコ店 / 水戸オーパ店 / オンライン

【ディスクユニオンオリジナル特典:キーホルダー】
オンライン / 新宿日本のロック・インディーズ館(BF) / 渋谷中古センター / お茶の水駅前店 / 神保町店 / 下北沢店 / 吉祥寺店 / 池袋店 / 高田馬場店 / 中野店 / 立川店 / 町田店 / 横浜関内店 / 横浜西口店 / 柏店 / 北浦和店 / 大宮店 / 大阪店

《ライヴ/イベント情報》
Jagatara2020「虹色のファンファーレ」
公演日:2020年1月27日(月)
会場:渋谷 CLUB QUATTRO
www.club-quattro.com/shibuya
出演:
Jagatara2020
Oto(G) / EBBY(G) / 中村ていゆう(Dr) / 南流石(うた)
ヤヒロトモヒロ(Per) / エマーソン北村(Key) / 吉田哲治(Tp) / 村田陽一(Tb) / 宮田岳(B) / 関根真理(Per) / ko2rock(Sax) / 桜井芳樹(G)

ゲスト・アーティスト
鮎川誠 / 近田春夫 / こだま和文 / 田口トモロヲ / 不破大輔 / いとうせいこう / 町田康 / Nobutaka Kuwabara(DEEPCOUNT) / 高田エージ(SUPER BAD) / 吹越満 / 大槻ケンヂ / 向井秀徳 / 永山愛樹(TURTLE ISLAND、ALKDO) / 七尾旅人 / 折坂悠太
※ ゲスト表記順は年功序列とさせて頂いております。

時間:18:00開場 / 19:00開演
料金:前売6,000円 / 当日6,500円(ともにドリンク代別)
チケット:SOLD OUT

Jagatara2020「Jagatara2020ナンのこっちゃい生サロン」
開催日:2020年1月28日(火)
会場:渋谷 LOFT9 Shibuya
www.loft-prj.co.jp/loft9
司会:Oto&サミー前田
EBBY / 中村ていゆう / 南流石 / 宮田岳
ゲスト:山本政志 / 金平茂紀 / 宮台真司 / 安冨歩 / 野田努(ele-king編集長) / 児玉雄大(ヒビノクラシ出版) / 加藤梅造
・心に残るこの言葉
・Jagatara as media
・レア映像
・安冨歩 meets JAGATARA
・Jagatara2020の「それから」
・Co Jaga Live&生カラオケ
などを予定

時間:18:00開場 / 19:00開演 ※ 物販の販売は17:00より
料金:前売4,000円 / 当日4,500円(ともにドリンク代別)
チケット:
・Jagatara2020 Official Site jagatara2020.com
※ チケットはオリジナルチケットとなります。

★ライヴ/イベントの詳細につきましては、以下からもご覧いただけます。
https://www.jagatara2020.com/live

《商品情報》

アーティスト:Jagatara2020
タイトル:虹色のファンファーレ
レーベル:Pヴァイン
商品番号:PCD-20420
フォーマット:CD
価格:定価:¥2,000+税
発売日:2020年1月29日(水)

収録曲
1. みんなたちのファンファーレ(新曲)
2. れいわナンのこっちゃい音頭(新曲)
3. LOVE RAP(1988年/未発表ライヴ録音)
4. プッシー・ドクター(1989年/未発表ライヴ録音)
5. へいせいナンのこっちゃい音頭(1989年/ライヴ録音)
6. みんなたちのファンファーレ(カラオケ)
7. れいわナンのこっちゃい音頭(カラオケ)

\同時発売!/

書籍 『別冊ele-king じゃがたら──おまえはおまえの踊りをおどれ
ISBN:978-4-909483-49-2
価格:1,800円+税
発売日:2020年1月29日(水)
https://www.ele-king.net/books/007360/

★商品詳細につきましては、以下のページをご覧ください。
https://p-vine.jp/jagatara2020

Jagatara2020
江戸アケミを中心とする日本のファンク・ロック・バンド、JAGATARA (じゃがたら)。1979年3月に江戸&じゃがたらとして活動を開始。1982年5月、暗黒大陸じゃがたら名義で今や日本のロックの金字塔となったデビュー・アルバム『南蛮渡来』を発表。各方面で高い評価を得る。1983年、バンド名をじゃがたらに改称。1983年末から1985年夏にかけて、江戸の精神的不調により活動休止。1986年頃から JAGATARA という表記を使用しはじめる。1989年4月、アルバム『それから』でメジャー・デビュー。そのわずか7ヵ月後の1990年1月27日、江戸の急死により解散。2019年3月、約30年ぶりに開催された伝説的ライヴ・イベント、TOKYO SOY SOURCE 2019 にて、残ったメンバーにより Jagatara2020 として復活。江戸アケミの志を受け継ぎ、活動を再開。
www.jagatara2020.com

Vladislav Delay - ele-king

 フィンランドのミニマル大王、ヴラディスラフ・ディレイことサス・リパッティが2月27日に新作をドロップする。2014年の『Visa』以来、およそ5年ぶりのアルバムだ。同作は、リパッティがツンドラの過酷な状況で過ごした体験からインスパイアされているという。レーベルは、最近シャックルトンの新プロジェクト=チューンズ・オブ・ネゲイションをリリースしたばかりの〈Cosmo Rhythmatic〉。現在サンクラスポティファイにて “Raajat” が先行公開中。ユーチューブにはティーザー動画もあり。

artist: Vladislav Delay
title: Rakka
label: Cosmo Rhythmatic
catalog #: CR11
release date: February 27th, 2020

Tracklist:
01. Rakka
02. Raajat
03. Rakkine
04. Raakile
05. Rampa
06. Raataja
07. Rasite

Boomkat

φonon - ele-king

 この1月で設立2周年を迎える佐藤薫主宰の〈φonon (フォノン)〉。じょじょにタイトル数も増えている同レーベルだけれど、きたる2月、新たに2作品がカタログに加わることとなった。ひとつは、宇川直宏と森田潤によるユニット=グレイヴスタイルやギャルシッドなどを収めたオムニバスの『Mutually Exclusive Music 2』。もうひとつは、ドイツ出身のトランペット奏者=アクセル・ドナーのソロ第2作。どちらもただならぬ匂いがぷんぷんなので、しっかりチェックしておこう。

「φonon(フォノン)」のニュー・リリース2タイトル 2020年2月21日(金)発売

新レーベル〈φonon (フォノン)〉は、EP-4 の佐藤薫が80年代に立ち上げたインディー・レーベル〈SKATING PEARS〉のサブレーベルとして2018年に始動。SKATING PEARS は当初カセットテープ・メディアを中心に多彩な作品をリリースしてきたが、〈φonon〉は佐藤薫のディレクションによって主にエレクトリック/ノイズ系の作品を中心にリリースする尖鋭的なレーベルだ。これまでに13タイトルを発表、2020年2月発売の2タイトルを合わせて15作品にのぼる。

レーベルサイト
https://www.slogan.co.jp/skatingpears/

2020年2月21日(金)
2タイトル同時発売!!

アーティスト:Various Artists
アルバム・タイトル:『Mutually Exclusive Music 2』(ミューチュアリー・エクスクルーシヴ・ミュージック 2)

発売日:2020年2月21日(金)
定価:¥2,000(税別)
品番:SPF-014
発売元:φonon (フォノン) div. of SKATING PEARS

「你墜入騒音地獄──森田潤・法外監修!」
昨年〈φonon〉からリリースし驚愕の注目を集めた70歳を超えるというソプラノ女性歌手、Madam Anonimo (アノニモ夫人)のアルバム『il salone di Anonimo (サロン・アノニモ)』の音楽プロデュースを担当した森田潤。その森田が2018年に発表したオムニバス・アルバム『Mutually Exclusive Music』に続くシリーズ第二弾が登場する。副題の『Cohesion and Coupling of Modules (モジュールの凝集度と結合度について)』とは、電子楽器のプログラミング/パッチングの相互排他的な抽象度による関係反転原理が、操作する者とその音楽作品としての効果/結果に及ぼすある種の仕掛け/ギミックのことだ。それは、前作のシニカルなエレクトロ・ビートの概念から、アンビエントやハーシュ・ノイズなどを包摂していく本作の編纂過程でもある。

参加アーティストは、貪欲騒音機械を操るグレイヴスタイル(宇川直宏+森田潤)、ギャルシッド、フューエルフォニック、デイヴ・スキッパー、ハタケンという5組。これこそモジュラーのダイバーシティだ。


GRAVESTYLE/グレイヴスタイル
DOMMUNE 代表の「宇川直宏」とモジュラー楽士「森田潤」の二人によるユニット。1989年に結成され、VJの概念が未確立の時代に、芝浦 GOLD などで行ったオーディオ・ビジュアル・パフォーマンスが伝説的な評価を得る。30年ぶりの再編で「沖縄電子少女彩」に楽曲を提供。GRAVESTYLE 名義では今回が初の作品リリースとなる。


galcid/ギャルシッド
モジュラーシンセと TB-303 リズムマシーンを駆使した “完全即興ライヴ” が話題の「Lena」によるソロユニット。 2016年の 1st. アルバム『hertz』が賞賛を得た後、18年には坂本龍一による Spotify の『SKMT Picks』にも選ばれ、電子音楽に特化した国内外イベントへの出演を重ねる。19年秋以降、4つのレーベルより作品をリリース予定。


fuelphonic/フューエルフォニック
趣味が高じてバイクのエキゾーストノートだけでプレイするようになったというDJの「坂田律子」と、シンセ/コンピュータ好きが高じた果ての演奏を披露する「野本直輝」による、2018年末結成のデュオユニット。奇妙なエレクトロニクスサウンドと疾走感満点のバイクノイズが織り成す、ドラッグレースのような摩訶不思議音響ワールドが魅力だ。


Dave Skipper/デイヴ・スキッパー
英国出身の現役キリスト教宣教師。2010年より東京で活動を始める。アナログモジュラー機材を中心としたライヴ・パフォーマンスを様々なクラブにて展開。サイケデリック~ノイズ~アブストラクト~日射しで脳が溶解──聖書とノイズの関係性を求め研究に邁進中。“Tokyo Festival of Modular” や “Heavier Than Jupiter” などのイベントを主催。


HATAKEN/ハタケン
発信する新たな音響世界が国内外から注目を集めるモジュラーシンセ・パフォーマー/プロデューサー。“Tokyo Festival of Modular” を主催するほか、欧州から、北米、アジア各地でのフェス出演やワークショップを敢行。また「Greg Hunter」とのプロジェクトやギタリスト「SUGIZO」との共演、「Coppe’」のプロデュースなど、精力的に活動する。


Jun Morita/森田潤
DJとしてワールド・ミュージック、ジャズ、エレクトリック・サウンドに幅広くコミット。同時に、モジュラー・シンセの自動演奏に即興を組み合わせたパフォーマンスでライブ活動中。2018年、ソロ作品『LʼARTE DEI RUMORI DI MORTE』発売。レア・ヴァイナル復刻のマスタリング・エンジニアとしても評価される。

ライナーノーツ・毛利嘉孝
ジャケットデザイン・福永和三郎

トラックリスト:
01. Introduction to Modular Synthesizer with _Kaiwa_
02. GRAVESTYLE - Thee Temple OV Ocarina Youth
03. galcid - Metal Processing
04. galcid - Rubber Snake
05. fuelphonic - sunabokori
06. Dave Skipper - Alienoid
07. Dave Skipper - Lab Panic
08. Dave Skipper - Incursion
09. Dave Skipper - Excision
10. Dave Skipper - Nightfade
11. HATAKEN - expansion phase

アーティスト:Axel Dörner (アクセル・ドナー)
アルバム・タイトル:『inversich』(インファージッヒ)
発売日: 2020年2月21日(金)
定価:¥2,000(税別)
品番:SPF-015
発売元:φonon (フォノン) div. of SKATING PEARS

「トランペットの《零度》もっと深く……」
ヨーロッパや日本をはじめ世界を駆け巡り多彩な演奏活動を続けるドイツ出身のトランペット奏者「アクセル・ドナー」のソロ第2作。2018年に第1作として発表した『unversicht/ウンフェルジヒト (SPF-007)』は、ポストデジタル時代の指標としてその存在の特異点を示した作品となっていたが、本作でも電子的に拡張/メタモルフォーゼさせたトランペット音による孤独な実験の成果を、一連の新世紀音響ガイドとして聴く者に提供する。タイトルの『inversich』とはドナーによる造語で存在しない単語だが、ドイツ語的には、反転/自己/逆の/私の/逆しま/自分自身──などの意味的交わりを想起させながら、前作『unversicht』と共鳴している。多様なプレイヤーとのセッション作品が多いドナーながら、ここでは続編として一貫した圧倒的ソロ・アンサンブルを構成。トランペット音とエレクトロニクスを加工編集した実験的な音像が、前作からの流れを継承しながら新たな展開を迎える!

ライナーノーツ・渡邊未帆
ジャケットデザイン・日下聡

トラックリスト
01. 1
02. 2
03. 3
04. 4
05. 5

Jeff Parker - ele-king

 前作『The New Breed』の成功でもはやトータスのメンバーとして以上に、むしろソロ・アーティストとして牢固たる地位を確立した感のあるジャズ・ギタリスト、ジェフ・パーカー。その新作が出るというのだから見逃せない。『The New Breed』がジェフの父へのトリビュート作だったのにたいし、今回のタイトルは『Suite for Max Brown』で、彼の母に捧げる作品となっている。日本での発売は1月29日。原盤はマカヤ・マクレイヴンなどで知られる〈International Anthem〉と〈Nonesuch〉の共同リリースとなっており、そのマカヤ・マクレイヴンや盟友ロブ・マズレクらが参加している。収録曲にはコルトレーンやジョー・ヘンダーソンのカヴァーも含まれているようで、もうとにかく楽しみだ。
 なおジェフは、2月9日から11日にかけ、トータスの一員として来日することが決まっている。そちらの情報はこちらから。

Jeff Parker & The New Breed “Suite for Max Brown”
ジェフ・パーカー『スイート・フォー・マックス・ブラウン』

フォーマット:CD
商品番号:IARC-J029 / HEADZ 244 (原盤番号:IARC0029)
価格:¥2,100+税
発売日:2020.1.29 ※オリジナル(US)盤発売日:2019.1.24
原盤レーベル:International Anthem Recording Co. / Nonesuch Records Inc.
バーコード:4582561391378

01. Build a Nest (feat. Ruby Parker) 2:13
 ビルト・ア・ネスト(フィーチャリング・ルビー・パーカー)
02. C'mon Now 0:25
 カモン・ナウ
03. Fusion Swirl 5:32
 フュージョン・スワール
04. After the Rain 4:45
 アフター・ザ・レイン
05. Metamorphoses 1:48
 メタモルフォーゼズ
06. Gnarciss 2:12
 ナールシス
07. Lydian Etc 0:55
 リディアン・エトセトラ
08. Del Rio 1:38
 デル・リオ
09. 3 for L 4:47
 スリー・フォー・L
10. Go Away 4:58
 ゴー・アウェイ
11. Max Brown 10:36
 マックス・ブラウン
12. Blackman 2:56
 ブラックマン

Total Time 42:50
       
※ track 12 … 日本盤のみのボーナス・トラック(from 7" phonograph flexi disc:IARC0021)

All songs composed by Jeff Parker (umjabuglafeesh music, BMI);
except “After The Rain” by John Coltrane, and “Gnarciss” which contains elements of “Black Narcissus” by Joe Henderson.

“C’mon Now” features samples from the Otis Redding recording “The Happy Song (Dum-Dum).” Produced under license from Atlantic Recording Corp. By Arrangement with Rhino Entertainment Company, a Warner Music Group Company.

All arrangements by Jeff Parker.

Engineered and edited by Jeff Parker at Headlands Center For The Arts, Sausalito, California and at home in Altadena, California.
Engineered, edited and mixed by Paul Bryan in Pacific Palisades, California.
Mastered by Dave Cooley at Elysian Masters, Los Angeles, California.

Produced by Paul Bryan and Jeff Parker.

“Build a Nest (feat. Ruby Parker)”
Jeff Parker - drums, vocals, piano, electric guitar, Korg MS20
Ruby Parker - vocals

“C’mon Now”
Jeff Parker - sampling, editing

“Fusion Swirl”
Jeff Parker - electric guitar, bass guitar, samplers, percussion, vocals

“After the Rain”
Paul Bryan - bass guitar
Josh Johnson - electric piano
Jeff Parker - electric guitar and percussion
Jamire Williams - drums

“Metamorphoses”
Jeff Parker - glockenspiel, sequencer, sampler, MS20

“Gnarciss”
Paul Bryan - bass guitar
Josh Johnson - alto saxophone
Katinka Kleijn - cello
Rob Mazurek - piccolo trumpet
Makaya McCraven - drums and sampler
Jeff Parker - electric guitar, JP-08, sampler, midi strings

“Lydian, Etc”
Paul Bryan - bass guitar
Jeff Parker - electric guitar, pandeiro, midi programming, etc.

“Del Rio”
Paul Bryan - bass guitar
Jeff Parker - electric guitar, mbira, sampler, Korg MS20, drums, electric piano

“3 for L”
Jay Bellerose - drums and percussion
Jeff Parker - electric guitar, Korg MS20

“Go Away”
Paul Bryan - bass guitar and vocals
Makaya McCraven - drums
Jeff Parker - electric guitar, vocals and sampler

“Max Brown”
Paul Bryan - bass guitar
Josh Johnson - alto saxophone
Jeff Parker - guitar, Korg MS20, JP-08
Nate Walcott - trumpet
Jamire Williams - drums

“Blackman”
Produced, Performed & Recorded by Jeff Parker.
Vocals by Ruby Parker.
Mixed by Paul Bryan.
Mastered by David Allen.

Graduated studies of sampling, cycles & soulful jazz harmonics mix Monkian miniatures into a fusion-swirled dedication.

2020年2月に1998年の名盤『TNT』の完全再現公演で来日するポストロックの代表バンド、トータスのメンバーであり、平行してジャズ・ギタリストとしても活躍するジェフ・パーカーの名盤の誉れ高き、2016年のリーダー作『The New Breed』(NPR、Observer、New York Times、Los Angeles Times、Jazz Standard、Bandcamp 等にて、2016年の年間ベストに選出。日本盤は2017年リリース)に続く、新作アルバム『Suite for Max Brown』が遂に完成。

ジェフと並ぶ看板アーティストでもあるドラマーのマカヤ・マクレイヴンのリーダー作等で近年日本でも注目されているシカゴの新興ジャズ・レーベル、〈International Anthem〉とあの〈Nonesuch Records〉との共同リリースの第一弾アルバム(第一弾は2019年12月2日にリリースされたジェフのアルバムの先行シングル「Max Brown - Part 1」)となる本作は、『The New Breed』の姉妹作(『The New Breed』はジェフの亡き父親に捧げられたアルバムで、アルバムのアートワークにもフィーチャーされていたが、本作はジェフの母親の19歳の頃の写真がジャケットにフィーチャーされている。まだご存命の母親へ捧げられたアルバムで、アルバム・タイトルも母親の旧姓に因んでいる。)ともいえる作品で、前作同様にジェフがマルチ・インストゥルメンタリストやビートメーカーとして一人で制作した楽曲と The New Breed というグループ名でライブ活動をするまでに発展した前作のレコーディング・メンバーが再び集結して制作された楽曲が違和感なく収録されている。

『The New Breed』と同様プロデュースはジェフ自身と、エイミー・マン、アラン・トゥーサン、ノラ・ジョーンズの作品等で有名なポール・ブライアン(2018年のグラミーでエイミー・マンの2017年のアルバム『Mental Illness』のプロデューサーとして「Best Folk Record」を受賞)が担当(ミックスも担当し、ベースでも参加。ミシェル・ンデゲオチェロやルーファス・ウェインライトのライブにも参加するなどプレイヤーとしても活躍している)。

エスペランサ・スポルディングやミゲル・アトウッド・ファーガソン、カルロス・ニーニョ、キーファー、リオン・ブリッジズとも共演してきたサックス奏者のジョシュ・ジョンソン、ロバート・グラスパー・トリオのメンバーで、先鋭的ジャズ・コレクティヴ、エリマージを率いる新世代ドラマー、ジャマイア・ウィリアムス(モーゼス・サムニーの2017年作『Aromanticism』にはドラマーとして、ソランジュの2019年作『When I Get Home』にはプロデューサーの一人として参加している)が脇を固めている。本作には更に二人のドラマーが参加しており、一人はレーベルメイトで何度も共演していて、日本でも人気上昇中のマカヤ・マクレイヴン(『The New Breed』の日本盤のボーナス・トラックとして収録されたリミックスも担当)、もう一人は『The New Breed』にも参加していたジェイ・ベルローズ(ポール・ブライアン関連作のみならず、ポーラ・コールの作品を中心に、エルトン・ジョン、ロバート・プラントとアリソン・クラウスのグラミー受賞作『Raising Sand』他、ジャンルに関係なく活躍)。

シカゴ・アンダーグラウンド・オーケストラ以降、何度も共演を重ねてきた盟友ロブ・マズレクがピッコロ・トランペット、ブライト・アイズ(コナー・オバーストのソロ作も)やエンジェル・オルセンの2019年作『All Mirrors』にも参加しているネイト・ウォルコットがトランペットで参加している。

また、ジェフのバークリー音楽院時代の同級生で、現在は Chicago Symphony Orchestra に在籍しているチェリスト、Katinka Klejin (2019年末来日したラリー・ウォーカーと共演作をリリースしている)も参加している。

アルバムの冒頭を飾る “Build a Nest” には、前作収録の “Cliche” に引き続き Chicago High School of the Arts の学生でもある17歳のジェフの愛娘、ルビー・パーカーのヴォーカルをフィーチャーしている。

ジェフのオリジナル楽曲とともに、ジョン・コルトレーンの1963年作『インプレッションズ』収録の “After the Rain” のカヴァー、ジョー・ヘンダーソンの “ブラック・ナルシサス” をジェフ流に解釈した “Gnarciss” を収録している。

マスタリングも前作同様、J・ディラ『Donuts』を手掛けたデイヴ・クーリーが担当している。

ヒップホップにインスパイアされた現在進行形のサウンドと、古き良きジャスがバランスよくブレンドされた、ジェフのミュージシャンやコンポーザーとしての懐の深さを感じさせる、『The New Breed』を更新・進化させた正にマスターピース。

日本盤には2018年5月21日に7インチのソノシートのみでフィジカル・リリースされた、Madlib とのコラボでも知られるジョージア・アン・マルドロウ(〈ストーンズ・スロウ〉初の女性アーティストとしてデビューし、現在は〈ブレインフィーダー〉所属)の “Blackman” (1st フル・アルバム『Olesi: Fragments of an Earth』収録曲)のカヴァー曲をボーナス・トラックとして収録(アルバム用にリマスタリングされている)。

ライナーノーツは、Jazz The New Chapter の柳樂光隆が担当。
日本盤のみ歌詞・対訳付。

Daniel Lopatin - ele-king

 ダニエル・ロパティンが劇伴を手がけた映画『アンカット・ダイヤモンド』(原題:『Uncut Gems』)が Netflix にて1月31日より配信開始となる。その布石として、サウンドトラック制作の背景を追ったドキュメンタリーが YouYube にて公開中だ。日本語の字幕付きで視聴できるのはありがたい。予想以上に良い内容のサントラだっただけに、どんなふうに制作が進められていったのか、気になるところです。下記、新たにコメントも到着。いわく、「すべてが美しい叙事詩のよう」。ロパティン本人のインタヴューはこちらから。

アダム・サンドラー主演/サフディ兄弟監督/A24 配給
『UNCUT GEMS』(邦題『アンカット・ダイヤモンド』)
Netflix にて1月31日より独占配信開始!
OPNことダニエル・ロパティンが手がけたサウンドトラックの制作ドキュメンタリーが日本語字幕付きで公開!

サフディ兄弟による本作は、そのストーリーと音楽によって、ニューヨークの喧騒を見事に描き出し、時には映像さえ必要ないのではないかとすら思わせる。 ──The New York Times

サフディ兄弟監督/アダム・サンドラー主演/A24配給の映画『Uncut Gems』(邦題『アンカット・ダイヤモンド』 Netflix にて1/31より独占配信開始)。世界に先駆け公開となったアメリカでは興行収入が A24 史上最高記録を塗り替え、NY映画批評家協会賞とサンディエゴ映画批評家協会賞では監督賞受賞、キャリア史上最高レベルの素晴らしい演技と評判の主演アダム・サンドラーは、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で『JOKER』のホアキン・フェニックスを抑え主演男優賞を受賞するなど、配信開始前からここ日本でも映画ファンを沸かせている本作。

ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(OPN)ことダニエル・ロパティンが手がけた本作のサウンドトラックの制作背景を追ったドキュメンタリー映像が公開! 日本語字幕付きでの視聴が可能となっている(YouTube 上の設定ボタンより「字幕⇨日本語」で設定)。

ニューヨーク宝石市場を舞台とした一風変わったクライム・サスペンス作品を彩るダニエルが手がけた音楽は、緊迫した物語と絡みながら、ヴァンゲリスやタンジェリン・ドリーム、そして芸能山城組をも彷彿とさせる幻想的な音色や、まるでスティーヴ・ライヒが書き下ろしたオペラのようなミニマルでパーカッシヴな声楽曲までを幅広く表現。映画のシーンに合わせどのように音を構築したのか、そしてサフディ兄弟と互いを刺激し合いながら、いかにしてこのかつてない劇伴を完成まで至らせたのか、貴重な制作の裏側が垣間見られる内容となっている。

Behind the Soundtrack: 'Uncut Gems' with Daniel Lopatin (DOCUMENTARY)
https://www.youtube.com/watch?v=pIAvmtNIx9I&feature=youtu.be

今でもこのサウンドトラックがどういうものか説明出来ない。 なぜならすべてが美しい叙事詩のようでその瞬間その瞬間に意味があるからだ。 ──Daniel Lopatin

予告編
https://youtu.be/vTfJp2Ts9X8

『アンカット・ダイヤモンド』 (原題:『Uncut Gems』)
監督:ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ
脚本:ジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ、ロナルド・ブロンスタイン
製作:スコット・ルーディン、イーライ・ブッシュ、セバスチャン・ベア・マクラード
出演:アダム・サンドラー、キース・スタンフィールド、ジュリア・フォックス、ケビン・ガーネット、イディナ・メンゼル、エリック・ボゴシアン、ジャド・ハーシュ
音楽:ダニエル・ロパティン
公開:2020年1月31日 Netflix にて全世界配信開始

label: BEAT RECORDS / WARP RECORDS
artist: Daniel Lopatin
title: Uncut Gems Original Motion Picture Soundtrack
release date: 2019/12/13 FRI ON SALE

国内盤CD
BRC-625 (解説書封入) ¥2,200+税

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10630
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZR5G8DL

TRACKLISTING
01. The Ballad Of Howie Bling
02. Pure Elation
03. Followed
04. The Bet Hits
05. High Life
06. No Vacation
07. School Play
08. Fuck You Howard
09. Smoothie
10. Back To Roslyn
11. The Fountain
12. Powerade
13. Windows
14. Buzz Me Out
15. The Blade
16. Mohegan Suite
17. Uncut Gems

インタビュー掲載中!
ele-king: https://www.ele-king.net/interviews/007303/
──人間としての自分に近い作品に思えた

BEATINK 年間ベスト「BEATINK BEST OF 2019」キャンペーン実施中!
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10746

MAE.SUN - ele-king

 サキソフォニストにしてヴォーカリストのヘイリー・ニスワンガー率いるバンド、メイサン(MAE.SUN)がセカンド・アルバムを送り出す。彼女は、USのマルチ楽器奏者エスペランサ・スポルディングからもあつい信頼を置かれているプレイヤーで、まだ知らない方は要チェックっす(昨秋のハーヴィー・メイソンの来日公演では、マーク・ド・クライヴ=ロウとも共演)。ジャズと現代ソウルとの蜜月を教えてくれる、素敵な1枚をぜひ。

MAE.SUN
Vol.2 Into The Flow

エスペランサ・スポルディング、テイラー・アイグスティ(ケンドリック・スコット・オラクル)等とも共演を果たす、サックス奏者・ボーカリスト、ヘイリー・ニスワンガーを中心に結成された MAE.SUN (メイサン)。
コンテンポラリー・ジャズの洗練さとネオ・ソウルのフィーリングが融合し、色彩豊かな輝きを増したセカンド・アルバム!!

Official HP: https://www.ringstokyo.com/maesun

ネオソウル以降の音楽シーンに新たな息吹を与える MAE.SUN。率いるのは女性サックス奏者ヘイリー・ニスワンガー。十代でリーダー作を発表してジャズの世界で認められた気鋭のプレイヤーであり、その実力はエスペランサ・スポルディングからも厚い信頼を得ている。だけど、MAE.SUN での彼女はもっと抜きん出てた才能を発揮する。自らヴォーカルも取り、真にグルーヴィーでマインドフルな音楽を追求する姿勢が、このアルバムから伝わるはずだ。 (原 雅明 rings プロデューサー)

アーティスト : MAE.SUN (メイサン)
タイトル : Vol. 2: Into The Flow
発売日 : 2020/2/19
価格 : 2,400円+税
レーベル/品番 : rings (RINC64)
フォーマット : CD (日本企画限定盤)

Tracklist :
01. Awaken
02. Change
03. Bond (feat. Amber Navran)
04. Cycle
05. Ritual
06. Ascension (feat. Kate K-S)
07. Acceptance
08. Free

Banter × Thomas Fehlmann - ele-king

 大ヴェテラン、トーマス・フェルマンが2月15日に来日する。会場は表参道の VENT。今回のパーティは、Moss と SITH のふたりから成るオーディオ・ヴィジュアル・ユニット Banter による初の作品「THER」のリリース・パーティとして企画されたもので、同作にフェルマンがリミキサーとして参加したことがきっかけになった模様。目も耳も思うぞんぶん楽しめる一夜になりそうだ。

リビング・レジェンド、Thomas Fehlmann が Banter 初作品のリリースパーティーに登場

デトロイト~ベルリンの架け橋としてベルリンのテクノ・シーンの礎を築き上げ、The Orb の長年のコラボ・メンバーとしても活躍してきたリビング・レジェンド、Thomas Fehlmann (トーマス・フェルマン)。Banter の初のリリース作品にリミキサーとして起用された Thomas Fehlmann と共に、リリース・パーティーを2月15日に開催!

Thomas Fehlmann は、79年に Holger Hiller や Moritz Von Oswald と共に伝説のニューウェイヴ・バンド Palais Schaumburg を結成。バンド解散後、ソロ活動を開始してからは、盟友 Moritz Von Oswald とのプロジェクト 2MB、3MB でデトロイト・テクノのオリジネーター Blake Baxter や Eddie Fowlkes や Juan Atkins と邂逅、デトロイトとベルリンの架け橋としてベルリンのテクノ・シーンの礎を築いた人物と言って過言ではないだろう。その後、The Orb の長年のコラボレーション・メンバーとして積極的にリリースに関わる。ソロ作品は〈R&S〉や〈Tresor〉、〈KOMPAKT〉などの名門レーベルからリリースし、多くの映像作品用にも楽曲を提供してきた。

今回のパーティーを仕掛ける Banter は、サウンド・プロデューサーの Moss と VJ の SITH aka So In The House が2017年に結成したミニマルでアシッドなオーディオ・ビジュアル・ユニットだ。Moss が生み出す緻密なサウンドに SITH がビジュアルをシンクロさせ、オーディエンスの聴覚と視覚を揺れ動かしてきた。Banter 初のリリース作品「THER」がこの度リリースされることになり、リミキサーとして Thomas Fehlmann が起用されている。

静逸なアンビエントからミニマル&テクノまでを自在に操り、ドイツのクラブ・シーンに非常に大きな貢献を残した Thomas Fehlmann と、日本発のアップカミングな才能である Banter が、共に創り出した作品のリリースパーティーで相見える一夜は注目に値するだろう!

[イベント概要]
- Thomas Fehlmann at Banter Vol. 7 -
DATE : 02/15 (SAT)
OPEN : 23:00
DOOR : ¥3,600 / FB discount : ¥3,100
ADVANCED TICKET : ¥2,750
https://jp.residentadvisor.net/events/1373267

=ROOM1=
Thomas Fehlmann (Kompakt, DE)
Banter - Audio & Visual Live Set (Moss / Sith)
RAHA (Beat In Me)
SAYA SATURN (Banter)
VJ DRAKHMA

=ROOM2=
BLACK NICO (L...deep)
erica
STONEVIBES
MAL

※ VENTでは、20歳未満の方や、写真付身分証明書をお持ちでない方のご入場はお断りさせて頂いております。ご来場の際は、必ず写真付身分証明書をお持ち下さいます様、宜しくお願い致します。尚、サンダル類でのご入場はお断りさせていただきます。予めご了承下さい。
※ Must be 20 or over with Photo ID to enter. Also, sandals are not accepted in any case. Thank you for your cooperation.

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