「KING」と一致するもの

ele-king vol.28 - ele-king

特集:未来をリセットする

未来を感じさせるバンドやアーティストのインタヴューをはじめ、
ロンドンやベルリン、NYなどの音楽シーンの状況を踏まえつつ、
「現在」と「未来」について再考する──

インタヴュー:
ブラック・ミディ
ロレイン・ジェイムズ
ブラック・カントリー、ニュー・ロード
スクイッド

2021年ベスト・アルバム
アーティストやライター総勢32名による個人チャート&ジャンル別ベスト

良質な音楽が数多く生み落とされた2021年、もっとも輝いていた作品は何だったのか?

目次

特集:未来をリセットする

●インタヴュー
ブラック・ミディ (イアン・F・マーティン)
ロレイン・ジェイムズ (野田努)
ブラック・カントリー、ニュー・ロード (木津毅)
スクイッド (小林拓音)

●未来を感じさせる音楽
(髙橋勇人、小川充、岡村詩野、三田格、大前至、野田努)

●コラム&レポート
インディーズの未来をリセットする (イアン・F・マーティン)
自助共助公助のうそ──七尾旅人のフードレスキューが救った言葉 (水越真紀)
パンデミック以降のイギリスと日本の音楽シーンを比較してみる (レイ・ハーン)
DJから見たイギリス、ヨーロッパ、日本のパンデミックとその未来 (CHANGSIE)
ニューノーマルに適応したニューヨークは活気を取り戻しつつある (沢井陽子)
ベルリン──シビアな管理体制を敷きながら、またしても増加する感染者 (浅沼優子)

[FLASHBACK 2021]
大盛況だったフィッシュマンズ・リヴァイヴァル (植田亜希子)

2021年ベスト・アルバム30
2021年ベスト・リイシュー15

ジャンル別2021年ベスト10
エレクトロニック・ダンス (yukinoise+髙橋勇人)
テクノ (佐藤吉春)
インディ・ロック (天野龍太郎)
ハウス (渡部政浩)
ジャズ (大塚広子/小川充)
USヒップホップ (大前至)
日本ラップ (宮崎敬太)
アンビエント (三田格)
ダブ (河村祐介)

2021年わたしのお気に入りベスト10
──アーティスト/DJ/ライターほか総勢31名による個人チャート

浅沼優子、天野龍太郎、valknee、大塚広子、大前至、岡村詩野、小川充、小山田米呂、河村祐介、木津毅、坂本麻里子、Satomimagae、柴崎祐二、髙橋勇人、デンシノオト、The Bug、James Hadfield、二木信、細田成嗣、Mars89、Ian F. Martin、松村正人、三田格、宮崎敬太、moe(民謡クルセイダーズ)、yukinoise、米澤慎太朗、Maika Loubté、Lena aka galcid、渡邊琢磨、渡部政浩

2021年を振り返る座談会
(マシュー・チョジック+水越真紀+野田努)

オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧
amazon
TSUTAYAオンライン
Rakuten ブックス
7net(セブンネットショッピング)
ヨドバシ・ドット・コム
Yahoo!ショッピング
HMV
TOWER RECORDS
disk union
紀伊國屋書店
honto
e-hon
Honya Club
mibon本の通販(未来屋書店)

P-VINE OFFICIAL SHOP
SPECIAL DELIVERY

全国実店舗の在庫状況
紀伊國屋書店
三省堂書店
丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
旭屋書店
有隣堂
TSUTAYA
未来屋書店/アシーネ

HAIIRO DE ROSSI - ele-king

 キイワードのひとつはジャジーだ。ファイヴ・ディーズのファット・ジョンや Olive Oil をプロデューサーに迎えたファースト・アルバム『TRUE BLUES』(2008)から、HAIIRO DE ROSSI はそれを自身の音楽の旗印としてきた。メロウでレイドバックした心地良い曲も多く、今日のいわゆるロウファイ・ヒップホップ好きのリスナーにもおすすめできるアーティストと言えよう。だがその音楽は、ロウファイ・ヒップホップほど無難ではない。
 リリシストとして知られる彼のもうひとつの特徴は──大胆なジェイムズ・ブレイク・ネタで幕を開ける5作め『KING OF CONSCIOUS』(2014)のタイトルが示しているように──そのコンシャスネスにある。モス・デフから影響を受けた彼は2010年、台湾系日本人ラッパーの TAKUMA THE GREAT とともに反中デモに応答する曲を発表。あの時点で明確にアンチ・レイシズムの旗を掲げたのは、ラッパーとして圧倒的に早かった(そのときの経緯や背景についてはこちらの二木信によるインタヴューを参照。ちなみに同記事ではドラッグ全般にたいする忌避感が明かされてもいる。医者から処方される精神安定剤もまた身体を蝕むドラッグでしょうとの見方は、のちにUSのエモ・ラッパーたちがザナックスなどでぼろぼろになっていくことを考えると、これまた早かったと言わざるをえない)。

 ジャジーとコンシャスの二刀流は、昨年リリースされた7作め『HAIIRO DE ROSSI』でもみごとな太刀筋を見せている。わが子への愛を歌い上げる “Flower” は DJ Mitsu the Beats による感傷的なピアノが印象深い曲で、同曲に代表されるように『HAIIRO DE ROSSI』は全体としては優しくあたたかい空気をまとっていたわけだけれど、他方で “Think Twice” のような見過ごせない曲も収めていた。「過激きわめりゃファンは増える/再生数稼げば飯は食える〔……〕SNS経由で火災発生/明日急ぎスーツで謝罪会見」「集団心理がもたらす思考停止/140字取り合うマウント/弱ったところ容赦無えパウンド/レフェリーは大衆10カウント」。このリリックは、多くの人びとが外出を控え液晶画面をにらみつけていた昨春の、暴風雨のようなタイムラインを思い出させる。だれも彼もがネット上のあれこれに振りまわされている、現代のリアルをえぐった1曲と言えるだろう。

 9月に配信でリリースされ、この12月にCD盤の発売を控える8枚めの新作『The Time Has Come』も、HAIIRO DE ROSSI の魅力を大いに伝えてくれる1枚だ。
 まず注目すべきは、「芸術は生きる為に必要」との宣言が耳にのこる冒頭表題曲と、自信にあふれたリリックが炸裂する2曲めの “Broken Jazz”。いずれもひさしぶりに Olive Oil がトラックを手がけた曲で、絶妙なビートの揺れを堪能させてくれる。ジャジー・ヒップホップの担い手としての貫禄を聴かせる2曲だ。終盤のメロディアスな曲たちも聴き逃せない。そこでは HAIIRO DE ROSSI の抒情性が爆発している(トラックの多くは盟友 Pigeondust によるもの)。
 他方、彼のコンシャスネスがもっともよくあらわれているのは、シンガーソングライターの壱タカシをフィーチャーした “Attitude” だろう。1Co.INR によるドラム使いがかっこいいトラックのうえを、格差問題や人種差別、ポリス・ブルータリティ、香港の暴動といった社会的なトピックが駆け抜けていく。「俺たちはこのまま権力に殺される」──。そんな状況をあくまで「music」で超えていこうとする姿からは、彼のラッパー/音楽家としての矜持を感じとることができる。

 興味深いのは、政治的・社会的な問題に切りこんだ曲でも、彼がただ怒りをあらわにしたり、やみくもに反抗的な態度を見せたりしているわけではないところだ。HAIIRO DE ROSSI は本作のいたるところで、オトナとしてどう振る舞うべきかをほのめかしているような気がしてならない。
 たとえば “Broken Jazz” の「街にはポリスマン/権力に屈することはしないが 無駄に立てるミドルフィンガーは持ち合わせない」や、ダースレイダーを招いた “Knowledge” における「バイオレンスはもういい ODももういい」といったフレーズ。サグとは対極の、成熟がある。そして椿──他ジャンル以上に男性優位のヒップホップ界で果敢に闘ってきたラッパー──を招いた “Island Gospel” では、悲惨な現状の指摘は彼女に任せ、彼自身は「讃美歌」を求めている。音楽への厚い信頼。「去ってく人や腐ってる奴が/音楽の力を思い出してくれたら」(“Goodbye to sadness”)。
 スタイル面で言えば、これまでの彼の作品からドラスティックに変化しているわけではない。けれどもここには深化がある。かつていち早くアンチ・レイシズムを唱えた先駆者が、うつ病を経験し、子を授かり、歳を重ねることで到達した境地。ジャジーとコンシャスの組み合わせだけでもじゅうぶん現行シーンにたいするオルタナティヴな気がするけれど、オトナのあり方を示すのはさらに重要なことのように思える。なぜなら今日のラップ・ミュージックは、ほかのジャンル以上に若者の音楽であるからだ。そんなシーンに本作が投げ落とされたことの意義は大きい。

Suezan - ele-king

 1970年代末〜のドイツにおけるポスト・パンク、つまりノイエ・ドイチェ・ヴェレの再発で知られる新潟の〈Suezan〉レーベルから、洒落たクリスマス・アルバムがリイシューされる。
 『クリスマス、おぼえてろ!(Denk Daran!)』は、1980年にデュッセルドルフのタウン誌が企画した、当時のドイツのポスト・パンク系のバンドによるクリスマスを主題とした曲を集めたもので、そうそうたるメンツ(デア・プラン、ピロレーター、ディー・クルップスの前身、S.Y.P.H.などなど)が一堂に会している。発売は12月24日のクリスマスイブ。怪しげで、しかしご機嫌なクリスマスになること必至です。
 

VA
クリスマス、おぼえてろ!

(VA / Denk Daran!)
Suezan
12月24日発売(完全限定プレス)
https://suezan.com/newrelease

RIP Greg Tate - ele-king

 アメリカの文化批評、ことブラック・ミュージックにおける批評家(もしくは思想家)として名高いグレッグ・テイトが急逝したことを、『ピッチフォーク』をはじめ各メディアが報じている。
 
 グレッグ・テイトは「ヒップホップ・ジャーナリズムのゴッドファーザー」と呼ばれていた人で、その知性と思想性および硬派な態度から、リロイ・ジョーンズ/アミリ・バラカ(『ブルースの魂』『ブラック・ミュージック』の著者として知られる詩人かつ批評家)の後継者とも喩えられていた。じっさいテイトを尊敬する人は多い。イギリスの批評家サイモン・レイノルズやコジュウォ・エシュン、アメリカの作家ジェイソン・レイノルズや詩人のムーア・マザー、それからテクノ・アーティストのジェフ・ミルズもテイトを尊敬している。
 黒人音楽(文化)について書く人は数多くいるが、たとえばマイルス・デイヴィス、ギル・スコット・ヘロン、ウータン・クラン、アジーリア・バンクス、カラ・ウォーカー、ドレクシア、そしてアフロフューチャリズム、これらを同列に深みをもって語れる人がほかにいるのだろうか。アメリカの黒人音楽ジャーナリズムにおけるこの素晴らしい知性を日本に紹介しようと、ele-king booksからは来年、テイトの代表作である『Flyboy 2』の翻訳を押野素子氏/山本昭宏氏の共訳で刊行することが決まっていた。生前テイトと交流のあった押野氏によれば「最近で一番嬉しい出来事」と話していたそうで、なんともやりきれない思いだ。
 昨年刊行した別冊エレキング『ブラック・カルチャーに捧ぐ』では、巻頭インタヴューがグレッグ・テイトだった。いま黒人音楽を特集するとしたら、その巻頭には彼の言葉がどうしても必要だった。そしてテイトは、Zoomを介して、本に囲まれた彼の書斎からブラック・ライヴズ・マターについて(そしてヒップホップとデトロイト・テクノについて)語ってくれた。
 今年64歳だったというが、まだまだ書きたいことがたくさんあったろうし、BLM以降の時代において彼の言葉はさらにもっと必要だった。偉大な先達の安らかな眠りをお祈りします。(野田努)

Andrew Weatherall - ele-king

 ロンドンのレーベル〈Heavenly〉が、ウェザオールのリミックスを集めたコンピレイションをリリースする。『Heavenly Remixes Volumes 3 & 4 (Andrew Weatherall Remixes)』と題されたそれは2022年1月28日にリリース、16曲が収められている。
 セイント・エティエンヌやベス・オートン、ダヴズなどのリリースで知られる同レーベルだが、創設者のジェフ・バレットがウェザオールのマネージャーを務めていたこともあり、両者の関係は長くつづいた。今回の編集盤はウェザオールが〈Heavenly〉のために提供してきたリミックス音源を集めたもので、必聴のセイント・エティエンヌ “Only Love Can Break Your Heart (A Mix of Two Halves)” をはじめ、マーク・ラネガンやグウェノー、コンフィデンス・マンなどが収録されている。フォーマットはLP、CD、配信の3種類。ウェザオールの魂に触れよう。

https://ffm.to/heavenlyremixes3-4

Heavenly Remixes 3: Andrew Weatherall volume 1

1. Sly & Lovechild - The World According to Sly & Lovechild (Soul of Europe Mix)
2. Mark Lanegan Band - Beehive (Andrew Weatherall Dub)
3. Flowered Up - Weekender (Audrey Is A Little Bit More Partial Remix)
4. Gwenno - Chwyldro (Andrew Weatherall Remix)
5. Saint Etienne - Only Love Can Break Your Heart (A Mix of Two Halves)
6. Confidence Man - Bubblegum (Andrew Weatherall Remix) 08:19
7. Espiritu - Conquistador (Sabres Of Paradise No.3 Mix)
8. The Orielles - Sugar Tastes Like Salt (Andrew Weatherall Tastes Like Dub Mix Pt.1 - Live Bass)

Heavenly Remixes 4: Andrew Weatherall volume 2

1. audiobooks - Dance Your Life Away (Andrew Weatherall Remix)
2. Saint Etienne - Heart Failed (In The Back Of A Taxi) (Two Lone Swordsmen Dub)
3. Doves - Compulsion (Andrew Weatherall Remix)
4. TOY - Dead an Gone (Andrew Weatherall Remix)
5. Confidence Man - Out The Window (Andrew Weatherall Remix)
6. LCMDF - Gandhi (Andrew Weatherall Remix II)
7. Espiritu - Bonita Mañana (Sabres Of Paradise Remix)
8. Unloved - Devils Angels (Andrew Weatherall Remix)

Placebo - ele-king

 今年2021年は〈Mute〉がテレックスのリイシュー企画をスタート、編集盤『This Is Telex』がリリースされている。同バンドの音楽的頭脳だったマーク・ムーランは、じつはテレックス以前にもあるグループを率いていた。それがプラシーボである。
 プラシーボは、ブラジルのアジムスと並んでカーク・ディジョージオに霊感を与えた70年代ベルギーのジャズ・ファンク・バンドで(ディジョージオはムーランの『Placebo Sessions 1971-1974』のライナーノーツを執筆)、つまりテクノの文脈にも影響を及ぼしている。
 今回Pヴァインの「VINYL GOES AROUND」が手掛けるのは、そんなプラシーボの7インチ・ボックスセット。彼らが残した3枚のアルバムから1枚ずつ7インチを切り、それらをひとつにまとめたという次第。J・ディラの元ネタとしても知られる “Humpty Dumpty” をはじめ、珠玉のグルーヴが詰め込まれている。限定400セットとのことなので、お早めに。

天才キーボーディスト、マーク・ムーラン率いるプログレッシヴ・ジャズ・バンド、PLACEBO の7インチ・カラー盤3枚入りボックス・セットが VINYL GOES AROUND よりリリース!

ヨーロピアン・ジャズ~レア・グルーヴ派までに絶大な人気を誇る、天才キーボーディスト、マーク・ムーラン率いるプログレッシヴ・ジャズ・バンド、 PLACEBO の7インチ・カラー盤3枚入りボックス・セットを、株式会社Pヴァインが運営するアナログ・レコードにまつわる新しい試みを中心としたプロジェクト、"VINYL GOES AROUND" よりリリースします。

1枚目は J.Dilla など、ヒップホップ・クラシックの元ネタとして多数の楽曲でサンプリングされた代表曲 “ハンプティ・ダンプティ”。ディガー待望のシングルカットをクリア・イエローヴァイナルで。

2枚目はドープなシンセ・ベースと重いビートがグルーヴィーで Hip Hop のサンプリング・ソースとしても有名な Balek の1973年当時にリリースされたオリジナル7インチ・シングルをクリアー・レッド・ヴァイナルで世界初リイシュー。

そして3枚目はモーダルなハーモニーとファンキーなビート、ホーンセクションが重なり合うレイジーなサウンドと巧みなシンセ・リードが心地よい “ダグ・マダム・メルシー” に、トランペットのワウ・ソロや、漂うローズの上にホーン・リフが絡み合う “S.U.S” をカップリング。こちらはブルー・ヴァイナルとなります。

箱のデザインは1st、2nd、3rdアルバムのジャケットを使用し3種類作成。計400セットの限定仕様となりますのでお早めにお買い求めください。

・PLACEBO 7inch BOX 購入ページ
https://vga.p-vine.jp/exclusive/
* 12/8(水)午前10:00より掲載、予約開始となります

[リリース情報]
PLACEBO『7inch Box』
収録タイトル:
「Humpty Dumpty / You Got Me Hummin'」(クリア・イエローヴァイナル)
「Balek / Phalene II」(クリアー・レッド・ヴァイナル)
「Dag Madam Merci / S.U.S.」(ブルー・ヴァイナル)
品番:VGA-7002A, VGA-7002B, VGA-7002C
フォーマット:7inch vinyl×3
価格:¥7,260(税込)(税抜:¥6,600)
※BOXのデザインは3種類の中よりお選び頂けます。
※限定品につき無くなり次第終了となります。
※商品の発送は2022年1月初旬ごろを予定しています。

ロックの男性中心の物語に対しての気迫のこもった反論、
それぞれの自由を追い求めた女パンクの信念と実践を報告する、
フェミニスト音楽史の決定版 !

『女パンクの逆襲(原題:Revenge of The She-Punks)』は、イギリスで最初の女性音楽ジャーナリストとしてパンクをレポートし、現在はNY大学で「パンク」と「レゲエ」の講義を持つ通称「パンク教授」による、女性パンクについての目を見張る調査によるレポートです。

本書は単なる時系列に沿った史実を述べているだけのものではありません。著者は、「アイデンティティ」、「金」、「愛」、「プロテスト」という4つのテーマに分けながら、パンクが女性にとっていかに解放的な芸術形態であるのかという理由を探り、歴史をひとつひとつ解き明かしていきます。
70年代のロンドンとNYにはじまりながら、英米優位主義/白人至上主義に陥ることなく、コロンビアやインドネシア、日本や中国、ドイツやスペイン、メキシコやジャマイカ、東欧やインド、ロシアへと、女パンクの世界ツアーとして繰り広げられていきます。

2019年に刊行された本書は、米『ローリング・ストーン』誌のブック・オブ・ジ・イヤーに選ばれ、英『ガーディアン』をはじめとする世界の有力紙において絶賛されました。フェミニスト音楽を知る上で、今後も参照されること必至の決定版です。

登場するアーティスト:
ポリー・スタイリン、ブロンディ、ビキニ・キル、ザ・レインコーツ、デルタ5、パティ・スミス、マラリア!、ESG、少年ナイフ、ザ・スリッツ、プッシー・ライオット、メイド・オブ・エース、CRASS、ポイズン・ガールズ、挂在盒子上、クリッシー・ハインド、グレイス・ジョーンズ、オー・ペアーズ、ザ・モ‐デッツ、ネナ・チェリー、スリーター・キニー、ザ・セレクター、ジェイン・コルテス、タンヤ・スティーヴンス……ほか多数

著者:ヴィヴィエン・ゴールドマン/Vivien Goldman
『サウンズ』紙の編集を経てフリーに。ジョン・ライドンが初めてジャマイカを訪れたときに同行したジャーナリストとしても知られる。ボブ・マーリーの伝記など著書多数。NY在住。

訳者:野中モモ
東京生まれ。翻訳(英日)およびライター業に従事。訳書にレイチェル・イグノトフスキー『世界を変えた50人の女性科学者たち』(創元社)、キム・ゴードン『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』(DU BOOKS)、アリスン・ピープマイヤー『ガール・ジン 「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』(太田出版)などがある。著書に『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』(筑摩書房)、『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』(晶文社)。

目次

ウーマニフェスト─女宣言─ はじめにひとつ
1 ガーリー・アイデンティティ わたしはだれ?
2 マネー わたしたちはわたしたちの金?
3 ラヴ/アンラヴ 二元制を打倒する
4 プロテスト 女というバリケード
アウトロ わたしたちのコーダ
謝辞
索引

オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧
amazon
TSUTAYAオンライン
Rakuten ブックス
7net(セブンネットショッピング)
ヨドバシ・ドット・コム
Yahoo!ショッピング
HMV
TOWER RECORDS
disk union
紀伊國屋書店
honto
e-hon
Honya Club
mibon本の通販(未来屋書店)

P-VINE OFFICIAL SHOP
SPECIAL DELIVERY

全国実店舗の在庫状況
紀伊國屋書店
三省堂書店
丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
旭屋書店
有隣堂
TSUTAYA
未来屋書店/アシーネ

STONES FROM THE INSIDE - ele-king

ローリング・ストーンズの貴重なプライベート写真が満載
ビル・ワイマン撮影による写真集刊行!

初期からストーンズのベーシストとして活躍したビル・ワイマンは音楽活動のかたわら写真撮影を趣味としており、折に触れメンバーを撮影してきました。本書では66年のツアーから90年アーバン・ジャングル・ツアーまでの写真を収録。

メンバーだからこその親密な素顔や、デヴィッド・ボウイ、ジョン・レノン、リンゴ・スター、セルジュ・ゲンズブールといった綺羅星のようなスターたちとの交流が至近距離で捉えられています。

ビル自身による解説の翻訳もつき、全ストーンズファン必携の一冊です!



オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧
amazon
TSUTAYAオンライン
Rakuten ブックス
7net(セブンネットショッピング)
ヨドバシ・ドット・コム
Yahoo!ショッピング
HMV
TOWER RECORDS
disk union
紀伊國屋書店
honto
e-hon
Honya Club
mibon本の通販(未来屋書店)

P-VINE OFFICIAL SHOP
SPECIAL DELIVERY

全国実店舗の在庫状況
紀伊國屋書店
三省堂書店
丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
旭屋書店
有隣堂
TSUTAYA
未来屋書店/アシーネ

Shonen Knife - ele-king

 メルケル元ドイツ首相が退任式の曲に選んだニナ・ハーゲン、いろいろ波紋を呼んでおりますが、やはり時代は「女パンク」なのでしょうか。
 このタイミングで少年ナイフのインタヴューが英『ガーディアン』紙に掲載されています。活動40周年記念とのことで、ニルヴァーナとのツアーのエピソードやイギリスでのブレイク、その後のバンド活動、現在準備中の新作などについて語られています。

https://www.theguardian.com/music/2021/dec/03/40-years-of-japanese-rockers-shonen-knife-nirvana-looked-wild-i-was-so-scared

 ちなみに、便乗して恐縮ですが、12月23日に刊行するヴィヴィエン・ゴールドマン(著)野中モモ(訳)『女パンクの逆襲──フェミニスト音楽史』でも、日本のアーティストとしては唯一、少年ナイフが紹介されています。
 いわく、彼女たちのサウンドは世界でも唯一無二であり、経済的に危機的な状況に陥ったとしても、そこから脱する助けになるような茶目っ気がある、と。ぜひそちらもご注目ください。


https://www.amazon.co.jp/dp/4910511032/

Likkle Mai - ele-king

 日本のレゲエ・シンガー、リクルマイ(exドライ&ヘビー)の新曲が12月10日に配信で、2022年1月21日に7インチ・アナログ盤でリリースされる。ご機嫌な90年代ダンスホール・サウンドをバックに、ばしばしと差別反対を訴える“ネット横丁”、そしてコロナ禍によるステイホーム期間の日々を温かく描いた“おこもり期のひきこもごも”の2曲。どちらの曲も、リクルマイらしく、いまきつい思いをしている人たちへの応援歌でもある。
 なお、2022年1月13日には代官山・晴れたら空に豆まいて、1月15日には大阪・CONPASSでシングル発売記念のライヴもあり。 
 

LIKKLE MAI (リクルマイ)
ネット横丁/おこもり期のひきこもごも

Lik'Daughter
※2022年1月21日発売予定
https://likklemai.com

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443