「KING」と一致するもの

 渋谷・WWWのサウンドをつかさどるスピーカー・FUNKTION-ONEとの組み合わせで多様な音を彩りコントロールしてきた英・Midas社のアナログ・ミキサーの名機「Heritage 3000」が、2025年1月中旬に勇退しデジタル・ミキサーへと切り替えられるようだ。それに際し、入替直前の年始に〈WWW presents “Heritage 3000” Farewell series〉と題した「Heritage 3000」で鳴らす最後の公演シリーズの開催が決定。

 すでにアナウンスされている公演内容はOGRE YOU ASSHOLEによるワンマン、MERZBOWによる入場無料(!)ライヴ、Minami Deutsch(南ドイツ)とおとぼけビ~バ~によるツーマン、FLATTOP feat. 内田直之、柴田聡子ワンマンと、いずれもアナログ卓の魅力を存分に引き出せるWWWとも縁深い豪華なラインナップとなっている。

 そこに追加公演として、1月7日に弾き語りスリーマン〈寺尾紗穂 x 七尾旅人 x マヒトゥ・ザ・ピーポー〉の開催が決定。時代と、そこに生きる人の軌跡を「うた」で描き続ける3組のアーティストが、ひとつの楽器と自身の歌声というもっともミニマルなフォーマットで三者三様に名機のポテンシャルを引き出す濃密な内容となっている。なお、本日11月28日(木)よりスタートする先行受付期間後の12月7日(土)には、一般販売とあわせて10代限定の無料チケットも枚数限定で予約を受け付ける。

 2010年にミニシアターの跡地から生まれた、クラブ・カルチャーもバンド・サウンドも包括的に支えるスポット・WWWの現行サウンドシステムで最後に鳴らされる「いま、ここにしかない表現」の場を存分に楽しんでいただきたいとのこと。ライブハウス/クラブの心臓ともいえるPAミキサーの味わい深いサウンドを堪能する最後の機会でもあるし、なによりいずれの公演もWWWらしさにあふれた魅力的な内容だ。ぜひいずれかに足を運んではいかがだろうか。

WWW presents “Heritage 3000” Farewell series
寺尾紗穂 x 七尾旅人 x マヒトゥ・ザ・ピーポー

日程:2025年1月7日(火)
会場:渋谷 WWW
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:ADV.¥4,300 (+1drink)
出演:寺尾紗穂 / 七尾旅人 / マヒトゥ・ザ・ピーポー

【チケット】
◆先行受付(先着):11月28日(木)19:00〜12月1日(日)23:59 イープラス
◆一般発売日:12月7日(土) 10:00 イープラス
◆10代無料チケット(枚数限定):12月7日(土) 10:00 ZAIKO

INFO:WWW 03-5458-7685
公演詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/018595.php
主催・企画制作:WWW
Artwork Design: Takuto Okamoto

〈WWW presents “Heritage” 3000 Farewell series〉

1/5(日) OGRE YOU ASSHOLE ※SOLD OUT
1/6(月) MERZBOW ※入場無料
1/7(火) 寺尾紗穂 x 七尾旅人 x マヒトゥ・ザ・ピーポー
1/9(木) Minami Deutsch / おとぼけビ~バ~
1/10(金・深夜) FLATTOP feat. 内田直之
1/13(月・祝) 柴田聡子 ※SOLD OUT

主催・企画制作:WWW
お問い合せ:WWW 03-5458-7685
HP:https://www-shibuya.jp/feature/018497.php

Playing Changes - ele-king

 ネイト・チネンによる『変わりゆくものを奏でる(Playing Changes)』のことを知ったのは、2018年にピッチフォークに掲載されたインタヴュー記事においてだった。「ジャズはかつてのような商業的魅力はないが、新世紀のジャズは創造性の爆発的な高まりを特徴としている」——つまり、1950年代のジャズのように音楽的娯楽の主流の座にはいないし、60年代のようにモードやフリーのような革命が起きているわけではない。しかし、こんにちのジャズは、かつてないほどあらゆる影響が注がれて、その創造性の高まりにおいて特徴を持っているとチネンは主張している。ジャズが文化エリートからの承認を得て久しいが、いまのジャズは、むしろジャズの正統的な歴史と格闘しているかのような、雑食性をいとわないジャズのなかにこそ面白さがあるという意見には共感する(スティル・ハウス・プランツにはジャズの影響があるし、注目の若きサックス奏者、ゾウ・アンバ擁するBeingsを聴いてもそれは感じる)。そして、それは本書が、カマシ・ワシトンにはじまり、ディアンジェロやフライローをジャズの側面から評価し、メアリー・ハルヴォーソンで終わっていることが象徴的に思える。

 長年、ニューヨーク・タイムズ紙でジャズを担当してきたチネンにとって、ジャズについて書くこととは、たんに読者にすすめる必聴盤を何百枚も選んで紹介することではなく、その背景と議論の道筋を見せながら紹介することだった。だからこの本は、「21世紀のジャズ」についての本であり、その主要アーティスト/主要作品を紹介する本ではあるが、話は1960年代にも飛ぶし、文脈を辿っている。わかりやすく言えば、カマシ・ワシトンについて語ることはアリス・コルトレーンについて触れなければならない。しかし同時に彼にはアリスにない現代的な雑食性がある。

 前世紀のジャズの言語でいまは語れないし、いま起きていることにまだ批評言語が追いついていないという思いがチネンの本の背景にはあるようだが、ぜひ本書を読みながら、現代のジャズを楽しんでもらいたい。巻末には、2000年から2024年までの必聴盤のリストもあります(日本版のために最新のものまで追記してくれた)。

 情報量がすごいので、読むのは時間がかかります。でも、その分、長時間楽しめるでしょう。ネイト・チネン著『変わりゆくものを奏でる──21世紀のジャズ』(坂本麻里子訳)は11月27日発売

カマシ・ワシントンからウィントン・マルサリス、
ロバート・グラスパーにエスペランサ・スポルディング、
そしてブラッド・メルドーにメアリー・ハルヴォーソン……

アメリカにおいてジャズは21世紀になってどのように変わり、
そしてどのように変わらないのか……
刊行と同時にすべての米国主要メディアから絶賛された名著がいよいよ上陸!

元ニューヨーク・タイムズ紙のジャズ批評家
ジャズ・ジャーナリスト協会選定の優秀執筆賞の13回受賞、
アメリカ屈指のジャズ批評家である著者が、
その博識と気品ある文体をもって21世紀ジャズの魅力を解説する

※21世紀の(2024年の現時点までの)必聴アルバム選:154作のリスト付き

(本書より)
ジャズは常に最先端を探究してきたし、複数の領域にわたり実験をおこなってきた。その点は、過去はもちろん現在も同様だ。しかし前衛の修錬と形式上の発明は今や著しい度合いで主流にまで巧みに浸透し、ジャズの美学的な中心をずらしてしまった。骨董品収集めいたホット・ジャズ熱──懐古趣味を堂々と認め、誇りとする者たちの領域──の復興ですら、多言語的なハイパーモダニズムを志向する現潮流、予想外の混合物と集合体を目指すトレンドをせき止めることはできない。

(登場するアーティスト)
カマシ・ワシントン、ウィントン・マルサリス、セシル・マクロリン・サルヴァント、ブラッド・メルドー、エスペランサ・スポルディング、ジョシュア・レッドマン、ジョン・ゾーン、ティム・バーン、ジャック・ディジョネット、ポール・モチアン、ウェイン・ショーター・クァルテット、ジェイソン・モラン、マーク・ターナー、オーネット・コールマン、ヴィジェイ・アイヤー、ロバート・グラスパー・エクスペリメント、フライング・ロータス、ジェフ・パーカー、エスペランサ・スポルディング、シャバカ・ハッチングス、モーゼス・ボイド、リオーネル・ルエケ…………そしてメアリー・ハルヴォーソン…………(ほか多数)

四六判/440頁

■目次

序文
1 政権交代
2 フロム・ディス・モーメント・オン
3 アップタウン、ダウンタウン
4 山を演奏する
5 新たな年長者たち
6 ループされるギャングスタリズム
7 ジャズを学ぶ
8 侵入し急襲せよ
9 変わってゆく同じもの
10 露出
11 十字路
12 スタイルの対決
後書き
※21世紀の(2024年の現時点までの)必聴アルバム選:154作

[著者プロフィール]
ネイト・チネン(NATE CHINEN)
ネイト・チネンはジャズに関して20年以上執筆してきた。ジャズ・ジャーナリスト協会の選ぶ「Helen Dance–Robert Palmer Award for Excellence in Writing」賞を13回受賞した彼は、『ニューヨーク・タイムズ』で12年にわたり音楽に関する報道をおこない、『ジャズタイムズ』でも長期連載コラムを執筆した。2017年にWBGO〔※ニュージャージー州のジャズ専門公共ラジオ局〕の記事製作責任者となり、オンライン報道を指揮する一方で、NPRミュージック向けに幅広いジャズ番組の企画に貢献している。著名なジャズ興行主である、ジョージ・ウィーンの自伝『Myself Among Others: A Life in Music』(2003)を共著し、また音楽評論家アレックス・ロスの編集した「Best Music Writing 2011」にも文章が収録されている。妻とふたりの娘と共に、ニューヨーク州ビーコン在住。

[訳者プロフィール]
坂本麻里子
1970年東京生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。ライター/通訳/翻訳者として活動。ロンドン在住。訳書にコージー・ファニ・トゥッティ『アート セックス ミュージック──コージー・ファニ・トゥッティ自伝』、ジョン・サヴェージ『この灼けるほどの光、この太陽、そしてそれ以外の何もかも──ジョイ・ディヴィジョン ジ・オーラル・ヒストリー』、マシュー・コリン『レイヴ・カルチャー──エクスタシー文化とアシッド・ハウスの物語』、ジェン・ペリー『ザ・レインコーツ──普通の女たちの静かなポスト・パンク革命』、ハンナ・ロス『自転車と女たちの世紀』、マーク・フィッシャー『K-PUNK 夢想のメソッド──本・映画・ドラマ』『K-PUNK 自分の武器を選べ──音楽・政治』、ほか多数。

Wool & The Pants - ele-king

 今年の秋、待望のセカンド・アルバム『Not Fun In The Summertime』を自主リリースしたウール&ザ・パンツ、年明けの2月には待望のワンマンライヴが新代田FEVERにて開催されることになった。素晴らしい! この機会を待っていたファンも多いはず。しかも、サポートDJはサモハンキンポー!とコンピューマさん。(なお、アルバムのレヴューはただいま編集部コバヤシが執筆中。来週には掲載予定です)


Wool&The Pants
Not Fun In The Summertime

Self-release

「Wool In The Pool」
新代田FEVER
https://www.fever-popo.com/

日程:2025年02月02日(日)
時間:OPEN/START 18:30
前売:¥3,500(税込/D別)

LIVE
Wool & The Pants
DJ
COMPUMA / サモハンキンポー

チケット
[ぴあ先行受付] 11/22(金) 18:00〜11/27(水) 23:59
[一般発売] 11/30(土)10:00〜
ぴあ
e+
ローソン

主催/企画/制作:Bias & Relax adv.
お問い合わせ:新代田FEVER 03-6304-7899

11月のジャズ - ele-king

 エチオピアン・ジャズのパイオニアであるムラトゥ・アスタトゥケは、2009年に〈ストラット〉のコラボ・セッション・シリーズ『Inspiration Information』でザ・ヒーリオセントリックスと組んで以来、LAの〈モチーラ〉が企画した『Timeless』でミゲル・アットウッド・ファーガソン、ブランドン・コールマンフィル・ラネリン、エイゾー・ローレンス、ベニー・モウピンらと共演し、その後もロンドンのアレキサンダー・ホーキンス、バイロン・ウォーレン、トム・スキナーらによるステップ・アヘッド・バンド、メルボルンのジャズ・ファンク&ヒップホップ・バンドのブラック・ジーサス・エクスペリエンスなど、さまざまなアーティストとのコラボをおこなってきた。

Mulatu Astatke And Hoodna Orchestra
Tension

Batov

 新作の『Tension』は、イスラエルのテル・アヴィヴを拠点とするフードナ・オーケストラと共演する。フードナ・オーケストラの正式名称はフードナ・アフロビート・オーケストラで、総勢12名からなるバンドだ。ディープ・ファンクからソウル・ジャズ、サイケ・ロックなどの影響を受け、これまで2枚のアルバムをリリースしているが、2017年にエチオピアのシンガーであるテスファイエ・ネガトゥと共演してから、エチオ・ジャズに感化されるようになった。アフリカの中でもエチオピアはイスラエルや中東とも文化圏的に接しており、もともとの音楽性に類似点が見られるところでもある。そして、ムラトゥ・アスタトゥケとのセッションを熱望するようになり、そうして『Tension』のレコーディングに漕ぎつけたのである。

 レコーディングは2023年初頭にムラトゥをテル・アヴィヴに招いておこなわれた。収録された6曲はすべてこのレコーディング用に書き下ろされたもので、ディープ・ファンク系レーベルの〈ダプトーン〉創設者であるニール・シュガーマンがプロデュースを担当。荘厳な出だしに始まる“Tension”は映画音楽風のスリリングな作品で、ムラトゥの神秘的なヴィブラフォンとグルーヴィーに疾走するフードナ・オーケストラの演奏がマッチする。“Yashan”はエチオ・ジャズ特有のエキゾティックなメロディが印象的で、煽情的なテナー・サックスのソロに対し、ムラトゥの演奏は幻想性を帯びていて、そうした演奏のコントラストも味わえる。そして、ディープでサイケデリックなグルーヴを放つ“Dung Gate”、クリフォード・ブラウン作曲のジャズ・スタンダード“Delilah”のラテン・ジャズ的なアレンジなど、非常に充実したセッションとなっている。


Flock
Flock II

Strut

 フロックはタマラ・オズボーン(サックス、クラリネット、フルート)、サラティー・コールワール(ドラムス、タブラ)、ダン・リーヴァーズ(エレピ、キーボード、シンセ)、ベックス・バーチ(ヴィブラフォン、シェーカー、ベル、ゴング他)、アル・マックスウィーン(ピアノ、シンセ)と、ロンドンのジャズ、フリー・インプロヴィゼーション、エクスペリメンタル・シーンで活躍するミュージシャンによるセッション・バンド。アフロビートとフリー・ジャズを結びつけたカラクターのタマラ・オズボーン、サッカー96ザ・コメット・イズ・カミングで実験的なエレクトロニック・ジャズを創造するダン・リーヴァーズ、ジャズ、インド音楽からテクノ、グライムなど異種の音楽を融合するサラティー・コールワールと、それぞれ個性溢れるミュージシャンが集まった民主的なプロジェクトである。2022年にファースト・アルバムをリリースし、この度セカンド・アルバムをリリースした。

 ロンドンのスタジオで1日で録音したファーストに対し、セカンドは西ウェールズのドルイドストーンの田園地帯にある教会を改築したスタジオで、1週間に渡るセッションの中で制作された。自然環境に恵まれた中で、イマジネーションやインスピレーションがより豊かに育まれたセッションであったことが想像される。“Cappillary Waves”はアフロビート的なビートと重厚なバリトン・サックス、エレクトロニックなキーボード&シンセ群によるコズミック・ジャズ。“Turned Skyward”はディープな音響空間に神秘的なフルートが舞うアンビエント・ジャズで、“A Thousand Miles Lost”も同様に抽象性に富む静穏な世界が描かれる。“Meet Your Shadow”はフリーキーなサックス・インプロヴィゼーションがサイケデリックなシンセ群と即興演奏を繰り広げる。“Large Magellanic Cloud”はダブやニューウェイブなどを通過したトリッピーな世界で、エクスペリメンタル・シーンで活躍するメンバーならではの楽曲。全体的にはエレクトロニクスを交えたアンビエントな世界と、サックスやフルートなどのフリーフォームなインプロヴィゼーションが鍵となるアルバムだ。


Anna Butterss
Mighty Vertebrate

International Anthem Recording Company

 マカヤ・マクレイヴンダニエル・ヴィジャレアルなどのアルバムに参加し、ジェフ・パーカーのETAカルテットというグループのメンバーでもあるベーシストのアンナ・バターズ(https://www.ele-king.net/news/011494/)。シカゴ・シーンと繋がりが深い彼女ではあるが、活動の拠点はロサンゼルスで、ラリー・ゴールディングスのような大物ミュージシャンから、やはり彼女と同じくLA~シカゴを股にかけて活動するサックス奏者のジョシュ・ジョンソン(彼もジェフ・パーカーETAカルテットのメンバー)などとも共演している。これまでダニエル・ヴィジャレアル、ジェフ・パーカーとの共演作『Lados B』などをリリースしてきているが、ソロ名義のアルバムとしては2022年の『Activities』以来の2枚目のアルバムとなるのが『Mighty Vertebrate』である。

  『Mighty Vertebrate』のレコーディングはカリフォルニアのロング・ビーチのスタジオでおこなわれ、ジョシュ・ジョンソンとジェフ・パーカーも参加するなど、ジェフ・パーカーETAカルテットに近い形でのセッションとなっている(ちなみに、ETAカルテットとしては今年頭にライヴ録音による『The Way Out Of Easy』というアルバムをリリースしている)。“Bishop”はグルーヴ感に富むベース・ラインが印象的で、ジャズ・ファンク、ジャズ・ロックなどのミックスチャー的なナンバー。ポスト・ロック、ジャズ、実験音楽などを縦断して活動してきたジェフ・パーカーの近くにいる、アンナ・バターズらしい曲と言えるだろう。“Shorn”もジャズとオルタナ・ロックの中間的な作品だが、アンナ・バターズはベース以外にギター、フルート、シンセ、ドラム・マシーンなどを演奏していて、この曲でもシンセなどをオーヴァーダビングし、エフェクトも多用したサウンド・クリエイターぶりが発揮される。ジェフ・パーカーが参加した“Dance Steve”や、ミスティカルなムードに包まれた“Saturno”は、最近クローズ・アップされることの多いアンビエント・ジャズ的な作品。“Saturno”などはリジョイサーやバターリング・トリオなどイスラエルのアーティストの作品に近いものを感じさせる。


Svaneborg Kardyb
Superkilen

Gondwana

 マシュー・ハルソールの〈ゴンドワナ〉は、近年はマンチェスターやイギリスのみならず、ベルギーやポーランドなど他国のアーティストの作品もリリースしていて、スヴェインボゥグ・カーディーブはデンマークのアーティスト。鍵盤奏者のニコライ・スヴェインボゥグとドラマー&パーカッション奏者のジョナス・カーディーブ・ニコライセンによるユニットで、北欧のジャズとデンマークの伝統音楽を融合し、エレクトロニクスを用いたアプローチで現代的に表現する。地元の〈ブリック・フラック〉というレーベルから2019年に『Knob』でデビューするが、このアルバムはE.S.T.(エスビョルン・スヴェンソン・トリオ)やトール・グスタフセン、ヤン・ヨハンソンなどのスカンディナビアン・ジャズの系譜を引き継ぎ、ニルス・フラーム的なポスト・クラシカルなエレクトロニック・ミュージックを融合していると評論家たちから高評価を博し、デンマークのジャズ音楽賞などを受賞した。

 〈ブリック・フラック〉から2枚のアルバムを出した後、〈ゴンドワナ〉から2022年に『Over Tage』をリリース。そして、〈ゴンドワナ〉から2枚目となる最新作が『Superkilen』である。“Superkilen”はゴーゴー・ペンギンポルティコ・カルテットなどを思わせる作品で、アンビエントなテクノとジャズが融合したような世界を見せる。ちなみに曲名はコペンハーゲンのノレブロ地区にある公園にちなんでいる。多様な民族が住むコペンハーゲンにおいて、移民と地元民の交流の場として親しまれている公園だそうで、そうした寛容と団結のムードを音楽として表現している。“Cycles”は抒情的なメロディがデンマークの民謡を想起させるもので、E.S.T.や〈ECM〉の作品に近いイメージ。今回はアンビエントなジャズを幾つか紹介したが、スヴェインボゥグ・カーディーブもそうしたアーティストのひとつと言えよう。

Kiki Kudo - ele-king

 ライターやアーティスト、ミュージシャンとして活躍してきた工藤キキ、2011年からはニューヨークに移住し、いつの間にかシェフとして、「食」文化の実践者として名をあげている。彼女による実践的な料理本『KIKIのニューヨーク・ベジタリアン入門』は、彼女の生活のなかで生まれ、多くの人たちの舌を喜ばせてきた具体的な作り方が全ページカラーで紹介されている、とても役に立つ本だ。アート表現をかねがら楽しみながら作り、その食のクオリティも重視しつつ、あまりお金のかからない現実なベジタリアン料理が48も掲載されている。とくに音楽好きには説明文のなかに微笑ましい話もあるので、お薦め。食材の値上げが半端ない今日この頃ですが、財布に優しいこの本のレシピを片手に、毎日を楽しみましょう。発売は11月30日です。



工藤キキ
KIKIのニューヨーク・ベジタリアン入門 おうちでたべよう ヘルシーレシピ48


K&Bパブリッシャーズ
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Jabu - ele-king

 日本のリスナーにとってブリストル・サウンドが夢を約束してくれる音楽だとしたら、ジャブーの最新アルバムはお薦めだ。あるいは、こうも言える。音楽を夢想の入口として楽しんでいるリスナーにとって、ジャブーにはその扉が確実にある。コクトー・ツインズ、A.R.ケイン、エイフェックス・ツインの『Selected Ambinent Workd Vol.2』、マッシヴ・アタックの “Teardrop” 、ボーズ・オブ・カナダ……こうした音楽を好んでいる人にとっては必聴盤と言っていいだろう。
 アモス・チャイルズ、アレックス・レンダル、ジャスミン・バットの3人からなるジャブーが10年代ゴシックの牙城〈Blackest Ever Black〉から最初のアルバムを出したのは2017年だが、3人ともヤング・エコー集団のメンバー(あるいはKilling Sound、O$VMV$Mなど)でもあるので、2010年代初頭より活動している。初期は地元の〈No Corner〉〔※シーカーズも出したレーベル〕から数枚の7インチを出していたが、セカンド以降は自分たちのレーベル〈Do You Have Peace?(あなたに平和はある?)〉を立ち上げ、リリースしている。

 ブリストル・サウンドというレッテルは、90年代、当事者たちが迷惑していた呼称だったが(当たり前だが、ブリストルにはロックも実験音楽もあり、ポーティスヘッドとマッシヴ・アタックとではアプローチが異なる)、ひとつ言えるのは、70年代末のポスト・パンク時代のブリストルの重要な影響源にはJBやパーラメントがあって、80年代末からのクラブ時代にはヒップホップとニュージャック・スウィングがあったように、ジャマイカから輸入されたレゲエ/ダブを除けば、彼らの混合成分表にはかなりの分量でその時代のアメリカの黒人音楽からの影響があった。
 ヤング・エコー一派にも現行のUSブラックとの繋がりがあるにはあるが、グライムやドリルほど強くはない。2010年代以降の、ベース・ミュージックを通過したその一派は、ダークなサウンドシステム文化における混合主義を継承してはいたが、90年代的ブリストルの亡霊の、ある意味闇雲な引き伸ばし作業のようでもあった。アモス・チャイルズはその中心人物のひとりで、ジャブーにおいては拡張よりも音楽の没入感に重点を置いている。早い話が、こちらのほうが入りやすい。

 ダークかつダウナーなR&Bからドリーミーなそれへと展開したのが前作で、しかし新作『A Soft and Gatherable Star(柔らかく、集めることができる星)』ではR&Bの要素は後退し、コクトー・ツインズの領域に近づきシューゲイザーめいてもいる。メランコリックなメロディはリヴァーブの霧に包まれて、実験性はあるものの、ティルザの1枚目/2枚目のアルバムにも隣接する親密さをもっている。いにしえのブリストルのオルタナティヴ、初期フライング・ソーサー・アタックにも通じる幻想的な雰囲気はローファイな音響へと注がれているが、グルーパーにも似たムードある歌がアルバム全体のトーンを優しくする。世界はぼやけ、滲んでいる。これは、2024年の嬉しいドリーム・ポップ・アルバムだ。

工藤冬里『何故肉は肉を産むのか』 - ele-king

 『供花 町田町蔵詩集』が現代詩に特化した版元・思潮社から発売になったのは1992年、『それから 江戸アケミ詩集』は93年だった。アンダーグラウンドなロック・ミュージックから音を排して詩だけを抽出することに意味があるのか。現代詩として陳列することはどうなのだろうか。意味ということで言えば、文学の言葉の意味を解体するからこそロックなのではないか。反対の立場から言えば、それは一体現代詩なのかどうかといったサジェスチョンが当時ほのかにあったことを思い出す。ヒカシューの巻上公一が先ごろの大岡信賞を受賞したが、90年代初頭から考えると隔世の感がある。

 静岡で活動する詩人、さとう三千魚主催の工藤冬里のライヴは年一回、今年で四回目となった。さとう三千魚が運営するネット上の詩のサークル、浜風文庫に工藤冬里が詩を寄せていて、その書き溜めれた詩をさまざまな演奏方法で朗読するという詩と音楽の会である。毎回長い詩をコンスタントに載せているので、たった一人のライヴでそれらを一度に読むことは実際問題とても体力のいる大変な作業なのだが、八面六臂見ていて胸のすくような精力的なライヴが展開されている。

 最初の会では、バックトラックに朗読を載せるというやり方で、ぼくの受け取りだが、一人ヴェルベッド・アンダーグラウンド、久方ぶりのロックな世界であった。それ以降、ネット上ズーム機能を使って遠くにいるミュージシャンとのコラボであったり、パソコン上の音源と電話を通した少し時差のある声・ことばでの朗読であったり、もちろんギターやピアノの演奏もあり、さまざまな趣向を凝らしてきた。歌うのではなく詩を読むという、音楽家にとっては大きなペナルティーのあるライヴをどのように作っていくのかということを工藤冬里自身が模索している、その模索がこちらに伝わってくると俄然たのしい。マヘル・シャラル・ハシュ・バズでいっしょに演奏をするたくさんのミュージシャンたちがその共同作業のなかで感ずるであろうことにはかなわないだろうが、観客として空間を共にすることも少しは参加することになるのだろうか。

 工藤冬里とともにA-MUSIKに参加をした竹田賢一の『地表に蠢く音楽ども』(月曜社)に、若き工藤さんたちが吉祥寺マイナーにてフリー・ミュージックのライヴやワークショップ等の試行をされていた様子が描かれているが、それはちょうど日本のパンク・ロックの勃興期でもあった。音楽スタイルは違うものの、フリー・ミュージックとパンクは互いに影響をしあい、日本独自のアンダーグラウンドな音楽の土壌をつくってきた(町蔵もじゃがたらもかかわり合ったはずだ)。それから何十年もたった現在、いくらでも「それらしく」(フリー・ジャズらしく、現代音楽らしく)できることの「それらしさ」を悠々と外して、その都度一回きりの音に賭けるようなパフォーマンスはまことに清冽である。

 一昨年・昨年、台湾とヨーロッパのツアーを行い精力的に活動をされているアルトサックス奏者・望月治孝のオープニング・アクトで幕を開ける。3年前にさとう三千魚が上梓した詩集『貨幣について』からの詩のリーディングとアルトサックスの演奏である。ゆっくりゆっくり言葉の文節を区切るように放たれる一つ一つの粒立った音、ツアーで鍛えられたであろう強度をえた音が胸に刺さる。「詩」と「音」が拮抗する。この翌日から彼はまたヨーロッパのツアーに出たとのこと。


国際舞台でも活躍するアルトサックス奏者・望月治孝

 今回の工藤さんのライヴではこれまでとは違い、浜風文庫に載せた詩と、そこに載らなかった詩(つまり皆がまだ未読)が発表された。デトロイトのミュージシャンからコラボ作品を依頼され、その送られてきた音源・バックトラックに詩と演奏をのせるという一時間のライヴであった。

 東京から山本恭子(トランペット)、静岡在住の渡邉直美(クラリネット)が当日急遽参加することが決まり、ライヴ直前にあわただしく打ち合わせているのをみた。マヘルでの共同作業の経験からこのような自由なコラボレーションがあるのだろうか。音源のポップさもあり、今回のライヴは以前よりも聴きやすいものだったが、二人の演奏が加わることでより深みのある音になった。


工藤冬里、そしてサポートする山本恭子と渡邉直美

 一番最初の文に戻る。もうロック詩と現代詩を区別する必要はないのかもしれないが、しかし工藤冬里の書くどこかひりつき尖った詩は現代詩には収まりきらないものだ。

 ロック詩とは意味よりもスタイルを追求したもので、しかしいつまでたってもそれではバカっぽいので、皆ビート詩やフランス文学を読んだりしながら言葉をみがいてきた。間章の絶対零度的な文体があり、「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」(早川義男)という転換点があってかっこいいことの多様性が生まれ、パンク以降さらにさまざまに細分化して現在に至る。工藤冬里の書く詩には、その初期のロック詩が持つかっこよさも、そしてその後の世代の多様化してゆくスタイルを持つロック詩までをも網羅しているように見える。当日読んだ詩では、先日亡くなった反日武装戦線の霧島聡=うーやん(ノンセクト・ラジカルの最後尾)へのシンパシーが叫ばれるし、打ち上げの席で望月治孝が工藤冬里の詩と鮎川信夫の詩の近似性について話していたが、戦後第一世代の現代詩の影響もあるのかもしれない。ニヒリズムとダジャレ、歴史性と現在の時事ネタ=若者言葉が等価に横溢しているし、叙情に流されない叙情性さえ湛えている。古いもの、新しいものを切り捨てないで表現をし続けること。しかも百科事典的な提示ではなく、その一つ一つと向き合い切り取りそれらと対峙する。

 詩が自らの内面と社会との関係にあるのなら、やはりロックの言葉は少しだけ社会の方に内面がはみ出していくような感覚を持つのではないだろうか。だから常に今が、現在が詩に表現される。工藤冬里の詩は〝現在詩〞といっていいのかもしれない。

 主催のさとう三千魚は現代詩のフィールドのなかにいながらどうしても居心地の悪さを感じてしまうような稀有な詩人であり、だからこそ毎年工藤冬里を招聘しているのだろう。普通のライヴよりもちょっとだけ詩にフォーカスを当てる、詩のことに少し比重をのせて考えることのできるこの会はたのしい。あまり体験できないようなライヴなのである。

 2024年のアメリカについて日本の方々に知ってもらいたいことがひとつあるとしたら、今回の選挙における選択肢に、私たち多くのアメリカ人が熱狂していたわけではなかったという点だ。
 まず一方には、近年でもっとも忌み嫌われた政治家、ドナルド・J・トランプがいた。彼はかつて、2004年にスタートしたリアリティ番組『アプレンティス』(※参加者が「見習い」として働き、最後に採決される)において「お前はクビだ!」と叫ぶ役を演じ、それで一躍、アメリカで有名人になった、億万長者のペテン師である。2024年に早送りすると、後期資本主義の典型であるこの人物は、なぜか労働者階級からの支持を得て現状に至っている。支持層の多くは白人の地方住民——おそらくは私たちの社会では一括りにしても問題のない唯一のグループ、無学で人種差別的な「田舎者」たち——で、2024年の選挙ではラテン系や黒人層にも右傾化が顕著に見られた。結果、トランプは国民投票と議論の的となる選挙人団の両方で勝利を収めたわけで、多くのアメリカ人の心に彼のポピュリスト的メッセージが響いたことは否定できない。
 もうひとりの候補者は、2020年の大統領選で民主党予備選挙において支持を得られなかったカマラ・ハリスだった。アメリカ史上初の女性副大統領であるが、しかし、女性である私としては、黒人女性を副大統領に起用したバイデンの人選が「フェミニズムの勝利」などという幻想を抱くようなものではないことを承知している。また、ハリス氏が女性であるからといって、彼女が女性の利益を代弁するなどとは一瞬たりとも考えたこともなかった(事実、民主党はオバマ政権時から妊娠中絶に関する法改正の機会を持っていながら優先事項とせず、最初の任期中に却下した)。もしその女性が優れたアイデアと能力を認められて当選したのであれば、アメリカ社会は真の男女平等を達成したと言えただろう。悪名高いことに、彼女は電撃的な選挙キャンペーン中、ほとんどインタヴューに応じなかった。数少ないそのなかには、ニュース番組『60ミニッツ』も含まれていたが、番組では、彼女の当初の極めて親イスラエル的な立場を隠すように編集されていた。また、彼女の具体的な政策に関心のあるインタヴュアーに対しては、「ウェブサイトを見てください」と答えるのみだった。
 トランプは、過去10年間の大半を大統領選に費やしてきたと言えるような、誇大妄想的なおしゃべり屋だ。彼を打ち負かすのは難しくないはずだった。が、“政策(ポリシー)”ではなく“権力(ポリティクス)”に頼ってアメリカ人の半分を味方につけようとするのは、明らかに勝利のための戦略とは言えない。

 理由はふたつある。第一に、民主党が(アメリカ)国民に対して誠実でなかったこと、そしてそれが私たち(私のような真の左派を自認する人びとを含む)の多くを遠ざけてしまったことだ。アメリカの民主党は決して「左派」ではないことをここに明確にしておきたい。実際には、経済政策に関しては穏健中道、あるいはやや右派だ。しかも、アメリカの主流メディアは民主党に支配され、バイデンや民主党への批判を「保守派の陰謀」に過ぎないとした。また、バイデンの明らかな認知機能の衰え、米国(およびその他の国々)におけるインフレの蔓延、犯罪の増加、そして不法な人権侵害の国境問題は「陰謀説」であって、それも右派によるものとした。現在の平均的な民主党員によれば、右翼であることはナチスであることを意味する。

 そのようなレッテルを貼られるのを避けるために、自分の信念を検閲した人はたくさんいると思う。私もそのひとりだ。なぜなら、私の食料品代は2020年以来ほぼ2倍になっているのに、アメリカは無意味な代理戦争にふたつも関わっている(そればかりか大量虐殺に積極的に資金を提供)。2022年には、私が利用するニューヨーク市の地下鉄駅で起きた集団銃撃事件で10人が撃たれ29人が負傷した、私は何ヶ月も電車に乗るのが怖かった。アメリカの“信頼できる”メディア、たとえば『ニューヨーク・タイムズ』などによると、これらの懸念はすべて私が「右派の白人至上主義者だから」ということになるらしい。
 私が、民主党がトランプを打ち負かすことができなかった理由としてふたつ目に挙げるのは、あからさまな偽善だ。私はドナルド・トランプの内閣や気候に対する態度、最高裁の保守的な人選、1月6日の議会襲撃事件など、数え上げればきりがないが、これらすべてに深い不快感を抱いている。しかし、民主党がヒステリックに主張する「自分たちに投票すれば、ファシズムからアメリカを何とかして救うことができる」という主張は疑わしい。なぜなら、真の左派の候補者たち(とくにコーネル・ウェストやロバート・F・ケネディ・ジュニア、ただしイスラエルに対する姿勢を除いて)は、討論会はおろか、予備選挙にも参加させてもらえなかったからだ。ハリス自身も民主党候補として選出されたわけではない。今年6月のトランプとの討論会の惨憺たる結果によってバイデンの老いがもはやアメリカ国民に隠しきれなくなった後、ようやく戴冠されたに過ぎない。
 トランプは厳密には有罪判決を受けた犯罪者だが、それは捜査を受けたからだ。それに対して、バイデン一家が関わっていると想像される違法な不正行為には驚かされるばかりだ。とくに彼の息子ハンターのノートパソコンにウクライナや中国との家族ビジネスに関するメッセージが含まれていたという噂が事実だったことを考えると——もっとも、その話はアメリカの主流メディアによって大幅に検閲されていたが。
 民主党が自らの権力を脅かす人物を攻撃しようとしたのは今回が初めてではない。民主党と共和党が同じコーポラティズムの硬貨の表裏であることは、何年も前から明らかであった。例えば、バーニー・サンダースの階級意識を意識したキャンペーンは、2016年と2020年の両方で民主党に支配されたメディアによって組織的に破壊された。そして2024年には、ロバート・F・ケネディ・ジュニアの型破りながらも力強いキャンペーン・メッセージ、すなわちアメリカ政治に蔓延する腐敗と取り組むというメッセージも、ナチス(すなわち民主党員と認めない者)からの言論の自由を守ることを主張する「左翼」メディアによって同様に粉砕された。バーニーの選挙運動と同様に、ケネディ・ジュニアの政策も検閲され、ワクチン反対派の気違いじみた戯言にすぎないものに貶められた。なぜなら、彼もバーニー同様、“アイデンティティ”ポリティクスではなく“階級”ポリティクスによって、実際にアメリカの分裂を埋めようとしていたからだ。
 結局のところ、真の左翼であれば、抑圧の本質的な交差点は「階級」だと教えるだろう。カマラ・ハリスの集会でビヨンセやトゥワークをするミーガン・ジー・スタリオンを登場させても、生活費が手頃になるわけでも、パレスチナの戦争が終わるわけでもない。

 注目すべきは、選挙運動が失敗に終わっていた際に、この国を悩ませている政治的分裂の解消を模索して、ケネディ・ジュニアが民主党と共和党に接触したことである。民主党は彼を無視したが、トランプは最終的に彼に閣僚への参加を要請した。

 民主党は過去8年間、自分たちに反対する人びとの知性や人間性を侮辱してきたという不名誉な実績がある。ヒラリー・クリントンは、自分たちに投票しない人たちを「憐れむべき人びとの巣窟(the basket of deplorables)」と呼び、バイデンは先月、彼らを「ゴミ(garbage)」と呼んだ。私の友人でさえ「トランプに投票する人は悪だ」と宣言している。私が貧しい田舎の白人アメリカで育ち、そこで暮らす大多数の人たちは、ただ生活を営み、そっとしておいてほしいと願う善良で勤勉な人たちであることを知っているからかもしれないが、私は民主党が「蜂を捕まえるには酢よりも蜜を使った方がよい」(*)という古い諺を聞いたことがないのではないかと思わずにはいられない。

 私はふたつの出来事を決して忘れないだろう。どちらも私の政治的信条に影響を与えた出来事だ(私は環境問題に関心があり、所得の平等、中産階級および労働者階級の生活の質に維持、女性の権利に関心があり、アメリカの海外における植民地主義的な存在を排除することに関心があり、性的暴行容疑のある人物には投票しない。民主党がその事実を隠そうとしても、ジョー・バイデンもその対象だ)。
 最初の出来事は2016年、いまは亡き祖父に「なぜトランプに投票するのか」と尋ねた。
 「私は実はバーニーのほうが好きなんだ。でも、トランプには勢いがあるし、ワシントンDCには変化が必要なんだ。民主党の連中は自分たちがみんなにとっていちばん良いことをわかっているつもりだが、そんなことはない。政府は小さく保つべきなんだ」
 「なぜ小さく保つ必要があるの?」と私は尋ねた。「国民皆保険(ユニバーサル・ヘルスケア)制度は必要ないの?」
 「それはいいな」と祖父は言いました。「でも、郵便物を確実に送ってもらいたいなら、米国郵便公社ではなくフェデックスのようなサービスを利用しなければならない。政府のウェブサイトにアクセスしても、動きが遅すぎて使えない。それに政府の電話番号にかけても、何時間も保留音が鳴りっぱなしだ」
 彼の言うとおりだ、と私は思った……
 「では、もし政府が医療を提供したら?  まあ、おそらく世界最悪の医療だろうね」
 オバマが 全国民向け医療制度を試みた際、健康保険に加入できない人には700ドル以上の罰金を科されることを考えると、私も同意せざるを得ないかもしれない。

 ふたつ目の出来事は、私が日本の音楽の博士号を取得するために在籍していたコーネル大学の大学院の仲間たちと、2016年の選挙後のパーティで過ごしたときのことだった。 大学院生たちは、トランプに投票した人たちは無学で愚かで、——そしてまたあの言葉が出てきたわけだが——、邪悪(evil)だ、などと不満を漏らしていた。
 「トランプに投票した人と話したことがある人はいる?」と私は尋ねた。
 「いるわけないだろ!」と彼らは声を張り上げ、誇らしげに言った。「なぜそんなことをする?」
 「まあ、もしそうしたら」と私は言った。「みんなあなたたちをエリート気取りのろくでなしの集まりだと思うだろうね」そして私はその場を去った。
 過去最悪のパーティでの出来事。

 私としては、これは希望の持てる出来事だと考えている。民主党がなぜ負けたのかについて、引き続きよく考えてほしいと願っている。共和党は、相手候補があまりにもひどかったからこそ自分たちが勝てたのだということを知ってほしいと願っている。そして、私は米国が最終的に現実的な第三政党を誕生させることを願っている。私はこれまで3回の大統領選挙でそうした政党に投票してきた。なぜなら、今年のアメリカ大統領選挙の茶番劇が示すように、民主党と共和党は同様に堕落しているからだ。
 おそらくほとんどのアメリカ人が私の意見に賛成してくれると思う。

(*)物事をうまく進めたり人を惹きつけたりしたいなら、批判や冷たさよりも、親切や優しさで接するほうが効果的だという意味のことわざ。

American Politics: There Are No Good Guys in 2024

Written by Jillian Marshall

If there’s one thing I wish Japanese people could know about Americans in 2024, it’s that most of us were not excited about the choices in this election.
On the one hand was the most reviled politician and public figure in recent memory. Yes, Donald J. Trump: the billionaire grifter who cemented his fame in America on a reality TV show called The Apprentice, where he screamed “you’re fired!” at contestants. Fast forward to 2024, and this poster child of late-stage capitalism somehow found his political base in working class America: the very people exploited by the system that rewarded him. And while that base was largely white and rural — perhaps the only group in our society it’s OK to make sweeping judgements about (uneducated, racist rubes, they are!) — this year’s election saw significant rightward movement in Latino and Black populations as well. Having won both the popular vote and the somewhat controversial electoral college, it’s undeniable that Trump’s populist messaging evidently spoke to the majority of American voters.
On the other hand was a candidate so unpopular during her 2020 presidential bid that she received zero votes in the Democratic primary: Kamala Harris, the first woman vice president in American history. But as a woman, I’m under no illusions that Biden’s explicitly tokenistic appointing of a Black, female vice president was any kind of “feminist victory”— nor did I believe for a second that Harris would serve women’s interests simply because she herself is one (Democrats have had the chance to codify pro-abortion legislation into our constitution since the Obama administration, which Obama himself dismissed as a “non-priority” during his first term). If anything, I’d believe that American society achieved true gender equality if a woman got elected by recognition for her good ideas and competency— neither of which Harris demonstrated. Infamously, she gave very few interviews during her blitzkrieg campaign — including one with news program 60 Minutes that was actually edited to redact her original, highly pro-Israel stance— and dismissed interviewers interested in her specific policies to “go to her website.”
Trump is a megalomaniacal blowhard who has spent most of the past decade vying for presidency. It shouldn’t be hard to outwit him, but banking on politics instead of policy to win over half of America is, evidently, not the winning strategy.
The reason why is twofold. First is the Democratic Party’s inability to be honest with the (American) public, and how this has alienated many of us— including people, like me, who identify as true leftists. Let me first clarify that the American Democratic Party is not truly “left”; it’s actually moderate-center or even slightly right on economic policies. At the same time, mainstream media in the US — overwhelmingly controlled by the Democratic Party — have claimed that any critiques about Biden or the party in general were nothing but conservative nonsense. Biden’s obvious cognitive impairment, the rampant inflation in the US (and elsewhere), increased crime, and illegal, inhumane border crossings were not only conspiracies, but right wing ones at that. And according to the average Democrat today, being right wing means you’re a Nazi.
To a certain extent, I’d say that there are many of us who censored our beliefs to avoid being branded as such— myself included. Because, even though my grocery bill has nearly doubled since 2020, the US is in two ridiculous new proxy wars (while actively funding a genocide) and, after twenty-two people got shot at my subway station in New York City in 2022, I was scared to ride the train for months, my concerns — according to America’s “reputable media” sources like the New York Times — must be because I’m a right wing white supremacist.
The second reason I think the Democratic Party failed to defeat Trump is because of its blatant hypocrisy. I am deeply uncomfortable with Donald Trump’s cabinet, his misogyny, his stance on climate, his conservative stacking of the Supreme Court, what happened on January 6th of 2021 — the list goes on. But the Democrats' hysterical claims that voting for them will somehow save America from fascism is suspicious when other candidates running on truly leftist tickets — notably Cornel West and RFK Jr (save for his stance on Israel) — weren’t even allowed a debate, much less a primary election. Harris herself wasn’t even elected as the Democratic candidate; she was essentially coronated only after Biden’s senility was no longer able to be hidden from the American public following a disastrous debate with Trump in June of this year. And while Trump is technically a convicted felon, that’s only because he was investigated. I can only imagine the illegal shenanigans in the Biden family, particularly since rumors about his son Hunter’s laptop (with its messages about family business deals with Ukraine and China) turned out to be real— though that story was heavily censored by American mainstream media.
This isn’t the first time the Democrats have sought to destroy anyone who threatens their power. It’s been obvious for years that the Democrats and Republicans are two sides of the same corporatist coin; Bernie Sanders’ class-conscious campaign, for instance, was systematically destroyed by the Democrat-captured media in both 2016 and 2020. And in 2024, RFK Jr’s unconventional, but powerful campaign message of tackling the rampant corruption in American politics was similarly dismantled by the “left wing” media outlets claiming to preserve freedom of speech from the Nazis (i.e. anyone who doesn’t identify as a Democrat). Like Bernie’s campaign before him, RFK Jr’s platform was censored, reduced to nothing but an anti-vaxxer’s kooky ramblings, because he— like Bernie— threatened to actually bridge the divide in America through class politics instead of identity politics.
After all, a real leftist will tell you that class is the true intersection point of oppression. Trouncing out Beyonce or a twerking Megan Thee Stallion at a Kamala Harris rally does jack shit to make the cost of living more affordable, or end the war with Palestine.
Worth noting, too, is that RFK Jr reached out to the Democrats and the Republicans when his campaign was failing, seeking to bridge the political divide plaguing this country. The Democrats ignored him, while Trump ending up asking him to join his cabinet.
What’s more, Democrats have a nasty track record these past eight years of disparaging the intelligence and even humanity of whomever disagrees with them. Hillary Clinton called people who don’t vote for them “the basket of deplorables”; Biden called them “garbage” just last month. Even my own friends have declared on several occasions that “anyone who votes for Trump is evil.” Maybe it’s because I grew up in impoverished, rural white America and know for a fact that the majority of people there are decent, hardworking folks who just want to make a
living and be left alone, but I can’t help but think the Democrats never heard the old adage: “You catch more bees with honey than with vinegar.”
I’ll never forget two moments, both of which informed my personal politics (I care about the environment, I care about eliminating America’s colonialist foreign presence overseas, and I won’t vote for anyone with a sexual assault allegation — which includes Joe Biden, as much as Democrats try to hide that fact). The first was in 2016, when I asked my now-deceased Grandpa why he was voting for Trump.
“I actually like Bernie,” he said. “But Trump has the momentum, and we need change down in Washington DC. And those Democrats think that they know what’s best for everyone, but they don’t. We need to keep the government small.”
“Why small, though?” I asked. “Don’t you want universal health care?”
“That’d be nice,” my Grandpa said. “But if you want something mailed on time, you have to use a service like FedEx instead of the United States Postal Service. If you go to a government website, it’s too slow to use. And if you call any government phone number, you’re on hold for hours.”
He’s right about that, I thought...
“So if the government offered health care? Well, it’d probably be the worst health care in the world.”
Given that Obama’s attempt at universal health care penalized people upwards of $700 if they couldn’t obtain health insurance otherwise, I might have to agree.
The second moment was during a post-2016 election party with my fellow graduate students at Cornell University, where I was finishing my PhD in Japanese music. Grad students there were sharing their grievances, like how everyone who voted for Trump is uneducated, stupid, and— here’s that word again — evil.
“Have any of you ever talked to anyone who voted for Trump?” I asked.
“Of course not!” they remarked, with something close to pride in their voices. “Why would we?”
“Well, if you did,” I said, “You’d know they’d think you’re all a bunch of elitist assholes.” And I left.
It was the worst party I ever went to, by the way.
So I, for one, see this as a time of hope: I hope that the Democrats keep taking a look in the mirror about why they lost. I hope the Republicans know they only won because the other candidate was so awful. And I hope the US can finally produce a viable third party — which is how I’ve voted for three presidential elections now — because the Democrats and the
Republicans are, as evidenced by the farce that was this year’s American presidential election, equally captured.
And I dare say most Americans would agree with me.

SUGIURUMN - ele-king

 2023年の9月にリリースした『All About Z feat.遊佐春菜』から始まったSUGIURUMN 7年ぶりのアルバム『SOMEONE IS DANCING SOMEWHERE』のリリース・パーティが12月1日(日)に東京・渋谷の〈or MIYASHITA PARK〉にて開催。

 パーティー・トラックとしてだけでなくポップ・ミュージックとしての機能を獲得したダンス・ミュージックに対し、SUGIURUMNは『SOMEONE IS DANCING SOMEWHERE』制作時にビートという制約を一度忘れ、自分のなかにあるサウンドを紡ぎ出すことを目指したとのこと。それにともない、オーディエンスが自由を謳歌しつつ音楽を楽しめるリリース・パーティーを開催するようだ。

 SUGIURUMNのリリース・ライヴは、ゲスト・ヴォーカルとして1年以上に渡った『SOMEONE IS DANCING SOMEWHERE』プロジェクトのオープニング・トラックを歌った遊佐春菜とアルバムのオープニング・ナンバーを歌った黄倉未来、さらにスペシャル・ゲストを迎えた特別なセットとなる予定。また、オーストラリア出身のSSW/プロデューサー・ジミー・アームストロングによるライヴ・セットも披露される。
 DJには時と場所に合わせ変幻自在で唯一無二の空間を作り出す瀧見憲司、バレアリックすら越えようとするジャンルの横断者YODATARO、韓国・ソウルのKID-Bを迎え、SUGIURUMN自身もライヴでは引き出せない表現をDJセットにて探るようだ。
 
 本会のコンセプトは「クイックモーションでウィークデイを駆け抜けるあなたに向けた日曜午後のミュージック・ジャーニー」とのこと。ダンス・ミュージックが夜だけのものであったのもいまは昔、バンド・サウンドやヒップホップに比肩しうるほどの支持をクラブの外側でも獲得した現在ならではの日曜日の過ごし方として、ディープなサウンド・スケープを悠々と楽しむのはいかがだろうか?


2024.12.01(Sun)
SUGIURUMN SOMEONE IS DANCING SOMEWHERE RELEASE PARTY
@ or MIYASHITA PARK 3F
Open 16:00 - 23:00
Fee- Men 3000yen (1Drink), Women 1500yen (1Drink)

Guest DJ : KENJI TAKIMI
DJs : SUGIURUMN, YODATARO, KID-B(Seoul)
Guest Vocal : 黄倉未来, 遊佐春奈, and Special Guest
Live : JIMMY ARMSTRONG
https://www.ortokyo.com/top/

SUGIURUMN / スギウラム
ダンス・ミュージック・プロデューサー/DJ。〈BASS WORKS RECORDINGS〉を主宰し、世界各国のレーベルからも作品を発表。ミックスCD『LIVE AT PACHA IBIZA』シリーズやバンド・THE ALEXXでの活動、TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.のコレクション音楽でも知られる。8月7日に7年ぶりの初の日本語詞のアルバム『SOMEONE IS DANCING SOMEWHERE』をリリースした。

Jan Urila Sas - ele-king

 孤高のデュオ・jan and naomiやGREAT 3、GODでも活動する音楽家・Jan Urila Sas(ヤン・ウリラ・サス)が6年の歳月をかけて生み出した4曲入EP『Utauhone』。広島の〈STEREO RECORDS〉よりリリースされた本作の完成を記念した〈Utauhone Concert Tour〉ツアーが、2025年1月より福岡・広島・京都・東京の4都市5会場にて開催される。
 
 ツアー中のJanによるパフォーマンスは、『Utauhone』制作時に用いられた(半)自作楽器「清正」の後継機「清定」を使用したアルバム収録楽曲のパフォーマンスと即興演奏をハイヴリッドにブレンドした内容を予定しており、本作の内包するアンビヴァレンスな魅力を直接体感できる濃厚な一時となることに期待できそうだ。

 ツアーは1月11日(土)の小倉・BAR HIVEからスタートし、その後1月13日(祝月)に福岡・Kieth Flack、3月21日(金)に広島・CLUB QUATTRO、3月23日(日)に京都・UrBANGUILD、4月6日(日)に東京・SPACE新宿を巡る。いずれも固有の磁場を持つヴェニューであり、会場のチョイスからもJanと〈STEREO RECORDS〉のこだわりを感じさせる内容となっている。なお、広島公演は〈STEREO RECORDS〉の20周年を祝した特別な記念公演となり、Phewを迎えたツーマン・ライヴとして開催される模様。さまざまな面からも見逃せない今回のツアーのいずれかに、ぜひ足を運んではいかがだろうか?

【1月11日(土)小倉 BAR HIVE】
出演:Jan Urila Sas / Rinsaga / Rena / p.co / Masaya Takano / nagai
会場: DJ BAR HIVE
日程: 2025年1月11日(土)
時間:OPEN /START 21:00
料金: 当日 2500円 / 当日U23 2000円 / 予約 2000円 / 予約U23 1500 (いずれも1drink order)
チケット予約:info@stereo-records.com
問い合わせ:STEREO RECORDS / info@stereo-records.com

【1月13日(祝月)福岡 Kieth Flack】
出演:Jan Urila Sas / 愚鈍 / Godbird / SHOWY (KIETH FLACK ROCKS) / vvekapipo (hertz)
会場: Kieth Flack
日程: 2025年1月13日(祝月)
時間:OPEN 19:00 /START 20:00
料金: 前売り 2.500円 / 当日 3.000円 (1drink order)
チケット予約:https://kiethflack.net/ticket/
問い合わせ:Kieth Flack / https://kiethflack.net/

【3月21日(金)広島 CLUB QUATTRO】
出演:Jan Urila Sas / Phew
会場: CLUB QUATTRO
日程: 2025年3月21日(金)
時間:OPEN 18:30 /START 19:30
料金: 前売り 4.000円 / 当日 4.500円 (1drink order)
プレイガイド:e+ / チケットぴあ / ローソンチケット / STEREO RECORDS
問い合わせ:広島 CLUB QUATTRO / (082)-542-2280

【3月23日(日)京都 UrBANGUILD】
出演:Jan Urila Sas / 豊田奈千甫 / 仙石彬人 AKITO SENGOKU (TIME PAINTING, Visuals)
会場: UrBANGUILD
日程: 2025年3月23日(日)
時間:OPEN 18:00 /START 19:00
料金: 前売り 2.500円 / 当日 3.000円 (1drink order)
チケット予約:https://urbanguild.net/event/20250323_janurilasas_utauhoneconcerttour/
問い合わせ:UrBANGUILD / https://urbanguild.net/

【4月6日(日)東京 SPACE新宿 】
出演:Jan Urila Sas / Jun Morita / wagot / Sota Shimizu
会場:SPACE新宿
日程:日程: 2025年4月6日(日)
時間:OPEN 17:30 / START 18:00
料金:前売¥2.000 / 当日¥2.500 (1drink order)
チケット予約:https://space.zaiko.io/item/368061
問い合わせ:SPACE新宿 / https://space-tokyo.jp/contact

TOTAL INFO
STEREO RECORDS
https://www.stereo-records.com/

Jan Urila Sas

2015年12月に、Jan Urila Sas名義によるソロ作品『Blue Angles Of Santa Monica』をリリース。 絶え間なく変化を続ける東京の中で研ぎ澄ましてきた独自の感性によって産み出される表現の世界観は、音楽だけにとどまらない芸術領域の世界の中で、孤高の存在感を示し、躍動している。また、Naomiとともに結成したデュオであるjan and naomiでは、“狂気的に静かな音楽”といった、新たなミュージック・スタイルを確立し、儚く切ないメロディーセンスで多くのリスナーを魅了し続けている。

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