「K A R Y Y N」と一致するもの

 「ele-kingキャンペーン」も開催中のタワーレコード新宿店にて、「ele-king vol.2」の刊行を記念したトーク・イヴェントを開催します。
 野田&松村の紙ele-king編集チームに加え、今回はチルウェイヴの伝道師として「ele-king」でも多数の記事を執筆している橋元優歩さんが登場。

 「ele-king vol.2」発売記念トークショー
・出演者:野田努、松村正人+橋元優歩
・日時:2011年7月22日(金) 19:00~
・場所 タワーレコード新宿店9F NEWAGEコーナー 【観覧フリー】
・【お問い合わせ先】 TOWER RECORDS新宿店 03-5360-7811

 タワーレコード新宿店にて「ele-king vol.2」をお買い上げの方に特典引換券を配布いたします。トーク終了後、引換券をご持参のお客様には特典をプレゼント。
*引換券は無くなり次第配布終了となります。

・出演者の都合により、内容等の変更・イヴェント中止となる場合もございますので予めご了承下さい。
・対象商品の不良品以外の返品・返金はできませんので予めご了承ください。
・特典引換券をお持ちの方にイヴェント終了後、特典との交換をさせて頂きます。
・特典引換券はイヴェント時のみ有効とさせていただきます。特典のお取り置き等は出来ませんので、予めご了承下さい。
・特典引換券を紛失 / 盗難 / 破損された場合、再発行はいたしませんのでご注意下さい。
・イヴェント中は、いかなる機材においても録音 / 録画 / 撮影は禁止となっております。



Alfred Beach Sandal - ele-king

 アルフレッド・ビーチ・サンダル(以下、ABS)の音楽性を説明するとしたら、とりあえずは、シャムキャッツの夏目知幸による「カリブ海のキャプテン・ビーフハート」というコピー以上に的確なものはないだろう。あるいは、元〈ロウ・ライフ〉の浜田淳が編集人を務める『音盤時代』創刊号に二見裕志が寄せていた、70年代後半から80年代前半にかけて、プログレッシヴ・ロックのアーティストたちが、インプットをそれまでのジャズや現代音楽からワールド・ミュージックに、アウトプットを"重く暗い"ものから"軽く明るい"音楽へ切り替えたことについてのテキスト「トロピカル洞、その陰と陽」がそれを代弁してくれる。曰く、「この距離感、遠い異国のフレーズを自前の楽器で奏でることの快楽と違和感がないまぜになった確信のなさが、ぼくにはとても重要に思える。それはぼくの距離感でもあるからだ。照明や家具、さらにはカーテンの柄を変え、BGMの音楽を変えたところで、ぼくの生活は依然としてきのうのままなのだ」。

 ABSは北里彰久のソロ・ユニットで、この『いつかの、カリプソ』がデビュー・フルレンスになる。ちなみに、前身のバンド、モグサ・デルタは、サン・シティ・ガールズが『トラウト・マスク・レプリカ』をカヴァーしているような、ノイジーなローファイ・ファンクだったが、本作では、以前までディストートしていたエキゾティシズムへのこだわりを、よりアコースティックに表現することで、解放的な響きを獲得している。しかし、それは、"本物"に近付くのではなく、むしろ、変態性が露になったという意味で、だが。

 ただし、北里とドン・ヴァン・ヴリートが違うのは、バックのマジック・バンドが決して奴隷ではないということだ。それどころか、日々、セッションを繰り返し、複数のユニットを掛け持つ彼等のコミュニケーションの残像は、実に健康的なシーンのようなものさえ浮かび上がらせつつある。メンツを順に紹介すると、まずは、スティール・パンとトランペットでMC.sirafu。インディ・ポップ・シーンの顔役として知られるこの髭面の男は、コンテンポラリー・エキゾチカ・ロック・オーケストラこと"cero"や、NRBQとスライ&ザ・ファミリー・ストーンが合体したような"片想い"、中川理沙とのデュオ"うつくしきひかり"等、そのバイオグラフィーを書き出すだけで、ちょっとしたフェスティヴァルのようだ。次に、ベース、ギター、ピアノで伴瀬朝彦。ハートボイルドだが、チャックを閉め忘れているようなチャーミングさもある"アナホールクラブバンド"を率いる他、前述した"片想い"や、フランク・ザッパの意思を受け継ぐ"ホライズン山下宅配便"等、癖のあるバンドに名前を連ねている。そして、ABSのマス・ポップとでも名付けたくなる複雑なサウンドの要を担うドラムは、フリーフォームなプレイで注目を集めている一樂誉志幸。他にはサックスで遠藤里美、トロンボーンで川松桐子も。ちなみに、レーベルはイベント・スペース〈七針〉が運営する〈鳥獣虫魚〉で、八丁堀のオフィス街の地下にある、この、まるでアジトのような空間は、mmm、王舟、oono yuuki、麓健一といったモダン・アシッド・フォーク・ミュージシャンが出入りするライヴ・ハウス、またはスタジオでもあって、本作の楽曲の多くもここでレコーディングされている。コンクリートの下で、南の国を夢見ながら。

 それにしても、ceroの『world record』、アナホールクラブバンドの『泥笛』、ヴィデオテープミュージックの『Summer of Death』......と、この周辺で、屈折したエキゾティシズムがリアリティを持ちつつあるのは、一体、どういうことなのだろうか。とりあえず、この、変拍子に乗せて少年のような声で歌われる、何処かの国のいつかの物語は、放射性物質が降り注ぐプールサイドよりも、節電の要請を無視して、寒いぐらいクーラーをかけた部屋がよく似合うのはたしかである。こんな国に、こんな時代に関わりたくないんだ、とばかりに爆音で鳴らすことにしよう。

Clams Casino - ele-king

 現代において音楽を楽しむにはコンピュータのハードディスクの容量を気にしなければならない。そのことを最近ようやく思い知りました。オッド・フューチャーにハマって以来、彼らのダウンロード可能なミックステープはすべてダウンロードしたが、その途中で、僕の貧弱なハードディスクは容量オーヴァーとなった。古い音源をすべて削除し、そしてまたダウンロード......タイラー・ザ・クリエイターのデビュー・シングル「アイ・スメル・パンティーズ」もアルバム『バスタード』も、マイク・Gによるそのまったく素晴らしいチョップド・アンド・スクリュー・ヴァージョンも、オッド・フューチャーの56曲入りのミックステープも、メロウハイプやフランク・オーシャンもすべて聴いた。面白い、なるほど、若い連中はいまこうして聴いているのか......これはたしかにハマる。外付けのハードディスクが必要だ。

 ニュージャージーで暮らす、クラムス・カジノを名乗る23歳のマイク・ヴォルピー青年は、それまでリル・Bやソウルジャ・ボーイなどにトラックを提供していたが、今年の4月はそうした既発のトラックを含む、彼にとって最初のミックステープを発表した。そしてつい先日は、ブルックリンの〈トライ・アングル〉レーベルから最初のフィジカル・リリースを果たしている。都内のレコード店では瞬く間に売り切れていたが、うべなるかな、なにせここには新ジャンル"ベースド・ミュージック"の魅力が凝縮されている。
 そう、ベースではなくベースド(based)、ベースド・ミュージック(もしくはベースド・ビーツ)は、もともとはリル・Bが提唱したタームだというが、明確な定義があるわけではない。が、しかしベースドにははっきりとした傾向が見られる。デジタルのカオスから湧き上がったそれは、チョップド・アンド・スクリューのネクスト・レヴェルというか、サンプリングを基調とした実に睡眠的なビート、麻薬的で快楽的なビートに特徴を持ち、ある人が言っていたように「J・ディラの音をヒプナゴジック・ポップのプリズムで濾過したみたい」な音楽なのだ。つまり、USのインディ・ロックの局面で起きていることのヒップホップ・ヴァージョンだという説明もできる。そう、要するに......トロ・イ・モアやウォッシュト・アウトがたまらなく好きな人は、リル・Bの"アイ・スモーク・アイ・ドント・ケア・アバウト・デス(俺は吸う、死なんか気にしちゃいない)"と同じ感性の持ち主だというわけだ(笑)。
 とはいえ、こちらのほうは安っぽいロマンスなど要らないと言わんばかりでもある。ドリーミーというよりはドープで、陶酔的というよは酩酊的だ。ためしにクラムス・カジノの『インストゥルメンタル・ミックステープ』をダウンロードするが良い。ベースド・ミュージックの代表作のひとつであり、それはむせかえるほどに夢想的なヒップホップ・アルバムでもある。また、大胆不敵なことに、アルバムではビョークの"バチェラレット"やアデーレの"ホームタウン・グローリー"といった大物サンプル・ループも使われている。
 いっぽう、素晴らしい賞賛を集めた『インストゥルメンタル・ミックステープ』からおよそ2ヶ月後に12インチ・シングル(ないしはCDシングル)として発表された「レインフォレスト」は、同レーベルのハウ・トゥ・ドレス・ウェルホーリー・アザーといった、いわば幽霊屋敷の薄暗い彷徨へと接近している。ブリアルからの影響を吸収しながら、ゆがんだ景色のなかでリル・Bの陶酔とティム・ヘッカーのアンビエントを往復するというか......オッド・フューチャーと同様の未来のなさゆえの未来を際だたせる1枚である。

 誰かがこう記している。「ヒップホップはいつの時代も伝統の束縛からもっとも素早く逃れていく」......たしかにその通りかもしれない。ソフトウェアによって誰もがより簡単に音楽を作れるこの時代において確実な才能を見極めるのは困難かもしれないが、クラムス・カジノはこのあとも追ってみる価値がありそうである。こんな面白い音楽が無料で聴けるのか思うと、ハードディスク業界ばかりが潤ってしまうのではないかと不安にもなるのだが......。

Clive Tanaka Y Su Orquesta - ele-king

 レーベルの説明によると「北海道生まれ、14歳で引きこもり」になった青年による宅録ディスコの、アメリカのインディ・レーベルから「逆輸入された」作品で、彼は現在は「アルゼンチン在住らしい」とあるが、傷ついた青年が古いディスコに癒されるというその物語は、なるほどなーと納得するものの、一歩引いて考えてみると白々しくもある。もともとは2010年、彼が自身のサイトにアップし、またカセットテープのみで流通したものをアメリカのインディ・レーベルがライセンス契約した......ということになっているようだが、「日本人」の「引きこもり」や「逆輸入」と、"ありがち"な言葉(クリシェ)もさることながら......ヴィジュアルの観点から言っても、「海辺の光景」という、ウォッシュト・アウトが作ったチルウェイヴのクリシェを微妙にダサくした感じで、それをさりげなく普通を装ってやっている点においてただ者じゃないかも......という風にも思わせる。70年代のアメリカの田舎っぽいB級センスを取り入れた裏ジャケなどは、昔の暴力温泉芸者のアートワークのようにいかがわしくもある。

 もっとも僕がクライヴ・タナカ・イ・ス・オルケスタのアルバムに興味を持った理由は、身近なところで「面白い」という意見と「吐き気がする」という両極の言葉を聞いたからで、「面白い」という人は、クライヴ・タナカ・イ・ス・オルケスタとは悪戯好きのアメリカ人のフェイクじゃないかという大胆な予想をしている。「吐き気がする」と言っている人は定番化しつつある「海ジャケ」と「引きこもり」と「ディスコ」という3点に反応しているのだが(たしかに英文の紹介文のなかにも「hikikomori」という言葉が強調されている点は気持ち良いとは言えない)、疑り深い前者の意見が僕は面白いと思った。先述しように、限りなく普通(保守的な美意識)を装ったこのアートワークは不自然にも見えるし、アメリカのサブカルにおけるキッチュの美学を感じなくもない。
 しかもこの音楽はレトロなポップ・ディスコないしはイージー・リスニングで、アルバムは"for Dance"(=ディスコ)と"for Romance"(=イージー・リスニング)というアホみたいな二部構成となっている。音はまことにチープだが、ところがどっこい確実にドリーミーでもあり、ロマンティックで、センチで、フィルインやブレイクなどビートの構成は凝っている。ベースラインや上ものに関してもディスコ・サウンドのパロディと思えるほどその研究の痕跡が見られるし、アレンジや曲の展開も考えられている。それなりの労力が注がれてはいるものの、時代錯誤のギター・ソロやヴィンテージ・ドラムマシンの音色、どう考えてもダサいハイハットの使い方などなど、やはりふざけているのだろうと思いつつも、アルバム後半の"for Romance"の何曲かは真剣にメロウだったりもするから困惑する。
 
 少し調べてみた。ネット上の文章を散見すると......1991年、札幌郊外の公立学校に通っていたタナカは、先輩や同輩からの度重なる嫌がらせを受けて「hikikomori」になったそうだ。あるとき姉の部屋から70年代~80年代のディスコのテープを発見したタナカは、夜、部屋で踊っていた姿を姉や両親に発見されたという。それを目撃した母親は、しばし考えた挙げ句、タナカにヤマハのDX7を与えた(90年代にDX7というのもなぁ......)。こうして痛々しいほど内気な青年は、アバやジョルジオ・モロダーで解放されたのだった......。あー、良かった。

 かつてブレイクコアがギャグによってダンス・ミュージックの価値を相対化したようなことを、クライヴ・タナカ・イ・ス・オルケスタはシンセ・ポップ(チルウェイヴ)の意匠を借りて再現しようとしているのだろうか......。あるいはバイオグラフィーが言うように、『ジェット・セット・シンプリ1』が、実在する元「北海道の引きこもり」=クライヴ・タナカによる音楽の逆輸入であるなら、ある意味では異能の登場かもしれない。だいたいこんなにもベタなポップ・ディスコを真面目にやっているのだとしたら相当なものだし、そんなわけでこれはいま静かに騒がれている1枚なのだ。さあ、君もこのジャケをじーっと眺めて、本気かフェイクか考えてみよう。

interview with Takeshi "Tico" Toki - ele-king

 数年ぶりの国立。駅は改装中だった。
 土生"Tico" 剛は「腹減ったからカレー食べる」と言った。僕はビールを頼んだ。ウェイトレスのお姉さんは土生君にも「お飲み物は?」と訊いたが、彼は「水があるからいい」と答えた。「もったいないし」......。
 『太陽と花嫁』は日々の暮らしに必要とされるであろう愛を誘発する音楽だ。アルバムにはいろんな愛が詰まっている。
 6月後半の曇天の昼下がり、国立の古くて品が良い喫茶店で、土生"Tico" 剛と会った。

家族は早めに九州に逃がして、俺は家にひとりでいてテレビ見ていたの。そんで頭おかしくなってきたから、ちょっと自然のヴァイブスを取り戻そうと思って、温泉に行って、そこで冷静に考えたの。


LITTLE TEMPO
太陽の花嫁

PヴァインE王

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さっそくだけど、今回も良いアルバムで......、素晴らしかったですよ。

土生:ヤーマンっす。

聞いた話だと、レコーディング中にちょうど地震があったんだって?

土生:そうだね。制作期間中にそれがあって。

どんな感じだったんですか?

土生:それね、録音してるときじゃないけどね。その日にリハーサルがあって、で、俺は外で弁当食おうと思って...食おうと思った瞬間に来て。

外で弁当食おうと思った瞬間というと?

土生:立川の警察署に出頭してて。

ハハハハ、なんで?

土生:罰金のカネ払わなくて、呼び出し食らってたの。

なんの罰金?

土生:交通関係。

あー、交通関係。

土生:で、その帰りに国立で腹減ってたからカキフライ弁当大盛り買って食べようとした瞬間に、ガーっと(地震が)来て。カキフライ2コ落ちたんだよ。夜にリハーサルだったから、がんばってスタジオに行ったんだけど、誰も連絡取れずで。

携帯繋がらなかったからね。

土生:ものすげー時間かかったね、スタジオまで。で、誰も来るわけないよね。電車もストップしてるから。(田村)玄(一)さんは車でスタジオに向かったらしんだけど、すごい渋滞で途中で断念して、結局家に帰るまで8時間かかったって言ってた。

スタジオは遠いの?

土生:吉祥寺だから近いんだけど。

じゃあまあそんなに。

土生:スタジオにポツリとひとりで、ふと、俺も練習してる場合じゃねぇじゃんと思って、また2時間ぐらいかけて帰ったの。

リハっていうのは、もうアルバムを録音しはじめていたの? 録る前の段階?

土生:録る前の段階で、リハして良い感じになった曲は録っていって、また次の2~3曲をリハして録音するって感じで、いっきに全曲録るわけじゃないんだよね。震災前に録音してた曲も、もちろんあるよ。

途中だったんだね。だいたい完成まで、どのぐらい残していたの?

土生:半分ぐらいかなぁ。

半分ぐらい。

土生:震災直後でパニックだったから、いろいろメンバーと話したんだけど、「こんなときだから逆にやりましょう」みたいな。熱い想いがメンバーそれぞれにあったね。

心強いね。

土生:そうそう。あらためて契りを交わしたんだよ。ちぎり......。

福島第一原発の影響は?

土生:もちろんあったよ。家族は早めに九州に逃がして、俺は家にひとりでいてテレビ見ていたの。そんで頭おかしくなってきたから、ちょっと自然のヴァイブスを取り戻そうと思って、温泉に行って、そこで冷静に考えたの。

なるほど。そういう大きなことがあったから、当初予定されていたものとは違った箇所が出て来きたと思うんだけど、どうなんですか?

土生:いや、自分ではわからない。たぶん意識していなくても、音に出ているんじゃないかと思うんだけど、とくに意識して何かを変えたってこともないから。

あらかじめ曲は決まっていたから?

土生:そう、年明けに、たこ焼きパーティしながら、みんなでデモテープを聴いて。2月は練習して、アレンジして、で、良くなって来たら録音するって流れになってた。

じゃあ、やることは決まっていたんだね。

土生:そう。

とくに何か変えようとは思わなかったんだね。

土生:ただ気持ち的には強くなったね。みんな。

ああ

土生:だから音にも、そんなところが出てるんじゃないかなと思うんだけど。

『太陽の花嫁』っていうタイトルも決まっていたの?

土生:決まってない。

それはあとからなんだ。

土生:うん、曲名はいっさい決まってなかったから。

あー。

土生:最後の最後まで。

なるほどね。

土生:デモの段階では曲名を決めないんだよね、言葉でイメージが固まっちゃうから。どんどんセッションしてくなかで変わっていくものだから、曲は。

で、どうして『太陽の花嫁』っていうタイトルにしたの?

土生:究極の幸せっていうか、愛......溢れ出る愛。太陽は生命の源だしね。

まあそうだね。生命の象徴というかね。

土生:そうなの。

曲名も土生君がつけるの?

土生:いや~、曲名で俺の出番はないよ。リトテンは曲名の検閲が厳しくて。

民主制だから(笑)?

土生:そうなんだよ。なかなか通らない。とにかく曲名決めるのが難関で、曲作るよりたいへんだっていう

でも、さすがに今回は満場一致だった?

土生:そうだね。泣いてたね、みんな。号泣してたね。

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『太陽の花嫁』っていうタイトルは、究極の幸せっていうか、愛......溢れ出る愛。太陽は生命の源だしね。


LITTLE TEMPO
太陽の花嫁

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リトルテンポって、すごくキャリアがあるバンドで......。へたしたら結成して20年ぐらい経っているでしょ。

土生:余裕で経っているね。学生の頃にいっしょにバンドやってた連中もいるからね。

92年に結成だっけ? ラティチュードが1995年ぐらいでしょ。

土生:かなー。その前にシングルを出してるんだけどね。

まあ、とにかくそのぐらいのキャリアがあるわけだけど、アルバムも10枚以上出してるし。で、『山と海』(2008年)以降、なんかすごく吹っ切れた印象受けるんだよね。

土生:うん。

それまでのアルバムも俺はみんな好きなんだけど、『山と海』より前は、アルバムごとに工夫しているというか、初期の頃はヒップホップの影響が強いし、『ケダコ・サウンズ』(2001年)の頃は、こういうこと言うと嫌がるかもしれないけどラウンジーな感じもあるし、『スーパー・テンポ』(2005年)の頃はもっと躍動感が強調されている感じがするんだけど、『山と海』からは、タイトルが象徴的だと思うんだけど、削ぎ落とされた感じがあるんだよね。あえてベタな言葉を使っているというか。

土生:敢えてってこともなくて、自然に出てくるんだよね。

そこはやっぱ、何か吹っ切れたってところじゃない?

土生:そうだね。うん。

どういう部分が。

土生:自然でいいんじゃないかなっていう。何かこう大きな野望を抱いてとか、「ブチかましてやる」とかって感じじゃなくて。自然体でいたいな。

その前は野望があったの(笑)?

土生:野望あったよ。紅白歌合戦に出演するとか(笑)。

過去の作品を聴き直すと凝っているんですよ。

土生:すごい凝っているね。あの時代はサイケだった。

なぜ『山と海』になったの?

土生:自然そのものに憧れてたね。街を否定するわけじゃないけど、いちばん必要なのは、ありのままの自然。ベタだけど、俺、ホントにそう思うんだよね。自然のなかで遊ぶのが好きなの。本来は自然といっしょに生きているわけだけど、都会で生活していると人間本来の感覚が麻痺してきちゃうんだよ。だから、なるだけ山と海に行って遊びたいなっていう気分だった。

そういう、自然のままでやる、ありのままの自分たちで良いって、言葉でいうのは簡単だけど、実際にやっていくのって、また別のことだと思うんだけど。

土生:何も考えていない。考えていたらできないから。感覚じゃない。

それは経験から来るものなのかな?

土生:そう、みんなそういう感覚だと思う。言葉じゃない世界。

録音がやっぱ違うと思った

土生:そうだね。スタジオや録音の仕方で変わる部分は大きいと思うけど、結局、精神的な部分が大きく作用するよね。

そこはミュージシャンが鍛えられていくってことなんだろうね。

土生:日々、修行です。

曲は土生君が作ってるんでしょ? どんなふうに?

土生:俺ね、ゼロワンっていう時代遅れのキーボードがあって、16チャン打ち込めるのよ。それで、ベースラインだったり、リズムだったり、あとメロディだったりを軽くスケッチしておいて、で、そういうスケッチがいっぱいあるのよ、俺。

へー

土生:そのなかで、イケてるなと思ったヤツを育てるわけ。で、ある程度まで自分で育てたら、みんなのところに持って行って、曲を育ててもらうの。

そのスケッチっていうのは日常的にやってるの?

土生:毎日、定期的にはできないよ。突然の合コンもあるからね(笑)。

ふーん。

土生:だからアレだよ、理論とか楽典みたいなので作っている人がいるかもしれないけど、俺はまったくそういう部分で作らないから。なんだろうな......ホントに......言葉では言えないね、それは。

ああ。

土生:そんな高度なことをやってるつもりはぜんぜんないけど、とにかくイメージが膨らんでいくだけだからさ、いかにそこを広げるかって作業だね。

『太陽の花嫁』は最近のスケッチを編集したって感じなのかな?

土生:いや、昔にできてた曲もあるし、1年なのか2年なのか、その期間はわかんねぇな。

まあとにかく、土生くんの毎日の、その気分になったときのスケッチがベースにあるんだね。

土生:今回にいたるまで、いろんな人とセッションして、そんななかで曲が生まれたってこともあったし、アルバム用に新たに作ったヤツもあるし、すべて流れだね。

作り方に変化はある?

土生:変わらない。

変わらないんだ。

土生:うん、ぜんぜん変わらない。昔からデモ作るのはゼロワンだし、楽器弾きながやることが多いね。リズム流して、ベース弾いたり、パン叩いたり、ギター弾いたり。

もともとはギターだもんね。

土生:そう、サイコビリー。

ちょっと話しが戻るんだけど、福島第一原発がボカーンといったとき、けっこうミュージシャンみたいに自由に移動できる立場の人で東京離れた人は多かったじゃん。土生くんはそのときどう考えてた?

土生:俺はぶっちゃけ、仲間のいるところからは逃げられなかった。自分だけそうゆうことはできなかった。ただ、家族は避難させたよ。まだちっちゃい子供がいるから。放射能ヤバいから。でも俺はレコーディングを延期する気はなかったし、やりたくねぇってヤツがいれば、そうしたけど、そういうこと言う人はいなかったからね。

でもミュージシャンという職業なら、わりと移動しやすいわけじゃん。

土生:俺個人で言うと、東京の人間だし、国立で生まれ育っているから、俺のふるさとは多摩、武蔵野なの、だから、そこを簡単に離れる感じではないね。あと俺は東京にいる仲間といっしょに音楽やってるから、それは大事な縁だと思ってるから、その縁を大事にしたいっていうのもあるよ。そこが俺の最大のポイントだね。縁で繋がっていて、金で繋がっているわけじゃないからさ。

曲名の言葉のなかに、そういう......なんだろう、一生のうちに一度か二度あるかないかのような大きな出来事は反映されている?

土生:しているはず。

ああ、そっちではしてるんだ。

土生:自然賛歌だから、リトテンは。

ああ。

土生:どんくらい伝わってるのかわからないけど。"ときめき☆リダイアル"とか(笑)。

はははは、それは自然賛歌とは言えないかもね(笑)。最高の曲だけどね。こういう名曲をおちゃらけたタイトルにするところがリトテンらしいね。

土生:いや、でもね、真剣に考えてみて、片思いの好きな子にリダイアルするときの気持ち、もう忘れてるでしょ? その感じ。

リダイアルって携帯の文化だからね。俺はいまでもときめき☆手紙って感じだから。

土生:そこは融合してるんだよ。現代社会と。

じゃあ、2曲目の"雨の日には"とか、含みがあるんだ?

土生:その先にストーリーがあるからね。雨の日には......野田さんは可愛いギャルとデートしました。相合い傘がとっても楽しかったで~す。とか。

原発問題でいえば、雨の日には恐怖も加わっちゃったじゃない、僕らの日常のなかで。

土生:でも雨は本来綺麗なもんだからね。放射能の雨はイメージしてないね。もっとその先の綺麗な雨をイメージしてるよ。

たしかに曲自体も綺麗な曲だし、それで、"水平線"とか"そよかぜ通り"とか、自然を連想させる曲名が多いんだね。

土生:そう、イメージしてるね。すごくポジティヴに。

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自然そのものに憧れてたね。街を否定するわけじゃないけど、いちばん必要なのは、ありのままの自然。ベタだけど、俺、ホントにそう思うんだよね。自然のなかで遊ぶのが好きなの。

表現者って自分が抱えた重たさを表に出す人と出さない人がいるけど、土生くんは後者だよね。

土生:重たいもの、別にないからね。

はははは、、そんな事ないでしょう(笑)。そこにリトテンの、大袈裟に言えば哲学みたいなものを感じるんだよね。

土生:そんなこと考えてないけどね。

そんなことないでしょ。

土生:そんな暗くないからね、俺。

それは暗い暗くないって......。

土生:うん、わかるよ、言ってる意味は。俺は確実に後者だね。

でも、自分で聴いてる音楽には、そうした重さを出してるものだってあるじゃん。

土生:もちろん。

でも、自分が作る作品は絶対にそうはならないんだよね。

土生:性格じゃないのかな。

ホントに性格的なこと?

土生:だと思うよ。

ますますそうなってる感じもするんだよね。10年前はもうちょっと重たさを出していたじゃん。子供たちに歌ってもらったりとか(VOICES OF FLOWERS )。

土生:だから天然になったんだよね。天然の状態に近づいたんだと思うよ。

はははは。

土生:マジで。

なるほど。

土生:ジャンルもどうでも良くなった。

それは音楽に出てるよね。

土生:ジャンル越えだね。

リトテンの音楽は、もはやエキゾティックに聴こえないんだよね。この国の音楽に聴こえるんだよ。

土生:DNAから発してるからね。

はははは、

土生:俺も演奏で出稼ぎが多いから、日本のいろんなところ行くしさ、そういうところでたくさん自然のヴァイブスや人の情けを受けるからね。

おそらくリトテンが表象している日本とは、そういう日本なんだと思うよ。

土生:東京以外はホントに面白いね、日本。

前も言ってたよね。

土生:そういうエキスが入っちゃってるんだよ。理屈や言葉じゃない世界だね。

土生くんはさ、片目が見えないじゃない。そのことは土生くんのなかでどれくらいの......。

土生:忘れてたね(笑)。片っぽが見えてれば充分じゃねーの。

はははは、去年、こだま(和文)さんが本(空をあおいで)を出したじゃん。そのなかに土生くんの話しが再録されているんだよね。タケシの話しとして。

土生:まあしょうがないよね。自分で勝手にやっちゃった話だから。

こだまさんが、そういうことを引き留めなかった自分を悔やんだって書いてたけど。

土生:無理無理そんなことは。

ふーん

土生:まあでも、半分死にかけたからね。

どのくらい入院してたの?

土生:けっこう入院してたかな。路上に止まって駐車してた車にぶつかったんだけど、すぐに記憶なくなって、その車の人が救急車呼んでくれて。

いい人だったね。

土生:仁義がある、すごくいい人だったね。

相手は大丈夫だったの?

土生:その人は、車から出てたんだよ。

じゃあ、土生くんがひとりで突っ込んじゃったわけか。

土生:そう。

その経験はやっぱ大きかったわけでしょ?

土生:そりゃそうだよ。死にかけたからね。三途の川でバーベキューしてきたよ。

どんな思いだったの?

土生:あんま覚えてねぇかな。

ブライアン・イーノが交通事故に遭って、入院先の病室のベッドのなかで雨の音を聴きながらアンビエント・ミュージックのコンセプトを考えたっていうエピソードがあるけど。

土生:へー、いい話だね。

きっとそういう大きな事故って、音楽で表現している人にとって大きな契機になるでしょ。『ラティチュード』の頃はまだ事故してないでしょ?

土生:いや、『ラティチュード』の頃かなぁ。たぶんその頃だと思う......だったような気が......。頭を強打したんで覚えてねぇな。

それでスティールパンにしたの?

土生:事故ったからじゃなくて、その頃まだ玄さんが正式メンバーじゃなくて、アルバムにゲストで参加してもらったりしてて、俺、パンすごく好きだったけど金がなくて買えなかったんだよね。そんな話したら玄さんが中古で安く譲ってくれて、それが縁で、そっからこう、花が開いていった。

練習はどこでやったの?

土生:家でやってたよ。ぜんぜん問題ないよ。近所のバアちゃんも、「綺麗な音ねぇ~」とか言って、みかんくれたりしてたから。

でも、そういう死にかけたことって、自分にどんな変化をもたらしたと思う?

土生:どうかなー。......まだ余計なこと考えるしね。(小さな声で)合コンしたいとかさ

え?

土生:合コンしたいとかさ!

はははは、またそんなこと言って。

土生:だから事故した当時は煩悩を削ぎ落としていたんだよね。それでも俗世間に戻ってくると、人間とはバカなもので、煩悩が生まれてくるんだ、やっぱり。あれしたい、これしたい......って。

『ロン・リディム』はそう言われると、いちばん澄んでるのかな?

土生:そうかもしれないね。言われてみれば、めっちゃピュアだったかもしれない。

じゃあ、『ケダコ・サウンズ』ぐらいは?

土生:『ケダコ』ぐらいになると、もう煩悩まみれなんだよ(笑)。

そうは言いながら、その煩悩を捨てたときの土生くんも残っているでしょ。

土生:残ってるよ。そのイメージはつねに持っている。なかなかそうはいかないんだけどね。

合コンは照れ隠しでしょ?

土生:なかなか実現しないからね(笑)。

はははは、

土生:ぶっちゃけ、そんな時間ないんだけど。

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俺個人で言うと、東京の人間だし、国立で生まれ育っているから、俺のふるさとは多摩、武蔵野なの、だから、そこを簡単に離れる感じではないね。あと俺は東京にいる仲間といっしょに音楽やってるから。

あと......結婚して、子供ができたっていうことも、リトルテンポを変えた要素だよね。

土生:それは大いにあるね。子供が生まれ、そこでやっぱ愛がでかくなるわけだから。

物事を発するときの足下みたいなのが違ってくるしね。

土生:自分に対しての音楽じゃなくなっちゃうね。若い頃は、自分が心地よいとか、俺がいちばんカッコいいとか、そんなことばっか考えていたんだけど、逆にいま他人を笑かそうとか、楽しませようとか、なんかそういう気持ちのほうがでかいね。

「ワイワイ祭り」もそうだよね。あれも『山と海』以降でしょ。そういうこともぜんぶリンクしてるでしょ。

土生:そうだね。

あれはなぜ「ワイワイ祭り」なの?

土生:あれはもう、人間本来の歓喜を取り戻そうという。

素晴らしいね、それは。

土生:マジにホントそうだよ。だから、ワイワイなんだよね。

ワイワイって?

土生:ワイワイ、ガヤガヤ。みんなでワイニーダンス!

俺、一昨年の日比谷野音でやった「ワイワイ祭り」は行って、すごく楽しかった。
今年はやるの?

土生:今年はリキッドルームで、9月16日(金)に、レコ発とワイワイ祭りをかねてやるから。

今年で何回目?

土生:4回目だね。

また野外でやって欲しいね。

土生:地方でもやりたいけどね。去年は国立でやって、さすがにキャパが狭いだろうって。

ライヴハウスでしょ。

土生:そこがいいんじゃん、超ライブ&ダイレクトで。地元で、みんな一体となって、汗だくになってやるっていうね。


LITTLE TEMPO
太陽の花嫁

PヴァインE王

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なるほどね。土生くんは『太陽の花嫁』のなかで1曲選ぶとしら何を選ぶ?

土生:やっぱタイトル曲だね。

ああ。

土生:やっぱいちばん愛があふれてたね。あふれ具合がハンパじゃなかった。みんな泣いてたからね。

今回はこのジャケットにも泣いたけどね。すごく良いよね、この絵。

土生:ジャケットのアイデアはベースの白水(生路)とテレパシー交換して小鳥が出てきたの。タイトルも何も決まってないときにパッと俺の心に飛んできたんだよ。いつもはタイトルが決まってから描くんだけど、今回はタイトルも何も言葉がない状態で、小鳥が出てきたね。しかもそれ......日本画だからね。

いい絵だね。

土生:ベースの白水が描いてるんだよね。希望だね。

たしかにね。じゃあ、最後に月並みで申し訳ないんだけど、読者にメッセージを言ってもらおうかな。

土生:あのー、随時合コン募集中だよ、みなさん。気軽に、現場であったら僕に声をかけてください。

CDを買うように言わないと。

土生:いや、CDはコピってくれればいい。いいんだよ、買わなくたって。金ねぇよ、みんな。だからコピって聴いてくれ。

アナログ盤も出るからね。

土生:そうだよ。若い子は音楽を携帯みたいのばっかで聴いてると耳が腐るから、アナログでいい音を体感してください。

カッティングもロンドンなわけだよね?

土生:あったりめぇーよ(笑)。ケヴィンといっしょにね。間違いないよ、なにせ〈グリーンスリーヴス〉のカッティングやってた人だからね。

それは間違いない。じゃあ、そこには〈グリーンスリーヴス〉と同質の溝が。

土生:そうなんです、刻まれている。ただ、正確な発売日が見えないんだよね。アメリカのプレス工場が混んでいるんだよ。

あ、だっていまUSのインディはアナログばっかだよ。

土生:そうみたいね。

あとカセットテープね。

土生:カセットいいね。俺もそれやりたいな。みんな、デッキ持ってるんですか?

買ってるみたいよ。

土生:俺はずっとカセットだよ。デモテープ渡すのもカセットだし、カーステもカセットだし。炊事はカセットコンロだし(笑)。

それはすごいね。決して贅沢な費用があるとは思わないけど、リッチな音を作っていると思うよ。

土生:気合いがあれば、そんなに金かけなくてもできるんだよね。

そこはやっぱ熟練していくんだね。

土生:そこはやっぱ中央線沿線が鍛えてくれた。だって間違いないもん。俺たちが使っているスタジオも吉祥寺で、もともとは国分寺にあったし。中学でパンクやってたときに、そこで練習してたんだよね。それがいま吉祥寺に移って、録音とリハができる老舗スタジオになっているんだよね。それもやっぱ縁だよ。話し変わるけど、野田さんは配信で聴くの?

基本的には聴かないけど、最近、アメリカのオッド・フューチャーっていって、配信でばっか作品出してるヒップホップの子たちの音楽にハマっちゃって、それを何本もダウンロードしたよ。そいつらの音楽はきっと土生くんも好きだと思うよ。パンクだよ。

土生:そういう風に新しいものが出てくるのは良いことだね。

ホントにそうだね。じゃあ、今日はどうもありがとうございました。

LIVE情報
7月29日(金) 新潟: FUJIROCK 2011
9月16日(金) 東京: リキッドルーム 『太陽の花嫁』レコ発記念LIVE
Info : https://www.littletempo.com/ | https://twitter.com/#!/Little_Tempo

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1TA a.k.a. DJ 1TA-RAW (PART2STYLE) - ele-king

My favarite brand new tunes lately


1
Redlight / Source 16 - Digital Soundboy

2
Jammie xx / Far Nearer - Numbers

3
Phillip D Kick / Adam F - circles (footwork edit) - Unknown

4
Harmonic 313 / Lion -Plant Mu

5
Tippa Irie & Colonel / Once again (e-mura Remix) - El Ricallan

6
Chrissy MURDERBOT feat Mungos Hi-Fi & Warrior Queen/ Nice Lookin Bwoy Remix - Planet Mu

7
Mungos Hi Fi / Super Sharp Roller-21 - Scotch Bonnet

8
Aidonia / Dem Love We - Unknown

9
LUVRAW & BTB / Give Me Some More (Part2style Dub) - Part2style

10
Cyril Diaz & His Orchestra / Voodoo - Sound Way

Chart by JET SET 2011.07.04 - ele-king

Shop Chart


1

G.MITCHELL & JEBSKI FEAT. KENGO ONO

G.MITCHELL & JEBSKI FEAT. KENGO ONO NATSU EP3 »COMMENT GET MUSIC
Kaito、Juzu a.k.a. Moochy、Claudio Mateリミックスを収録した『Natsu EP』第三弾!G.Mitchell(UR / Los Hermanos)とJebskiによる話題プロジェクト『Natsu』シリーズ最終章となる本作はメランコリックにNatsuを彩る傑作リミックス3曲を収録。

2

HEROES OF THE GALLEON TRADE

HEROES OF THE GALLEON TRADE NEPTUNE'S LAST STAND »COMMENT GET MUSIC
かつてのWhatever We Wantを彷彿とさせる際立ったリリースをコンスタントに送り届けるホットなNY発レーベル、Justin Van Der Volgen(a.k.a. TBD)主宰Golf Channelの15番。限定プロモが出回っていた時点で相当話題を集めていましたが、ゴージャスなスリーヴに包まれて遂に正規リリースされました!

3

PETE ROCK & SMIF N WESSUN

PETE ROCK & SMIF N WESSUN MONUMENTAL »COMMENT GET MUSIC
Smif-N-Wessunとのダブルネーム・コラボ・アルバム!客演にはRaekwon, Buckshot, Sean Price, Styles P, Black Rob, Bun B等らが脇を固め、Pete Rockのハードな質感の安定したトラック群。Duck Downからのビッグ・ボムは凄まじい! *デジタル・ダウンロードカード付き

4

REBOOT JOY CONFESSION

REBOOT JOY CONFESSION BLACKLIGHT CHAMELEON »COMMENT GET MUSIC
待望の第2弾、またしても強烈です!!昨年の第1弾にも度肝を抜かれたSoulphiction新ユニット、The Reboot Joy Confessionの第2作が遂に登場。もう言葉を失う怒涛のビートダウン・ニューフェイズです。

5

MAYER HAWTHORNE

MAYER HAWTHORNE DIRECT TO DISC #1 »COMMENT GET MUSIC
'11年4月に行われたMayer Hawthorneのライヴ音源が超限定アナログ・リリース!!大ヒット・アルバム『Strange Arrangement』収録曲に加え、話題となった新曲"No Strings"、Snoop Dogg"Gangsta Luv"カヴァーも収録。アナログ・オンリーでのリリースです!!

6

MAKOSSA & MEGABLAST FEAT. CLEYDYS VILLALON

MAKOSSA & MEGABLAST FEAT. CLEYDYS VILLALON SOYCOMOSOY (LUCIANO & KOZE RMXS) »COMMENT GET MUSIC
DJ Koze & Lucianoによるキラー・リミキシーズ!!レーベル・コンピ"CD Twelve"に収録された、G-Stoneの鬼才コンビによるエレクトロ・ディスコ傑作をヒプノ・トライバル・ミニマルにアップデートした"DJ Koze No Voy A Cambiar Repaso"が最高なキラー!!

7

MACHINEDRUM

MACHINEDRUM SACRED FREQUENCY EP »COMMENT GET MUSIC
LuckyMeからの前作も爆裂ヒットしたMachinedrumがPlanet Muから初登場。相棒Brailleとの別働プロジェクトSepalcureの流れも汲む美麗エディテッドUKベース傑作の誕生です!!

8

FALTY DL

FALTY DL MAKE IT DIFFICULT / JACK YOUR JOB »COMMENT GET MUSIC
Planet MuやRampなどからのリリースでお馴染みNYCの天才がAll Cityデビュー!!燃え盛るL.A.シーンを紹介する10"シリーズも大好評だったアイルランドの名門All Cityから。NYC産らしい、B-More定番ブレイクを使ったNYハウス x UKベースな新型2トラックスを搭載です!!

9

ARGY / LEE VAN DOWSKI

ARGY / LEE VAN DOWSKI ETHIOPIA'S RISE / BIMBAM »COMMENT GET MUSIC
主宰するThese Daysからのハウス回帰的リリース、Permanent VacationからのZodiac Free Arts Club名義でのクラウト・アンビエントなど、ギリシャ出身の多芸多才なアーティストArgyがCadenzaから初登場。スウィングしたトライバルなリズム・アプローチが面白いミニマル・ダブを展開していて凄くカッコイイです。

10

MATTHEW DEAR

MATTHEW DEAR LITTLE PEOPLE (BLACK CITY) - SASCHA DIVE REMIXES »COMMENT GET MUSIC
先行でMark Eリミックスが本家Ghostly Internationalよりシングルカットされていた、Mathew Dear a.k.a. Audionがフリーキーなニュー・ディスコを展開してみせた傑作アルバム『Black City』収録曲のデジタル・オンリーで発表されていたSascha Diveミックスが主宰のDeep Vibesから。最高です!!

OUTLOOK FESTIVAL JAPAN LAUNCH PARTY - ele-king

ベース・カルチャー!
――OUTLOOK FESTIVAL JAPAN LAUNCH PARTY イン東京

 世界を席巻するベース・ミュージックの祭典「OUTLOKK FESTIVAL」のジャパン・ローンチ・パーティ、大阪のZETTAI-MU主催の同イベントの同日に、なんと東京でもPART2STYLE主催のもと開催決定!!

 今年で4度目にして既にヨーロッパ中のベース・ミュージック・ファンの話題の的となっているフェス、〈OUTLOOK FESTIVAL(アウトルック・フェスティヴァル)〉。その最大の売りはロケーションと出演者、そしてサウンドシステム。会場は近年新たなフェスティヴァル・シーズンの注目スポットとして盛り上がりを見せるクロアチア・イストラ郡の中心都市プーラにあるプンタ・クリスト要塞跡地(Fort Punta Christo)。18世紀に建造された当時を匂わせる赴きあるステージに加え、地中海を一望できるビーチ、そしてボートステージといった全部で6つあるエリア最高のロケーション、最高のサウンドシステムがさらにそれらを演出する。
 ラインナップもダブステップ、レゲエやダブ、ジャングル、ドラムンベース、グライム、ガラージ、ブロークンビーツ、エレクトロニカなど各シーンのレジェンドからアップカミングまで、300組を越すアーティストたちが出演。ベース・ミュージック・ファンにとっては、まさに夢のような4日間である。すでにチケットはSOLD OUTとなっており、現地ではプレミアチケットとなっている。

 その〈OUTLOOK FESTIVAL〉に今年は日本からGOTH-TRAD、RUB-A-DUB MARKETとPART2STYLE SOUNDの出演が決定した。そして、何とヨーロッパ各国でおこなわれているローンチ・パーティが日本に上陸! 
 西麻布elevenにて7/10(日)のイヴニング・タイムに開催されることが決定した。日本からのクロアチア出演組は勿論、UKからは昨年のO〈OUTLOOK FESTIVAL〉にも出演したオリジナル・ルーツ・ラガMACKA B、世界No.1のレゲエクルーMighty CrownからCOJIE、TCY RADIOなどBASSミュージックの啓蒙を積極的に行う☆Taku Takahashi、ex.Sugar SoulのアイコSUN、朝本浩文、MC CARDZのドラムンベース・バンド、KAM、クボタタケシ、RUMI、約1年ぶりにプレイするG.RINAも出演する。ベース・ミュージックのスペシャリストが揃いぶみ!!
 6時間のパーティーはOPENからCLOSEまで見逃せない内容だ!!

OUTLOOK FESTIVAL
JAPAN LAUNCH PARTY


7/10(sun) 17:00-23:00
Adm ¥2,500 With flyer ¥2,000
At 西麻布eleven
Info : 03-5775-6206

MACKA B (From UK)
GOTH-TRAD
PART2STYLE SOUND
RUB-A-DUB MARKET
COJIE from MIGHTY CROWN
☆Taku Takahashi(m-flo/TCY Radio)
KAM
クボタタケシ
G.RINA
RUMI
CHUCK MORIS
SKYFISH
Eccy
KEN-2DJ
ENDLESS(NEO TOKYO BASS)
MIDNIGHT ROCK

VJ : フジモトカイ
FOOD : 虎子食堂
SHOP : DISC SHOP ZERO

私どものレーベルPART2STYLE自体は日本でしか生まれ得ないようなレゲエ/ダブ/ダンスホール、はたまたどこでもない面白い音楽、カルチャーを軸に展開していて、まだまだ微力ながら今回に関しても東京のクラブにBASS MUSICを定着させたいと思い、開催をすることを決めました。

YUSAKU SHIGEYASU - ele-king


1
Pev & Kowton - Beneath Radar (Peverelist mix) - Livity Sound

2
F - Slowdown - 7even Recordings

3
Morphosis - Androids Among Us (Just For One Day Remix) - Morphine Records

4
Objekt - Objekt #2 - Objekt

5
Knowing Looks - Abandoned Skip - West Norwood Cassette Library

6
Pearson Sound - Stifle - Hessle Audio

7
Irrelevant feat. Brad Sucks - Better off in me - Kokeshi

8
Blawan - Kaz - R & S

9
Margaret Dygas - Country Way of L - Perlon

10
Roska - Error Code - Hot Flush
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 676 677 678 679 680 681 682 683 684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 699 700 701 702 703 704 705 706 707 708 709 710 711 712 713 714 715 716 717 718 719 720 721 722 723 724 725 726 727