「K A R Y Y N」と一致するもの

DJ HOLIDAY aka 今里 - ele-king

 東京のハードコア・ノイズ・パンク・バンド、ストラグル・フォー・プライドの今里がDJ HOLIDAY名義でレゲエのミックスCDをリリースした。2枚の〈アリワ〉レーベルのミックスに続くレゲエもので、公式としては4枚目となるミックスCDだ。〈アリワ〉は、主宰者マッド・プロフェッサーのダブ作品と並んで、主に80年代にラヴァーズ・ロック(ゆったり目のピッチでラヴソングを歌う)と呼ばれるスタイルで脚光を浴びたUKのレーベルだが、今回はかなり渋い、60年代後半に活躍した〈DOCTOR BIRD〉というレーベルからのセレクション。〈DOCTOR BIRD〉しばりは今里本人の意向で、理由を彼の言葉で説明すれば、「格好いい先輩が聴いている音楽っていうイメージ」なのだそう(笑)。その感覚わかる。いつだってレゲエに詳しいヤツは格好いい。

 〈DOCTOR BIRD〉の設立者はオーストラリア生まれでイギリスに学んだグレイム・グッドールというエンジニア。1950年代にジャマイカに渡ったグッドールは、なんとジャマイカで最初のレコーディング専用スタジオを作っているという。エンジニアとしてR&Bやスカの時代からジャマイカ音楽の主要な現場ほぼすべてに関わっていた人で、1959年にはクリス・ブラックウェルとともにかの〈アイランド〉レーベルを立ち上げてもいる。あまり語られることがないが、なかなかの重要人物だ。
 〈DOCTOR BIRD〉はグッドールが〈アイランド〉を辞めてから、1965年に設立したレーベルになる。時代はちょうどロックステディ前夜であり、数年後には初期レゲエに向かうというタイミングだった。DJ HOLIDAYのミックスCDもその時期のジャマイカ音楽(アメリカのR&Bやソウル,ジャズなんかのレゲエ的融合)の魅力をみごとに捉えている。
 また、当時のジャマイカ音楽シーンをよく知る人物のレーベルだけあって、ホントに良い曲ばかり。DJ HOLIDAYの選曲が素晴らしいんだろうけど。highly recommendです。もうすぐお盆休みも終わりますが、この夏のサウンドトラックはこれで決まり!


DJ HOLIDAY
FLIPPING MANY BIRDS."SELECTED TUNES FROM DOCTOR BIRD"

ウルトラ・ヴァイブ

Isayahh Wuddha - ele-king

 来年はきっと、音楽の風向きが大きく変わる──昨年末、編集後記にそう書いた。そのときはもちろん新型コロナウイルスのことなんて知らなかったし、ミネアポリスでの事件を受けてこんなにも世界各地で抗議や蜂起が頻発することになるなんて想像すらしていなかった。そしてもちろん、イサヤ・ウッダのことだって知らなかった。今年は音楽をとりまく状況にも大きな変化が生じているが、しかしイサヤ・ウッダは、その変わった風向きをこそこれから牽引していくことになるのではないかという、不思議な可能性を強く感じさせる。

 冒頭 “Feel” の最初の10秒を聴くだけでわかるだろう。そもそも出音がちがうのだ。折り重なるチープな電子音と、ラップと歌のあいだをたゆたう脱力気味のヴォーカルは、このアルバム全体を貫く最大の魅力である。「プローンが佐藤伸治にも坂本慎太郎にも変身できるヴォーカリスト兼ギタリストを迎えてファンクに挑んだ作品」とでも形容すればしっくりくるだろうか。どことなくマニー・マークや90年代の〈Ninja Tune〉を思わせる遊び心も感じられる。部分においてレトロではあるが、しかし全体としてはまちがいなく今日の音楽としかいいようのない現代性を携えてもいる。イサヤ・ウッダ、彼はいったい何者なのか?
 2曲目の “Elephant Wave” は本作の顔とも呼ぶべき曲である。分節された「ア・イ・ウ・エ・オ」の発声、絶妙な距離感でちゃかちゃかと鳴りつづけるパーカッション(?)にギターの弦の残響、甘い甘~い主旋律にJBばりのシャウト……ここには宅録インディ・ポップの魅力すべてが詰めこまれている、とまでいってしまうと誉めすぎだろうか。
 ロウファイとはたんに音質が悪いことを指すのではない。ロウファイにはロウファイの聞かせ方がある。たとえばジャイルス・ピーターソンがラジオでプレイしたという “Something In Blue” では、ほかの曲より強めに設定されたキックの音が背後のサーッというノイズに穴をあけるような効果をもたらしている(居眠りしそうになったときにシャーペンでまぶたを刺す感覚に近いというか)。あるいは “Emerald” における打楽器的な声の扱いと、ささやかなダブの快楽。最終曲 “Ever” ではクラシカルふうのギターがほかの曲とは異なる落ち着いたムードを運びこんでいるが、ヴォーカルを茶化すように挿入される電子音がそれをぶち壊してもいる。これら数々の創意工夫に耳を傾けていると、イサヤ・ウッダこそ音響派であると、そう断言したくなってくる。

 これほど充実したサウンドを呈示されると、いったいどんな音楽を聴いて育ってきたのか気になるところだが、沖野修也のラジオに出演した際の本人の発言によれば、2019年の2月にマイケル・ジャクソンの自伝を読み、そのピュアネスとプロ根性に感銘を受け、翌3月にじぶんでも音楽をつくりはじめたのだという。そうしてレコーディングされた音源を昨年7月に〈maquis records〉からカセットテープでリリース、バンドキャンプにもアップロードしていたためロンドンのレーベル〈WotNot〉の目にとまり、このたび再構成&リマスタリングを経て新装リリースされることになったという次第(ちなみに〈WotNot〉はこれまでにK15や、ザ・コメット・イズ・カミングのシャバカ以外のふたりから成るユニット=サッカー96などをリリースしている)。
 同ラジオで「共感できるアーティストは?」と問われたイサヤ・ウッダは、「テーム・インパラの前座をやりたい」「んミィバンドが好き」「京都の本日休演のヴォーカリストとは友だちになった」と答えている。いまいちつかみどころがないが、ある種のサイケデリアや、ポップネスのなかにさりげなく散りばめられた実験性のようなものに惹きつけられるのかもしれない(バンドキャンプの公式情報によれば、かつてはアルバート・アイラーや阿部薫にも影響を受けたそうなのだけれど、その痕跡は少なくともこのアルバムからは聴きとれない。むしろ Can などのほうがピンとくるのだが、そのあたりはどうなんだろう)。
 大阪生まれ、京都在住、将来はポルトガルに住みたいというイサヤ・ウッダ、いまだ謎の多いアーティストではあるが、いずれなにか大きなことを成しとげそうな気配がぷんぷん漂っている。「期待の新人」ということばは、彼のようなアーティストのためにこそ存在しているにちがいない。近いうちにつぎのアルバムも予定されているようなので、楽しみに待っていよう。

Piezo - ele-king

 ナイヒロクシカスピーカー・ミュージックと続いたこの6月にエレクトロニック・ダンス・ミュージックのシーンは一変してしまった……ような気までしていたけれど、そんなことはなくて、

 デビューから5年という歳月をかけて「Parrots」(18)や「The Mandrake」(19)といった目覚ましいシングルを聴かせるまでになったピエツォのデビュー・アルバムがついに完成。それも『負けた(Perdu)』というタイトルで(……「負けた」。たしかに)。ダンス・ミュージックのほとんどはアルバムが出る頃にはもうダメで、それ以前のシングルの方がよかったという人がほとんどなのに、ピエツォことルカ・ムッチに限っていえば、つい最近までシングルの出来不出来が激しかったにもかかわらず、過去にリリースされたどのシングルよりもアルバムの方がよかった。こういうことは珍しい。シングルを追わないリスナーにはそれがどれだけ稀有なことかはわからないだろう。

 イージー・リスニングを嫌い、日本のワビサビを好むというピエツォはミラノを拠点とし、UKガラージをサウンドの基本としているけれど、実際にブリストルにも何年か住んでいたらしく(だから、「Lume」は〈Idle Hands〉からのリリースで、ツイッターを見ていたらヤング・エコーがサポートしていたのね)、イタリア的な要素はたしかに薄い。なにがどうして彼がイタリアに戻り、倉本涼の友人がやっているレーベル、〈Hundebiss〉からのリリースということになるのかはわからないけれど、アメリカのアンダーグラウンドとUKガラージを結びつけて〈Pan〉の裏レーベルのような役割を果たし、ハイプ・ウイリアムズやスターゲイト(ロレンツォ・センニ)を初期からサポートしてきた〈Hundebiss〉からデビュー・アルバムを出すことになったというのは実に素晴らしい流れである。とくに〈Hundebiss〉は17年にケルマン・デュランのダンスホール・オリエンティッドな実験作『1804 KIDS』をリリースして評価が変わってきた時期だけに。

 ピエツォが昨秋にリリースした「Steady Can't Steady Can't Stay」や「ANSIA004」といったシングルはとくにひねりのないテクノやダウンテンポで、むしろ期待を削ぐようなフシもあったにもかかわらず、『Perdu』はオープニングから実験色を強めている。シャッフル気味の不穏なダブステップ“OX”にはじまり、“Stray”では一気にポリリズムを加速、ガラスを砕くような音とパーカッションのブレイクも見事で、DJニガ・フォックスとアルカがコラボレイトしているかのよう。同じくスペイシーなパーカッションでクールにキメる“Blue Light Mama Magic”からマウス・オン・マースを思わせるスラップスティック・ジャングルの”Rowina”とIDM黄金期を立て続けに再定義(?)。“Interludio”ではエフェックス・ツイン『Drukqs』が見え隠れしつつ、とにかく音だけの楽しさに集中していく。映画『Toxic Love』の伊題をもじったらしき“Amore Tossi”でダブとドローンをユルユルとかち合わせた後、“Castrol”ではリエゾン・ダンジュオーズがポリゴン・ウインドウ“Quoth”をカヴァーして、どっちつかずになったような激しさも。“QZak”というタイトルがまたエイフェックス・ツインの曲名を思わせるけれど、次の曲ではミュジーク・コンクレートのようなことをやっています。そして、僕の人生をいつも大きく左右してくれる神経伝達物質のミススペル、“Xerotonin”も脳内で何かが起きているようなアブストラクな描写。そして、エンディング前にビート・ナンバーに戻って“Anti-Gloss”ではブリストル・タッチのトライバル・テクノを配し、最後は優雅に”Outrow”。あっという間に終わって、さすがに物足りない。もう一度聴くか、過去のシングルを聴くか……。

 「Parrots」ではエレクトロやシャッフル、「Steady Can't Steady Can't Stay」ではダブやオーガニック・ハウスと、よくぞここまでジャンルを一定させないなと思うほどピエツォの作風はコロコロと変わってきた。曲のイメージもファニーなものからアグレッシヴなものまで多種多様で、カラーというものはないに等しい。『Perdu』ではその幅がかつてなく広げられ、あてどない宇宙のインフレーションを思わせる。作風というのはいつでも固まってしまうものだろうから、変化を受け入れられるときには可能なだけ変化してしまう方がいいのだろう。そのような勢いにあふれたアルバムである。

ISSUGI - ele-king

 残念ながら8月9日に予定されていたライヴが中止になってしまった ISSUGI だけれど(コロナめ……)、最新作『GEMZ』から新たに “再生” のMVが公開されている。1枚1枚、紙に印刷して制作されたというこの映像、独特の雰囲気を醸し出していてカッコいいです(KOJOE も登場)。これを観ながら、いつかライヴを体験できるようになる日を心待ちにしていよう。

ISSUGI のバンド・サウンドを取り入れたアルバム『GEMZ』から BUDAMUNK のプロデュースによる “再生” のMVが公開! Damngood Production の Toru Kosemura、Tomohito Morita が手掛けており KOJOE も出演!

BUDAMUNK (PADS)、WONK の HIKARU ARATA (DRUM)、KAN INOUE (BASS)、CRO-MAGNON の TAKUMI KANEKO (KEYS)、MELRAW (SAX, FLUTE, TRUMPET, GUITAR)、DJ K-FLASH (TURNTABLE)がバンド・メンバーとして集結し、Red
Bull のサポートのもと制作された ISSUGI のニュー・アルバム『GEMZ』から BUDAMUNK のプロデュースによる “再生” のミュージック・ビデオが公開! 1枚1枚、紙に印刷して作られた映像作品はディレクションを Toru Kosemura (Damngood Production)、アニメーションを Tomohito Morita (Damngood Production) が担当しており、コーラスで参加している KOJOE もフィーチャーしております。

*ISSUGI - 再生 Prod by Budamunk (Official Video)
https://youtu.be/lV3JweMI8G8

[アルバム情報]
アーティスト: ISSUGI (イスギ)
タイトル: GEMZ (ジェムズ)
レーベル: P-VINE, Inc. / Dogear Records
品番: PCD-25284
発売日: 2019年12月11日(水)
税抜販売価格: 2,500円
https://smarturl.it/issugi.gemz

Members are...
RAP:ISSUGI / DRUMS:HIKARU ARATA (WONK) / BASS:KAN INOUE (WONK)/ PADS:BUDAMUNK / TURNTABLE:DJ K-FLASH / KEYS:TAKUMI KANEKO (CRO-MAGNON) / SAX, FLUTE, TRUMPET, GUITAR:MELRAW

「パックマン」は2面クリア時のコーヒーブレイクがすごく印象に残ってるな
特別インタヴュー:ピエール瀧

まだまだあった!
大好評の『ゲーム音楽ディスクガイド』、待望の第2弾が登場!!

ゲーム音楽40年の歴史が生み落とした950枚もの名盤たち、それは氷山の一角に過ぎなかった──

第1弾には収まりきらなかったゲーム音楽レコードの名盤をどどんと掲載、さらに今回は、あまりにも多岐にわたるため前回は掲載を断念した非公式音源の数々、そして、そもそもレコード化されていない音源も徹底的に追求、執筆メンバーも増強し、新たにおよそ800タイトルを紹介。

日本が生んだもっともオリジナルで、もっとも世界的影響力のある音楽──その蓊々たる密林の奥深くに眠る秘宝を求め、いざ前人未到の魔境に深く分け入らん!!

監修・文:田中 “hally” 治久
文:DJフクタケ/糸田屯/井上尚昭/市村圭/魚屋スイソ

ブックデザイン:真壁昂士

[執筆者紹介]

田中 “hally” 治久
ゲーム史/ゲーム音楽史研究家。チップ音楽研究の第一人者で、主著に『チップチューンのすべて』ほか。さまざまなゲーム・サントラ制作に携わる傍ら、ミュージシャンとしても精力的に活動しており、ゲームソフトや音楽アルバムへの楽曲提供を行うほか、国内外でライブ活動も展開している。

DJフクタケ
世界初のゲーム音楽DJクラブイベント『FARDRAUT』開催に関わるなど90年代より活動。2014年に和モノ・歌謡曲公式 MIX CD『ヤバ歌謡』、2017年に玩具・ゲーム関連楽曲コンピレーションCD『トイキャラポップ・コレクション』等のシリーズ企画を手掛け過去音源の発掘やリイシューにも精力的に取り組む。ライターとして『レコード・コレクターズ』『CONTINUE』『昭和40年男』に連載中。

糸田 屯 (いとだ・とん)
ライター/ゲーム音楽ディガー。執筆参加『ゲーム音楽ディスクガイド Diggin' In The Discs』(ele-king books)、『新蒸気波要点ガイド ヴェイパーウェイヴ・アーカイブス2009-2019』『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』(DU BOOKS)。「ミステリマガジン」(早川書房)にてコラム「ミステリ・ディスク道を往く」連載中。

井上尚昭 (rps7575)
2001年、“レコード会社別で捉える、ゲーム音楽カタログレビュー” をコンセプトにしたウェブサイト「電子遊戯音盤堂」を開設。ゲームに限らず、洋邦アニメ実写問わずサウンドトラック全般守備範囲。本業はサウンドデザイナーで、映画/TV/広告/音楽フェスなど多岐に渡る。ゲーム関連では e-Sports の音まわりや、デベロッパーのサウンドロゴ制作など。

市村 圭‬
音楽ゲームとギターポップを専門とするライター。活動テーマは、各時代の音楽文化と相互作用しつつ進化する文化圏としての音楽ゲームの再解釈。音楽メディア「ポプシクリップ。」編集部に所属、文章屋や内部スタッフとして従事。2020年現在、音楽誌『ポプシクリップ。マガジン』で音楽ゲームに関するコラムを連載中。‬

魚屋スイソ
専ら遊ぶウェイト高めのゲーム周辺境界人。たまに作詞やコピーライティング。第4世代生まれ。好きなジャンルはテキストADV、ローグライク、ゾンビ、負けヒロイン、アシッドジャズなど。


[目次]

序文
凡例

人生の無駄づかいこそ最高の贅沢──ピエール瀧、特別インタヴュー

S1 続・歴史的名盤──音源チップ全盛期からサブスク時代の新潮流まで

・サウンドチップの音楽
任天堂 | ナムコ | コナミ | セガ | アーケードその他 | 家庭用その他 | パソコン系その他 | リバイバル | 海外パソコン

・ミニマムサンプリングの音楽
スクウェア・エニックス | 任天堂 | コナミ | タイトー | 家庭用その他(SFC) | 家庭用その他(PS) | その他

・ハード的制約から解放された音楽
シンフォニック | 民族音楽 | アコースティック~ニューエイジ | ジャジー~フュージョン | ラウンジ~トイミュージック | シンセサイザー | ロック | エレクトロニカ | クラブ | 音楽ゲーム(コナミ) | 音楽ゲーム(その他) | 音楽ゲーム(アイドル) | ボーカル | パチスロ/パチンコ | ジャンルミックス | CD-ROMで聴ける音楽

・ダウンロード配信世代のゲーム音楽
エレクトロニカ | クラブ~エレクトロニックダンス | レトロモダン~80sリバイバル | ロック | シンフォニック | アコースティック | ラウンジ~渋谷系 | ジャンルミックス | ボーカル

・アレンジバージョン
黎明期 | ロック | ジャズ~フュージョン | アコースティック | シンフォニック | ラウンジ | シンセサイザー | ダンス&クラブ | ジャンルミックス | ボーカル

・アーティストアルバム
プログレ | テクノポップ | クラブ | ヒーリング~イージーリスニング | ポスト渋谷系 | ボーカル | その他

S2 非公認音源──同人アレンジ~アンダーグラウンド系サンプリング&リミックス

黎明期 | ヒップホップ | バトルブレイクス | ハウス・テクノ | UKガラージ以降 | カバー/アレンジ | ヴェイパーウエイヴ | 同人

[コラム] ゲーム音楽DJの起源 ―そしてゲーム音楽は死んだのか?― (DJフクタケ)
[コラム] 欧米ゲーム音楽と「音源エミュレータ」#1 (田中 “hally” 治久)

S3 音盤化されていないゲーム音楽──20世紀の埋もれた名曲たちを中心に

アーケード | 国産パソコン | ファミコン | セガマークIII | メガドライブ | PCエンジン | スーパーファミコン | ニンテンドー64 | プレイステーション | セガサターン | ドリームキャスト | ゲームボーイ | ゲームボーイアドバンス | ワンダースワン | 海外製パソコン(ZXスペクトラム) | 海外製パソコン(コモドール64) | 海外製パソコン(アミーガ) | 海外製パソコン(IBM PC互換機)

[コラム] 欧米ゲーム音楽と「音源エミュレータ」#2 (田中 “hally” 治久)

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[関連情報]

・前巻『ゲーム音楽ディスクガイド』も好評発売中!

・『ゲーム音楽ディスクガイド』掲載作品よりリイシュー・シリーズが始動。
 第1弾は和製RPGの先駆け『ガデュリン全曲集』
  ⇒ https://p-vine.jp/music/pcd-25309
 第2弾は2021年最新リマスタリングの『銀河伝承』
  ⇒ https://p-vine.jp/music/pcd-27052

・田中 “hally” 治久(監修)『インディ・ゲーム名作選』も好評発売中!

別冊ele-king ブラック・パワーに捧ぐ - ele-king

世界はなぜ黒い物語を必要とするのか

インタヴュー:
ムーア・マザー
アンダーグラウンド・レジスタンス
ジェフ・ミルズ
グレッグ・テイト

Black Lives Matter とは何か
2010年代ブラック・ミュージックの50枚
2010年代デトロイトの50枚
コンシャス・ラップの30枚
ほか、映画、文学、歴史、黒人文化の大カタログ!


CONTENTS

■Interview
Greg Tate グレッグ・テイト──ブラック・カルチャーを読み解く (野田努)
Moor Mother ムーア・マザー──言葉と音、詩とタイムトラベル (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Underground Resistance アンダーグラウンド・レジスタンス──受け継がれる抵抗のスピリッツ (野田努)
Jeff Mills ジェフ・ミルズ──記憶、そして未来へのオマージュ (三田格)

■Disc Guide
2010年代の黒人音楽の50枚 (選・文=三田格)
デトロイトこの10年の50枚 (選・文=M87)
BLMとリンクするヒップホップ30枚 (選・文=大前至)

■Columns
[Music]
Beyoncé ビヨンセ──そのラディカリズムを解説する (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Nina Simone ニーナ・シモン──ただひたすら、革命を夢見た音楽家 (野田努)
John Coltrane ジョン・コルトレーンを追いかけて (平井玄)
James Brown ジェイムズ・ブラウン──はじめにリズムありき、そして黒いということ (野田努)
Archie Shepp アーチー・シェップ──自由と闘争の黒人音楽としてのジャズ (松村正人)
George Clinton ジョージ・クリントン──政治を好まないPファンクの政治表現について (河地依子)
Prince プリンス──彼はいつから「政治的な黒人」になったのだろうか (三田格)
Gil Scott-Heron ギル・スコット・ヘロン──黒いアメリカの本質をあらわすブルース学者 (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Public Enemy パブリック・エナミー──政治とエンターテイメント (三田格)
Wu-Tang Clan ウータン・クラン──殺されないように自分を守りな (二木信)
Run The Jewels ラン・ザ・ジュエルズ──社会正義のヒーローなんぞにならない (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Deforrest Brown Jr. ディフォレスト・ブラウン・ジュニア──なぜいまアミリ・バラカであり、フリー・ジャズであり、デトロイト・テクノなのか (野田努)
[Thought]
Amiri Baraka アミリ・バラカ──いつも新しい隣人 (平井玄)
Angela Davis アンジェラ・デイヴィス──すべての人にとっての先生、いまも闘い続ける哲学者 (水越真紀)
Kodwo Eshun コジュウォ・エシュン──アフロ・フューチャリズムの理論家 (髙橋勇人)
[Litetature]
James Baldwin ジェイムズ・ボールドウィン──黒人文学の可能性を広げた小説家 (松村正人)
Alice Walker アリス・ウォーカー──フェミニズムではなくウーマニズム (水越真紀)
Samuel Ray Delany, Jr. サミュエル・R・ディレイニー──ブラック・トゥ・ザ・フューチャー (髙橋勇人)
[Sports]
Muhammd Ali ムハメド・アリ──スーパースターにしてトリックスター (松村正人)
[Films]
ライアン・クーグラー『フルートベール駅で』 (三田格)
リー・ダニエルズ『大統領の執事の涙』 (野田努)
リー・ダニエルズ『プレシャス』 (三田格)
スパイク・リー『ドゥ・ザ・ライト・シング』ほか (大前至)
スパイク・リー『ゲット・オン・ザ・バス』 (三田格)
バリー・ジェンキンス『ビール・ストリートの恋人たち』 (木津毅)

■Essay
BLMの版図、あるいは警察予算の撤回をめぐって (新田啓子)
真に驚くべきこと (平井玄)
暗喩としてのアングリー・ブラック・ウーマン (押野素子)
100年後のパンデミックとポリス・ブルータリティ (日暮泰文)

■Chronicle
黒い年代記 (小林拓音)


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世界文学の21世紀 - ele-king

「世界」の意味が変わりつつある時代の「世界文学」とは?

いま、文学の世界では何が起こっているのか。世界の中で文学はどんな位置にあるのか。

人気の翻訳者であり研究者であり教育者である著者が、ドラマや映画、音楽など異なるジャンルも絡めつつさまざまトピックから現代文学の潮流を紹介!

音楽、美術、ノンフィクション、建築、情報技術といった分野で活躍するゲストとの対談も掲載、現代文学の最先端との交点に迫ります。

目次

単純な脳への抵抗──まえがき

第1話 「ジュノとコンマリ」
第2話 韓流のアメリカ
第3話 韓国文学の恵み

対談「ヒップホップと反ロマン主義」(大和田俊之)

第4話 半沢と渋沢
第5話 前立腺の教え

対談「言葉と意味から離れて」(椹木野衣)

第6話 世界の狭間
第7話 温もりと尊敬
第8話 すべてのものに仏性あり

対談「ちゃんとしたことって窮屈ですよね」(寺尾紗穂)

第9話 みんな娘がほしいわ
第10話 家に蛇がいると幸せになる

対談「モダン、ポスト・モダン、そしてオルタナティヴ・モダン」(五十嵐太郎)

第11話 フランスお洒落帝国
第12話 アイス売りのおじさんとの再会

対談「身体という他者と共存する」(ドミニク・チェン)

第13話 聖霊とテクノロジー
第14話 空に書かれた名前

あとがき

都甲幸治(とこう・こうじ)
1969年福岡生まれ。翻訳家、早稲田大学文学学術院教授。著書に『引き裂かれた世界の文学案内──境界から響く声たち』(大修館書店)、『「街小説」読みくらべ』『今を生きる人のための世界文学案内』(立東舎)、『21世紀の世界文学30冊を読む』(新潮社)、訳書にジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(共訳、新潮社)、『わたしの島をさがして』(汐文社)、チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』(河出文庫)、ジャクリーン・ウッドソン『みんなとちがうきみだけど』(汐文社)などがある。 読売新聞(2010-2011)、朝日新聞(2018-)書評委員。


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Chari Chari - ele-king

 冒頭から私ごとで恐縮だが、自粛期間でジャズをたくさん掘る機会に恵まれた。見つけたアルバムのひとつにアルバート・アイラー『Music Is the Healing Force of the Universe』という作品がある。1969年リリース、遡ること約50年前のフリー・ジャズ。内容もさることながら、アルバムのタイトルにとくに強く惹かれるものがあった。『音楽は万物の癒しの力』音楽と同時に言葉の持つチカラは本当に偉大だ。そしていまから紹介するChari Chari『We hear the last decades dreaming』も音楽、そして言葉の持っている「癒しの力」を携えた1枚になっている。

 20年以上のキャリアを誇るDJ/プロデューサー、井上薫がChari Chari名義で放った新作。この名義では実に18年ぶりとなるアルバムで、2016年に12インチレコードでリリースされた「Fading Away / Luna De Lobos」などを含む全12曲が収録。「作曲、ミックス、マスタリング、という行程をある時期から完全に独りの作業として行っていった」と自身のブログでも語るように(是非このブログもレヴューと併せて読んでいただきたい)細部まで非常に拘り抜かれたアルバムになっている。

 イントロやアウトロなどを除けばほぼ全てが6分〜10分を超える非常に濃い内容の楽曲が揃っており、電車窓の情景を思い起こさせるような1曲目“Tokyo 4.51”が現実からアルバムが秘める異世界への橋渡しになっている。アルバムを何度か聴いていくと大きく分けて3つの構成に分かれているように感じており(是非機会があればご本人に確認したいところ)、それぞれのトラック・タイトルに“Dream = 夢”“Agua = 水”“Haze = 霧”と一寸先の見えないような幻想的な世界観が広がる1〜4曲。幻想を飛び出し、山奥や草原といった大自然の力を感じるような5〜8曲。そしてエレクトロニックでダンス・ミュージックのグルーヴも併せ持った9〜12曲。どれも井上薫自身のバックグラウンドでもある民族音楽やアンビエント、ミニマルなサウンドがこのアルバムの随所にも散りばめられており、それらが絶妙なレイヤーで増えたり減ったりを繰り返す。

 サウンドと並行してアートワークやタイトルにも強烈なメッセージが印字されており、ジャケットに記された「Music for Requiem Ritual」= 「安息の儀式のための音楽」がこのアルバムの最大のコンセプトになっている。奇しくも2020年、コロナ禍という人類の価値観や経済活動を覆す節目でリリースされたこのアルバムは18年という時を超えて本当に奇跡のような絶妙のタイミングでリリースされたとしか言いようがない。引き続き先行きの見えない世の中に不安を抱えながらも、このアルバムが持つ「癒しの力」にどっぷりと浸かりながら、過去そして未来の10年、20年(decades)に想いを馳せるのがリスナーとしてのアルバムのアンサーになるのかもしれない。

 往年の井上薫 / Chari Chariファンはもちろん、今回初めてChari Chariの存在を知った人にとっても、この挑戦的でコンセプチュアルなアルバムを是非一度聴いて欲しいと思うし、このレビューが少しでもそれを後押しできれば幸いだ。

Arca - ele-king

 暗い部屋、居心地の悪い場所、恥辱の物語、そんなものこだわる必要がアレハンドロ・ゲルシにはあった。
 「そんなわけで、僕のこれまでの人生というのはずっとこう、思うに……“中間に存在する”っていう瞬間の集積なんじゃないかな。で、“中間点”っていうのは、普通はみんなが避ける場所なんだよ。というのも、ものすごく居心地の悪い状態だから」
 2017年のele-kingのインタヴューにおいてゲルシはそう語っている。
 自分にはアクセントがないとゲルシは言う。ヴェネズエラで生まれながら、ヴェネズエラの訛りなしの英語で話す。ふたつの言語をアクセントなしで喋っている。それは彼がアメリカにもヴェネズエラにも所属意識を持てないこととも関係し、また、ゲルシのジェンダー感覚にも及んでいる。“中間に存在する”ということ。それはアルカの『Xen』や『Mutant』における、ときには苦しみの籠もった過酷な電子音が描いたところであろう。
 ゲルシは言う。「まず、“自分はドロドロの沼地の中に立っている”、そういう図を想像してみてほしい。で……そこは何やら暗い場所で、しかも沼は毒を含んだ有害なもので。その水に、きみは膝まで浸かっている。いや、もっとひどくて、胸までその水に浸かった状態、としよう。ところが、そんな君の頭上には、白い光のようなものが差している、と。だから、その有毒な水というのは、きっと……深淵や罪、そして悲しみすら表現しているんだよ」
 
 アルカにおける抽象的で、他の誰とも違う電子音響や前作『Arca』におけるオペラまがいの歌も、ゲルシの痛みのヴィジョンであり、おおよそゲルシの自己表現である。自分を晒すことがそのまま表現に繫がるというのは誰にでもできることではないが、ゲルシにはそれができる。できてしまえる。あらためて“Nonbinary”のMVを見よう。半透明の身体の彼女は妊娠する。ロボットの外科医たちのメスが入るそのアナーキーなペルソナは、これまでのアルカ作品に見られた支離滅裂さに表れているが、しかし妊娠を果たした彼女が妖しく再生するように、4枚目のアルバムとなる本作『KiCk i』は、ひらたく言えばポップになっている。リズミカルで、ダンスホールで、しかもレゲトン(乱暴に喩えるなら、現代音楽やスカしたIDMの対極にある下世話でラテンなダンス)である。アルバムとして音楽的に、しかもアルカのテイストとしても整合性がある。
 3曲目の“Mequetrefe”がとくに素晴らしい。それは突然変異したレゲトンで、ソフィーをフィーチャーした“LaChíqui”は異次元でうごめくIDMだ。Shygirlのファスト・ラップが入る“Watch”もそうとうにイカれたUKガレージで、破壊的なリズムがマシンガンのように音を立てている。ポップ……いや、過去の3作と比べればずっと間口が広いとはいえ、ゲルシの世界は変わらずそこにある。官能的だがなんとも言えない緊張感があり、あまりにも奇妙。しかもそれをゲルシはわかっていてやっている。ビョークも参加し1曲歌っているが、彼女のパワフルな声をもってしても……アルカの世界はアルカの世界として成立している。
 
 前掲のインタヴューでゲルシはこうも言っている。
 「たとえば僕が自ら“恥だ”と感じるような物事、それらを僕は……祝福しようとトライする、というか。自分を悲しくさせてきたいろんな物事、それらのなかに、僕は……美を見出そうとする」
 これはわかりやすい作品解説に思える。彼の世界では、いや、誰の世界であっても、ダークサイドはある。が、そのなかにさえも“美を見出そうとする”ことはリスクもある。そうでもしなければ壊れてしまいそうな心があったとしても。
 「だから単純に公平でニュートラルというのではないし、ただたんに“自分が楽に存在できる空間を作ろうとする”ではないんだよ。そうではなく、自分が自分のままで輝けるスペースみたいなものであり、かつ……自分は愛情を受けるに値するんだ、そんな風に感じられる空間、ということなんだ」
 そういう意味で『KiCk i』は、その空間に初めて他者を招き入れることに成功している作品なのかもしれない。なにせここにはダンスがある。それにこの展開は驚きではない。アルカの音楽は異様で、ジェンダーを上書きしたとしても、彼女は自分を見失ってはいないのだから。


※ご存じの方も多いかと思いますが、ミックステープ作『&&&&&』がリマスタリングされて9月18日に〈PAN〉からリリースされます。

STONE ISLAND - ele-king

 〈STONE ISLAND〉といえば、サッカー・ファンにはもうカルト的人気のファッション・ブランドです。日本でもプレミア・リーグが好きだったりすると、このブランドに憧れてしまうものなんですよ、理由は省きますが。まあ、〈フレッド・ペリー〉のようにライフスタイルにまでおよぶブランドのひとつですね。
 で、その〈STONE ISLAND〉が地元イタリアで評判のオルタナティヴやエレクトロニック・ミュージックに特化したフェス〈C2C〉と手を組んで、「STONE ISLAND SOUND」なる音楽プロジェクトをはじめた。プレイリスト作成やレコードのリリースなど、いろいろやっていくようです。ショップでもいろいろ音楽関係が売られるそうんで、楽しみです。
 なお、プレイリストはBandcampやBuy Music Club、Spotify、Tidalといった様々なプラットフォーム上で展開されるとのこと。たとえばこんな感じです。いいじゃないですか、ele-kingとも親和性が高いリストですよ。


https://buymusic.club/list/stoneisland-stone-island-sound-curated-by-c2c-festival-selection-1

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