「K A R Y Y N」と一致するもの

Chart by UNION 2011.11.16 - ele-king

Shop Chart


1

THEO PARRISH

THEO PARRISH S.t.f.u. SOUND SIGNATURE / US »COMMENT GET MUSIC
THEO PARRISH最新作は、コードを持たせない骨組みだけで造形されたシカゴハウスへのオマージュ!オールドスクールな音色を醸しだすも、その構成は見事にアップデートされ単なる焼き直しではないTHEO PARRISHらしいグルーヴを感じるビートダウンハウスに。ハイ、ミッド、ロウのスリーレイヤーのドラムだけで独特な空間を演出、特にスネア~リム系のウワものはかつてのWISH MOUNTAIN~RADIO BOY辺りにも通じるユニークな間で置かれており、不穏なベースラインと共にガッチリとフロアをキープさせるユースフルなトラックに仕上がっています!

2

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA Keep Believing (Can You Feel It) FAR OUT RECORDINGS / UK »COMMENT GET MUSIC
FAR OUTの人気シリーズにTHEO PARRISHが登場。MARK Eや4HERO等が続いたFAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRAの16thアニヴァーサリー12"はTHEO PARRISH、ONUR ENGINを擁するUSのPLIMSOLLからリリースするKOMPLEKSが担当。優雅に浮遊するストリングス/シンセのフレージングにポエトリーと鍵盤のカットアップを交え、クラッピングの連打で変化をつける荒削りなドラミングでスリリングに展開するTHEO PARRISHリミックス、肝となるジャジーな鍵盤フレーズを変化させビートダウン・トラックに落とし込んだB-サイドのKOMPLEKSも負けず劣らず好リミックスを披露しています。

3

CIO D'OR

CIO D'OR Magnetfluss - Remixes PROLOGUE / GER »COMMENT GET MUSIC
ドイツ発の優良アンダーグラウンド・ミニマルレーベルとして人気のPROLOGUEより、レーベルファミリーの紅一点・CIO D'OR嬢による最新シングルからのリミックス盤。SANDWELL DISTRICTでお馴染みのベテランSILENT SERVANT、続いてLUKE SLATERのMOTE-EVOLVERやNAKED INDEX等の地下系レーベルで注目を集める謎のプロジェクト・SHIFTEDに加え、DO NOT RESIST THE BEAT!等で近年気を吐くMILTON BRADLEY等それぞれに主役級のアンダーグラウンド・シーンの住人達が集う注目の1枚。底なしの底でひたすらジリジリと反復し展開する、危険で不穏で深く、そして美しいサウンド。

4

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS Tan Sedan / Throwdown Remixes INTERNATIONAL FEEL / URG »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYによる新プロジェクトのアルバム『Locussolus』からのリミックス12"。RUB N TUGのERIC DUNCAN a.k.a. DR.DUNKSと、GHOSTLY INTERNATIONALからデビューを果たしたCOM TRUISEを起用し、エレクトロ/ロック色が強かったオリジナルがここではヴォイスサンプル以外全てを一から構築しなおしたかのようなダンサブルなディスコチューンに。パーカス~カウベルといった鳴り物でじっくり攻める前半から次第にムーグ調のキーボードシンセと疾走するベースラインがフェードイン、T-connectionの"Do What You Wanna Do"を意識したかの様な抜群の構成力でロングプレイに適した仕上がりで◎。LTD 500!

5

DE-LITE/DESIYA

DE-LITE/DESIYA Wild Times (Mayday Mix) / Coming On Strong »COMMENT GET MUSIC
DE LITE"Wild Times" MAYDAY(DERRICK MAY)ミックス、復刻!数あるデリックのリミックス・ワークの中でもとりわけ人気が高く、これまで幾度もリイシューされてきた89年発の名クラッシック、DE LITE FEAT. OSCA CHILD"Wild Times (Mayday Mix)"が、ロンドンの名門BLACK MARKETから再発(音質もGOOD!)。更にBサイドにはこちらもアーリー90'sハウスの名クラッシック、91年発のDESIYA"Coming On Strong"を収録、往年のハウス~テクノ・ファン直撃の嬉しいW復刻となっています。

6

ONUR ENGIN

ONUR ENGIN Onur Engin Edits Vol. 5 WHITE / UK »COMMENT GET MUSIC
ONUR ENGINによる人気エディット・シリーズの5番はGILLES PETERSONをも虜にする山下達郎の名曲のキラーエディット!すでに話題騒然の山下達郎の"Love Talkin' (Honey It's You)"をリエディットした1枚です!多幸的な雰囲気がにじみでた原曲が原曲だけに、細部まで分厚くアップデートされDJユースフルにエディットされたこの盤は必携。B-サイドには、トルコ産レアグルーヴSENAYの"Kent Yasami"のエディットを収録した限定プレス。

7

ELAN

ELAN Next 2 Last MONKEYTOWN / GER »COMMENT GET MUSIC
MONKEYTOWN発/カリフォルニアのビートメイカーELANのデビュー・アルバム!アーティスト集団"WEDIDIT COLLECTIVE"のメンバーでもあり、自らがレジデントを務めるパーティーではSA-RA CREATIVE PARTNERSを招聘する等、精力的な活動を続ける新進気鋭のプロデューサーELAN STOUFFERことELAN。その独創性溢れるビート・ミュージックにMODESELEKTORの2人が一聴してすぐさま虜になり、これまでコンピレーション作品等にも参加してきた俊英が満を持して発表するアルバム作品!

8

FINK/RED RACK'EM

FINK/RED RACK'EM Move On Me (Marcus Worgull Edit) / Kalimba PHILOMENA / GER »COMMENT GET MUSIC
ドイツ地下より密かにリリースされDIXONやPRINS THOMAS、そしてMARCEL DETTMANN等が携わってきたINNERVISIONS傘下のエディットレーベルPHILOMENA6作目はMARCUS WORGULLのリワーク&RED RACK'EMの完全オリジナル音源!09年にNINJA TUNEからリリースされたFINKの"Move On Me"をリワーク、アコースティックなオリジナルに生に近いバスドラを刻むことで、雰囲気を損なうことなく叙情的なダンストラックとしての機能を付加させた無二の仕上がり。AME & DIXONも既にプレイ中のBサイドにはTIRK等からリリースするRED RACK'EMの完全オリジナル音源"Kalimba"を収録。その名の通りカリンバのヴィンテージな鳴りに加え、深いリヴァーヴが支配するドープなベースと浮遊感漂うウワもののグラデーション等ディープな仕上がりはPHILOMENAならでは!

9

AKIKO KIYAMA

AKIKO KIYAMA Doublethink OP.DISC / JPN »COMMENT GET MUSIC
ベルリン在住の女性アーティストAKIKO KIYAMA2枚目のアルバムは田中フミヤ&半野喜弘のOP.DISCからリリース!ここ数年彼女がチャレンジを重ねてきたあらゆる実験と実践の集大成であると同時に、稀有な作家性がいよいよ完全な調和を形成しつつあることを示す作品。音楽的な要素と非音楽的な要素をあえてぶつかり合わせる事によって生まれるユニークなサウンドスケープは、いわゆるミニマルでリズム・オリエンティッドなテクノというカテゴリーには到底収まりきらない非常に自由な感覚に満ち溢れている。彼女にとって大きなターニングポイントとなるであろう傑作アルバム。

10

V.A.(JAMES SIMS/DJ MO REESE/DJ LEANDRE)

V.A.(JAMES SIMS/DJ MO REESE/DJ LEANDRE) Music Works Vol. 3 PARKER MUSICWORKS / GER »COMMENT GET MUSIC
3曲すべてTERRENCE PARKERリエディット!!デトロイト・ハウス・シーンのベテランTERRENCE PARKERが自らが主宰するレーベルPARKER MUSICWORKSからコンピレーション12"の第三弾をリリース。ポエトリーを横目に重厚なベースと美麗な鍵盤リフを交えたA-1、サックスのフレージングを絡めたフュージョン・ハウスB-1、フィルター越しに野太いキックがハメられたB-2など、なんとも黒々しく展開された彼らしいイ傑作リエディットを3曲収める人気シリーズ最新作!

DiskJokke - ele-king

 ディスク・ヨッケの3枚目のアルバム、ネットを見ると「ガムランにインスパイアされたアンビエント作品」なんて書かれているけれど、実際のところこのアルバム『サガラ』にはガムランと言われてすぐに思う浮かぶような、あのキラキラとした騒がしさはない。何の予備知識もなくこのアルバムを聴いて熱帯雨林気候を思う人はまずいないだろう。ノルウェーのオスロを拠点とするコズミック・ディスコの最高の作り手のひとり、ディスク・ヨッケがインドネシアのジャワやバリを旅して経験したガムランがこのアルバムに影響を与えているのは事実だが、アルバムはそうした非西欧文化圏の民族音楽のテクスチャーを前面に打ち出すことはなく、至極真っ当な、『ミュージック・フォー・エアポート』めいたアンビエントを展開している。新しさはないが、『サガラ』が自分にとって2011年のもっとも大切なアルバムだという人がいても驚かない。その穏やかさによってムードを変えるという点においては力のあるアンビエント・アルバムなのだ。

 この作品がディスク・ヨッケにとっての方向転換なのか、寄り道なのか、気まぐれなのか、あるいはコズミック・ディスコ・ブームの頂点が過ぎ去ったあとの静けさなのか......、まさかヨガ教室へのアプローチではないだろうけれど(すいません、冗談です)、まあ〈スモールタウン・スーパーサウンド〉らしい佇まいのアルバムだ。昔ながらのこのレーベルのファンなら、キム・ヨーソイの『ホープネス』(2004年)やラーシュ・ホーントヴェットの『プーカ』(2004年)のような作品を思い出すかもしれない。品が良く、潔癖性的で、こんじまりとしているがむしろそれを長所とするような、控えめであることを美徳としながら、そこには印象的なコードとメロディがある(ディスク・ヨッケはそれなりに修練を積んだヴァイオリニストでもあるらしい)。イーサリアル(エーテル系)的なぼやけ方という点では2011年という年のひとつのトレンドともリンクしているとも言えなくもないが、しかしこれはやはり癒しのための音楽、平穏をもたらすための理性的で抑制の効いた音楽と言えよう。嘆き、悲しみ、不機嫌、苛立ち、あるいは逃避......そういった今年際だっていた感情、あるいはマーク・マッガイアらの大いなるトリップとはまったく別種の趣がある。エキゾティズムやワールド・ミュージック的なテクスチャーを期待する作品ではなく、早い話、地味な音楽の良さ、スローであることの良さ、古典的なアンビエント・アルバムとしての魅惑的なムードを提供している。それまでのおよそ28分が、クローザー・トラックのための長いイントロであったとしても。

Shabazz Palaces - ele-king

 キップ・ハンラハンが醸し出すアヴァン・ラテン・ジャズの妖しい色気とワンネス・オブ・ジュジュのアフロ・ファンクの濃厚なブラックネスと〈ストラタ・イースト〉のスピリチュアル・ジャズの気高さを同時に味わえるアヴァン・ヒップホップとでも言えるだろうか。あるいは、シャバズ・パラセズは、アンチコンやデイダラス、アンチ・ポップ・コンソーシアムやカンパニー・フロウ、マイク・ラッドといったヒップホップのレフトフィールドの実験主義者たちに並ぶ存在と言えないだろうか。この手の前衛的なヒップホップを聴くと、黒人音楽(あるいは、黒人文学)の歴史の奥深さというヤツを思い知らされる気がする。アミリ・バラカがシャバズ・パラセズを聴いたら、なんと評するだろうか、という知的好奇心を刺激される音楽でもある。『ピッチフォーク』はシャバズ・パラセズのことを「得体の知れないシアトルのアヴァン・ラップ・プロジェクト」と評して、2009年に彼らが自主で発表した『オブ・ライト』『シャバズ・パラセズ』といった2枚のミニ・アルバムを高く評価している。ここで紹介する『ブラック・アップ』は、彼らにとって初のオフィシャル・フル・アルバムとなる。

 シャバズ・パラセズはPalaeer LazaroとTendai Maraireという2人から成るヒップホップ・プロジェクト。(おそらくリーダーの)Palaeer Lazaroは、90年代前半にジャズ・ラップの先駆的存在としてネイティヴ・タンやアシッド・ジャズと併走したディゲブル・プラネッツの元メンバーで、バタフライことイシュメール・バトラーとして知られた人物でもある。ディゲブル・プラネッツのデビュー・アルバム『リーチン』はクロスオーヴァー・ヒットし、彼らは1993年度のグラミーの最優秀ラップ・グループ賞を受賞している。1994年にセカンド・アルバム『ブロウアウト・コーム』を発表後、実質、活動休止状態に入り、2005年にコレクション・アルバム『ビヨンド・ザ・スペクトラム』を〈ブルーノート〉から発表している。その後はグループとしては目立った動きを見せていない。イシュメール・バトラーはディゲブル・プラネッツの活動休止後、チェリー・ワインというオルタナティヴ・ヒップホップ・グループのフロントマンとして活躍している。音楽評論家の小林雅明氏のツイートで知ったのだけれど、イシュメール・バトラーは4ヒーローやテック9の曲にも参加している。ちなみに、フライング・ロータスのセカンド・アルバム『ロス・アンジェルス』の"Testament"に参加したゴンジャスフィは彼のいとこでもある。なんというか、調べれば調べるほど、ユニークなキャリアを持ったアーティストなのだ。

 PCとサンプラーを操りながら渋い声でぼそぼそとラップするPalaeer Lazaroに、Tendai Maraireはパーカッションとラップ、マリンバなんかを駆使しながら応答していく。やっていることはシンプルなのだけれど、サンプリング・ソースの引き出しの多さと間の取り方とラップの抑揚で、黒人音楽の歴史を総ざらいしていくようにこれだけ多くの表情を見せられるというのはやはりかなり面白い。マイゼル・ブラザーズの官能的なフュージョンをアップデートしたような甘美な"アー・ユー...キャン・ユー...ワー・ユー(フェルト)"やキャバレーで流れる煙たいアフロ・キューバン・ジャズとビリー・ホリデイとエレクトロニック・ミュージックを融合させた" エンデヴァーズ・フォー・ネヴァー"といった曲があったかと思えば、チャントのような掛け合いや酔っぱらったマーチング・バンドとジャズ・ドラマーをミックスさせたようなポリリズミックなドラム・プログラミングを披露したりしている。"アン・エコー・フロム・ザ・ホスツ・ザット・プロフェス・インフィナイタム"という曲のホラー・コアなトラックはオッド・フューチャー周辺とそう遠くない領域にあるように思える。またリリックが面白くて、シュールなブラック・ユーモアに溢れたリリックには、それこそイシュメール・リードのような黒人文学からの影響があるのではないかと想像する。まあ、とにかく、聴けば聴くほど、深みにはまるというか、〈サブ・ポップ〉が初めて契約を交わしたヒップホップ・アクトであるというのも納得できる。

SOUL II SOUL SOUND SYSTEM - ele-king

 ザ・ストーン・ローゼズが「僕は太陽だ」と歌った1989年、「アフリカ・センターは世界の中心だ」と宣言したのがソウルIIソウルだった。その歌を信じて、セカンド・サマー・オブ・ラヴのロンドンの最重要発火点のひとつ、コヴェント・ガーデンの駅の近くにある、小さな、本当に小さなあのアフリカ・センターを訪ねた人は少なくないでしょう。

 アシッド・ハウスだけだったら、それをセカンド・サマー・オブ・ラヴなどと大きく呼ぶ必要はなかった。あの季節には、ソウルIIソウルの掲げた"UKブラック"というコンセプトがあったことも忘れてはならない。そこにはパブリック・エネミーもデ・ラ・ソウルも、レゲエもソウルもファンクもジャズもあった。ザ・ストーン・ローゼズがロックでやったようなことを、ソウルIIソウルはブラック・ミュージックの文脈においてやった。現在、ハイパーダブやフローティング・ポイントがやっているようなことの原点がそこにあった。

 ご存じだろうか? 2011年の現在、マンチェスターのパブから下北の居酒屋のテーブル席にいたるまで、ひとつの面白い議題をめぐって、音楽ファン のあいだではジョッキを片手に熱い議論がかわされているってことを。それは「ザ・ストーン・ローゼズはいま再結成すべきか?」というもので、『ガーディアン』が大々的に読者に問うたことに端を発している。この大きな問いに、たとえば田中宗一郎が「すべきだ!」と叫んでいるという、きわめて興味深い感情が表出している。つまりそう、あの時代のダイナミックなエモーションはいま必要なのか? それらの音は、サマー・オブ・ラヴではないこの時代に聴いたときに、当時とは違った意味を持つのではないのか......云々。

 キープ・オン・ムーヴィン......動き続けろ、ソウルIIソウルは、ジャジー・Bは、キャロン・ウィラーは、愛の夏のときにそう繰り返し歌った。我々はそれを真に受けて、動き続けようと思った。それではみなさんにもここで問おう。「ソウルIIソウルはいま聴くべきか?」
 11月27日(フューチャー・テラーの翌日かぁ......)の恵比寿リキッドルームにその答えがある。


SOUL II SOUL SOUND SYSTEM
SOUL II SOUL SOUND SYSTEM

2011.11.27 sunday afternoon
liquidroom presents
[PLAY, JAPAN! Red Bull Music Academy]
SOUL II SOUL SOUND SYSTEM
open/start 16:00 end/close 22:00
adv.(now on sale)* 4,500yen
door 5,500yen(with flyer 5,000yen)

■LIQUIDROOM
SOUL II SOUL SOUND SYSTEM (Jazzie B, Charlotte Kelly, MC Chickaboo)
DJ Mil'o (wild bunch)
DJ KRUSH -hip hop set-
TADASHI YABE (United Future Organization)
DJ NORI

■LIQUID LOFT
SHUYA OKINO (Kyoto Jazz Massive)
DJ JIN (RHYMESTER/breakthrough)
DJ KEN-BO
TOSHIO MATSUURA
RAPHAEL SEBBAG (United Future Organization)

■Time Out Cafe & Diner(kids room)
PLAYGROUND Djs:DJ 246、坂田かよ、Kaori a.k.a.LadySomething Different、Ayako Nakamoto

 ジャングルやドラムンベース、現在のダブステップまで、斬新な音楽のスタイルを生み出し続けているUKのDJカルチャー。80年代後半から90年代初頭にかけては、UKのDJカルチャーが、ポップ・ミュージックに大きな影響を与えるまでになった時代だ。この時代を象徴する存在のひとつがSOUL II SOULと言えるだろう。UKのカリブ系移民のサウンドシステム・カルチャーやレア・グルーヴ、ウェアハウス・パーティなどを背景に、UKブラックの新たなソウル・ミュージック=グランド・ビートを作り出し、その流れは世界的潮流ともなった。そんなSOUL ・ SOULがSOUL ・ SOUL SOUND SYSTEMとして来日し、DJスタイルのライブ・パフォーマンスを行う! ほぼ同時期の80年代ブリストルにおいて、MASSIVE ATTACKの前身とも言える伝説的サウンド・クルー、WILD BUNCHにて活躍していたDJ MIL'Oもプレイする。まさにUKのDJカルチャーに大きな影響を与えた伝説的なふたりのDJが恵比寿リキッドルームに登場する!

■Jazzie B (SOUL ・ SOUL SOUND SYSTEM)
Jazzie B Jazzie Bとその友人Daddaeは、彼らが若干13歳の頃、Jah Ricoというレゲエ・サウンドを始め、その3年後にSoul II Soulが誕生した。「Soul II Soulという名前は、俺らの音楽だけを意味するわけではなく、Daddaeと自分自身をも意味する―つまり、一緒に寄り添う2つの魂という意味もあるわけだ」
当時のSoul II Soulはローカルレベルでの人気は確立していたが、資金がまだ必要だった。18歳の時にJazzieは、Tommy Steeleのテープ・オペレーターとして働き、時に風当たりの厳しい音楽業界で働くことのできたわずかな黒人の内の一人であった。「いら立ったこともあったけど、ある意味俺らが一切興味を持たない業界の側面を見ることはできたね。なぜなら俺らは常に最先端で活躍したかったから。そこで働くことは自分自身を鍛えてくれたよ」

1980年代にはアシッド・ハウスという新たな音楽ジャンルが旋風を巻き起こした。「俺らはアーリー・サウンドとしてまるでアートのような存在だった。普通のスピーカーは一切使わず、ハウス・パーティではフロアで花火を打ち上げ、旗やストロボ使っていたんだ!」
その後、Soul ll Soulは、ロンドンのコベントガーデンにある、今では伝説的なAfrica Centreでライヴを行っていた。レコード会社が彼らに追いつくまでにそうは時間はかからなかった。

Soul II Soulは1986年に<Virgin>と契約を交わし、'Keep On Moving'や'Back To Life'などのヒット曲でチャートを賑わすことになる。UKや海外、そしてロンドンのKiss FMのJazzieの番組を通じて、数多くのレジデントクラブナイトを展開した。1990年、彼らはふたつのグラミー賞を獲得し、JazzieはLA、NY を含むアメリカ7都市へ渡ることになる。国境を超えたアメリカでもSoul II Soul時代が到来するのである。

Soul ll Soulは<Motown>とレーベル契約を結び、その後<Epic>とプロデューサーとしての契約を交わすことになる。 Jazzie BはSoul ll Soulのためのヒット曲を生み出しただけでなく、彼はプロデューサーとして、またリミキサーとして、The Fine Young Cannibals、James Brown、Public Enemy、Sinead O'Connor、Ziggy Marley、Nas、Destiny's Childなどに楽曲を提供していた。Soul ll Soulは、世界的に680万枚のアルバムセールスを記録。そしてJazzieは、世界100カ国において3500万枚のアルバムセールスを認められ、NYのUniversal AmphiTheatreなど、世界中の有名な会場でも公演を行った。Jazzeは現在、ロンドンのスタジオにて、独立系レーベル<Soul ll Soul Recordings>の運営を行っており、BBCラジオの番組をレギュラーで担当している。2008年5月、"英国のブラックミュージックに貢献した人物"としてIvor Novello賞を受賞。同月、英国王室より30年に渡る音楽業界における貢献を称えられ、OBE(大英勲章)を与えられる。女王陛下により授与された初めての音楽人であり、おそらく最も価値のある勲章となったに違いない。

■DJ Mil'o (wild bunch)
DJ Mil'o 70年代後期~80年代初期のブリストル、Nellee HooperやGrand "Daddy G" Marshallらとともに彼のDJとしてのキャリアは始まる。当時では珍しい、ファンク、ニューウェイヴ、ディスコ、ジャズ、レゲエ、ソウル、パンク、ヒップホップなど幅広い選曲のスタイルが話題となり、サウンドシステム・ユニット、Wild Bunchが結成される。その後、<Island Records>よりシングル "Friends and Countrymen"や"the Look of love"をリリース。DJ Miloが、Adrian SherwoodやNeneh Cherryらと活動している間、Nellee Hooper は、Soul II Soulへ参加、その他のメンバーは、Massive Attackを結成するなど、Wild Bunchの当時のシーンへの影響力は多大であり、この頃の彼らの活動が、ブリストル・アンダーグランド・シーンを引率し、世界に波及させたといっても過言ではない。また、DJ Miloとしては、日本とも馴染みが深く、<MAJOR FORCE>とのレコーディングから、U.F.O.や高木完らのリミックス、ファッション・ブランドとのコラボレーションまで幅広く展開している。他にも、ツアーDJとして、The Jungle Brothers、Soul II Soul、Kool DJ Red Alert、Tricky、そしてPublic Enemyらとツアーをまわるなど活躍し、1989年に、NYへと移り住む。オリジナル・ソロ・アルバムをリリースするなど、生ける伝説として今もなお、精力的に活動を続けている。

2011.11.27 sunday afternoon
at LIQUIDROOM
access→ https://www.liquidroom.net/access/
open/start 16:00 end/close 22:00
adv.(now on sale)* 4,500yen door 5,500yen(with flyer 5,000yen)
*PIA[P-code 153-226]、LAWSON[L-code 76554]、e+、BEAMS RECORDS、bonjour records Daikanyama、DISC SHOP ZERO、DISK UNION(SHIBUYA CLUB MUSIC SHOP/SHINJUKU CLUB MUSIC SHOP/SHIMOKITAZAWA CLUB MUSIC SHOP/KASHIWA CLUB MUSIC SHOP/IKEBUKURO/KICHIJOJI/MACHIDA/YOKOHAMA-NISHIGUCHI)、JAZZY SPORT MUSIC SHOP TOKYO、JET SET TOKYO、Lighthouse Records、LOS APSON?、TECHNIQUE、LIQUIDROOM

※SOUL II SOUL SOUND SYSTEMのライブ・パフォーマンスはDJスタイルで行います。
※10歳未満は入場無料。

vol.20:グランジの時代ではないけれど - ele-king

 マリッサ・アバッテが歌いだすとスゴい。その小さい体からは考えられない声を発揮する。引き込まれるし、「オー! 大丈夫か」と言うぐらいにパワーを持ってる。ギターもうまい。最近は黒尽くめのワンピース(私はエミリー・ザ・ストレンジと呼んでいる)で、それが彼女のスタイルとなっている。前髪も眉毛の下まであって、きちんと顔を見たことがない。たんにシャイなのか、普通にゴスなのか......。彼女を中心とするスクリーミング・フィメールズは、ニュージャージーのバンド、こっちでは実力派のバンドとして知られている。 https://screamingfemales.com/

 いままで何回かショーを見ているけれど、見るたびにどんどんタイトになっている。最初に見たのは、たぶん3年ぐらい前のトーク・トーマルとのニュー・イヤーズ・イブだった。トーク・ノーマルを見に行ったのにスクリーミング・フィメールズに感動した。はじけてて、ストレートで、危なっかしい、そのさじ加減が絶妙だった。ツアーで鍛えられたのか、荒々しいなかにもちょっと洗練された感じがある。80年代ハードコア・ブームの感覚も否めないが、こんなピュアでストレートな音楽は現在そうそうできるものでもないだ。これってやっぱりニュージャージーという土地柄も影響している。あそこは本当にすることないんです。田舎なんです。逆にニューヨークにいたらちょっとひねくれようかなという気が起こるものですが、彼らの音楽には何もそうしたトリックがない。もっとストレート・パワーを感じる。
 とはいえ、いまは2011年であって、1980年のグランジ・ブームの時代ではない......。

 11月5日のショーは、〈285kent〉というかなりトレンドなヴェニューだった。もともとは〈ウエスト・ナイル〉という名前で、2年ぐらい前には週末ともなるとアンダー・グラウンドなノイズ・バンドやエクスペリメンタルなバンドが夜な夜なプレイしていた場所。ほとんどが住んでいる人や友だちのバンドなのだが、いつも混んでた。私も〈ハートファスト〉でショーを組ませてもらったことがある(ちなみにトーク・ノーマルのサラはここの住人だった)。1年半ぐらい前から新しい場所として再出発して、最近はインディ系でも大きめのバンドがプレイするようになった。

 トッド・Pというプロモーターがブルックリンのキッズが好きそうなライトニング・ボルト、フレンズ、ソフト・ムーン、さらにまた今月からは『ピッチフォーク』の支援するアルター・ゾーンが3ヶ月間のレジデンシー(ニュー・イヤーズ・イブまで)となっている。そしてこれからジ・オー・シーズ、アンドリューWK、スケルトンズ、フォーン・タグ、トータル・コントロール、パーツ・アンド・レイバー、オネイダなどのショーが控えている。つまりヒップスター系の場所なのだ。だから個人的には、スクリーミング・フィメールズにはあまり似合わない。どちらかというと隣にある〈ディス・バイ・オーディオ〉がしっくり来るし、実際そこで何度か見ている。そんなわけで、ちょっとおそるおそる、実際どんなクラウドが来ているのかも気になっていた。

 土曜の夜ということで人は多い。クラウドは若いかと思いきや、意外に年配者もいた。あとで聞くといろんなメディアが取材にきていたようだ。『ヴィレッジ・ヴォイス』もがんばっている。
 この場所はDIYなので、ミュージック・ホールのようにライヴ部屋とは別にラウンジがあって、バーがあって、バスルームが広くて、バルコニーがあって......などではない。ドアでお金を払い、カーテンを開けてなかに入ると、ただっ広い部屋がひとつ。習字のようなアートが前、右、左全面の壁に描かれている。前に来たときはもっと汚いイメージだったが、ちょっと変わった? 端にソファーはあるが、ドリンクを飲む憩いの場所(=バー)さえない。音楽が嫌いだったら避難する所がないのだ。友だちと話しもできない。外に出るとセキュリティーに怒られるし、いやでも聞けってことだろうか。見たいバンドがひとつしかなくて、時間を間違えたら地獄だ。

 私がついたときはストリート・イーターズ(https://streeteaters.com)というベイエリア出身のバンドがプレイしていた。女の子ふたりだがかなりの爆音、今日はこういう"夜"なのね。
 共演は、The Men。ル・ティグレのメンバーだった、JD samsonのバンド。意外な組み合わせだ、と思ったら、こっちでした。https://wearethemen.blogspot.com/
 JD samsonのバンドはMENで、こっちはThe Men。ブルックリン出身の男の子4人組のハードコア・バンド。はじまるまでまったく気づかなかった。というか、Theがあるかないかでバンド変わるの、どうなの。Man Manもいるし。
 彼らは、〈サクレッド・ボーンズ・レコーズ〉(他にサイキック・イルズ、クリスタル・スティルズ、ゾラ・ジーザス、カルト・オブ・ユースなど)というレーベルからアルバムを出している。最近は、ジ・オー・シーズとツアーをまわっていたらしい。前のほうはモッシュがピークで大変なことになってる。男の子のファンが多いけど、女の子も負けずに盛り上がってる。ちょっと初期のライトニング・ボルトの観客を思い出した。
 
 そしてスクリーミング・フィメールズ。今日もマリッサは、エミリー・ザ・ストレンジな格好だ。スカート丈、膝丈か少し下で、ワンピース。普段は色物もTシャツも着ているらしいけど。ドラムのジャレットはスター・スクリームのメンバーにも似ている、ちょっと勉強できるタイプに見える。The Menを見ているときに、端っこのソファーに座って黙々とドラム・スティックを持ってエクササイズしていた。ベースのマイケルは体育会系で、さばさばしている感じ。ずっとマーチ・テーブルのそばにいたので、意外にきちんとしているのかな。
 ショーのあいだは、私は人の大群の下敷きになったり、機材が落ちそうになったので抑えてみたり、マイクを直したり、ハラハラしたが、最初から最後までいちばん前で声援を送り続けてしまった。『ブルックリン・ヴィーガン』の写真家にあったのでいっしょになって見ていたら、横で写真を撮らずに大盛り上がりしていた。
 スクリーミング・フィメールズは、見ているとやんちゃな子供たちという感じだが、長くやっているだけあってサウンドがしっかりしている。努力家で、宿題きちんとやるんだろう......とまた違うことを考えてしまった。

 ちなみに彼女たちのレーベルはニュージャージーの〈Don Giovanni Records〉で、私は『Power Move』というアルバムしか持っていないのだが、新しいアルバムは『Castle Talk』がもう出ている。また、最近は初期のアルバムも再発されたらしい。https://www.screamingfemales.com/store_usa.html

 ショーが終わってマリッサと少し話をした。とてもかわいいお嬢様だった。少女漫画のようなキラキラした目をしている。これではもう1回見たくなるし、『ブルックリン・ヴィーガン』の写真家がせっせとショーに顔を出すのもうなずける。

Chart by JET SET 2011.11.14 - ele-king

Shop Chart


1

坂本慎太郎

坂本慎太郎 幻とのつきあい方 (初回限定盤) »COMMENT GET MUSIC
自身のレーベル、Zelone Records HPでの先行配信曲「幽霊の気分で」と、7インチ・シングルのカップリング曲「何かが違う」の2曲のアルバム・ヴァージョンを含む全10曲収録。インスト・バージョン・アルバム付きの豪華2枚組紙ジャケ仕様初回限定盤。

2

DJ YOGURT & KOYAS

DJ YOGURT & KOYAS SOUNDS FROM DANCE FLOOR »COMMENT GET MUSIC
DJ Yogurt & Koyasがダンス・トラックを中心にしたアルバムをついにドロップ!『There is Music』収録の"Slow Hand"をはじめ即完売となった12インチ収録曲"Into the Peak""Ride it On"などを収録。

3

SHIMMY SHAM SHAM

SHIMMY SHAM SHAM SHIMMY SHAM SHAM 004 »COMMENT GET MUSIC
Fela Kuti & Roy Ayersリエディッツの第一弾を皮切りに毎リリースがカルト・ヒットを記録しているミステリアス・シリーズ"Shimmy Sham Sham"最新作は、Arthur Russell & Nina Simoneクラシック・ネタ!!

4

ALTZ & RONDEION

ALTZ & RONDEION SOL LEVANTE EP »COMMENT GET MUSIC
Bosconi発"Extra Virgin"シリーズから大注目の一枚、Altz × Rondenionによるディスコ・スプリット。

5

COTTAM

COTTAM DEEP DEEP DOWN EP »COMMENT GET MUSIC
待ちに待ったCottam最新作が英"Aus"から登場。オリジナル2作品に加え昨今話題のウクライナ気鋭Vakulaを抜擢したリミックスもマスト過ぎる大推薦ビートダウン・トラックス!!

6

C.O.M.B.I.

C.O.M.B.I. SNAKES WINES / LOOKING A STAR »COMMENT GET MUSIC
男気溢れるワイルドなフロア・キラー・リエディットを量産しているDr.Dunks a.k.a. Eric Duncanによる"C.O.M.B.i."シリーズ最新作「Q / R」が到着!!

7

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA KEEP BELIEVING (CAN YOU FEEL IT) »COMMENT GET MUSIC
M&M, 4 Hero, Isoul8, Mark E, LTJ Xperienceら豪華陣営によるリリースを繰り広げてきた、UKの老舗レーベル"Far Out"の設立16周年アニヴァーサリー・シリーズに、デトロイト・ビートダウン御大Theo Parrish、そしてUS地下発のリエディット専科"Plimsol"からデビューしたKompleksが手掛けた傑作盤が入荷!!

8

TEEBS

TEEBS COLLECTIONS 01 »COMMENT GET MUSIC
Flying Lotus率いる大人気レーベルBrainfeederからペインターとしての顔も持つTeebsが、優雅な美麗トラックを詰め込んだ2ndアルバムをリリース!

9

ROCKETNUMBERNINE

ROCKETNUMBERNINE LONE RAVER EP »COMMENT GET MUSIC
大人気Textからのデビュー作が大きな注目を集めた兄弟デュオRocketnumbernine。名門Soul Jazzからの初リリースとなる今作でもポスト・ポスト・ロックな強力3トラックスを披露です!!

10

GEORGIA ANNE MULDROW

GEORGIA ANNE MULDROW OWED TO MAMA RICKIE »COMMENT GET MUSIC
今回は生音を中心に、控えめかつ絶妙なシンセ、引き込まれるような雰囲気たっぷりの歌声が絡み合った極上ネオ・ソウル・アルバム。素晴らしいのは言うまでもありません!

Chart by JAPONICA music store&cafe bar 2011.11.14 - ele-king

Shop Chart


1

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA KEEP BELIEVING (CAN YOU FEEL IT) REMIXES FAR OUT / UK / 2011/11/6 »COMMENT GET MUSIC
<FAR OUT>レーベル所縁の面々によるスペシャル・ユニット=FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRAシングル第6弾。この度遂にTHEO PARRISH登場です!聴けば分かるTHEO節炸裂の生音ドラムのコンビネーションに、フュージョン・タッチなジャジー・リフが絡む極上メロウ・ビート ダウン・リミックス、そしてC/Wには新鋭KOMPLEKSによるこちらも流麗なピアノ・フレーズが美しく響くファットなスロー・ディスコ・リ ミックスを収録!

2

J. ROCC

J. ROCC STAY FRESH STONES THROW / US / 2011/11/7 »COMMENT GET MUSIC
どす黒く野太いファンク・ビートが叩きつける"STAY FRESH"の長尺エディット・ヴァージョン(!)を筆頭に、同路線でこちらもまさにJ.ROCC節炸裂の"THRU THE TULIPS"ニュー・リミックス・ヴァージョン、そしてアルバム未収録のダウンビート・トラック"PNK"、"MATTS BAND"、最後にディスコ/ブギー感覚の"STAR (LATIN REMIX)"を収録と、超充実てんこ盛り内容・・!

3

CANTOMA

CANTOMA NORTH SHORE LENG / UK / 2011/10/26 »COMMENT GET MUSIC
PHIL MISONによるソロ・プロジェクトCANTOMAによるリミックスCDアルバム「OUT OF TOWN REMIXES」から美味しい2トラックがアナログ・カット!A面には様々な多数リリースを重ねるプロデューサーMAX ESSAによる、多幸感溢れるシンセ・トラックに爽やかなヴォーカルを絡めた"NORTH SHORE"リミックスを、そしてB面には<BICHES BREW>主宰DJ COSMOによるレゲエ/ダブ感を注入した"DIX VERTES"の極上トロピカル・リミックスを収録。

4

KINGDOM☆AFROCKS

KINGDOM☆AFROCKS FANFARE PLANET GROOVE / JPN / 2011/11/9 »COMMENT GET MUSIC
出ました!2LP!!アフロビート・レジェンドTONY ALLEN(本作にも参加!)も太鼓判を捺す国内屈指のアフロ・バンド=KINGDOM☆AFROCKS、昨今のアフロ・リヴァイバルも相まりクラブ・ シーンでも俄然注目度を上げる中、遂に初となるスタジオレコーディング・アルバムをリリース!

5

NOCOW

NOCOW IN A WAY EP ETHEREAL [RUS] / ES 014 »COMMENT GET MUSIC
グッド・リリース連発の<ETHEREAL SOUND>から遅れていたレーベル第14弾がようやく到着!当レーベル拠点のロシアからの新たな刺客NOCOWによるグレイテスト・ダウンビート集。J DILLA以降のビート感に、現行ベース・ミュージック・シーンにもなぞったコズミック感覚、そして首領ANTON ZAPPが惚れ込んだ確かなダンス・ミュージック・センスとが渾然一体となり織り成すアブストラクトなニュータイプ・サウンドを展開。

6

COYOTE feat. GAVIN GORDON

COYOTE feat. GAVIN GORDON MINAMOTO IS IT BALEARIC? / UK / 2011/11/6 »COMMENT GET MUSIC
マドリードのシンガーソングライターGAVIN GORDONをフィーチャーしたヴォーカル・バレアリック・ディスコ"MINAMOTO"オリジナルをはじめ、各クリエイターがリミックス仕上げた3ト ラック、そして傑作アルバム「HALF MAN HALF COYOTE」からのアウトテイク的アコースティックなアンビエンシー・トラック"EL SUENOOSCURO"を収録。

7

THEO PARRISH / BURNT FRIEDMAN

THEO PARRISH / BURNT FRIEDMAN MEETS MANCINGELANI AND ZINJA HLUNGWANI HONEST JONS / UK / 2011/10/25 »COMMENT GET MUSIC
レコード回転数を一瞬疑ってしまいそうなTHEO PARRISHによる高速ピッチでの奇天烈エレクトロ・リミックスが強烈スギですが、ここはやはりC/W収録のBURNT FRIEDMANリミックスを推し!パーカッション/チャント・サウンドがくっきりと浮き出たクリアなミッド・ファンク・ブレイクでダブワイズを随所で絡 めつつオーガニックなアフロ・ファンク調にて見事リコンストラクトした激最高すぎる仕上がり◎

8

SEAHAWKS & AUTRE NE VEUT

SEAHAWKS & AUTRE NE VEUT DON'S RAINBOW OCEAN MOON / UK / 2011/10/30 »COMMENT GET MUSIC
7"+CDという特殊形態でのアルバム・リリースも話題を集めた次世代バレアリック・シーンきっての注目株SEAHAWKSとUS産80'Sシン セ・ポップ期待の星AUTRE NE VEUTによるタッグ・リリース7"。クリスタルなシンセの煌きに独特のバレアリック経由なレイドバック感、そしてクラシカルなファルセット・ヴォーカルとが渾然一体となり繰り出される極上チルウェイブ・トラック"DON'S RAINBOW"。

9

DJ DUCT feat. THE REGIMENT

DJ DUCT feat. THE REGIMENT BACKYARD EDIT PT.6 -DETROIT RE-SESSION- THINKREC. / JPN / 2011/10/18 »COMMENT GET MUSIC
URコーディネートによるDJ DUCTとデトロイトMC'S=THE REGIMENTとのコラボ・プロジェクト="DETROIT SESSION"豪華陣容によるリミックスEPでます!DJ KENSEI、OBRIGARRD、9dw、DJ SHINYAリミックス!「BACKYARD EDIT」シリーズ〆は多彩な顔ぶれで送る"DETROIT SESSION"リミックスEP!

10

TURN ON THE SUNLIGHT

TURN ON THE SUNLIGHT REMIXES / COLLABORATIONS DISQUES CORDE / JPN / 2011/11/9 »COMMENT GET MUSIC
西海岸の天才肌DEADELUS、オーケストラ編成でのJ DILLA追悼プロジェクト「SUITE FOR MA DUKES」の中心人物でもあるMIGUEL ARTWOOD-FERGUSON、そして日本から竹村延和、COFFEE & CIGARETTES BAND等がリミックス/コラボレーション参加!オリジナル・アルバムの空気感はしっかりと踏襲しつつも、そんな個性溢れる各クリエイターの色添えにより 引き出されたTOTSの味わい深い魅力を新たに堪能できる全8曲収録。

Bjork × Dirty Projectors - ele-king

 合唱の盛んな国では、合唱祭の季節になるとタクシー運転手までが乗客とその話題で盛り上がるらしい。エストニアだったかハンガリーだったか、かつて合唱指揮者の松下耕がそのように話していたのを覚えている。どういった演目が主流なのかはわからないが、なかには20世紀なかば以降の作品に限定した大会もあるようで、当時リゲティやトルミスに憧れた筆者はその熱く華やかな様子を夢に描いていてもたってもいられず、早朝からひとりで特訓した。一緒にやってくれる人などいないが、めげずにシェーファーの『ガムラン』をひとりで四声分練習したりもした。もちろん声域には限界があるし、ひとりでは和音も出せず、当たり前のことだがなんにもならなかった。受験勉強のあいだも、まとまった人数がいなくてもいい、『ガムラン』みたいなことを超少人数で、もっとポップに、そして日本語詞でやれたらおもしろいな、というようなことばかり考えていた。当時の筆者に誰かMTRの存在を教えてくれる大人がいれば、もしくは相当の歌い手が2、3人いれば、もしかしたらダーティ・プロジェクターズをやっていたかもしれない......。

 そうしたわけで、2007年に初めてダーティ・プロジェクターズを聴いたとき、筆者にはまずなにより羨望と嫉妬の感情が沸き上がったのだった。やられた! それは私もやりたかった。結局はそんな才能も行動力もなかったわけだが、かつて頭のなかにイメージしていた音が、その年発表の出世作『ライズ・アバヴ』ではそのまま鳴っているかに思えた。ブラック・フラッグの『ダメージド』を1曲1曲「リイマジニング」したという、コンセプトからして奇矯な『ライズ・アバヴ』。ポップで自信たっぷりで、その頃活況を呈していたブルックリンの無邪気な実験主義たちの気風を象徴するような作品だ。つづく2009年の『ビッテ・オルカ』では名実共に第一級のインディ・バンドとしての存在感を示したと言えるだろう。ビョークが彼らに惚れたのはよくわかる。本作はチャリティ目的で生まれた企画がCD化されたもので、2009年には同曲目のコンサートを、2010年にはそのスタジオ・ヴァージョンのネット配信をおこなっている。ビョークとのあいだに、相互に素直なリスペクトがあることをしのばせる演奏だ。別のチャリティ・コンピで見せたデヴィッド・バーンとのコラボでも同じような志の高さを感じた。まったく有意義な、そして音楽に恥じることのない共演であることは間違いない。

 野原でつかまえてきたうさぎのように粗暴で自由で抑制のきかない女声。が、バシバシとぶつかりあいながら危うく構成するハーモニー。もともとソロ・プロジェクトであったとはいえ、ダーティ・プロジェクターズといえばまずこれだ。和音の進行が首輪のように、無軌道に跳ねるうさぎたちを辛うじて束ねる。冒頭の"オーシャン"はとても印象的な一曲である。ディジュリドゥか何か、奇妙に安定しない低音が持続して緊張感を高めなか、あの地声っぽいコーラスが強烈な個性をもっておもむろにはじまる。母音のみの歌唱でひとしきり展開するとこの曲は幕。すぐに分散和音で伴奏のように歌いはじめられる"オン・アンド・エヴァー・オンワード"へと移り、こぢんまりとしてコミカルなストリングスと女声パートの絡みの上に、いよいよビョーク登場となる。暁光のようにくっきりとまぶしく、ビョークの声には横綱のような存在感がある。テーマを受ける形でまずはワンフレーズ。次第にコーラスとのあいだに編み目が生まれていく様子がじつに楽しそうでわくわくする。つづく3曲めではデイヴ・ロングストレスがリード・ヴォーカルを執り、コーラス隊は作品中もっとも難易度の高そうなテクニカルな演奏を展開する。正確さとめちゃくちゃぶりの間を縫うように、相手を翻弄しながら細かくパスをつないでゴール。そんなイメージの歌い方だ。ほとんど生録音というから舌を巻くが、なるほど生録音でしか出せない「アニマート」な作風である。6曲目のバラード"ノー・エンブレイス"もいい。もちろん声メインだが、細く入っているバッキングのエレキ・ギターがなんともよく効いている。ブルージーで、ソウルフルで、わずかにジャマイカや南米っぽいニュアンスをもたせたデイヴのフレージングもぴしりときまっている。実質これがダーティ・プロジェクターズの作品なのだということがよくわかるだろう。ビョークはあくまでゲストであり、ちょうどハーキュリーズ・アンド・ラヴ・アフェアのデビュー作におけるアントニー・ハガティといったところ。5曲目や7曲目でプリマドンナの役割を見事に果たしている。自作に圧倒的に渦巻く気負いや気迫から少し解き放たれて、リラックスして音楽を楽しんでいる様子だ。おそらく彼らの音やキャラクターのコスモポリタンな佇まいにもよく共感できるのだろう。これほど巨大な存在になりながらアーティストとしての本懐を失わず、また貪欲に新しい音に接近していく彼女の姿がはっきりと刻まれ、記録されている。ビョークのファンにも貴重な1枚だろう。

interview with Dee Dee - ele-king

奴らは私たちに信じさせたいだけ
バンバンバン あんたは廃人
バンバンバン 私も廃人
"Bhang Bhang, I'm a Burnou"


Dum Dum Girls
Only In Dreams

Sub Pop/Pヴァイン

Review Amazon iTunes

 ダム・ダム・ガールズというのはアメリカ人かするとたとえば「偉そうな校長を部屋から叩きだして、ドアにバリケードを築くような女ギャングのよう」(https://pitchfork.com/)に見えるそうで、つまり映画『if....』で学校の校舎の屋根に上って教師たちをライフルでねらい打ちしているのは、いまや女の子であることを告げる一味というわけだ。たしかにデビュー・アルバム『I Will Be』は、低俗なロックンロールのクリシェをかき集めて攻撃を仕掛ける女性解放運動家たちの聞き分けの悪い娘のような作品だった。
 その生きの良いジェット気流に対して、セカンド・アルバム『オンリー・イン・ドリーム』は内省的で、ポップに展開する(多くの曲がミディアム・テンポで、プロデューサーはブロンディやザ・ゴー・ゴーズを手がけた人)。最小の言葉で最大限の言葉を喚起させるという意味では、彼女=ディー・ディーのソングライターとしての腕は上がっている。そして、沢井さんのライヴ・レポートで、見ていて痛々しくも思えるとあったけれど、たしかに『オンリー・イン・ドリーム』は強がっていた『I Will Be』が嘘のように喪失感が目立つアルバムで、しかしそのマジー・スターを思わせるようなアートワークとシリアスな歌詞は、このバンドの支持が高まっているのも十分にうなずけるほど、前進を感じさせる。

私はいつでもロックンロールが好きで、小さい頃からこれがやりたいとわかっていた。ロニー・スペクターが同じことを言っていたのをどこかのインタヴューで読んだことがある。つまり、これは私の血ね。

LAの音楽シーンは、いまベルリンに匹敵するほど盛り上がっていると言われているそうですが、実際ここ5年でどのような発展があったのですか?

ディー・ディー:とくに参加している以外に、私自身がLA音楽シーンのいち部だと思ったことはないんだけどね。曲を書くのも働くのもひとりだし、私はどのシーンからも遠く離れているのよ。

ここ数年は若い音楽家がニューヨークではなくロスに集まっているのは本当ですか?

ディー・ディー:わからないけど、カリフォルニア出身の私から見ると、LAはアートのために引っ越してくる場所のようには思うわ。でも、ニューヨークのほうが国際色は豊かだと思う。私もこの夏にニューヨークに引っ越したのよ。

ダム・ダム・ガールズが見せるロックンロールへのフィティシズム (バイク、ファッション等々)は、どこまで本気なのでしょうか?

ディー・ディー:そうしたものを自分のライフスタイルに完全に取り入れることはないけど、本当に好きなところはたくさんあるわよ。

革ジャンにバイクというのは、いまでもあなたの特別な感情を誘発するのでしょうか?

ディー・ディー:質の良い革ジャケットは好きよ。バイクのうしろに乗って、長いドライヴをするのも好きよね。

ディー・ディー・ラモーンのどんなところにあなたは愛情を感じるのですか?

ディー・ディー:とにかくラモーンズが好きなのよ。いちばん好きのはジョーイ。ただし、ディー・ディーは私の母の名前で、私のミドルネームなの。

セックス、ドラッグ、ロックンロールというクリシェをあなたはどう考えますか? 

ディー・ディー:そう、だからクリシェ(決まり文句=クール)なんでしょう!

ロックンロールには男性優位の指向がありましたが、ダム・ダム・ガールズはそうした古い価値観を転覆していると思いますか?

ディー・ディー:私は先駆者の女性のあとを追って自分たちのことをやっているのが幸せなのよ。それで、他の女性がもっと簡単に音楽をプレイするようになれば良いと思っている。

ダム・ダム・ガールズは女性の味方ですか?

ディー・ディー:もちろん。

日本の女性/男性にはどんな印象を持っていますか?

ディー・ディー:日本人の文化に関しては、ほとんど知らない。でも、日本でプレイしたり、直接経験できるのを楽しみにしているわ。

パティ・スミス、デボラ・ハリー、マドンナ、この3人のなかでもっとも好きなのは?

ディー・ディー:パティ・スミスかな。でも、みんな好きよ。

シングルでザ・スミスの"There Is a Light That Never Goes Out"をカヴァーした理由を。

ディー・ディー:これは最後の最後に出てきたアイディアだったの。大きな影響を受けた曲だし、私自身のこの曲への愛、明らかな敬意を感じたのよね。
誰もモリッシーのように歌ったり曲を書くことができないし、誰もマーのようにギターが弾けない。それでもこの歌のタイトルが、EPを終了する完全なマントラとして私にヒットしたのよ。

ちなみにあなたがこうしたロックンロールやガール・グループにアプ ローチした理由は何でしょう?

ディー・ディー:私はいつでもロックンロールが好きで、小さい頃からこれがやりたいとわかっていた。ロニー・スペクターが同じことを言っていたのをどこかのインタヴューで読んだことがある。つまり、これは私の血ね。

自分をレトロな人間だと思いますか?

ディー・ディー:思わない。ノスタルジックになって過去のことにはまるのは良いと思うけど、それが原因で混合されることが阻まれたり、前に進めないのなら、それはただ成長を妨げるものなのよ。

セカンド・アルバムは前作以上にポップに展開していますよね。ポップ・ソングとしての魅力を感じます。

ディー・ディー:ありがとう。私もより古典的なポップだと思う。

ところで気になったのはあのアートワークなんですが、あれは何を意味しているのでしょうか?

ディー・ディー:見ての通り、体外遊離の写真よ。

『オンリー・イン・ドリーム』というタイトルはどこから来ているのでしょうか? 絶望的とも解釈できる言葉だと思うのですが。

ディー・ディー:"Wasted Away"の歌詞を読んで欲しいわ。本質的には現実逃避ってことであり、あなたが持っているものと欲しいものとのあいだにときどき存在する分水嶺を参照するってこと。

アメリカはこの先、どうなるのでしょうか? 明るい未来があると思いますか?

ディー・ディー:次の選挙でもオバマ大統領がまた選ばれたら良いと思うわ。アメリカ人は国民健康保険が欲しいし、私はウォール・ストリートのデモを応援しているのよ!

言うことなど何もない
1日の終わりに私は疲れ果てている
このまま疲れ果ててあなたに会いたい
夢のなかで
"Wasted Away"


三上寛 - ele-king

 「カモメよカモメ~、この世の終わりが~」、こうしたディストピア・ソングを得意とするのは、この国ではほかに野坂昭如と......そして坂本慎太郎がいる。ゼロ年代においてゆらゆら帝国が表現した"ソフトに死んでいる"のようなディストピア・ソングが、逆説的に硬直したリスナーの気分をずいぶんと楽にしたように、その晩の三上寛の喉から絞り出る「この世の終わり」という言葉は、リスナーを正しい方向に高揚させる。前向きな空気を充満させ、生きる力、勇気のようなものを与えたように思う。
 フロントアクトをつとめたのがリトル・テンポの土生剛だったので、若い女性客も多く、なかには驚愕の極みに達していた方もいるのかもしれないが、誰ひとり席を立つことなく、このベテランのシンガーソングライターのステージを温かく見守っていた。

 赤いグレッチのギター(ロカビリーの永遠のシンボルであるばかりか、ネオアコの英雄、オレンジ・ジュースのトレードマークでもあった)をかき鳴らしながら、そして浄瑠璃と酒場をまわるギターの流しの語りが混ざったような節回し、あるいは60年代のフォークとロカビリー、そうしたものが渾然一体となった三上寛のスタイルは、じつにインパクトが強く、その絶望をともなう言葉の意味が聞き取れなくても、つまり音だけでも楽しめるものである。三上寛の名前は、ちょうどゆらゆら帝国が『Sweet Spot』(2005年)を出す前に、坂本慎太郎の口から聞いた。ヨーロッパでは彼はとても評価が高く、そして熱心なリスナーをもっていると彼は教えてくれたのだ。

 つい先日は、坂田明のライヴを観てきたのだけれど、われわれよりも上の世代のなんとも元気なことか。いや、そんなこともないか......、たとえば、そういえば半年前、DOMMUNEでZEN-LA-ROCKがMCで登場したときに、「うるさい」「空気を読め」などといった心ないツイッターが流れていたけれど、それを気にせずMCを続ける彼の姿を見て、誰に何を言われようが自分が好きなようにやっているパフォーマンスを久しぶりに見た気がして嬉しくなった。これと同じように、三上寛の完成された反時代的な佇まいの凄さは、ツイッターの反応などいちいち気にしていたら生まれなかったものだろう。
僕は必ずしも三上寛にとっての良いリスナーではないけれど、しかし浄瑠璃とロカビリーの混合のなかで言葉の断片は深く突き刺さる。彼の演奏を聴きながら僕は嬉しくて嬉しくて笑いが止まらなかった。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 676 677 678 679 680 681 682 683 684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 699 700 701 702 703 704 705 706 707 708 709 710 711 712 713 714 715 716 717 718 719 720 721 722 723 724 725 726 727