「K A R Y Y N」と一致するもの

IDM definitive 1958 - 2018 - ele-king

ダンスを契機としながら
ダンスを越える電子音楽
機能性よりも創造性を優先するテクノ
――IDM/エレクトロニカの大カタログ

踊った後に何かが残ってしまう音楽。それが「IDM」と呼ばれるようになった。──本書「序文」より

そもそも、「IDM」および「エレクトロニカ」と呼ばれる音楽とは何なのか? それはハウス・ミュージック以降に生まれた言葉だ。それはダンスを契機としながらダンスを越える電子音楽だ。クラブ仕様としての機能性よりも、楽曲としての創造性を優先するテクノ・ミュージック、エイフェックス・ツインを起爆剤としながら過去と未来に波及する──IDM・エレクトロニカ、世界初の大カタログ登場!!

監修・文:三田格
協力・文:デンシノオト
文:野田努、松村正人、木津毅、小林拓音

*初版のみ電子版へのアクセスキー付き


contents

1 Musique concrète / Synthesizer Music (1958~1965)
2 Sound Effects (1966~1971)
3 Improvisation / Composition (1972~1979)
4 New Wave / Industrial (1980~1989)
5 Braindance (1990~1993)
6 Glitch Electronica (1994~1999)
7 Indietronica & Folktronica (2000~2006)
8 Life and Death of Rave Culture (2007~2013)
9 Now (2014~2018)

Oneohtrix Point Never - ele-king

 時は満ちた。
 昨年の『Good Time』の劇伴や坂本龍一のリミックス、そして3月のデヴィッド・バーン新作への参加を経て、ついにOPNが自身のニュー・アルバム『Age Of』をリリースする。
 最近のコラボ相手を見てもわかるとおり、デビューから10年以上が経ったいまダニエル・ロパティンはその活躍の舞台を上げ、それまでの彼のリスナーとは異なる層にまで訴求する存在になっている。だからこそ、次の一手に関してはいかに紋切り型に陥らないか、いかに手癖に頼らないかというのが肝要になってくるわけだが……公開されているタイトル曲の一部を聴く限り、どうやら『R Plus Seven』とも『Garden Of Delete』とも違う新たな試みが為されているようだ。これは、時代の混沌の中で紡がれた21世紀の電子マニエリスム音楽?
 リリースは5月25日(日本先行発売)。9月には東京での公演も決定している。あなた自身の耳でその変化を確かめよう。

時代の混沌の中で紡がれた21世紀の電子バロック音楽
最新にして圧倒的傑作『AGE OF』完成
即完したニューヨーク2公演に続き、ロンドンと東京公演の開催が決定!

現代を代表する革新的音楽家、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(以下OPN)が、最新アルバム『Age Of』を5月25日(金)に日本先行でリリースすることを発表し、待望の来日公演も決定した。

『Replica』(2011)、『R Plus Seven』(2013)、『Garden of Delete』(2015)と立て続けにその年を代表する作品を世に送り出してきただけでなく、FKAツイッグスとのコラボレーション、アノーニやデヴィッド・バーンのプロデュースに加え、昨年公開の話題映画『グッド・タイム』の劇半でカンヌ映画祭最優秀サウンドトラック賞を受賞するなど、多岐に亘るフィールドで成功を収めているOPNことダニエル・ロパティン。そんな輝かしいキャリアの中でも「ポストモダン・バロック」とでも呼ばれるべき未曽有のポップ・ミュージックが収められた本作は、一つの到達点ともいえる圧倒的な傑作だ。先日公開された、5月にニューヨークで行われる最新コンサート「MYRIAD」のトレーラー映像では、アルバムの冒頭を飾るタイトルトラック“Age Of”の音源を聴くことができる。

Oneohtrix Point Never - MYRIAD
https://opn.lnk.to/MyriadNYC

Video by Daniel Swan and David Rudnick
Directed by Oneohtrix Point Never
Animation by Daniel Swan
Produced by Eliza Ryan
Videography by Jay Sansone
Additional Animation by Nate Boyce
Thrash Rat™ and KINGRAT™ characters by Nate Boyce and Oneohtrix Point Never
Engravings by Francois Desprez, from Les Songes Drolatiques de Pantagruel (1565)
Additional Typography by David Rudnick

大型会場パーク・アベニュー・アーモリー(Park Avenue Armory)で開催されるニューヨーク公演は、発売後72時間で2公演ともにソールドアウト。今回のアルバム発表に合わせ、ロンドン公演(The Barbican)と東京公演(Shibuya O-EAST)の開催が決定! 東京公演の主催者先行は4月5日(木)正午より、BEATINK.COMにてスタートする。
詳細はこちらから:https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=9577

OPN最新アルバム『Age Of』は、日本先行で5月25日(金)リリース! アートワークにはアメリカ現代美術シーンで最も影響力があるヴィジョナリー・アーティストと称されるジム・ショーの作品がフィーチャーされている。国内盤には、ボーナストラックとして、ボイジャー探査機の打ち上げ40年を記念して制作された映像作品「This is A Message From Earth」に提供した「Trance 1」のフルバージョンが初CD化音源として追加収録され、解説書と歌詞対訳を封入。またスペシャル・フォーマットとして数量限定のオリジナルTシャツ付セットの販売も決定。

Jim Shaw
The Great Whatsit, 2017
acrylic on muslin
53 x 48 inches (134.6 x 121.9 cm)
Courtesy of the artist and Metro Pictures, New York


label: Warp Records / Beat Records
artist: Oneohtrix Point Never
title: Age Of

release date: 2018/05/25 FRI ON SALE
国内盤CD BRC-570 定価: ¥2,200+税
国内盤CD+Tシャツ BRC-570T 定価: ¥5,500+税

The Maghreban - ele-king

 北アフリカのモーリタニアからリビアにわたるサハラ砂漠の海岸部をマグレブと呼んでいる。
 ロンドン南西の田舎町でありながらインド系/アフリカ系が多いというギルフォードを拠点とするエジプト系移民の息子、アイマン・ロストムは、この20年近くはヒップホップのビートメイカーとして活動していた。1999年からDr. Zygote名義で作品をリリースしているものの、ほとんどが自主による。2013年には〈Black Acre〉からアルバムも出しており、Discogsでこの作品を調べてみると、エイフェックス・ツインのファンとJディラのファンがチェックしていることに気が付く。この奇妙な組み合わせは、ある意味ではロストムのユニークな音楽性を言い当てているだろう。
 ロストムは数年前からザ・マグレバンの名義を使い、ハウス・ミュージックを作っている。2014年から14枚の12インチをリリースしているが、初期のほとんどがやはり自主レーベルからの作品だ。

 とはいえザ・マグレバン/Dr. Zygoteの音楽は、パリの〈Versatile〉やブリストル〈Black Acre〉といったレーベルの功績によって、数年前からディープな12インチ・リスナーおよびDJのあいだで評判だった。そのサウンドはたびたび“サイケデリック”という言葉で説明されているが、彼の楽曲には音の幻覚性と同時に「わけわかんねー」というある種のファンキーな感覚もある。初めてオリジナル・シカゴ・ハウスを聴いたときの「わけわかんねー」というアレだ。ディスコのわかりやすさとは違った微妙なリズム感。ダンスのために制作されながらも微妙な曲の短さ。独特の音階。気味の悪い音響と大胆な反復。気まぐれで作ったんじゃないかと見紛うような、完成度の高さという言葉からは何万光年も離れているかのような荒さ。
 そして〈R&S〉レーベルはこの才能のアルバム制作に成功して、つい先日『01deas 』がリリースされたというわけだ。

 アルバムには、ロストムが蒐集した何種類ものアフリカの要素、そして父から教えられラアラブの要素が散りばめられているそうだ。ジンバブエのヴォーカリストを迎えてトランスする“Revenge”、全盛期のカール・クレイグのセンスをアフロビートに塗り替えたような“Sham”、この曲はぼくに言わせれば、“バグ・イン・ア・ベースビン”のアフロ・ヴァージョンである。
 ほかにも、アフロなメロディを奏でるギターとURめいたビートの“Mike's Afro”、親指ピアノのウェイトレス“Mbira”、ヒップホップ&ハウスのゲットー・スタイル“Can't Breathe”、どファンキーな“Crime Jazz”やUS西海岸のラッパー、A-F-R-Oをフィーチャーしたヒップホップ・チューンの“Hi Top Remi”、そしてドレクシアを彷彿させる“Mr Brown”などなど。
 ロストムはアフロ・ディアスポリックな自らの音楽をアウトサイダー・ハウスと呼んでいるようだ。ダンス・ミュージックに侵入する部外者たち。素晴らしい。
 

Cassette tape Music and Vintage Boombox - ele-king

 青山キラー通り沿いのキース・ヘリングの壁画も建物の老朽化にともない、壁ごと金沢の美術館に保存されることになったそうですが、その壁と隣接するワタリウム美術館のオン・サンデーズ、地下1Fにて、先月からカセットテープ展を開催しております。
 行ってみると、平日だというのに、老若男女の物好きな人たちが、最近アンダーグラウンド・クラブ・シーンで知らない人はいない存在となってきたレーベル〈MASTERED HISSNOISE〉(https://msnoise.thebase.in/)からの諸作や壁一面のヴィンテージのカセットデッキなどをじーっと見ております。5月13日までやっているので、原宿、表参道、外苑前あたりに起こしの方はぜひ、寄り道して下さい。
 幸いなことに、現在同所では、中原昌也展も開催中です。マイク・ケリーに捧げられた彼のアート作品が展示されており、こちらも見応え充分。店内には、カセットテープに混じって、マイク・ケリーの作品集やデストロイ・オール・モンスターズのジンも販売しており、なんかとても不思議なヴァイブを醸し出しておりました。

Casette tape Music and Vintage Boombox
@on Sundays B1
3/15~5/13

「カセットテープ音楽は音のZINEかもしれない。それは初期衝動とD.I.Y.スピリットのアマルガム」

 青山WATARIUM美術館内B1「on Sundays」にてビンテージカセットプレーヤー、カスタムカセットデッキ、インディーカセットレーベルのポップアップストアが開催。
 アンダーグランドCLUBシーンを中心にリリースし、異業種との様々なコラボを展開する注目のレーベル「MASTERED HISSNOISE」の作品群をはじめ、吉祥寺toosmell records所有の貴重なカセットデッキも放出。また展示期間中しか入手出来ない貴重なカセット作品も出展。
 近年アンダーグランドの最深層で新たなアートフォームとして再び注目されるカセットテープカルチャーに参加する様々なアーティストの作品を是非ご覧になって下さい。

ワタリウム美術館
https://www.watarium.co.jp/
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
tel:03-3402-3001


こちらが店内の様子です。



こちらは解体中のキース・ヘリングの壁画です。残念です!!!

Autechre - ele-king

 オウテカがふたたび動き出しました。一昨年、5枚組に相当する大作『elseq 1–5』をリリースした彼らですが、今週からロンドンのラジオ局「NTS Radio」に、なんと4度にわたって出演します。その特別番組は明日5日よりスタート、それぞれ2時間のヴォリュームで、日本時間では木曜日深夜24時(金曜0時)から、その後は12日、19日、26日に放送される予定です。いったいどんなライヴを聴かせてくれるのやら。メーリングリストへの登録と放送はこちらから。

April 2018.
5 / 12 / 19 / 26.

17:00-19:00 CET / 16:00-18:00 BST / 11:00-13:00 ET / 10:00-12:00 CT / 08:00-10:00 PT / 23:00-01:00 CST / 00:00-02:00 JST (+1 Day) / 01:00-03:00 AEST (+1 Day)

https://nts.live/autechre

Mount Eerie - ele-king

 映画について書く仕事をしているとレコメンドを訊かれることも多いが、そのとき「重い映画は勘弁してくれ」と加えてくるひとは案外多い。と書くと、映画がある種の気晴らしと捉えられていることに対する愚痴のようだが、そうではなく、映画が語りうるものの力を知っているがゆえにこそ「重い」作品に向き合うことは精神的に容易ではないという含意がそこにはある。この間も子を持つ友人に『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のプロットを簡単に説明すると、「自分はその映画を観られない」と言っていた。「観たくない」ではなく、「観られない」だ。人生における理不尽な悲劇とスクリーンを通して直面できない……という呟きを前に、何を偉そうなことを言えるだろう。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』には「重さ」だけではないユーモアや美があるのだけれど、子を持つ人生を選択した彼を前にして、子を持たない僕は押し黙ることしかできなかった。
 では、重い音楽はどうだろう。誰のためにあるのだろう。妻の死と、その後も続いていく人生に震え続ける自身をドキュメンタリーのように綴ったマウント・イアリの昨年のアルバム『ア・クロウ・ルックト・アット・ミー』は、テーマとしてはもっとも重い部類の作品だった。共感するとも感動するとも簡単に言えない、個人的な悲劇の赤裸々な描写がひたすら続く。弱々しく、いまにも壊れそうなフォーク・ミュージック。同作を2017年における最高のアルバムに選んだタイニー・ミックス・テープスによれば、この作品を愛することはとてもアンビヴァレントな想いを喚起する。つまり、誰かの人生の悲劇に音の震えとともに涙することは、それ自体が傲慢なことなのではないか、と。その答はわたしたちにはわからない。歌い手であるフィル・エルヴラムにもわからない。わからないまま、ひたすら歌に身を任せるしかないという時間がそこには収められていた。

 前作からほぼ1年で発表された『ナウ・オンリー』は、当然のことながら『ア・クロウ・ルックト・アット・ミー』の続きである。エルヴラムは幼い娘を遺して他界した妻ジュヌヴィエーヴ・カストレイに向けて、「僕はきみに歌う」とアコギを小さく鳴らしながら囁くばかりだ。生前のジュヌヴィエーヴと読んだ『タンタン チベットをゆく』を思い出しながら(“Tintin in Tibet”)、ジャック・ケルアックのドキュメンタリーを観ながら(“Distortion”)、あるいはスクリレックスが派手なショウをするフェスティヴァルで「死についての歌を ドラッグをキメた若者たちに向けて歌い」ながら(“Now Only”)。『クロウ』が妻の死から時間が過ぎていく様を順に描いていたのに対し、本作ではより断片的にエルヴラムの心情が浮かび上がるのだが、前作で繰り返していた「死は現実である」という真実にギターのアルペジオとともにうなだれている姿は同様だ。
 だが明確に違う点もある。ほとんどギターと歌による一筆書きだった『クロウ』に対して、ディストーション・ギターやノイズ、ピアノ、ドラムといったバンド・アンサンブルが『ナウ・オンリー』では復活している。復活、というのは、ザ・マイクロフォンズからマウント・イアリへと至るエルヴラムの長いキャリアのなかで見せてきたローファイなサウンド構築がここで再び姿を見せているからだ。90年代にサッドコアと呼ばれた音楽を思い出すひともいるだろう。とりわけタイトル・トラックである“Now Only”ではギター・ポップのような軽やかなバンド演奏すら聴ける。……が、それはあるとき床に手をつくように不協和音とともにフォルムを崩し、力なく鳴らされるばかりのギターのコード弾きと音程を取らずにまくしたてられるエルヴラムの嘆きへと姿を変える。かと思えば、またギター・ポップになり、かと思えばまた崩れ落ちる。この音のあり方は、エルヴラムの引き裂かれる内面をそのまま表しているだろう。妻を想う彼の言葉は何度も詩的な描写へとたどり着こうとするが、次の瞬間、彼自身がそのことを否定する。妻の死を詩や歌にすること、それを共有することの無意味さをエルヴラムはアルバムのなかで何度も何度も噛みしめている。だが、それでも言葉の連続はやがてメロディとなり、重なる音はアンサンブルとなる。その、情景が何度も揺れ動く生々しさにはただ呆然とするしかない。最愛のパートナーを喪った悲しみは僕にはやはりわからない。わからないまま、胸が締めつけられる時間が続いていく。
 ノイジーなギターとともに始まる“Earth”はそのもっとも究極的な一曲だ。オルタナティヴ・ロック調の導入は、やがて単純なコード弾きの連打とエルヴラムの飾らない歌、それに微かに後ろで鳴っているノイズへと姿を変えてゆく。「きみはいま 庭の外で眠りについている」と言った次の瞬間には、「何を言ってるんだ? きみは眠ってなどいやしない/きみにはもはや死んだ身体すらない」と自分の詩的な表現を拒絶する。だがそれでも、曲の後半3分、こぼれ落ちてくるように畳みかけてくるメロディをエルヴラムも聴き手であるわたしたちも押し止めることはできない。そのか細くも美しい音の連なりに、僕はどこかでこれが永遠に続けばいいと願っている。だが、歌はあるときあっけなく終わりを告げる。それ自体が誰かとの別れのように。

 『ナウ・オンリー』を聴くことは、フィル・エルヴラムそのひとの内面の揺らぎをそのまま体験することだ。だがそこには重さだけではない、浮遊するような心地よさがたしかに宿っている。9分以上に渡って人生の意味を問う“Two Paintings By Nikolai Astrup”、前作から引き継いだカラスというモチーフとともに妻の不在にあらためて浸るヘヴィなアシッド・フォークの終曲“Crow pt.2”に至るまで、シーンの片隅でひっそりと歌い続けてきたフィル・エルヴラムの誠実なソングライティングの輝きは消えない。
 多かれ少なかれ、早かれ遅かれ、僕たちは別れや悲劇や――それぞれの人生の重さに向き合わねばならないのだろう。フィル・エルヴラムは歌うたいとして、そのことにただ向き合ったし、これからも向き合っていくに違いない。その歌はセラピーでも自傷行為でもない。わたしたちが人間性と呼ぶものに、そっと触れることだ。

RAINBOW DISCO CLUB 2018 - ele-king

 会場を静岡の東伊豆に移してから4年目。今年も「RAINBOW DISCO CLUB」の時期がやってきました!
 ダンス・ミュージック好きにはたまらないラインナップと、ハンモックカフェ、東伊豆の地元食材など充実のフードコート&バー、さらにキッズエリアも備えた、子供から大人までが一緒に楽しめる空間は、心に残る最高の経験を提供してくれます。

 今年の見どころ1。Four TetとFloating PointsによるB2Bセット。ジャズからテクノを横断する、今日のエレクトロニック・ミュージック・シーンにおける2人のキーマンによるB2Bからは最高のグルーヴが生まれること間違いなし。
 今年の見どころ2。DJ Nobu とJoey AndersonによるB2Bセット。はっきり言って、このふたりがいっしょにやるのはテクノ・ファンにとって夢。いや、ほんと、だってあなた、ジョイ・アンダーソンとDJノブなんだぜ〜。期待しかない!
 今年の見どころ3。Gonno × Masumuraのライヴ。これはやばい。元森は生きているのドラマーの増村和彦とGonnoとのプロジェクトがついに始動。これも期待しかないです! 
 
みんなで最高のGWを送りましょう! ピース。

https://www.rainbowdiscoclub.com
https://www.redbull.com/jp-ja/events/rainbow-disco-club-2018


STRUGGLE FOR PRIDE - ele-king

 彼らはある意味、再開発が加速する東京の申し子だった。街を遊び場とするボヘミアン、まあかなりハードコアなボヘミアンだが、あたかも自由の限界を確かめるような、そのひとつの象徴的なバンドとして、ストラグル・フォー・プライドは21世紀初頭の東京のアンダーグラウンドにおける脅威として存在した。彼らの2006年のファースト・アルバム『YOU BARK WE BITE』のアートワークをよく見て欲しい。

 そしてSFPは復活し、5月23日に12年ぶりのセカンド・アルバムを発表する。タイトルは『WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE.』。2枚組BOX仕様、発表されているゲスト陣がすごい。カヒミ・カリィ、中納良恵(EGO-WRAPPIN’)の他、GORE-TEX、NIPPS、FEBB、KNZZ、敵刺、BBH、BUSHMIND、小西康陽、杉村ルイ、 酒井大明(OHAYO MOUNTAIN ROAD)、DRUNK BIRDS、DJ HIGHSCHOOL、ECD……。
 SFPは、ele-kingでもお馴染みのハードコア&ヒップホップのレーベル〈WDsounds〉やサイケデリック・ヒップホップを標榜するブッシュマインドたちの仲間。彼らの音楽は雑食性が強く、パンクでもテクノでもラウンジでもお気に入りのものならなんでも取り入れているわけだが、SFPが新作においていったいどんなサウンドを聴かせてくれるのか注目したい!
  ちなみにDISC2は初のライヴ音源で、ECDのラスト・ステージも収められている。また、発売を記念して、HMV全店でCD+刺繍ポケットT-SHIRTS付セット、ディスクユニオン全店でCD+T-SHIRTS付セットの限定販売あり。


STRUGGLE FOR PRIDE
WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE.

WDsounds / AWDR/LR2
詳しくはこちら


 また、長いあいだ入手困難だったファースト・アルバム『YOU BARK WE BITE』も4月25日再発される。こちらには80年代関西ハードコア・シーンの重鎮MOBSの“NO MORE HEROES”のカヴァーも追加で収録。さらにラッパーKNZZも参加、ライナーノーツはヴォーカルの今里が執筆。12年前を知らない若い世代にも、その時代の東京という街で生まれた彼らの圧倒的なノイズコアをぜひ聴いて欲しい。

STRUGGLE FOR PRIDE
YOU BARK WE BITE
cutting edge
https://www.amazon.co.jp/YOU-BARK-BITE-STRUGGLE-PRIDE/dp/B078HCS9G5/

Daniel Avery - ele-king

 アンディ・ウェザオールをして「いまもっとも注目すべき新しいDJ」と言わしめた男、2013年にエロル・アルカンの主宰する〈Phantasy Sound〉からデビュー・アルバム『Drone Logic』を放ったDJが、来る4月6日、待望のセカンド・アルバムを発表する。それに先駆け、新曲“Projector”がMVとともに公開された。どこか90年代的なウェイトレス感を漂わせるこのトラック……いや、これは昨年のバイセップに続く良作の予感がひしひし。要チェックです。

●DJ MAG 9.5獲得! UK気鋭DJ、ダニエル・エイヴリーが新曲“Projector”のMVを公開!
●英著名音楽媒体がまもなく発売される新作を絶賛!

英エレクトロニック・シーンの新鋭DJ、ダニエル・エイヴリー。エロル・アルカン主宰レーベル〈Phantasy〉から4月6日に世界同時発売される待望のセカンド・アルバム『ソング・フォー・アルファ』は、既にDJ MAGにて9.5 / 10点を獲得するなど英著名音楽媒体で高い評価を得ている。

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DJMAG (9.5 / 10) 「自分の正しさを証明しようとするのではなく、何か特別なことを伝えようとしているアーティストのサウンドだ」

LOUD & QUIET (9 / 10) 「前作が稲妻のような衝撃だったとすれば、『ソング・フォー・アルファ』はプロデューサーからの革新的な雷であり、エイヴリーの能力の最高点に近づいている」

UNCUT (9 / 10) 「内省的なアンビエントと緻密なテクノは、待望のセカンド・アルバムにて美しくぶつかり合う」

MIXMAG (8 / 10) 「力強く、時に美しい。プロデューサーとして十分に成熟されたエイヴリーの作品」

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絶賛されている新作から新たに“Projector”のミュージック・ビデオが公開された。既に公開されている収録曲“Slow Fade”の映像を手掛けたロンドンのデザイン・スタジオ、Flat-eが今回も制作を担当している。エイヴリーはFlat-eが手掛ける映像について次のようにコメントしている。「Flat-eについて敬服している事は、彼らは神秘的なものの中にある美しさに気付いているということ。彼らは目を閉じたまま落ちていくことができる世界をつくり出している。」

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新曲「Projector」のMVはこちら:
https://youtu.be/PRMnGzznRMI
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収録曲「Slow Fade 」のMVはこちら:
https://youtu.be/ihl0ep0rnRg
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ツアーやクラブでの出来事などにインスピレーションを得て制作されたという本作は、今やイギリスを代表するテクノDJのひとりとなったエイヴリーの“テクノ・ミュージックの美学”が詰まった傑作だ。日本盤にはライナーノーツに加えて、ボーナス・トラック“Aginah”が追加収録されているので、ぜひ日本盤を手に取ってもらいたい。

■アルバム情報
アーティスト名:Daniel Avery(ダニエル・エイヴリー)
タイトル:Song For Alpha(ソング・フォー・アルファ)
発売日:2018 / 4 / 6 (金)
レーベル:Phantasy / Hostess
品番:HSE-4458
価格:2,400円+税
※日本盤はボーナス・トラック、ライナーノーツ(河村祐介)付

[トラックリスト]
01. First Light
02. Stereo L
03. Projector
04. TBW17
05. Sensation
06. Citizen // Nowhere
07. Clear
08. Diminuendo
09. Days From Now
10. Embers
11. Slow Fade
12. Glitter
13. Endnote
14. Quick Eternity
15. Aginah *

* 日本盤ボーナス・トラック

※新曲“Projector”“Slow Fade”配信中&アルバム予約受付中!
リンク:https://smarturl.it/htumhk

■EP配信情報
アーティスト名:Daniel Avery(ダニエル・エイヴリー)
タイトル:Slow Fade EP(スロウ・フェイド)
発売日:絶賛配信中!
レーベル:Phantasy / Hostess
価格:600円

01. Slow Fade
02. After Dark
03. Radius
04. Fever Dream

※絶賛配信中!
リンク:https://itunes.apple.com/jp/album/slow-fade-ep/1336927751

■バイオグラフィー:
英DJ/プロデューサー。2012年初頭に英DJ、アンドリュー・ウェザオールが“いま最も注目すべき新しいDJ”と絶賛し、ロンドンのタイムアウト誌の「DJ STARS OF 2012」に選出された。同年11月、ロンドンの人気クラブ〈Fabric〉のライヴ・ミックスCDシリーズ『FABRICLIVE 66』を手掛け、多大な賞賛を集めた。2013年、エロル・アルカン主宰の〈Phantasy Sound〉からデビュー・アルバム『ドローン・ロジック』をリリース。著名音楽媒体が軒並み絶賛しエレクトロニック・シーンのトップ・アクトへと躍り出た。2015年10月に、待望の初来日を果たした。ザ・ホラーズやプライマル・スクリーム等のリミキサーにも抜擢され、ダンス・ミュージック・ファンのみならずインディ・ロック・ファンにまでその名は知られている。2016年11月、ドイツの老舗レーベル〈!K7〉によるミックス・シリーズ『DJ-Kicks』を手掛けた。2017年、11月待望の再来日。2018年1月にEP「スロウ・フェイド」をアルバムに先駆けてリリース。同年4月、待望のセカンド・アルバム『ソング・フォー・アルファ』をリリースする。

yahyel - ele-king

 ヤイエルを聴いていると先進的な音楽性のみならず、「SF的なイマジネーション」を追求している姿勢も重要なキーワードに思えてくる。
 何しろ新作のタイトルが『ヒューマン』なのだ。そもそもバンド名からしてニューエイジの思想家バシャールの造語から取られているらしく、「2015年以降に人類が初めて接触する異星人(宇宙人)を指す」という実にSF的な「設定」である。
 これにはどうやら日本人が外国的な音楽を創作・演奏していると、「猿真似」と認識されることへの皮肉もあるらしいが(自らをYMOやコーネリアス以降の世界的人気の「バンド」と意識しているのかもしれないが、そういった世代でもないとも思う)、やはり重要な点はポスト人間的な世界観をイメージさせる点にある気がする。人間の終わり。世界の終わり。そして新世界の生成。
 この感覚がとても重要なのだ。何故か。現在、私たちの無意識は人間以降の世界を強く希求している。ゆえにSF的な感覚が現実を基底する無意識に抵触する。近年、『ブレードランナー2049』や『アナイアレイション -全滅領域-』などのSF映画の同時代的な重要作が相次いで制作・公開されているのも同様の理由ではないか。

 音楽の先端的領域でも同じである。例えばアルカやアクトレスなどの音楽とヴィジュアルを思い出してみれば分かるが、近年の海外の音楽における音楽とSF的なヴィジュアル表現の交錯は、「作品のトータル・イメージ」を形成する上で、より重要な表現になっている。
 政治・経済・社会の枠組みが20世紀的な問題を何ひとつ解決できず、00年代以降、世界/社会の急速な不穏化が進んだ結果、いわゆる20世紀的なディストピア観すら追い越して、「人間以降」の世界の想像力を刺激させている時代なのだから、「人の無意識領域」を刺激する音楽が、ポスト人間的世界観に接触するのは当然かもしれない。
 そこにおいて「ヴィジュアル/映像」と「音楽」の拮抗はより重要な方法論と表現方法になっている。むろんインターネット上で映像と音が同時に公開され、拡散されていくことが当然のことになってきた時代ゆえの変化という側面もある。
 つまり「音楽作品」は音だけあれば良いという時代でも、魅力的なジャケットのアートワークだけで通用する時代でもないのだ。音楽とヴィジュアルと映像がそれぞれ拮抗し合いながら、「作品」としてのより大きなイメージ/イマジネーションが必要とされる時代なのである。その意味で、現代人は映像と音響を包括しつつ、その無意識に作用する総合的な「作品」を求めているのではないか。

 ヤイエルも、そのような潮流と一致する音楽を生み出しているバンドである。「どのような音を作るのか」「いかにして音を鳴らすのか」「どのようなヴィジュアルでその音の持っている表現を拡張するのか」が表現意識として不可分になっているのだ。
 これは日本人にしては稀有な志向性だが、メンバーにVJ/映像作家の山田健人が存在することからも理解できるように意識的な方法論の発露のはずだ。ちなみに山田はバンドのMVすべてを監督しており、映像面でバンドの存在理由を提示する重要な「メンバー」である。
 もっとも音楽そのものが時代のセンスに追いついていなければ、そのバランスは一瞬にして壊れてしまう。ヤイエルはまずもって音楽が素晴らしい。その点は強く強調しておく必要がある。
 2016年のファースト・アルバム『フレッシュ・アンド・ブラッド』や、最先端のステージングでも高い評価を獲得する彼らだが、この新作『ヒューマン』においてはエクスペリメンタルなムードのエレクトロニック・ミュージックとシルキーなエレクトロニック・ソウルを交錯させるという世界的にみても独自の試みを実践している。簡単にいえばアクトレスとフランク・オーシャンの交錯である。これこそ彼らの「日本人であることに意識的な加工貿易戦略」なのかもしれないが、しかし、その音の見事さの前には、ただ「美しい」という言葉をつぶやくほかはない。
 篠田ミル、杉本亘、大井一彌らによる「トラック」「演奏」は、2010年代以降のインダストリアル/テクノなどのモダナイズされた先端的音楽の感覚を持った鋭くも美しいエレクトロニック・ミュージックの側面もあり、日本人離れした声質を誇るヴォーカル池貝峻によって歌われる「音楽」は、ジェイムス・ブレイク以降のニュー・エレクトロニック・ソウル・ミュージックの遺伝子を継承しているシルキーな官能的を有している。この両極の融合と交錯!
 まずはリード・トラックに選ばれた“Iron”を聴いてほしい。アブストラクトでインダスリアルなトラックと、感情を浮遊させるような池貝峻のボーカルが麗しい。

 そして“Rude”。隙間の多いトラックの間を縫うようにシルキーなヴォーカルが舞う。MVにおけるインターネット以降の世界を表象するようなイマジネーションが凄まじい。

 ダビィなビートと霧のようなヴォイスから始まるアルバム冒頭の“Hypnosis”からして、聴き手は、その自我を融解するように作品世界に惹き込まれてしまうだろう。楽曲全体のムードが波のように生成する見事なトラックだ。つづく“Nomi”のミクロのリズム/音響空間を彷徨かのごときトラックとマシン・ソウルなヴォーカルがアルバムの世界観を一気に全面化する。以降、本アルバムは、まるで崩壊した歴史以降の世界/物語のように、断片化と感情の発露が織り上げられていくのだ。

 彼らは今の時代の世界と無意識にアジャストする表現を生みだしている。世界は遠い場所ではない。インターネットを介した意識の先にある隣接・接触する領域だ。そしてインターネットは人の無意識の集積である。そしてインターネット以降の世界/無意識は、その境界線を限りなく無化させつつある。
 世界の最先端的音楽は、そんな「無意識」の官能性を表現する。ヤイエルもまたそのような表現を欲している。だからこそ彼らは先端的電子音楽や新しいR&Bなどの 世界的潮流に直接アジャストするのではないか。それこそが同時代意識=センス、ムードなのだから。
 音楽における現代性/同時代的なセンスは、その音楽を生かす重要なエレメントである。同時代的センスを欠いた音楽は、どの世代・年齢の手によるものであれ、精彩を欠き、色気がない。
 ヤイエルにはそれがある。「時代の華」のような「色気」が、まるで新しく調合された香水のように聴き手に向かって放たれている。

 そしてもっとも重要なことは、そんな「人間以降の世界」を希求する「無意識」にアクセスしつつも、彼らの音楽には人間存在への「深い愛」もあるように感じられる点だ。このアルバムの「官能性」の正体はそこにある。じじつアルバムのラストは“Lover”という曲で締めくくられるのだから。
 今という時代は、人間以降の世界への無意識の希求が、そのまま20世紀的な旧来の絶望へと直結せず、人間以降の世界(終わり)を意識しつつも、そのうえで、いちど反転するように「21世紀以降の新しい愛と希望」を求める感覚が強い。ヤイエルの音楽には、そんな新しい「希望」があるのだ。これこそがこのバンドが現代的で先端的な理由に思えてならない。

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