「K A R Y Y N」と一致するもの

iLL - ele-king

 90年代のバブル景気の余韻とその崩壊から忍び寄る空虚さ。ゆっくりと変わりゆく時代のなかのほんの一瞬のモラトリアムなムードから生まれたいわゆる「98年世代」を代表するバンドのひとつにスーパーカーがある。
 スーパーカーの魅力には、作品ごとに新たな音楽的邂逅を果たしてきた折衷主義は言うにおよばず、ある種の青春性、青春の蒼さとその煌めきがある。中村弘二の囁くような幽玄とした歌声。石渡淳治の文学的なリリック、フルカワミキがもたらすフェミニンな調和、そしてそれらを天高く昇華させる田沢公大によるダイナミックなビート。個々が描く"アオハル・ユース"な世界観が乱反射するように、バンドは化学反応を起こした。そしてその結果、彼らは「失われた10年を生きるボーイズ&ガールズのピーターパン・シンドローム」そのものを体現したとも言える。僕を含め当時のユースたちは彼らの音楽に自分自身を重ね、永遠の純真無垢を祈っていた。

 バンドは解散し、メンバーも年齢を重ねたことで、その後のソロ・ワークにスーパーカーのような青春性を見出すことはできなくなったものの、イルこと中村弘二の作品にはいまもなお、少年的なところがある。クラフトワークのライヴ盤のタイトルを拝借して自身の新作に使ってしまうように、中村弘二はいまでも純粋に音楽を愛する人間で、彼自身のサイトのレコメンド・コーナーでは、自らが影響を受けた音楽作品などについて少年が初めてロックのレコードを手にした瞬間のように目を輝かせながら語っている。そういった無垢な佇まいと折衷主義的な態度から見える彼の少年性は、スーパーカー時代からまったく変わることがない。

 新作は、前作『∀』に収録の、向井秀徳の歌をフィーチュアリングした"死ぬまでダンス"でも顕著に表れている、ミニマル・テクノ/クリック・ハウスからの影響が色濃く出ている。総じてロッキンなエレクトロ・ハウス仕立ての曲が目立っている。これまでにも"フライング・ソーサー"や"デッドリー・ラヴリー"など、似たような趣向の曲は数多くあった。が、アルバムのタイトルが表している通り、ここに収録された新曲は、どれも音数は必要最小限まで削ぎ落とされている。曲の展開や音色による抑揚の上下も抑えられ、まるで鋭く滑空するために最適なフォルムを突き詰めた飛行機のように美しい流線型を描いている。グランジ調の曲も2曲ほどあるが、そのどちらもミニマルな仕上がりとなっている(このあたりはThe XXからの影響も感じられた)。

 前々作『ロック・アルバム』と前作『フォース』では、往年のスーパーカー・ファンが思わず顔を赤らめてしまうような、初々しいシンプルなギター・ロック調の曲が多く見られた。そのような懐古主義的なものよりも、この新作で表現されている、しっかりと前を向いて前進しようとする冒険的な音楽のほうが間違いなく彼には合っている。「アイ・ワナ・ダンス・ウィズ・ユー」と歌った直後に「アイ・ドント・ワナ・ダンス・ウィズ・ユー」と歌ったり、相変わらず突拍子もないフレーズが多く飛び出すが、それもまた、彼らしいと言えば彼らしい。スーパーカーはもうこの世には存在していないが、中村弘二の音楽は前進している。『ミニマル・マキシマム』を聴きながら「死ぬまでダンス」することに思いを巡らしたい。

DJ MASACO - ele-king

TRIBE/HARDTEK/TRIBECORE 12" Top 10s for October 2010


1
69db & Mc Tablloyd - Rave Roover

2
Yumani - Putain d'Syatem

3
Jt Labo14 - Vitessoox

4
Alryk - Techno Pink

5
Cemtex - Eternal Torment(scratch's by Dj Zeb)

6
Sagsag23 - Sauve Toi

7
Disakortex - Mang ton Disak o Kortex

8
Azhot (xlr) - Bubles

9
Bassmaker - Kawatt

10
Suburbass - Cocaination Was Low Level

#2 DJ Krush & Prefuse 73 @KOKO - ele-king

 去る10月16日(土)、SOUNDCRASH presents 〈DJ Krush & Prefuse 73@KOKO〉にて、両ヘッドライナーのサポートを務めさせてもらいました。

 トップバッターとして登場したのは、DMCチーム部門の決勝戦に出演するために日本から訪英していた、YASA & HI-CによるKIREEK。バトルDJとして、世界中のヘッズから支持される彼らですが、当日はそのスキルを無理に見せつけることなく、ゆっくりと、しかし確実に、温まりはじめたばかりだったフロアの温度を上げていき、彼らが単なるバトルDJではなく、ミックスを中心としたオーソドックスなパフォーマンスでも力を発揮できることを、集まったオーディエンスの前で証明しているようでした。また、彼らは翌日に同会場で開催された〈DMC黴€Team World Championship 2010〉にて、再度世界チャンピオンの座の防衛に成功し、フランスのC2Cが持つ記録と並ぶ、4連覇を達成しました。

 続いて登場したのは、The Cinematic OrchestraのギタリストであるStuart McCallum。当日は同じくThe Cinematic Orchestraで活動するドラマーのLuke Flowersと、シンガーHeidi Vogelによるトリオ編成として出演。その技術とたしかなセンスに裏打ちされたジャジーかつパワフルなパフォーマンスは、当日のラインナップの中で異彩を放ちつつも、ほろ酔いのオーディンエンスを大いに湧かせていました。


アンカーソングのライヴ風景。

 ちょうど日付の変わった深夜0時に、僕は3番手として出演させてもらいました。冒頭の2曲をソロとして演奏した後、弦楽四重奏をステージに迎え入れ、新曲の"Ornaments""と"Plum Rain"を含む、合計6曲を演奏しました。前者はダブステップのビートを、後者はUKガラージの要素を取り入れ、どちらも自分なりに新しいことにチャレンジした楽曲で、フロアの反応に多少の不安もありましたが、蓋を開けてみれば、どちらも好意的に受け止めてもらえたようでした。宮殿のような造りをした会場の〈KOKO〉は天井が非常に高く、場合によっては弦楽器の音が分離し過ぎて、一体感のないものになってしまうこともあるのですが、すでにフロアを埋め尽くしていたオーディエンスの熱意あるレスポンスを目の当たりにして、胸を撫で下ろすとともに、後に控えるふたりのヘッドライナーにうまくバトンタッチできたことを、とても嬉しく思いました。


いまだ根強い人気のあるPrefuse 73

 ヘッドライナーとして先陣を切ったのはPrefuse 73。普段はドラマーやターンテーブリスト等をゲストに迎えて、バンドとして演奏することが多い彼ですが、当日はラップトップとMPC1000を中心とした、ややチルアウト気味のソロセットを披露していました。エレクトロニカ/ヒップホップのシーンの中心人物として数多くの作品を発表し、確固たる地位を築いている彼の曲群は、ただモダンなだけでなく、音楽的な深みに満ちていて、自身の音楽に対する深い愛情が現れているように思えます。集まったオーディエンスも、広く知られた『One Word黴€Extinguisher』などの作品からの楽曲のみならず、未発表だと思われるものに対しても、ゆっくりと身体を動かし、そしてじっくりと耳を傾けているようでした。完成したばかりだという、女性ヴォーカリストたちとのコラボレーション作品となるニュー・アルバムへの期待を、大いに膨らませてくれるセットでした。


DJ Krushへのリスペクトは変わらない

 そして当日のトリを飾ったのはもちろんDJ Krush。フロアの温度も最高潮に達し、彼の登場にフロアからは大きな歓声が沸き起こって、彼の名を世界に轟かせる発信地となったここロンドンで、いまでも変わらず多くのファンが彼を待っているということを、改めて目の当たりにしました。
 当日は来年発表予定だという新作からの楽曲と、過去のクラシックを織り交ぜたセットを披露して、フロアのオーディエンスの期待にがっちりと応えているようでした。ロンドンのダンス・ミュージックのシーンは非常にサイクルが早く、新しいもの好きというイメージが強くありますが、そのいっぽうで彼の楽曲のような、風化してしまうことのないタフさを備えた音楽に対する理解と情熱も、この街のオーディエンスには、たしかに備わっているように思えます。またステージ脇には、そのパフォーマンスをまじまじと見つめるPrefuse 73の姿がありました。DJ Krushとの競演は初めてだったそうで、いち音楽ファンとして彼のパフォーマンスを堪能しているようで、その演奏を終えたときに、フロアのオーディエンスとと同様に、惜しみない拍手を送り続けていました。
 すべてのミュージシャンにとって、自分の尊敬するアーティストと競演することほどエキサイティングなことはないのだと、改めて思い出すことができた一夜でした。


interview with Agraph - ele-king


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ゴールド・パンダから〈ラスター・ノートン〉の名前を聞いて、そしてアグラフの『イコール』にはアルヴァ・ノトが参加していることを知る。同じ時期にふたりの新世代の、背景も音楽性も異なるアーティストから、同じように、しかも久しぶりにカールステン・ニコライの名を耳にして、ひっかからないほうが不自然というものだろう。エレクトロニック・ミュージックの新局面はじつに忙しなく、かつて〈ミル・プラトー〉が宣言したようにいろんなものが絡み合いながら脱中心的に動いているように感じられる。
 クラブ・ミュージックに関して言えば、多くの論者が指摘するように、ジェームス・ブレイクが新しいところに向かっている。ドイツ語で"ピアノ作品"を意味する「クラヴィアヴェルクEP」を聴いていると、彼が単なるブリアル・フォロワーではないことを知る。ピアノの心得があることを、彼は5枚目のシングルで披露しているのだが、おかしなことにアグラフもまた、『イコール』において彼のピアノ演奏を打ち出している。なんというか、気兼ねなく自由に弾いている。彼のセカンド・アルバムを特徴づけているのは、ピアノとミニマリズムである。
 
 アグラフの音楽は清潔感があり、叙情的だ。きわめて詩的な広がりを持っている音楽だが、その制作過程は論理的で秩序がある。作者の牛尾憲輔と話していると、彼ができる限り物事を順序立てて思考するタイプの人間であることがよくわかる。その多くが感覚的な行為に委ねられるエレクトロニック・ミュージックの世界においては、彼のそれはどちらかと言えば少数派に属するアティチュードである。そして思索の果てに辿り着いた『イコール』は、いまIDMスタイルの最前線に躍り出ようとしている。
 
 リスナーが、スティーヴ・ライヒ・リヴァイヴァルとカールステン・ニコライを経ながら生まれたこの音楽の前から離れられなくなるのは時間の問題だ。アグラフの、傷ひとつないピアノの旋律を聴いてしまえば、多くの耳は立ち止まるだろう。息を立てるのもはばかれるほどの、控えめでありながら、どこまでもロマンティックな響きの前に。

実家が音楽教室でピアノをやっていたので、坂本龍一さんの曲は弾いてました。それは手癖として残っていると思います。坂本龍一さんの手癖にライヒがのっかているんです(笑)。だから混ざっているように聴こえるんでしょうね。

日常生活ではよく音楽を聴くほうですか?

牛尾:最近は聴かなくなりましたね。本ばっか読んでいます。ぜんぜん聴いてないわけじゃいんですけどね。

音楽が仕事である以上、当然仕事の耳で音楽を聴かなくてはならないと思うんですけど、自分の快楽として聴く場合の音楽はどんな音楽になるんですか?

牛尾:基本的にはすべて電子音楽かクラシックです。

どんな傾向の?

牛尾:一筆書きで描かれた、勢いのあるものよりかは、家で聴いて奥深くなっていける細かく打ち込まれたもの。アパラットみたいな、エレクトロニカとテクノのあいだにあるようなもの。ファーストを作っているときからそうだったんですけど、そういう音楽家、(スティーヴ・)ライヒ的な現代音楽......ミニマルであったりとか、そういう音像の作られ方をしているものをよく聴きますね。

いまの言葉はアグラフの音楽をそっくり説明していますね。

牛尾:そうかもしれません。僕の音楽はそういう影響を僕というフィルターを通して変換しているのかなと思うときもあります。

最初は鍵盤から?

牛尾:はい。

今回のアルバムの特徴のひとつとしては、鍵盤の音、メロディ、旋律といったものが挙げられますよね。

牛尾:そうですね。

自分の音楽をジャンル名で呼ぶとしたら何になると思います?

牛尾:さっき言った、エレクトロニカとテクノのあいだかな。

アンビエントはない?

牛尾:その考え方はないです。

ない?

牛尾:アンビエントをそれほど聴いてきたわけではないんですよ。ファーストを作ったときに「良いアンビエントだね」と言われたりして、それで制作の途中でグローバル・コミュニケーションを教えてもらって初めて聴いたりとか、ブライアン・イーノを聴いてみたりとか......。

イーノでさえも聴いてなかった?

牛尾:意識的に作品を聴いたのはファーストを出したあとです。

カールステン・ニコライ(アルヴァ・ノト)みたい人は、エレクトロニカを聴いている過程で出会ったんだ。

牛尾:そうです。東京工科大学のメディア学部で学んだんですけど、まわりにICC周辺、というかメディア・アートをやられている先輩や先生だったりとかいたんですね。そういう人たちに教えてもらったり、いっしょにライヴに行ったりとか、スノッブな言い方になりますが、アカデミックな延長として聴いていました。

なるほど。アンビエント......という話ではないんだけど、まあ、エレクトロニカを、たとえばこういう説明もできると思たことがあったんですよね。ひとつにはまずエリック・サティのようなクラシック音楽の崩しみたいなところから来ている流れがある。もうひとつには戦後マルチトラック・レコーディングの普及によって多重録音が可能になってからの、ジョージ・マーティンやジョー・ミークやフィル・スペクターみたいな人たち以降の、レコーディングの現場が記憶の現場ではなく創造の現場になってからの流れ、このふたつの流れのなかにエレクトロニカを置くことができるんじゃないかと。アグラフの音楽はまさにそこにあるのかなと、早い話、坂本龍一と『E2-E4』があるんじゃないかと思ったんです(笑)。

牛尾:なるほど(笑)。でも『E2-E4』はそこまで聴いてないんですよ。

やはりライヒのほうが大きい?

牛尾:大きい。『テヒリーム』(1981)みたいにリリカルなものより、彼の出世作が出る前の、テー プ・ミュージックであったりとか、あるいは『ミュージック・フォー・18ミュージシャンズ』(1974)であったりとか、当時のライヒがテープを使って重ねていたようなことをシーケンサーで再現できるように打ち込んだりはよくやりますけどね。

なるほど。

牛尾:坂本龍一さんはたしかにあります。実家が音楽教室でピアノをやっていたので、坂本龍一さんの曲は弾いてました。それは手癖として残っていると思います。坂本龍一さんの手癖にライヒがのっかているんです(笑)。だから混ざっているように聴こえるんでしょうね。

しかも坂本龍一っぽさは、ファーストでは出していないでしょ。

牛尾:出ていないですね。

今回はそれを自由に出している。ファーストの『ア・デイ、フェイズ』よりも自由にやっているよね。

牛尾:ピアノを弾けるんだから弾こうと思ったんですよ。

僕は3曲目(nothing else)がいちばん好きなんですよ。

牛尾:ありがとうございます(笑)。

あの曲は今回のアルバムを象徴するような曲ですよね。

牛尾:そうですね。

ファーストはやっぱ、クラブ・ミュージックに片足を突っ込んでいる感じがあったんだけど。

牛尾:そうです、今回は好きにやっている。ファーストも実は、制作の段階では4つ打ちが入っていたり、エレクトロのビートが入っていたりして、だけど途中で「要らないかな」と思ったんです。それで音量を下げたり、カットしたりしたんですけど、基本的に作り方がダンス・ミュージックだったんですね。展開の仕方もすべて、ダンス・ミュージック・マナーにのってできているんです。今回はクラシカルな要素、アンサンブル的な要素を取り入れていたんです。

まったくそうだね。

牛尾:こないだアンダーワールドの前座をやったんですけど、前作の曲は四分が綺麗にのっかるんです。でも、今回の曲ではそれがのらないので、ライヴをやってもみんな落ち着いちゃうんですよね(笑)。

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「人がない東京郊外の感じをロマンティックに切り取っているよ」と言われて、それはすごく腑に落ちる言い方だなと。とにかく僕の牧歌的な感覚は、そっから来ていると思います。


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今回自分の世界を思い切り出そうと思ったきっかけは何だったんですか?

牛尾:新しいことをやりかったというのがまずあります。前作ではやらなかったこと、まだ自分が出してないものを出そうと。それと、オランダ人で、シメオン・テン・ホルト(Simeon Ten Holt)というミニマルの作家がいて、その人の『カント・オスティナート(Canto Ostinato)』という作品があって、フル・ヴァージョンだとピアノ6台、簡略化された聴きやすいヴァージョンではピアノ4台なんですけど、そのCDのピアノの響きというか、サスティンの音に含まれる空気感みたいなものにとても気づくところがあって、まあ、具体的なものではないんですけど、その空気感に触発されというのはありますね。

ちょっとのいま言った、えー、シメオネ?

牛尾:シメオン・テン・ホルトです。

スペルを教えてもらっていいですか?

牛尾:はい。(といって名前と作品名を書く)

僕もスティーヴ・ライヒは行きましたよ(笑)。90年代に来たときですね。あれは生で聴くと本当に最高ですよ。

牛尾:僕は昨年の来日のときに2回行きました。質疑応答までいました(笑)。

この10年で、スティーヴ・ライヒは見事にリヴァイヴァルしましたよね。

牛尾:僕は技法的にはすごく影響受けましたね。

ミニマル・ミュージックには反復と非連続性であったりとか、ライヒの技法にもいろいろあると思いますが、とくにどこに影響を受けたんですか?

牛尾:フェイジングという技法があって、ずらして重ねていくという技法なんですけど、それを根底においてあとは好きなように作っていく。そうすると反復性と非連続性が、重ねた方であるとか響きの聴かせ方で、再現とまではいかないまでも自分のなかに取り込めるのかなという意識がありました。テクニカルな要素ですけどね。

それはやっぱ、アグラフがピアノを弾けるというのが大きいんだろうね。

牛尾:そうかもしれないですね。とにかくピアノを弾こうというのが今回はあったので。

楽器ができる人はそういうときに強い。ダブみたいな音楽でも、感覚的にディレイをかける人と、ディレイした音とそのとき鳴っている音との調和と不調和までわかる人とでは作品が違ってくるからね。

牛尾:僕はそこまで音感が良いほうではないんですけどね。音楽の理論も多少は学んだけど、ちゃんと理解しているわけでもないし、すごく複雑な転調ができるわけでもないし、ワーグナーみたいな方向の和声展開が豊富にできるわけでもないので、その中途半端さがコンプレックスでもあるんです。ただ、その中途半端さは自分のメロディの描き方にも出ているんですよね。だから、それが欠点なのか、自分の味なのか計りかねているんですよね。

なるほど。

牛尾:このまま勉強していいものなのか、どうなのか......好きなようにやるのがいいと思うんですけど。だからいま、菊地(成孔)さんのバークリー・メソッドの本を置いて、「どうしようかな」と思っているところなんです(笑)。

ハハハハ。まあ、音楽理論が必ずしも作品をコントロールできるわけではないという芸術の面白さもあるからね。それこそ、さっき「一筆書き」と言ったけど、ハウスとかテクノなんていうのは、多くが一筆書きでパンクなわけでしょ。感覚だけでやっていることの限界もあるんだけど、そのなかから面白いものが生まれるのも事実なわけだし。

牛尾:そうですね。そこをどうスウィッチングするのかは僕も考えていかなくてはならないことですしね。

きっと牛尾くんみたいな人は曲の構造を聴いてしまわない? 「どういう風に作られているんだろう?」とか。

牛尾:聴いてしまいますね。

だからエレクトロニカを聴いていても、曲の作り方がわかってしまった時点でつまらくなってしまうという。

牛尾:それはあるかもしれませんね。あと、楽典的な技術ではなくて、音響的な技術に関しては僕はもっとオタクなので、たとえば僕、モーリッツ・フォン・オズワルドのライヴに行っても音響のことばかりが気になってしまうんですね(笑)。だから、内容よりも音像の作り方のほうに耳がいってしまうんですね。

そういう意味でも、アルヴァ・ノトはやっぱ大きかったんですかね。最近、ゴールド・パンダという人に取材したらやっぱその名前が出てきたし、今回のアグラフの作品にもその名前があって、ひょっとしていまこの人も再評価されているのかなと。

牛尾:エポックメイキングな人ですね。

〈ラスター・ノートン〉もいま脚光を浴びているみたいですよ。

牛尾:それは嬉しいですね。僕が好きになったのは大学時代だったんですけど、とにかくやっぱどうやって作っているのかわからない(笑)。すごいなーと。そういえば、こないだミカ・ヴァニオのライヴに行ったら、グリッジを......ホットタッチと言って、むき出しになったケーブルを触ることでパツパツと出していて、僕はもっと知的に作っていたかと思っていたので、すごいパンクだなと思ったんです(笑)。

フィジカルだし、まるでボアダムスですね(笑)。

牛尾:しかもコンピュータを使わずにサンプラーだけでやっている。しかもエレクトライブみたいな安いヤツでやってて。スゲーなと思った(笑)。エイブルトン・ライヴであるとか、monomeというソフトがあって、そういうアメリカ人が手製で作っているハードウェアとソフトのセット、Max/MSPのパッチのセットであるとか、スノッブなエレクトロニカ界隈でよく取り立たされるようなソフトウェアって、実は適当に扱うようにできているんですね。僕からはそういう見えていて、僕はCubaseというソフトを使っているんですけど、すごく拡大して、できるだけ厳密に、顕微鏡的に作ることが多いんです。つまり(ミカ・ヴァニオみたに)そういう風にはできていなくて、ああいう音楽がフィジカルに生まれる環境が実はヨーロッパにはすごくあって......、で、そういう指の動きによる細かさが、ループだけでは終わっていない細かさに繋がっているのかなと。

なるほど。

牛尾:僕は典型的なA型なんで(笑)。

たしかに(笑)。そこまで厳密に思考していくと、どこで曲を手放すのか、大変そうだね。

牛尾:それはもう、そろそろ出さないと忘れられちゃうなとか(笑)。そういうカセがないと、本当にワーク・イン・プログレスしちゃうんで。

それは大変だ。

牛尾:でも、「あ、できた」と思える瞬間があったりもするんです。

ちょっと話が前後しちゃうんだけど、ダンスフロアから離れようという考えはあったんですか?

牛尾:それはないですね。ただ、自由にピアノを弾こうと思っただけで。フロアから離れようとは思っていなかったです。追い込まれた何かがあるわけではないですね。

音楽的な契機は、さっき言った......えー、イタリア人だっけ?

牛尾:いや、オランダ人のシメオン・テン・ホルト。ファーストのときはハラカミ(・レイ)さんへの憧れがすごく強かったんですね。高周波数帯域が出ていない、こもっているような、ああいう作りにものすごい共感があったんです。それでファーストにはその影響が出ている。だから、次の課題としてはその高い周波数をどうするのかというのがあった。それを思ったときも、ピアノのキラキラした感じならその辺ができるなと思って。ピアノの、たとえば高い方の音でトリルと言われる動きをしたときとか、感覚的に言えばハイハットぐらいの響きになるんですね。だから高周波数の扱いを処理すれば、新しいところに行けるかなと思ったんです。

ピアノは何歳からやっていたんですか?

牛尾:6歳です。でも、適当にやってました。

じゃ、ご両親が?

牛尾:いやいや、家が団地の真んなかにあったので、「それじゃ牛尾さん家に集まろうよ」という話になって、そのあと引っ越してから一軒家になってからもそのまま続いているってだけで、親が音楽をやっていたわけではないんですよね。

出身はどこなんですか?

牛尾:東京の多摩のほうです。だから、多摩川をぷらぷら散歩するのが好きで、ファーストは散歩ミュージックとして作っていたので。

牛尾くんの作品の牧歌性みたいなのもそこから来ているのかな?

牛尾:そうだと思いますね。ディレクターから「人がない東京郊外の感じをロマンティックに切り取っているよ」と言われて、それはすごく腑に落ちる言い方だなと。僕は人は描かないんですけど、橋とか建物とか人工物は描いていると思うので。とにかく僕の牧歌的な感覚は、そっから来ていると思います。ただ、ちょっと斜陽がかっていますよね。

なるほど。ずっとピアノだったんですか?

牛尾:とはいえ、ドラクエを弾いたり(笑)。

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夜の海を散歩したこと、夜の街を山の上から見たことが大きなヒントになっています。そのとき感じたのは、「そこにあるのに見えていない」ということだったんです。夜の海は真っ暗で海の存在感はあるのに見えない、夜の街も街はあるのに人が見えない。


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音楽体験として大きかったのは?

牛尾:アクセス。

なんですかそれは?

牛尾:浅倉 大介さんとか、どJ-POPです。僕はそれをテレビで見て、「将来ミュージシャンになろう」と。それからTMN、小室哲哉さんを見て、「やらなきゃ」と(笑)。

はははは。

牛尾:痩せているから運動部はやめようと(笑)。まあ、そういう感じでしたね。

自分で意識的にCDを買いに行ったのは?

牛尾:クラフトワークですね。中学校まではJ-POPだったんですけど、卒業間際に友だちの家で『ザ・ミックス』を聴いて、もう「すごーい!」と(笑)。"コンピュータ・ラヴ"の「ココココココ......」と短いパルスみたいな音にリヴァーブがかかっているだけというブレイクがあるんですけど、それだけテープに録ってずっと聴いてたっりとか。

はははは。

牛尾:音フェチみたいなのは、もうその頃からありました。気に入った音色をずっと追い続けていたりとか......ピアノを弾いていると戦メリを弾きたくなってくるので、そこから坂本龍一さんを聴いて、YMOを聴いて、みたいなのがちょうどクラフトワークを聴きはじめたのと同じ時期で。そうこうしているうちに90年代後半で、卓球さんやイシイさんも聴いたり、雑誌を見ると「〈ルーパ〉というパーティがあってそこでは80年代のニューウェイヴもかかっているらしい」とか、で、「あー、行かなきゃ」って(笑)。それからジョルジオ・モロダーを探してみたり。そうやって遡っていってるだけなんです。

最初から電子音楽には惹かれていたんだね。

牛尾:家にはピアノとエレクトーンがあったんですけど、ずっとエレクトーンに憧れがあったんですよ。それが大きかったかもしれないですね。で、クラフトワークにいって、それから......「卓球さんが衝撃を受けた"ブルー・マンデー"とはどういう曲なのか」とかね。

そうやって一筆書きの世界に近い付いていったんだね(笑)。

牛尾:そうです(笑)。だから、エレディスコなんです。卓球さんにコンピに入れてもらった曲も、最初に出したデモはオクターヴ・ベースがずっと「デンデンデンデン」と鳴っているような(笑)。ちょうど当時はシド・ミードのサウンドトラックを作るんだと自分で勝手に作っていた時期で。

いまのアグラフの原型は?

牛尾:浪人か大学のときです。でも、ハラカミさんを聴いたのは、高校生のときでしたけどね。だから、エレディスコを作りつつ、そういう、小難しい......。

IDMスタイル(笑)。

牛尾:そう、IDMスタイルと呼ばれるようなものを作りはじめたんです(笑)。だんだん知恵もついてきて、細かい打ち込みもできるようになったし、アグラフの原型ができていった感じですかね。

小難しいことを考えているかもしれないけど、ファーストよりも今回の新作のほうが若々しさを感じたんですよ。だって今回のほうが大胆でしょ。ファーストはもちろん悪くはないんだけどわりと型にはまっているというか。

牛尾:ハラカミさんへの憧れですからね。エレディスコをやっていたのも卓球さんやディスコ・ツインズへの憧れでした。それはいまでもあるんですけど、自分のなかで結実できていないんですよね。それよりも自分に素直に自分の味を出すべきだと思ったんですよね。自分がいま夕日を見ながら聴いて泣いちゃう曲とか(笑)、そこに根ざして曲を作りたかったんです。

なるほど。

牛尾:そうなんです。ファーストは(レイ・ハラカミへの)憧れでしたね。

この新作は時間がかかったでしょ?

牛尾:かかりましたね。ファーストをマスタリングしているときにはすでに取りかかっていましたから。でも、最初はうまくいかなった。『ア・デイ、フェイズ』の"II"になってしまっていたんですね。

最初にできたのは?

牛尾:1曲目(lib)と2曲目(blurred border )です。テクニカルな細かい修正を繰り返しながら、だんだん見えてきて、それで、1曲目と2曲目ができましたね。「行けるかも」とようやく思えました。

アルバムを聴いていてね、ものすごく気持ちよい音楽だと思うんだけど、たとえば1曲目にしても、かならず展開があるというか、だんだん音数が多くなっていくじゃない? ずっとストイックに展開するわけじゃないんだよね。そこらへんに牛尾くんのなかではせめぎ合いがあるんじゃないかなと思ったんですけどね。

牛尾:僕の曲は、後半に盛りあがっていって、ストンと終わる曲が多いんですよ。

多いよね。

牛尾:小説からの影響なんでしょうね。小説をよく読むんです。小説って、それなりに盛りあがっていって、ストンと終わる。あの感じを自分が紡ぎ出す叙情性の波で作りたいんだと思います。

なるほど。

牛尾:僕は散歩しながら聴くことが多いんですけど、曲を聴き終わって、いま見ている風景を......、夕焼けでも朝焼けでも夜の街でもいいんですが、曲が終わったときに風景をそのまま鳥肌が立ちながら見ている感覚というか、それをやりたいんです。

それは面白いね。実際に曲を聴いていて、その終わり方は、きっと考え抜いた挙げ句の結論なんだなというのが伝わってきますね(笑)。

牛尾:ありがとうございます(笑)。

あと、たしかにヘッドフォンで聴くと良いよね。

牛尾:まあ、やっぱ制作の過程で散歩しながら聴いているので、どうしてもそうなってしまいますね。でも、どの音量で聴いても良いように作ったし、爆音で聴かないとでてこないフレーズもあるんですよ。それはわざと織り込んでいる。

ちなみに『イコール』というタイトルはどこから来ているんですか?

牛尾:僕の音楽はコンセプトありきなんです。ファーストは日没から夜明けまでのサウンドトラックというコンセプトで作りました。今回は、夜の海を散歩したこと、夜の街を山の上から見たことが大きなヒントになっています。そのとき感じたのは、「そこにあるのに見えていない」ということだったんです。夜の海は真っ暗で海の存在感はあるのに見えない、夜の街も街はあるのに人が見えない。それはひょっとしたら見ている対象物と自分とが均衡が取れている状態なんだなと思ったんです。そのとき、今回のタイトルにもなった"static,void "とか"equal"とか、そういう単語が出てきた。それでは、これを進めてみようと。抽象的だけど、寄りかかれる柱ができたんです。

なるほど。最後のアルヴァ・ノトのリミックスがまた素晴らしかったですね。

牛尾:そうなんです。今回は10曲作って、最後はもう彼に託そうと。ドイツ人がわけのわからないアンビエントをやって終わるという感じにしたかったんです。そうしたらカールステン(・ニコライ)から「フロア向けにする?」というメールが来て。「あの人も、リミックスのときはフロアを意識するんだ」と驚きましたけどね。

しかもあれでフロア向けというのが(笑)。

牛尾:でも突出していますよね。マスタリングをやってくれたまりんさんにしても、もう1曲リミックスをしてくれたミトさんにしても、あとブックレットに小説を書いてくれた円城(塔)さんにしても、僕の描いた青写真以上のものを挙げてくれた。だから満足度がすごく高い。

僕、小説はまだ読んでないですよね。僕も日常で聴いている音楽はインストが多いんですけど、それはやっぱ想像力が掻き立てられるから好きなんですね。同じ曲を妻といっしょに聴いていても、僕と妻とではぜんぜん思っていることが違っていたりする。そこが面白いんです。

牛尾:そこは僕もまったく同じです。たとえばtwitterで曲を発表すると、僕が持っている「この曲はこういう気持ちで作りました」という正解と、ぜんぜん違った感想をみんな返してくれるんですよね。それが面白いんです。

まさに開かれた解釈というか。だから小説を読んでしまうと、イメージが限定されてしまうようで恐いんです。

牛尾:円城さんは文字を使っているんですけど、ホントに意味わかんないんですよ。言い方は悪いんですけど(笑)。せっかく音楽があるのに、愛だの恋だのと、なんで歌詞で世界観を狭めてしまうんだろうなというのはずっとあるんです。でも、円城さんの言葉は違うんですよ。もっと開かれている言葉なんです。小説を付けたかったわけじゃないんです。円城さんの言葉が欲しかったんです。

なるほど。

牛尾:さらに勘違いしてもらえると思うんです。

わかりました。じゃあ、僕も読んでみます。

牛尾:ぜひ(笑)。

E.D.A - ele-king

2010年9月28日選盤


1
Lou Donaldson - You're Welcome Stop On By - Bluenote

2
Steve Miller Band - Dance Dance Dance - Capital

3
V.A - The World Ends:Afro Rocks&Psychedelia In Nigeria - Sound Way

4
Lloyd Miller - The Heliocentrics (ost) - Strut

5
John Legend&The Roots - Wake Up - Sony

6
Arthur Russell - The Is How We Walk On The Moon - Sleeping Bag

7
Stevie Wonder - Boogie On Reggae Woman - TamuraMotown

8
Dinosaur - Kiss Me Again - Underground Disco Classics

9
Dubtribe Sound System - Do It Now - Defected

10
Limahl - Never Ending Story - Emi

Masahiro Mizumo - ele-king

TT September Chart 2010


1
Marc Romboy, Blake Baxter - Muzik (Kink Remix) - Systematic Recordings

2
Samuel L. Session - The Soloist (Reboot Remix) - Be As One

3
Fausto Messina - Amor Lleno De Esperanza (Original Mix) - Diynamic

4
Alex Flitsch, Mutant Clan - Imanah (Original Mix) - Connaisseur Recordings

5
Yousef - Walking On Egg Shells (Original Mix) - Harthouse

6
Radio Slave - I Don't Need A Cure For This (Kenny Larkin Remix) - Rekids

7
Maher Daniel - 3rd Time Is A Charm (Original Mix) - Rejected

8
Nick Curly - Lemba (Original Mix) - 8Bit

9
Dual Shaman - Ocean Breeze (Original Mix) - Wolfskuil Records

10
Alex Niggemann - Take Control (Matthias Tanzmann Remix) - Supernature

Chart by JETSET 2010.10.25 - ele-king

Shop Chart


1

V.A.

V.A. STONES THROW 7 INCH BOX SET »COMMENT GET MUSIC
2010年10月10日に開催されたイベントの記念に作られた特製ボックスセットが登場!DJが全て7"のみでプレイした同イベントを象徴する7"の10枚セット!PBWセレクトの名曲が7"として生まれ変わりました!

2

DJ YOGURT & KOYAS

DJ YOGURT & KOYAS CHILL OUT »COMMENT GET MUSIC
アンビエント古典をDJ Yogurt & Koyasが独自の解釈でリメイクした話題の1枚が待望のアナログ化!Yogurt & Koyasが望んだ「Chill Out」のトリビュートを"CHILL Out " を愛して止まない熱い人達の手により謎のレーベルからワンショット限定プレスで入荷です!

3

DENT MAY

DENT MAY THAT FEELING / EASTOVER WIVES »COMMENT GET MUSIC
ダメすぎ込み上げすぎ奇跡のインディ・ブリージン・ブルー・アイド・ソウル。Ariel Pinkに並ぶ天才と言い切りたい!!Paw Tracksからのデビュー・アルバムが当店鬼ヒットしたDent May。Forest Familyからの新曲が到着!!絶対お買い逃しなく。

4

RICARDO VILLALOBOS / PRINS THOMAS / DJ NOBU

RICARDO VILLALOBOS / PRINS THOMAS / DJ NOBU ZERO SET 2 RECONSTRUCTED »COMMENT GET MUSIC
Zero Set 2再構築で話題沸騰のマスト・バイ・アイテム入荷致しました。Zero Set影響下と自ら公言しているRicardo Villalobos, オスロのリエディット・マスターPrins Thomas, さらに国内からはDJ NOBU (Future Terror)が参加。故Conny Plankへの追悼と言える"Zero Set"の続編アルバム"Zero Set 2"から抜選され解体/再構築が施された圧巻の5楽曲を収録。

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MACHINEDRUM

MACHINEDRUM WANT TO 1 2? »COMMENT GET MUSIC
大復活を遂げた天才による幻の傑作が遂に奇跡のヴァイナル化!!名門LuckyMeから放った"Many Faces"が当店爆裂ヒットを記録したMachinedrum。'09年にCD限定リリースされていた幻の傑作がヴァイナルで限定リリースされました!!

6

BALAM ACAB

BALAM ACAB SEE BIRDS »COMMENT GET MUSIC
入荷しました。噂のウィッチ・ハウス筆頭ユニットによるファースト・12インチ!!絶対マスト★Washed OutとSalemがサイコパス化したようなゴシック・シンセ・ダブ・サウンドで話題を集めまくるブルックリンの19歳、Balam Acabの5曲入りマキシEP!!

7

DARLING FARAH

DARLING FARAH BERLINE EP »COMMENT GET MUSIC
ドファンキーかつカラフル。滅茶苦茶お洒落な1枚です!!DebruitやKotchyらを擁するUKヒップホップ人気レーベルから、UKGシーン最前線とも交差するエレクトロ・テック新星Darling Farahがデビュー!!

8

DAM FUNK / COMPUTER JAY

DAM FUNK / COMPUTER JAY LOS ANGELES 7/10 »COMMENT GET MUSIC
満を持して登場!第7弾はDam Funk/Computer Jay!もはや説明不要のファンクの申し子、Stones ThroeからDam Funk、そして先日のGaslampkillerの新作10"にも参加していた気鋭ビートメイカー、Computer Jayによるスプリット!

9

SEAHAWKS

SEAHAWKS IS THIS IT? / OH BABY »COMMENT GET MUSIC
話題沸騰のヨット・ロッカーSeahawksの12"トリロジー第3弾が到着です!!近年はLoEBにてニュー・ディスコ/バレアリック・シーンのサポートに積極的なLo Recordings総帥Jon Tyeと、グレイト・イラストレーターPete Fawlerによる話題のユニット、Seahawksにょる12"シングル第3弾がまたしても素晴らしいです!!

10

GILLES PETERSON - HEARTBEAT PRESENTS ONE TIME!

GILLES PETERSON - HEARTBEAT PRESENTS ONE TIME! MIXED BY GILLES PETERSON × AIR »COMMENT GET MUSIC
Heartbeatのミックス・シリーズ第五弾はGilles Peterson!最新鋭のダンス・ミュージックを自らの選美眼をたよりに世界中のDJ、クラバーから絶大な支持を受ける、Gilles Petersonがついに本シリーズに登場です

Chart by UNION 2010.10.23 - ele-king

Shop Chart


1

VARIOUS ARTISTS

VARIOUS ARTISTS International Feel INTERNATIONAL FEEL / JPN »COMMENT GET MUSIC
DJ Harveyの新プロジェクトLocussolus、Quiet Villageの別名義となるMaxxi & Zeus、Rub N Tug/Map Of AfricaのメンバーThomas BullockによるWelcome Stranger名義での参加など、強烈な個性を放つラインナップを見てもわかるとおり、リリース当初から常にDJやショップの話題の的となってきたレーベルInternational Feel。直感的に一瞬で心を奪われるような音はアンダーグラウンドなダンスミュージック本来の魅力そのものであり、それは彼らの一途な想いに他ならない。どのレーベルにも存在しないダンスミュージック、またバレアリック~チルアウトといった音を放ち、彼らのこだわりを貫きひとつに結晶させたプレミアムなサウンドが、いま扉を開ける。

2

TOBIAS

TOBIAS Street Knowledge SK / GER »COMMENT GET MUSIC
超強力盤! VILLALOBOSリミックス!! NSIとしても知られるTOBIAS.が06年にLOGOSTICからリリースした傑作がVILLALOBOSのリミックスを収録し再発! 脳みそを揺さぶるアシッディーなドープ・ミニマルであるオリジナル、微細なウワモノの連鎖でハメるマイクロスコピックなVILLALOBOSリミックス共に驚異的! マストです!

3

CALM

CALM Save The Vinyl - EP 1 MUSIC CONCEPTION / JPN »COMMENT GET MUSIC
メタモルフォーゼのコンピレーションにも先行収録され話題を集めたアルバムのハイライトと言える壮大なバレアリックトラック「Earth Song」、美しいピアノのダウンテンポチューン「Fade to White」、極上のアンビエントトラック「River is Deep」を収録!

4

PULSHAR

PULSHAR Inside DESOLAT / GER »COMMENT GET MUSIC
今やCADENZA、PERLON、COCOONなどと並ぶヨーロッパテクノシーンのトップレーベルへと躍進を遂げた、LOCO DICE & MARTIN BUTTRICH主宰レーベル・DESOLATが、自信を持って送り出す新たな才能・PULSHARのセカンド・アルバム!本作「INSIDE」は彼らにとって約2年ぶりとなるセカンド・アルバム。RHYTHM & SOUNDをチルアウトさせたようなM-2"The Price You Pay"、ヘビーなベースラインと透明感溢れるメロディアスなシンセのレイヤーが極上のトリップへと誘ってくれるM-4"Da Creator"、ブリストル勢のようなメランコリアを感じさせるM-10"Distant Fire"など、一曲毎のクオリティーは粒揃い! 気が付くと最初から最後まで聞き通してしまう中毒性の高い1枚!

5

OMAR S

OMAR S These Complimentary Track's FXHE RECORDS / US »COMMENT GET MUSIC
アシッドのディープな響きにクラップが炸裂するトラックや、Omar Sにしては珍しくメロウなディスコにシフトしたPhyllis Hyman ? Under Your Spell使いのアンダーグラウンドハウス、アタックの強さがOmar Sらしい個性を放つディープテクノなど4曲を収録したEP!

6

ROY DAVIS JR./OMARS FEAT.DJ B-LEN-D

ROY DAVIS JR./OMARS FEAT.DJ B-LEN-D All I Do/Da-Teys FXHE RECORDS / US »COMMENT GET MUSIC
1996年に今は無きFORCE INC USからリリースされた、シカゴのベテランハウサーRoy Davis Jr.プロデュースのトラックがOmar Sによって再発!Stevie Wonderの「All I Do」モロ使いのフレーズをループさせたグルーヴィーなハウスチューン。そしてSide BにはOmar SとDJ B-Len-Dによるコラボレート作を収録。DJ Blendは80年代中頃、Carl CraigがDerrick Mayに紹介をした有能なデトロイトのパーカショニストという逸話を持つベテラン。Omar Sによるディープなコードが魅力のハウストラックに、泡が弾けるかのような深い音色のパーカッションを馴染ませた、心地よい鳴りが魅力の1曲。

7

MARC HOULE

MARC HOULE Drift »COMMENT GET MUSIC
PLASTIKMANのベストアルバム「KOMPILATION」も反響を呼ぶ中、MINUSが次に仕掛けるのはRICHIE HAWTINと同じくカナダでその音楽的キャリアを育んだプロデューサー・MARC HOULEのNEWアルバム。本作「DRIFT」は、現在彼が住むベルリンの"冷たく暗い灰色の冬"をイメージして作られた作品。通常のMINUS作品とは趣を異にした、サウンドトラックのように風景が浮かぶイマジネイティブなサウンドが収められた全8曲の秀作です。

8

TRAVERSABLE WORMHOLE

TRAVERSABLE WORMHOLE Vol.1-5 CLR / JPN »COMMENT GET MUSIC
ポストSLEEPARCHIVE! NYのベテラン・プロデューサー・ADAM Xによるプロジェクト・TRAVERSABLE WORMHOLEのデビュー・アルバム。2009年春、ホワイト盤にスタンプという素っ気ない(しかしアンダーグラウンド・シーンではおなじみの)体裁で発表された12"が一部のDJから絶賛され、その謎めいた素性と共に多くのテクノファンを虜にしてしまったTRAVERSABLE WORMHOLE。その実体は90年代前半から活躍するNYの古参プロデューサー・ADAM Xによるプロジェクトで、彼の出自であるハードテクノを現代的なミニマルとミクスチャーしたソリッドなサウンドを矢継ぎ早にリリースし、ベルリンシーンの象徴・MARCEL DETTMANNや近年復活を遂げたSURGEONなどと共に新たな旋風を巻き起こしている

9

MISTANOMISTA

MISTANOMISTA Detroit Session BLACK SUNSHINE / RUS »COMMENT GET MUSIC
『ECLIPSE MUSIC』のサブ・レーベルと噂される、新鋭レーベル『BLACK SUNSHINE』の1番! このレーベルは今後チェックが必要! まずはタイトルからして"Detroit Session "。INVERSE CINEMATICの"Detroit Jazzin' "然り。。。DETROITのつくタイトルだけで間違いナシ! ロシアの新人YURI SHULGINによるユニットMISTANOMISTAの作品!

10

MIKE HUCKABY

MIKE HUCKABY From The Mind Of Synth SYNTH / US »COMMENT GET MUSIC
1995年、Daniel BellとRick Wadeの両ベテランがデトロイトを拠点に立ち上げたレーベルHermonie Parkから2枚のシングルをリリース、その後ディープハウス寄りのDeep Transportation、テクノ~ディープ・ミニマルに特化したS Y N T Hの2つのレーベルを自身で立ち上げる一方、Juan Atkins aka Model 500、Pole、Deepchord、Lo Soul、Loco Dice、Blake Baxterといったトップアーチストのリミキサーにも起用されるベテランMike Huckaby(マイク・ハッカビー)。渋谷CLUB MUSIC SHOPリニューアルオープン記念でリリースされたディープハウスセットに続き、今回は11/13(土)にオープンする下北沢クラブミュージックショップを記念してのテクノセット!機材やマスタリングにこだわる彼らしい音の配置はS Y N T Hで見せる音そのもので、暗黒の中を一つの光りが差し込むような深みとコントラストを引き出した絶妙な展開!ミックスの最後には今回もクリエイター用のサンプル音源が2種ボーナス収録。デトロイトで若手アーチストを育成している彼らしいスタンスも嬉しいところ。限定盤です。

Various Artists - ele-king

 アニマル・コレクティヴの"マイ・ガールズ"がクライマックスでプレイされるようなダンスフロアがいま日本のどこにあるのか教えて欲しい。あの曲の冒頭のキラキラしたシーケンスが流れればすぐにリアクションがある、そんな現場を知りたい。DJはその前後をどんな曲で繋ぎ、そしてどんな曲に持っていくのか......。"マイ・ガールズ"をクライマックスで上手にスピンできるDJがいたら、その人はいまもっと危うく、いまもっともフレッシュなDJに違いない......が、実際のところ"マイ・ガールズ"は、たとえば1990年のプライマル・スクリームの"カム・トゥゲザー"のように機能しているのだろうか。それはある特定の場のアンセムとして、ある世界観を共有する契機として、いまもっとも危うく、いまもっともフレッシュな歓声を浴びているのだろうか......。
 
 『ファック・ダンス、レッツ・アート』は出るべくして出たコンピレーションで、ここ1~2年のUSアンダーグラウンドにおけるダンス・ミュージックの新展開――チルウェイヴ、エレクトロ・ポップ、シンセ・ポップ、サイケデリック・ダンス・ポップ、そしてウィッチ・ハウス――を編集してものである。ウォッシュト・アウトトロ・イ・モアスモール・ブラックといったチルウェイヴ系、oOoOO(オーと読むらしい)やバラム・アカブ、クリープといったウィッチ・ハウス系、それからクリスタル・キャッスルズのようなニューウェイヴ・ディスコ系など最近のトレンドから計18組を選び、18曲を収録したものである。アニマル・コレクティヴの"マイ・ガールズ"はコンピレーションのもっとも中心に配置され、そのフォロワーであるベアズ・イン・ヘヴンがアルバムの締めを務めている。通して聴いていると、ニューウェイヴ・ディスコ系が古くさく、あらためてチルウェイヴ系が新しく感じられる。
 ちなみに今年、USメディアがもっとも注目しているのがウィッチ・ハウス(魔女のハウス)で、本作の1曲目(続く2曲目)がまさにそれだ。ウィッチ・ハウスとは......何も魔女の格好をしたDJがハウスをスピンするわけではない。大雑把に言えばUKダブステップ(というか主にブリアル)へのリアクションのひとつである。手法的にはヒップホップのチョップを好み、その出自にはエレクトロクラッシュ系の流れも絡み、あるいはそう、お察しの通りザ・XXの影響も受けつつ、そして"ドラッグ(drag)"や"ホーンティッド(幽霊)"とも呼ばれていることからも察することができるように、ウィッチ・ハウスはより薄気味悪くダークで、UKダブステップの暗さがアメリカ系ゴシックやホラーの文脈に落とし込まれたダンス音楽のスタイルのように思える。バラム・アカブのビートはダブステップの変型で、クリープのヴォーカルの歪ませ方はジェームス・ブレイクの応用である。また、メモリー・テープスの"バイシクル"のヴァージョン名が"ホラーズ・コズミック・ダブ"であるように、ウィッチ・ハウスはチルウェイヴとも交わっているようだ。
 
 この"新しいアメリカのアンダーグラウンド"に関しては英米間でずいぶんと激しい議論がある。最初に仕掛けてきたのは僕が知る限りではUKの『ガーディアン』で、今年の初めに同紙は、「ブロガー・ロックは政治的鋭さを欠いている」という皮肉たっぷりの論考を掲載している。ビーチ・ハウス、ウッズ、ウェイヴス、サーファー・ブラッドといった自然系の言葉が入ったバンド名のバンド、もしくはジュリアン・リンチ、ダックテイル、ジェームズ・フェラーロといったローファイ・アーティスト(WIRE誌言うところのヒプナゴジック・ポップ=入眠ポップ)は、逃避的な田園生活を賞揚し、政治や現実に対する無関心と怠惰をを肯定する......といった内容である。もちろんアメリカからの反論はすぐに起きた。「それは逃避ではない」と、このシーンを擁護し続けている有名な音楽ブロガーがやり返した。「中産階級的経済や政治価値観にオルタナティヴなサイキック・リアリティを切り開くためのプロセスである」
 すると『タイニー・ミックス・テープス』が議論に乗った。「なにがどうよ、ローファイ・インディ音楽の政治的価値」というわけで、ことの成り行きを読者に説明して、そして議論を呼びかけている。結果、大量の意見が寄せられた。ある人は「ローファイには政治性がない」と認め、ある人は「政治を求めてローファイを聴いていない」と当たり前のことを主張し、またある人は「なぜ僕たちは労働、労苦、破壊、殺人がない世界を空想していてはいけないのだろう?」と素朴な問いを発し、またある人は「逃避主義は政治的にはもっとも保守的な方法論だ」と説き、またある人は「しかし、カール・マルクス言うところの疎外者として僕たちは......、だから弁証法的に言えば......」と論を捻り、そして多くの人はその源流であるアニマル・コレクティヴの音楽を語り、そして話は......オネオトリックス・ポイン・ネヴァーにまでおよんでいる。英米で湧き上がっているこの議論は、ご覧のように実に広がりがあって、チルウェイヴもグロー・ファイもウィッチ・ハウスもどうでもよくなってくるほど読んでいて面白い。
 
 底意地の悪い『ガーディアン』は、そして、インディ・ロックを愛するアメリカの若者たちの大量な言葉をスルーして、別の角度から逆襲を仕掛ける。今度は「インターネットはローカルな音楽シーンを殺したか?」と題して、チルウェイヴがどこか固有の、現実の現場を持たずにインターネットを通じて起きたムーヴメントであることから、それはいままで豊かな音楽文化を育んできたローカル文化を殺すものだいう論考を掲載する
 まあ、興味がある人は読んでください。あらためて言うことでもないのだろうけど、イギリスってやっぱ音楽文化にプライドがあるね、いざとなったらビートルズを出せるもんなー。そう、「マージービートというローカリズムがビートルズを生んだ」と言える。でも、それは......ときとして強者の論理にも聞こえる......というか、『ガーディアン』はどんな言葉を使ってでも、チルウェイヴを評価したくないのだろう。
 
 "カム・トゥゲザー"のようになれなかったからこそ"マイ・ガールズ"は切り開いたのかもしれない。アンダーグラウンドで非政治的な音楽は、心が満たされる秘密の場所を追い求めるように、彼らの理想郷を拡大している。「オルタナティヴなサイキック・リアリティを切り開くためのプロセスである」とブロガーは言った。オルタナティヴなサイキック・リアリティ......なんとも際どい言葉である。

Chart by JAPONICA 2010.10.22 - ele-king

Shop Chart


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SOFT VS DJ DUCT

SOFT VS DJ DUCT LOOP SEGUNDO / FEEL MORE NNNF / JPN / 2010/10/20 »COMMENT GET MUSIC
★JAPONICA限定!★「BACKYARD EDIT」シリーズが国内、そして海外からも好評のDJ DUCTがSOFTのライブ定番ナンバーにして人気曲"LOOP SEGUNDO"、そしてアルバム収録の壮大なスピリチュアル・ナンバー"FEEL MORE. KNOW"をブレイクビーツ感覚でDJユースにリエディットした限定7inch!共に所々でニクイ演出が利いた曲の構成もばっちりで DJフレンドリーなバリバリ現場仕様の使えるナイス・エディットです!マスタリングはもちろんKND!

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DJ KENSEI

DJ KENSEI LIVE ON WAX SLEEPING BUGZ / JPN / 2010/10/9 »COMMENT GET MUSIC
<SLEEPING BUGZ>による人気ミックス・シリーズ「THE SOUND OF SPACE」待望の第3弾にDJ KENSEIさん登場です!前2作の持つ空気感を見事に受け止め昇華させたホント期待以上の素晴らしいミックス作品が届きました!じっくりと聴き込みDJ 妙技たるものを堪能する、または日常生活の中でサラっとかけ流すのももちろんアリな、まさに万能ミックス!マスタリングは盟友でもあるKND(こ こは鉄板ですね)!前2作とあわせてどうぞ~!

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BURNT FRIEDMAN & JAKI LIEBEZEIT

BURNT FRIEDMAN & JAKI LIEBEZEIT 5 7 EP NONPLACE / GER / 2010/10/20 »COMMENT GET MUSIC
名コンビBURNT FRIEDMANとCANのドラマーJAKI LIEBEZEITが2008年にリリースした楽曲をBASIC CHANNEL / RHYTHM & SOUNDそしてHARD WAXオーナーでもあるMARK ERNESTUSがリミックス!流石の空間処理能力と綿密につくり込まれた音の一つ一つに飛ばされること間違い無しのトライバル・テック・ダブ(そしてあ くまでミニマル!)是非良いサウンドシステムで聴いてみたい&聴いてほしいです!

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CAPTN K

CAPTN K SWAMP GROOVE PICNIC / AUS / 2010/10/20 »COMMENT GET MUSIC
新進気鋭CAPTN Kが自身のレーベル<PICNIC>より新作10inchをリリース!A面"SWAMP GROOVE"は哀愁を帯びたク-ルなギター、ハーモニカ・プレイが全編に渡りフィーチャーされたブルージー・ファンク!そしてB面にはこれまたブルージーなワウ・ギターにダビーに響くサックス・プレイが渋くハマる"GRAVYBOAT"を収録!ヒップホップ/ブレイクビーツ~レアグルーヴ・サ イドまで、これまたクロスオーヴァーにヒットの予感するホント大推薦の2トラックス!

5

V.A. (MOODMAN / SHHHHH)

V.A. (MOODMAN / SHHHHH) ZZK RECORDS PRESENTS THE DIGITAL CUMBIA EXPLOSION RUDIMENTS / JPN / 2010/10/13 »COMMENT GET MUSIC
★特典でさらに(!)MOODMANのミックスCD付いてきます!★南米アルゼンチン/ブエノスアイレス発、激注目レーベル<ZZK RECORDS>音源のMOODMANによるDJミックス+SHHHHHセレクトによるコンピレーションをパッケージングした濃密2枚組CD!MOODMANのテクノ的解釈によるミニマル・グルーヴ溢れるDJミックス、そしてSHHHHHのストーリー性を重視した抜群のセレクトに より<ZZK RECORDS>の魅力を余すことなく十二分に楽しめてしまう強力強烈盤!

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TRUJILLO

TRUJILLO BABY YOU'RE STILL THE SAME APERSONAL MUSIC / UK / 2010/10/20 »COMMENT GET MUSIC
ベネズエラ出身の注目アクトTRUJILLOデビューEPがスペイン発の新興レーベル<APERSONAL MUSIC>からの第1弾でリリース。バレアリックな質感でジンワリとフロアをウォームアップさせるメロウ・ディスコ・グルーヴのオリジナル・ヴァージョ ンはじめ、タイトな足回りに巧な展開で高揚感を駆り立てるSOCIALDISCO CLUBによるハウス・リミックス、そしてウワ音をクールに抑えつつお得意のビートダウンに特化したMARK Eリミックスの3ヴァージョン収録!

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NICOLAS JAAR

NICOLAS JAAR LOVE YOU GOTTA LOSE AGAIN EP DOUBLE STANDARD / US / 2010/10/18 »COMMENT GET MUSIC
ジワジワと足されていくビート/グルーヴにアンビエンシーな鍵盤ネタや壮大なストリングスが織り成していくディープ・ダウンテンポ・トラッ ク"WOUH"、フォーキーなウワ音を被せつつビートダウン~ブレイクビーツなグルーヴで展開するバレアリック・チューン"LOVE YOU GOTTA LOSE AGAIN"など他とは明らかに一線を画す絶妙なクロスオーヴァー感覚でのプロダクションを披露!限定300枚プレスにつきお早めに~!

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V.A.

V.A. HOT SHIT! DOPE AFRO FUNK HOT SHIT / UK / 2010/10/20 »COMMENT GET MUSIC
数々のディスコ/リエディット系作品のネタとなったレア・アフロ音源を集めたナイス・コンピ!タイトル通り、ドープ・アフロ・ファンク詰まってますっ!!いずれも激レアなタイトルをコンパイル。しかしそのレア度だけに留まらず現場重視の「使える」レアグルーヴをセレクト(!)といった感じ のDJのための素晴らしい内容となってます!DJの際、ホント重宝すること請け合い。これはオススメですっ!

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RONDENION

RONDENION BEGINNING OF THE RING EP BOSCONI EXTRA VIRGIN / ITA / 2010/10/9 »COMMENT GET MUSIC
壮大なストリングスにボトムの効いたベースグルーヴとが織り成すスローモー・ビートダウン・ハウス"BEGINNING OF THE RING"はじめB面にはKDJ/THEOらを彷彿とさせるヴォーカル・フレーズのネタ使いに淡いシンセ・コードがジンワリと沁みてくるビルドアップ・ナ ンバー"IN ONE'S MIND"(これかなりヤラれました!)、そしてこれまた黒汁ほとばしるグルーヴを軸にディスコ・テイストで構築されたディープ・ハウス・トラッ ク"LIKE A CHILD"を収録!

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EBO TAYLOR

EBO TAYLOR LOVE AND DEATH STRUT / UK / 2010/10/18 »COMMENT GET MUSIC
ガーナで発祥した伝統的ハイライフ・サウンドにアフロ、ソウル、ファンクなどの要素を融合させ独自のアレンジやプロデュースを施し他の追随を許さ ないオリジナル・サウンドを発信し続けるガーナの至宝にしてリヴィング・レジェンド、御年74歳(!)にしてバリバリの現役ミュージシャ ン=EBO TAYLORによる新録アルバム!現在進行形で奏でられるネクスト・レベルへと押し上げられたアフリカン・グルーヴが全編に渡り充満しきった濃度の高い好 作品です!
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