「K A R Y Y N」と一致するもの

2562 - ele-king

 1曲目"ウィナンプ・メロドラマ(Winamp Melodrama)"が圧巻。チョップド・ドラムの派手な展開、さりげないヴォコーダー。プラスティックマン並みのミニマリズム(最小限)の構成であり ながら、やたらドラマティック、あるいは、昨年ダンスフロアを沸かせたUKファンキーのヒット曲、ジョーの"クラップトラップ"のエレクトロ・ヴァージョンとでも言えばいいの か、これは間違いなくDJに好まれるトラックだ。というか、もう使っているDJも少なくないんじゃないかな。デイヴ・ユイスマンの「踊らせたるぜー」とい う気合いが鮮やかなカタチで具現化している。2008年、デビュー・アルバム『エアリアル』によってベルリン・ミニマルとクロイドンのダブステップの溝を 埋めたオランダ人は、翌年のセカンド・アルバム『アンバランス』でデトロイト・テクノに接近すると、2年ぶりとなるサード・アルバム『フィーヴァー』では マントロニクスやクラフトワークのエレクトロを訪ねている。オールドスクール・エレクトロが鳴り響く、ディスコのダンスフロアに目を向けている。それがア ルバム・タイトル『フィーヴァー』の意味するところであろう。
 要するに......これはジョイ・オービソンのような4/4 キックドラムのダブステップのさらにその先を目指している音楽だとも言える。アルバムに収録されたすべての曲でそれが成功しているかどうかはともかく、少なくもと彼は挑戦して、新しい一歩を踏み出そうとしている。

 『フィーヴァー』のベスト・トラックは間違いなく"ウィナンプ・メロドラマ"だが、2曲目の"チーター"にもがっつりと身体を揺さぶられる。ここではハンドクラップを効果的に......というかほとんどキックドラムとハンドクラップでビートを組み立てている。言ってしまえばUKファンキーのテクノ的な展開だが、この人のセンスの良さによって素晴らしいトラックになっている。
 "ジャックスタポーズ"のような、マントロニクスめいた(つまりオールドスクール・エレクトロな)ディスコ・トラックも魅力的だ。"アクアティック・ファミリー・アフェア"のように、アンダーグラウンド・レジスタンスのダークなファンクを彷彿させるトラックもあるし、"インターミッション"や"ウェストランド"、そしてタイトル・トラック"フィーヴァー"には、『アンバランス』から続く彼の、カール・クレイグにも似たシュールなフィーリングが展開されている。
 また、"ブラジル・デッドウォーカー"や"ディス・イズ・ハードコア"、また"ファイナル・フレンジー"といったトラックは彼の故郷がテクノとハウスにあることを激しく主張している。このアルバムにおける熱量の高さがストレートに出ているトラックでもある。
 『フィーヴァー』はパワフルなダンス・アルバムである。2562は、いま彼のキャリアにおいてピークに向かっているのではないだろうか。

[tUnE-yArDs] - ele-king

 2011年、すでに何人かの素晴らしい女性ミュージシャンが登場している。本サイトでも何枚か紹介している。しかし、チューン・ヤーズを名乗る、カリフォルニアのメリル・ガーバスはあまりにも圧倒的。5月にセカンド・アルバム『WHOKLII(フーキル)』がリリースされるが、彼女の音楽を聴いているとニーナ・シモンとアリ・アップとM.I.A.が幸せに踊っているような錯覚に陥る。パワフルで、エネルギッシュで、とにかく元気だ。
 まずはこれを見て、チューン・ヤーズの爆弾のようなアルバムを待とう!

OKI - ele-king

●OKI DUB AINU BAND Presents
『Himalayan Dub~Mixed by OKI vs 内田直之~』
CD発売記念ツアー・ファイナル
4月15日(金) 会場:渋谷 CLUB QUATTRO 開場:19:00 / 開演:20:00
ゲスト: LITTLE TEMPO
チケット:前売¥3,800 (ドリンク別)当日¥4,300 (ドリンク別)
お問い合わせ: 
SMASH: TEL:03-3444-6751 https://smash-jpn.com 

●OKI x 一十三十一 x U-zhaan
アイヌのトンコリ、インドのタブラ、という伝統楽器が生むグルーヴ+、女性ヴォーカル。
新たなるユニットの始動!?初Live緊急決定!!
5月21日(土) 会場:西麻布「新世界」 開場:17:00 / 開演:18:00
前売り予約3000円(ドリンク別)/当日券3500円(ドリンク別)※限定100人※
〔前売チケット予約・お問い合わせ先〕西麻布「新世界 」 
tel: 03-5772-6767 (15:00~19:00) https://shinsekai9.jp/

DUB Chart


1
Israel tafari (same song dub)

2
Bunny Lee - Rasta Dub '76

3
Jammy , Crucial Bunny - Fatman Dub Contest

4
Revorutionaries - Jonkanoo Dub

5
Scientist - Scientific Dub

6
Augustus Pablo - King Tubby Meets Rockers in Firehouse

7
Sly & Robby - Gamblers Choice

8
Augustus Pablo - Original Rockers

9
Lee Perry - Super Ape

10
Joe Gibbs - African Dub All-Mighty

Contribution - ele-king

 2011年3月11日、東北関東大震災によって僕たちを取り巻く状況は一変した。多くの人命が失われたのはもちろん、生き残った人たちにも、以前の生活を取り戻すこと、物資や燃料の確保、家族の捜索、放射能との不本意な共存...、あるいは、的確な情報を選びとることも大事だし、生き延びた後ろめたさや、何かしたいが何もできない自分にいかに折り合いをつけるか......といった課題が残されている。
 僕の住む街は岩手県の沿岸に位置しているのだが、線路や家屋や船舶は津波によって破壊されたものの、人的被害はゼロだったことは奇跡と言っていいだろう。月並みだが生きていることに感謝したし、相撲の八百長やカンニングで騒いでいた頃がいかに平和だったか思い知った。被災した人たちには本当にかける言葉がない。ただ、無事と健康を祈らせていただくばかりである。戦後最悪の災害となったわけだが、ここで得られた経験は永遠に重宝されていくだろう。そうでなければ死んだ人たちが浮かばれない。

 地震の日の朝、僕はドアーズの『ストレンジ・デイズ』を聴きながら仕事に行った。14時46分、地震と同時に職場の電気は止まり、自家発電に切り替わった。「漁港が浸水した」などといった情報が飛び交い、あたりは混乱した。僕は恐怖したというよりも、あまりの事態の性急さに呆然としてしまった。災害用の毛布の運び出しを手伝っているときも、心ここにあらずといった感覚だった。2001年の9.11のときのような、一瞬で海の向こうのすさまじい情報量を受け取ったスピード感はそこにはなかった。地震直後は、何もかもが遮断されてしまったからだ。
 帰り道、僕の住む町は不気味に様相を変えていた。すべての家からは灯りが消え、普段使っている道路は津波を警戒して封鎖されていた。活動的な雰囲気が消え失せ、僕の見た世界は静まり返って淡々としていた。カーステレオから流れるジム・モリソンの歌が妙に暗示的だった。

不思議な日々が俺たちを捕らえた
不思議な日々が俺たちを追い詰めた
俺たちのちょっとした歓びを壊そうとしている"ストレンジ・デイズ"

 他者、あるいは人間という存在に言及した歌詞だが、そのときの僕にはなんだか預言めいた響きに感じられた。作り話ではない。実話である。
 僕の主な被災体験は、停電生活である。震災当日の夜から、発電機や薪ストーブ、同じく薪で沸かす風呂といった設備が使える祖父の家に身を寄せた。海岸付近に住む人びとは家を津波で破壊され避難生活を強いられたが、それを考えるとこのような恵まれた環境に自分がいたことをまずは感謝せねばなるまい。食べ物もあった。しかし発電機に使う軽油は限られていたし、毎晩余震に起こされ、錯綜する情報を一方的につきつけられるのは、(僕の住む地域は電気の復旧がかなり遅れたこともあって)なかなか堪えた。だが家族といる時間が増えたし、祖父母や叔父と普段はしないような話をした。そのことが単純に良かったとは言わないが、久しぶりに人の営みというものを感じた気がした。
 音楽を聴けるのも通勤の車内だけになってしまった(ちなみに祖父の家と僕の家はかなり近く、CDだけ取りに行くという芸当ができた......なんたる幸運)。そのあたりに僕が聴いていたのは意外にもビギーだった。『ライフ・アフター・デス』。知っての通り、本作のリリースを目前に控えた1997年3月、ビギーは凶弾に倒れてしまう。彼は死をテーマにした曲が多いことで有名だが、ここでは「死後の人生」というよりも「いちど死んで生まれ変わった」と解釈したい。震災で生き残った僕たちも、ある意味ではいちど死んで、またもらった命だろう。感謝し、そしてこれから自分が出来ることを考えなければならない。
 震災後のこの国を包んだ沈痛な自粛ムード。政府や電力会社の事後の対応の不手際、あるいは物資の買い占めに走る人たちへの、ネット掲示板での正義感なのか憂さ晴らしなのか計りかねる苛立ちに満ちた非難。そんな鬱屈とした空気のなか、欲望をむき出しにしたビギーのラップは勇ましく、力強く響いた。僕はビギーに鼓舞されたし確実に元気をもらったといえる。

 電気が復旧し、自宅に戻った。灯りを点け、PCを起動させながら思った。今回の原発の事故に関しては、僕たちが普段利便性だけを享受し、見て見ぬふりをしてきた部分がいっきに噴出したということだろう。原発周辺の住民は住む場所を追われ、野菜や魚の汚染によって多くの一次産業に従事する人びとが職を失った。このことを何らかの契機にしなければならない。やはり自販機の削減や営業・勤務時間の短縮といった節電方面の方策がとられていくのだろうが......。
 僕個人の原発に関する意見はというと、即時全廃は不可能にしても、じょじょに他のエネルギーに切り替え、順次廃棄していくべきだと思う。比較的近くに女川原発や六ヶ所村の再処理施設があるだけに他人事とは思えない。まったくの門外漢なのだが、割と大きな余震がこれだけ頻発するのは、太平洋プレートと北米プレートのズレがいまも進行しているということだろうから、文字通り地に足の付いていない環境で、これからも原発に頼るのはあまりに危険だし、福島原発の事故を教訓にしなければならない。原発による豊富な電力という恩恵。一度知った便利さを手放すのは難しいが、「Aを優先させればBが犠牲になる」という摂理からは生きている限り逃れられない。
 同時に考えなければならないのは、原発や再処理施設で働く人たちのことである。昨年10月のたばこの値上げの報道の時も思ったのだが、弊害ばかりが取りざたされて、その産業に従事する人びとにはまったくスポットが当たらないのである。原子力関連施設従事者の一般企業等へ優先的な斡旋。被曝とはどういうものかの詳細な説明。そうした透明性の上での新たなエネルギーの模索。遺物の撤去、新たなインフラの整備により雇用も創出できるかもしれない。困難を極めるだろうが、その過程での節電や省エネなら僕は喜んで協力するだろう。やはり太陽光発電の研究・開発にそれなりの予算を割くのが現実的な気がするのだが...。
 と、こんなことを考える余裕があるほど、現在では僕は普段の生活を取り戻している。岩手の沿岸部に住んでいながら、である。そして、そのことに負い目を感じるのである。津波で破壊された家屋の撤去作業を手伝ったり、被災地に物資を送ったりすることを(もちろん何か役に立ちたくてしたことだが)心のなかで免罪符にしていた自分が情けない。本当に無力感しかない。そのくせ僕はここ数日でレコードやCDを買ったし、映画も見たし本も読んだ。そんな人間だ。醜悪なことを書いている自覚はあるが、これはこれでリアルなのだとご理解いただきたい。この原稿も、自分の気持ちの整理のために書いているという理由も何%かはあるかもしれない。

 気を取り直して、僕の好きな曲で、こんな時にぴったりな曲がある。アルバート・アイラーの"ミュージック・イズ・ヒーリング・フォース・オブ・ユニヴァース"だ。そのままずばり、「音楽は世界を癒す力」である。タイトルのわりに、人を奮起させるような曲調だ。ジャズをはじめとする黒人音楽は、ルーツであるアフリカへの回帰が底の部分のテーマとしてある。安直かもしれないが、僕には震災で故郷を失った人びとと重ねあわせることができる。西欧列強に植民地化された故郷への帰還、ひいては母体回帰を目指す音楽と、震災とその二次災害により住む場所を追われた人びとがいつか元いた場所に帰りたいという願望とを。津波や放射能で居場所を失った人びと。報道を見ると、「それでもこの場所で頑張る」と話している人が結構多いことに気づく。こういう言い方が許されるのであれば、その姿は美しい。
 そんなわけで、音楽は無力だとはよく言われるが、落ち込んだ気分が音楽でパッと晴れるのはよくあることで、前述のような比較を持ち出すまでもなくアイラーのこの曲には普遍性が宿っている。これも希望を感じた1曲だ。

 さて、1日も早い復興のために(この文句を何度聞いたかな)、僕たちには何ができるだろうか。いろいろ考えたのだが、比較的余裕をもって暮らしている僕らがすべきことは、「なるべく震災前のように普段どおりに振舞う」ことだろう。節電・節約は大切かもしれないが、我々が冷静に行動することで、被災地に届く情報も整理され、物資も本当に必要とせれているものが選別されることだろう。経済の循環によって、抑圧された感情や自粛ムードもじょじょに解きほぐされていくと信じたい。
 いまだに多くの企業がコマーシャルを自粛し、TVからは妙に厳かな雰囲気で被災地にエールが贈られている。それ自体は善意によってなされているのだろうが、被災者にとって有益かどうかは正直首を傾げるところである。応援するにしてももっと具体的な、例えば「住む場所を失った人はうちの会社・施設に来て下さい! 衣食住を用意して待ってます!」というような呼びかけがあってもよさそうなものだが。ともあれ、何もできない自分を責めるのはそろそろ終りにしてもいいはずである。
 最後に、ドアーズの同じく『ストレンジ・デイズ』のアルバムに収録されている曲のこんな歌詞を引用して筆を置こうと思う。音楽が、僅かながらでも失われたものを取り戻す手立てにならんことを......。

とても優しい音が聞こえてくる
地面に耳を傾けると
僕たちは世界の再生を願っている、願っている、いま
いまだって? そういまだ "音楽が終わったら"

桂川洋平桂川洋平/Yohei Katsuragawa
1985年、岩手県生まれ。大学時代を仙台で過ごし、卒業後は地元で働きながら好きな音楽や小説を探求している。

Chart by UNION 2011.04.11 - ele-king

Shop Chart


1

DJ COLE MEDINA

DJ COLE MEDINA 1.6 Upglade HOUSE ARREST / US / »COMMENT GET MUSIC
06年リリース、DJ Harvey, Rub N Tug, Idjut Boys等がプレイし、再プレスの要望が高かった1枚「1.5 UPGLADE」がHOUSE ARRESTの10番「1.6 UPGLADE」として登場! 終始スモーキーなグルーヴを醸し出したバレアリックな調理、これはマジでハズセマセン!!!!!

2

DJ COLE MEDINA

DJ COLE MEDINA Medina's Magic/Cole Loves Your Inside Out AMERICAN STANDARD / US / »COMMENT GET MUSIC
大スイセン極上の恍惚バレアリック・キラー!!!西海岸で今最も注目すべきアンダーグラウンドなプロデューサーDJ COLE MEDINAが中心となって設立した新レーベルAMERICAN STANDARDの第一弾!フロアでプレイされ続ける傑作が待望の再プレス!!!

3

MOODYMANN

MOODYMANN It's 2 Late 4 U And Me (youandme Edit) ORNAMENTS / GER / »COMMENT GET MUSIC
MOODY名義でリリースされたKDJからのLP「OL'DIRTY VINYL」収録の"It's 2 Late For U And Me"をORNAMENTSクルーYOUANDMEがリミックス! ビートが差し替えられたフロア仕様のマッシブな1枚!今12"も例によってマーブルカラー・ヴァイナル仕様!!

4

砂原良徳

砂原良徳 liminal (初回限定盤/DVD付き) KI/OON SONY / JPN / »COMMENT GET MUSIC
『Love Beat』以来の沈黙を破る衝撃のNewアルバム。一切ブレる事の無い世界観と磨かれた音像にはただただ圧倒されるばかり。PVやライヴを収めた初回DVD付は限定盤なのでお早めに。

5

UNKNOWN

UNKNOWN Rose 2 Red RAL(RICARDO AND LUCIANO) / GER / »COMMENT GET MUSIC
VILLALOBOS & LUCIANOによるシークレット・プロジェクト/レーベル!今作ではST GERMAIN "Rose Rouge"をサンプリング!! オリジナルのヴァイブを損なわずに、パーカッシブかつタイトにシェイプしたフロア仕様のキラーボム! 数年前からLUCIANOがプレイし、「あれは何だ?」と話題をさらっていた作品です!

6

MARCELLUS PITTMAN

MARCELLUS PITTMAN Eastside Story EP SEVENTHSIGN / UK / »COMMENT GET MUSIC
TERRENCE PARKERもリリースしたグラスゴーの7TH SIGNからMARCELLUS PITTMANNの新作が登場。型にはまることの無いリズムと音色は本作でも十分に威力を発揮。アシッド、ディープハウス、そしてP-Funkとそれぞれ異なったスタイルが光る1枚。

7

INSTANT HOUSE

INSTANT HOUSE Dance Trax EP (Re-issue) US / 12" / »COMMENT GET MUSIC
まもなくリリースを迎えるInstant Houseのベスト盤CDから先行という形となった12インチ再発。ダンサブルなリズムと黒さ立ち込めるベースライン、そしてシンプルで効果的なウワものの絡みはこの時期ならではのヴァイヴスを放つ。未発表音源Hat Hatは今回初収録!

8

ALEX PICONE

ALEX PICONE Fahrenheit CADENZA / SUI / »COMMENT GET MUSIC
お待ちかねCADENZA新作!近年強力なアクトを多く輩出しているイタリアン・ミニマル・シーンから、BOSCONI、MIXWORKS等でのリリースでもお馴染みのALEX PICONEが、CADENZAではカエルEPこと"Furby Floppy EP"以来久々の登場

9

RICK WILHITE

RICK WILHITE Analog Aquarium(+CD) STILL MUSIC / US / »COMMENT GET MUSIC
3 ChairsのメンバーRick Wilhiteによる1stアルバムがアナログ化。Theo Parrishが各地でプレイしているフィリーテイストが魅力のトラック「In The Rain」を含む全8トラック。

10

WOMACK & WOMACK / ウーマック&ウーマック

WOMACK & WOMACK / ウーマック&ウーマック My Dear (The Letter) Joe Claussell Remix WHITE / US / »COMMENT GET MUSIC
WOMACK & WOMACKによる91年リリース作をJoe Claussellがリミックス。元々4分に満たないトラックを引き伸ばした本作は、哀愁漂う中ハートウォームなキーボードとヴォーカルが美しいハーモニーを奏でる12分強のダンスラックへと仕上がった。

Chart by JET SET 2011.04.11 - ele-king

Shop Chart


1

TODD TERJE

TODD TERJE RAGYSH »COMMENT GET MUSIC
ブートも含めてのリエディット/リミックス関連のリリースばっかりで、やきもきさせられていたノルウェイジャン・ディスコ貴公子Todd Terjeによる、待望のオリジナル楽曲シングル。マストに決まっております。

2

DJ YOGURT

DJ YOGURT IN 松山・音溶 »COMMENT GET MUSIC
DJ Yogurt & Koyas名義でのプロダクションが毎回大ヒット、週末は全国各地のクラブを渡り歩くDJ Yogurtの2010年11月27日の松山でのプレイを収めた1枚!

3

MOUNTAINEER

MOUNTAINEER GOLDEN CHALK / ALWAYS COMING HOME (IDJUT BOYS & TUFF CITY KIDS REMIX) »COMMENT GET MUSIC
Idjut Boysによるサイケデリック・フォーク・バレアリカ収録!!ドイツのボッサ/ラテン・フォーク・トリオMountaineerが当レーベルからリリースを予定しているニュー・アルバム"The Real McQueen"から、Idjut Boys & Tuff City Kidsによる先行リミックス・カットが登場。

4

DAEDELUS

DAEDELUS TAILOR MADE (REMIXES) »COMMENT GET MUSIC
US西海岸が生んだドリーミー・ブレイクビーツ天才Dedelus待望の新作"Bespoke"からの強力過ぎるリミックス・カット。ごぞんじ大人気2組によるリミックスを搭載です!!

5

YO&KO

YO&KO EDIT & MIX »COMMENT GET MUSIC
某ユニットの変名との噂のYO&KOが自身のエディット作品のみを繋いだミックスCDをリリース!クラシック音源を中心にリエディット&ミックス!すでにアナログでリリースされ大ヒットの楽曲から未発表音源、全16曲を収録。

6

DENNIS COFFEY

DENNIS COFFEY S.T. »COMMENT GET MUSIC
先行カットされたMayer Hawthorne、Kings Go Forceとの共演作や自身の名曲の再演を含む、シーン騒然の1枚。2011年最大級の超強力作です!!

7

C.O.M.B.I.

C.O.M.B.I. DON'T STOP DANCE / SWAMP GOOBIE CRISCO »COMMENT GET MUSIC
オフシュート"Keep It Cheap"では初のゲスト、Foolish Felixも迎えて新展開を見せたEric Duncanのリエディット・レーベル"C.O.M.B.i."も早くも第8弾。今回もやはりグレイト!!

8

SHOES

SHOES EARLY YEARS VOL.1 EP »COMMENT GET MUSIC
既にレア化しているAl Green"Love & Happiness"リエディットの収録に加えて、今回初お目見えとなる"Dub & Happiness"なるVer.も追加収録!

9

SEUN ANIKULAPO KUTI & EGYPT 80

SEUN ANIKULAPO KUTI & EGYPT 80 FROM AFRICA WITH FURY : RISE »COMMENT GET MUSIC
Fela Kutiの息子Seun Kutiの新作は、なんとBraian Enoプロデュース!!神の子Seun Kutiのニューアルバムが到着。今回も父が率いた一流グループEgypt 80を引き連れて、Fela Kuti直系アフロ・ファンクを大展開!!

10

COPYRIGHT CRIMINALS

COPYRIGHT CRIMINALS THE FUNKY DRUMMER EDITION »COMMENT GET MUSIC
サンプリングの歴史を紐解く超重要ボックス・セットが登場!Clyde Stubblefield(元祖ファンキー・ドラマー!)による必殺ブレイク集の他に、DVD2枚+DLコード+トレーディング・カード45枚+ポスター+ステッカー付です!

SILKIE JAPAN TOUR 2011 - ele-king

 本来ならゴールディーが来日するはずだったけれど、福島原発の問題によって来日が中止になってしまった。が、しかし......嬉しいことにシルキーは予定通りの来日が決定!
 シルキーの音楽を特徴づけるのはソウルフルであること、ジャジーであること。2009年にリリースされた『シティ・リミッツ・ヴォリューム・ワン』はブラック・ソウルを愛するリスナーにとってはマストな作品!! 若さゆえの暴走が眩しいダブステップのシーンにおいて、そういう意味でシルキーは実に目立った存在なのだ。はっきり言って、何をかけるか楽しみ。すっげー楽しみにしていたロスカの来日もおじゃんになってしまったし(ホントに東電には頭くるよ)、こりゃみんなでシルキーのソウルに触れるしかないな。

SILKIE JAPAN TOUR 2011
4/15(金)大阪AVENUE A : TEL:06-4963-3748 
4/16(土)東京UNIT : TEL:03-5459-8630

ONE LOVE!

ダブステップ・シーンからソウルサイドを拓く才人、シルキーが待望の初上陸!
リアル・アンダーグラウンドのサウンズ&ヴァイブスを体感!
待望の2ndアルバムがいよいよこの夏リリースが決定!

DRUM & BASS SESSIONS 15th.Anniversary Countdown!! [1996-2011]
"DRUM & BASS x DUBSTEP WARZ 2011 "

2011. 04. 16 (SAT) @ UNIT
feat.SILKIE
黴€黴€黴€黴€黴€黴€黴€ 黴€
with : YAMA a.k.a. SAHIB, TETSUJI TANAKA, DX, DJ TAKAKI, DJ 100mado, MAMMOTH DUB(epo,うつぶせ)
vj/laser : SO IN THE HOUSE

open/start 23:30
door ¥2500

info. 03.5459.8630 UNIT
https://www.unit-tokyo.com

Ticket outlets: 
当日券2500円のみとなります。

※3/19 ZINC+PLASTICIANの前売りチケット、4/16の前売りチケットをお持ちの方へは差額の返金を当日会場にてさせて頂きます。
※ご希望の方には払い戻しも致します。
ぴあ、ローソン、e+で購入された方は4/16まで購入店舗で払い戻しが可能です。
プレイガイド以外の店舗でご購入された方はUNITにて4/16まで受け付けます黴€(チケット販売店舗では行っておりません)黴€。
受付時間:平日13:00~19:00
※詳細はUNIT (03-5459-8630)までお問い合わせ下さい。


★SILKIE (Deep Medi Musik, Anti Social Entertainment, UK)
ダブステップのソウルサイドを代表するプロデューサーとして"ダブステップのLTJブケム"とも称されるSilkieは、ウエストロンドン出身の24才。2001年、15才でシーケンスソフトを使って音作りを始め、ブレイクビート・ガラージ(ブレイクステップ)、ヒップホップ、R&B等、多様なビーツを探求する。またDJとしてReact FMでR&B(スロウジャム)をプレイする。

最初のダブステップは友人のHarry Craze、Heny Gと手掛け、02年の最初期ForwardでYoungstaにプレイされる。また兄がMCで参加していたグライム・クルー Unorthadoxのプロデューサーを務め、Nolay、Wiley、Jammerらにトラックを提供する。03年にDaz-I-Kue (Bugz In The Attic)の協力でシングル"Order" (P Records)を初リリース。その後Heny G、Questらとダブステップレーベル、Anti Social Entertainmentを立ち上げ、"Sign Of Da Future"(05年)、"Dub Breaks"(06年)を発表。

07年にDMZのMalaと出会い、08年に彼のレーベル、Deep Medi Musikから"Hooby/I Sed"、"Skys The Limit/Poltigiest"を発表、またSoul JazzやSkream主宰のDisfigured Dubzからもリリースがあり、Silkieの才能は一気に開花する。
そして09年、Deep Mediから1st.アルバム『CITY LIMITS VOLUME 1』が発表されるとソウル、ジャズ、デトロイトテクノ等の要素も内包した壮大な音空間で絶賛を浴び、ダブステップの金字塔となる。
その後も彼のコンセプト"City Limit"は"Vol. 1.2"、"Vol, 1.4"とシングルで継続され、いよいよこの夏、待望の2nd.アルバムがリリース決定した。注目の初来日!
https://www.myspace.com/SILKIE86
https://twitter.com/silkierose
https://www.facebook.com/silkie86
https://deepmedi.com/

interview with Salyu + Keigo Oyamada - ele-king


salyu × salyu
s(o)un(d)beams

トイズファクトリー E王

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 変化を望む人が好むのは、変化を肯定する音楽である。停滞を否定し、動き続けることを良しとする音楽だ。salyu × salyu(サリュー・バイ・サリュー)によるアルバム『s(o)un(d)beams』は、そういう意味では変わっていくことを望んでいる、すなわちレフトフィールドなポップだ。小山田圭吾がプロデュースしたこの作品は、まずなによりも耳を楽しませてくれる。Salyuは彼女自身がいち台の有能なシンセサイザー(合成装置)であるかのように、彼女のさまざまな歌と声を絞り出し、それらを惜しみなくコーネリアスの実験台(スタジオ)のミキサーに送り込んでいる。コーネリアスの得意とするギミック(遊び心)はいたるところに効いているが、まあ、個々の楽曲がよくできている。
 彼女の(チョップされたような)複数の声がそれぞれの音程をキープして、ピアノとともにハーモニーを作っていく"ただのともだち"は、このアルバムの面白味を集約しているような曲である。"muse'ic"のような小山田圭吾の歌メロ作りの巧さが出ているような曲においても、彼女は声はただ歌うのではなく、空間をデザインする一要素のように機能している。声を機械に流し込み操作するという点ではブルックリンの才女、ジュリアンナ・バーウィックの新譜を思い出すが、緻密さ、ポップの度合いにおいては他に類を見ない......いや、コーネリアス以外に類を見ないユニークな音楽になっている。作曲はすべて小山田圭吾、作詞は七尾旅人、坂本慎太郎、いとうせいこう、国府達矢といった人たちの名前がクレジットされている。言葉と音楽が他人によるものであっても、歌と声だけでその作品の圧倒的な主役を演じられることをSalyuは主張している。まあ、これだけの個性派に囲まれながら、彼女は見事に声という音を発信しているわけです。

クロッシング・ハーモニーという、ハーモニーの構築という考え方に出会うんです。楽器で鳴らされる不協和音というものを声がやったときにまったく違ったものになる、そういう考えに出会ったときに、これならいっしょにできるんじゃないかと思ったんです。――Salyu

お世辞抜きで、良いアルバムですね。ある意味ではパーフェクトなポップ・アルバムだと思いました。

Salyu:嬉しいですね。

このアルバムの話は、最初はSalyuさんが持ちかけたんでしょ?

Salyu:はい。そうです。私からです。

ポップ・アルバムと言っても実験的なポップ・アルバムですよね。まずはとにかく実験をしたかったのか、あるいはコーネリアスといっしょにやりかったという気持ちが強かったのか、どっちなんでしょう?

Salyu:後者ですね。

後者。

Salyu:はい。もちろん実験的なことはやりかったんですけど、それをコーネリアスといっしょにやりたいという感じですね。

コーネリアスが大きかったんですね。

Salyu:優先順位で言えばそうですね。実験的なことをやりたいということもあったんですけど、小山田さんと音楽を作りたいという気持ちはずっとあった。

ずっとあったんですか。

Salyu:あったんです。でも、小山田さんも自分の音楽活動されているわけで、何か具体的にやりたいことがないとお願いもしにくいというか(笑)。

はははは。

Salyu:まあ、しにくいっていうこともないけど、具体的にこちらが「こういうことやりたい」っていう話があったうえでいっしょに取り組めればなぁというのがずっとあったんですね。そうしたら、クロッシング・ハーモニーという、ハーモニーの構築という考え方に出会うんです。

それは?

Salyu:楽器で鳴らされる不協和音というものを声がやったときにまったく違ったものになる、そういう考えに出会ったときに、これならいっしょにできるんじゃないかと思ったんです。

なるほど。ハーモニーね。

Salyu:これはもう、小山田さんと組んでやりたいと。

それまで面識はあったんですか?

小山田:ちょいちょい。

Salyu:ちょいちょいですね(笑)。小山田さんは私のことほとんど知らなかったんですけど(笑)。

小山田:いえいえ。うちのドラムのあらき(ゆうこ)さんとか、ベースの清水(ひろたか)くんとか、彼女のバンドにいたりして。

なるほど。

小山田:彼女のバンドでギター弾いている名越(由貴夫)さんとかも知ってるし。

名越くん、あー、俺も知ってますよ。ぜひ、宜しくお伝え下さい(笑)。

Salyu:わかりました(笑)。

小山田:だからバンドはみんな知り合いだったんですよね。で、ライヴ見に来てね。

Salyu:私が勝手に見に行ったんです。

小山田:あそっか。いっかい見に来てくれたんだ。

いつのライヴ?

小山田:『センシャス』の頃だよね。

Salyu:渋谷AXでやったときですね。あのとき初めて見て......。

あの完璧なライヴをね。

Salyu:完璧なライヴを、はい。

小山田:完璧じゃないけどね。

あれが完璧じゃないなら、何が完璧なのか(笑)。

Salyu:開場から開演まで、時間も完璧でしたね(笑)。

終演から客引きまで(笑)。

Salyu:そのとき私、パスをもらって。しかもロビーまでしか行けないパスを。そしたらドラムのゆうこさんが「会いたいでしょ。そのパスでは楽屋に入れないからおいでー」って言ってくれて(笑)。それで「うわー」って楽屋に入れてもらったんですよね。そのときに初めてお会いしたんです。話したと言っても2~30秒ですよ(笑)。どわーってゲストが並んでいるなかで(笑)。

小山田:だいたいライヴのときの楽屋はたくさん人がいるからね。

Salyu:まあ、そのときが初めてで。

[[SplitPage]]

その合唱隊が、レヴェルが高い合唱隊だったんですよ。複雑なドビュッシーとかの器楽曲を声で再現しているんだよね。それがね、もうむちゃくちゃすごいんですよ。とにかく今回やっているのは彼女の原点に近いんですよ。シンガーやってるのはそのずっと後だから。――小山田圭吾


salyu × salyu
s(o)un(d)beams

トイズファクトリー E王

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僕も、たいへん失礼な話なんですけど、Salyuさんの音楽ってそれまで聴いたことがなかったんですね。

Salyu:いいんですよ(笑)。

す、すいません(汗)。逆に言えば、僕みたいなリスナーは今回の作品で知ることができたんですけどね。それで以前の作品も聴いてみたんです。そしたらぜんぜん違うことをやっていて驚いたんです。今回の音楽は、いままでやってきたことをさらに発展させるとか、いままでやってきた音楽に新たな方向性を与えるとか、多様性を持たせるとか、そんなものじゃないでしょう。だからすごくドラスティックな挑戦に思ったというか、大変身とういか、「よくここまでやられたなぁ」と思ったし、「いままで何でやらなかったんだろう?」とも思ったんですよね。

Salyu:ことの発端がハーモニーということへの興味だったんで、それを21世紀のポップスとしてどう落とし込むかということがあって、それで小山田さんの力を借りたかった。それで、なぜいままでこれをやらなかったのかとういと、小さい頃から合唱をやっていたんですね。それでハーモニーということが小さい頃から身近にあったんです。ずっとやっていたし、愛しているし......、だから、挑戦ではあるんですけど、私にとっては原点回帰に近いんですよね。ガラっと新しいことをやったというよりも、もともと持っていたモノなんです。

ああ、なるほどね。

Salyu:だから、Salyuとしてやっていることは、ポップスを歌う、ということを考えてやっているシンガーなんだけど、今回のsalyu×salyuというプロジェクトは、より幅広く引き出しをもっていて、小さい頃からやってきたこともそこに入っているという感じですね。幅広くやっているというか。

小山田:駆使している。

Salyu:そう、すごく駆使しているんです(笑)。

小山田:ライヴを見てもらえればよくわかると思いますよ。子供の頃にやっていた合唱隊の女の子、去年、結婚式で再会して、それでスカウトしてきて、いま4人組のコーラスグループ作って、このアルバムをぜんぶ再現するんだけど。

ああ、こんど(4/15)DOMMUNEで放映しますよね。それ、楽しみです。しかし、合唱隊というのが新鮮でいいですね!

小山田:その話にすごくピンと来たんで。

Salyu:合唱隊というと人を集めなければならないんですが、たまたま10代のときにいっしょにやっていた同級生に会えて、それで彼女たちといっしょにやればいいんだって。

小山田:しかもその合唱隊が、レヴェルが高い合唱隊だったんですよ。複雑なドビュッシーとかの器楽曲を声で再現しているんだよね。それがね、もうむちゃくちゃすごいんですよ。

Salyu:ハハハハ。

小山田:とにかく今回やっているのは彼女の原点に近いんですよ。シンガーやってるのはそのずっと後だから。

そうかー、その合唱隊という話を聴いてすべてがクリアになった気がしますよ、僕は。コーネリアスのポスト・パンク的な感性と合唱隊は合うだろうし、小山田くんがそういうのが好きなのもわかるし。あと、これは計らずとも、なんですけど、21世紀のポップで歌とエレクトロニクスというテーマはたしかにあって、ジェームス・ブレイクって知ってる?

小山田:ああ、チラリと。

ダブステップ系の人で、輸入盤だけで日本でも3000枚以上売ってるんですけど、彼の音楽を特徴づけているのがまさに歌を電子的に操作するってところなんですよね。サンプリングしたネタを思い切り変調させるだけじゃなく、それで和音を作るんですよね。salyu×salyuの目指していることと決して遠くはないですよね。

Salyu:へー。

コーネリアスの音楽の特徴にエレクトロニクスというのがあるじゃないですか。それはまた合唱以外の部分だと思うんですけど。

小山田:エレクトロニクスがいいとか、アコースティックがいいとか、あんまないですよね。

Salyu:なんでもアプローチしてみたいタイプなんですけど、今回とくにエレクトロニック・ミュージックをやりたいなということでもなかったね。

小山田:あくまで声が基本なんですよね。それがあれば、バックトラックはなにがあっても良いって感じだったんだよね。

Salyuさんがコーネリアスでとくに好きなアルバムってなんですか?

Salyu:『ポイント』、それから『センシャス』。人生のなかですごい大きな出会い。

どういう意味において大きかったんですか?

Salyu:えーとね、ちょっとロマンティックな言い方になるけど、私、1980年生まれなんですね。20歳になると世紀が変わると言われて育ってきたし、だから新しい世紀をすごく楽しみにしていたんですね。いろんなことが変わると子供の頃から思っているわけですよ。まあ、90年代後半からあまり変わらないんじゃないかなと思っていたんだけど、やっぱり期待があったんですね。でも、21世紀になってもあまり変わらないなというのがあって、「あまり変わらないな」と、「新しい世紀らしいこともあんまないな」と、そんななかで『ポイント』を聴いて、それが「変わった」と感じることができた最初の出来事だったんですよね。

なるほど! 未来を感じることができたと。

Salyu:新世紀という実感をもらった作品。

とくにどんなところにそれを感じたんですか?

Salyu:空間の広さ、空間のあり方の新しさというか。いろいろとあるんだけど、そういうことなんじゃないかな。

なるほど。

Salyu:ポップだってこととかさ。

ポップな曲はたくさんあるけど、コーネリアスのポップさは他と違うからね。

Salyu:そう。

ふーん。そういうことで、今回はもう、プロデュースは丸投げ、「任せましたー」って感じだったの?

Salyu:そうですね。

小山田:そこまで気持ちよく投げてもらえたから、気持ちよくやらせてもらいましたよ。

あと、コーネリアス的には、このところやってこなかった歌作りというか、ソングライティングというのもやっているよね。

小山田:そうですね。でも、それはもう、彼女に触発されてやった。自分ひとりではできないことだから。

もともと歌メロ作るのが上手い人だから。コーネリアスではそれをあんま出さなくなっちゃったから。

Salyu:そうそう、だから、すっごい楽しみだったんですよね。どういうメロディをもらえるんだろうって。

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私、1980年生まれなんですね。20歳になると世紀が変わると言われて育ってきたし、新しい世紀を楽しみにしていたんですね。でも、21世紀になってもあまり変わらないなというのがあって、そんななかで『ポイント』を聴いて、「変わった」と感じることができた最初の出来事だったんですよね。――Salyu


salyu × salyu
s(o)un(d)beams

トイズファクトリー E王

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歌詞に関しては複数の方が書いていますけど、それも小山田くんが決めたの?

小山田:いや、それは彼女と相談して。

ちなみに坂本慎太郎の"続きを"の歌詞は、震災のコメントとして彼がele-kingに寄せてくれたんですけど、ものっすごい反響があったんですよ。

小山田:ああ、DOMMUNEに出てたよね。それは僕らもびっくりしていたんだよね。

それが計らずとも最後の曲になっているんだね。

小山田:そうなんですよね。実は震災のあとにこの曲をあらためて聴いたんですよ。本当は、震災の後に別の曲を発表する予定だったんですけど、それを急遽、この曲にしようって、Salyuたちと演奏したやつをYouTubeにアップしたんだよね。そのときも歌詞に対する反応がすごかった。で、その曲をやる前に、坂本くんに連絡して「やるけどいい?」って言ったら、「実はそう思っていた」って。「歌詞をele-kingに上げるけどいい?」って。彼ももちろんこういう状況を想定して書いたわけじゃないんだけど、でも、その言葉が何かいまの気持ちを代弁してしまった。そういうことって、偶然にしろ、あるときにはあるからね。

salyu×salyuのこのアルバムを最初に聴いたときには、良い意味でエンターテイメントだと思っていたんだけどね。それがね......。

小山田:......うん。

Salyuさんは自分でも歌詞を書いてますよね。

Salyu:どっちかと言うと、あんま好きじゃない。

作詞はダメ?

Salyu:苦手なんですよ。

なんで(笑)?

Salyu:なんでかって言うと、もうすでにある曲を演奏するのが音楽だと思って育ってきているんです。

あー、そうか。

Salyu:合唱も、山のように譜面があって、人の作った曲を自分がどう演奏するのかってことが音楽だと思って育ってきている。だから、人からいただく(曲の)ほうがフィットしますね。

小山田:坂本くんに歌詞を書いてもらいたいといったのもSalyuだから。

そうなの。俺は疑いもなく、これはいかにも小山田くんかと思っていた。

小山田:僕ももちろん、思ってはいたんだけど、ゆらゆら解散したばっかりだったから、ちょっと言いづらくて。

Salyu:ハハハハ。

小山田:でもSalyuが言ったから、ちょっと言ってみようかなと(笑)。

Salyu:ねー。あれは感動的でしたよね。

いろんなタイプの曲をやっていると思うんですけど、かなり実験的な曲もやってますね。声がループしているヤツ。

小山田:"歌いましょう"かな。

そう、あれ。

小山田:あれは僕が適当に作った曲。Salyuが忙しいときに、彼女の仮歌を僕がチョップしたり編集したりして、それで作った。

あれは......ひと言で言ってしまうと、アニマル・コレクティヴというか。

小山田:そう、気持ち悪いですよね。

Salyu:ハハハハ。

あの曲だけブルックリンなんだよね(笑)。ジュリアナ・バーウィックという女性アーティストの作風とすごく近い。

Salyu:ライヴでは、ループ・マシーンを使って、いよいよというか......(笑)。

小山田:いや、あれ面白かったよ。

まあ、ホントにいろんなタイプの曲をやっているよね。

小山田:うん、可能性をいろいろ試している。そういうところはファースト・アルバムっぽいでしょ。

ということは、次作も考えている?

小山田:まだぜんぜんわかんない。お互いの活動もあるんで。ただ、このプロジェクトに関しては面白かったんで、またチャンスがあればやりたいですけどね。

小山田くんがここまで全面的にやっているのって、いままでないでしょ?

小山田:自分のアルバム以外ではないですね。まあ、自分のアルバムも4年ぐらい前なんで(笑)。

このあとライヴが控えてますけど、小山田くんは参加する?

小山田:参加できるときがあれば参加します。ライヴはすごく面白いですよ。

生でやるの?

小山田:9割生だよね。同期させる曲もちょっとあるけど、ほぼ生ですね。すごく面白い。

アルバム・タイトルの『s(o)un(d)beams』にはどんな意味があるんですか?

Salyu:音を視る、というか、光を聴くという感覚、そういうニュアンスを込めたタイトルですね。

小山田:歌詞ではっきりとアルバムでやりたかったことを言ってる曲なんで、それをアルバムのタイトルにもしようってね。

ちなみに、ふたりの共通する趣味っていうのはあるんですか?

小山田:なんだろうね。あ、トレーシー・ソーンは好きだよね?

Salyu:トレーシー・ソーンは好き(笑)。あとは......アントニー!

小山田:アントニーはいいよね。

やっぱ、歌唱力がある人が好きなんですね。

Salyu:好きですね。ああいう人たちの歌は身体に来ますね。


※なお、salyu × salyu のツアー情報はここ(https://www.salyu.jp/salyuxsalyu)をチェック!

[Electronic, House, Dubstep] #5 - ele-king

1.Pearson Sound - NSWL007 | Night Slugs

 ラマダンマンは、今後メインの名義をピアソン・サウンドにするそうで、たしかにM.I.A.のリミックスの名義も、ファブリックのミックスCDの名義も、〈ナイト・スラッグス〉からのリリースとなったこのシングル「NSWL007」の名義もピアソン・サウンドとなっている。
 それで「NSWL007」は、レーベルが〈ナイト・スラッグス〉だけあってその作風を大雑把に言えばUKガラージがブレンドでされたUKファンキー、とにかくフレッシュで、若々しく、痛快だ。アフロでヘヴィーなキック・ドラムが腰に響くA面は、ロッド・リーによるゲットー・ブレイクな"Let Me See What U Workin With"をネタにしたリフィックス(remixではなくrefix)で、フリップ・サイドは驚くなかれ......ルイ・ヴェガが1993年にプロデュースしたハードドライヴによる"Deep Inside"のリフィックスだという。およそ20年前に〈ストリクトリー・リズム〉から発表された音源がいまこうしてダブステップ経由で(著しく変形しているとはいえ)ファンキーに蘇っている。

2.Jacques Greene / Optimum - Night Slugs Allstars Sampler | Night Slugs


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 それにしてもピアソン・サウンドまでもが〈ナイト・スラッグス〉、訳せば〈夜のナメクジ〉から作品を出したという事実は興味深い。いまもっとも勢いのあるプロデューサーとレーベルとの出会いだから。早い話、このレーベルはそれがUKガラージであれテクノであれダブステップであれ、モダンなセンスを有したダンス・ミュージックでありさえすればいいのだろう。
 ジャッケス・グリーンとオプティウムによるスプリット・シングル「Night Slugs Allstars Sampler」は昨年末のコンピレーション・アルバムからのヴァイナル・カットで、ジャッケス・グリーンのほうはシカゴ・ハウス寄りに、オプティウムのほうはトランシーなテクノ寄りに向かっている。リリースは4ヶ月ぐらい前のものだが、ジャッケス・グリーンはこのデビュー作に端を発したかのように、今年に入ってグラスゴーの〈ラッキーミー〉から早速2枚のヴァイナルを切っている。レコード店で見かける度に買うかどうか迷ってまだ買っていない......が、こんど行ってあったら買おうかなー、リミキサーがジョイ・オービソンの〈ドルドラムス〉からデビューしたブライデンだというのが気になっているし......。

3.Eccy - Flavor of Vice | Slye


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 エクシーが自分の音楽の方向性をダブステップ以降のダンスに定めてからの最初のオリジナル作品がようやく、フィジカルとしてリリースされた。「Flaver of Vice」は7曲入りのCDシングルで、うち2曲はリミックス(〈プラネット・ミュー〉から作品を出しているロンドンのスビーナ、そしてフランスのサム・ティバ & マイド、どちらも注目株)が収録されている。最初に耳に残るのは〈ナイト・スラッグス〉的な雑食性の高いトラックで、"Flaver of Vice"は4/4のキック・ドラムにファンキー風のパーカッションとエレクトロ・タッチのシンセのフレーズが挿入される。
 "Old Snake Rapier"はおそらく本作でもっとも魅力的なトラックだ。シンプルなシンセの反復にチョップされた声が絡んでいく派手な展開だが、ベースとドラムのコンビネーションがスムーズで、彼が目指すところのダンスの熱狂がもっとも聞こえる。
 いっぽう作品の構成としては最初の2曲とは対をなすように、3曲目の"Solve The Fullmoon Sex"はダークなダブステップで、続く"Plastic Soul"もディープな展開を見せている。5曲目の"Dog Tooth"はドリアン・コンセプトの美しさとラスティの激しさあいだで鳴っているようなダウンテンポで、彼が何とか新しい第一歩に踏み出そうとしていることがよくわかる。
 日本のヒップホップにおけるトラックメイカーのほとんどは、せいぜいマッドリブやジェイディラ、MFドゥームで止まっている。それはもう、10年前の話だ。さあ、先に進もうぜと、かつてはシンゴ02とタッグを組んでいたこともあるこのビートメイカーの新しい作品は呼びかけているようだ。

4.Joy O - Wade In / Jels | Hotflush Recordings


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 ジョイ・オービソンあらためジョイ・O名義による最初のシングルはスキューバの〈ホットフラッシュ〉からのリリースとなった。スキューバの音楽はいまや立派に"テクノ"だけれど、オービソンはいまだダブステップのにおいを残している。
 A面の"Wade In"はアシッディなベースラインとトランシーなリフを兼ね備えた4/4ビートだが、ブリアル直系の亡霊のような声とダークなアンビエントの掛け合いがなんとも効果的で、テクノとダブステップとのあいだの領域のより深い場面へとリスナーを誘惑する。"Jels"も彼らしいマッシヴな4/4ビートで、こちらはミニマル・テクノが忘れてしまったダンスの熱さを実にスマートに展開している。彼らしい、気の効いたダンス・トラックである。

5.Joy Orbison - BB / Ladywell | Doldrums

 ジョイ・オービソンは、昨年末も彼自身のレーベル〈ドルドラムス〉からもシングルを出しているが、僕個人はこちらのほうが好みである。
 "BB"にはリズム・イズ・リズムのパーカッシヴなグルーヴがあり、シカゴ・ハウスのベースラインがある。"Ladywell"はロン・トレントを思わせる気品のあるメロウなディープ・ハウスで......というか、この人は絶対にハウスで踊っているだろ! 再プレスをしないことで知られるレーベルなので、まず無いとは思うが、奇跡的に見つけたときは迷わないこと。

6.Koreless - 4D / MTI | Pictures Music


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E王 グラスゴーで暮らす19歳の、この名義によるデビュー・シングルで、フォー・テットにも似た美しい音色を持った素晴らしい1枚。
 "4D"は流行の声ネタを使いながら、2ステップとディープ・ミニマルをシェイクして深夜のエレクトロニカを調合している。"MTI"は、ダブステップ世代によるディープ・ハウスで、ジェームス・ブレイクよりも彼の資質がロマンティックであることをほのめかしている。
 いずれにしてもダブステップの新しい静けさがここにある。素晴らしい新人の登場だ、ジャイルス・ピーターソンおじさんが騒ぐ前に聴け!

7.James Blake - The Wilhelm Scream | Atlas Recordings


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 B面には未発表曲が2曲。"What Was It You Said About Luck"は、言ってしまえばアルバム収録曲の同じ感覚の歌モノだが、アンビエント調の"Half Heat Full (Old Circular)"はなかなかすごい迫力。マッシヴ・アタックというよりも、コクトー・ツインズに近い。

8.Burial + Four Tet + Thom Yorke - Ego / Mirror | Text Records

 ブリアル、フォー・テット、そしてトム・ヨークによるコラボ・シングルで、ヴァイナルに関しては、おそらく日本全国のそれぞれのお店に到着してわずか数時間で売り切れている(万が一、見つけたら迷わず買え!)。トム・ヨークはヴォーカリストとしての参加だと思われるので、ブリアルがフォー・テットとの共同で彼の〈テキスト〉から作品を発表するのは2009年の「Moth / Wolf Cub」以来のことで、あのシングルを聴いている人なら犠牲を払ってでも手にしたい作品だったろうし、そしてこのシングルはそうした期待にある程度は応えている。そう、ある程度は......。というのも、トム・ヨークの歌が、まあ悪くはないのだけれど、必ずしも必要とも思えないからである。だいたいこのシングルを心待ちにしていたのは、レディオヘッドのファンではないだろう(UKの音楽シーンにとってはでかいだろうね。なにせトム・ヨークがロンドンのアンダーグラウンドにおける最良のパートに自らアプローチしているのだから)。
 A面の"Ego"では曲の後半にピアノのソロ演奏が入るのだけれど、そのエレガントな響きが素晴らしい効果を上げている。"Mirror"ではアトモスフェリックなアンビエントが艶めかしい闇のミニマリズムと見事に噛み合っている。ブリアルのファンの側から言えば、彼がミニマルにアプローチしているのがこのプロジェクトで、さすがに"Moth"ほどの衝撃はないにせよ、この艶めかしい陶酔はやはり代え難い。僕個人にはっきりと言えるのは、もしこの2曲がレディオヘッドの新作に収録されていたら、そのなかでもっとも好きな2曲になったであろう......ということである。

9.Burial - Street Halo | Hyperdub


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E王 いよいよ、6月にサード・アルバムのリリースが予定されているブリアルの新曲。ヴァイナルには、ミキサーのメーターがいきなりレッドゾーンに突入するすさまじい音圧が彫られている。"Street Halo"は、メランコリックなブリアル印だが、彼のなかでもとくにグルーヴィーな曲なひとつ。ジョイ・オービソンやピアソン・サウンド、アントールドたちと歩調を合わせるかのように、ゼロ年代の音楽を方向付けたダブステッパーはクラブのダンスフロアへと向かっているようだ。フリップ・サイドの"NYC"はメロウなダウンテンポで、"Stolen Dog"歪んだダブ。真打ち登場というか、どちらもエロティックなディストピア・サウンドで、アルバムへの期待が高まる。(←サード・アルバムが控えているというのは『Fact Mag』のエイプリルフールだったそうです!! 見事に騙されました!!)

10.Panda Bear - Surfers Hymn | Kompakt


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 3枚目のアルバムのリリースを控えたリスボン在住のアニマル・コレクティヴのメンバーは、すでに3枚の7インチ・シングルを〈ファットキャット〉〈ドミノ〉〈ポウ・トラックス〉の3レーベルから出していて、僕は〈ファットキャット〉からのシングルがいっとう好きだが、「Surfers Hymn」は〈コンパクト〉からリリースされて、このシングルのみがリミックス・ヴァージョン入りで、しかもそのリミキサーがアクトレスと言われれば買うでしょ。
 まあ、結論を言えば可もなく不可もなく......かな。アクトレスらしいスケベったらしい変わったミニマルで、と同時にこれがまた思いも寄らなかったダンス・トランスなんだけれど、だったら12インチでリリースすべきだった。

11.Dorian Concept - Her Tears Taste Like Pears | Ninja Tune


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 当時ほとんど無名のドリアン・コンセプトは2009年にオランダの〈キンドレッド・スピリッツ〉からデビュー・アルバム『When Planets Explode』を出したときから、彼はただその才能によってファンを唸らせていたものだが......、いまやフライング・ロータスのパートナーとして、あるいは彼のコズミック・サウンドのもっとも有力なネクストとして注目を集めている。
 このオーストリア人は、幼少期からクラシックを学び、ジャズに遊びながら、その反骨精神によって実験的なヒップホップに手を染めてきた人だという話だが、いまや彼のスキルとその方向性は時代の最先端に躍り出たというわけだ。〈ソナー・サウンド・トーキョー〉でも、サブステージとはいえ、ドリアン・コンセプトのDJのときは入れきれないほどの満員だった。今年〈ニンジャ・チューン〉からリリース予定の彼のセカンド・アルバムはけっこうな騒ぎになること必至......だろう。

Chart by JAPONICA 2011.03.28 - ele-king

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NABOWA

NABOWA SUN E.P. MOGIE / JPN / 2011/3/31 »COMMENT GET MUSIC
初となるシングル作「SUN」が遂にリリース!西日本最大級のミュージックフェスティバル「SUNSET LIVE 2010」のオフィシャルソングとして使用され、ライブでも人気急上昇中の痛快疾走ナンバー「SUN」!昨年時計ブランドCITIZEN"ATTESA" のPV に抜擢され、リリースが待ち望まれていた「tick tick away」を収録した話題作!※このCDの売り上げの一部を日本赤十字社を通し、東北地方太平洋沖地震の被災地の方々へ寄付いたします。

2

TERRAS

TERRAS TERRAS JAPONICA / JPN / 2011/3/23 »COMMENT GET MUSIC
90年代初頭ハードコア/ミクスチャー・バンドとして絶大な人気を誇ったRise >From the Deadのベーシストに10代で抜擢、その後、京都を代表するバンドSOFTにサックスで加入、イギリスへ渡りソロとして活動、Love Streams agnes b.プロダクションの映画『Elvis Pelvis』のサントラを手がけるなど多岐に渡り活動しているマルチ・リード奏者'Yang Bo'ことShoheiKawamotoが20年近く積み重ねてきた多彩な活動を経てたどり着いたニュープロジェクト。所謂ジャズ・バンドとは程遠い個性 派バンドで活躍するミュージシャンが奏でる「印象派ジャズ・ポエトリー」。

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THEO PARRISH

THEO PARRISH FEEL FREE TO BE WHO YOU NEED TO BE SOUND SIGNATURE / US / 2011/3/27 »COMMENT GET MUSIC
アルバム・リリースを記しての来日公演でも各地を熱狂させ改めてその不動の人気っぷりをみせつけたデトロイトの至宝THEO PARRISH最新作アルバム「SKETCHES」より待望のセカンド・カット!ソリッドな鍵盤プレイにマッドな声ネタが入り混じるバウンシー・フロア・ トラック"FEEL FREE TO BE WHO YOU NEED TO BE"、そして盟友でもあるデトロイトのギタリストDUMMINIE DEPORRESを迎えたインプロ・ジャズ・ハウス"360@1:29ON696"、THEO PARRISHより「このアルバムにおいて最も重要な2曲」とのことです。

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ナカムライタル

ナカムライタル LOST TAPES OUTPUT / JPN / 2011/3/27 »COMMENT GET MUSIC
京都が誇る最重要パーティー「OUTPUT」首謀者ナカムライタルが待望の初ミックス作品をリリース!マスタリングに盟友KND、アートワークは SHOJI GOTO、と「OUTPUT」所縁の面々と共に創り上げた渾身の一枚。

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KUNIYUKI

KUNIYUKI RE:MOMENTOS KUNIYUKI RMX CROSSPOINT / JPN / 2011/4/1 »COMMENT GET MUSIC
昨年リリースの最新アルバム「RE:MOMENTOS MOVEMENTS」や絵本とのパッケージングで話題となった「SOFT meets PAN」も大好評、そのマルチな才能を存分に発揮するMOOCHYさんによる08年リリースのアルバム「RE:MOMENTOS MOEMOTIES」収録のタイトル曲"RE:MOMENTOS"が、この度札幌を拠点に世界基準のディープハウス・サウンドを発信し続ける日本の至宝 KUNIYUKIさんによるリミックスを搭載し限定12inchとしてリリース!

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INSTANT HOUSE

INSTANT HOUSE DANCE TRAX "RAW" EP UNKNOWN / US / 2011/3/30 »COMMENT GET MUSIC
JOE CLAUSSELLのキャリア原点となる88年結成の伝説的ハウス・ユニットINSTANT HOUSEが90年代にリリースしたレアなプロモ作品が待望の再発!ある意味剥き出しな(?)この時代特有のパワフルで躍動的なハウス・グルーヴにシンプ ルでストレートなネタ使いが荒さを含みつつも、やぱりダンス・フロアにしっくりとハマってくる黒光なトラック群の数々。

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QUANTIC AND HIS COMBO BARBARO

QUANTIC AND HIS COMBO BARBARO CALIVENTURA EP TRU THOUGHTS / UK / 2011/3/23 »COMMENT GET MUSIC
THEO PARRISHらをはじめとした著名DJ達がヘヴィ・プレイ、そして<CADENZA>のMICHEL CLEISが大胆にテックハウス化するなど、ほんとジャンルを越えクロスオーヴァーに大ヒットし、シングル・カットもされた人気ナンバー"UN CANTO A MI TIERRA"をCUT CHEMISTとJ-BOOGIEの両者がそれぞれ独特の趣でブレイクビーツ・リミックスしたB面に注目!

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BIBIO

BIBIO MIND BOKEH WARP / UK / 2011/4/1 »COMMENT GET MUSIC
天才BIBIOの<WARP>移籍後3枚目となる待望のニュー・アルバム!ブレイクビーツ/エレクトロニカをベースにあらゆるビート・ミュージッ クを熟知した懐の深い、そして引き出しの多い柔軟なグルーヴを軸に、現行のエレクトリック感と生楽器によるアコースティック感を絶妙にミックスし た丸みのあるホンワカ・サウンド・デザインで郷愁感漂うフォークトロニカ、ポストロック、バレアリック、チルアウト・・と縦横にその形態を変化さ せながら駆け巡る全12トラック!

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MOODYMANN

MOODYMANN I CAN'T KICK THIS FEELING (APPOINTMENT REMIX) DECKS REWORK / GER / 2011/3/27 »COMMENT GET MUSIC
ドイツのハイセンスな名作リイシュー・レーベル<DECKS CLASSIX>より新たにリエディット/リミックスを加えリイシューを敢行するニュー・ライン<DECKS REWORX>第1弾。MOODYMANNの初期傑作にしてオリジナルはレア盤で入手困難な<KDJ>6番"I CAN'T KICK THIS FEELING"のオリジナル・ヴァージョン収録に加え、ベルリンのアンダーグラウンド集団APPOINTMENTクルーによるドープ&ディープ なリミックスを2ヴァージョン収録。

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MIMP:GIMP

MIMP:GIMP CALYPSO ALIEN / FULL FRONTAL ROBOTOMY CREATIVE USE / UK / 2011/3/24 »COMMENT GET MUSIC
間もなくリリースされるという<CREATIVE USE>コンピレーション・アルバムからの先行カットとなる本作。程よいミッドグルーヴのリムショット・ブレイク上でのスティールパンのメランコリックな 響きについつい和まされる絶品メロウ・エディット"CALYPSO ALIEN"!元ネタ不明ながらこの塩梅な仕上がりは最高スギ。そしてC/Wにはオールドスクールなエレクトロ・ファンク・エディットを収録でこちらもフ ロア・ライクな仕上がりで◎
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