「K A R Y Y N」と一致するもの

Thundercat - ele-king

 待ち望んでいた皆さんに朗報です。パンデミックの影響で何度も延期になっていたサンダーキャットの来日公演、ついに振替の日程が決まりました。アーティストの強い意志もあり、今回発表するに至ったとのこと。
 なお依然として会場のキャパシティ制限があるため、各日2部制へと形態が変更されています。詳細は下記をご確認ください。

再振替公演日程決定!
来日公演形態変更[各日2部制へ]のお知らせ

先日政府より発表された水際対策の緩和を受け、大変長らくお待たせしておりましたサンダーキャット振替公演の日程が確定いたしました。ご協力いただいた関係各位、とりわけ前売チケットをご購入いただき、長期間お待ちいただきましたお客様には厚く御礼申し上げます。
指定の検査、ワクチン接種など入国に際し求められる要件をクリアすることで5月に開催する目処が立ち、またアーティストの強い意志もあり、急遽新日程を発表する運びとなりました。

ただし、コロナ禍でのイベント開催に係る規制、キャパシティ制限を踏まえて本公演の開催を実現するため、各日2回公演制(1st Show/2nd Show)への変更しなければならないことをご了承ください。安全面を最大限考慮しながら、皆様にお楽しみいただくための判断となりますので、何卒ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。

THUNDERCAT 振替公演 新日程
2022/5/16 (MON) TOKYO GARDEN HALL
2022/5/17 (TUE) OSAKA BIGCAT
2022/5/18 (WED) NAGOYA CLUB QUATTRO

東京公演
2022/5/16 (月)THE GARDEN HALL
1st Show - OPEN 17:30 / START 18:15
2nd Show - OPEN 20:30 / START 21:15

大阪公演
2022/5/17 (火) BIGCAT
1st Show - OPEN 17:30 / START 18:15
2nd Show - OPEN 20:30 / START 21:15

名古屋公演
2022/5/18 (水) 名古屋 CLUB QUATTRO
1st Show - OPEN 17:00 / START 18:00
2nd Show - OPEN 20:00 / START 20:45

大変お手数をお掛けしますが、既にチケットをご購入いただいた皆様には、必ず [1st Show] [2nd Show] [どちらでも良い] のいずれかご希望のご申請いただきます。本イベントを主催するビートインクが、お客様の情報を取得・集計し、追って確定したご来場回をメールにてお知らせいたします。なお、こちらの手続きは、新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに定められたお客様の情報登録も兼ねております。当日のスムーズな入場の為ご協力をお願い申し上げます。詳細は各プレイガイドからのご案内メールをご確認ください。

【希望公演申請受付期間】
2022年3月23日(水)~2022年4月3日(日)

本公演は、政府、自治体および業界団体より示された新型コロナウイルス感染予防のガイドラインに基づいた対策を講じた上で開催いたします。こちらのガイドライン及び注意事項をご確認いただき、ご理解の上、ご来場いただけますようお願いいたします。

新しい公演時間の都合がつかないお客様には、下記期間、要項にてお買い求めになられたプレイガイドより払い戻しいたします。

【払戻し期間】
2022年3月24日(木)~2022年4月11日(月)

【払戻し方法】
※チケットをお買い求めいただいた各プレイガイドにて払い戻しの対応をいたします。
※上記期間外の払い戻しは出来ませんのでご注意ください。
※公演当日に会場での払い戻しの対応は行いませんので予めご了承ください。
※チケットを紛失した場合は一切対応出来ませんので予めご了承ください。
※半券が切り離されたチケットは払い戻しの対象外となります。ご注意ください。

■e+にてご購入のお客様:https://eplus.jp/refund2/
■チケットぴあにてご購入のお客様:https://t.pia.jp/guide/refund.jsp
■ローソンチケットにてご購入のお客様:https://l-tike.com/oc/lt/haraimodoshi/
■ビートインク / Zaikoにてご購入のお客様:https://zaiko.io/contactus
※上記Zaiko問い合わせフォームより、チケット払い戻し希望の旨ご連絡ください。
■SMASH friends 会員のお客さま:https://eplus.jp/refund2/

詳細はこちら
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10824

イベントに関するお問合せはビートインクまで:info@beatink.com
払い戻しについては各プレイガイドまでお問い合わせください。

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THUNDERCAT – JAPAN TOUR
New Schedule for the Postponed Performances
Notice of change in performance format

Following the relaxation of the entry restrictions recently announced by the Government, we are delighted to be able to finally announce the new schedule for The THUNDERCAT Japan tour. THUNDERCAT and his band are very big fans of Japan, and have agreed to undertake all necessary government requirements in order to make the shows happen. We greatly appreciate your understanding and cooperation in bringing THUNDERCAT to Japan and once again apologize for any inconvenience government or industry guidelines may cause.

The shows will go ahead at the announced venues on new dates below, however in light of COVID-19 considerations, we must modify the format to comply with safety regulations including venue capacity limits. In order to accommodate these restrictions and ensure that no-one that has bought a ticket misses out, Thundercat has agreed to perform two complete shows on each day of the tour. We ask for your cooperation with this and trust that all understand it is necessary for the safety of public, staff and the artist.

The new schedule is as follows:

Tokyo performance
2022/5/16 (Monday) THE GARDEN HALL
1st Show: OPEN 17:30 / START 18:15
2nd Show: OPEN 20:30 / START 21:15

Osaka performance
2022/5/17 (Tuesday) BIGCAT
1st Show: OPEN 17:30 / START 18:15
2nd Show: OPEN 20:30 / START 21:15

Nagoya performance
2022/5/18 (Wednesday) Nagoya CLUB QUATTRO
1st Show: OPEN 17:00 / START 18:00
2nd Show: OPEN 20:00 / START 20:45

We apologise for any inconvenience this may cause, but we would like to ask all those who have already purchased a ticket to follow the following preferred show selection procedures. Beatink, the organizer of these events, will collate the requests and notify you by e-mail of the result (either 1st show or 2nd show).

Following this procedure also serves as attendee recognition of the guidelines for measures against COVID-19. We will appreciate your cooperation in ensuring smooth admission on the day.

For further details, please check the guidance email from your respective ticket agency.

[Desired Show Application Validity Period]
23 March 2022 (Wednesday) - 3 April 2022 (Sunday)

All performances will take place under consideration of safety measures based on the guidelines for prevention of COVID-19, as determined by the national and local governments and relevant industry groups. Please be sure to check the “Guidelines for Countermeasures against New Coronavirus Infectious Diseases” and the precautions for purchasing tickets before making a decision regarding attendance.

For customers who cannot accommodate the new performance times, refunds will be made by your issuing agency under the following guidelines.

Refund period:
24 March 2020 (Thursday) - 11 April, 2022 (Mon)

Refund method:
Refunds will be provided from the ticket agency where you purchased your ticket.

* Please note that refunds are not possible outside the above period.
* Please note that refunds will not be provided at the venue on the day of the performance.
* Tickets with separated stubs are not eligible for a refund.
* Please note that we will not be able to reissue any lost tickets.

■ Customers purchasing via e+: https://eplus.jp/refund2/
■ Customers purchasing at Ticket Pia: https://t.pia.jp/guide/refund.jsp
■ Customers purchasing Lawson tickets: https://l-tike.com/oc/lt/haraimodoshi/
■ Customers who purchased at Beatink/Zaiko: https://zaiko.io/contactus?cid=26&type=customer
*Please use the Zaiko inquiry form above to let us know that you would like a ticket refund.
■ SMASH friends member customers: https://eplus.jp/refund2/

Click here for details
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10824
If you have any questions, please contact Beatink: info@beatink.com

The Weather Station - ele-king

 まず、アルバム・タイトルが美しい。「なぜわたしは星を見上げるのか?」。そんな呟きからはじまる音量の小さなピアノ・バラッド “Stars” で、歌い手の彼女、タマラ・リンデマンは幼い頃に母親と見上げた暗い夜空を思い出す。そして今夜、何かに打ちひしがれている「わたし」は、どうして宇宙の美に圧倒されねばならないのか自分に問いかけるのだ。曲中ではそれが2020年になる直前の夜の出来事だったことが明かされるが、この曲を聴いてその豊かな静けさに魅了されるわたしたちは、パンデミックが訪れる以前の世界がどのような姿をしていたか思い出せないままに、暗い空に光る星を探すことになるだろう。

 昨年リリースされたアルバム『Ignorance』をエレキングで紹介しそびれたことを残念に思っていたので、本作を機会にザ・ウェザー・ステーションの存在を取り上げたい。ザ・ウェザー・ステーションはカナダはトロント出身のタマラ・リンデマンを中心とするフォーク・バンドで、実質彼女のソロ・プロジェクトを拡大してきたものだと言っていいだろう。ジョニ・ミッチェルの子どもたちのひとりとしてリンデマンは2000年代終わりごろから抑制の効いたオーセンティックなフォーク・ソングを発表してきたが、2017年のセルフ・タイトル作『The Weather Station』の頃から如実に音楽性を拡張することになる。その実が結ばれたのが室内管弦楽とジャズの要素を大きく導入した『Ignorance』だ。
 僕はまずリード・シングルの “Robber”(https://youtu.be/OJ9SYLVaIUI)に圧倒された。ツイン・ドラムとストリングスがダイナミックに呼応すると、それが躍動し、リンデマンはハスキーで落ち着いた歌声を聴かせる──「わたしは泥棒をけっして信じない」。これはカナダの植民の歴史を背景にした言葉で、同時に現代の強欲な資本主義も射程に入れている。ここに怒りと苛立ちはあるのだが、それらはあくまで優美に、穏やかに、最終的には気分が高揚するジャジーなフォーク・ロックとして表現される。PJハーヴェイの『Let England Shake』ほどコンセプチュアルではないにせよ、自国の歴史に対する疑問をあらわにしながら、そのエモーショナルなエネルギーを抑えられなかったフォーク・ソング集という点では共通している。環境破壊に混乱する歌、グローバルな格差のなかで生きることを仄めかす歌、殺伐とした都市で生活することの疲れを鳥への憧れに託す歌……リンデマンは、現代の社会で起きていることに心を痛めている自分を晒しながら、しかし、アップリフティングなバンド・アンサンブルを一身に背負ってメロウなメロディを温かくパワフルなものへと、ものの見事に昇華する。

『How Is It That I Should Look At The Stars』は『Ignorance』と同時期に作曲された楽曲が収められたアルバムで、終始デリケートできれいなピアノ・バラッドが並べられている。この2作は相互補完的な位置づけにあるという。躍動感に満ちた『Ignorance』を思うと『How Is It That~』はずいぶんスロウで控えめな作品だが、リンデマンの囁きながらも音程をしっかりと取る歌声の魅力と聴き手を陶酔させる叙情的な演奏は変わらない。掠れる声の余韻まで聞かせる “Marsh” にはじまり、木管楽器がそこに淡い色を添えると、“Endless Time” ではよくコントロールされたピアノの演奏がそれ自体で時間の感覚を忘れさせる。本作ではジャズと室内楽が持つ静謐なムードばかりが丁寧に扱われ、メゾピアノのバラッドがあまり主張せずに現れては消えていく。気に留めていなければ聴き逃してしまいそうな小さな歌たち、しかしよく耳を澄ませば身体の深いところまで降りていく歌たちだ。
 ここではリンデマンはオンラインで繋がったコミュニケーションをオフにして、時間の流れについて考えたり、カササギを見つめながら人生の不可解さにたじろいだり、そして子どもの頃に星を見上げた記憶を反芻したりしている。男声とのデュエットとなる “To Talk About” で彼女は、そんな自分は「怠惰だ」という。「わたしは怠惰だ、わたしは愛について話したいだけだから」と。僕がこの歌に思わず息を呑んでしまうのは、自分にも身に覚えのあることだからだ。すべてのタスクを無視し、世界で起きている恐ろしいことも忘れ、愛についてだけ考えたいときがあることを。この歌たちは、そんな怠惰さを肯定も否定もせずに、ただゆっくりと浸るものとして立ち上げてみせる。

 社会の不平等に異議を唱えることも、社会から少し離れて内省的な詩を綴ることも、長くフォーク音楽が果たしてきたことで、リンデマンはまさに現代のフォーク・シンガーとしてその両方をエレガントに実践する。“To Talk About” でリンデマンは最後に「この世界にあるのは愛だけではない」と囁くのだが、だからこそわたしたちは、ときには小さな音に耳を傾け、ニュースを消して夜空に浮かぶ星の輝きを探さねばならない。

RAINBOW DISCO CLUB 2022 - ele-king

 音楽好きによる音楽好きのための楽園のような野外フェス、レインボー・ディスコ・クラブ(以下RDC)。パンデミックに見舞われた2020年は配信で、2021年はスピンオフ企画「RDC “Back To The Real”」として川崎のちどり公園にて開催、コロナ禍においてもすべての音楽好きとともに素敵な空間を作ってきたRDCだが、2022年はついに東伊豆へカムバックを果たす。

 Chari Chariによるアンビエント・ライヴ、DJ Nobu×Sandrien、瀧見憲司、Kuniyuki×寺田創一×sauce81によるライヴ・セッションといった日本を代表する面々はもちろん、最新作『Chameleon』が話題になったアンソニー・ネイプルズ、紙エレ年末号でハウスのベストに挙げたモーター・シティ・ドラム・アンサンブル(Danilo Plessow)、そしてなんとデトロイトの重鎮ムーディマンといった海外勢も出演する。

 今年からは、グループや23歳以下のための各種割り引きチケットも充実。この機会に、東伊豆の大自然に生まれる3日間の音楽コミュニティへぜひ足を運ぼう。

開催概要

名称:
RAINBOW DISCO CLUB 2022

日時:
2022年4月29日(金・祝)9:00開場/12:00開演~5月1日(日)19:00終演

会場:
東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ(静岡県)

出演:
DJ / LIVE (A to Z):
Antal
Anthony Naples
Chari Chari (Ambient Live Set)
CYK
Danilo Plessow (MCDE)
DJ Nobu × Sandrien
GE-OLOGY
Kenji Takimi
Kikiorix
Kuniyuki × Soichi Terada × sauce81 (Live Session)
Licaxxx
machìna (Live)
Monkey Timers
Moodymann
Ron Morelli
Satoshi & Makoto (Live)
Shhhhh
Sisi
Sobriety
Torei
Tornado Wallace
Wata Igarashi (Live)
Yoshinori Hayashi

VISUAL:
REALROCKDESIGN
KOZEE
VJ MANAMI
kenchan

LASER & LIGHTING:
YAMACHANG

料金:
通し券:20,000円
通し券(23歳以下):13,000円
キャンプ券:4,000円
駐車券:4,000円
グループ通し券(4枚1組):72,000円
※チケット購入ページの注意事項をよくお読みください。

オフィシャルサイト:
https://www.rainbowdiscoclub.com

フランク・ザッパ - ele-king

王様は裸だ。これまでも、これからも

ロック、ジャズ、現代音楽、ドゥーワップなど様々な音楽を取り入れた幅広い雑食性と60枚以上におよぶ膨大な作品数。
舌鋒鋭く社会に切り込むメッセージとブラックジョークや下ネタの入り混じった歌詞世界。

今なお、ロック史上最大の異端ミュージシャンとして存在感を失わないフランク・ザッパの決定的評伝がついに刊行!

4月22日より、ドキュメンタリー映画の公開も決定、いまザッパから目が離せない!

著者
バリー・マイルズ
英国出身のジャーナリスト。60~70年代ロックやカウンターカルチャーについての著書で知られる。著書にポール・マッカートニーの公式評伝をはじめ、ジャック・ケルアックやウィリアム・バロウズといったビート詩人についての伝記など。

訳者
須川宗純(すがわ・そうじゅん)
1962年生まれ、編集者・自由研究家。
香港歌謡史、インド映画音楽史、アメリカンコミックス史、村上春樹研究、散歩などを対象とする。
編集を担当した本・雑誌特集に以下のようなものがある。
『ユリイカ』1994年5月号「特集=フランク・ザッパ」(青土社)、フランク・ザッパ、ピーター・オチオグロッソ『フランク・ザッパ自伝』、菊地成孔+大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』、マイク・バーンズ『キャプテン・ビーフハート』(以上河出書房新社)、大友良英『MUSICS』(岩波書店)、『STUDIO VOICE』2001年12月号「特集=オノ・ヨーコ」、2007年8月号「特集=政治を考える!」(以上INFAS)、大里俊晴『マイナー音楽のために』、『間章著作集』全3巻(以上月曜社)、『初期アメリカ新聞コミック傑作選1903-1944』(創元社)

オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧
amazon
TSUTAYAオンライン
Rakuten ブックス
7net(セブンネットショッピング)
ヨドバシ・ドット・コム
Yahoo!ショッピング
HMV
TOWER RECORDS
disk union
紀伊國屋書店
honto
e-hon
Honya Club
mibon本の通販(未来屋書店)

P-VINE OFFICIAL SHOP
SPECIAL DELIVERY

全国実店舗の在庫状況
紀伊國屋書店
三省堂書店
丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
旭屋書店
有隣堂
TSUTAYA
未来屋書店/アシーネ

Ann Eysermans - ele-king

 このアルバムはベルギーを拠点とするサウンド・アーティスト/ハープ奏者/コントラバス奏者アン・アイザーマンズによる音響作品である。2022年1月末にリリースされた作品だが、はやくも今年のエクスペリメンタル・ミュージックのなかでも重要な作品だと私は思っている。リリースはベルナルド・ソジャーン『Some Deaths Take Forever』や Jean Hoyoux『III Hymne』などの再発でも知られるベルギーのレーベル〈cortizona〉からで、これも注目すべき事実だろう。
 では、このアルバムはどのような作品なのか。簡単に言えばディーゼル機関車のエンジン音にアン・アイザーマンズによる電子変調されたハープやコントラバスの音が重ねられている音響作品である。現実と非現実の境界線が溶け合い、幻想的ともいえるサウンドスケープが生成されている。この音には不思議な没入感覚があり、聴き込むほどに意識を飛ばしてくれる。

 アン・アイザーマンズはブリュッセル王立音楽院で古典的な作曲とジャズを学んだ音楽家である。どうやら即興演奏での活動も展開しているようだが、本アルバムではアン・アイザーマンズの電子音楽家としての側面、エクスペリメンタル・サウンド・アーティストとしての面が展開されている。
 『For Trainspotters Only』のベースとなっているのは、アン・アイザーマンズが5歳のときにアントワープから海辺のリゾート地オーステンデに向かう列車に乗り込んだときの「音の記憶」だ。列車音の環境録音といえば近年ではクリス・ワトソンの『El Tren Fantasma』(2011)を思いだすが、クリス・ワトソンほど環境音のみに特化しているわけではない。演奏などのより「音楽」的な要素が、環境音と交錯しているのである。ハープという伝統的な楽器を用いていることからもコンテンポラリー・クラシカルとしての面も指摘できるかもしれない。
 しかしここが重要なのだが、アン・アイザーマンズによる演奏が入ることによって、「音楽」へと安易に回帰するわけではないのだ。いわば音楽と音の領域を溶かすような「耳の領域」を探求している点が濃厚にある。ふつう「音楽」の要素が入ると、こういった実験作品はいくぶんか先鋭性が後退していくように感じられるが、本作では前進/後退の問題はむしろ前景化せず、音と音楽の「境界線」の問題を探求しているように思える。私はこの点にこそ深く驚愕した。音楽、音響、記憶の融解。

 本作には “4台のディーゼル機関車とハープのための前奏曲/フーガ(Prelude For Four Diesel Locomotives And Harp)” など、全8曲が収録されている。曲ごとに音楽・環境音・ノイズの位置が変化し、聴くものの音の記憶といまここで聴いている世界の音の境界線を溶かすようなサウンドを構成していく。
 録音されている機関車音は「ベルギー国鉄の世界遺産に登録されているディーゼル機関車のHD51、54、55、60」のエンジン音という。そこから発せられる「ノイズ、クランク音、無調性など」のさまざまな音のタペストリーをアン・アイザーマンズは注意深く聴きとり、録音し、編集し、自身のハープ演奏と折り重ねている。すると次第にアン・アイザーマンズが演奏するハープの音などが、機関車の音に溶けてくような感覚が浸透してくる。
 おそらくアン・アイザーマンズは「金属」の硬質で冷たい音に惹かれているのかもしれない。ハープの弦の音もディーゼル機関車のエンジン音も、「金属の音」という点で、このアルバムにおいては同列なのだろう。
 その結果、何が起きるのか。そう、音の境界線が溶けるのだ。いやこういうべきかもしれない。「音が溶ける」のだ。
 リスナーである自分たちの周りにある音たちも、このレコードの音に溶けていってしまう感覚の生成。現実の音が溶けていくような感覚が横溢しているのである。本作は現実の隙間にある幻想を聴かせてくれる。
 
 このアルバムにおいてアン・アイザーマンズは新しいミュジーク・コンクレート、もしくは新しいサウンド・コラージュのかたちを実践している。具体音の接続と構築に、自身の演奏を電子変調させることで、より金属的な音への深い耽溺と没入感覚を生み出しているのだ。この感覚は新しいと思う。
 アン・アイザーマンズは確かに音楽教育を受けた音楽家だが、そのサウンドには自由さがあり、アイデアがあり、音へのフェティッシュともいえる耽溺がある。その意味で伝統的な音楽史の中に組み込むよりは、現代のエクスペリメンタル・アーティストたちとの楽曲・サウンド共に聴いた方が良い。
 たとえばこのアルバムの傍らに、ピエール・シェフェール、リュック・フェラーリなどのミュジーク・コンクレートのレジェンドたちの作品、クリス・ワトソンやフランシスコ・ロペスといったフィールド・レコーディングの巨匠・ヴェテランたちの録音を置くことは可能だろう。しかし一方で、クレア・ラウジーなど現在進行形の新世代音響アーティストたちの作品と共に聴くこともできる。いや、そうすることで「同時代・新世代のエクスペリメンタル・ミュージック」がより鮮明に浮かび上がってくる気がするのだ。
 このアルバムの音は、伝統的な音楽の領域と実験的かつ先進的なエクスペリメンタルな音響音楽が交錯している。「聴くこと」をめぐってリスナーを未知の音響空間へと誘ってくれる名品といえよう。

MURO × VINYL GOES AROUND - ele-king

 キング・オブ・ディギンの異名をとるMURO、彼が監修した7インチ・ボックスが発売される。昨年末リリースされたミックス『DIGGIN’ “GROOVE-DIGGERS”2021 : Unlimited Rare Groove Mixed By MURO』などから選ばれた6曲を3枚に収めた完全限定盤だ。
 またその7インチ・ボックスとの連動企画として、ビリー・ウッテンのTシャツ付きセットも販売されるとのこと。今回も完売必至が予想されるので、お早めに。

MUROが監修を務めた7inch BOX『DIGGIN' “GROOVE-DIGGERS” BOX:Selected by MURO』発売決定! VINYL GOES AROUNDにて『Billy Wooten And Special Friends – In This World』オリジナルTシャツセット販売も。

日本が世界に誇るトップクラスのVinyl DiggerでありDJのMURO。彼とP-VINEのレアグルーヴ・リイシュー・シリーズ『Groove-Diggers』のコラボレーションによるミックスCD『DIGGIN' “GROOVE-DIGGERS”: Unlimited Rare Groove Mixed By MURO』などからMURO氏がさらに厳選した6曲が、スペシャルな7インチ3枚組BOXに収録されてリリースされます。
全曲初の7インチ化、特別デザインのBOX仕様で完全限定生産でのリリースです。

そして、その連動アイテムとして『Billy Wooten And Special Friends – In This World』のオリジナルTシャツをVINYL GOES AROUNDにてセット販売します。
アルバム・タイトルを前面に、地球のアートワークを背面にあしらったデザインはMURO氏のアイデアによるもの。レコード・コレクター必須のアイテム。限定販売となりますのでお見逃しなく。

Tシャツ付きセット 予約ページ
https://vga.p-vine.jp/exclusive/

[商品情報①]
タイトル:"Billy Wooten And Special Friends - In This World" T-shirts with DIGGIN' “GROOVE-DIGGERS” BOX:Selected by MURO
価格:¥11,110(税込)(税抜:¥10,100)
品番:VGA-1019
フォーマット:7inch×3(with BOX), T-shirt
※商品の発送は 2022年6月上旬ごろを予定しています。
※限定品につき無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
※Tシャツのボディはギルダン 2000 6.0オンス ウルトラコットン Tシャツになります。

[商品情報②]
タイトル:"Billy Wooten And Special Friends - In This World" T-shirts
価格:¥5,280(税込)(税抜:¥4,800)
品番:VGA-1018
フォーマット:T-shirt
※商品の発送は 2022年6月上旬ごろを予定しています。
※限定品につき無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
※Tシャツのボディはギルダン 2000 6.0オンス ウルトラコットン Tシャツになります。

[商品情報③]
アーティスト:V.A.
タイトル:DIGGIN' “GROOVE-DIGGERS” BOX:Selected by MURO
品番:P7-6460/2
定価:¥5,830(税込)(税抜¥5,300)
フォーマット:7inch×3(with BOX)
発売日:2022年5月25日(水)
★完全初回限定生産

DISC 1:(45rpm)
A: ERIK TAGG / Living Off The Love
B: SPICE / The Last Time
DISC 2:(45rpm)
A: PRINCE BILLY MAHDI WRIGHT / Summer Love (or Verano De Amor)
B: 1619 BAD ASS BAND / Step Out
DISC 3:(33 1/3rpm)
A: BILLY WOOTEN / Chicango (Chicago Land)
B: BILLY WOOTEN / Dancing and Singing

[MURO プロフィール]
日本が世界に誇る King Of Diggin'こと MURO。「世界一の Digger」としてプロデュース/DJ での活動の幅をアンダーグラウンドからメジャーまで、そしてワールドワイドに広げていく。現在もレーベルオフィシャル MIX を数多くリリースし、国内外において絶大な支持を得ている。多岐に渡るフィールドで最もその動向が注目されているアーティストである。毎週水曜日 21:00〜 TOKYO FM MURO presents「KING OF DIGGIN’」の中で毎週新たな MIX を披露している。
番組 HP:https://www.tfm.co.jp/kod/

Keith Freund - ele-king

 20年前すでに音楽リスナーだった人は、あの頃のフォー・テットを思い出すといいだろう。フォークトロニカなどというサブジャンル用語で括られていた時代の、潔癖で愛らしいエレクトロニカ。キース・フロイントによるこれは、ジャズとアンビエントに寄った、その現代版である。つまり、時代を反映したダークでインダストリアルでディストピックな音楽ではない。小さな喜びをもった潔癖で愛らしいエレクトロニカだ。
 では、20年前はまだ赤ちゃんだった小山田米呂君のような音楽リスナーにはなんて言おうか。もしキミがOPNイーライ・ケスラーなんかが好きだったら、この音楽も好きになるかもしれない、反抗的ではないけれど夢想的な音楽だ、これだけ言って興味を持ってくれなければそれまでだ。なぜならこの音楽には虚栄心はないし、山っ気もない。誰かがこれを好きになってくれたらそれで良いや、そんな謙虚な音楽だったりする。

 オハイオ州アクロンを拠点とするキース・フロイントには、すでにそれなりのキャリアがある。彼のプロジェクトでもっとも名前が知られているのは、おそらくトラブル・ブックスだろう。これはフロイントが彼のパートナー、リンダ・レイショヴカといっしょにやっていたプロジェクトで、10年前にはマーク・マグアイアと共演もしている。また、そのメンバーのひとりマイク・トランはTalons'名義で長いことフォークをやっていて、数年前にVICEが「もっとも過小評価されているソングライター」として紹介したことでここ最近広く知られるようになった。フロイントに関しては、最近ではLemon Quartet、Aqueduct Ensembleといった名義でのジャズ/アンビエント寄りの作品が注目を集めているが、これらはアンドリュー・ウェザオールも評価したというアーティスト、G.S. Schrayとの共同プロジェクトになる。いずれにせよ、地元アクロンのインディ・シーンで活動している人たちといろいろやってきているようだ。
 時代との折り合いの付け方に苦労したとマイク・トランはVICEのなかで話しているが、たぶん、アクロンのシーンそのものがそうなのだろう。そこはポートランドでもなければ、LAでもNYでもない。クールでトレンディな若者を惹きつけるような街には見えないし、シカゴやデトロイトやフィラデルフィアのような箔があるわけでもない。業界が頻繁にチェックするようなところでないことはたしかだろう。だから、商業的な利益を得るうえで必ずしも機会が恵まれているとは言いがたい土地で長く音楽活動を続けるには、音楽への愛情が不可欠だ。ただでさえSNS時代はヘンな大人が嘲笑の的になりがちで、愛がなければまずやっていられない。しかし活動を支える純粋な思いは、いつしかおのれの音楽作品を磨き上げることにもなる。本作『Hunter on the Wing(翼のうえのハンター)』がそれに当たる。
 
 “なんもない、ただ月を聴く(Nothing, Just Listening to the Moon)”という曲を聴けば、このアルバムの魅力がわかるだろう。ひなびたノイズのループ、ピアノとサックスフォンが気持ちよさそうに音を奏でている。目新しい手法ではないが、このあたたかいテクスチュアにはアルバム全体に通じる親密さがある。フロイントは、フィールド・レコーディングを駆使してこの音響を味わい深いものにしているが、同時に極めて人工的な響きの抽象的な電子音が曲のなかで奇妙な時代感を感じさせる。宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』の世界に、突如としてシンセサイザーが送り込まれてしまったと、そんな夢想を引き出す音楽なのだ。
 こうした実験的だが穏やかさを崩さないエレクトロニカ系は、20年前のフォー・テット、さもなければフェネスの『Endless Summer』がそうだったように、じつは時代のトレンドに隣接しているということを、20年前すでに音楽リスナーだった人は覚えていることだろう。繊細な叙情性とアコースティックな響きは最近ずいしょで聴ける時代の信号のようなもので、いまもしぼくがDJをやるとして、キャロラインの次にこのアルバムのなかの1曲をかけても違和感はないはずだ。ただし、こちらには政治的表明などないけど。“なんもない、ただ月を聴く”と言っているぐらいなのだからね。

Jeff Mills and the Zanza 22 - ele-king

 ジェフ・ミルズの勢いが止まらない。
 以前から多作ではあったが、とりわけ2020年という画期以降、ミルザート名義での怒濤のリリースをはじめ、エディ・フォークス&ジェシカ・ケア・ムーアとのザ・ベネフィシャリーズ、ガイアナ系フランス人ピアニスト、ジャン・フィ・デイリーとのザ・パラドックス、デトロイトのラファエル・リーファーとの共作など多くのコラボを実践、雑誌を創刊したりもしている。
 4月にリリースされる新作は、「ジェフ・ミルズ・アンド・ザ・ザンザ22」名義によるエレクトロニック・ジャズ作品。2021年に始動した「ジェフ・ミルズ・アンド・ザ・ザンザ21」の発展型だ。ミルズみずからパーカッションやキーボード、シンセを演奏、ライヴを念頭に置いた1枚に仕上がっているという。テーマはスローライフ。情報にあふれ、なにもかもが一瞬で消費されていく現代にふさわしい切り口といえよう。現時点ではCDとデジタルのみでのリリース予定とのこと。

artist: Jeff Mills and the Zanza 22
title: Wonderland
label: Axis
release: 2022.04.27

tracklist:
01. Full Moon Brigade
02. A Life Aquatic
03. Tropicana
04. Something Like That (Moody)
05. Sunset Lovers
06. When The Time Is Right (Original version)
07. Wonderland
08. Cause & Effect
09. The Main Contender
10. Getaway
11. Like Paradise
12. Chin Tiki (Upper Level)

The Smile - ele-king

 レディオヘッドトム・ヨークジョニー・グリーンウッド、そしてUKジャズ・シーンの敏腕ドラマーであるトム・スキナーによるスーパー・グループ、ザ・スマイル。このたび、彼らによる「You Will Never Work In Television / The Smoke」の数量限定7インチ(非売品)の抽選がおこなわれることになった。対象店舗や応募方法などの下記詳細をチェックして早速応募しよう。

THE SMILE
ザ・スマイルの非売品プロモ7インチが当たる
抽選施策が世界中のレコード店で開催決定!!
応募券の配布は3月12日(土)の各対象店舗開店時よりスタート!!

トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、トム・スキナーによるスーパー・グループ、ザ・スマイルが2曲のシングル「You Will Never Work In Television Again」と「The Smoke」をカップリングした手刷りの非売品プロモ7インチが当たる抽選施策を世界中のレコード店で行うことを発表した。対象店舗や応募方法はバンドのオフィシャル・サイトで確認することができる。

The Smile: Printing 7" Record Sleeves on a 1965 Heidelberg Platen Press
with Thom & Stanley Donwood
https://www.youtube.com/watch?v=TscddmLsmZM&feature=youtu.be

■ザ・スマイル非売品プロモ7インチ抽選概要
https://thesmiletheband.com/smoke7lottery/

○施策概要
世界中の対象店舗で無料配布される抽選券に記載されているQRコードにアクセスして応募コードを入力すると抽選でザ・スマイルの「You Will Never Work In Television / The Smoke」のナンバリング入り数量限定7インチ(非売品)をプレゼント。*当選者の発表は景品の発送をもってかえさせていただきます。

○抽選券配布開始日
2022年3月12日(土)各店開店時よりスタート*日本時間
*抽選券は先着で各店25枚無料配布(お一人さま一枚まで/電話・インターネットでの取置不可)

○応募期間
2022年3月12日(土)-3月24日(木)
*応募はお一人さま一回のみ有効となります。応募コードを複数回使用されますと、無効となりますのでご注意ください。

○国内応募券配布対象店舗
タワーレコード 札幌ピヴォ
タワーレコード 仙台
タワーレコード 渋谷
タワーレコード 新宿
タワーレコード 池袋
タワーレコード 秋葉原
タワーレコード 名古屋パルコ
タワーレコード 難波
タワーレコード 梅田NU茶屋町
タワーレコード 福岡パルコ
HMV record shop 渋谷
ディスクユニオン 新宿インディ・オルタナティヴロック館 (6F)
ディスクユニオン 名古屋
ディスクユニオン 大阪
代官山 蔦屋書店
蔦屋書店 熊本三年坂
BIG LOVE RECORDS
FLAKE RECORDS
JET SET 京都
more records
Record Shop FILE-UNDER
Alffo Records
Sone Records
OUTSIDE RECORDS

The Smile - You Will Never Work In Television Again
https://www.youtube.com/watch?v=-EB5NhI2RQQ&feature=youtu.be

The Smile - The Smoke (16mm Film)
https://www.youtube.com/watch?v=tEPEqZnTwdo&feature=youtu.be

Floating Points - ele-king

 ロンドン拠点のプロデューサ、DJであるフローティング・ポインツが、新曲 “Vocoder” を〈Ninja Tune〉よりドロップ。昨年の2021年、彼とファラオ・サンダース&ロンドン交響楽団による『Promises』が数多の高評価を得たことは記憶に新しい。新曲はビートにしっかりと下支えされたダンサブルな一曲で、2019年作『Crush』の続きを思わせます。暗い時代だからこそ踊ろう、きっとそういうことだ。

現代最重要プロデューサー、フローティング・ポインツが
新曲『Vocoder』をリリース!

最新オリジナル・アルバム『Crush』は
期間限定スペシャル・プライスで発売中

マンチェスターに生まれ、現在は作曲家/プロデューサー/DJとしてロンドンを拠点に活動するフローティング・ポインツ。昨年はファラオ・サンダース&ロンドン交響楽団とのコラボ作品『Promises』でThe Guardian (Contemporary)、TIME Magazine、The New York Times (Jazz)、Mojo、The Vinyl Factory他多数のメディアで年間ベストの1位を獲得、そして今年に入ってからは宇多田ヒカルの最新アルバム『BADモード』へプロデューサーとして参加し大きな話題を呼んだ彼が、新曲 “Vocoder” をリリース!

Floating Points - 'Vocoder' (Official Audio)
https://youtu.be/Mnq53ZR9v-w

また、初期衝動への原点回帰と音楽的な進化を同時に果たしたセカンド・アルバムとして2019年にリリースされた『Crush』の日本盤CDが期間限定スペシャル・プライスで発売中!国内盤CDはヴィンテージ・ハードウェアで制作された至高の音像をより堪能できる高音質UHQCD紙ジャケ仕様で、ボーナス・トラック「LesAlpx Dub - (JAPANESE SPECIAL EDITION)」を追加収録している。

label: NINJA TUNE
artist: FLOATING POINTS
title: VOCODER

https://floatingpoints.lnk.to/vocoderPR

label: NINJA TUNE / BEAT RECORDS
artist: FLOATING POINTS
title: CRUSH
release date: NOW ON SALE
国内盤CD BRC-615X (期間限定廉価盤〜2022.08.31): \ 2,000 +tax
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10474

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