「K A R Y Y N」と一致するもの

山下敦弘監督『ハード・コア』 - ele-king

 ハロウィーンに関する報道は、つい数年前まで「経済効果」のことだけで、「若い人」がどのように楽しんでいるかということも関心が薄かったのに、このところの話題は「道徳」ばかりとなっている。金を使ってくれる間は良い子で、経済活動の範囲に収まらなければすぐにも悪い子扱いとは、社会が子どもをお金としてしか見ていないことはあからさまだし、かつて竹の子族から沖田浩之や哀川翔といったタレントが生まれたように、来年あたりは芸能事務所が暗躍する気配も濃厚である。かつてマルカム・マクラーレンは「キャッシュ・フロム・カオス」をスローガンにパンク・ムーヴメントを仕掛け、いまではアントレブレナーの先駆として評価されているけれど、あれだけの人数が渋谷に押し寄せて、何事もなくみんな無事に帰りましたという方がむしろ気持ち悪いと思うのは僕だけであろうか。ハロウィーンを楽しんでいる「大人」はまったく視界に入らず、痴漢が多いというのは本当に呆れてしまうけれど。

 山下敦弘監督が昨年初めに亡くなった狩撫麻礼の劇画原作を5年越しで映画化した『ハード・コア』はハロウィーン騒ぎを横目で睨む右翼青年、権藤右近(山田孝之)の苦々しい表情からスタートする(狩撫麻礼というペンネームは、カリブ海のボブ・マーレーに由来。パク・チャヌクが映画化した『オールド・ボーイ』が最も有名か)。自分と同じ気持ちでハロウィーンに不快感を示していると思っていたバーの女(松たか子)があっという間にハロウィーン騒ぎと同化してしまうところを目撃し、右近はさらに人間不信になっていく。オープニングのこのシーンだけで、僕は大袈裟なことにウォーレン・ベイティが『世界を揺るがした10日間』を映画化した『レッズ』を思い出してしまった。ロシア革命が起きたという報を聞いて現地に向かうジャーナリストのジョン・リードはその直前、『アンダルシアの犬』を観ながら笑いこける映画館の観客に違和感を感じている。『アンダルシアの犬』は1929年にフランスで公開された当時も右翼によって映画館ごと焼き払われるという憂き目に会っているけれど、退廃と右翼はどうしてもソリが合わない。消費社会が成熟度を増すたびに、その狂騒状態から取り残される若者が右翼に向かうという図式は常に有効なようで、日本でも80年代には『狂い咲きサンダーロード』、ゼロ年代には『凶気の桜』がそれぞれカルト的な人気を博し、つい最近も『孤高の遠吠』で不良たちと右翼は当然のように結びつけられていた。そしてそのどれもが右翼団体を実際には崇高な目的のために活動している組織ではなく、若者の真面目さを利用しているだけという悲劇的な性格のものとして捉え、一足飛びに言ってしまうと「真面目な奴はバカを見る」という話が何度も繰り返されているともいえる。『ハード・コア』はこうした図式に多少ともでも揺さぶりをかけ、結果的に喜劇として見せたところが新鮮だった。そしてなによりも暴力描写を排除したことで右翼活動と身体的な欲求不満を切り離し、精神性にフォーカスしたところが潔く、言わば文科系のための右翼映画をここでは試みたということになるのだろう。山下敦弘はデビュー作となる『どんてん生活』では金がなくてもそれなりに楽しく生きていけることを(初期衝動として?)描いていたので、『ハード・コア』ではその思想がスケール・アップされ、「持たざる者」を救ってくれるのはほんのちょっとしたファンタジーであり、それさえあれば人間の存在価値を示せるのではないかと示唆しているようにも思えた。そのファンタジーの中核をなすのが、しかも、AIなのである。

 右翼構成員として街宣活動などに従事している右近と牛山(荒川良々)は偶然にも最新式のAIを搭載したロボットを見つけてしまう。彼らが所属している右翼組織は資金を確保するために群馬の山奥で埋蔵金を堀り続け、これが一向に見つからない。ないかもしれないものを「掘り続ける」ということはおそらく天皇崇拝のパロディなのだろう、この場面がしつこく、しかも滑稽に畳み掛けられるのは人間の力には限界があることを示すためで、ロボットがいとも簡単に埋蔵金を見つけてしまう辺りから、この映画は角川映画としての本領を発揮し始める。それこそ『狂い咲きサンダーロード』と『セーラー服と機関銃』を同時に観ているような痛快さ。リアリティがあるはずもないのに、誰ひとりとして正義を言える立場にはないということが明瞭になってくる辺りから、むしろ奇妙なリアリティが立ち上がってくるような気さえしてしまう。牛山に童貞を捨てさせようとするエピソードや右近が幹部の娘に誘惑されたりと、色恋沙汰が絡みまくるところは暴力描写を省いても身体性そのものを無視しているわけではないという代替表現になっており、結論から逆算して思うに、あまりにもくだらないエピソードの数々はこの世に対する未練や執着を可能な限り積み上げることで、そうしたものの一切と無縁になっていくエンディングを際立たせることになったといえる。右近自身も含めてこの世界はわけがわからなければわからないほどこの世らしくなってくるのであり、そういった社会との明確なパイプ役ともいえる弟の左近(佐藤健)をエリート・サラリーマンという設定にすることでロボットの価値を見抜く役目に当てただけでなく、消費社会に同調している人間も実はこの社会に違和感があるという二重否定の要素として機能させているところも上手いとしか言えない。それは勝ち組が負け組に惹かれていくプロセスという、これもまた現実味に欠ける展開で、それを具現化していくために右近と左近が酒場で議論し合うシーンは出色の場面だと思ったのだけれど、これは原作にはないそうで、未見の方はできればこのシーンを楽しみにしていただきたい。結論にも、そして、まるっきりリアリティがない。ある意味、『シェイプ・オブ・ウォーター』と同じで、この社会に弱者の居場所はない、いらない人間は出ていけばいいということでしかない。なのにこの作品には夢がある。『セーラー服と機関銃』ならば荒唐無稽ななかにも家父長制度を絶やすという時代なりのサタイアが潜んでいたように、『ハード・コア』ではAIによってお払い箱とされるかもしれない負け組がAIと共に夢を見ているという強烈な皮肉が込められ、現在進行形でしか成り立たない毒気に満ち溢れている。なるほど生産性を高めたいと考える社会がAIを導入しようとする動機だけでなく、それによって切り捨てられる側がAIを駆使するという発想はどこにもなかった。貧者の核爆弾ではないけれど、そう思うとこの作品はカウンター・カルチャー的なんだなということがわかってくる。少なくともそれを想像している作品だということは間違いない。

『ハード・コア』予告映像

MUD - ele-king

 昨年ソロとしてのファースト・アルバム『Make U Dirty』を発表し話題を集めた KANDYTOWN 所属のMC、MUD。仙人掌『VOICE』などへの客演でもその存在感を見せつけてきた彼が、新作EP「VALUE THE PRESENT」を12月25日にリリースする。同クルーからはKEIJU、先日ソロ・デビュー・アルバムを発表した Gottz、MIKI らが参加。先行シングルとなった新曲“Rather Be”はこちらから。

KANDYTOWN所属のMUDがEP「VALUE THE PRESENT」リリース決定。
それに伴い新曲“Rather Be”が本日リリース

HIP HOPクルー、KANDYTOWNに所属し、そのルードなアティテュードと日本人離れしたフロウでクルー屈指の実力派との呼び声高い、ラッパーの MUD がEP「VALUE THE PRESENT」を12月25日にリリースすることが決定した。それに伴い、本日先行シングル「Rather Be」をリリース。

自身のソロ名義としては、2017年にリリースし各方面から高い評価を得た『Make U Dirty』以来、約1年半ぶりとなる今作。全7曲を収録し、ゲストには KANDYTOWN より KEIJU、Gottz、ビートメイカーの MIKI が参加。又、Blaise(KILLAH)、Pablo Blasta、楽曲提供として Fla$hBacks の Febb が参加している。

[リリース情報]

●先行シングル
タイトル:Rather Be
発売日:2018年12月7日(金)
URL:https://linkco.re/H6sXF3X2

●EP
タイトル:「VALUE THE PRESENT」
発売日:2018年12月25日(火)

収録曲:
1. Rather Be
2. No Cry (feat. KEIJU)
3. Sacred Muzik 作曲 febb
4. Vertex (feat. Dony Joint)
5. No Mercy (feat. BLAISE & Gottz)
6. Brotherhood (feat. Pablo Blasta)
7. Ex (Prod: MIKI)

[MUDプロフィール]

東京のHIP HOPクルー KANDYTOWN LIFE に所属。ルードなアティテュードと日本人離れしたフロウでクルーの中軸を担う実力派。2017年7月、ソロ・デビュー・アルバム『Make U Dirty』をリリースし、内外から非常に高い評価を得る。客演においても KANDYTOWN メンバー作品ではもちろん、仙人掌、DJ PMX、kojoe, mc tyson 等の作品に参加するなど、シーン内で幅広く支持を受けている。2018年12月にセルフ・プロデュースの1st EPをリリース予定。

食品まつり × TOYOMU - ele-king

 ば、爆裂とはいったいなんぞ? ともあれ非常におもしろそうな組み合わせである。今秋サン・アロウの〈Sun Ark〉から新作『ARU OTOKO NO DENSETSU』をリリースした食品まつり a.k.a foodman と、同じく今秋〈トラフィック〉よりデビュー・アルバム『TOYOMU』を発表した TOYOMU がこの年末、共同でイベントを開催する。その名も《食品まつりとTOYOMUの爆裂大忘年祭》。両名のほか、BO NINGEN の Taigen Kawabe、Diana Chiaki、isagen (TREKKIE TRAX)、98 yen の出演も決定しており、しかも当日は出演者全員による BONENGERS なる特別ユニットまで結成されるそうだ。この日のために現在制作が進められているという新曲も楽しみだが、個人的には特製とん汁が気になる……。12月22日は恵比寿に集合です。

「食品まつりとTOYOMUの爆裂大忘年祭」(12/22 Sat)
てんこ盛り追加情報発表!
参加アーティスト決定!
出演者全員による当日限定ユニットを結成! 新曲を披露!
「食品まつりの特製とん汁」を販売!

KATA と Time Out Cafe&Diner (恵比寿リキッドルーム2F)で12月22日(土)に行われる、食品まつり a.k.a foodman と TOYOMU の共同イベント「食品まつりとTOYOMUの爆裂大忘年祭」の追加情報が決定した。

新たに決定した参加アーティストは、Taigen Kawabe (from BO NINGEN)、Diana Chiaki、isagen (TREKKIE TRAX)、98 yen の4アーティスト、そして出演者全員によるこの日限定の爆裂ユニット、その名も BONENGERS (ボーネンジャーズ)。BONENGERS はこの日披露する新曲を現在全員で制作中だが、とてつもない曲ができ上がるらしい。

また会場では、「食品まつり特製とん汁」を販売! とん汁の薬味は、京都特産の九条ネギ。TOYOMU が地元京都から九条ネギを背負って駆けつける。

チケットはこちらのサイトで絶賛発売中!
チケット購入リンク: https://daibonensai.stores.jp/

公演概要
タイトル:食品まつりとTOYOMUの爆裂大忘年祭
日程:2018年12月22日(土)
出演者:食品まつり a.k.a foodman / TOYOMU / Taigen Kawabe (from BO NINGEN) / Diana Chiaki / isagen (TREKKIE TRAX) / 98 yen / BONENGERS
会場:KATA / Time Out Cafe&Diner (恵比寿リキッドルーム2F)
時間:OPEN/START 18:00
料金:前売¥2,500 (ドリンク代別) / 当日¥3,000 (ドリンク代別)
問合わせ:Traffic Inc. / Tel: 050-5510-3003 / https://bit.ly/2J4fTSi / web@trafficjpn.com
主催・企画制作:Hostess Entertainment / Traffic Inc.

[TICKET]
絶賛発売中!
購入リンク
https://daibonensai.stores.jp/

[出演者]


食品まつり a.k.a foodman
名古屋出身のトラックメイカー/絵描き。シカゴ発のダンス・ミュージック、ジューク/フットワークを独自に解釈した音楽でNYの〈Orange Milk〉よりデビュー。常識に囚われない独自性溢れる音楽性が注目を集め、七尾旅人、あっこゴリラなどとのコラボレーションのほか、Unsound、Boiler Room、Low End Theory 出演、Diplo 主宰の〈Mad Decent〉からのリリース、英国の人気ラジオ局NTSで番組を持つなど国内外で活躍。2016年に〈Orange Milk〉からリリースしたアルバム『Ez Minzoku』は Pitchfork や FACT、日本の MUSIC MAGAZINE 誌などで年間ベスト入りを果たした。2018年9月にLP『ARU OTOKO NO DENSETSU』、さらに11月にはNYの〈Palto Flats〉からEP「Moriyama」を立て続けにリリース。
https://twitter.com/shokuhin_maturi
https://www.instagram.com/tyousinkai/


TOYOMU
京都在住のアーティスト/プロデューサー。1990年、京都生まれ。
聴けないならいっそのこと自分で作ってしまおう。カニエ・ウェストの新作を日本では聴くことができなかった2016年3月、カニエ・ウェストの新作を妄想で作り上げ、それにビルボード、ピッチフォーク、BBC、FACT など世界中の有力メディアが飛びつき、その発想の斬新さのみならず作品内容が高く評価された。2016年11月23日、デビューEP「ZEKKEI」をリリース。2018年10月、デビュー・アルバム『TOYOMU』をリリース。
https://toyomu.jp/
https://twitter.com/_toyomu_


Taigen Kawabe (from BO NINGEN)
ロンドンを拠点とする4 人組サイケデリック・ロック・バンド "Bo Ningen" の Bass / Vocalであり、日本のアイドルとプロレス、そしてイギリスの低音音楽とサウナを愛する32歳。Bo Ningen の他にも河端一(Acid Mothers Temple)との "Mainliner"、食品まつり a.k.a foodman との KISEKI、Jan st Werner (Mouse on Mars) との "miscontinuum" などのサイドプロジェクト、個人名義のソロや、Faust、でんぱ組.inc、Downy、Aqualung などへのRemix提供など活動は多義にわたる。ソロ名義のライヴではベース弾き語り、ラップトップなど機材とジャンルの幅に囚われない即興演奏をおこなう。またモデルとして Alecander McQueen や Clarks のキャンペーン・モデルをはじめ、i-D、Dazed & Confused、Another man、New York Times などのファッション紙でモデルも務める。
https://twitter.com/TaigenKawabe
https://www.instagram.com/taigenkawabe/


Diana Chiaki
2002年モデル・デビュー。NYLON、mini などのストリート・ファッション誌や commons&sense、WWD JAPAN などのモード・ファッション誌、Levi's、LIMI feu などの東京コレクションのファッション・ショーでモデルとして活躍する傍ら、LOUIS VUITTON や GUCCI などのイベントや FUJIROCK FESTIVAL' 17に出演、CAPCOM や Microsoft® 社AIのPV楽曲制作をおこなうなどの音楽面でも活躍している。インターナショナル・マガジン commons&sense で5年間に渡り写真とエッセイの連載をしているほか、渋谷のラジオでは自身がパーソナリティを務める番組がスタートした。
www.dianachiaki.com
www.instagram.com/diana__chiaki___/


isagen (TREKKIE TRAX)
1994年生まれ静岡在住のプロデューサー・DJ。2018年8月に〈TREKKIE TRAX〉より「c.b.a.g. EP」をリリースし、東京・京都・大阪などで活動中。
https://soundcloud.com/isthisisagen
https://twitter.com/isagen7


98 yen
1980yen (https://1980yen.com/)から派生したVJチーム。ドンキホーテやマンボー、地方ロードサイド店舗などのファスト・カルチャーをテーマにしたヴィジュアルで空間を埋め尽くす。

BONENGERS
出演者全員でこのイベントのために結成されたスペシャル・ユニット、その名もBONENGERS (ボーネンジャーズ)。新曲を当日初披露する。

Makaya McCraven - ele-king

 2018年はサウス・ロンドン勢の活躍により、US以上にクローズ・アップされることの多かったUKのジャズ。そして、いままで以上にUSのジャズ、UKのジャズと対比されることも増えていったのだが、その両方が交わった希少な作品にマカヤ・マクレイヴンの『ホエア・ウィ・カム・フロム』がある。マカヤ・マクレイヴンはシカゴを拠点とするドラマーだが、彼が2017年10月にロンドンを訪れた際、トータル・リフレッシュメント・センターで南ロンドンのミュージシャンとセッションしたライヴ録音である。その後シカゴに戻ってマカヤ自身の手で編集を施し、今年になってミックステープとして発表したものだ(最近になってアナログ盤もリリースされた)。マカヤ以外のセッション参加メンバーは、ジョー・アーモン・ジョーンズカマール・ウィリアムズ、ヌビア・ガルシア、テオン・クロス、ソウェト・キンチで、彼らが演奏する作品以外にもダークハウス・ファミリー、クワイエット・ドーン、エマ・ジーン・ザックレイらUK勢の曲に、マカヤと同じシカゴの〈インターナショナル・アンセム〉所属のコルネット奏者で、ボトル・ツリーでの活動のほかにソロ作もリリースするベン・ラマー・ゲイの曲などが織り交ぜられていた。サブ・タイトルの「シカゴ×ロンドン」どおり、まさにUSとUKのアンダーグラウンド・ジャズの最前線が交差し、ぶつかり合った熱い記録である。ミックステープという形式ではあるが、2018年度にリリースされた作品の中でも極めて重要な一枚と言えるだろう。

 マカヤ・マクレイヴンは2015年の『イン・ザ・モーメント』で一躍注目を集め、クリス・デイヴ、マーク・ジュリアナなどと共にUS新世代のジャズ・ドラマーとして評価されてきた。アーチー・シェップやユセフ・ラティーフなどと共演するドラマー、ステファン・マクレイヴンとハンガリー出身のフォーク歌手アグネス・ジグモンディの息子で、マサチューセッツで育ち、ティーン時代にザ・ルーツに影響を受けたヒップホップ・バンドのコールド・ダック・コンプレックッスを組む。マサチューセッツ州立大学卒業後、コールド・ダック・コンプレックッスでレコード・デビューも果たすが、大学で講師を務める妻の仕事の関係で2006年にシカゴへ移住している。シカゴでマカヤはヒップホップ以外にさまざまな音楽的体験を積み重ね、昔からシカゴに根付くフリー・ジャズやフリー・インプロヴィゼイションなどから、ポストロックやシカゴ音響派などからの影響も併せ持つミュージシャンとなる。『イン・ザ・モーメント』はそうした彼の特徴がよく表れたもので、トータスのジェフ・パーカーやタウン&カントリーのジョシュア・エイブラムスたちと重ねたライヴ・セッションを、DAW上で再構築して生まれたものだ。そこにはニューヨークなど東海岸のジャズとは違う、ロサンゼルスなど西海岸のジャズとも違う、シカゴ特有のジャズがあった。
 また、LAのジャズにフライング・ロータスなどビート・ミュージックの影響が介在するとすれば、マカヤのジャズにはシカゴや隣接するデトロイトのクラブ・サウンドからの影響もあると言える。2017年にリリースした『ハイリー・レア』は、まるでセオ・パリッシュやムーディーマンがジャズをやったかのようなアルバムで、さらにアフリカ音楽や民族音楽などの要素も交え、レフトによるターンテーブルもフィーチャーされていた。このアルバムもベン・ラマー・ゲイたちとやった2016年のライヴ録音を編集したミックステープで、そもそもカセットでリリースされたもの。マカヤはこうした通常のジャズのレコーディングではないDJミックス的なスタイルを好み、ライヴでもドラム以外にキーボードやサンプラーなどを用いて、ビートメイカー的に即興演奏をおこなっている。『ホエア・ウィ・カム・フロム』は音楽的にもスタイル的にも『ハイリー・レア』の延長線上にあるもので、さらにそこへ南ロンドンのジャズのエッセンスを加えたものだった(レフトも『ハイリー・レア』に続いてミックスで参加している)。

 そんなマカヤ・マクレイヴンの最新作『ユニヴァーサル・ビーイングス』は、『イン・ザ・モーメント』、『ハイリー・レア』、『ホエア・ウィ・カム・フロム』と続いてきた彼の世界を総括する、CD2枚組に及ぶ圧倒的なヴォリュームの作品となった。アルバムは4つのパートに分かれ、それぞれニューヨーク、シカゴ、ロンドン、ロサンゼルスでおこなわれたセッションから構成される。NYセッションはハープ奏者のブランディ・ヤンガー、チェロ奏者のトメカ・リードとの共演。“ホリー・ランズ”や“ヤング・ジーニアス”でコラやンゴニなどアフリカの民族楽器を思わせる神秘的な音色が奏でられる一方、イントロダクションや“ブラック・ライオン”は彼のヒップホップ・ドラマーだった頃を思い起こさせるもの。全体的にはディープで美しいスピリチュアル・ジャズを展開する。
 シカゴ・セッションはトメカ・リードと『ハイリー・レア』にも参加していたベーシストのジュニアス・ポールのほか、ロンドンからシャバカ・ハッチングスがテナー・サックスで参加。“ファラオズ・イントロ”から“アトランティック・ブラック”へと続く流れは、シャバカ・ハッチングスとアンセスターズによる『ウィズダム・オブ・エルダーズ』に通じるアフリカ色濃厚なもので、さらにセオ・パリッシュなどのディープ・ハウスのエッセンスも加わっている。ヒップホップ・ビートを咀嚼した“インナー・フライト”にしてもアフリカ的なテイストは濃く、アルバム・ジャケットや『ユニヴァーサル・ビーイングス』というタイトルを含め、アフリカをルーツとするジャズの在り方を示すというのがアルバム全体のコンセプトとなっているようだ。

 ロンドン・サイドは『ハイリー・レア』にも参加したヌビア・ガルシアがテナー・サックスを演奏するほか、ピアノのアシュレイ・ヘンリー、ベースのダニエル・カシミールが参加。カリビアンな雰囲気が流れる“スイート・ハウス”は、変拍子から次第に四つ打ち風へと変化し、クラブ・ジャズ的なエッセンスも交えたものとなっている。“フリップド・アウト”のズレたJ・ディラ的なビートは、マカヤの新世代ドラマーたるところを見せるものだ。
 LAセッションはジェフ・パーカーの自宅で行われたもので(現在、ジェフはシカゴからLAへと移住している)、彼がギターを弾くほか、ヴァイオリンでミゲル・アトウッド・ファーガソン、パーカッションでカルロス・ニーニョ、アルト・サックスでジョシュ・ジョンソン、ベースでアンナ・バタルズが参加。“バタルズ”や“タートル・トリックス”などで見られるマカヤとジェフとの共演は、『イン・ザ・モーメント』におけるポストロック的な雰囲気を思い起こさせるものであり、そこへミゲルとカルロスによるフォークトロニカ的な要素も融合されている。4つのセッションのなかでももっともフリーフォームで、即興演奏の色合いが強いのがLAサイドである。四つの都市で行われたこれらセッションを通じ、マカヤはアメリカのそれぞれの都市のジャズ、そしてロンドンのジャズを繋げたと言える。

Yves Tumor - ele-king

 この秋、サプライズでアルバム『Safe In The Hands Of Love』をリリースし話題を集めたイヴ・トゥモア、その来日公演が急遽アナウンスされました。エレクトロニック・ミュージックにおけるロック的展開を担うイヴ・トゥモア、ヴィジュアル面にも力を入れているアーティストだけに、ライヴではいったいどのようなパフォーマンスが繰り広げられるのか、要注目です。12月20日はコンタクトへ。

Yves Tumor "Safe In The Hand Of Love" release tour
12/20 (木) Open 18:30 Close 23:00
¥2500 (別途1D ¥600) Door
¥2000 (別途1D ¥600) Advance / Before 19:30
【前売取扱】 Resident Advisor / clubberia / iflyer / e+

Studio:
Yves Tumor (Warp | US) -Live
machìna -Live
Aya Gloomy -Live
SINSENSA -Live

Contact:
Compuma
Mari Sakurai
and more


■ Yves Tumor
ダーク・ポップ界のカリスマ Yves Tumor は、電子音楽を軸に多彩なジャンルを掛け合わせることからエレクトリック・ミュージック界の冒険家と称され、アーティスト/作曲家としての評価は高い。
彼のサウンドはダークでゴシックな一面を持ち、グロテスクさの中に耽美さを調和させる音楽性は、他を寄せ付けないほどに孤高的である。一方で彼のライヴは、先鋭的なノイズからクラシカルなサウンドまで、万華鏡を覗き込む様に音の変化を体感できる。
先鋭的音楽を追求するレーベル〈PAN〉からリリースしたデビュー・アルバム『Serpent Music』で Yves は、'70sソウルのエッセンスとエクスペリメンタルがサイケデリックに邂逅したような新次元の音楽を披露し、Arca や Brian Eno 等と並んで、2016年の Pitchfork エクスペリメンタル・アルバム・ベスト20に選出されている。
今年、〈Warp Records〉から初となるアルバム『Safe in the Hands of Love』をリリースし、彼の活動からますます目が離せない。

Yves Tumor 『Safe In The Hands Of Love』
[BRC-584 Warp Records ¥2400 +tax in stores]

時代を切り拓く謎の先駆者となるのか?
〈WARP〉移籍で話題を読んだイヴ・トゥモアが突如フル・アルバムをリリース!

ベルリンの最先端を行く実験的レーベル〈PAN〉からの前作『Serpent Music』が、アルカやブライアン・イーノらと並んで、米Pitchforkの【The 20 Best Experimental Albums of 2016】に選出されるなど、最高級の評価を獲得し、注目を集めたイヴ・トゥモア。昨年には〈Warp〉との電撃契約が発表され、同年12月には、坂本龍一のリミックス・アルバム『ASYNC - REMODELS』に、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、アルヴァ・ノト、コーネリアス、ヨハン・ヨハンソンらと共にリキミサーとして名を連ねた。そして今年7月、移籍後第一弾シングル「Noid」をリリースすると、さっそくPitchforkで【Best New Music】を獲得。その後立て続いて「Licking An Orchid」をリリースし、今週には Beat 1 の看板DJ、ゼーン・ロウの番組で「Lifetime」が解禁(こちらもPitchfork【Best New Music】を獲得)。そして本日、それらを収録したフル・アルバム『Safe In The Hands Of Love』がデジタル配信限定でリリースされた。合わせて、ボーナストラックが追加収録された国内盤CDも10月12日にリリース。

WWW New Year Party 2019 - ele-king

 今年も渋谷のヴェニュー WWW が新年パーティを開催します。なんとW、X、βの3フロアがフル・オープンとのことで、気合い十分。ダニエル・ベルのほか、Yoshinori Hayashi、STEREOCiTI、ハウィー・リー、ニディア食品まつり a.k.a foodmanYousuke Yukimatsu、LIL MOFO、E.L.M.S. と、強力かつ豪華な面子が目白押し。これは素敵なカウントダウンを迎えられること請け合いです。イベントに先がけてプレイリストが公開されていますので、これを聴きながら予習しておきましょう!

WWW 2019年のニューイヤーパーティがW、X、βの3フロア・フル・オープンで開催決定! 上下に分かれた各レギュラー・パーティを“静なるミニマル”と“動なるオルタナティブ”とし、“パラレル・ダイナミクス”をテーマに現代のエレクトロニック/ダンス・ミュージックのダイナミズムを描いた新たな幕開けを迎える。

Swindle - ele-king

 先日のDBSで圧倒的なパフォーマンスを披露したUKアンダーグラウンドの雄=スウィンドルが、年明け1月25日にニュー・アルバムをリリースする。D・ダブル・EやP・マネーなど、おなじみのグライム勢に加え、なんと、いまをときめくヌバイア・ガルシアやマンスール・ブラウンといったUKジャズの精鋭たちも参加しているとのこと。そんな大胆な横断ができるのはスウィンドルならではですね。公開中の新曲“What We Do”はこちらから。

SWINDLE

UKアンダーグラウンド・ミュージックのリアルなヴァイブを伝える男、スウィンドルのニューアルバム『No More Normal』が2019年1月25日にリリース決定! ヌビア・ガルシア、ユセフ・デイズらサウスロンドン・ジャズ・シーンの面々も参加した今作からの新曲、“What We Do (Feat. Rider Shafiq, P Money, D Double E & Daley)”が公開!

ヌビア・ガルシア、ユセフ・デイズといったサウスロンドン・ジャズ・シーンのメンツに加え、D・ダブル・E、P・マニーらグライム・シーンを代表する面々が参加したスウィンドルのニュー・アルバム『No More Normal』が2019年1月25日にリリース決定! その中から、新曲“What We Do (Feat. Rider Shafiq, P Money, D Double E & Daley)”が公開となった。

試聴リンク:
https://brownswood-recordings.lnk.to/swindle-whatwedo

それぞれに独立していながら実は密接な関係があるという複数の音楽シーンがあるとき、そこに橋を架ける行為が新たな可能性を広げることがある。『No More Normal』において、スウィンドルはイギリスの音楽シーンが持つ様々な側面を、確信を持って捉えている。常にジャンルの限界を押し広げようとしているグライムやダブステップの世界にルーツを持つことを誇りにしながら、ロンドン育ちのプロデューサーは自らの音楽に対する視野を拡大し、このアルバムによってそこに次の一歩を印している。スウィンドルが結びつけたのは、創作について同じ基盤を共有する仲間たち、つまりUKジャズ、グライム、ヒップホップというジャンルに挟まれた創造性豊かな領域に集うグループだった。

「これは2018年のクラス写真なんだ。みんながこの写真に収まっていてほしい」という新作についてのスウィンドル自身の言葉が示す通り、本作に参加しているのは、まさにオールスターと言うべきメンバーだ。活況を呈すサウスロンドン・ジャズ・シーンからユセフ・デイズ、ヌビア・ガルシア他、ラッパーのコージェイ・ラディカル、D・ダブル・E、P・マニー等々、総勢10名以上のロンドンを代表するアーティストが参加。現在のUKのクラブ・ミュージックとジャズ・シーンのクロスオーバーを象徴する一枚となっている。

"『No More Normal』というのは、俺たちは自分たちのことを自分たちの流儀でやって、そこにはルールも限界もないという思想なんだ。グライムの影響を受けているのと同じようにジャズの影響を受けている。ロサンゼルスの影響を受けているのと同じようにロンドンの影響を受けている。俺はD・ダブル・Eともヌビア・ガルシアとも作品を作ることができるし、そうしてできたレコードは、僕の想像力を音楽という枠組みの中で現実化させたものだ" - Swindle

スウィンドル待望のニュー・アルバム『No More Normal』は2019年1月25日(金)世界同時リリース。国内盤CDにはボーナストラックが追加収録され、解説書が封入される。iTunes Storeでアルバムを予約すると、公開中の“What We Do (Feat. Rider Shafiq, P Money, D Double E & Daley)”、“Coming Home (Feat. Kojey Radical)”、“Reach The Stars (Feat. Andrew Ashong)”の3曲がいち早くダウンロードできる。

label: Brownswood / Beat Records
artist: Swindle
title: No More Normal

国内盤CD BRC-588 ¥2,400
ボーナストラック追加収録/解説書封入

[ご予約はこちら]
Beatink:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10006
Tower Records: https://bit.ly/2QC4P5a
HMV: https://bit.ly/2AI7vUI
Amazon: https://amzn.asia/d/33HCCXy
iTunes: https://apple.co/2zDqZtQ
Apple Music: https://apple.co/2KNl8Xf

U_Know - ele-king

 2016年の『Word Of Words』が話題となったコンビ、福岡のビートメイカー=Olive Oil と、BLAHRMY の一員でもある藤沢のMC=Miles Word によるユニット、U_Know が再始動! 去る11月21日にニュー・アルバム『BELL』をリリースしたばかりの彼らだが、昨日新たに収録曲“In A Row”のMVが公開されている。映像を手がけたのはもちろん Popy Oil。まだ聴いていない方は要チェック。

U_Know [Olive Oil × Miles Word] - BELL

あの奇跡のコラボレーションはまだ序章に過ぎなかった……
Olive Oil × Miles Word [BLAHRMY] 再び!!!

2016年11月に発表された Olive Oil と Miles Word のジョイント・アルバム『Word Of Words』。福岡と藤沢、音楽が繋げた数奇な出会いは、このアルバムを聞けば必然であったことは疑いの余地がなかった。あれから2年、Olive Oil は全国でのライヴはもちろん、5lack や Wapper とのジョイント・アルバムなど、止まらずに楽曲を世に送り出し、Miles Word は仙人掌、I-DeA のアルバム他、ソロ、そして SHEEF THE 3RD との BLAHRMY として、ライヴ、客演などでその存在感を高めてきた。そんな、前作発表時よりもさらに進化した2人が帰ってきた。先行シングル的に夏に MV が解禁、7インチで限定発売(ジャケも最高◎)された、哀愁あるホーンと変則的なドラムが鳴り響くビートと、三拍子すらも、江ノ島の波の如くさらりと乗りこなすラップが極上だった“Sunny”をはじめ、前作を経たことでよりぶつかりながら融合するビートとライムは極上。いまだにある場所に安住せずに数々の挑戦と実験を繰り返して進み続けるふたりの新たな挑戦であり提示だ、しかと受け止めてほしい。

ARTIST : U_Know [Olive Oil × Miles Word] (オリーヴオイル × マイルス・ワード)
TITLE : BELL (ベル)
LABEL : DLiP Records × OILWORKS Rec.
発売日 : 2018年11月21日(水)
CAT NO. : DLIL-0008
FORMAT : CD (デジパック) / DIGITAL
税抜価格 : 2,500円 / TBC
バーコード : 4526180463832

収録曲
01. Sonnnatoko
02. XX
03. Free Jazzz
04. Sunny
05. BACK AGAIN
06. オドラニャ
07. Nice
08. Stylee
09. ONEDAY
10. In A Row
11. Guess What
12. A SHIT A
13. マタフユ -Winter Again-
14. Midnight
15. Bell Remixx feat. DLiP

All Tracks Produced by Olive Oil
Mixed & Mastered by NOAH

■U_Know [Olive Oil × Miles Word] (ユーノー[オリーヴオイル × マイルス・ワード])
福岡(FKC)を拠点に活動する Olive Oil (OILWORKS Rec.)と湘南・藤沢(Moss Village)を拠点に活動する Miles Word (DLiP Records/BLAHRMY)によるユニット。2016年に発表したアルバム『Word Of Words』から2年、再び動き出す。

Kode9 - ele-king

 名ミックスCDシリーズ「Fabric」の最終作をベリアルとともに担当して話題をかっさらったばかりのコード9が、なんと、年末に来日ツアーを敢行するとの情報が飛び込んでまいりました。昨年は日本のゲーム音楽にフォーカスしたコンピ『Diggin In The Carts』のリリース記念イベントのために来日していたコード9ですが、今回の12月29日の東京公演@CIRCUS TOKYOでは3時間のロング・セットを披露予定とのこと。12月30日の大阪公演@クリエイティブセンター大阪では《THE STAR FESTIVAL 2018 CLOSING》パーティに出演、そちらは Cassy、D.J.FULLTONO の追加出演も決定しています。年末年始へ向けてすでにさまざまなイベントの情報が出てきていますが、これまた見逃し厳禁な案件です!

〈Hyperdub〉のボス、KODE 9が年の瀬Asia tourを敢行!!

【東京公演】
TITLE: KODE 9 ASIA TOUR in TOKYO
DATE: 2018.12.29 (SAT)
OPEN: 23:00

LINE UP:
KODE9 (Hyperdub / UK) -3hours set-
Romy Mays (解体新書 / N.O.S.)
and more...

ADV: ¥2,500
DOOR: ¥3,000

プレイガイド:
【ローソンチケット: L-CODE (75574) / イープラス: https://eplus.jp / Peatix: https://hyperdubkode9.peatix.com/ / RA: https://jp.residentadvisor.net/events/1193428

VENUE: CIRCUS TOKYO
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷3-26-16
03-6419-7520
https://www.circus-tokyo.jp

【大阪公演】
TITLE: THE STAR FESTIVAL 2018 CLOSING
DATE: 2018.12.30 (SUN)
OPEN: 21:00~ ALL NIGHT

LINE UP:
Peter Van Hoesen (Time to express / Berlin)
Metrik (Hospital Records / UK)
Cassy (Kwench / UK) -NEW-
Kode9 (Hyperdub / UK) -NEW-
yahyel
EYヨ (Boredoms)
AOKI takamasa -live set-
BO NINGEN
環ROY
SEIHO -live set-
Tohji (and Mall Boyz)
D.J.FULLTONO -NEW-
YUMY

VJ: KOZEE
LIGHTING: SOLA

OPEN AIR BOOTH:
YASUHISA / KUNIMITSU / MONASHEE / KEIBUERGER / AKNL / MITSUYAS / DJ KENZ1 / 81BLEND / GT

ADV: ¥3,500
DOOR: ¥4,000
GROUP TICKET (4枚組): ¥12,000 (別途1ドリンク代金¥600必要)

プレイガイド:
【チケットぴあ: P-CODE (133-585) / ローソンチケット: L-CODE (54171) / イープラス https://eplus.jp / Peatix: https://tsfclosing.peatix.com/

VENUE: Creative center osaka (Studio partita & Black chamber & Red frame)
〒559-0011
大阪市住之江区北加賀屋4-1-55 名村造船旧大阪工場跡
06-4702-7085
https://www.namura.cc/

TOTAL INFO:
https://thestarfestival.com/

KODE9 (コードナイン)
コードナインは、ブリアルや、今は亡きDJ ラシャド、ほか多くのアーティストが所属するレーベルとして有名な〈ハイパーダブ〉の主宰者である。自身のレーベルからは、ザ・スペースエイプと共同で2枚のアルバム、10枚以上のシングルをリリースしており、さらに〈K7〉、〈リンス〉、〈オンユー・サウンド〉、〈ワープ〉、〈ドミノ〉、〈ゴーストリー〉、〈テンパ〉、〈リフレックス〉などのレーベルからもリリース、リミックス、DJコンピレーションを手掛けてきた。ヨーロッパ全域、北アメリカ、アジアなど広範囲においてDJをしてきた彼は、《ソナー》、《コアチェラ》、《グラストンベリー》、《ミューテック》、《アンサウンド》といった最先端のエレクトロニック・フェスティバルでパフォーマンスを披露。去年の夏、コードナインは最新EP「キリング・シーズン」を、2014 年に他界したザ・スペースエイプとともにリリースした。本名のスティーヴ・グッドマン名義では、2010 年に、著書『ソニック・ワーフェア』をMITプレスから出版。人工頭脳文化研究団(CCRU)の一員であった彼は、AUDINTという音波研究組織の一員でもあり、(トビー・ヘイズとともに)、北アメリカとヨーロッパでインスタレーションを作成し、2014 年には、「マーシャル・ホントロジー」プロジェクト(本/レコード/印刷物)を発表している。2015年にはともに制作をしてきたスペースエイプ、DJラシャドを失った喪失感から制作に取り組んだというソロ名義でのファースト・アルバム『ナッシング』をリリースした。そして、2018年にはコード9とブリアルが〈Fabric〉のミックス・シリーズ最終章に登場し大きな話題となった。
https://www.hyperdub.net/

▶〈Hyperdub〉を主宰するKODE 9と、レーベルを代表するアーティスト、BurialがミックスCDシリーズの頂点たるFABRICシリーズの最終章に登場!
Fabriclive 100 "Kode9 & Burial"
https://www.fabriclondon.com/store/FABRICLIVE-100-vinyl.html

BES & ISSUGI - ele-king

 今年2月に話題のジョイント・アルバム『VIRIDIAN SHOOT』を発表したBES & ISSUGI。なんと、同作のリミックス盤『VIRIDIAN SHOOT - Remix & Instrumentals』が12月26日にリリースされます。『VIRIDIAN SHOOT』収録曲のリミックスやインストゥルメンタルはもちろん、GWOP SULLIVANがトラックを手がけた新録音源“HONEY”まで収録されるとのこと。『VIRIDIAN SHOOT』の新たな魅力が浮かび上がる1枚に仕上がっている模様です。

BESとISSUGIによるクラシック確定なジョイント・アルバム『VIRIDIAN SHOOT』収録曲のリミックスとインストに新曲も加えたスペシャルなエディションがリリース決定!

◆ SWANKY SWIPE / SCARSとしての活動でも知られる国内ヒップホップ・シーンでもっともドープなラッパー、BES。MONJU / SICK TEAM のラッパーとしても活動し、16FLIP の名でビートメーカーとしても類稀なるセンスを発揮するなどシーン内外で圧倒的な存在感を放っているラッパー、ISSUGI。ともにリスペクトし合うこの両者が手を組み、今年2月にリリースしたジョイント・アルバム『VIRIDIAN SHOOT』!
◆ 5月には東京・池袋BEDでCARHARTT WIPのサポートによるリリース・パーティを開催し、そのダイジェスト映像を OLLIE MAGAZINE とのコラボレーションで YouTube にて公開。アルバムリリース後、全国約20箇所にも及ぶライブツアーを周る中、8月にはリリース・パーティを福岡でも開催し、また Skateboader/Videographer の森田貴宏氏(FESN)とのスケートボードとヒップホップの化学反応を映し出した Redbull 企画によるジョイント・ムービーの制作等、それぞれのソロ活動として並行し、BES & ISSUGI としての活動も継続している最中、新たなるプロジェクトのリリースが決定!
◆ 今作は『VIRIDIAN SHOOT』収録楽曲のリミックスと前作と今作から選んだインストゥルメンタル、さらにGWOP SULLIVAN による BES & ISSUGI としての新録音源も加えてパッケージしたスペシャルなエディション! リミキサーには、DEVIN MORRISON、GWOP SULLIVAN、16FLIP、GRADIS NICE、DJ SCRATCH NICE が参加。『VIRIDIAN SHOOT』同様にマスターピースとなる事は確実!

[アルバム情報]
アーティスト: BES & ISSUGI (ベス&イスギ)
タイトル: VIRIDIAN SHOOT - Remix & Instrumentals (ヴィリジアン・シュート - リミックス&インストゥルメンタルズ)
レーベル: P-VINE / Dogear Records
品番: PCD-25269
発売日: 2018年12月26日(水)
税抜販売価格: 2,500円

[トラックリスト]
01. 247 - 16FLIP REMIX
02. NO PAIN MO GAIN - GRADIS NICE REMIX
03. NO PAIN MO GAIN - GRADIS NICE REMIX2
04. HONEY / Prod by GWOP SULLIVAN
05. BIL feat. MICHINO - GWOP SULLIVAN REMIX
06. RULES - 16FLIP REMIX
07. HIGHEST feat. 仙人掌, Mr.PUG - DEVIN MORRISON REMIX
08. BOOM BAP - DJ SCRATCH NICE & 16FLIP REMIX
09. 247 - 16FLIP INSTRUMENTAL
10. HIGHEST - GWOP SULLIVAN INSTRUMENTAL
11. RULES - 16FLIP INSTRUMENTAL
12. HIGHEST - DEVIN MORRISON INSTRUMENTAL
13. BOOM BAP - DJ SCRATCH NICE INSTRUMENTAL
14. WE SHINE - GRADIS NICE INSTRUMENTAL
15. BOOM BAP - DJ SCRATCH NICE & 16FLIP INSTRUMENTAL

*BES & ISSUGI - BOOM BAP (BLACK FILE exclusive MV “NEIGHBORHOOD”)
https://youtu.be/BWZTCfCvhYo

*BES & ISSUGI “RULES” (Official Video)
https://youtu.be/HDdNxzvk_RA

[BES & ISSUGI - Profile]
SWANKY SWIPE / SCARS としての活動でも知られ、SCARS『THE ALBUM』(06年)、SWANKY SWIPE『Bunks Marmalade』(06年)、ファースト・ソロ・アルバム『REBUILD』(08年)といったクラシック作品をリリースし、人気/評価を不動のものとしたラッパー、BES(ベス)。〈DOGEAR RECORDS〉に所属し、MONJU / SICK TEAM / DOWN NORTH CAMPのメンバーとして、そしてソロ・アーティストとしてこれまでに膨大な音源をリリースしてきたISSUGI(イスギ)。今年リリースした『VIRIDIAN SHOOT』以降もお互いにソロ・アルバムを1枚ずつリリース。2人のフロウは今日も水のように流れる。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 676 677 678 679 680 681 682 683 684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 699 700 701 702 703 704 705 706 707 708 709 710 711 712 713 714 715 716 717 718 719 720 721 722 723 724 725 726 727