「K A R Y Y N」と一致するもの

小さな演劇の大きさについて - ele-king

テン年代演劇の「いま」と「ここ」

新しい演劇はどこにあったのか──
テン年代日本演劇シーンをつぶさに目撃してきた批評家・佐々木敦による、初の演劇批評集!

平田オリザ、岡田利規とチェルフィッチュやそれ以降の「言葉」と「身体」の挑戦、ケラリーノ・サンドロヴィッチの不条理と笑い、神里雄大と岡崎藝術座・ノゾエ征爾とはえぎわ・木ノ下裕一と木ノ下歌舞伎等々の若手作家/劇団たち

目次

0 ─ 小さな演劇の小ささについて

1 ─ 「現代口語演劇」のアップデート
岡田利規へのファースト・インタヴュー
チェルフィッチュ『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』
岡田利規著『遡行 変形していくための演劇論』
『地面と床』の上と下
地理的身体たちの演劇 『プラータナー:憑依のポートレート』
アンドロイドはロボット演劇の夢を見るか?──平田オリザの転回
松田正隆/松本雄吉『石のような水』
(演劇の)零度のエクリチュール──松田正隆とマレビトの会論
空き家の「二階」はどこにある?──『東京ストーリー』
地点──「非=自然主義」の演劇
「チェルフィッチュ以後」以後のニッポンの演劇

2 ─ アングラ・不条理・笑い
かつて不条理と呼ばれたもの──ケラリーノ・サンドロヴィッチ論、その1
怪物とは何か? 祈るのは誰か? │ 『祈りと怪物』
二〇一三年のゴドー │ 『ゴドーは待たれながら』
条理なき笑いの彼方に │ ケラリーノ・サンドロヴィッチ論、その2
サンプル『あの人の世界』、或いは動物化するポストモダン演劇
エスエフ・ヘンタイ・サンプル
語ること、語れること、語らぬこと、語れぬこと │ 遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986‐2011』
飴屋法水/ロメオ・カステルッチ『宮沢賢治/夢の島から』
飴屋法水/椹木野衣『グランギニョル未来』
朗読と上演 │ 古川日出男『ローマ帝国の三島由紀夫』

3 ─ 新しい演劇はどこにあるか?
「演劇2.0」への/からの道程
岡崎藝術座『隣人ジミーの不在』
快快『Y時のはなし』
私の(偏)愛する劇団たち
はえぎわ
「ことば」の彼方へ? フェスティバル/トーキョー
ミュージカルシアター2013
若手劇作家たち
「演劇」とは何か?
別役実的な社会
アダプテーション2015
木ノ下歌舞伎
身体・舞台・アート
純粋劇作家、松原俊太郎
Twitterには書かなかったこと
下北ウェーブはニューウェーブか?
極私的小劇場若手俳優ベストテン
渋谷慶一郎『Scary Beauty』
アピチャッポン・ウィーラセタクン『フィーバー・ルーム』
響きあうアジア2019
演劇のことば 詩のことば
匿名劇壇『大暴力』
小泉明郎『縛られたプロメテウス』
シティキラーは何処にも落ちなかった

この本を読みながら考えたこと(あとがき)


著者
佐々木 敦 (ささき あつし)
1964年生まれ。HEADZ主宰。芸術文化の複数の分野で活動する。著書に、『私は小説である』(幻戯書房)、『この映画を視ているのは誰か?』(作品社)、『アートートロジー』(フィルムアート社)、『新しい小説のために』(講談社)、『ゴダール原論』(新潮社)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『シチュエーションズ』(文藝春秋)、『批評時空間』(新潮社)、『即興の解体/懐胎』(青土社)など多数。

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Clear Soul Forces - ele-king

 2012年リリースのアルバム『Detroit Revolution(s)』によってデビューし、これまで 2nd 『Gold PP7s』、3rd 『Fab Five』を経て、昨年(2019年)には4年ぶりのアルバム『Still』をリリースした、デトロイトを拠点とする4人組のヒップホップ・グループ、Clear Soul Forces。ゴールデンエイジとも呼ばれる90年代のヒップホップから強い影響を受けた、いわゆるブーンバップ・ヒップホップの流れにあり、アメリカ国内だけでなく、ヨーロッパにも根強いファンを持っている彼らであるが、今回リリースされたこのアルバム『ForcesWithYou』をもって、グループとしての活動に終止符を打つという。

 グループのメンバーでもあるメイン・プロデューサーである Ilajide に加えて、7曲目 “Watch Ya Mouth” にもクレジットされている Radio Galaxy が2曲プロデュースを手がける本作だが、Clear Soul Forces のトラックの肝となっているのは、やはりビート(=ドラム)の部分だ。以前、筆者が彼らのアルバム『Fab Five』のライナーノーツを書いた際に、Ilajide のサウンドに関して「A Tribe Called Quest の後期の作品などにも繋がるような、’90年代後半の空気を強く感じる」と表現したのだが、シンプルでありながらも非常に練られたドラムの音色とパターンに、シンセを多用したシンプルな上ネタ、そしてベースのコンビネーションによって極上のファンクネスが生み出されている。同じくデトロイト出身である故 J Dilla からの強い影響を受けているのは、彼らの過去のインタヴューなどからも明らかであるが、さらに4MCによる巧みなマイクリレーが乗ることで Clear Soul Forces にしか出しえないグルーヴが完成している。

 アルバムの幕開けを飾るバトル・チューン “Gimme the Mic” やオリエンタルな雰囲気漂うキャッチーな “Chinese Funk”、PVも公開されているリード曲の “Chip$” など、アルバムの軸となっている曲はいくつかあるが、全体的にはミディアム・テンポが貫かれ、一定のトーンで進んでいくのが実に心地良い。全体のテンションもアゲすぎたり、また極端にレイドバックしたりということもなく、個々のフロウの変化でコントラストをつけながら、彼らの好きなゲームやSF、アニメの世界観が見え隠れし、それと同時にヒップホップへの愛というものがストレートに感じ取れる。

 すでに個々にソロでの作品リリースや客演などを展開しており、今後はソロ活動がますます盛んになっていくであろう彼らであるが、いずれまたリユニオンを果たして、4人での新作を出してくれそうな気がしてならない。そんな思いの残る、まだまだ何かが続きそうな Clear Soul Forces のファイナル・アルバムである。

「これからはもう恋人はオレンジ・ジュースだけ」

更年期を迎えたロックシンガー、
ありふれた住宅街で育った
パンクに恋した少女時代を述懐──
人生で大切なものの数々をたぐり寄せる

 何か私からのアドヴァイスはないのかって? うーん、特段見つからないのよ。でももし一つだけあるとしたらこんなとこかな。どうも昨今の若い人たちは、いえ、この点に関しては今の時代では多少お年を召した方々にもひょっとして当てはまるのかも知れないけれど、皆かなり、見た目がカッコよくなくちゃならないぞみたいに囚われ過ぎているのかも知れないわ。
 でもそんな必要余りないわよ。どうせ周りなんてそれほどあなたたちのこと気にかけたりなんてしていないから。 (本文より)

本国で大絶賛され、
一流のエッセイストであることを確立した
トレイシー・ソーンの自伝的エッセイ第二弾!

★この本に登場するアーティスト、バンド、作家、映画など

デイヴィッド・ボウイ スージー&ザ・バンシーズ セックス・ピストルズ スティーヴィー・ワンダー ジェームズ・ブラウン 10cc モンキーズ ビーチ・ボーイズ イーグルス カン マーヴィン・ゲイ アーチー・ベル&ザ・ドレルズ スリー・ディグリーズ スーパートランプ ストラングラーズ ザ・ジャム イアン・デューリー パティ・スミス ブルース・スプリングスティーン ジ・アンダートーンズ バズコックス ルー・リード ヒューマン・リーグ ポリー・スタイリン スウェル・マップス レインコーツ ザ・スリッツ クリッシー・ハインド スリーター・キニー ビキニ・キル サブウェイ・セクト エルヴィス・コステロ ザ・スペシャルズ シャム69 ディーヴォ XTC ジョイ・ディヴィジョン ニュー・オーダー ザ・キュアー マキシマム・ジョイ ピッグバッグ TVパーソナリティーズ バースデイ・パーティー ビョーク マリアンヌ・フェイスフル リッキー・リー・ジョーンズ ビリー・ホリデー J・G・バラード ジョン・アップダイク アルベール・カミュ ジャン・ポール・サルトル ジャック・ケルアック ジャーメイン・グリア 『郊外のブッダ』 『キャッチ22』 『ウィズネイルと僕』 モンティ・パイソン──などなど

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GOGANJARS - ele-king

 インターネットが普及した現代では、各国の政治リーダーの質が簡単に比較できてしまう。我が国の総理大臣は他国とくらべていかなるものであろうかと調べていると、ほとんどすべての人が暗澹たる気持ちになってしまうことは疑いようのない事実である。時代が彼らを召喚するのか、彼らが時代を切り拓くのか──いずれにせよ、この国の人々は、こういうわかりやすい直接的なメッセージに飢えていたのかもしれない。
 なぞの新人バンド、ゴガンジャーズがデビュー曲を発表した。それもなんと大胆にもザ・タイマーズの“総理大臣”のカヴァー。この曲のリリースを決めたレーベルの〈Traffic〉によれば「音楽・風刺・ユーモアを三密した」とのことで、メンバーのCHERRYは「ソファで愛犬とヒマしてるなら、声張り上げてもりあがろうぜ!」とコメント。また、長年スタッフとして忌野清志郎に関わってきた高橋Rock Me Baby氏は次のような熱い応援メッセージを寄せている。「ここには若くて小さき者たちの叫びが入っている。でもそんな小さな叫びには可能性がある。パリのバスティーユも、ベルリンの壁も小さな叫びが崩した。時代は作るものでも乗るものでもなく、ひっくり返すものだ。アリを潰した奴らはアリに倒される。それを僕はロックンロールと呼んでいる」(https://twitter.com/takahashirmb)

 曲は字幕付きでYoutubeにもアップされているが、ファンクの反復とパンクな女性ヴォーカルとの強引なミックスは日本のスリーフォード・モッズかと思わせる迫力で、このバンドのポテンシャンルの高さをすでに伺わせている。頼むぜゴガンジャーズ!
 

ゴガンジャーズ (GOGANJARS)
総理大臣

デジタル配信(シングル)
1. 総理大臣

[Apple Music/iTunes] https://smarturl.it/soridaijin/applemusic
[Spotify] https://smarturl.it/soridaijin/spotify
[smartURL] https://smarturl.it/soridaijin

Oscar Jerome - ele-king

 オスカー・ジェロームといえば、編集部イチオシのアフロ・ジャズ・バンド、Kokorokoのメンバーでもあり、ジョー・アモン・ジョーンズの諸作に参加しているシーンきってのギタリスト。UKジャズのマニフェストとなった『We Out Here』にも名を連ねている。いわばジャイルス・ピーターソンの秘蔵っ子で、トム・ミッシュの「ネクスト」などとも日本では言われているらしい。というのも、ジェロームのソロ作品にはシンガー・ソングライターとしての彼の資質が大きくフィーチャーされているからだ。
 もっともジェロームへの評価の高さは、彼の思わずうっとりしてしまう音楽性とバランスを取るように描かれているその深い歌詞にもあるようだ。先日発表された彼の新曲“Your Saint”は、難民たちが直面している貧困に触発された曲で、先進国の偽善的態度を告発している。
 待望のデビュー・アルバム『Breathe Deep』は7月10日〈Caroline International Japan〉からリリース。これは楽しみ~。


Dominic J Marshall - ele-king

 現在のUKのジャズではサウス・ロンドン・シーンが注目を集めるが、その中にもいろいろなミュージシャンがいるわけで、すべてをシーンの一言で括ってしまうことはできない。たとえばドミニク・J・マーシャルもロンドンで活動するミュージシャンだが、シャバカ・ハッチングスモーゼス・ボイドらがいるトゥモローズ・ウォリアーズ周辺のサークルとは異なる出目である。そもそも彼はスコットランドのバンノックバーン出身のピアニスト/キーボード奏者で、2010年にリーズ音楽大学を卒業してプロ・ミュージシャンとなってからは、オランダのアムステルダムで始めたドミニク・J・マーシャル・トリオ(DJMトリオ)で活動してきた。このピアノ・トリオはその後ロンドンへと拠点を移すのだが、ジャズとインストゥルメンタル・ヒップホップの中間的なことをやっていて、『ケイヴ・アート』というシリーズ(2014年と2018年にリリース)ではJディラ、MFドゥーム、マッドヴィラン、フライング・ロータス、スラム・ヴィレッジ、9thワンダーなどのヒップホップ・トラックを人力でジャズへ変換した演奏をおこなっている。こうしたスタイルの作品自体は珍しいものでもないが、ジャズの緻密な演奏力とヒップホップ・センスの高さはなかなかのもので、同世代のアーティストではゴーゴー・ペンギンとかバッドバッドナットグッドあたりに比するものを感じさせた。

 ドミニクはソロでもいろいろ作品を作ってきて、そちらでもインストのヒップホップ的なことはやっているが、よりビートメイカーに近い作風となっている。2016年リリースのソロ名義作『ザ・トリオリシック』は、現DJMトリオのサム・ガードナーとサム・ヴィカリー、オランダ時代の旧DJMトリオのメンバーであるジェイミー・ピートとグレン・ガッダム・ジュニアも加わったトリオ編成を踏襲する部分もあるが、アコースティック・ピアノだけでなくシンセやいろいろなキーボード、そしてサンプラーやエレクトロニクスまで駆使し、全体としてはビート・ミュージックやエレクトロニカ的な方向性となっている。ロンドンを拠点とするピアニスト兼ビートメイカーではアルファ・ミストが思い浮かぶが、彼に近いセンスを持っているだろう。さらに2018年のソロ・アルバム『コンパッション・フルーツ』では、アナログ・シンセやビート・マシンを軸としたエレクトリック・サウンドの比重が増しており、ジャズとヒップホップの融合という世界からさらに進化し、1980年代的なエレクトロとフュージョンが結びついたシンセ・ウェイヴ~ヴェイパーウェイヴ的な新たな展開も見せていた。

 トリオとソロ活動以外でもドミニクの交流範囲は幅広く、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、ベンジャミン・ハーマン、スチュアート・マッカラム、タウィアーらと共演している。スチュアート・マッカラムとの交流がきっかけになったのだろうか、近年はザ・シネマティック・オーケストラでも演奏していて、最新作の『トゥ・ビリーヴ』(2019年)にも参加していた。そして『コンパッション・フルーツ』から2年ぶりの新作ソロ・アルバムとなるのが『ノマズ・ランド』である。『コンパッション・フルーツ』の世界を発展させた作品と言えるだろうが、前回は元DJMトリオのジェイミー・ピートが1曲にフィーチャーされる程度で、ほぼひとりで作り上げたアルバムだったがゆえの一本調子な面も否めなかったけれど、今回はヴォーカリストや楽器プレイヤーなどいろいろな手助けを借りている。メンバーはジェイミー・ピート(ドラムス)のほか、同じく新旧DJMトリオのハンローザことサム・ヴィカリー(ベース)とグレン・ガッダム・ジュニア(ベース)、エレクトリック・ジャラバやフライング・アイベックスなどのロンドンのバンドで活動するナサニエル・キーン(ギター)、アムステルダムの新進R&Bシンガーのノア・ローリン(ヴォーカル)、ドラムンベースのプロデューサーとしても活動するセプタビート(エレクトリック・ドラムス)で、彼らの参加によってオーガニックなサウンドとエレクトリックなサウンドの融合が増え、音楽的にもより広がりと深みを感じさせるものとなっている。

 冒頭の “コールドシャワー(Coldshwr)” から驚かされるのだが、今回のアルバムはドミニク自身が全面的にヴォーカルをとっている。ノア・ローリンもデュエットというよりバック・ヴォーカルに近く、あくまでドミニクの歌が主役という感じだ。どのような理由からドミニクが歌を歌うに至ったかはわからないが、サンダーキャットが単なるベース・プレーヤーから脱却して、近年はシンガーとしても新境地を開拓している姿に重なるものだ。“ハーブ・レディ” での歌はヒップホップのラップからネオ・ソウル調へと遷移するもので、トム・ミッシュとかロイル・カーナーなどロンドンのシンガー・ソングライターにも通じる。全体的にはソウルフルな曲であるが、中盤以降はガラっと様相を変えてフライング・ロータスのように幻想的でコズミックな世界となる。ラップ調のヴォーカルをとる “タイム・アンリメンバード” は、シンセウェイヴとビート・ミュージックが融合したような曲。温もりのあるピアノやキーボードがエレクトロなサウンドやビートとうまく一体化していて、最近の作品ではカッサ・オーヴァーオールのアルバムと同じ感触を持つ。“ライオネス” とかもそうだが、ラップ・スタイルの歌が多い点や、自身の生演奏や歌をサンプリングして変化させたりループさせている点もカッサと重なる。

 “DMT” はセプタビートのエレクトリック・ドラムスが織りなす有機的なビート上で、ドミニクが美しいピアノ・ソロを展開する。ヴォーカルのテイストも含め、ジャズとソウルとヒップホップの中間的な作品だ。“フィーリング” はウーリッツァー・ピアノがどこかレトロなムードを奏でるインスト主体の曲で、ハービー・ハンコックやチック・コリアなどの1970年代前半のフュージョンにも通じるが、終盤でヴォーカルが入るあたりではロバート・グラスパー・エクスペリメント風にもなる。そして浮遊感に富むコズミック・ソウルの “オン・タイム” や “イニシエーション”、ティーブスジェイムスズーなど〈ブレインフィーダー〉勢やLAビート・シーンにも繋がるような “ストーリーライン”、ジャズ・ピアニストとしての神髄を見せるスピリチュアルな “ハイパーノーマライズ”。ロバート・グラスパー、フライング・ロータス、カッサ・オーヴァーオールなどいろいろなアーティストからの影響や通じる部分を感じさせるものの、それらを単なる模倣や物真似でなく自身の音楽にまで高め、オリジナルな世界を作り出した非常に密度の濃いアルバムだ。

VirtuaRAW - ele-king

 これはすごい試みだ。沖縄のクルー「赤土」の呼びかけによる企画、50組以上の出演するオンライン・フェスティヴァルが5月3日から5月6日にかけて開催される。その名も「VirtuaRAW」。北海道から沖縄まで、全国15のクラブやライヴハウスが協働した取り組みで、合計40時間にもおよぶ配信を決行する。一度チケットを購入すれば、開催中いつでも閲覧可能とのこと。出演者などの詳細は下記を(すごいメンツです)。危機に瀕しているクラブやライヴハウス、アーティストたちによるすばらしい連帯、果敢なチャレンジを応援しよう。

VirtuaRAW (バーチャロー)
~ 40時間配信!音楽フェスティバル ~

日時:
2020/5/3 (日) 13:00 〜 5/6 (水) 5:00

視聴(チケット)料金:
[前売] ¥567- [当日] ¥1,000-

★チケット購入・イベント詳細はこちらから★
https://akazuchi.zaiko.io/_item/325705

北は北海道から南は沖縄まで、全国15会場のクラブやライブハウスが連動し、50組以上の豪華出演者を迎えて40時間に及ぶライブ配信を行います。

現在日本全国のクラブやライブハウスが自粛により存続の危機に直面している状況の中、それに直結するアーティストやクリエーターも窮地に追い込まれています。

また、音楽に関わらずさまざまな業種や人々が危機に直面している中でも創造的なモノを共有し、皆んなで協力してバトンを繋ぎ、家に居る時間はみんなで楽しんでほしい、という思いから「VirtuaRAW」と題して、オンライン音楽フェスティバルを3日間に渡って初開催いたします。

各地に居るアーティストが配信という形で集結する事が可能となり、視聴者もチケットを一度購入すれば開催中はいつでも閲覧可能となっています。

離れていても、きっと音楽やカルチャーを共感できる事を信じ、未知なる未来へのチャレンジへと一歩足を踏み出すため、今回の初開催にとどまらず、今後も開催していく予定です。

[会場一覧]

北海道旭川 / Club Brooklyn
東京 / Dommune
東京中野 / heavysick ZERO
東京町田 / FLAVA
神奈川江の島 / OPPA-LA
山梨 / 一宮町特殊対策本部
名古屋 / TRANSIT
京都 / OCTAVE KYOTO
大阪 / TRIANGLE
岡山 / 三宅商店
山口 / のむの
福岡 / Kieth Flack
沖縄 / output
沖縄 / 熱血社交場
石垣 / GRAND SLAM

[出演者 (A to Z)] ※追加出演者発表あり

■LIVE
赤土・伊東篤宏・孫GONG・鶴岡龍 a.k.a. LUVRAW・三宅洋平・B.I.G.JOE・BUPPON・Campanella・CHOUJI・cro-magnon・DAIA・DLiP RECORDS・electro charge・FUJIYAMA SOUND・HIDADDY・HIDENKA a.k.a. TENGOKUPLANWORLD・HI-JET・HI-KING TAKASE・I-VAN・ifax!・J-REXXX・K-BOMB・KOJOE・KOYANMUSIC & THE MICKEYROCK GALAXY・KURANAKA a.k.a.1945 feat. Daichi Yamamoto. Ume・LibeRty Doggs・MADJAG・MAHINA APPLE & MANTIS・MONO SAFARI・m-al・NORMANDIE GANG BAND・OBRIGARRD・OLIVE OIL & POPY OIL・OMSB & Hi`Spec・OZworld a.k.a. R`kuma・RICCHO・RITTO・RHIME手裏剣・SHINGO★西成・SMOKIN`IN THE BOYS ROOM・stillichimiya・Tha Jointz・U-DOU & PLATY・Zoologicalpeak

■DJ
光・BIG-K・Daichi・HI-C・K.DA.B・SINKICHI・SYUNSUKE・POWBOYZ・YASS fr POWER PLAYERZ・UCHIDA ・VELVET PASS ・4号棟

[INFOMATION]
Instagram @virtuaraw
Twitter @RealVirtua
Facebook https://www.facebook.com/events/2871947506225903/

ハッシュタグ
#VirtuaRAW #バーチャロウ #オンラインフェス #生配信

主催:AKAZUCHI

Mahito The People - ele-king

 コロナ禍を受け、各地でさまざまなアイディアが試行錯誤されるなか、マヒトゥ・ザ・ピーポーによる無観客ライヴの配信が決定した。これは、もともと5月14日に WALL&WALL で予定されていた大友良英との公演の中止を踏まえての試みで、同日20時より開催される。CANDLE JUNE によるろうそくに囲まれて、弾き語りのパフォーマンスが披露される模様。配信サイトはこちら


マヒトゥ・ザ・ピーポー 配信ライブ開催のお知らせ

5月14日(木)、表参道 WALL&WALL で開催予定の「にじのほし15『one×one』大友良英×マヒトゥ・ザ・ピーポー」公演は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、残念ながら一旦中止とさせていただきます。払戻の対応に関しての詳細は販売サイト Peatix より個別にご案内いたします。

これを受けて、同会場よりマヒトゥ・ザ・ピーポーによる無観客の電子チケット制ライブ配信を開催することになりました。
会場には日本のキャンドルアーティストの第一人者、CANDLE JUNE によるキャンドルの炎を囲んだ弾き語りライヴをお届けします。
普段のバンドサイドでの烈しさに内包された繊細さが顕になる、うたの世界とキャンドルの静かに燃え上がる美しいコラボレーションにご期待ください。

[ライブ詳細]
にじのほし16
Mahito The People × CANDLE JUNE "one" live streaming

出演:マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)
装飾:CANDLE JUNE (キャンドル)
2020年5月14日(木)
配信開始20:00より
TICKET:¥1,000
配信サイト:https://nijinohoshi14.zaiko.io/_item/325805

チケット販売開始/終了日時:2020年4月23日20時~2020年5月17日21時
配信アーカイブ公開終了日時:2020年5月17日21時

※当日は会場の表参道 WALL&WALL にはお入り頂けません。
* 配信のURLは購入した ZAIKO アカウントのみで閲覧可能です。
* URLの共有、SNSへ投稿をしてもご本人の ZAIKO アカウント以外では閲覧いただけません。
* 途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません。
* 配信終了後、チケット購入者は72時間はアーカイヴでご覧いただけます。

R.I.P. Mike Huckaby - ele-king

 COVID-19によってまたひとりの音楽家がこの世を去った。同じくデトロイトのエレクトロニック・ミュージックのコミュニティのひとり、デラーノ・スミスが治療費を募ったというが、彼のエージェントの発表によればマイク・ハッカビーは4月24日に永眠してしまった。25日は世界中のディープ・ハウス・ファンの多くがこの悲報に涙したことだろう。
 マイク・ハッカビーはデトロイトのダンス・シーンに1988年から関わっていたDJであり、プロデューサーであり、ディープ・ハウスのリジェンドである。近年はワールドワイドに活躍し、日本でもプレイしている。
 マイク・ハッカビーの名前が日本で知られるきっかけとなったのは、ごくごく初期のムーディーマンとセオ・パリッシュだった。96年〜97年ぐらいのことで、現在DJチーム“悪魔の沼”のメンバーであるドクター西村がこのあたりのあやしげな音源、つまりデトロイトのハウス・シーンの作品を片っ端から輸入していたのである。リック・ウェイドが主宰する〈Harmonie Park〉の12インチはそうしたなかに紛れていたわけだが、少数しか入ってこないので、たまたま手に入れることができた1枚は当時としてはとても貴重だった。いったいどんな連中なのか素性もわからずに、ぼくはマイク・ハッカビーの「Deep Transportation Vol. 2」を買った。90年代後半、〈Harmonie Park〉や〈M3〉といったレーベルは、アンダーグラウンドのなかのアンダーグラウンドであり、ミステリアスそのものだった。それは別の世界への扉のように思えたものだった。
 そしてたしかに別の世界があった。「Deep Transportation Vol. 2」にはハッカビーの初期の代表曲である“Love Filter”が収録されているが、野太いキックが特徴のこの曲は80年代初頭のディスコ/ファンクからのサンプリングで成り立っている。あるいは、デビュー・シングル「Vol. 1」におけるディープな反復による“Luv Time”においてもそうだ。ストイックでダークなループのうえに切り刻まれたディスコ・サンプルが一見脈絡なくミックスされる。ディスコの突然変異というか、派手さはないが気がつくとハマっているような、そうしたグルーヴ感がハッカビーのトレードマークだった。それは未来志向のデトロイト・テクノにはなかった感性であり、手法だった。前衛ジャズのファンでもあったというから、ほとんど即興的に作っていたのかもしれない。
 のちにぼくはハッカビーがデトロイトの郊外にあるレコード店〈レコード・タイム〉のダンス・コーナーを10年以上担当していたことを知って、その豊富な音楽の知識がどこかから来たのかを少し理解した気になった。〈レコード・タイム〉にはいちど行ったことがある(それも無謀なことにバスで)。渋谷のタワーレコードの2フロアほどある全ジャンルを扱う大型のレコード店で、地元の好みに根付いた品揃えだった。ケニー・ディクソン・ジュニアは子どもの頃から常連だったと店のスタッフが話してくれたように、そこはデトロイトにおけるディスコ/ファンクをネタにしたディープ・ハウスの重要拠点だった。ハッカビーがRoland Kingなる変名でリリースした〈M3〉は、〈レコード・タイム〉が主宰したレーベルである。
 ハッカビーは2002年からは自身のレーベル〈Deep Transportation〉(および〈S Y N T H〉)から作品を出しているが、他方ではデトロイト・ハウス好きで知られるパリの〈Funky Chocolate〉からカルト的人気曲“The Jazz Republic”が再発され、UKの〈Third Ear〉やベルリンの〈Tresor〉といったデトロイト好きのレーベルからもシングルをリリースしている。また、〈Tresor〉からはハッカビーにしては異色と言えるテクノなミックスCD(サージョン、ジェフ・ミルズ、ドレクシア、ロブ・フッド、バム・バム等々)を発表している。リミキサーとしてはモデル500やノーム・タリー、PoleやVladislav Delay、ジャザノヴァやDeepChordなど一流どころを手がけている。アルバムに関しては、12インチ2枚組のベスト盤があるのみで、最後まで12インチ・シングル主義を貫いた人だった。ちなみにハッカービーはカイル・ホールの先生役でもあった。
 ぼくはいちどだけデトロイトで会ったことがあるが、クラブでもレコード店でもなく、おそらくケヴィン・サンダーソン率いる野球チームの試合においてだった。ほんの一瞬の挨拶だったので、どんな人柄だったかまではまったく知るよしもないのだが、その試合ではベンチスタートだったマイク・バンクスをはじめ、こんなところでもみんな繋がっているんだなと思ったことを憶えている。趣味や方向性こそ多少違えど、みんなリスペクトし合っている仲間なのだ。デリック・メイはハッカビーの死について長いコメントを寄せている。子どもの頃ハッカビーからミキサーを借りていっしょに演奏したときのことを述懐しつつ、「彼は想像しうるかぎりの最高に素敵な人だった。とても寂しい」と。〈レコード・タイム〉の経営者によれば、「彼はとにかく音楽が大好きで、それを誰かと共有することも大好きな人だった」というが、ほかにも彼の死に、たとえばヴァンクーバーの〈ゴーストリー・インターナショナル〉は「先生であり、師であり、マスターであり、DJであり、プロデューサーであり、デトロイト・ミュージックの崇高なる部分の一部だった」と敬意を表し、UKのディスクロージャーはツイッターでこう述べている。「どうか安からに。あなたの音楽はいつまでもぼくたちのインスピレーションであり続けます」
 マイク・ハッカビー、デトロイト・ディープ・ハウスのリジェンド──ご冥福を祈ります。
 


Mike Huckaby Best 5

1. Mike Huckaby ‎– Deep Transportation Vol. 1 〈Harmonie Park〉(1995)
2. Roland King ‎– The Versatility E.P. 〈M3〉(1997)
3. DeepChord ‎– Electromagnetic Dowsing (Remixed By Mike Huckaby) 〈S Y N T H〉(2006)
4. Sun Ra ‎– The Mike Huckaby Reel-To-Reel Edits Vol. 1 〈Kindred Spirits〉(2011)
5. Mike Huckaby ‎– The Tresor EP 〈Tresor〉(2012)

Selected By M87 a.k.a everywhereman
(私が最後にマイク・ハッカビーのDJプレイを聴いたのは、2016年5月メモリアルデイの早朝、デトロイトmarble barでの野外パーティにて、DJ Harveyで盛り上がった後でした。ハッカビーからバトンタッチしたAnthony Shakirのプレイ中にブラックガールから「Dance with me?」と声を掛けられて一緒に踊ったことは人生最高の思い出です)

ele-king books 電子書籍、始動。 - ele-king

ele-king books 電子書籍、始動。

これまでわたしたち ele-king books は、時流を見すえながらも、独自のアティテュードにもとづいてさまざまな本を刊行してきました。そのオルタナティヴな視点を、より多くの方々にお届けすべく、ついに ele-king books も電子書籍に乗り出します。

電子書籍化第3弾! 新たに3タイトルの配信をスタート。

昨年12月に刊行された新刊2タイトルおよび関連書を合わせて合計3タイトルを電子化。1月29日より配信開始!

配信タイトルは今後も随時追加予定です。

女性のためのサウナ・ハンドブック サウナ女子の世界

女性のためのサウナ・ハンドブック サウナ女子の世界

著者:サウナ女子
電子版ISBN:978-4-909483-90-4
本体価格:1,500円

女性ユーザー目線で厳選した国内施設紹介を中心に、カップルや家族で楽しめる混浴、入浴後のおたのしみである「サウナ飯」、海外施設などの情報をはじめ、コスメや自宅サウナなどのコラムまで、サウナに興味のある女性の求める情報を凝縮

断言 読むべき本・ダメな本 新教養主義書評集成・経済社会編

断言 読むべき本・ダメな本 新教養主義書評集成・経済社会編

著者:山形浩生
電子版ISBN:978-4-909483-89-8
本体価格:2,176円

本当に読者の役に立つ書評──いい本をしっかり褒め、ダメな本は徹底的に批判する。人気の書評家・翻訳家が30年にわたって様々な媒体に寄稿した膨大な書評から経済・社会分野に関するものを集成

断言2 自分を変える本・世界を変える本 新教養主義書評集成・サイエンス・テクノロジー編

断言2 自分を変える本・世界を変える本 新教養主義書評集成・サイエンス・テクノロジー編

著者:山形浩生
電子版ISBN:978-4-909483-91-1
本体価格:2,176円

好評第2弾。科学する心の尊さ、テクノロジーに託す夢、そしてトンデモ科学に惑わされない知性──サイエンス、テクノロジー、環境、エネルギーなどの分野に関する書評集

HIP HOP definitive 1974 - 2017

HIP HOP definitive 1974 - 2017

著者:小渕晃
電子版ISBN:978-4-909483-80-5
本体価格:2,080円

1974年から2014年の40年におよぶヒップホップの全貌を概観する画期的なディスクガイド。

椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門

椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門

著者:スズキナオ、パリッコ
電子版ISBN:978-4-909483-81-2
本体価格:1,248円

コロナ禍で新たに注目を浴びる野外アクティビティ「チェアリング」創始者たちによる世界で唯一の徹底ガイド。

ギャングスタ・ラップ ディスクガイド

ギャングスタ・ラップ ディスクガイド

著者:小渕晃
電子版ISBN:978-4-909483-82-9
本体価格:2,000円

現在世界でもっとも聴かれ、影響力を持つ音楽であるギャングスタ・ラップの定番アルバム、ヒット曲を網羅。

晩酌わくわく! アイデアレシピ

晩酌わくわく! アイデアレシピ

著者:パリッコ
電子版ISBN:978-4-909483-83-6
本体価格:1,350円

ウェブや雑誌、テレビまであらゆるメディアでひっぱりだこの酒場ライターが長年にわたり追求してきた実験レシピ・おもしろレシピ・アイデアレシピをまとめて紹介。

女の子は本当にピンクが好きなのか

女の子は本当にピンクが好きなのか

著者:堀越英美
電子版ISBN:978-4-909483-59-1
本体価格:1,920円

現代女児カルチャーに鋭く切り込み、「男の子らしさ」「女の子らしさ」についての新たな視点を提示。

人生が「楽」になる達人サウナ術

人生が「楽」になる達人サウナ術

著者:大久保徹(編著)
電子版ISBN:978-4-909483-60-7
本体価格:1,350円

いまやビジネスパーソンにも注目されるサウナ、その「入り方」について各界のサウナ通・粋人たちに話を聞く。

ゲーム音楽ディスクガイド──Diggin' In The Discs

ゲーム音楽ディスクガイド──Diggin' In The Discs

著者:田中 “hally” 治久(監修)、DJフクタケ(著)、糸田 屯(著)、井上尚昭(著)
電子版ISBN:978-4-909483-61-4
本体価格:2,064円

40年にわたるゲーム・ミュージックの歴史を網羅し、「音楽的な価値」という視点で編み上げた画期的ガイド。

美容は自尊心の筋トレ

美容は自尊心の筋トレ

著者:長田杏奈
電子版ISBN:978-4-909483-62-1
本体価格:1,480円

「自分を慈しむための美容」という新たな価値観で熱狂的な支持を獲得!

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