セレクトショップの草分け、BEAMSが創業40周年を記念して、なかなか気の利いたことをやってくれた。東京のファッション史を1976年から現在までシームレスに繋げたショートムーヴィーにして振り返るというもので、80年代、90年代、00年代……と、その当時、活躍したスタイリストたちが350点以上の衣装を駆使してそれぞれの時代を再現、数え切れないキーワードが画面上を舞っていく。
そして、そのムーヴィー「TOKYO CULTURE STORY」につけられた音楽がまたとんでもない。スチャダラパー×小沢健二「今夜はブギーバック」をCMJKがアレンジし直し、これを17組のミュージシャンがちらりと映像に登場しながら、これもシームレスに歌いつないでいく。シティポップの南佳孝、ニューウェイヴの戸川純、ロックンロールのギターウルフ、ダブのこだま和文、J‐ポップの森高千里……と、だんだん目が追いつかなくなるほどで、ボアダムスや初音ミクまでフィーチャー。わざと全員の名前は書きませんでしたが、このムーヴィーのなかに果たしてサイプレス上野は出ていたでしょうか、出ていなかったでしょうか?
BEAMSはこの企画を40周年の第1弾と位置づけており、まだなんかやってくれるみたい。